参議院選挙の結果について/2025年7月21日 日本共産党中央委員会常任幹部会
(ボーガス注:参政党、国民民主党など)外国人への差別を売り物にする排外主義・極右的潮流が議席と得票を伸長させるという結果となったことは重大です。排外主義の潮流が台頭している根っこには、暮らしの深刻な困難と政治への閉塞感があります。その影響を受けている人々も含めて、その切実な要求にこたえ展望を示すとりくみを大いに強めていく決意です。
今回の最大の問題はやはり上記の指摘の通り、「排外主義の伸張」でしょう。その点を無視して【1】「自公過半数割れ」を喜ぶのもおかしければ、【2】「神谷貴行(紙屋研究所)、広原盛明、松竹伸幸など、一部の反党分子」のように「共産党へ悪口雑言ばかりする」のも間違っています。
議席を減らしたのは共産だけでなく、「立民もそうである」と言う点は重要視されるべきでしょう。勿論それは少なくとも俺の主観では紙屋研究所、松竹伸幸を批判する(2025年7/22日分) - bogus-simotukareのブログでも書いたように「立民も減らしたから共産も減らしても仕方が無い」と言う「自慰行為」ではなく「一部の反党分子のように、共産のみの問題にしたら、問題がかえって解決しなくなる」という話です。
私見では、リベラル派、左派が総力を挙げて「参政党のような排外主義を批判して衰退に追い込むこと」なしでは「共産の議席増」は勿論「リベラル派の勢力拡大」は無理でしょう。現状は「共産だけが厳しい状況」と言う話では全くない。
わが党が(ボーガス注:排外主義、外国人差別という)この逆流ときっぱりたたかう姿勢を貫いていることが、この現状を憂える人々のなかに新たな信頼を広げたことも事実です。
共産が議席を減らし、また参政党が議席を増やした以上、過大評価は禁物ですが、「共産が選挙期間中、排外主義を厳しく批判したこと」は「左派、リベラル派の党への信頼を高める」と言う意味でも、大変良かったと思います。
なお、現時点では
1)党内外の意見を広く集め、今回の敗戦を乗り越えたいと言う決意表明
2)今後も排外主義と戦っていくという決意表明
に留まっていますが、「そう簡単に現状の打開策が出るわけもない」ので現時点ではどうこういうことはしません。
平和の1議席守った/沖縄 高良氏「戦争させない」
参政、国民民主の議席増加、共産の議席減などげんなりする選挙結果が多かったところ、嬉しいニュースではあります。
◆ツイート色々
小松立騎
(ボーガス注:共産が議席減、社民が横ばいという)事ここに至ったら、社民党と共産党は政党連合(共同候補の擁立)を模索するべきである。それが無理でも統一会派くらいは組めるのではないか。社会党時代からの因縁はあるだろうが、もうそんなことを言っている場合でもないのではないか。
一理あると思いますが、個人的にはそれ以前に「もともとは同じ政党(社会党)がルーツである社民党と新社会党で再合同できないのか」感はあります(まあ、これまた、双方の因縁があるのでしょうが)。
なお、そうした「共闘論」については共産よりも「社民党の反発」の方が強い気がしますね。だからこそ「社民党を離党した連中の多く」は立民党に向かったのだし、国会でも社民は「立民との統一会派」なのでしょう。
小松立騎
参政党は排外主義政党「なのに」勝ったのではなく、排外主義政党「だから」勝ったのである。だから「今後も排外主義的潮流と闘う」と表明した共産党は正しい。
「排外主義だから勝った」のかはともかく「排外主義」を批判していくのは「人権擁護」「政治倫理」として当たり前の話です。共産の態度が「当たり前だ」と言う点には全く同感です。
小松立騎
日本の政治家であれば「日本に生きる者ファースト」であるべきだ。
別に外国人を優遇せよという意味ではない。日本人も外国人も、人として当たり前の処遇をすべきだということ。
「日本人ファースト」ではなく「日本に生きる者ファースト」こそ|小松立騎
これまた全く同感です。
私が日本共産党を支持する理由―― 「価値に基づいた中立性」を体現する政党|小松立騎
引用は省略しますが「維新の公務員叩き」「国民民主の高齢者叩き」「参政の排外主義」など「ウヨの差別言動」に最も批判的な政党が共産だから「俺は共産を支持する」という小松氏です。
支持理由が「マルクス主義(共産主義)」でない点に注意しましょう。なお、俺の共産支持理由も小松氏と概ね同じです。
差別に明確に批判的な政党が「共産と社民、新社会党ぐらいしかないこと(このうち、最も党勢が強いのが共産)」や、差別政党(参政や国民民主)の方が差別者(人間のくず)の多い日本では、「差別が受けるから」か支持されるらしい、という点が全く嘆かわしいですが。