「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート121(追記・訂正あり)

id:noharraこと「アホの子」八木孝三に突っ込む

野原燐 ‏@noharra
@rkayama 「投票いきましょう」というアピールが反安倍に効果があったのかなかったのか、という検証*1はなされるべきだと思う。それになしに(善意の思い込み*2で)同じことを継続するのは愚か。

 バカバカしい。投票の呼びかけは別に「反安倍のため」にやるもんじゃない。
 「反安倍に役立てば呼びかけるが役立たなければ呼びかけない」という性質のもんではない。そして投票率を上げればそれだけで自然に安倍批判票が増えるなんてこともおそらくない。「投票率を上げること」は「政治的無関心を減らす」と言う意味*3でそれ自体意味があり、かつ「安倍批判票を増やすこと」は投票率アップとは別の形でやるべきこと*4です。
 つうかそんな事よりあんたのやってる「反動右翼・三浦小太郎」らが率いる排外主義極右の「守る会」活動が「社会のためになってるのかどうか」「それとも糞の役にも立たない有害無益な活動か」を検証したらどうですか?。小生は「社会のためになってないから消えてなくなれ、守る会」と思っていますのでね(毒)。
 「検証無しに同じ事を継続する*5」のは愚かですよ、60歳越えた「id:noharra」こと老害の八木孝三さん。まあアホのあなたに反省能力などかけらもないでしょうが。まともな人間ならあなたとはとてもつきあえませんね。俺はあなたのようなバカと平気でつきあえる人間は「人として論外のクズ」だと思っています。正直、id:Mukkeのようにはてなブログからあなたのようなバカは消えて欲しいもんです。

野原燐さんがリツイート
Kazuto Suzuki ‏@KS_1013
 北朝鮮は外貨獲得のために中国人観光客をパスポートなしで入国することを認めたとのこと。半日のツアーに限るそうだが、ビザなしならともかく、パスポートなしの渡航というのは聞いたことがない。
(中略)
 果たして中国の人達が北朝鮮に大挙して押し寄せ、爆買いすることなどあるのだろうか?

 何の勝算もなければ北朝鮮もこういう事はしないんじゃないですかねえ、id:noharraこと八木さん。つうかこういうのを「余計なお世話のお節介」といいます(毒)。


■書評「保守主義とは何か*6」をやまと新聞に掲載しました(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=3742
 三浦が「反動極右」である事は間違いないですが少なくとも「保守」なんてご立派なもんではない。なお小生は「保守(一定のレベルに達した「右より主張」)」は評価しますが「レイシズム」「歴史捏造主義*7」「反共*8」などといったレベルの低い「反動極右」は評価しません。レベルが低いのは評価しないのは「右」に限らず左でも何でもそうですが。
 それはともかく「やまと新聞(産経や月刊正論、ウィルなどのお仲間)」だそうです。この男はどんなに「良識派」ぶったところで「いつも出るメディアは極右系であり」結局「お里が知れてしまう」わけです。

全文は上記ホームページにてお読みください。
https://www.yamatopress.com/contribution/24980/

 ということなので全文を読んでみましょう。

 日本における伊藤博文*9から戦後の吉田茂*10、過小評価された政治家大平正芳*11に至る*12保守主義思想・運動」

 「池田*13内閣外相として日韓交渉にタッチした」「田中*14内閣外相として日中国交正常化を成し遂げた」大平が、自民党、あるいは日本社会において「過小評価されてるかどうか」は「後でも触れますが」俺は疑問に思います。
 ちなみにウィキペ「大平正芳」は

・池田内閣外相時代は韓国との国交正常化交渉を巡って、金鍾泌中央情報部長(後に首相)との間で最大の懸案だった請求権問題で合意(いわゆる「金・大平メモ」1962年11月12日)し、日韓交渉で最も大きな役割を果たした政治家である。
・中国大陸との関係に関しては、経済的観点から、「長崎国旗事件」によって途絶えた日中関係改善に前向きな姿勢で取り組んだ。アメリカが主導する「中国封じ込め」政策に苦しみつつも、日中経済貿易関係の拡大を徹底して追求した。いわゆるLT貿易*15の成立、貿易連絡事務所の相互設置と新聞記者交換の実現等、日中関係は大平の池田内閣外相時代にこれまでに見られないほど進展した。
・田中内閣外相時代に中国を訪問、それまでの台湾との日華平和条約を廃し、新たに日中の国交正常化を実現させた。
・専任の外相(池田内閣外相、田中内閣外相)としての在職日数は4年に及び、これは現在までのところ戦後最長である(首相との兼任を含めると首相時代に外相を兼務した吉田茂(東久邇、幣原内閣で外相)が戦後最長)。
・総理に就任すると中国重視の姿勢を打ち出し、中国の近代化に積極協力する国策を打ち出した。1979年12月に中国を訪問し、政府借款の供与、「日中文化交流協定」に調印等、後の1980年代における日中友好緊密化の道を導いた。
・特筆すべきものとして、トウ小平*16との交流とその影響がある。2人は1978年以降の短期間に合計4度も会談しているが、この中で大平は、占領期の傾斜生産方式や自身が深く携わった池田内閣の「所得倍増計画」を始めとした戦後日本の経済発展について詳細に説明、それがトウによる改革開放の策定に大きな影響を与えたと言われる。
・首相時代に提案した「環太平洋連帯構想」は今日のAPECを始めとするアジア太平洋における様々な地域協力へと受け継がれていると評価される。

として大平を評価しています。
 まあ、今の「極右安倍自民党」はあるいは「広い意味でのハト派、親中国派」大平を評価しないかも知れない。
 でも、むしろ大平は「池田内閣外相として日韓交渉を、田中内閣外相として日中国交正常化に尽力した大政治家」「池田勇人の派閥・宏池会を受けつぎ、宏池会から鈴木善幸*17宮沢喜一*18を総理として産み出した宏池会中興の祖」としてそれなりの評価をされてきたんじゃないか。確かに田中角栄などに比べれば大平は地味なキャラクターではあるんですけどね。
 が、まあ、「保守主義とは何か」の著者・宇野氏*19は「大平は過小評価されてる」と主張し、三浦もそれを受け入れるのでしょう。
 なお、大平が「自民党、あるいは日本社会において」過小評価されているかは疑問ですが、少なくとも「三浦のような極右」においては「過小評価」されてるでしょう。「日中国交正常化を田中内閣外相として成し遂げ」、また三浦らと違って保守ではあっても極右ではない大平を三浦らウヨが評価する理由はどこにもないからです。
 ちなみにウィキペ「大平正芳」に出てくる「長崎国旗事件」とは次のような事件です。

■長崎国旗事件(ウィキペ参照)
 1958年(昭和33年)5月2日、長崎市にある浜屋デパート4階の催事会場で、日中友好協会長崎支部の主催による「中国切手・切り紙展覧会」が開かれていた。会場の入口付近の天井には中華人民共和国の国旗である五星紅旗が天井から針金で吊るされていた。右翼団体に所属する男が乱入し、会場内に掲げられていた五星紅旗を引きずり降ろした上、毀損した。犯人はすぐに警察に拘束されたが、事情聴取のうえで器物破損で書類送検された。結局1958年12月3日になって軽犯罪法第一項の「みだりに他人の看板を取り除いた」ことによる科料500円の略式命令となった。
 当時、日本政府が承認していたのは中華民国(台湾)政府であったため、五星紅旗を日本政府は「外国国章損壊罪」による保護の対象と考えておらず、また在長崎中華民国領事館の「外国国章損壊罪で処罰すべきでない」という要請にも応じたためという。そのため中華人民共和国からの処罰要求があったにも拘わらず刑法で規定された外国国章損壊罪(外国政府による親告罪)よりも軽い処分に止まった。
 中華人民共和国政府は、当時の岸信介首相の対応を厳しく批判し制裁ともいえる行動に出た。5月9日には陳毅*20副総理兼外相が日本との貿易を中止する旨の声明を出し、当時進められていた対中鉄鋼輸出の契約も破棄された。その後、1960年12月に友好商社に限った取引が再開されるまで、約2年半に渡って貿易停止に陥った。この通商断絶によって、中国大陸との貿易割合の高い商工業者は大きな経済的打撃を受けた。
 なお、朝日新聞の当時の社説(1958年5月11日)は「外国国章損壊罪」の判例はないが、通説として「保護すべき国旗とはその国を象徴するものとして大使館等に掲揚される公式の国旗のみを指し、装飾としての万国旗や歓迎用の小旗もしくは私的団体の掲げる旗は含まれない」として、今回の事件の国旗は「会場の装飾」にすぎず、中国側の反応は過激すぎると批判した。
■類似事件
 1956年(昭和31年)7月に中国の京劇俳優・梅蘭芳が来日した際に、大阪市内で関西華僑自由愛好同盟による抗議デモが行われたが、その時雇い入れた街宣車に掲揚されていた中華民国国旗の青天白日旗を取り去るという事件が発生した。この時は国府政府からの処罰要請により大阪地検が捜査したが、「台湾政府ならともかく」日本の一民間人が持っていたに過ぎない国旗の持ち去りを外国国章損壊罪で処罰するのは法律上、無理であるとして不起訴処分にしている。

 またウィキペ「大平正芳」が紹介するトウとの関係については以下の記事を紹介しておきます。

http://www.peoplechina.com.cn/zhongrijiaoliu/2008-11/19/content_165464.htm
■人民中国『こうして「改革・開放」は始まった』
 トウ小平氏は生涯のうち大平正芳氏と4回、会った。2回目の二人だけの会談で大平氏は、戦後の日本経済の発展状況をかいつまんで紹介した。彼は、戦後日本経済の発展を、経済復興期、基礎固めの時期、高度成長期、多様化の時期の4つに分けた。大平氏は言った。
「経済が遅れていた時期には、チャンスをつかんで、重点的に突破し、限りある資金と物資をもっとも重要な領域に使い、重点産業に重点的支援を行い、傾斜方式の発展モデルを実施すべきだ」
 大平氏はまた、日本経済が飛躍的に発展した経験を「経済を中心とし、チャンスをつかんで、重点的に突破した」と総括し、トウ小平氏は大いに啓発された。中国が「改革・開放」後、経済建設を中心とする戦略的方針を提起したのは、大平氏の啓発によるものだろう、と私は考える。
 会談の中で大平氏はまた、日本の所得倍増について紹介した。大平氏は、国民にはっきりとした目標を示してこそ、民衆を立ち上がらせ、力を合わせて経済を発展させることができる、と考えていた。トウ小平氏がその後打ち出して世界を驚かせた「国の経済を4倍増する」という構想は、大平氏の啓発によるものだと、トウ小平氏が後に中曽根*21首相に言っている。
 1979年1月28日、旧暦の正月元旦、トウ氏は米国訪問の途についた。米国へ向かう機中で、トウ氏は突然、奇想天外なことを思いついて、大平氏に電報を打ち、数日後、東京で長時間会談したいと提案した。当時の大平氏はすでに日本という一国の宰相であり、政務は多忙を極めていたと思われる。しかし、大平氏は欣然とこの申し出を承諾した。こうしてトウ小平氏と大平氏の三度目の会談が行なわれたのである。
 この会談で大平氏は「日本は中国の『改革・開放』を断固支持し、知力や財力などの面において中国を援助したい」と明確に表明した。中国にとって、これは「雪中に炭を送る」だったと言えるし、これ以上ない支援であった。なぜなら当時、西側諸国は中国の「改革・開放」に対し、成り行きを傍観する態度をとっており、これを支援しようという国は一国もなかったからだ。
 この会談の中で大平氏はまた、中国が「改革・開放」を進め、経済を発展させるのに、日本政府の低利のODAを利用してもよいと提起した。なぜなら大平氏は、中国の「改革・開放」の最大の問題は資金であることをはっきり認識していたからである。その後、谷牧*22副総理が日本を訪問し、円借款について、日本側と具体的な協議を行ったが、実際は、トウ小平氏と大平氏のこの会談の内容を実行したものだった。
 トウ小平氏と大平氏の4回目の会談は1979年12月6日、すなわち大平氏が日本の首相として訪中したときのことであった。この訪中で、日本が中国に長期・低利の円借款を供与する計画が動き出し、その年の円借款500億円が供与された。と同時に、大平氏は、人材養成の面にも無償援助を行なうことを決め、「大平学校」と呼ばれる人材養成プロジェクトがここから始まったのである。
 12月6日、トウ小平氏は人民大会堂で大平氏と会談した。大平氏は「中国の将来の壮大な青写真をどう描くのですか。どのような目標を達成したいのですか」と尋ねた。これに対しトウ小平氏は一分間ほど答えなかった。なぜなら、中国には当時、将来の目標について明確な見解がなかったからである。トウ小平氏はしばらくして「20世紀末までに経済の4倍増を実現します」と言い、そのときには「小康社会(いくらかゆとりのある社会)」になる、と解説した。「中国経済の4倍増」という話は世界にセンセーションを巻き起こし、その日の国際ニュースのトップになったが、そのスローガンはこうした背景の下で提起されたのである。
(中略)
 年月の経つのは速い。「改革・開放」の実施と『中日平和友好条約』の締結からすでに30年も経った。しかし、依然として昨日のことのように感じられる。中国人民は、「改革・開放」の中で日本が与えてくれた支援を、永遠に忘れることはないだろう。

http://j.people.com.cn/2004/08/20/jp20040820_42595.html
■人民日報『トウ小平氏と大平正芳氏との対話』
 トウ小平氏が日本の大平正芳元首相と面識を持ったのはかなり遅く、会った回数も決して多くはない。しかし二人の間で交わされた一連の対話は、中国経済の発展戦略にきわめて深い影響を及ぼした。
(中略)
 大平首相は1979年12月5日、中国公式訪問のため北京に到着した。翌6日午後、トウ氏は大平首相一行と会見した。大平首相は会談で「中国は自主独立の立場で雄大な現代化計画を打ち立てました。将来はどのような状況になるのですか。現代化の青写真はどのように構想したのですか」と尋ねた。トウ氏が大平首相に答えた談話の要約は「トウ小平文選」第2巻に「中国の今世紀の目標は小康(少しのゆとり)だ」と題して収録されている。
(中略)
 大平首相は中国訪問の半年後、1980年6月12日にこの世を去った。トウ氏は当日、日本側に弔電を送り、深い哀悼の意を表した。2日後の同14日、トウ氏は北京の在中国日本大使館に足を運び、大平氏に弔意を示した。トウ氏は同年9月4日、日本の伊東正義*23(ボーガス注:鈴木内閣)外相と会見した時「大平先生の逝去で、中国は1人の良き友人を失った。私個人にとっても、1人の良き友人を失った。深い哀惜を感じる。大平先生は亡くなったが、中国人民は先生の名前を忘れないだろう」と述べた。

 最後に大平の面白エピソードをウィキペ「大平正芳」から紹介しておきます。

・郷里の香川県観音寺市にあった選挙事務所は没後に大平正芳記念館となったが、建物の老朽化にともない2015年(平成27年)3月末で閉館した。 閉館後、元首相の蔵書(8000冊に及ぶ)は香川県立図書館に寄贈されることになった。
・1979年(昭和54年)のいわゆる四十日抗争で大平続投か福田*24返り咲きかで自民党分裂直前までいった党内抗争が起こったが、四十日抗争中に首相官邸での食事中に側近だった加藤紘一*25内閣官房副長官に「万が一俺が今ここで死んだら、誰を日本の総理にすべきか」と話しかけ、少し沈黙が続いた後、大平が口を開き「いいか、(もし俺が死んだら)日本のために総理をさせなきゃならぬのは福田だ」と続けたという。

 「8000冊の蔵書」に「政敵への公平な評価」、およそ現首相には望めないものであり「レベルが落ちた」と改めて思います。
 話が脱線しましたが元に戻します。

戦前から戦後への転換には連続はない。連続がない以上、それは進歩ではない。進歩主義の立場からすれば、それを革命と呼びたいであろう。が、事実は征服があっただけだ。征服を革命とすり替え、そこに進歩を認めたことに、進歩主義の独りよがりと甘さがある。

 福田恒存の言葉だそうです。「戦前美化右翼」福田らしい「福田の戦後否定」の是非*26はともかく
 実際にはたとえば

鳩山一郎
 戦前、田中義一*27内閣書記官長、犬養*28、斉藤*29内閣文相。戦後、首相
重光葵
 戦前、東条*30、小磯*31内閣外相。戦後、鳩山内閣外相
岸信介
 戦前、東条内閣商工相。戦後石橋*32内閣外相を経て首相
賀屋興宣
 戦前、東条内閣蔵相。戦後、A級戦犯として無期禁固刑を受けるがいわゆる逆コースによって釈放。池田内閣法相、自民党政調会長(池田総裁時代)を歴任

など戦後自民党政治家のかなりの部分が戦前から政治活動してること*33を考えれば「連続がない」なんてことはありません。正確には「断絶もあれば連続もあった」というのが正しい事実認識です。
 あるいは「連続がなければ」靖国神社問題なんて起こらない。靖国を礼賛する考えが生き続けたからこそあの問題が発生するわけです。
 そもそも歴史というものはそう簡単に断絶できるもんではないでしょう。
 もちろん「戦前から戦後の間」には「天皇主権から国民主権」など一定の断絶はある。でもそれは「江戸幕府崩壊から明治新政府誕生の時にも」「ナチドイツ崩壊から戦後ドイツ誕生の時にも」あらゆる政治変革の時にあることです。断絶が何一つなかったら「何も変わってない」んだから進歩、変革じゃないでしょう。全く進歩、変革のない政治はあり得ない。
 そもそもその変化を「連続のある変化」と見なすか「断絶」と見なすかはかなり価値判断が入ってくるでしょう。単純な事実問題ではない。
 たとえば「天皇主権」を重視すれば「戦前天皇制と戦後天皇制」には大きな「断絶」があるでしょう。しかし「天皇制自体は残ったじゃないか」と考えればそれは「連続」になる。
 「靖国神社」について「国営であること」を重視すれば「戦前靖国と戦後靖国」には大きな断絶がある。しかし「靖国は続いてる」と考えればそれは「連続」になる。
 ロシアのプーチン体制も「今のプーチン政権与党は共産党じゃない」点を重視すれば旧ソ連との「断絶」でしょうが、「彼がKGB官僚出身であること」を考えれば「連続がある」といえる。

 戦後「革命*34」は、敗戦による占領軍の征服を革命と思い込む欺瞞であり、歴史の連続性を維持しようとする正統な姿勢*35を保守反動として退ける知的怠惰に陥っていたのだ。

 ちなみにこの露骨に極右的な部分はhttp://miura.trycomp.net/?p=3742では「中略」として省略されています。
 実際にはGHQの意志がストレートに通ったわけではなく日本側との色々な論戦があり、場合によっては「GHQにとって重要度が低ければ」日本側の意見が通ったこともあったでしょう(もちろん天皇の象徴化、神道の一般宗教化など絶対に引けないところではGHQは引かないわけですが)。福田や三浦のようにGHQ統治下を「GHQがやりたい放題やって日本は涙をのんだ」と描き出すことは明らかに妥当ではない。
 大体、独立後、変わったこともあれば変わらなかったこともある。変わらなかったこと(例えば憲法九条)の多くは「変える必要を感じないから」変えなかった、ただそれだけのことであり「知的怠惰」だと福田や三浦ら極右が罵倒する理由などどこにもありません。
 しかも三浦や福田は「レッドパージ」など自分に都合のいいGHQ政策は黙認するのだから全くふざけています。
 まあ内容も酷いですがこれは果たして書評と言えるのか。書評にこじつけて三浦がウヨ放言してるだけではないのか。

明日は選挙です、私は不在者投票を昨日行いましたが、私なりの今回の選挙へのメッセージのつもりで掲載いたしました。

 「どんなメッセージなのか」明言して欲しいもんです。反動極右・三浦が野党に投票しないであろう事は分かりますが。ねえ、三浦のご友人で「多分自民に投票するであろうid:noharraこと反動極右の八木孝三さん」(毒)。
 しかし「反動極右の一種」とはいえ、三浦がここで書いたような反動極右なことはさすがに反動極右政党「自民や日ころ」ですら言ってないと思うんですが、三浦は「自民や日ころ」あたりに投票したのか(まあ当選可能性を考えれば自民でしょう)。それとも泡沫政党ではあると分かっていてもあえて一番極右の「幸福実現党」に投票したのか。どうせ三浦がウヨなんて事はバレバレだし、「公務員や教員」と違って「支持政党を明言すること」に処分の危険性などないでしょうに何で隠すのですのかね。

【追記】
 三浦が寄稿した「やまと新聞*36」がいかにすさまじい極右か、いくつか記事を紹介してみましょう。

https://www.yamatopress.com/contribution/25064/
■「小沢一郎*37鳥越俊太郎の不敬言動を糾弾する」四宮正貴(四宮政治経済研究所会長)
 天皇陛下に対し奉り臣下が、「助言と承認」なるものを行うという規定そのものが、不敬極まりないものである。

 戦後において国民は「天皇の家臣」ではありません。三浦もよく、こんな非常識極右新聞に寄稿できるもんです。そうは思いませんか、三浦のお友達のid:noharraこと八木孝三さん。あなたは三浦のこうした極右反動ぶりを見ても呆れないわけですか?。まさかとは思いますがあなたは「俺達は天皇の家臣だ」と思ってるわけですか、id:noharraさん。
 ちなみに「家臣だ、何だ」というウヨの四宮ですが今上天皇の「やはり(君が代斉唱は)強制でないことが望ましい」「大日本帝国憲法下の天皇の在り方と日本国憲法下の天皇の在り方を比べれば、日本国憲法下の天皇の在り方の方が天皇の長い歴史で見た場合、伝統的な天皇の在り方に沿うものと思います」(ウィキペ「明仁」参照)などの自分に都合の悪い発言は平気で無視するのだから尊皇精神が聞いて呆れます。

https://www.yamatopress.com/local-assembly/party-leader-to-mind-emerged-governor-nakayama-kyoko-japan/
■急浮上【都知事選】中山恭子*38 日本のこころを大切にする党党首
 永田町で複数の関係者から次期都知事選候補として同じ名前が上がってきた。日本のこころを大切にする党中山恭子党首である。
 この背景には「女性都知事」というイメージアップ戦略と、「とにかくお金にきれい」「ジャーナリストやタレントは不可」など舛添*39都知事の二の舞だけは絶対に避けたい自民党の意識が強く働いているようだ。

 小池百合子*40ならまだしも自民党中山恭子を担ぐとか与太にも程があります。

https://www.yamatopress.com/column/24923/
■<教科書で教えたい近現代史 第3回> そもそも満洲民族の国家であった満洲
 そもそも満洲国は、日本が侵略してつくった傀儡国家ではない。
 満洲人の正統な皇帝が、「清」を建国した場所に戻って清朝の流れで建国された。

 さすが極右です。非常識過ぎて開いた口がふさがりません。
ウィキペ「愛新覚羅溥儀」に

・大同元年(1932年)3月1日に、満洲国建国宣言が行われ、溥儀は同年3月9日に満洲国の「執政」に就任した。
 この際に溥儀は、かつて清朝皇帝であったこともあり、格下である「執政」への就任を嫌がり皇帝への即位を主張するが、関東軍から「時期尚早」としてはねつけられた。なお、「執政」となった溥儀は、関東軍の日本人将校から、皇帝へ対する敬称「陛下」ではなく、君主以外の高官に対する敬称「閣下」で呼ばれ激怒したと伝えられている。
・皇帝即位式の際に溥儀は即位式に先立って即位を清朝の先祖に報告する儀式である「告天礼」を行い、この際に満洲族の民族衣装である龍袍を着用した。しかし同時に満洲国政府からは「これは清朝の復辟を意味しない」旨の声明が出されていた。
関東軍の主導によって作られた満洲憲法では、皇帝は国務院総理を始めとする大臣を任命できたが、次官以下の官僚に対しては「日満議定書」により、関東軍が日本人を満洲国の官吏に任命、もしくは罷免する権限を持っていたので、関東軍の同意がなければ任免ができなかった。また、国政に関わる重要事項の決定には、関東軍の認証が必要であり、満州国と溥儀に対する関東軍の影響力は大きかった。
・1937年2月には、溥儀と関東軍の植田謙吉*41司令官の間で念書が交わされ、「満洲国皇帝に男子が居ない場合、日本の天皇の叡慮によりそれを定める」とされた。実際に溥儀に男子がいなかったことから、事実上溥儀の後継者は日本(関東軍)が定めることとなった。これ以降溥儀は、関東軍による暗殺(と溥儀の暗殺による親日的な志向を持つ皇帝への交代)を恐れるようになったと言われる。

などと書かれているように溥儀は日本軍に実権を握られていました。


■アジア自由民主連帯協議会【報告と動画】第20回講演会「台湾蔡英文政権と日本」講師 永山英樹*42
http://freeasia2011.org/japan/archives/4732
 今回は珍しく要約ではなく「全文文字起こし」のようです。

 日本人は台湾問題に対してある程度の誤解があって、それがあるために、認識すべきものをちゃんと認識できていない気がします。
 特にそう思わせるのが、マスメディアの報道です。蔡*43さんが「92年コンセンサス」を認めないのは、独立志向が強いからだというのですね。NHK、民放もそうですし、全国紙、地方紙に至るまでみなそうですが、民進党に言及する際、大抵「独立志向の強い民進党」とか、「独立志向の民進党」とか、枕詞のように「独立志向」と付けます。

 いや民進党を「肯定的に評価するか否定的に評価するか」はともかく「独立志向は強い」でしょう。
 そうした指摘は

自民党改憲政党で共産党は護憲政党
産経新聞自民党応援団だ
読売新聞グループは自社系列の巨人軍の応援をしている
東京裁判東条英機らが戦犯として裁かれた

などと同じで「ただの事実の指摘」で誤解でも非難でも何でもない。ただし「今すぐ独立宣言」は事実上やれない。そんな事をやれば中国が「事実上の経済制裁」を発動しかねない。そこは「独立派が支持者にかなりいる」が現実的にその辺り適当にごまかさざるを得ない、民進党のネックでしょう。

中国は、「一つの中国」を受け入れない民進党のことを、中華人民共和国からの独立を計る分裂勢力であると批判していますが、それと同じ感覚で言っているわけですね。

 「それ、独立志向の民進党って言ってなんか問題なの?」って話ですね。
 「一つの中国、一つの台湾」「二つの中国」は独立論ではないというのは詭弁でしかない。
 もちろん「中国は批判的な意味で独立勢力と言ってる」わけですが、別に「批判しないで」支持する立場だって民進党は「独立志向が強い勢力」でしょう。「独立志向が強い勢力」と民進党を呼ぶことは中国支持でも何でもない。ただの事実の指摘です。
 一方国民党は「今すぐ統一ではなく」、また「あくまでも台湾住民の意思に基づいた上」とはしていますが「一つの中国」の立場に立つ統一派のわけです(どこまで本気の統一派かはひとまず起きます)。

 民進党はもともと台湾独立という目標を掲げていましたが、それは中華民国体制から独立するということです。
 しかし民進党が中国からの独立を訴えたことは一度もありません。

 こういうのを詭弁と言います。「中華民国から脱却して中華人民共和国入りしたい」といってるわけじゃないのに何を言ってるんでしょうか。

 台湾人が、いつも「独立志向の民進党」と書く日本経済新聞台北支局に抗議しました。

 台湾人と言うより民進党支持者でしょう。「独立志向は間違いだ」と書いたわけではなく、「事実を指摘しただけ」で何で抗議するんだかさっぱりわかりません。「つまりあなた方は独立は目指さないんですか」と聞きたくなります。

 ところが支局長さんは、「日本政府は、台湾は中国の領土と認めているのだから、この表現で正しい」と言ったのです。しかし抗議した人間は弁護士で法律に詳しく、「日本政府はそう認めてない」と言うと、支局長さんは、「あいまいにしているけど、実は認めているのだ」と嘘の上塗りをして逃げてしまったそうです。

 先ず第一にですが「曖昧にしてるけど実は認めてる」というのは逃げではなく事実です。
 まあ「台湾ロビーに配慮して」色々、日本政府は詭弁を弄してはいるわけですが、「中国と国交回復した以上」台湾を事実上中国の領土としてるわけです。こんなんは「南樺太を日本はロシア領と認めてない」なみの詭弁です。
 第二に敢えて言えば「日本の認識」なんて関係ない。台湾は国連から追放されるなど国際社会から国扱いされてないわけです。台湾と国交を結んでる国なんてほとんど存在しない。

 なぜどこもそこまでして、しかも一斉に、「台湾独立志向」と書くのか。何ごとにも動機、目的があるわけですが、やはりそのように宣伝している中国の顔色をうかがい、歩調を合わせているとしか思えない。

 ばかばかしい。独立志向は事実でしょう。公明党が「改憲派」といわれて醜いいいわけするような醜態です。そんなに独立派だと認めたくないのか。だったら「もちろん台湾の自主性を保った上での話ですが、中国との統一を我々は目指します」と明言しろって話です。

 もう一つ問題なのは、このような誤った宣伝が毎日のように行われているにもかかわらず、国民が誰も怒らない。違和感すら抱かない。

 「独立志向の民進党」という「単なる事実の指摘」に対してどうして「部外者の日本国民」が怒らないといけないのか。
 別に独立志向を非難してるわけじゃないのに。いや別に民進党を独立志向を理由に非難してたって別に構わないんですけどね。
 ただ、そもそも非難してないのだから怒る理由はどこにもない。 

 「一つの中国」が嘘であるのは歴史経緯を見れば分かるので、簡単に説明します。
 台湾が日本の領土だった戦時中、蒋介石ルーズベルトに、「台湾が欲しい」と言ったのです。ルーズベルトも、「いいよ」と言いました。日本と真面目に戦わない蒋介石を真面目に戦わせようと優遇したのです。

 「まじめに闘わない」も何も満州事変以降、とにもかくにも日本と戦い続けたのが蒋介石でしょうに。何とも珍妙な歴史認識です。

 その結果、カイロ宣言に「日本は台湾を中華民国に返還すべし」とうたわれるに至った。
 日本は降伏してポツダム宣言の履行を誓いましたが、その第8項に「カイロ宣言を履行すべし」とありましたので、日本は台湾を中国に返還することになりました。
 そこで中華民国はそれを好いことに、昭和20年10月にマッカーサーの命令によって、日本軍の降伏を受け入れるために台湾に軍を進駐させた際、勝手に台湾の領土編入を宣言したのです。カイロ宣言に基づいているという立場でですが、それは無効です。アメリカもイギリスもそんなことは許さないと言いましたし、蒋介石も無効だと分かっていましたが、しかし、台湾は中国の一部であるというインチキな宣伝に基づく「一つの中国」というものがこうして出来上がったわけです。

 おいおいです。まさか台湾が中国領でないだの、「蒋介石の台湾支配が無効」だの言い出すとは。
 台湾が中国領でないなら、「日清戦争」で日本が清朝から台湾を割譲したのはどう理解されるのか。
 清朝は中国じゃないと言い出すのか。また「蒋介石の台湾支配が無効だ」というなら、「戦後、長い間蒋介石台湾と自民党政権が国交を持ち続けたこと」はどう説明されるのか。
 自民党政権は無法国家と国交を結び続けたのであり、「中華人民共和国と国交樹立したことの是非はともかく」田中内閣が蒋介石台湾と断交したのは当然だ、ということになるのか。
 きちんと説明することができるのか。とてもそんなことはできそうにありませんが。

ところが、1949年当時はまだ台湾は日本の領土であるわけです。1952年発効のサンフランシスコ講和条約で、初めて日本は台湾を放棄したわけですね。ただ台湾の新たな帰属先は決められなかった。

 まさか「台湾の帰属先は未定」とバカを言い出すとは。蒋介石中華民国にまず返されたことには普通の人間は争いはないでしょう。その後の国共内戦での共産党勝利で「台湾の帰属」がどうなったかという問題はさておき。まあこれについても「台湾と国交を断絶した時点」でいかに詭弁を弄そうとも日本は「台湾は中国の領土」と認めてるわけですが。

李登輝*44さんは「二国論」というものを打ち出しましたね。台湾と中国について、国と国との関係であるという実際の状況を明確に指摘しました。

 そんな事をしたところで台湾のメリットにならないからこそ、李登輝退陣後はその辺りがうやむやにされるわけです。

 国民党は言うのです。「双方は『一つの中国』を確認した。その代わり、その『中国』とは何かについては、それぞれが解釈する」と。台湾側は中華民国、向こうは中華人民共和国と解釈し、そのような異なりを認めることで合意したのだと言いました

 まあ、そういうことですね。その辺り国民党も共産党もなかなか現実主義のわけです。

連戦*45主席が2005年に北京に行き、胡錦濤*46と握手し、「聯共制台」という謀略に打って出た。

 是非について色々議論はあり得る*47でしょうが、謀略でも何でもないですよね。「中国ともめるよりうまくやっていった方が経済的利益になる」というだけの話です。
 まあこの連戦氏の行為は「先日の馬*48総統・習*49主席トップ会談」同様に反共ウヨには「裏切り」として罵られるわけですが。

日本のマスメディア、たとえば日刊紙は、「中華民国」という4文字を絶対使わない。台湾の国旗に触れるときも「国旗」と書かない。その代わり「台湾の旗」などと書いたり読みあげたりする。

 日本の公式見解は「台湾は中国の領土の一部」なので当たり前の話です。

国民党の「聯共制台*50」は、中共の恫喝の力を借りることなのです。有権者に対しては「もし民進党に票を入れれば、中共と戦争になるぞ。しかし国民党に票を入れれば、中共とは握手できる。平和が到来し経済的にも豊かになる」と宣伝をやったわけですね。そしてそのようにして、2008年には政権を取ったわけです。

 つまりは2008年の有権者は「中台対立」など望んでなかったわけです。今の有権者をどう評価すべきかはよく分かりませんが。たださすがに日本ウヨレベルの「中台対立」は希望してないんじゃないか。

かくして国民党は2008年に政権を握り、「一つの中国」を掲げて中国との交流も始めました。これについて日本では、関係改善の動きだと歓迎する報道もありましたが、「関係改善」と言うより「主従関係の確立」と言ったほうがいいかもしれません。

ばかばかしい。何で経済交流することが主従関係なのか。

 確かに中国とは経済交流を深化、緊密化させ、FTAにあたるものまで締結して経済の一体化を進めたけれども、台湾の経済がそれで良くなったかというと、そうではないというのが、国民の大方の意見でしょう。潤っているのは一部の企業だけで、産業の空洞化が進み、格差が広がり、失業率は下がらないという状況で、国民党は支持率を下げました。

 産業空洞化*51の問題はともかく、他の問題について言えば「中台交流のせい」ではなく「中台交流したのに思ったほどの成果が出なかった」つう話でしょう。中台交流しなければもっと失業率は高くなり景気も酷かったでしょう。

経済交流や経済の一体化も、政治統一の前提として進めて来たのです。

 中国的にはそう言う建前ですしその建前が全くの嘘とは言いませんがやはり大きいのはそう言うことより「金儲け」でしょう。つうか反中国で中国との経済交流を忌避するなんて全く馬鹿げています。それで台湾経済がやっていけるとは思えません。

ところがこの蔡英文さんに対しては、中共*52や国民党はもとより、日本の一部マスメディアもが、いまある安定した台中関係を維持するために、「92年コンセンサス」、「一つの中国」の原則を受け入れろ、と訴えました。

 「92年コンセンサス」でうまーく話が回っていたのだからそれを続けるべきだと思います。反中国という感情論でお釈迦にしたら後始末に困ることになるでしょう。

「一つの中国」を受け入れて、併呑される方向へ行けといいたいのか。

 誰もそんな事は言っていません。そもそも「一つの中国」というのはある種のフィクションのわけです。
 「今すぐ中台統一は目指さないがいずれは目指したい、だから独立は認めない」「ただし今すぐ統一というのも難しいから当面、現状を容認する」というのが中国の立場のわけです。
 要するに棚上げ論であり今すぐ統一が政治的プランに登るわけでは全くない。

「一つの中国」を受け入れない新政権の発足により、地域の平和と安定は損なわれて行くのでしょうか。

 実際には蔡政権も適当なところで手打ちにするかと思いますが、もし中国相手に「対決路線で暴走する」ようなら地域の平和と安定は損なわれるでしょう。

なぜそんなに台湾を取りたいかというと、もともと台湾は中国にとっては、自分の喉元に突き付けられた米国の匕首のようなものであり、さらには海洋進出の隘路です。

 そう言う話ではなくむしろ面子の話でしょう。面子の話だから「即時独立宣言などしない限り現状維持でいい(直接統治できなくてもいい)」とするわけです。もちろん現状維持でいいというのは「現実問題当面統一の可能性が低い」ということもありますがやはり「実際に直接統治ができなくても公然と独立宣言されては中国の面子が潰れる」という要素が大きいでしょう。

これまで南モンゴル*53チベット東トルキスタン*54を制覇

「制覇」も何も全て清朝中華民国時代から中国も国際社会も中国領扱いしてきたのですが。

中国は東シナ海南シナ海でいろいろと蠢き、揉め事を起こしていますが、あれらなども要するに台湾を取るための準備

 東シナ海南シナ海中華人民共和国が「我が国の領土だ」といってる土地は全て台湾政府も「我が台湾の領土だ」といっています。つまり台湾を取るためでも何でもないわけです。

尖閣やスプラトリーよりも、台湾のほうが日本にとっては重要です。

 尖閣やスプラトリーが「無人島」であるのに対し台湾は「有人島」と言う意味では確かに「より重要」かもしれません。いずれにせよ中国は台湾を取ったりしない。
 先ず第一に台湾もやすやすと中国に攻め込まれるほど弱くはないでしょう。第二にそう言う事態が起こったとして欧米諸国が容認するとも思えない。天安門事件当時のような制裁措置を中国は危惧するでしょう。
 第三にそうした危険性をおかしてまでも台湾に攻め込む動機は中国にはないでしょう。

あの政権には発足時以来の「独立しない、統一しない、武力行使しない」とのスローガンがあります。

 馬政権の俗に「新三不政策」という政策です。これに対し蒋介石の「旧三不政策」があってこれが「交渉しない、接触しない、妥協しない」という完全な敵対路線です。
 独立しないつうのは現状維持路線です。「統一しない、武力行使しない」というのは要するに「現状維持派が多いから当面統一は考えてません」「また、統一目的の武力行使、つまり大陸反攻なんか考えてません」て話です。まあ「武力行使しない」について言えば「そんなんできるわけないだろ、現実性ねえし」つうことで言わずもがなですが、一応言っておきましたって事でしょう。

しかしこの「武力行使しない」とは何でしょう。中国は「武力行使を放棄しない*55」と言っているのに対し、「攻め込まれても抵抗せず降伏する」ということではありませんか。

 もちろん既に指摘したようにそう言う意味ではなく「大陸反攻しない」と言う意味です。大体この文脈で「中国が攻めてきても自衛(武力行使)しません」なんて意味のわけがないでしょう。こういうデマカセをはいて恥ずかしくないのか。

2009年の台湾と中国の国防費を比較すると(中国のそれは公表額に過ぎませんが)、中国は台湾の約7倍。ところが2013年になると13倍に上がっているのです。なぜかと言えば、中国の軍拡が急ピッチなのに対し、台湾は国防費を下げているからです。
(中略)
 それから台湾は、23万人の兵力がどうしても必要です。現在軍は徴兵制から志願制へと移行中ですが、思うように兵隊が集まらない。そこで馬英九政権は17万人にまで枠を下げてしまった。

 つまりは「国防費や兵員は増やす必要はない」「徴兵制はやる必要はない」と馬政権は考えたのでしょう。でそれで何か不利益があるのか。なお、中国が軍拡していいとは言いませんが中国が国境を接してる国は「ロシア、モンゴル、インド、ベトナムなど」いろいろあるわけです。軍のターゲットは恐らく、台湾オンリーでない以上「単純比較して」台湾の何倍の防衛費云々とあげつらうことははっきり言って有害無益でしょう。

そしてあれだけ中共の脅威が増大しているにかかわらず、「台湾海峡はいままでで一番平和な時期だ」と宣伝し、内外を欺いてきました。

 いや、もめ事の種をできる限り除いたのだから「一番平和」でしょう。それを「奴隷の平和」として敵視するのはウヨの勝手ですが。

馬英九政権が発足した直後の2008年6月、尖閣問題で反日騒動を起こしました。日本の領海に台湾の遊漁船が侵入し、出動した海保の巡視船とぶつかって沈没したためです。

 単に尖閣問題では台湾も日本相手に引く気はないと言うだけの話です。反日でも何でもない。
 馬政権以前もそういう態度だし蔡政権もそういう態度は変わらないでしょう。

馬英九は、沖ノ鳥島は島ではなく岩礁であって、EEZは設定できないと言い出した。

 これまた是非はともかく反日でも何でもない。いわゆる沖ノ鳥島(中国、台湾曰く「沖ノ鳥岩礁」)が「国際法上」島か岩か俺は知りませんし興味もないですが、「岩だ」とすれば日本の権利を否定でき、日本の権利を否定すれば「沖ノ鳥島周辺での漁業や資源採掘」と言う意味で台湾はメリットのわけです。

馬英九政権は学習指導要領を書き換えた。
(中略)
日本統治時代という呼称は、「日本植民統治」に変えた。要するに「日本は中国の領土である台湾で不法な植民地支配をやったのだ」と強調

 強調も何も「不法な植民地支配」でしょうよ。

いま中共は「南京虐殺」とともに「慰安婦強制連行」という反日ネタ*56を掲げていますが、これも導入した。

 ばかばかしい。中国本土で起こった南京事件はともかく*57慰安婦は台湾にも被害者(慰安婦)がいますが。
 正直、蔡英文だって「仮に彼女が日本ウヨに媚びるダライラマタイプの恥ずべき政治屋だとしても」面と向かって慰安婦について聞かれればさすがに「慰安婦は公娼だ」とは言えないでしょう。

蔡英文さんは(中略)沖ノ鳥島は岩であるとの見解も取り下げました。

 正確には「日台関係」に配慮した「棚上げ論」、つまり「曖昧にごまかした」だけです。彼女は「あんなものは岩だ!」とは言わない物の、だからといって「アレは日本の言う通り島で御座います」と認めたわけでもありません。「日台関係も重要だし、一方で台湾の漁業権も大切だし、島とか岩とか今すぐ慌てて結論ださんでもええやん」という態度のわけです。

それから、もう一つ、いままで中国市場ばかりに傾斜していた状況を改めるために、「新南向政策」というものを打ち立てました。昔、李登輝さんの時代に、投資を中国に集中させるのは危険だとし、ASEANへの振り向け、つまり南進を呼びかけたのです。ただ「南進」というと日本時代の(ボーガス注:太平洋戦争、東南アジア侵略という意味の)南進を思い起こさせるということで、南向きの「南向」に改めた。ただこの南向政策は結局は失敗してしまいました

 まあ,ASEAN(東南アジア)とつきあうことはやればいいでしょう。ただし「ASEANとつきあうから中国とはつきあわない」なんて馬鹿な事はあり得ないわけです。

いま台湾は中国とは無関係の台湾人の国を作ろうとしているわけです。

 人口のかなりの部分がいわゆる漢民族で、隣国・中国と経済交流も深いのに「中国とは無関係の台湾人の国」なんかできるわけがないし、そんな事はする必要もないでしょう。

昔から、台湾人は世界で一番親日と言われてきました

 そんな事を言ってるのは反中国の日本ウヨだけだと思いますが。

東日本大震災以降は、日本も世界一親台湾の国になっていますよね

 もちろん「仕事や留学、観光」あるいは「台湾人アイドル」なんかで台湾が好きな日本人はいるでしょう。ただ「世界一親台湾の国」なんて事実がどこにあるのか。好きな人は好きでしょうがほとんどの人は別に台湾にそれほどの興味もないでしょう。

台湾にはまだ日台分断を望む中国に呼応する政治勢力がいるということ。

 その「日台分断を望む中国に呼応する政治勢力」というのが何故か今の日本ウヨの脳内では馬英九氏や連戦氏が幹部の国民党になるわけです。よほど「連戦・胡錦濤会談」「馬英九習近平会談」が許せないようです。
 蒋介石・台湾時代は反共を理由に国民党とずぶずぶだったのにねえ。ただ「近衛内閣時代」は「蒋介石を相手にせず」なんて言っていたわけですが(苦笑)。
 結局「自分にとって有利かどうかという党利党略」でしかウヨは話をしないので国民党への態度がころころ変わるわけです。

 それから日本にも同じような勢力がいるということ。いま、平和安全法制反対を叫んでいるマスメディアと野党はその人たちです。
(中略)
 靖国神社参拝に反対するなど、中国に迎合しているのもあの勢力です。

 安保法や靖国参拝については中国以外の外国(韓国、ロシアなど)からも批判はあります。つうか「一部の欧米国家から支持がある」安保法はともかく靖国参拝なんて支持する外国はほとんどありません。「A級戦犯を英雄として合祀する神社への参拝」なんか支持する外国なんかあるわけがないでしょう。
 そして国内の批判派は「国益に反する」と思うから反対してるわけで別に中国に迎合してるわけではない。
 つうか「AIIBに多くの国が参加してる状況」で今さら中国迎合も糞もないでしょう。まあこの種のウヨは「AIIBに参加した英仏独伊をゆるさない」とでも思ってるのかも知れませんが。


■これは保守運動の側も読むべき本です 「『反戦脱原発リベラル』はなぜ敗北するのか」浅羽通明*58著 ちくま新書(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=3700
 ネット上の書評を見る限り、浅羽という右翼が「反戦脱原発リベラル」を非難してるだけの本です。浅羽が「反戦脱原発リベラルの立場から巻き返し戦略を論じてる」わけでは全くない。産経や三浦のご同類です。だからこそ三浦も喜んで取り上げるわけですが。そういえば産経の阿比留もこの本を産経新聞で嬉しそうに取り上げていたと思います。
 安倍政権は「軍拡・原発推進・極右歴史修正主義」ですからこの政権が続く限り確かに『反戦脱原発リベラル』にとっては「ある種の敗北」でしょう。問題はその敗北をどう理解するかです(原発については「日本経団連原発推進」が大きいわけですが)。
 敗北してるから間違ってるんだと決めつけて安倍を支持するのか。
 はたまた「安倍が間違ってるという考えは私は変わらない」「正しければ勝つなら誰も苦労しない」「何故安倍が今のところ勝ってるのかを分析しいずれ勝つのだ」と考えるのか。
 まあ小生は後者です。安倍批判派は基本的に皆後者でしょう。
 そもそも安倍に限らず「正しければ勝ってる」のなら既成の政治権力が全て正しいわけです。そう言う立場ならば三浦らが「既成の政治権力の一つ」である「習・中国国家主席」「朴・韓国大統領」「プーチン・ロシア大統領」「翁長・沖縄県知事」などを非難する動機もなくなる。自社さ政権や細川、羽田*59政権、民主党政権などを政権当時に三浦らウヨが批判することもできなくなるわけです。
 それはともかく、ただ小生も含めて皆「利口者ばかりではない」ので後者のように考えてもなかなか「現実的成果を得る」に至らないわけですが。

思想は、絶えず現実とぶつかってその正しさ、というよりも有効射程がどのくらいか、汎用性はどれほどあるかとを検証され続けるべきだ、そう考えています。

 そんなことは浅羽や三浦に言われるまでもなく「大なり小なり」右も左もその他誰でアレまともな政治活動家は「どれほど成功しているかはともかく」皆やってることです。
 むしろそう言うことをやらない人間の方が少ない。「正しい反省」にも能力がいる*60ので「反省の意思があれば反省が正しくできる」つうもんではないので、「反省したから成功する」てもんでもないですが。
 あまり過大評価するのも禁物ですが、日本共産党ソ連批判(例:プラハの春弾圧批判)は「現実との格闘の成果」です。今はともかく昔の「左翼世界における」ソ連の権威は大きかったわけです。「あの当時ソ連批判したから今も共産党がある」つう要素は否定できないでしょう。
 浅羽や三浦がバカにするよりは「左翼の側(特に現場の政治活動家)」はそうした格闘をしてるでしょうし、そうした格闘もせずにたとえば日本共産党が国会や地方議会の議席が獲得できるわけもない。最近の躍進(まだまだささやかな躍進で過大評価は禁物ですが)もそうした成果のわけです。
 是非はともかく共産党野党共闘も、シールズなどとの連帯も全て「格闘の成果」のわけです。
 「共産だって百点満点では当然ありません」し、まだ共産はミニ政党なので「共産以外の左派を小馬鹿にするようなことはあまりしたくない(いや本当ですよ)」のですが「社会党社民連が今はなく」、今も共産党が存在するのは「現実との格闘の結果」のわけです。三浦ごときにバカにされるほど共産党はつまらない政党ではない。
 三浦が支援した田母神が都知事選で4位に沈没したあげく、その後、不徳の致すところで、政治資金規正法違反容疑で検察に起訴され、その結果「人情のない」「党利党略しかない」三浦らに「田母神はオワコン」として見捨てられたのも、当選した舛添氏は勿論、三浦らが敵視する宇都宮元日弁連会長(2位)、細川元首相・元熊本県知事(3位)にも田母神が都知事選で負けたのも全て「現実との格闘の成果」です。
 三浦らウヨの希望に反し「沖縄県知事選で翁長氏が勝利した」のも、「AIIBが英仏独伊の参加を得て無事誕生した」のも、「ユネスコ南京事件資料が登録された」のも「ダライラマが現時点では中国に政治的に敗北している」のも「安倍の本心には反するものの国内外の批判から安倍が自らの靖国参拝を一応自重している」のもこの世のこと全ては「現実との格闘の成果」です(三浦への皮肉のつもり)。
 むしろ「現実と格闘してるのか?」と言われるべきなのは世間からほとんど相手にされてない三浦のような泡沫極右活動家でしょう。まあ、三浦にそうした自分を謙虚に反省する能力はないでしょうが。未だに三浦らウヨが「自らが支持した田母神の不祥事の件で『田母神さんには裏切られた、信じていたのに』『あんな人だとは知らなかった』と言い訳するだけで反省の弁をまともに語らずに逃げ続けてる」のはそういうことです。
 三浦たちウヨは『都知事選で田母神陣営はなぜ敗北したのか』『田母神は何故逮捕起訴されたのか』『我々は田母神の政治資金規正法を何故見逃したのか』という本でも書いて反省の弁を述べたらどうなのか(皮肉のつもり)。田母神の行為は自業自得ですが「田母神が言い訳のできない不祥事を起こしたら」、すぐに見捨てて逃げ出す三浦らウヨもどうしようもない卑怯者です。
 それはともかく、三浦が「自己を謙虚に見つめることが大切」云々というなら、この浅羽本について「保守運動の側も読むべき本」と言うより、むしろ、今話題のいわゆる日本会議*61、たとえば

青木理*62日本会議の正体』(2016年、平凡社新書
・上杉聰*63日本会議とは何か:「憲法改正」に突き進むカルト集団』(2016年、合同出版ブックレット)
週刊金曜日編『日本会議神社本庁』(2016年、週刊金曜日ブックレット)
・菅野完『日本会議の研究』*64(2016年、扶桑社新書)
・俵義文*65日本会議の全貌:知られざる巨大組織の実態』(2016年、花伝社)
・山崎雅弘*66日本会議:戦前回帰への情念』(2016年、集英社新書)

についてどう思うか、三浦の考えでも言ってみたらどうなんですかね。「一理ある」とも言えず、「全部デマカセだ」とも言えず、「無視し続ける」のが「日本会議シンパ」三浦の無様な生き様でしょうけど。しかし日本会議自体は以前から存在する右翼団体なのに今になって「日本会議本ブーム(?)」が起こるのも奇妙な気がします。

デモや運動の中での感動や連帯感を、そのまま純粋なものとして評価するのは実は危険です。

 そんな事は三浦に言われるまでもなく皆分かってるでしょう。「感動し連帯感を感じたから」といってそれが正しいわけでもなければ「デモだけで世界が変わるわけでもない」。
 なお「連帯感を作り運動を活性化する」つうのは「デモの大事な目的の一つ(勿論最大の目的は世間への政治的アピールですが)」ですから一概にそうした連帯感が否定されるもんでもありません。

たぶん私が30年代にドイツかロシアにいたら、ヒトラー万歳、スターリン万歳、絶対言っていたと思う

 嘘も大概にして欲しい。この極右男・三浦は「スターリン万歳」と本心から言う事は絶対にないでしょう。粛清を恐れて保身で言う事はあり得ますけど(毒)

保守運動に何が欠けているか、保守運動がなぜ『戦後民主主義』に勝つことができていないのかを考えるうえでも重要な本でした。

 三浦もこういう「三浦の同類以外」には意味不明な文章がためらいなく書けるんだから悪い意味で「普通じゃない」。「三浦の友人の一人」id:noharraこと八木孝三さんならこれが理解できるのか?
1)三浦の言う「保守運動が戦後民主主義に勝つ」とはどういう意味なのか。三浦が支持しているらしい自民党安倍政権という保守政権の選挙勝利では「戦後民主主義」に勝ったことにはならないのか
2)三浦の言う「戦後民主主義」とは古今東西の「民主主義一般」とは何が違うのか
3)選挙に出ている自民党、日ころといった保守政党は「選挙に出ている」以上、「戦後民主主義」を一応支持しているのではないか?。そうなると彼らは三浦の言う「保守運動」には当たらないのか。そもそも三浦の言う保守運動は具体的にどんなものなのか。たとえば日本会議は三浦の言う保守運動に当たるのか。
4)そもそも何故保守運動は「戦後民主主義」に勝たないと行けないのか、戦後民主主義の弊害は何か
などと聞かれて三浦はまともに答えられるんですかね。
 なお、俺個人も「戦後民主主義」には問題があると思っています(三浦らとは違う意味ですが)。
 安倍総理石原都知事、橋下大阪市長、河村名古屋市長などといったろくでもない政治家を量産してきた「戦後民主主義」には重大な欠陥があったと見るべきでしょう。ただそれを俺は「戦後民主主義」の「是正」「改革、改善」「欠点の克服」とは言っても「勝つ」とは言いません。まあ、三浦の主張は俺みたいな意味ではなく極右らしい戦前賛美と極右批判派*67敵視でしょうが。
 それはともかく三浦らウヨの主張のウチ「打倒中国」「南京事件否定論」などといった非常識主張は勝てるわけもないでしょう。
 「常識や事実に反する主張」、つまりデマや妄想は政治的に勝利できはしないというのは当然の話です。三浦らウヨは「デマでも政治工作さえすれば何でも通用する」と考える類の人間なのでしょうが。

【追記】
■「リベラルはどこがダメか」を検証する
http://www.webchikuma.jp/articles/-/219
 「リベラルではなく」斎藤ミナコがだめな人間であることと、三浦の紹介以上に浅羽本が酷いらしいこと、斎藤の駄文を掲載したちくまが「過去に倒産した時にそのまま終わった方がいい会社であること」が分かります。

デモ参加者も、同じくばあちゃん、じいちゃん、母親、そして若者、子どもで、ここでもサラリーマンが欠けている

 何を根拠に「サラリーマンが欠けてる」と浅羽が言い、それに斎藤が賛同するのか疑問です。参加者がサラリーマンかどうかは「じいちゃん、若者、母親*68」については見た目では分からないと思うのですが。いやそもそも、それを言うなら右派の政治運動にはサラリーマンが大量に参加してるのか。そんな事も恐らくないでしょう。
 そもそもサラリーマンが参加してないとしてもそれは「サラリーマンの支持を得られてないこと」を勿論意味しません(参加がなくていいと言う意味ではありません)。
 「会社の縛りがきつくて参加できないだけではないか(つまりばれたら左遷されかねない、特に平日だと)」位のことが浅羽や斎藤には理解できないのか(勿論そうした状況は異常ですし、そうした状況を阻止できなかった左派に問題はありますが、ここでの斎藤や浅羽の左派批判はそういうもんじゃありません)。現実から遊離してるのは斎藤や浅羽ではないのか。

〈リアル生活現実世界を生きているビジネスマンほかの実務家*69にとっては、彼我の力のバランスを測り、周囲の状況もにらみながら、最善の策を練りあげた上で繰り出すのは、仕事で日々やっていることなのです〉。だから集団的自衛権の行使の是非も、観念的な憲法論ではなく〈必要かどうか、有効かどうかで判断してゆく〉。

 おいおいです。ならば浅羽や斎藤は「集団的自衛権の必要性や有効性」が説明できるのか。そしてサラリーマンも含めた日本人において反対輿論が強く法案成立直後は内閣支持率が大幅に下がったことをどう理解するのか。
 いや、それ以前に左派(例えば共産党)が「観念的な議論」どころか、「一体どこで集団的自衛権を行使するのか」「IS相手に自衛隊が戦うのか」「それは果たして国益上適切な行為なのか」など具体的議論を行っていること、それに対して与党が逃げ腰だったことはは少し調べれば分かります。
 つまりは斎藤や浅羽は思い込みか故意のデマかはともかく明らかに事実に反する主張で左派を誹謗しています(多分故意のデマでしょうが)。
 大体、共産党社民党が「サラリーマンと違い」現実無視であるような物言いこそが以前書いたように事実に反します。本当にそんなに共産党社民党が現実無視なら今や党は消滅しているでしょう。
 ここでは小生の支持政党、共産についてだけいくつか「現実主義」の例をあげておきましょう。
 たとえば

1)
 1967年都知事選では共産党米原いたる*70を候補に立てましたが、社会党の候補者一本化要請に応じ、共産党米原をおろし、社会党の美濃部を支持しました(結果美濃部が勝利)
2)
 2011年陸前高田市長選では、共産党は「元自民党陸前高田市議・戸羽太(共産党・中里市政において助役ですが)」を市長候補として支援しました(結果、小沢一郎系の候補に勝利)
3)
 2013年堺市長選では共産党は自主候補を立てず「ストップ維新」を理由に現職の竹山市長を支持しました(竹山が勝利)。
4)
 2015年大阪ダブル選挙(市長選、府知事選)では維新候補に敗れた物の「ストップ維新」を掲げて自民党の擁立した候補(自民党大阪市議、大阪府議)を支援しました
5)
 2016年の参院選では野党共闘を重視し、1人区では青森の田名部匡代*71、山形の舟山康江*72、福島の増子輝彦*73民進党候補を支援し当選させた
6)今回の都知事選では宇都宮支持ではなく、民進党社民党共に鳥越候補を支持

などは共産党の現実主義と言えるでしょう(その是非はひとまず論じません)。「党員候補をおろして他党候補を支持する」などというのは「是非はともかく」そこには当然何らかの計算があります。
 計算無しでそう言うことはしない。「そうした場合の世間の評価」などをそれなりに計算しているに決まっている。
 あるいは計算無しで革新自治体なんか無理です。美濃部都政(3期12年)とか、狛江市の矢野市長(4期16年)がそれなりに続いたのはそれなりに現実主義だからです。現実無視で再選なんかあり得ない*74
 共産党が「現実無視」だと言う斎藤や浅羽の非難はそう言う意味でデマです。共産党も神様でなく人間である以上、「失敗することも当然あります」が彼らなりの現実分析をしてるわけです。正直政治分析について言えば素人の浅羽や斎藤よりも「長年の蓄積があるプロ」共産党の方がずっとシビアでしょう。
 極右であることを事実上認めてる三浦の紹介の方が「浅羽本がまともに見えて」、自称アンチ極右の斎藤の紹介の方が「浅羽本が異常に見える」というのも恐ろしい(たぶん斎藤の浅羽本認識の方が正しいのでしょうが)。
 つまりは
1)「自らが穏健保守であるかのように必死に偽装してる」極右・三浦は浅羽本がまともでないこと、ただの左派誹謗本であることを正しく理解した上でまともな本であるかのように偽装してる
2)斎藤やちくまの「斎藤担当編集者」は「自己認識はアンチ極右らしい」が実際は「三浦と同レベルのアンチ左翼の極右」でありながらそれを自己認識できてないトンデモさん
3)その結果、斎藤は「三浦が紹介を避けたところ」を「ここが素晴らしいと思った」と紹介して自らのバカウヨぶりを露呈。ちくまの「斎藤担当編集者」もそれを容認
ということなんでしょう。俺が担当編集ならこんな駄文は駄目出しします。まあ駄目出ししたら斎藤が逆上して手がつけられなかったので事実上見捨てた(だから掲載)て可能性もありますが。
 三浦の「姑息な嘘つきぶり」も酷いですが、斎藤やちくまの「自己認識の酷さ」も相当の酷さです。
 ただ浅羽について言えば彼は「自分が左派を誹謗してること」は斎藤やちくまと違いきちんと認識しているでしょう。
 こんな低レベルな斎藤の駄文で「左派はだめだ」といわれても「一昨日来やがれ」以上の感想はない。賛同するのは斎藤や浅羽と同類のバカウヨ(例:三浦)だけでしょう。お断りしますが「左派に問題はない」と言う意味ではなく、斎藤や浅羽は左派への言いがかりでしかないという意味です。さすがに俺も言いがかりまで左派がまともに相手にすべきだとは思いません(最低限の反論はすべきでしょうが)。真摯に相手すべきなのは一定の価値のある批判だけで充分です。しかしこんな低レベルな駄文を書いて斎藤は今から産経文化人に鞍替えするつもりなのか。
 この点で俺は

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.webchikuma.jp/articles/-/219
id:jimusiosaka
 いかにも左翼批判のテンプレという内容の本を取り上げているだけで、この手の本の内容の薄さを皮肉たっぷりに批判してみせるのが、斎藤美奈子氏のこれまでの芸風ではなかったっけ?と驚かされました。

というid:jimusiosaka氏に同感です。俺のブクマに彼女から星もらったから世辞言ってるわけではない。いやそう言うことを言うとかえって「世辞」と誤解されるのか?。まあいいや(苦笑)。
 しかし斎藤って最近のメディア状況からトンデモ右翼方向に変節したのか、はたまた「変節ではなく劣化した」のか、「噂の真相にコラム持ってたころから」実はこうだったのか。
 つうか俺から言わせれば「中曽根の衆院選大勝(しかしその後、リクルートで竹下、宇野がボコボコ)」「小泉の衆院選大勝(しかし安倍が事務所費用疑惑その他でボコボコ→ついに民主党政権交代)」とか見てる*75んで「野党が負けていい」とは言いませんが「負けたからだめ」という斎藤みたいな短絡的な議論にはついていけません。
 「負けたからだめ」なら「ポスト中曽根の竹下」「ポスト小泉の安倍」がぼこぼこなんてありえない。
 つうか極論すればその斎藤の短絡的な理屈だと「トランプに予備選で負けたから共和党既成政治家は全部ゴミ」「斎藤は週刊少年ジャンプに比べたら売れてないから無価値」「自民党は戦後ほとんどずっと与党だから批判しなくていい」とか、なりかねないですけどね。斎藤も「お前、世間的には全然無名で売れてないからゴミカスだよ、お前が非難してるらしい例えば福島瑞穂より有名になって本も売れて*76から偉そうな事は言えよ、無名野郎」とか言われたら「関係ないだろ、知名度や本の売り上げが全てか」と怒ると思うんですけどね。でも斎藤の野党への物言いってそれと同レベルのわけです。よくもまあ野党相手に「負けたからだめ」なんて短絡的な事が言える。つうか過大評価は禁物ですけど「共産の議席増」とか考えたら「負けた」という決めつけもどうかと思いますね。まあ、そんな事分かった上で左派を誹謗する産経路線に斎藤が「下劣にも」シフトしたってことでしょうけど。
 安倍ですら「消費税増税できず」、「参院選直後に大規模補正予算*77の方針をぶちあげてる」のに「アベノミクスは成功してる」なんて嘘を斎藤は言ってますしね。浅羽本紹介だけでうんざりなんで他の本は詳しくは取り上げません。ただ一点触れれば、斎藤が取り上げてる松尾氏*78は浅羽と違って「大月書店から本出すことで分かるように」安倍全肯定ではないのにそのように印象操作する斎藤は本当にクズですね。ちなみに松尾氏のスタンスは「安倍の経済政策は酷いが野党はそれにかわる代案を出せていない、俺が俺なりの代案を出したい*79」つうもんで、斎藤の誤解、曲解と違ってアベノミクスを基本的に松尾氏は評価していません。単に「野党の突っ込みが弱い」としているだけです。本気で斎藤が松尾氏がアベノミクス評価してると思ってるのならバカです。つうかそんな安倍提灯本が大月書店から出るわけがない。つうか松尾氏のスタンスが「アベノミクス万歳」斎藤とかなり違うことは

http://matsuo-tadasu.ptu.jp/
 山本太郎*80参議院議員の6月5日の「日曜討論」の発言が、また最後まですばらしいです。拙著*81お読みいただいた*82だけで、ご自分の頭でこれだけ具体的な数字を出した政策論に落とし込み、見事に政治的言葉にして語ることができるなど、私ではとてもできないことで、本気で感服するばかりです。待ち望まれた政治家だと思います。(16年6月10日)
 知人から、選挙戦第一声の各党党首の演説について、山本太郎さんのが野党の中で群を抜いて経済問題を語っているというメールが毎日新聞の本日朝刊記事の画像つきで送られてきました。
 ユーチューブを探したら動画があったので、聞いてみたら、すばらしい!!。とうとう日本にもサンダース*83が現われた。野党候補がみんなこんな訴え方したら、絶対勝てるのに。
追伸:上記演説、なんと産経新聞のサイトに文字起こしされていました! http://www.sankei.com/politics/news/160622/plt1606220093-n1.html(16年6月26日)

という松尾氏個人サイトのトップページの言葉で明白でしょう。松尾氏が「アベノミクス万歳の人」なら、山本を褒めるわけがない(松尾氏の政治的評価の是非についてはここでは論じません。まあ「小沢一郎嫌いの共産支持者」として大人げないことを言えば松尾氏が評価する山本太郎の「生活」は議席が大して伸びなかった、つまり「政治的是非はともかく勝ち負けで言えば民進党共産党に負けた」のですが。ええ小生は大人げないのでそう言うことを平気で書きます)
 こうした「それなりに左派や野党(例:山本太郎)を評価している」松尾氏の本をただただ左派、野党の攻撃に使う斎藤はおよそまともな人間ではありません。平たく言えば「人間のくず」です。

*1:「投票の呼びかけが投票率をあげたかどうかの検証ならともかく」反安倍なんてもんを、どうやって「検証」するのか。

*2:善意かどうかともかく「日本が10万人北朝鮮難民を受け入れれば北朝鮮は崩壊する」なんて「思い込み」というか「妄想」を放言するid:noharraこと八木孝三先生が言うと説得力がまるでありません(失笑)!

*3:投票する人間が政治にまともに関心持ってるかはともかく、「投票しない人間のほとんどが政治的無関心」である事は間違いないでしょう。「棄権も政治的意思表示」というのは「棄権=白紙委任」である以上、詭弁でしかありません。

*4:とはいえ「安倍に投票する支持者の票が大幅に野党支持に動かない限り、投票率を上げないと安倍批判票は増えません」がそれは「安倍批判票を増やすために投票率を上げる」「投票率を上げれば安倍批判票が自然に増える」と言う話ではありません。

*5:つうか「検証するまでもなく」守る会一味と「守る会一味の一人」id:noharraこと八木孝三は「バカでクズで恥知らずで嘘つきで有害な社会悪」ですが。

*6:2016年、中公新書

*7:南京事件否定論河野談話否定論、張作霖暗殺コミンテルン陰謀論など

*8:共産批判ではなく、『共産党は中国の手先』だの『暴力革命めざしてる』だのと言ったもっとレベルの低い物

*9:工部卿、内務卿、宮内卿、首相、貴族院議長、枢密院議長、韓国統監など政府要職を歴任。韓国の民族活動家・安重根により暗殺される。

*10:東久邇、幣原内閣外相を経て首相

*11:池田内閣官房長官、外相、自民党政調会長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相

*12:読めばいいのでしょうし、読まないでうかつなことも言えません。しかしアメリカについてはネオコンまで論じてるのに何で日本だと大平で終わるんでしょうか?。まあスタートが「伊藤博文」てのもよくわかりませんが。「近代的な日本保守主義明治維新から始まった、だから明治維新から議論する」というのはいいとして、伊藤の先輩に当たる大久保、西郷、木戸といった連中は何故論じないのか。

*13:吉田、石橋内閣蔵相、岸内閣通産相などを経て首相

*14:岸内閣郵政相、自民党政調会長(池田総裁時代)、池田内閣蔵相、自民党幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣通産相などを経て首相

*15:覚書に署名した中国側代表廖承志(当時、アジア・アフリカ連帯委員会主席、のち中日友好協会会長)と日本側代表高碕達之助鳩山内閣経済企画庁長官、岸内閣通産相を歴任)の頭文字であるLとTをとってLT貿易と呼ばれた。

*16:副首相、党副主席、人民解放軍総参謀長などを経て国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席

*17:池田内閣郵政相、官房長官、佐藤内閣厚生相、福田内閣農林相、自民党総務会長(大平総裁時代)などを経て首相

*18:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相。

*19:トクヴィル:平等と不平等の理論家』(2007年、講談社選書メチエ)、『〈私〉時代のデモクラシー』(2010年、岩波新書)、『民主主義のつくり方』(2013年、筑摩選書)など

*20:上海市長・党委員会書記、副首相(外相兼務)を歴任するが文革で失脚。文革中の1971年に失意の中病死。

*21:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官を経て首相

*22:国家経済委員会副主任、国家建設委員会主任を歴任するが文革で失脚。文革終了後復権し、国家計画委員会副主任、副首相を歴任

*23:大平内閣官房長官、鈴木内閣外相、自民党政調会長(中曽根総裁時代)、総務会長(竹下総裁時代)を歴任

*24:岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣外相、田中内閣蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官を経て首相

*25:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官自民党政調会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本総裁時代)を歴任

*26:もちろん俺は非の立場ですが。なお、俺のような凡人にとっては「連続があるかどうか」なんてどうでも良く「問題がいい方向に変わったかどうか」が問題のわけです。断絶があることは「もちろん常にいいことではない」ですが「進歩の方向に行った」のなら断絶は別に悪い事ではない。

*27:原、山本陸軍大臣を経て首相。張作霖暗殺事件の処理で昭和天皇の不信を生み首相を辞任。

*28:大隈内閣文相、山本、加藤高明内閣逓信相を経て首相。515事件で暗殺される。

*29:西園寺、桂、山本内閣海軍相、朝鮮総督、首相、内大臣など歴任。226事件で暗殺される。

*30:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、近衛内閣陸軍相、首相を歴任。戦後A級戦犯として死刑判決。

*31:陸軍省軍務局長、陸軍次官、関東軍参謀長、朝鮮軍司令官、朝鮮総督、首相を歴任。戦後、A級戦犯として無期禁錮(服役中に病死)。

*32:吉田内閣蔵相、鳩山内閣通産相を経て首相

*33:もちろん戦後、官僚から政界に転じた池田勇人佐藤栄作のような人間もいますが。

*34:まあ、新憲法制定(戦争放棄天皇主権から国民主権へ、政教分離による「国教」神道の一般宗教化など)、新民法制定(家長制度の廃止など)、治安維持法の廃止と共産党の合法化、不敬罪の廃止、農地改革、財閥解体といったところでしょうか。

*35:「戦前を賛美し戦前型社会を目指すこと(例:日本会議)」が「歴史の連続性を維持しようとする正統な姿勢」ならそんなもんは保守反動として非難されて当然です。

*36:「右翼ジャーナリスト」、「言論ギャング」、「ブラックジャーナリズムの祖」の異名を持つ野依秀市(1885〜1968年)が創刊。「野依死後、あの児玉誉士夫が一時社長を務めた」「1976年(昭和51年) 6月:『改憲のための憲法読本』連載開始」ともろに極右である(ウィキペ「やまと新聞社」「野依秀市」参照)。

*37:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、自由党党首、民主党幹事長(鳩山代表時代)などを経て生活の党代表

*38:福田内閣で拉致担当相

*39:第一次安倍、福田、麻生内閣厚労相

*40:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を歴任

*41:支那駐屯軍司令官、参謀次長、朝鮮軍司令官、関東軍司令官など歴任

*42:台湾研究フォーラム会長、頑張れ日本!全国行動委員会常任幹事、アジア自由民主連帯協議会常任幹事。著書『日本の命運は台湾にあり:軍拡中国がある東アジアで』(2007年、まどか出版)、『日本は中国にこうして侵略される!:尖閣どころか沖縄が危ない!』(共著、2012年、ヒカルランド)など

*43:陳水扁政権副首相などを経て現在、台湾総統

*44:台北市長、副総統を経て総統。

*45:副首相(蒋経国政権)、外相、首相、副総統(以上、李登輝政権)、国民党主席など歴任。現在、国民党名誉主席。

*46:貴州省党委員会書記、チベット自治区党委員会書記などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*47:俺は是の立場です。

*48:連戦内閣法相、台北市長などを経て総統。

*49:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、国家中央軍事委員会副主席、党中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*50:国民党が「聯共制台」と主張してるわけではなく国民党批判派の批判スローガンのようです。

*51:つうか中台交流しなくても安い労賃を求めて東南アジア辺りに産業が流出するだけではないのか。

*52:今時中共呼ばわりです。

*53:内モンゴル自治区のこと

*54:新疆ウイグル自治区のこと

*55:「台湾が独立を宣言すれば」という条件付であり「独立宣言しない限り」何も問題はありません。

*56:日本ウヨが「反日デマだ」とデマ飛ばすから中国が反論してるだけの話です。なお、当時の日本は占領地には慰安所を当然のように設置しますので中国人慰安婦も勿論います。

*57:とはいえ「蒋介石中華民国建国の父、党創立者と仰ぐ国民党」にとっては南京事件は重要な出来事でしょうが。

*58:著書『大学で何を学ぶか』(1999年、幻冬舎文庫)、『アナーキズム:名著でたどる日本思想入門』(2004年、ちくま新書)、『右翼と左翼』(2006年、幻冬舎新書)など

*59:中曽根、竹下内閣農水相、宮沢内閣蔵相、細川内閣外相を経て首相

*60:なお三浦らウヨの場合「反省能力以前に」反省意志がないから論外です。

*61:ただし青木本、山崎本は7月発売でまだ未発売のようですが。せめて参院選挙前には店頭に並んで欲しいところです。もちろん参院選挙後でも「仮に安倍自民が安倍批判派にとって不幸にして過半数議席でも」本の出版それ自体は重要な意義のあることですし「参院選前に本が出れば即安倍政権にダメージ」つう簡単な話でもないですが。

*62:著書『日本の公安警察』(1999年、講談社現代新書)、『北朝鮮に潜入せよ』(2006年、講談社現代新書)『絞首刑』(2012年、講談社文庫)、『トラオ:徳田虎雄・不随の病院王』(2013年、小学館文庫)、『増補版・国策捜査:暴走する特捜検察と餌食にされた人たち』(2013年、角川文庫)、『抵抗の拠点から:朝日新聞慰安婦報道」の核心』(2014年、講談社)、『誘蛾灯:二つの連続不審死事件』(2016年、講談社プラスアルファ文庫)など

*63:著書『明治維新と賤民廃止令』(1990年、解放出版社)、『脱戦争論小林よしのりとの裁判を経て』(編著、2000年、東方出版)、『脱ゴーマニズム宣言(改訂版):小林よしのりの「慰安婦」問題』(2002年、東方出版)、『天皇制と部落差別』(2008年、解放出版社)など

*64:菅野本が一番有名なようですが

*65:著書『「つくる会」分裂と歴史偽造の深層:正念場の歴史教科書問題』(2008年、花伝社)、『「村山・河野談話」見直しの錯誤:歴史認識と「慰安婦」問題をめぐって』(共著、2013年、かもがわ出版)など

*66:著書『戦前回帰:「大日本」病の再発』(2015年、学研マーケティング)など

*67:左派が典型だが左派に限られず河野洋平衆院議長、加藤紘一自民党幹事長など穏健右派を含む。

*68:今や働く母親は珍しくないからです。

*69:現役サラリーマン以外は現実的ではないという主張も勿論デタラメです。人生経験の乏しい若者はともかく「専業主婦や退職サラリーマンは非現実的」と浅羽が本気で思ってるならただのバカです。

*70:一時、共産党衆院議員(1949〜1952年、1969〜1976年)を務めた。米原万里(作家)・ユリ(料理研究家。作家・井上ひさし(故人)の妻)姉妹の父としても知られる。

*71:菅内閣で農水大臣政務官

*72:鳩山、菅内閣で農水大臣政務官

*73:鳩山、菅内閣で経産副大臣

*74:言わなくても分かると思いますが俺が言いたいのは「現実無視で再選はあり得ない」ということに過ぎずそれ以上の評価はしていません。

*75:つうかこれらは斎藤も見てるはずですが

*76:まあその辺の人間に「福島瑞穂」ならともかく「斎藤美奈子」て言ってもほとんど知らないでしょう。

*77:成功してるなら大規模補正など必要ないわけです。

*78:個人サイト(http://matsuo-tadasu.ptu.jp/)。著書『新しい左翼入門』(2012年、講談社現代新書)、『ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼』(2014年、PHP新書)、『この経済政策が民主主義を救う:安倍政権に勝てる対案』(2016年、大月書店、タイトルで分かるように松尾氏は安倍を反民主主義と理解しています)、『自由のジレンマを解く』(2016年、PHP新書)、『これからのマルクス経済学入門』(共著、2016年、筑摩選書)など

*79:松尾氏の主張に対する評価はとりあえずしません。

*80:「生活の党」共同代表兼政策審議会長

*81:『この経済政策が民主主義を救う:安倍政権に勝てる対案』(2016年、大月書店)のことでしょう

*82:山本氏が「松尾本を元に発言した」と松尾氏は理解し感謝してると言う事でしょう。

*83:「ある程度、本気ではある(全くの虚言ではない)にせよ」半分以上冗談でしょうが山本を褒めすぎだと思います。