今日の産経ニュース(2025年2/5~7日分)(追記あり)

<正論>上皇后陛下の「靖国神社」の御歌 麗澤大学客員教授・江崎道朗 - 産経ニュース

 上皇陛下は先の大戦について数多くの御製(ぎょせい)(天皇が詠まれる短歌のこと)をお詠みになっている。
(中略)
 一方、日本政府は平成の御代に入って、戦没者のことを「侵略者」扱いするようになっていく。平成5年8月10日、細川護熙*1首相は記者会見で「私自身は(先の大戦は)侵略戦争であった、間違った戦争であったと認識している」と発言した。遺族からすれば「お前たちは侵略者の妻、子供である」と言わんばかりの発言をした首相に対して、皇室はまったく異なる対応をされた。

 イヤイヤ

明仁 - Wikipedia
「日本は昭和の初めから昭和20年の終戦まで(ボーガス注:1927~1928年(昭和2~3年)の山東出兵、1931年(昭和6年)の満州事変以降の中国との戦争、1941年(昭和16年)以降の太平洋戦争で)ほとんど平和な時がありませんでした。この過去の歴史をその後の時代とともに正しく理解しようと努めることは日本人自身にとって、また日本人が世界の人々と交わっていく上にも極めて大切なことと思います」(2004年(平成16年)、誕生日に際する文書回答)

という明仁上皇だって、1)父親(昭和天皇)が当事者であるので批判しづらい、2)自民党政権があの戦争に批判的とは必ずしも言えないので批判しづらいとはいえ、さすがにあの戦争が「侵略であること」は否定しないでしょう。
 いずれにせよ「戦死者の遺族は、侵略者扱いされては不快だろう」という感情論で侵略否定など許されないし、その屁理屈なら「ソ連北方領土侵攻(ソ連軍兵士を侵略者扱いなど遺族に失礼!)」「今現在、ロシアが実施中のウクライナ戦争(ロシア軍兵士を侵略者扱いなど遺族に失礼!)」など「全ての戦争」が正当化可能です。勿論産経は旧ソ連、ロシアを侵略者として非難しますが。

 このほど(ボーガス注:美智子上皇后が)発行された『歌集ゆふすげ*2』(岩波書店)には、昭和、平成の未発表歌466首が収められていて、平成29年にこう詠まれていた。
・ 心做(な)しか春めきしと思ふこの朝(あした)靖国神社に梅の咲きしと
  春の気配を感じたのは私の思い込みかもしれないが、今朝、靖国神社梅の花が咲いているのを知った、という趣旨だ。

 ここから美智子の「靖国への愛」を云々し、靖国美化の産経ですが、それならば何故、産経らウヨが望む「明仁上皇、美智子上皇后靖国参拝」が実現しないのか。あるいは産経らウヨが「反日左翼」として激しく敵視する岩波書店靖国には批判的)から美智子が歌集を出したことを産経らウヨはどう理解するのか。
 実際、産経もこうした物言いが「詭弁であること」は理解してるでしょう。内心では「何故、歌集を文春、新潮など右派メディアから刊行しない!。何故岩波から刊行した!」と美智子に対し不快感を感じているのではないか。
 なお、美智子は今回の歌集『ゆふすげ』の他にも

上皇后美智子 - Wikipedia
宮内庁東宮職編『ともしび:皇太子、同妃両殿下御歌集』(1986年、婦人画報社
◆『瀬音:皇后陛下御歌集』(1997年、大東出版社)
◆『橋をかける:子供時代の読書の思い出』(2009年、文春文庫)

等を刊行しています。


性暴力救援センター大阪SACHICO(サチコ)が大阪府施設移転へ 予算増1億円で調整 - 産経ニュース

 拠点は「性暴力救援センター・大阪SACHICO(サチコ)」で、同府松原市の民間病院にある。NPO法人が運営していたが、医師不足に伴って病院の協力を得るのが難しくなり、退去を通告された。法人側の要望で府が運営する形態への変更が決まり、代替の施設を探していた。

 経営難で廃止の危機にあると報じられていましたが、大阪府の委託事業として当面は続くようでひとまずは良かった。こうした「まともなこと」だけしてれば俺も維新を批判しないのですが。


選択的夫婦別姓反対派は「夫の家に入れる形残したい」共産・田村智子氏、シンポで推察披露 - 産経ニュース

 日本弁護士連合会(日弁連)は6日、国会内で選択的夫婦別姓の導入を訴えるシンポジウムを開き、多くの与野党議員が参加した。
 経済同友会新浪剛史*3代表幹事も参加し、「多様な家族形態を認め、令和の時代に合った仕組みにしないといけない。財界全体で応援したい」と述べ、選択的夫婦別姓の早期導入を求めた。
 自民党井出庸生*4衆院議員は「結婚する際、男性も氏を変えることに思いを致さないといけない。多くの人が苦労を経験すれば、もっと早く問題は解決したかもしれない」と述べ、自民内で夫婦別姓導入を働きかけていく考えを強調した。

 ということで本文では財界や自民議員と言った保守派からもシンポ参加があったことに触れながらタイトルは共産のみに触れ「夫婦別姓支持=左翼」の印象操作に励む姑息な産経です。いずれにせよ上記記事で分かるように夫婦別姓に反対するのはもはやよほどの極右だけでしょう。
 だからこそ自民「創生『日本』」の勉強会に41人 出席議員一覧 選択的夫婦別姓に慎重 - 産経ニュースとして、どう見ても反対派のくせに「慎重派」と書いて、産経も腰が引けてる。
 とはいえ、その「よほどの極右」が「高市*5」「萩生田*6」など自民に多数いて、石破も彼らに迎合して夫婦別姓に消極的だから困りものですが。


選択的夫婦別姓で「別姓墓」必要に 「ご先祖様」の意識薄れる 創価学会は墓石の裏面利用 - 産経ニュース
 墓をどうしようと別姓派の勝手であり、産経らウヨが口を出す話ではない。
 いずれにせよこうした産経記事(妻は夫の姓で、夫と一緒の墓に入れ)は

選択的夫婦別姓反対派は「夫の家に入れる形残したい」共産・田村智子氏、シンポで推察披露 - 産経ニュース
 共産党の田村智子委員長は「反対する人は、妻が夫の家に入る形を残したいことが本音ではないか」と指摘した。

という田村指摘を裏付けていると思います。
【追記】
【知ってる?!】墓じまい① 増える改葬 終活で注目 - 産経ニュース2021.6.19
「墓じまい」できるの? 親戚でよく話し合って 100歳時代の歩き方 イマサラQ&A - 産経ニュース2024.2.18
 [B! 選択的夫婦別姓] 選択的夫婦別姓で「別姓墓」必要に 「ご先祖様」の意識薄れる 創価学会は墓石の裏面利用にも指摘がありますが、
そもそも上記の通り「墓じまい」と言う言葉もあり、「親が田舎、子どもは都会暮らし」の場合「墓の継承」は当然の話ではない。


<主張>日本共産党 退潮の理由が分からぬか 社説 - 産経ニュース
 共産主義云々ではなく「中露の軍事的脅威を無視し、九条護憲論を唱えるから」と「護憲派」共産に悪口する産経です。
 しかしそれならば2024年衆院選で「改憲・国民民主」が議席を伸ばした一方で、同じ「改憲派の自民、維新」が議席を減らしたことはどう評価するのか。「護憲で議席減」という産経主張には何の根拠もない。国民民主の議席増は「基礎控除引き上げ」「ガソリン税減税」が受けたことに寄る物でしょう。


反捕鯨活動家、ワトソン容疑者 名誉市民に パリ「連帯の意思表示」 - 産経ニュース
 弱者と見なしたらしい「韓国へのホワイト国除外」「先日の国連女性差別撤廃委への嫌がらせ」等と違い、国際指名手配しているにもかかわらず「強者フランス」にはろくに抗議もしないのだろうなと思います。


自民「創生日本」再始動、通称使用拡大案を提示「国の根幹めぐり党が割れるようでは…」 - 産経ニュース
 「強制的夫婦別姓」ではなく「選択制(同姓希望なら従来と同じ)」なのに何が「国の根幹」なのかと脱力します。
 まあ、「国の根幹」といえば「女性天皇」についても「男性天皇が国の根幹」として産経らウヨが反対していることにも呆れます。


野田聖子氏、選択的夫婦別姓に前向き「党議拘束あっても心の問題」「産経調査は誘導的」 - 産経ニュース

 「産経新聞のアンケートを読んだが、全体的に子供への質問が誘導的だった。あれは良くない。ただ、アンケートの中で『それぞれ別の名字のままでも結婚できるように法律を変えたほうが良いと思うか』との質問があったが、『変えたほうがよい』(34・9%)と答えた子供が『変えないほうがよい』(30・0%)より多かったことには注目すべきではないか」

 相手が党三役(自民党総務会長(第二次安倍総裁時代))、大臣経験者(小渕内閣郵政相、第四次安倍内閣総務相)という大物議員「野田」では掲載拒否するわけにも行かないのでしょうが内心では「誘導尋問(別姓反対派に有利な回答を狙った)」呼ばわり*7されたあげく「それでも回答は別姓反対が多数とは言えない」と指摘されて不愉快ではあったでしょう。

*1:熊本県知事、日本新党代表を経て首相

*2:これについては例えば上皇后美智子さま歌集「ゆふすげ」出版へ 未発表の466首収録 | 毎日新聞(2025.1.7)、上皇后美智子さまの未発表の歌の歌集「ゆふすげ」 岩波書店から1月15日に出版へ 昭和の歌192首 平成の歌274首を収録 | TBS NEWS DIG(2025.1.10)、上皇后美智子さま歌集「ゆふすげ」が1月15日に出版へ 昭和・平成時代に詠まれた未発表の466首収録|FNNプライムオンライン(2025.1.11)、慈しみ、のびやかに 美智子さまの466首 歌集「ゆふすげ」昭和・平成の未発表作品:朝日新聞(2025.1.15)、上皇后美智子さまの未発表歌集が出版 半世紀の466首収録 - 日本経済新聞(2025.1.15)参照

*3:ローソン社長等を経てサントリー社長

*4:岸田内閣で文科副大臣。石橋、岸内閣農林相、佐藤内閣郵政相、三木内閣官房長官を務めた井出一太郎は祖父。村山内閣厚生相、新党さきがけ代表を務めた井出正一は伯父

*5:第一次安倍内閣沖縄・北方等担当相、第三次安倍内閣総務相自民党政調会長(第二次安倍、岸田総裁時代)、岸田内閣経済安保相等を歴任

*6:第四次安倍、菅内閣文科相、岸田内閣経産相自民党政調会長(岸田総裁時代)等を歴任

*7:実際その通りだと思いますが