今日の産経ニュース(2019年3月12日分)

【浪速風】寅さんの「俺、元気」を見習いたい - 産経ニュース

 「男はつらいよ」で寅さんを演じた渥美清さんは、旅先から毎日、お母さんにはがきを出したそうだ。文面は「俺、元気」、それだけ。一緒に旅行した永六輔さんがラジオで紹介した。あれこれ書こうとすると面倒になるが、お母さんが一番知りたい情報だから「俺、元気」だけで十分、と。

 あまりにも「不器用だが根は善人」という「寅さん」イメージにマッチしているがため、「作り話じゃないのか」と思いますね。
 まあ作り話だとしても「それに信用性が出るくらい」、寅さんは渥美の出世作にして代表作になりました。しかしその結果「八つ墓村金田一耕助」など例外はあるものの「寅さん以外をほとんどしなくなったこと」もまた事実です。


吉村大阪市長の辞職「不同意」へ 市議会3会派が方針 - 産経ニュース
 「党利党略の辞任」「不要な選挙で税金が無駄になる」と批判してるのだから不同意はむしろ当然です。不同意でも辞任は可能なようですが。


共産、大阪知事選で自民推薦候補の支援検討 - 産経ニュース
 まあ独自候補を擁立して維新一味を有利にしても馬鹿馬鹿しいので
1)可能なら共闘
2)可能でなければ自主投票でしょうね。「維新に比べたら自民の方がまだまし」でしょう。
 個人的には過去の選挙でろくに自民党大阪府連候補を支援せず、橋下維新を事実上支援していた安倍がどこまで「本気で自党候補を支援するのか」が一つの問題です。


安倍政権「一丁目一番地」の少子化克服、3枚の壁 - 産経ニュース
 「一丁目一番地」という「つい最近まで聞いたこともなかった変な言葉」がいつの間にか「その政治家や政党にとってのライフワーク(一生涯の仕事)やレゾンデートル(存在意義)に当たる重要政策(例:鳩山一郎にとっての日ソ国交正常化、池田勇人*1にとっての高度経済成長、佐藤栄作*2にとっての日韓国交正常化や沖縄返還田中角栄*3にとっての日中国交正常化小泉純一郎にとっての郵政民営化、ホメイニにとってのイスラム国家建設、マンデラにとってのアパルトヘイト撲滅、トウ小平*4にとっての改革開放、日本共産党にとっての護憲、文在寅*5政権にとっての太陽政策、故・翁長氏*6にとっての米軍基地県外移設など)」といった意味でマスコミで使われるようになったのは「何だかなあ?」ですが、それはさておき。
 安倍の「一丁目一番地」が「少子化克服」とは初耳です。
 てっきり「改憲など右翼的政策(本音)」「北方領土返還」「拉致被害者救出」「アベノミクス(以上、すべて本音ではない建前)」のどれかだと思ってました。安倍が「少子化克服に全力で取り組む」なんてアピールしたことが一体いつあったのか。

 米中貿易摩擦の影響で今後景気が後退すれば

 この記事の本筋ではないですが、いい加減産経も「ある程度まともな記者」は「米中貿易摩擦の悪影響」を危惧し始めたようです。


【単刀直言】輿石東・元参院副議長 深夜の野党抵抗「不評買うだけ」(1/2ページ) - 産経ニュース
 やれやれですね。民主党政権崩壊の責任者の一人は「民主党幹事長(野田*7代表時代)という要職だったこの人(ただし幹事長としての存在感は全く皆無で、幹事長として一体何をしたのか疑問ですが)」にもあるのに「民進党が力不足」とまるで他人事のような物言いとはどういう神経をしてるんでしょうか。恥知らずというか、面の皮が厚いというか。
 「あんたみたいなバカが民主党幹部だったから安倍*8みたいな奴が図に乗るんだろ!」「バカは黙ってろ!」「自分の過去に対する反省の念はないのか?」と罵倒せずにはいられません。
 ただしこの人の物言いの中で「死票が多い小選挙区はやめた方がいい。昔の中選挙区の方がましだった」というの「だけ」は同感*9ですが、「もはや過去の人」のこの人が何を言っても意味はないし、この人の「小選挙区批判」は「小泉*10元首相の脱原発主張」ほどのやる気もないでしょう。大体そんなことは民主党幹事長時代にでも言ったらどうだったのか。


【正論】中国に跋扈する歴史修正主義 文化人類学者、静岡大学教授・楊海英 - 産経ニュース

 1912年に清朝皇帝から権力を平和裏*11禅譲された漢人民族主義者たちはユニークな学説を考案して、満洲人政権を打倒した辛亥革命を賛美した。満洲人が中国を268年にわたって長期間支配できたのは、限りなく「漢化」つまり「中国化」したためだという。

 ユニークも何も事実そうでしょう。漢民族の多い地域において「漢民族の影響を受けない」わけもない。いずれにせよ「1949年の新中国建国」「文革」ではなく辛亥革命に因縁をつけてるこいつが明らかに中国人差別者であること「だけ」は確かでしょう。まあ確かに孫文など辛亥革命のメンツも別に「ウイグルチベット内モンゴル」などの独立に好意的でなかったことは確かですが。

 中国人研究者のほとんどは大清帝国の「国語」である満洲語が読めないし、読もうとする努力もしない

 まあ、すべての研究者が満州語を読める必要もないでしょう。一方で「満州語による研究」とて当然あるでしょうね。要するに楊がデマってるって事ですが。

 その国家を運営していた主体もまた漢人だった、という歴史修正主義の物語を北京は創成している。

 「主体」が何を意味するかによりますね。「トップ」はもちろん満州族ですが、現場の官僚は漢民族でしょう。


米下院議長「大統領弾劾賛成せず」 - 産経ニュース
 民主党幹部なのに意外ですね。「悔しいが弾劾は共和党の反対で通らない」「無理に弾劾しなくても議会での批判や選挙での戦いで地道に戦えばいい」つう判断でしょうか。


安倍総裁4選論、自民に急浮上 求心力維持…二階氏「十分あり得る」(1/2ページ) - 産経ニュース
 今の自民党だと本当にそうなりかねない恐怖はあります。ただし、一方で「四選などまだ先のこと」なのにこんなことを言うのはむしろ「今こんなことを言わないと安倍が不安で仕方ないから」でしょう。安倍も自らへの支持が絶対的な物ではないことを自覚してるわけです。


自民・二階幹事長「安倍総裁4選あり得る」 - 産経ニュース
 「正気か?」ですね。

*1:元大蔵次官。吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相などを経て首相

*2:元運輸次官。吉田内閣建設相、郵政相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相などを経て首相

*3:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

*4:中国共産党副主席、副首相、人民解放軍総参謀長などを経て党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*5:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*6:那覇市議、沖縄県議、那覇市長を経て沖縄県知事

*7:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)を歴任

*8:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*9:他はほとんど同感できません。

*10:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*11:辛亥革命は果たして「平和裏の禅譲」なんでしょうか?。まあ殺害してないという意味では平和裏ですがね。