<主張>WBCネット独占 茶の間の視聴守る方策を 社説 - 産経ニュース
TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ」でも、先日、MCの森本氏が「私個人はNetflixに入ってるので、来年のWBCを視聴できますが、『噂の!東京マガジン』(1989年10月~2021年3月まではTBSテレビ、2021年4月以降はBS-TBS。森本氏がMC)、TBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』(1990年~)など、テレビ、ラジオで仕事をしてきた人間としてとてもショックです。」「もはやネット配信(Netflix、アマゾンプライムなど)でしかスポーツ中継は見られない時代なんでしょうか?。ネット配信に加入できない人間(つまりは貧乏人)は視聴を諦めるしかないんでしょうか?。こうした動きは他のスポーツ中継(五輪、サッカーW杯、世界陸上など、世界規模の大会)でも広がるんでしょうか?(今回の産経記事も同様の嘆き)」という趣旨のことを語ったように、以前は地上波テレビで中継*1がありましたが、来年3月のWBCはNetflixでしか見れません。
Netflixが力を付けてきたことに驚くとともに産経や森本氏が嘆くように「それでいいのか?」感はあります。
産経も書いてますが「ネトフリ」など「特定企業のみの放送(その企業の加入者しか見られない)」についてはユニバーサル・アクセス権 - Wikipedia(ドラマや歌番組ならともかく、全ての民放が放送するなど、スポーツ中継は基本的に全ての人間が見られるべき)という批判がありますね。
なお、俺個人は「Netflixに入ってまでリアルタイムでWBCを見る気はありません」。そこまでの興味はWBCに無いし、Netflixに今のところ加入して見たい番組もない。これはネトフリ以外のネット配信(アマゾンプライムなど)でも同じです。
◆川崎ストーカー殺人事件続報
相次ぐ重大不祥事に警察庁長官が危機感、臨時本部長会議で「組織の規律が緩んでいるのでは」 : 読売新聞
ストーカーを「恋人の痴話喧嘩」扱いしてろくに捜査しないのは「気の緩み」というより「女性差別の偏見」とでも言うべきでしょう。
大川原化工機冤罪事件にしても「これは犯罪だ」と言う思い込みであって「気の緩み」ではない。
「気の緩み」と言う表現は明らかに不適切でしょう。
川崎 ストーカー殺人事件 神奈川県警の対応を詳しく 検証結果の報告書 | NHK | 事件
【3】(ボーガス注:証拠保全(指紋採取など)や上司への報告と言った)“捜査の基本”が徹底されず
被害者が行方不明になってから2日後の去年12月22日、身を寄せていた祖母の自宅の窓ガラスが割られているのが見つかり110番通報がありましたが、この際の対応もずさんだったことが報告書から読み取れます。
通報を受けて川崎臨港警察署の警察官が駆けつけ現場で状況を調べましたが、報告書では「当然に行うべき鑑識活動としての写真撮影や指紋採取などを行わず、臨場した署員は『被害者は自分でいなくなった可能性がある』などと事件性が低いと拙速に判断し、捜査の基本を欠いていた」としています。
また、この報告を受けた上司も署員の判断を追認し、署長や刑事課長など警察署の幹部に内容を伝えなかったということです。
【4】9回電話するも助けられず
被害者の行方が分からなくなったのは去年12月20日で、被害者は12月9日から当日の20日までの間に合わせて9回、地元の川崎臨港警察署に電話をかけていました。
このうち少なくとも3回は、被告によるつきまといなどに関するものだったということです。
しかし、たび重なる電話相談に対し、担当した警察官全員が危険性・切迫性を過小評価しストーカーなどの『人身安全関連事案』として認知することすらできず、すべて記録しなかったほか本部への連絡もしなかったということです。
報告書では、この電話相談に対しストーカー事案として認知して本来とるべき対応が行われていれば「被害者の安全を確保する措置を講じることができた可能性があった」と指摘しています。
川崎 ストーカー被害の女性殺害事件 神奈川県警対応ミス認める“対処する体制が形骸化” 40人を処分に | NHK | 事件
川崎臨港警察署の幹部ら5人のうち、署長と副署長は指揮が不十分だったとして「戒告」、当時の生活安全課の課長は速やかにストーカー規制法違反などで捜査すべきであったにもかかわらず、捜査を開始しなかったなどとして「減給10分の1、1か月」にしました。
一方、警察庁は和田薫本部長や当時の刑事部長ら3人について、必要な指揮を欠いたことにより一連の不適切な対応を招いたなどとして口頭厳重注意としています。
検証結果を受けて、県警本部の和田本部長は4日午前、会見を開き、「警察として相談などを受けていた女性が殺害されるという重大な結果が発生したことを重く受け止めており、不適切な対応について深くおわび申し上げます。亡くなられた女性のご冥福を心からお祈りを申し上げます」と謝罪しました。
また3日、被害者の父親に面会し、直接謝罪したことも明らかにしました。
◆ストーカー対策に詳しい千葉大学の後藤弘子*2理事、教授(刑事法)
『最初から最後にいたるまで時系列を追って、何が問題だったかというのを確認している点は評価できるが、ここまでひどい対応しかしていなかったのかと驚愕した。今回の対応は、2000年にストーカー規制法が成立するきっかけとなった桶川事件(1999年)の時のような対応しか取られておらず、まるで「先祖返り」のようだ。(ボーガス注:ストーカー規制法など法整備がかなり進んだのに、警察の対応が鈍いのは)ストーカーやDVに対し恋人同士の喧嘩だという意識がまだ抜けていないのではないかと思う。(ボーガス注:ストーカーやDVに対する警察の甘い認識の)その原因についてきちんと分析をしなければ、同じことが繰り返されるのではないかと思う。』
◆父親「娘が帰ってくるわけではない」
岡崎さんの父親の鉄也さんは「納得できないことはまだまだあるが、追及しても結果は出てこないので半ば諦めている状況もある。警察は対応をとにかくすべて間違っていたと話していたが、謝罪されたところで娘が帰ってくるわけではない」と苦しい胸の内を語りました。
そのうえで、「警察が最初からしっかり対応していればこんな結果になっていなかった。娘と同じような被害に遭う人が出ないようにしてほしい」と話していました。
岡崎さんの祖母の須江子さんは「警察が非を認めたので一歩進んだと思うが、孫のことを思い出すと悲しいし、守ってあげられなかったという思いは消えない」と今の心情を語りました。そのうえで「警察の対応が変わり、同じような思いをする人がいなくなってほしい」と話していました。
◆「桶川ストーカー殺人事件」の遺族「猪野憲一さん」
埼玉県の「桶川ストーカー殺人事件」の遺族(父親)「猪野憲一さん」は、「いまだに被害者のために動かない警察官がいるのだと失望し、打ちのめされた」と率直な心境を述べました。
◆警察庁、実効性ある体制を構築するよう指示
警察庁の楠芳伸*3長官は4日の定例会見で、「被害者がお亡くなりになるという重大な結果が生じ、重く受け止めている。このようなことは二度とあってはならないという認識のもと、今後は再発防止策の徹底が急務だ。全国の警察本部で本部長のリーダーシップのもと、実効性のある再発防止策が速やかに講じられるよう指導を強化したい」と述べました。
「遺族に謝罪し、関係者を懲戒処分せざるを得ない事件」でしょうが、ひとまずは謝罪し、一定の懲戒処分もしたこと、調査報告書を発表したこと(処分が軽い、報告書の内容が不十分という批判はあり得るでしょうが)をそれなりに評価したい。