今日の韓国・北朝鮮ニュース(2019年3/13分)(追記あり)

【最初に追記】
 id:Bill_McCrearyさんからコメントを頂き本当にありがとうござします。
 さて「芸能人と酒を飲んだ」という話ですが小生はそう言う経験は全くないのですが、ロドリゲス井之介氏の漫画「世界の中心でくだをまく(仮)」(小学館・週刊ビックコミックスペリオールに連載、現在は連載終了)で作者のロドリゲス氏が藤田弓子(女優)と酒を飲んだなんて話を読んだのを思い出しました。単行本を持ってなく雑誌連載でしか読んでないので、以下の記載は完全にうろ覚えですが。

人気市民劇「盛岡文士劇」が一冊の書籍に-著名作家らのエッセーも収録 - 盛岡経済新聞
 毎年恒例の市民劇「盛岡文士劇」をまとめた「天晴(あっぱ)れ! 盛岡文士劇」(発行=荒蝦夷)が11月25日、発売された。
 盛岡を中心に県内外の作家(文士)や芸術家、アナウンサーらが役者として舞台演劇を興行する同劇。戦後、1949(昭和24)年に盛岡出身の作家、鈴木彦次郎*1が立ち上げ、10年以上続いた後にいったん幕を下ろした。その後、1995年に同じく盛岡出身のミステリー作家*2高橋克彦さんが座長となって復活。毎年12月に行われる公演は、発売当日に売り切れるほどの人気を見せている。
 「役者になった作家たち」をサブタイトルにした同書は、(中略)サラリーマン時代に盛岡に赴任した経験を持つ漫画家・ロドリゲス井之介さんの「世界の中心でくだをまく(仮)」(ビックコミックスペリオール連載)で同劇についてつづった回も併せて収録した。

 ということでロドリゲス氏のマンガはこの「天晴(あっぱ)れ! 盛岡文士劇」にも転載されてるかと思います。
 この「世界の中心でくだをまく(仮)」というのは、ロドリゲス氏のインタビュー漫画で確か「著名人に酒を飲みながらインタビュー取材する」つう設定だったかと思います。で一度、高橋氏にロドリゲス氏がインタビューして漫画にした。
 その後、高橋氏(文士劇座長)から

盛岡文士劇、今年もチケット即日完売-女優の藤田弓子さんも出演 - 盛岡経済新聞
 脚本を手がける道又力さんは「今年の文士劇の見どころは、丹下左膳に女優の藤田弓子さんが出演すること。
(中略)
 公演後には、出演もしている漫画家のロドリゲス井之介さんが、自身が連載しているコミック誌文士劇の稽古や本番を題材にした漫画を掲載してくれるそう」と話す。

ということで「今度文士劇をやるんだけど、君も出てくれないか。漫画家が出れば話題になるし、漫画家も文士みたいなもんだろう」「その代わりにできれば、例の漫画で宣伝してほしいんだけど。岩手ではある程度有名でも全国的知名度がないので」「文士劇の打ち上げで酒を飲むから、漫画の趣旨に反しないだろう」と依頼されて、担当編集者と相談の上、「断る理由もない」ので、参加して漫画にしたと。で、その打ち上げの席に「出演者・藤田」も参加したと。 
 まあ、うろ覚えですが、漫画によれば藤田は好人物で酒豪だったそうです(もちろん、ロドリゲス氏の立場で藤田の悪口を漫画にかいて、「ロドリゲス氏の漫画を連載してる雑誌の発行元・小学館」にも版権を持つ著名作家・高橋氏のメンツを潰せるわけもないのでその点は割り引く必要があるでしょうけど)。
 まあ、確かに「高橋作品を原作としたドラマに出演*3」で高橋氏と縁が出来たとは言え、高橋氏に依頼されても、普通の俳優は文士劇には出演しないんじゃないか。長く続いて、それなりの人気もあり、地域おこしに役立ってる、それなりに出演者も練習もしているとはいえ文士劇って結局は素人の訳ですから。
 藤田のようなプロの目から見ればアラだらけでしょう。しかも文士劇の打ち上げ飲み会にも参加する。そう言う意味では確かに「好人物」かもしれません。
 ちなみに「藤田弓子、酒豪」っでググったら

徹子の部屋|テレビ朝日
 お酒をこよなく愛する藤田さんは酒豪番付で「大関」に付けたことがある。その時、「横綱」だったのは亡き女優・太地喜和子さんだった。懐かしい太地さんのVTRとともに大酒豪ならではの武勇伝を明かす。

なんて記事がヒットしました。
【追記終わり】


朝鮮学校無償化:在日3世、託す思い あす判決 地裁小倉支部 - 毎日新聞
 権力の犬と化し、およそ信じがたい不当判決(例:吉見義明氏の敗訴)を過去に何度も出してきた日本の裁判所では「危惧の念を感じずにはいられませんが*4」、その危惧を裏切る判決を期待せずには居られません。もちろん「素晴らしい判決」が出ようと「差別者の集まり」、つまり人間のくずの集まりである安倍政権はおそらく控訴する*5でしょうし、一方で「不当敗訴しよう」とも原告側は戦うほかないわけですが。
 日本人としてこのような差別が横行していること、それに対して「差別撤廃=問題解決」という意味では事実上何も出来ていないこと*6には、朝鮮学校関係者(教職員、生徒、保護者)に対する恥辱と申し訳なさ(謝罪の念)を感じずには居られません。
 しかし、このような良心的な記事があることはせめてもの「救いの一つ」です。裁判言語団や裁判支援者に日本人がいることや、裁判への協力を前川喜平氏が原告側に申し出ていることなども「救いの一つ」です。
 前川氏が「文科次官だったこと」は彼が天下り問題で引責辞任したことを割り引いても「よいことだった」と改めて思います。

【追記】
【速報】〈九州無償化裁判〉原告側が敗訴 | 朝鮮新報
〈九州無償化裁判〉空虚な理論矛盾判決/原告側が敗訴、各地で最後の地裁判決 | 朝鮮新報
九州で不当判決 - 日刊イオ
「差別するな!」子どもたちの悲痛な叫び―九州無償化裁判、原告側が敗訴 - 日刊イオ
「闘いこそが私たちの未来」―九州無償化裁判、報告集会 - 日刊イオ
朝鮮学校無償化訴訟、原告敗訴の流れ定着 - 産経ニュース*7
 「上に書いたように」吉見義明氏不当敗訴など安倍に忖度してるとしか思えない不当判決をして恥じない「権力の飼い犬となっている」日本の裁判所においては「予想の範囲内の判決」ですが怒りや悲しみ、朝鮮学校関係者に対する申し訳なさ、羞恥心などを感じずには居られません。改めて「日本には三権分立も法の支配も存在しない」「日本は真の近代国家ではない」ということを実感しています。朝鮮学校関係者にはくじけず頑張ってほしいと思うと共にこうした判決を下す判事には「何のために判事になったのか。人権擁護や正義の追求ではなく、権力欲とカネのためか」と問いただしたくなります。率直に言って裁判制度においても、民主主義においても韓国や台湾の方が「アジアの国」としては日本よりずっとましかと思います。昔は両国*8とも朴チョンヒ独裁、蒋介石独裁だったんですがね。すでに日本は「民主主義や人権の面」で「民主化した」韓国や台湾に追いつかれ追い抜かれたと言っていいんじゃないか。
 

IZ*ONEの宮脇咲良、韓国バラエティに完全に適応『みんなのキッチン』の‘化学反応’妖精(中央日報日本語版) - Yahoo!ニュース
 「アレこの子ってAKBのメンバーじゃなかったか?*9」と思ってウィキペディア宮脇咲良」を見たら

 女性アイドルグループHKT48、および日韓合同グローバルガールズグループIZ*ONE(アイズワン)のメンバー。AKB48の元兼任メンバー。

だそうです。ウィキペディア「IZ*ONE」や

中央日報『IZ*ONE側「日本人メンバー3人、2年6カ月間AKB48の活動を中断」』(2018年09月25日)
 韓日女性アイドルグループのIZ*ONE(アイズワン)の日本人メンバーがIZ*ONEの活動だけに専念することになった。
 24日午後、IZ*ONEの所属事務所オフ・ザ・レコード(Off The Record)エンターテインメント側は、日本人メンバー3人の宮脇咲良矢吹奈子本田仁美の今後活動についての公式立場を伝えた。
  事務所側は「日本でお知らせした通り、3人のメンバーは2021年4月までの2年6カ月間、AKB48グループの活動を中止してIZ*ONEとしての活動に専念する予定だ」と明らかにした。

によれば他にもAKBグループからは

矢吹奈子
本田仁美

が参加してるそうです。「産経などウヨが嫌韓国だろうとも」今や韓国は日本芸能界にとっても重要な市場の訳です。


稼ぎ時なのに…北朝鮮、ホテル不足で外国からの客数制限:朝日新聞デジタル

 北朝鮮が外国人旅行客の人数を、「受け入れ能力の限界」を理由に制限することがわかった。中国共産党系の国際情報紙「環球時報」(電子版)は12日、「1日1千人が上限になる」と報じた。北朝鮮にとって観光は制裁下での貴重な外貨稼ぎの手段だが、ホテルなどの受け皿不足に悩んでいる模様だ。
 環球時報北朝鮮関係筋の話として、国家観光総局が18日以降、外国客の受け入れを1日1千人までとすると発表したと伝えた。
 寒さが和らぐ3月末以降は、本来なら北朝鮮への旅行者が増える「書き入れ時」。外国客の8割を占めるのは中国人で、特に昨年6月、初の米朝首脳会談が開かれて以降、急増した。
 環球時報は昨年7~8月に1日約1800人の外国客が訪れ、ホテルや交通機関が対応しきれなくなっていたと報じている。

 コメント抜きで紹介しておきます。


「韓国には日本人の怒りが伝わっていない」女優の黒田福美氏 :日経ビジネス電子版
 たぶん「ドラマの韓国ロケにでも行ったことがきっかけで、韓国に興味を持ち韓国通を自称」なんでしょうが、こういう嫌韓国ウヨ女性が「韓国通を自称」つうのには本当に頭痛がします。まあ「猪瀬直樹の結婚相手(女優・蜷川有紀)並みに」、最近はあまりテレビでは見ない気がしますが、以前は「猪瀬の結婚相手同様」、2時間ミステリードラマに彼女が出たのは見たことがあります。こんな残念な人だとは思ってもみませんでした。
 内容は櫻井よしこだの島田洋一だのの「嫌韓国右翼の韓国非難」と大して変わりませんので特に紹介はしません。
 しかし俺は韓国に「何一つ怒ってない*10」し共産党の志位委員長なども「むしろ安倍に怒ってる」ので、勝手に「日本人の怒り」とか言わないでほしい。


「大統領は金正恩の首席報道官」韓国最大野党幹部が演説:朝日新聞デジタル

 韓国大統領府報道官は12日、「強い遺憾を表明する。国家元首に対する冒瀆(ぼうとく)だ」などとする論評を発表し、羅氏の謝罪を求めた。

 正気じゃないですね。さすが、「朴クネが党首だった政党」だけのことはあると言うべきか。
 批判するのはかまいませんが自ずから常識的批判というもんがあるでしょう。

*1:岩手県の文化人として、岩手県立図書館長、岩手県教育委員長を歴任(ウィキペディア参照)。

*2:彼は時代小説も書いてるので「ミステリ作家」という表現はやや微妙な気がします。

*3:NHK大河ドラマ炎立つ』(1993年7月から1994年3月に放送)、『北条時宗』(2001年1月から12月に放送)など、高橋氏の小説は一部がテレビドラマ化されています。

*4:小生が書くまでもなく、原告側が過去の不当敗訴で嫌と言うほど痛感してるでしょう。そのことがつらいですね。いや小生のつらさなど「当事者である原告側」に比べたら「たいしたつらさではないこと」はわかりますが、だからこそ非常に心苦しいというか申し訳なさを感じます。こうした朝鮮学校差別は「チベット(中国)だのロヒンギャミャンマー)だの、クルドだの(トルコなど)、ベネズエラの停電で重病患者が死んだだの」でなくまさに日本の出来事で「国民大多数がこんな差別に反対さえすればすぐにでも終わること(つまり日本国民大多数がバカでクズだからこうなる)」ですのでつらさを感じます。「逆に言えば」小生は「チベット(中国)だのロヒンギャミャンマー)だの、クルドだの(トルコなど)」といった「海外の人権問題」には「ほとんど興味関心はない(少なくとも朝鮮学校差別や沖縄基地問題などといった国内問題ほどの関心はない)」です。だって国内問題はともかく海外の問題で日本人が出来ることなんかほとんどないわけですから。なお「入管の難民差別」つうのは俺的には「国内の問題」ですね。

*5:そう言う意味でも俺は安倍には怒りしか感じません。俺の過去記事をお読みの方には「今更言わずとも分かるかと思いますが」俺が巣くう会や家族会(飯塚会長や横田夫婦など)が大嫌いな理由の一つは「安倍支持と在日差別(朝鮮学校差別)容認」にあります(他にも田中均氏を退官に追い込んだことや、蓮池透氏の不当除名などもありますが)。横田父が現在、胃ろうになっていますが、俺は「彼と彼の家族」に何一つ同情しません。同情する気にならない。「彼と彼の家族」に「見捨てられてるのも同然の扱い」をされてるウンギョンさん(横田夫妻の孫)には「祖父母など親族があんなにバカで不人情なんてかわいそうだ」と同情しますが。

*6:まあ、小生は「残念ながら」勇気のないヘタレですので周囲との軋轢を恐れて、リアルな訴訟支援運動まではしていません(こうしたブログ記事を書く程度でお茶を濁してる腰抜けだと言うことは自分でも自覚しています。まあ、無償化除外という差別に公然と加担したり、そこまで酷くなくても、こうした記事すら書かず全く何もしないよりはマシだと自分を慰めてはしますが)。なお、そうした訴訟支援運動も朝鮮学校関係者を孤独感から救うなどの意味で「無意味」とは言いません。そうした活動をしていない小生と違い、「勇気ある言動」と高く評価しますが、一方で「裁判所の権力の犬ぶり」「世間の在日差別容認」によって差別解消の結果を「現時点では生んでない」ことも残念ながら事実です。もちろん今後状況が「差別解消の方向」に変わることを望みたいし、だからこそ俺は困難だと言うことは分かっては居ても『朝鮮半島の緊張緩和と日朝、米朝南北朝鮮正式国交樹立』『北朝鮮への制裁解除と外資進出による改革開放』を願っています。本来そういうことと関係なく「無償化除外」のような差別は廃止されるべきですが『核ミサイル問題』だの『拉致問題』だのが差別正当化の口実にされてる以上そう思わずには居られません。

*7:「予想の範囲内ですが」産経らしいげすな記事です。

*8:お断りしておきますが「両国」と書いたからと言って、台湾独立論を支持してるわけではありません。

*9:AKBに詳しいわけでは全くありませんがテレビか雑誌で名前を見た気がします。

*10:そもそも「日韓両国の主張が大きく違っており」、「部外者には事の経緯が真偽不明な」レーダー照射問題を除けば慰安婦、徴用工、旭日旗どれ一つとして「韓国に非はない」でしょう。竹島にしても「領土問題があるのはロシアも同じ」なのに韓国だけ悪口するのは理屈に合わない話です。

今日の産経ニュース(2019年3月12日分)

【浪速風】寅さんの「俺、元気」を見習いたい - 産経ニュース

 「男はつらいよ」で寅さんを演じた渥美清さんは、旅先から毎日、お母さんにはがきを出したそうだ。文面は「俺、元気」、それだけ。一緒に旅行した永六輔さんがラジオで紹介した。あれこれ書こうとすると面倒になるが、お母さんが一番知りたい情報だから「俺、元気」だけで十分、と。

 あまりにも「不器用だが根は善人」という「寅さん」イメージにマッチしているがため、「作り話じゃないのか」と思いますね。
 まあ作り話だとしても「それに信用性が出るくらい」、寅さんは渥美の出世作にして代表作になりました。しかしその結果「八つ墓村金田一耕助」など例外はあるものの「寅さん以外をほとんどしなくなったこと」もまた事実です。


吉村大阪市長の辞職「不同意」へ 市議会3会派が方針 - 産経ニュース
 「党利党略の辞任」「不要な選挙で税金が無駄になる」と批判してるのだから不同意はむしろ当然です。不同意でも辞任は可能なようですが。


共産、大阪知事選で自民推薦候補の支援検討 - 産経ニュース
 まあ独自候補を擁立して維新一味を有利にしても馬鹿馬鹿しいので
1)可能なら共闘
2)可能でなければ自主投票でしょうね。「維新に比べたら自民の方がまだまし」でしょう。
 個人的には過去の選挙でろくに自民党大阪府連候補を支援せず、橋下維新を事実上支援していた安倍がどこまで「本気で自党候補を支援するのか」が一つの問題です。


安倍政権「一丁目一番地」の少子化克服、3枚の壁 - 産経ニュース
 「一丁目一番地」という「つい最近まで聞いたこともなかった変な言葉」がいつの間にか「その政治家や政党にとってのライフワーク(一生涯の仕事)やレゾンデートル(存在意義)に当たる重要政策(例:鳩山一郎にとっての日ソ国交正常化、池田勇人*1にとっての高度経済成長、佐藤栄作*2にとっての日韓国交正常化や沖縄返還田中角栄*3にとっての日中国交正常化小泉純一郎にとっての郵政民営化、ホメイニにとってのイスラム国家建設、マンデラにとってのアパルトヘイト撲滅、トウ小平*4にとっての改革開放、日本共産党にとっての護憲、文在寅*5政権にとっての太陽政策、故・翁長氏*6にとっての米軍基地県外移設など)」といった意味でマスコミで使われるようになったのは「何だかなあ?」ですが、それはさておき。
 安倍の「一丁目一番地」が「少子化克服」とは初耳です。
 てっきり「改憲など右翼的政策(本音)」「北方領土返還」「拉致被害者救出」「アベノミクス(以上、すべて本音ではない建前)」のどれかだと思ってました。安倍が「少子化克服に全力で取り組む」なんてアピールしたことが一体いつあったのか。

 米中貿易摩擦の影響で今後景気が後退すれば

 この記事の本筋ではないですが、いい加減産経も「ある程度まともな記者」は「米中貿易摩擦の悪影響」を危惧し始めたようです。


【単刀直言】輿石東・元参院副議長 深夜の野党抵抗「不評買うだけ」(1/2ページ) - 産経ニュース
 やれやれですね。民主党政権崩壊の責任者の一人は「民主党幹事長(野田*7代表時代)という要職だったこの人(ただし幹事長としての存在感は全く皆無で、幹事長として一体何をしたのか疑問ですが)」にもあるのに「民進党が力不足」とまるで他人事のような物言いとはどういう神経をしてるんでしょうか。恥知らずというか、面の皮が厚いというか。
 「あんたみたいなバカが民主党幹部だったから安倍*8みたいな奴が図に乗るんだろ!」「バカは黙ってろ!」「自分の過去に対する反省の念はないのか?」と罵倒せずにはいられません。
 ただしこの人の物言いの中で「死票が多い小選挙区はやめた方がいい。昔の中選挙区の方がましだった」というの「だけ」は同感*9ですが、「もはや過去の人」のこの人が何を言っても意味はないし、この人の「小選挙区批判」は「小泉*10元首相の脱原発主張」ほどのやる気もないでしょう。大体そんなことは民主党幹事長時代にでも言ったらどうだったのか。


【正論】中国に跋扈する歴史修正主義 文化人類学者、静岡大学教授・楊海英 - 産経ニュース

 1912年に清朝皇帝から権力を平和裏*11禅譲された漢人民族主義者たちはユニークな学説を考案して、満洲人政権を打倒した辛亥革命を賛美した。満洲人が中国を268年にわたって長期間支配できたのは、限りなく「漢化」つまり「中国化」したためだという。

 ユニークも何も事実そうでしょう。漢民族の多い地域において「漢民族の影響を受けない」わけもない。いずれにせよ「1949年の新中国建国」「文革」ではなく辛亥革命に因縁をつけてるこいつが明らかに中国人差別者であること「だけ」は確かでしょう。まあ確かに孫文など辛亥革命のメンツも別に「ウイグルチベット内モンゴル」などの独立に好意的でなかったことは確かですが。

 中国人研究者のほとんどは大清帝国の「国語」である満洲語が読めないし、読もうとする努力もしない

 まあ、すべての研究者が満州語を読める必要もないでしょう。一方で「満州語による研究」とて当然あるでしょうね。要するに楊がデマってるって事ですが。

 その国家を運営していた主体もまた漢人だった、という歴史修正主義の物語を北京は創成している。

 「主体」が何を意味するかによりますね。「トップ」はもちろん満州族ですが、現場の官僚は漢民族でしょう。


米下院議長「大統領弾劾賛成せず」 - 産経ニュース
 民主党幹部なのに意外ですね。「悔しいが弾劾は共和党の反対で通らない」「無理に弾劾しなくても議会での批判や選挙での戦いで地道に戦えばいい」つう判断でしょうか。


安倍総裁4選論、自民に急浮上 求心力維持…二階氏「十分あり得る」(1/2ページ) - 産経ニュース
 今の自民党だと本当にそうなりかねない恐怖はあります。ただし、一方で「四選などまだ先のこと」なのにこんなことを言うのはむしろ「今こんなことを言わないと安倍が不安で仕方ないから」でしょう。安倍も自らへの支持が絶対的な物ではないことを自覚してるわけです。


自民・二階幹事長「安倍総裁4選あり得る」 - 産経ニュース
 「正気か?」ですね。

*1:元大蔵次官。吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相などを経て首相

*2:元運輸次官。吉田内閣建設相、郵政相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相などを経て首相

*3:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

*4:中国共産党副主席、副首相、人民解放軍総参謀長などを経て党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*5:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*6:那覇市議、沖縄県議、那覇市長を経て沖縄県知事

*7:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)を歴任

*8:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*9:他はほとんど同感できません。

*10:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*11:辛亥革命は果たして「平和裏の禅譲」なんでしょうか?。まあ殺害してないという意味では平和裏ですがね。

「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう(2019年3/3分:三浦小太郎の巻)(追記あり)

3月9日、江東映像文化振興事業団上映会「明治大帝と日露大戦争」 | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
 完全なキワモノ映画ですね。こうした皇室人気に完全に便乗した映画は大蔵貢社長時代の新東宝*1においては『明治天皇と日露大戦争*2』(1957年)の他にも
・『天皇・皇后と日清戦争』(1958年)
・『明治大帝と乃木*3将軍』(1959年)
があります。当時は当たったようですが、今はもちろんそう言う時代ではありません。描き方の是非はともかく、今や天皇の登場する映画やドラマは何ら珍しくありません。
 例えばウィキペディア昭和天皇」によれば

・映画
■日本のいちばん長い日(1967年、岡本喜八監督、松本幸四郎(八代目))
■太陽(2005年、アレクサンドル・ソクーロフ監督、イッセー尾形
■日本のいちばん長い日(2015年、原田眞人監督、本木雅弘
・テレビドラマ
■そして戦争が終った(1985年、TBSテレビ、加藤剛
■あの戦争は何だったのか:日米開戦と東条英機*4(2008年、TBSテレビ、野村萬斎

昭和天皇を演じたそうですが彼らの演技や出演作品への評価はともかく、彼らが天皇を演じた映画やドラマはもはや世間においてアラカンほどの衝撃も人気もなかったわけです。例えば、加藤剛の代表作でTBSドラマの昭和天皇をあげる人はまずいないでしょう。

 作品完成後に行われた試写会は、ときの皇太子(現今上天皇)も閲覧した。

 「閲覧」で間違いではない*5ですがウヨの三浦なら皇室敬語を使うかと思っていました。「閲覧」は敬語ではないでしょう。とはいえ俺も「皇室敬語」で何というか分かりませんが。天皇だと「天覧」ですが(例:巨人の長島が阪神村山実からサヨナラホームランを打ったことで知られる1959年の天覧試合)。また「皇太子殿下」「天皇陛下」と三浦が書かない点も少々意外です。

 嵐寛寿郎ほか、天城竜太郎、田崎潤宇津井健*6中山昭二*7高島忠夫、小笠原竜三郎、藤田進*8、江川宇禮雄*9、阿部九洲男、沼田曜一*10など

 ウィキペディアによれば

・天城竜太郎:加藤友三郎*11海軍少将
田崎潤東郷平八郎*12海軍大将
宇津井健広瀬武夫*13海軍少佐
中山昭二:伊地知幸介*14陸軍少将
高島忠夫:乃木保典*15陸軍歩兵少尉
・小笠原竜三郎:藤井較一*16海軍大佐
・藤田進:元老・井上馨*17
江川宇礼雄山本権兵衛*18海軍大臣
・阿部九洲男:元老・伊藤博文*19
沼田曜一:伊集院五郎*20海軍中将

だそうです。

参考

明治天皇と日露大戦争(1957年)(ウィキペディア参照)
嵐寛寿郎(アラカン)に、大蔵は「明治天皇を演ってほしい」と切り出した。アラカンは仰天し、「そらあきまへん、不敬罪ですわ、右翼が殺しに来よります」と断ったが、大蔵は「この作品に社運をかける、総天然色、大シネスコ、製作費2億円」と熱弁を振るい、「寛寿郎くん、日本最初の天皇役者として歴史に残りたいと思わんかね、キミ」と説得にかかった。元活動弁士仕込みの説得力もあり、アラカンは「シネマ・スコープ」に心が動き、「考えさせてもらいます」と答えた。
 ところが翌日の新聞には、でかでかと「『明治天皇と日露大戦争』、主役を引き受けた嵐寛寿郎、恐く感激云々」と新東宝宣伝部が談話をでっちあげて発表してしまった。こうしてアラカンは、この大役を引き受けざるを得なくなった。
・アラカンは、前代未聞の明治天皇役をどう演じるか悩んだ。その姿を見た大蔵は一計を案じ、アラカンが撮影所に来る時にはハイヤーで送迎し、ハイヤーが新東宝撮影所に到着すると大蔵以下新東宝の重役、スタッフが勢揃いして出迎えし「陛下のおなり」と呼び合うことを日課とした。アラカンは後年、この日課により「自分が本当に天皇陛下になった気分がした」と述懐している。
・公開後、封切りだけで興収8億円という空前の大ヒットに大蔵社長は得意満面で、アラカンに「寛寿郎くん、御苦労でした」と10万円(当時)のボーナスをはずんだ。アラカンは「8億円稼いで10万円、ゼニ残す人は違いますな」と皮肉っているが、これを受け取った。
 が、京都に戻ったアラカンに新東宝宣伝部が「東劇で凱旋興行をやるから(天皇の)衣装を着けて挨拶に出てくれ」と社長命令を伝えてきた。アラカンは「あの10万円、ギャラやったんか」と呆れかえり、「すまんがお断りや、皇室を利用してゼニもうけてもかめへん、ワテの知ったこっちゃない、せやけど少しは遠慮しなはれ、明治天皇サンドイッチマンにする了見か」と返したところ、それで沙汰やみになったという。
・観客動員数は2000万人、「日本人の5人に1人が観た」と言われ、日本の映画興行史上の大記録を打ち立てた。この記録は44年後の2001年、『千と千尋の神隠し』が観客動員数2300万人を達成するまで、観客動員数1位だった。
・この桁外れの大ヒットが新東宝における大蔵のワンマン体制を加速させることとなった。
・姉妹篇である『天皇・皇后と日清戦争』(新東宝、1958年)や『明治大帝と乃木将軍』(新東宝、1959年)のほか、事実上その総集編である『明治大帝御一代記』(大蔵映画*21、1964年)まで作られた。嵐寛寿郎は、『日本ロマンス旅行』(新東宝、1959年)で仁徳天皇を、『皇室と戦争とわが民族』(新東宝、1960年)で神武天皇を演じている。「新東宝創立十周年映画」の『新日本珍道中・東日本の巻』(1958年)でも再び明治天皇を演じている。
 大蔵社長によるこれら天皇役の「二番煎じ」のごり押しにはアラカンも辟易し、「仏の顔も三度や、こうたびたび天皇をやっていいものやろかと思いました」と語っている。
・アラカンは『明治大帝と日露大戦争』が終わればまた、ただの役者と割り切っていたが、世間はそれで許してくれなかった。これ以後、小学生まで明治天皇の写真を見て「アラカンだ」と言い、天皇崇拝者たちからは達筆で「貴方様が生活の為と言え、下らぬ剣戟映画等に出演をして居られますのは誠に遺憾千万の事に御座候」などと手紙が来る始末であった。『鞍馬天狗』と『右門捕物帖』を当たり役とする「戦前からの剣戟スタア」としてこれにはアラカンも「ほっといてもらいたい」と憤慨し、「しばらくの間は恨みのネタでしかおまへなんだ」と振り返っている。


花柳幻舟氏の死去について一言 | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
 小生は彼女を知っていますが最近の若者は知らないでしょうねえ。昔はともかく、最近はテレビに出ませんしマスコミも今回の事故死をそんなには騒いでいない。
 ウィキペディア花柳幻舟」によれば一番新しい著書『小学校中退、大学*22卒業 』が2009年、テレビドラマ、映画などの出演で一番新しいのが1990年ですし。
 死去は悲しいですが「クレヨンしんちゃんの作者の転落死」同様「殺人や自殺」といった事件性はなく、事故死らしいのはせめてもの救いです。

 長谷川きよし*23と二人で「話の特集」で色々な著名人と対談

 「話の特集」は、矢崎泰久*24が編集長を務めた雑誌であり、矢崎とのつながりで「1977年、 矢崎泰久中山千夏*25ばばこういち*26を中心にして結成された革新自由連合に企画委員として参加(ウィキペディア花柳幻舟」)」となったのでしょうね(まあ、中山やばばも『話の特集』によく出ていた人間*27かと思います)。ちなみに革新自由連合からは中山千夏参院議員に当選し、1期(1980~1986年)務めています。
 なお、ウィキペディア革新自由連合』によれば矢崎、中山、ばばの他では

青島幸男放送作家、後に都知事
岩城宏之(指揮者)
永六輔(タレント、作詞家)
大島渚(映画監督)
大橋巨泉(タレント。後に民主党参院議員)
加藤登紀子(歌手)
田原総一朗(司会者)
俵萌子(エッセイスト。1981~1985年まで中野区の教育委員を務めた)
手塚治虫(マンガ家)
野坂昭如(作家)
八代英太(タレント。後に福祉党を経て自民党。小渕、森内閣で郵政相)
横山ノック(漫才師、後に大阪府知事

などが革新自由連合のメンバーです。まあ、このうち、田原氏や、八代、ノックは明らかにその後「保守に変節(?)」していますが。しかし花柳氏に悪口する三浦にとっては「革新自由連合のメンバー」は「明らかに右に転向したメンツ」を除いて皆憎悪の対象なんですかね?

 後、立川談志とも(ボーガス注:対談)していて、(ボーガス注:革新自由連合のシンパである彼女は)自民党から選挙に出るような落語家とはケンカになるんじゃないかと予想する人もいたようだけど、彼女は立川氏の落語を聞き、この芸には敬意を表する、ということできちんと礼を尽くしていた。

 そりゃお互い大人ですからね。談志が彼女の政治活動(革新自由連合参加(1977年)は、談志の自民からの出馬(1971~1977年まで参院議員)と同時期です)を侮辱するようなことを言わない限り、彼女もけんかしないでしょう。大体けんかするようなら談志を対談相手に呼ばない。そして談志の方にもその程度の常識はあったのでしょう。

 彼女が失敗したのは、下手な政治運動*28に絡んだり、つまらない三流の左翼思想家(羽仁五郎とか)に付き合いすぎてしまったこと。そして、彼女の既成の家元制度への批判は実体験に根差していたのかもしれないけど、それを皇室批判に結び付けたのも芸能的には不毛*29だった。

 三浦が暴言を吐くのは昨日今日始まったことではないのですが、これは酷いですね。
 単に三浦が「彼女の左翼的*30政治活動を嫌悪して悪口してるだけ」の話です。そもそも三浦の言う「失敗」とは何なのか。花柳流(あるいは伝統芸能一般)において家元制度が続いてることか。彼女の社会的露出が今は少ないことか。
 特に羽仁五郎*31を、ろくな根拠すら挙げずに「つまらない三流の左翼思想家」呼ばわりしてるのは完全な誹謗中傷と言っていいでしょう。
 「維新政党・新風副代表」三浦の方こそ「つまらない三流の右翼活動家(思想家とはとても言えない)」ではないのか。
 いずれにせよ、こうした悪口は「よほどの極右」でない限り、三浦の下劣さに呆れるだけですが、まあそう言う常識はこの「極右のごろつき男」にはないのでしょう。三浦の周囲にも「三浦と同類のゲス、クズ」しかいないのでしょうね。
 しかし「例のNさん」もよくもまあ「ごろつき右翼」三浦なんぞとつきあえるもんです。

 正直、彼女は皇室伝統には全く無知で、その批判もそれこそ三流左翼*32のコピー。世に受け入れられない異端の芸がいかに皇室伝統によって守られていたかも知らなかった。

 というなら「世に受け入れられない異端の芸」や「それを保護した天皇」の具体的な例でもあげたらどうなのか。正直「権力者である皇室」が「世に受け入れられない異端の芸」なんてもんを守ることはないと思いますが。
 もしかして「江戸時代には人気が歌舞伎や浄瑠璃に負けていた能狂言」を皇室が保護したとかそういうことか。ただ「人気がない=世に受け入れられない異端の芸」ではない*33でしょうし、能狂言を例にすれば「仮に皇室がなくても」徳川将軍家や大名家が能狂言を保護していたのですが。
 つうか「芸術家のスポンサーだから皇室は偉い」てそんなこといったら、ヒトラースターリンだって「偉い」事にならないのか。
 もちろんヒトラースターリンが支援したのは「彼らにとって都合のいい芸術や彼らの好きな芸術」にすぎず、そうでない芸術は時に弾圧すら受けたでしょうが、それは皇室とて変わらないでしょう。わかりやすい例を挙げればプロレタリア文学なんてもんを皇室は保護しないわけです。

 こんな風に花柳幻舟について書くのはたぶん私一人だろう

 そりゃそうでしょう。まともな人間は皇室崇拝者ですら花柳氏に対してこんなげすな悪口はしません(まあ彼女が今ではあまり、「有名人とは言いがたい」というのもありますが)。しかも反論できなくなった死後に言うなんて人間として最低です。まあ、三浦なんて小物右翼が花柳氏の生前に何を言おうとも彼女は相手にせず無視したでしょうが。

 もっと自由に、もっと思いのまま、あちらの世界で踊り続けてください。

などととってつけたようなことを最後に書いても、三浦の花柳氏に対する「下劣な悪口雑言」はチャラにはなりません。
 そもそも生前の彼女とて「存在する条件」のもとで彼女なりの「自由な生き方」を追求していたわけでしょうし(もちろん「人間関係のしがらみ」「経済的条件(要するにカネがない)」「能力の限界」など様々ありますので、「あの世*34」であれ「この世」であれ「自分の希望が100パー叶う完全に自由な生き方」なんてもんは花柳氏に限らず誰だって無理です)。

*1:なお大蔵社長就任以前の新東宝には黒澤明『野良犬』(1949年)、小津安二郎『宗方姉妹』(1950年)、溝口健二西鶴一代女』(1952年)などいわゆる名作も少数ながらあります。

*2:三浦の「明治大帝」は誤記のようです。

*3:台湾総督、第三軍司令官(日露戦争当時)、学習院長など歴任。明治天皇の死後、妻と共に殉死。死後、「乃木神社」がつくられたり「乃木坂」の地名が創設されるなど、神格化された。

*4:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、第二次、第三次近衛内閣陸軍大臣、首相を歴任。戦後、東京裁判で死刑判決。後に靖国に合祀。

*5:まあ、ただコメント欄で指摘があるように「鑑賞」でいいですよね。

*6:1960年代半ばから1980年代前半まで、TBS放送のいわゆる大映テレビドラマの大黒柱として活躍。1965年に開始された『ザ・ガードマン』は、30%を超える高視聴率をマークし、1971年までの約7年に亘って放映された代表作の1つ。山口百恵と共演した「赤い」シリーズでは「山口百恵の父親役」で百恵とともに一世を風靡(ウィキペディア宇津井健』参照)。

*7:ウルトラセブンの「キリヤマ隊長」役で知られる。

*8:1935年(昭和10年)、嵐寛寿郎プロダクションの映画『活人剣荒木又衛門』(マキノ正博監督)の富士山麓でのロケでのこと。マイクの性能のあまり良くない時代でもあり、録音のマイク係だった藤田は、一所懸命考えて道路の土の中にマイクを見えない程度に隠した。それを嵐寛寿郎が「こんなもんで音が録れるか」と言って、足で蹴った。大事なマイクを足蹴にされた藤田はその晩酔っぱらって、「アラカンの奴、ぶん殴ってやる!」と怒り狂い、関係者を驚かせた。監督のマキノは藤田をおさえ、「そんなに口惜しいなら、お前も役者になり、立派なスターになってアラカンを見返してやれ」と諭した。そして、この時はアラカンの反発を抑えるために、『活人剣』での仕事が済むと「お前、クビや」と解雇を言い渡した。その後、東宝でスターとなる藤田だが、東宝入社までの一時期、競馬の予想屋をやって食いつないでいたという(ウィキペディア『藤田進』参照)。

*9:1902年(明治35年)、ドイツ極東艦隊海軍病院薬局長として来日したドイツ人男性と日本人女性の次男として生まれる。幼い時に、両親が離婚。父は長男を連れてドイツに帰国、母にひきとられた江川は本名を「ウィリー」から「ウレオ」に改名した。少年時代は混血児であることから不当な差別を受けてぐれてしまい、横浜界隈では有名な不良となっていた。1931年(昭和6年)に俳優として松竹蒲田撮影所に入社。当初脇役として過したのち、主演級に抜擢され、以後島津保次郎小津安二郎の作品などに主演し続ける。戦後は新東宝で活躍し、1957年(昭和32年)にフリーとなった。テレビ出演も多く、特に1966年(昭和41年)のTBS『ウルトラQ』での一の谷博士役が有名(ウィキペディア『江川宇禮雄』参照)。

*10:丹波哲郎天知茂宇津井健高島忠夫、三ツ矢歌子、大空真弓池内淳子菅原文太らと新東宝を支えたスターの一人だったが、彼らが新東宝倒産後も他の映画やテレビドラマで成功したのに比べると、沼田は彼らほどの成功を得ることはなかった。丹波哲郎は生前「沼田はいい俳優だったが、酒癖が悪くてキャリアをフイにした」という趣旨のコメントを残している(『大俳優丹波哲郎ワイズ出版)。晩年は映像よりも民話の語り部としての方が知られており、この業績によって俳優時代には得られなかった栄冠(文化庁芸術祭優秀賞)に輝いた(ウィキペディア沼田曜一』参照)。

*11:第2次大隈、寺内、原、高橋内閣海軍大臣、首相など歴任

*12:連合艦隊司令長官、海軍軍令部長など歴任

*13:日露戦争でのエピソードから、郷里に広瀬神社が作られるなど、戦前は「軍神」として神格化された。

*14:日露戦争当時は第3軍参謀長、旅順要塞司令官。

*15:乃木希典日露戦争当時は第3軍司令官)の次男。日露戦争で戦死。

*16:日露戦争当時は第二艦隊参謀長。その後、海軍軍令部次長、佐世保鎮守府長官、第1艦隊長官、横須賀鎮守府長官などを歴任

*17:第1次伊藤内閣外相、黒田内閣農商務相、第2次伊藤内閣内務相、第3次伊藤内閣蔵相など歴任

*18:第2次山県、第4次伊藤、第1次桂内閣海軍大臣、首相を歴任

*19:首相、貴族院議長、枢密院議長、韓国統監など歴任

*20:伊集院信管の開発者。この信管は明治38年(1905年)の日本海海戦日露戦争中)で、その威力を発揮し、連合艦隊がロシアのバルチック艦隊を撃破する大きな要因となったとされる。そのため伊集院は、「日本海海戦勝利の影の功労者」と言われている。第一艦隊司令長官、海軍軍令部長を歴任した。第一艦隊司令長官時代に行った猛訓練は「月月火水木金金」といわれ、後に同名の軍歌が作られるに至った(ウィキペディア『伊集院五郎』参照)。

*21:1960年に新東宝社長を辞任した大蔵貢が1962年に設立した映画会社(なお、新東宝は1961年に倒産)。

*22:コメント欄で指摘がありますが花柳氏は放送大を卒業しています。

*23:シンガーソングライター、ギタリスト。1983年に革新自由連合(革自連)から参院選に出馬したが落選している。

*24:著書『「話の特集」と仲間たち』(2005年、新潮社)など

*25:著書『子役の時間』(1983年、文春文庫)、『国会という所』(1986年、岩波新書)、『蝶々にエノケン:私が出会った巨星たち』(2011年、講談社)、『芸能人の帽子:アナログTV時代のタレントと芸能記事』(2014年、講談社)、『活動報告:80年代タレント議員から162万人へ』(2017年、講談社)など

*26:著書『激論・社民連VS革自連:80年代に政治の変革と復権は可能か』(菅直人氏との共著、1979年、ちはら書房)、『落選・130,504票:ばばこういち全国縦断参院選レポート』(1980年、あすか書房) など

*27:話の特集」を読んでないのでその当たりよく知らないですが。

*28:ウィキペディア花柳幻舟」には「1977年、 矢崎泰久中山千夏ばばこういちを中心にして結成された革新自由連合に企画委員として参加」と書かれています。

*29:何がどう「不毛」なのかさっぱりわかりません。まあ「皇室批判は政治的に間違ってる」ではなく「芸術的に不毛」と表現してるのも意味不明ですが。「そんな政治活動は芸術にとってプラスにならない」とでも?。ただ別に政治活動って「芸術活動の向上」のためにするわけじゃないですからね。そして三浦は「三島由紀夫黛敏郎らの右翼活動は芸術的に不毛」という発言には「自分の花柳氏への悪口」は棚上げして怒り出すんでしょうね。

*30:といっても三浦にとっての「左翼」ですが。

*31:著書『ミケルアンヂェロ』(岩波新書)、『明治維新史研究』(岩波文庫)、『都市の論理』(講談社文庫)など

*32:三浦の言う三流左翼が誰を意味するか知りませんが、三流右翼(三浦)がよくも言ったもんです。

*33:むしろ能狂言なんて「正統中の正統」でしょう。

*34:俺個人は「あの世」なんかないと思いますが、仮にあったとしても「何でも希望が叶う桃源郷」でもないでしょう。

今日の産経ニュース(2019年2月6日分)

メルケル氏の日本接近、背景に対中観変化と安倍長期政権(1/2ページ) - 産経ニュース
 産経もまさか本気でこんな馬鹿なことを思ってるわけではないでしょう。


新井浩文容疑者との契約解除 所属事務所 - 産経ニュース
 逮捕容疑が事実なら弁解の余地はないですからねえ。「容疑が事実でも彼を俳優として評価してる。最低でも言い渡された判決(実刑?)に彼が服するまで、俳優活動など出来るわけもないが、いずれはなんとか彼を俳優として、端役でもいいので活動させてやりたい。甘いといわれてもそう思ってる。だから当面、形式的な物に過ぎないが、籍だけは残しておく」つうほどの覚悟が会社になければこうなるでしょう。


辻元清美議員一問一答「国対委員長辞任には至らない」 外国人献金問題 - 産経ニュース
 前原*1が「外国人献金云々*2」で外相辞任したとき同様、産経のような「安倍翼賛ウヨメディア」がわーわー騒ぎ「統計不祥事」などをごまかそうとするのは予想の範囲内ですが、おそらく単純ミスであり「安倍*3モリカケ」「甘利*4のUR疑惑」のような構造汚職、権力犯罪ではないでしょうから国対委員長を辞める必要はないかと思います。
 とはいえ「蓮舫*5代表の二重国籍騒動」という明らかな言いがかりすら「さすがに蓮舫批判はしなかった」もの、ろくに擁護しなかったのが枝野ら「今の立憲民主執行部連中」なので正直、俺は枝野*6代表や菅*7元首相らにはあまり期待していません。仮に辻元氏*8を平然と枝野らが見捨てて、国対委員長を辞めさせても驚かない用意はあります。
 ただしその俺の「枝野らへの諦観(枝野なんざ大して評価できん)」を「いい意味で」裏切ってほしいとは思っています。

【追記】
枝野氏、辻元氏辞任は必要なし 「勝手に献金」 - 産経ニュース
 当然の判断だと思いますね。今後も産経などの言いがかりに屈しないでもらいたい。

*1:鳩山内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表など歴任。

*2:ハト派の俺は改憲ウヨ・前原が大嫌いですが、この件については、たいした問題ではなく、この件で前原が外相を辞任する必要はなかった(辞任要求こそがむしろ言いがかり)と思っています。

*3:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*4:小渕内閣労働相、第一次安倍、福田内閣経産相麻生内閣規制改革担当相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第二次、第三次安倍内閣経済財政担当相などを経て現在自民党選対委員長

*5:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)、民進党代表を経て立憲民主党副代表(参院幹事長兼務)

*6:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)などを経て立憲民主党代表

*7:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相、首相など歴任

*8:社民党政策審議会長、国対委員長鳩山内閣国交副大臣民主党政調副会長、役員室長、民進党幹事長代行、立憲民主党政調会長などを経て立憲民主党国対委員長

今日の産経ニュース(1/12、13分)(追記あり)

■【書評】『安倍官邸VS.NHK』相澤冬樹著 元NHK記者による“告発本”
https://www.sankei.com/life/news/190113/lif1901130015-n1.html
 産経なので必死に安倍とNHKをかばい相沢氏に悪口か?、と思いきやそうでもありません。
 とはいえ「安倍やNHKへの批判」「相沢氏への好意的評価」はせず、ただ淡々と「NHK記者による森友問題の告発本で話題の本」であるとしか書いていませんが、さすがに産経内部でも阿比留などの無茶苦茶な安倍擁護にはついていけないと思ってる人間もいるのでしょう。


■【負けるもんか】ステージに挑む姿、誰かの勇気になる 事故で車いすに アイドル「仮面女子」猪狩ともかさん
https://www.sankei.com/life/news/190113/lif1901130049-n1.html
 まあ不幸な事故で、車椅子生活とは大変だとは思いますが、なんとか頑張ってほしいものだと思い、紹介しておきます。


■【暗闘 ゴーン事件】(下)仏政府乗っ取り防ぐ「国策」
https://www.sankei.com/affairs/news/190112/afr1901120025-n1.html

 社内には「ルノーから日産を守る盾としては報酬20億、30億の価値がある」(日産関係者)との声もあった。ルノー株を15%持つ仏政府は26年、株主の議決権を強化する「フロランジュ法」を制定。ルノーを通じて日産への支配を強めつつあったが、ゴーンは27年に仏政府が日産の経営に関与しないことで合意を得るなど、日産の独立性を重視する姿勢に、社内でも評価する支持者がいた。
 ところが昨年2月に潮目が変わる。ルノーCEO留任の条件としてゴーンが仏政府に「日産との不可逆的な関係づくり」を約束したとされたからだ。不可逆的関係とは「経営統合」を意味し、社内ではついにゴーンがルノー側に回ったと解された。
「この時、社内でゴーンを切る覚悟ができたのだろう」(日産OB)
 ちょうどその頃から、不正を調査する内偵チームが極秘の活動を加速させていく。背景には日本政府の意向も見え隠れし、ある政府関係者は「不況にあえぐ仏政府が技術力と雇用欲しさに日産を乗っ取ろうという状況を(日本の)経済産業省が問題視していたのは事実」と明かす。
 政府関係者はこう続ける。
 「技術力と雇用を流出させないという意味では事件は国策の側面もあった」

 おいおいですね。これが事実なら相当に問題でしょう。
 なぜなら、仮にゴーンの不正が事実だとしても
1)ゴーン逮捕劇は「フランス政府の要望に応え日産のルノー完全子会社化を目指すゴーン」に反発して起こった、やはり日産の社内クーデターという面があり
2)そのクーデターを政府もアシストするため、あえて日産幹部の不正への関与については見て見ぬ振りをしゴーンのみ逮捕した
3)またゴーンが完全子会社化に動かない限り、日産関係者はゴーンの不正を今も黙認していた
つう疑惑が出てくるからです。産経が何を考えてるのか気になるところです。
 産経が「こんな国策捜査(?)は問題だ」という批判的意味合いで記事を書いてるのか、はたまた逆に「だからゴーン逮捕は日産をルノーから守るためにやむを得なかった」といいたいのか。


細野豪志*1、自民入り探る 無所属の展望見えず二階*2接触、地元は反発
https://www.sankei.com/politics/news/190113/plt1901130007-n1.html
 細野の政治傾向(政治的には反自民では全くなく、かつ希望騒動で分かるように勝ち馬に乗りたがる)を考えれば予想の範囲内ですが、まあ酷いですね。民主党幹事長(海江田代表時代)までやった奴がやることじゃないでしょう。今更自民入りしても奴が厚遇されると思いませんし。
 各方面から反発が出るのも当たり前です。まあ、そんだけ細野も追い詰められてるんでしょうが。
 しかしこのバカがやらかした希望騒動で安倍が有利になったかと思うとこのバカには殺意や憎悪を禁じ得ません。せめて政界引退したらどうなのか。

 二階派幹部は細野氏について「政治キャリアを考えれば自民党で仕事をしてもらいたい議員だ」と前向きだ。

 「ホンマかいな」ですね。細野には、はっきり言ってたいした能力はないと思いますが。
 「野党共闘候補として担がれる*3くらいなら自民で飼い殺しにしたい」つうことでしょうか。

ただ、細野氏と長年敵対してきた地元の反発は強い。

 そりゃそうでしょう。「細野なんてよそ者、それも最大野党幹部だった奴を擁立するくらいなら、地元の自民系政治家(市長や県議など)でも官僚OBでも、地元財界人でもいくらでも候補はいるはずだ」つう声は当然出るでしょうね。

*1:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)など歴任

*2:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*3:その可能性はあまりないと思いますが。

今日の産経ニュース(1/10分)(追記あり)

■地元公演に姿見せたNGT48山口真帆さんにファンら「心配」 運営の対応に疑問の声も
https://www.sankei.com/entertainments/news/190110/ent1901100013-n1.html

 アイドルグループ「NGT48」のメンバー、山口真帆さん(23)が昨年12月、男性2人に自宅の玄関先に押しかけられたことが本人の告白で明らかになり

 「なぜ自宅が分かったのか」不思議ですが、殺人のような最悪の事態にならなかったことだけは不幸中の幸いでしょう。


神道を評価する時代の訪れ祝う 東京大学名誉教授・平川祐弘
https://special.sankei.com/f/seiron/article/20190110/0001.html
 産経の言う神道ってのは国家神道とイコールですからね。話になりません。
 「イスラム教としてIS」「キリスト教として統一教会」「仏教としてオウム真理教」を持ち出す位馬鹿げています。
 とはいえ日本では「国家神道の残滓を引きずる神社本庁」が日本最大の神社勢力という悲しむべき状況にありますが。
 いずれにせよ今の日本において神社はまさに「初詣神社」「七五三神社」「地鎮祭神社」でしかないでしょう。葬式仏教と言われる日本仏教と比べても「まともな精神性など存在せず」明日から神社がなくなっても「神社関係者を除いて」誰も大して惜しまない気がします。結局「国家神道による反動極右化」がそうした劣化を招いた気がします。

今日の産経ニュース(1/1分)(追記あり)

 「安倍が首相でトランプが大統領だからあけても嬉しくない」「沖縄基地問題などの不条理があるから(以下略)」つう面は「皆様同様」あるのですが、「あけましておめでとうございます」。今年もよろしくお願いします。
■年のはじめに 論説委員長・乾正人 さらば、「敗北」の時代よ
https://special.sankei.com/f/column/article/20190101/0001.html
 いつの間にか、安倍万歳で悪名高い政治部長の乾が論説委員長に出世していたようです。

『平成は「敗北」の時代だったな。』
 年の瀬に訪ねたある財界人の言葉に、平成の30年間をボーッと生きてきた私は、ハンマーで殴られたような衝撃を受けた。

 平成(1989〜2019年)の間に起こった「山一証券北海道拓殖銀行の倒産」「ダイエー(経営不振でイオングループ傘下入り)」「西武百貨店(経営不振でセブン&アイグループ傘下入り)」「日産自動車(経営不振でルノー傘下入り)」「シャープ(経営不振で鴻海精密工業の傘下入り)」などといった従来は「到底倒産したり、経営不振で他企業の傘下入りしたりするとは思えない大企業」が軒並みそうした悲劇に見舞われれば「敗北の時代」つう認識も一つの認識としてあり得るでしょう。

 30年前、世界の上位50社(時価総額)中、日本企業が32社を占めていたなんて若い人には想像もできないだろう。今や50社に食い込んでいるのはトヨタのみだ。
 なぜ、平成日本は敗れてしまったのか。理由はいくつもある。
 個人的には、(1)焼け跡からの奇跡の経済復興に慢心してしまった(2)30年間に首相の座に就いた政治家がのべ18人*1を数えるほど政治が混迷を極めた(3)中国の共産党独裁体制を支援した−の3つの敗因を挙げたい。ことに3番目は、取り返しのつかない失策である。

 (1)はまあいいとして「(2)、(3)」は全くの的外れですね。
 (2)についていえば「経済がいいから長期政権となる(例:高度経済成長期の池田*2や佐藤*3、バブル期の中曽根*4)」「経済が悪いから国民の不満から短命政権となる」ことはありえても「長期政権でないから経済が悪くなる」「長期政権だから経済が良くなる」ことはないでしょう。
 そもそも戦後においても長期政権は「池田、佐藤、中曽根」くらいしかありません。「佐藤から中曽根の間」の「田中*5から鈴木*6まで」は長期政権とはいえないでしょうがならばその頃ずっと景気は悪かったのか。といえば「池田、佐藤、中曽根時代に比べれば悪い」かもしれませんが、「ずっと深刻な不景気だった」なんてこともないでしょう。
 (3)についていえば、むしろ「経済という観点」でいえば「中国市場の成長が、中国への輸出増という形で日本企業、日本経済の成長を支えてる」面があるので全く話は逆です。もちろん日本が中国を支援したのも単純な善意ではなく「中国ビジネス」という要素が大きかったわけです。
 たぶん「成長した中国企業が日本を追い抜き追い越した」と乾はいいたいのでしょうがそれは極めて一面的見方でしょう(なお、その乾の理屈だと日本の韓国支援も、日本企業のライバル・サムスンの存在などを理由に間違っていたことになりかねません)。
 一九八〇年代の日米貿易摩擦で「米国の対日タカ派」が「GHQは日本支援などしなければ良かった、その結果成長した日本企業に米国企業が(以下略)」という位、間違った見方でしょう。
 かつ、中国において「日本の支援がどうでもいい」とはいいませんが、何もそれだけで中国は経済大国になったわけではない。欧米の支援もあったし、中国側(政府の政策や企業の経営など)の自主努力もあったわけです。よほど、宮沢*7内閣の天皇訪中と「その後の天安門事件の制裁解除」が気にくわないのでしょうが、「日本の支援を過大評価しすぎ」でしょう。


■【新時代・第1部 日本はどこへ向かうのか】科学力 日本人が足りない 研究室は外国人が仕切る。このままではノウハウが消える
https://www.sankei.com/life/news/190101/lif1901010010-n1.html

 科学力の指標である論文数のランキングで、日本は近年、独り負けの状態だ。文科省によると、10年前に米国に次いで2位だったのが、現在は急速に台頭する中国に抜かれて4位。引用回数が多く質が高いとされる論文では9位に落ちた。国の科学技術予算は、19年度から10年間の伸び率が10%にとどまる。この間、中国は2・6倍に急増した。

 まあ、安倍政権は研究費を増やす気がないからどうしようもないですね。安倍が下野すればすべてが劇的に変わるわけでもないですが、まずは安倍下野でしょう。 


■4月1日に新元号公表 安倍首相、年頭会見で発表
https://www.sankei.com/politics/news/190101/plt1901010009-n1.html
 NHKも速報で流してましたけど、速報で流すようなことなんですかね。これが「新元号が発表されました」ならまた話も違うかもしれませんが。
 「4/1に新元号を発表します」て「どうでもええがな、そんなもん」ですね。

1月4日に伊勢神宮三重県伊勢市)参拝後の年頭記者会見で正式発表する。

 普通の総理ならともかく「極右総理安倍」が「東京の神社や寺(明治神宮浅草寺など)」でもいいのに「わざわざ伊勢神宮」にいく(三重選挙区選出でもないのに)。
 そこに安倍の政治的思惑を感じない人間はいないでしょう。
 つうかどうせなら、我が埼玉の高麗(こま)神社(日高市)にでも来て日韓友好でも訴えてほしいもんです。三重に比べたらずっと近いし(半分冗談ですが半分は割とマジです)。
 そういえば現天皇が高麗神社を訪れ、過去の

http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h13e.html
 私自身としては,桓武天皇の生母が百済武寧王の子孫であると,続日本紀に記されていることに,韓国とのゆかりを感じています。

とも考え合わせ、「現天皇はそれなりに日韓友好への思いがあるのではないか」なんて指摘されたことがありましたね。

参考

https://www.sankei.com/life/news/170921/lif1709210019-n1.html
■産経『両陛下が3年ぶりの埼玉県内ご訪問 日高市民ら1万人が歓迎』
天皇、皇后両陛下が20日、埼玉県日高市を訪問された。
・両陛下は最初に、高麗神社(同市新堀)をご訪問。同神社には昭和51年に皇太子さま*8も訪問されている。同神社は、約1300年前に朝鮮半島高句麗から来た高麗王若光が建立した。

https://dot.asahi.com/wa/2017092700011.html?page=1
週刊朝日『高麗神社参拝の天皇陛下を「反日左翼」と呼ぶ人たち』
 9月20日から1泊2日。天皇陛下美智子さまは、埼玉県へ私的な旅行に出かけた。だが、訪問先のひとつ、朝鮮半島からの渡来人にゆかりのある日高市の高麗神社への参拝を巡り、ちょっとした騒ぎが起きた。参拝の数日前から、ネット上には両陛下を「反日左翼」などと非難する意見や、「反ヘイトメッセージでは?」と、その「ご真意」を臆測する書き込みであふれた。
 そもそも高麗神社はどのような場所なのか。「続日本紀」には、東国7カ国に住んだ高麗人が716年に武蔵国に移住し、高麗郡を建郡したと記される。
 宮司の高麗文康(ふみやす)さん(50)がこう説明する。
「神社にまつられるのは、私の祖先にあたる高麗王若光(こまのこしきじゃっこう)。初代郡長です。この一帯は朝鮮半島から渡ってきた高麗(高句麗)人によって栄えた土地。昨年は建郡1300年の祝賀の年でした。境内に若光の石碑が建立され、除幕式には高円宮家の久子さまも出席されています」
 高麗宮司によれば、両陛下のご訪問が決まったのは3カ月ほど前。両陛下の私的旅行先は、お二人の思い入れの強い場所であるのが常だ。それだけに高麗神社参拝に意味を見いだそうとする見方が後を絶たないのだ。翌21日には、朝鮮日報が<高句麗の王子まつる高麗神社に天皇・皇后が初訪問>と高揚した見出しとともに、<明仁天皇は日ごろから日本の過去について心から申し訳ないと考えて、韓日古代交流史にも関心が高いと言われている>と書き、訪問の意義を熱いトーンで報じた。
 周囲の熱視線とは裏腹に、当事者の反応はいたって穏やかだ。高麗宮司は「反ヘイトメッセージですか。うーん。それはわかりませんが、高麗ゆかりの地に関心を示してくださっただけで光栄です」と感想を述べ、神社庁周辺も「特別な意図があるような話は出ていませんね」。

https://twitter.com/kazuhirosoda/status/911369589233262592
想田和弘
 僕はかねてからネトウヨと呼ばれる人々は単なる嫌韓・嫌中のレイシストであり、右翼思想*9とは関係ないと申し上げています。高麗神社を参拝した天皇夫妻を「反日左翼」と呼ぶネトウヨがいるのは何の不思議もないことであり、僕の説の正しさを裏付ける現象といえるでしょう。

 脚注で磯部について触れましたが磯部の天皇への怒りについて簡単に紹介しておきます。

磯部浅一(非公式bot)
https://twitter.com/isobebot?lang=ja
磯部浅一『獄中日記』
http://binder.gozaru.jp/226isobe.htm
■磯部の獄中日記 一九三六年八月五日より抜粋
 佐幕流の暴政時代*10、南*11朝鮮総督、杉山*12教育総監、西尾*13次長、寺内*14大臣、宇佐美*15侍従武官、鈴木貫太郎*16、牧野*17、一木*18、湯浅*19、西園寺*20等々、指を屈するにいとまなし、今にみろッ、必ずテンプクしてやるぞ。
■磯部の獄中日記 一九三六年八月十日より抜粋
天皇陛下は十五名*21の無双の忠義者を殺されたのであろうか、そして陛下の周囲には国民が最もきらっている国奸らを近づけて、彼らのいいなり放題におまかせになっているのだろうか、陛下 われわれ同志ほど、国を思い陛下のことをおもう者は日本国中どこをさがしても決しておりません、その忠義者をなぜいじめるのでありますか、朕は事情を全く知らぬと仰せられてはなりません、仮りにも十五名の将校を銃殺するのです、殺すのであります、陛下の赤子を殺すのでありますぞ、殺すと言うことはかんたんな問題ではないはずであります、陛下のお耳に達しないはずはありません、お耳に達したならば、なぜ充分に事情をお究(きわ)め遊ばしませんのでございますか、なぜ不義の臣らをしりぞけて、忠烈な士を国民の中に求めて事情をお聞き遊ばしませぬのでございますか、何というご失政ではありましょう。
 こんなことをたびたびなさりますと、日本国民は 陛下をおうらみ申すようになりますぞ、菱海*22はウソやオべンチャラは申しません
・陛下がどうしても菱海の申し条をおききとどけ下さらねばいたし方ございません、菱海は再び陛下側近の賊を討つまでであります、今度こそは宮中にしのび込んでも、陛下の大御前ででも、きっと側近の奸を討ちとります。おそらく陛下は、陛下の御前を血に染めるほどのことをせねば、お気付きあそばさぬのでありましょう、悲しいことでありますが、陛下のため、皇祖皇宗のため、仕方ありません、菱海は(ボーガス注:楠木正成七生報国の精神で、生まれ変わったら)必ずやりますぞ。
・悪臣どもの上奏したことをそのままうけ入れあそばして、忠義の赤子を銃殺なされましたところの陛下は、不明であられるということはまぬかれません、かくのごとき不明をお重ねあそばすと、神々のおいかりにふれますぞ、いかに陛下でも、神の道をおふみちがえあそばすと、ご皇運の涯てる*23こともござります。
■磯部の獄中日記 一九三六年八月十四日より抜粋
 天皇陛下 何という御失政*24でござりますか、なぜ奸臣を遠ざけて、忠烈無双の士をお召し下さりませぬか。
■磯部の獄中日記 一九三六年八月十五日より抜粋
 十五同志は一人残らず偉大だ、神だ、善人だ、しかし余だけは例外だ、余は悪人だ、だからどうも物事を善意に正直に解せられぬ、例の奉勅命令に対しても、余だけは初めからてんで問題にしなかった、インチキ奉勅命令なんかに誰が服従するかというのが真底の腹だった
■磯部の獄中日記 一九三六年八月十六日より抜粋
・毎日大悪人になる修業にお経をあげている、戒厳司令部、陸軍省参謀本部をやき打ちすることもできないようなお人好しでは駄目だ、インチキ奉勅命令にハイハイというて、とうとうへこたれるようないくじなしでは駄目だ
陸軍省をやき、参謀本部を爆破し、中央部軍人を皆殺しにしたら、賊といわれても満足して死ねるのだったに、奉勅命令にも抗して決死決戦したのなら、大命に抗したといわれても平気で笑って死ねるのだったが、なまじッかな事をしたので、賊でもない官軍でもないヨウカイ変化になってしまった。
・(ボーガス注:萩の乱を起こした)前原一誠*25が殺される時「ウントコサ」といって首の坐に上ったのも、(ボーガス注:西南戦争を起こした)西郷*26が新八(?)どん「このへんでようごわしょう」といってカイシャクをたのんで死んで行ったのも、二人がどこまでも大義のための反抗をして、男児の意地をたてとおしたからの大満足から来る安心立命の一言だ、大義のために奉勅命令に抗して一歩も引かぬほどの大男児になれなかったのは、俺が小悪人だからだ
■磯部の獄中日記 一九三六年八月十七日より抜粋
 この時代、この国家において吾人のごとき者のみは、奉勅命令に抗するとも忠道をあやまりたるものでないことを確信する。余は、真忠大義大節の士は、奉勅命令に抗すべきであることを断じていう。
■磯部の獄中日記 一九三六年八月二十四日より抜粋
・日本がわれわれのごとき大正義者を国賊奴徒として迫害する間は、絶対に神の怒りはとけぬ、なぜならば、われわれの言動はことごとく天命を奉じたるところの神のそれであるからだ。
・俺は死なぬ、死ぬものか、日本をこのままにして死ねるものか、俺が死んだら日本は悪人輩の思うままにされる。
■磯部の獄中日記 一九三六年八月二十八日より抜粋
 陛下が私どもの挙をおききあそばして、「日本もロシヤのようになりましたね」と言うことを側近に言われたとのことを耳にして、私は数日間気が狂いました。
 「日本もロシヤのようになりましたね」とははたして如何なる御聖旨かにわかにわかりかねますが、何でもウワサによると、青年将校の思想行動がロシヤ革命当時のそれであるという意味らしいとのことをソク聞した時には、神も仏もないものかと思い、神仏をうらみました。今の私は怒髪天をつくの怒りにもえています、私は今は、陛下をお叱り申し上げるところにまで、精神が高まりました、だから毎日朝から晩まで、陛下をお叱り申しております。
 天皇陛下 何というご失政でありますか、何というザマです、皇祖皇宗におあやまりなされませ。
■磯部の獄中日記 一九三六年八月三十日より抜粋
 余は極楽にゆかぬ、断然地ゴクにゆく、地ゴクに行って牧野、西園寺、寺内、南、鈴木貫太郎、石本*27等々、後から来る悪人ばらを地ゴクでヤッツケるのだ


猪瀬直樹東京都知事、女優の蜷川有紀さんと再婚【注:脚注で「美女シリーズの一部ネタばらし」があります】
https://www.sankei.com/politics/news/190101/plt1901010012-n1.html
 ウィキペディアによれば「2006年より女優業を休業し、画家として活動」だそうなので女優としての彼女をテレビで見たつうのは相当のおっさんだと思います。で、そのおっさんが小生ですが。「なつかしい名前見たなあ」感があります。
 ウィキペディア蜷川有紀」でもわかりますが

・土曜ワイド劇場 (ANB)
江戸川乱歩の美女シリーズ 化粧台の美女:江戸川乱歩の『蜘蛛男*28』」(1982年): 山際洋子
 この美女シリーズは「天知茂」バージョンで、美女役は萩尾みどりです。
「探偵神津恭介の殺人推理7・呪縛の家」(1987年)
江戸川乱歩の美女シリーズ 赤い乗馬服の美女:江戸川乱歩の『何者*29』」(1987年) :伸子
 この美女シリーズは天知死後の「北大路欣也」バージョンで、美女役は叶和貴子です。
「西村京太郎トラベルミステリー18 オホーツク殺人ルート さい果てツアーの謎!」(1990年): 木村真
火曜サスペンス劇場 (NTV)
松本清張スペシャル・黒の回廊」(1984年10月): 星野加根子

つうことで若い頃には「主演までは務めてない」ものの、「その他大勢」ではない「名前付きの役」もやっています。小生が見たのは「美女シリーズ」ですね。
 それにしても猪瀬も「金銭疑惑」で都知事辞任に追い込まれてからはさっぱり表舞台に出なくなった感があります。
 

*1:竹下、宇野、海部、宮沢、細川、羽田、村山、橋本、小渕、森、小泉、安倍、福田、麻生、鳩山、菅、野田の17人(産経が延べ18人としてるのは就任時期が違うと言うことで安倍をダブルカウントしているからです。)

*2:元大蔵次官。吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相などを経て首相

*3:元運輸次官。吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*4:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*5:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*6:池田内閣郵政相、官房長官、佐藤内閣厚生相、福田内閣農林相、自民党総務会長(大平総裁時代)などを経て首相

*7:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*8:文脈からして「昭和51年当時の皇太子(現天皇)」ではなく「今の皇太子」でしょうね。

*9:まあ想田氏的には「天皇崇拝は右翼思想の重要な要素」「だから右翼なら何があろうと現天皇非難なんかあり得ない」んでしょうね。つうことは「美智子妃を失語症に追い込むようなバッシング報道」を行ったことで、会社に右翼の銃弾が撃ち込まれた文春(週刊文春)や宝島社(宝島30)(あるいは銃弾は撃ち込まれなかったものの当時、文春のようなバッシング報道をしていた新潮社(週刊新潮))は、想田氏的には「右翼じゃない」つうことです。ただ226事件の中心人物で死刑になった磯部浅一が『「日本も(ロマノフ王朝が革命で倒された)ロシアの様になりましたね」と昭和天皇が側近に語ったとの新聞記事を読んで磯部は「なぜ愛国者の我々が共産党と同列扱いされるのか」と激怒し、「今の私は怒髪天をつくの怒りにもえています、私は今は陛下をお叱り申上げるところに迄精神が高まりました、だから毎日朝から晩迄陛下をお叱り申しております。天皇陛下、何と云ふ御失政でありますか。何と云ふザマです、皇祖皇宗に御あやまりなされませ」と昭和天皇への怒りを獄中日記で爆発させた(ウィキペディア磯部浅一」参照)』ことでわかるように、「自らの期待を裏切る天皇に悪口するウヨ」は昔からいると思いますが。想田氏にとって磯部は「右翼じゃない」んでしょうか(まあ磯部は「嫌韓・嫌中のレイシスト」じゃありませんが)。なお、ウィキペディア磯部浅一』によれば『磯部によると、日本は明治維新革命以来「天皇独裁国家でも、重臣独裁国家でもなく、天皇を中心とした近代的民主国」であったのだが、「今の日本は重臣と財閥の独裁国家」となった。そしてそうした磯部の認識を理解しなかった昭和天皇を獄中から「御叱り申して」いた。』。

*10:「磯部らウヨが敬愛する吉田松陰大老井伊直弼に弾圧を受けたような時代(井伊直弼=西園寺元老ら磯部を弾圧する既存権力、吉田松陰=磯部と彼の同志)」とでも言う意味でしょう。

*11:参謀次長、朝鮮軍司令官、第二次若槻内閣陸軍大臣関東軍司令官、朝鮮総督などを歴任し、東京裁判では終身刑(後に仮釈放)となった南次郎のこと。

*12:陸軍省軍務局長、陸軍次官、参謀次長、陸軍教育総監、林、第一次近衛内閣陸軍大臣、北支那方面軍司令官、参謀総長、小磯内閣陸軍大臣を歴任し、戦後自決した杉山元のこと(二二六事件当時は参謀次長として磯部らを鎮圧する側にあった)。

*13:関東軍参謀長、参謀次長、陸軍教育総監支那派遣軍総司令官、東京都長官などを歴任した西尾寿造のこと。

*14:朝鮮軍参謀長、台湾軍司令官、広田内閣陸軍大臣、陸軍教育総監、北支那方面軍司令官、南方軍総司令官などを務めた寺内寿一のこと。

*15:陸軍騎兵学校長、第7師団長、侍従武官長などを歴任した宇佐美興屋(うさみ・おきいえ)のこと。

*16:磯部らが襲撃し、瀕死の重傷を負わせたが殺害できなかった当時の侍従長(後に戦前最後の首相)。

*17:磯部らが暗殺ターゲットとして襲撃したが、護衛の警官に阻止され殺害できなかった内大臣牧野伸顕のこと。

*18:法制局長官、第二次大隈内閣文相、内務相、宮内大臣、枢密院議長などを歴任した一木喜徳郎のこと。

*19:警視総監、内務次官、朝鮮総督府政務総監、会計検査院長宮内大臣内大臣などを歴任した湯浅倉平のこと(二・二六事件当時は宮内大臣として磯部らを鎮圧する側にあった)。

*20:磯部らが「君側の奸」扱いしていた元老・西園寺公望(元首相)のこと。

*21:1936年7月12日に、磯部と村中孝次(1937年8月19日に死刑執行)を除く15名の死刑が執行された。

*22:磯部のこと(磯部は山口県大津郡菱海村(現長門市)出身)。

*23:磯部の言うのとは違う意味で「不明(米国相手の無謀な戦争)」をやらかして、米国相手の政治工作により、冷戦の激化や「国民の天皇支持」もあって「象徴として生き残った」ものの最高権力者の地位からは転落したのが昭和天皇ですね。

*24:磯部の言うのとは違う意味で「ご失政(米国相手の無謀な戦争)」をやらかしたのが昭和天皇です。まあ、磯部の226事件を阻止できなかったのもある意味「ご失政」ですが。

*25:参議、兵部大輔を歴任

*26:参議、陸軍大将、近衛都督を務めた西郷隆盛のこと

*27:二・二六事件軍法会議判士を務めた陸軍将校・石本寅三のこと。

*28:原作の蜘蛛男は「殺人は芸術」などと放言するただの猟奇快楽殺人鬼(『蜘蛛男』以外にもそういうキャラは『盲獣』など、乱歩作品には良く出てきます、一方横溝作品はそういうキャラは意外とあまり出てきません)です。蜘蛛男というのも「蜘蛛のように犠牲者に罠を仕掛けて殺人を行う恐ろしい男」という意味でした。しかし、それでは「ファミリー向けで放送できない」という判断からか、美女シリーズでは「復讐による殺人」「毒蜘蛛による殺人」と大幅に改変されています。

*29:原作は「徴兵制を逃れたいが、厳格な陸軍将校の父を持つため、徴兵逃れなんか到底出来ない息子」がどうしても徴兵逃れがしたいがために「自作自演の襲撃事件」を起こしたのを明智が暴くという話です。ただ徴兵制のない現在において「徴兵逃れ」なんて動機になり得ないので、ドラマ化においては「犯行動機」は改変されています。また原作では「自作自演の襲撃事件」しか起きないのですが、それでは二時間ドラマになり得ない(せいぜい1時間ドラマ)ので「自作自演を知り、脅してきた人間を殺す」という形で殺人事件が起こっています。