「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート104(追記・訂正あり)

■気付いたこと「山谷えり子大臣記者会見サイト」の山谷の肩書きは「内閣府特命担当大臣(防災)」
http://www.cao.go.jp/minister/1412_e_yamatani/index.html
 内閣府のホームページを見て気付いたのですがこれ拉致被害者家族会辺りは「何で防災しかないんだ!」と怒ってるかも知れませんね。


共同通信『トルコ、後藤さんの拘束場所把握 日本に情報伝達、(注:トルコ)外相と(注:共同通信が)単独会見』
http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015020501001964.html
 本当かどうか分かりませんが本当だとしてもさすがの安倍も「トルコ政府が教えてくれた後藤さんの拘束場所に自衛隊投入をしたかったが憲法九条のせいでできなかった」とは言わないでしょう(つうか北朝鮮への自衛隊投入を叫ぶ荒木ら救う会ですらイスラム国活動地帯への自衛隊投入はさすがに主張しないかも知れません)。そもそも「今回の件を自衛隊投入の口実にしたい」のならトルコ外相が暴露する前に安倍の方から宣伝してるでしょう。安倍からすれば「トルコの協力を得た」とか具体的な内容が表に出ることはむしろ迷惑なんじゃないか。「交渉過程を下手に検証されると安倍批判が起きかねないから」です。


■総連会館、山形の会社が購入 朝鮮総連に会館を貸し出す方針(統一日報)
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=01121
・「常日頃の言動から」予想通りではありますが、ライプツィヒの夏『朝鮮総連本部売却問題について、愚にもつかない言いがかりをつける連中』(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/a566274d1d60ee9912dfcb1c0e921ba8)が批判する「愚にもつかない言いがかりをつける連中」に三浦小太郎ら「守る会一味」も仲間入りしました。

 (注:イスラム国人質問題で)安倍首相は、テロには屈しない、日本国民の生命は政府が責任を持って守るという精神を明確に示しました。それならば、この問題に対しても同じ姿勢を貫かなければならないはずです。

と意味不明なことを守る会サイトに平然と書いて恥じないアホの三浦小太郎「守る会事務局長」とそれを容認する「守る会一味」には改めて心底呆れます。安倍に何をどうしろと言うのか。いつから「ビルの転売」がテロ行為になったのか、三浦にはぜひ教えて欲しいモンです。三浦先生でなくて「守る会会員のid:noharra先生」でも構いませんので「日本ではいつからビルの転売がテロ行為になったのか」是非とも教えて下さい。それとも犯罪組織*1の行為なら「ビルの転売」でも犯罪行為扱いするのが守る会の価値観であり、総連に限らず「ヤクザや極右団体、極左団体」の商行為も「その内容いかんに関係なく」デフォルトで犯罪扱いし取り締まりを求めるのが守る会なのか?(いくら「ヤクザや極右団体、極左団体」でも「みかじめ料徴収」「企業恐喝」のような「合法を偽装した犯罪行為」でもなければ商行為をデフォルトで犯罪扱いはできないでしょう)
 と言っても都合の悪い質問には一切答えない人間のくずがid:noharraのわけですが。

ついでに申しますと、仲介役の山内氏*2はこのような政治信条をお持ちとのことです。
真言密教の開祖、空海のもつ宇宙観を政治に生かすべく勉強中です。宇宙観を持たずして世界観は語れず、世界観を持たずして、政治は語れないと信ず。」
http://www.kantei.go.jp/jp/hukudafukudaijin/080805/12yamauti.html
 空海の宇宙観について私は語るほどの知識はございませんが、このような方に持ちだされては偉大な宗教家も困るのではないでしょうか。

 「河野談話否定論者、南京事件否定論者(つうかそういうことを言って日本ウヨに媚びる)」ペマ・ギャルポみたいな人間のくずに持ち出される「偉大な宗教家」ダライ・ラマの方がよほどお困りじゃないんですかねえ。いやダライも「ペマと同レベルのクズでカス」だから困らないんですかね(id:Mukkeのようなチベットキチガイへの嫌みのつもり)。
 まあ、くだらない嫌みはともかく。俺は山内氏が間違ったことをしたとは全く思いませんし、空海がどうとか、こんなくだらないことしか書けない三浦の方に呆れますね。マジレスすればこれって単に「支持者に真言宗の檀家が多いから」とかその程度のリップサービスに過ぎないでしょう。マジに取り上げる方がおかしい。つうか山内氏も都知事選で「コミンテルン陰謀論」田母神支持を訴える三浦のようなバカにそんな事言われる筋合いないでしょう。
【追記】
コメ欄で指摘がありますが三浦は

例の朝日新聞への言いがかり訴訟の
>「朝日新聞を糺す国民会議」代表呼びかけ人
に名を連ねていますね。
http://www.asahi-tadasukai.jp/

ということです。ちなみにこの会議

井尻千男(「新しい歴史教科書をつくる会(以下、つくる会)」顧問)
小田村四郎日本李登輝友の会会長)
加瀬英明つくる会顧問)
・小林正(元つくる会会長)
・杉原誠四郎(つくる会会長)
高池勝彦つくる会副会長)
田中英道(元つくる会会長)
田母神俊雄(元「頑張れ日本!全国行動委員会」代表)
・椿原泰夫 (「頑張れ日本!全国行動委員会福井県支部相談役・京都府本部顧問)
富岡幸一郎つくる会理事)
中西輝政(元つくる会理事)
・中山紘治郎 (愛媛銀行会長・日本会議愛媛県本部会長)
西尾幹二(元つくる会会長)
藤岡信勝(元つくる会会長)
水島総(株式会社日本文化チャンネル桜代表・「頑張れ日本!全国行動委員会」幹事長)
・目良浩一 (「歴史の真実を求める世界連合会」代表)
八木秀次 (元つくる会会長、現・日本教育再生機構理事長)

などといつもの極右人脈目白押しです。にもかかわらず「杉原誠四郎(つくる会会長)」、「椿原泰夫 (「頑張れ日本!全国行動委員会福井県支部相談役・京都府本部顧問)」、「中山紘治郎 (愛媛銀行会長・日本会議愛媛県本部会長)」、「水島総(株式会社日本文化チャンネル桜代表・「頑張れ日本!全国行動委員会」幹事長)」、「目良浩一 (「歴史の真実を求める世界連合会」代表)」など一部を除き、姑息にも右翼肩書きを隠して「田中英道東北大学名誉教授)」、「八木秀次麗澤大学教授)」などとするところが卑怯です*3。田母神の肩書きもこの会議のサイトでは「元航空幕僚長」しかないんだから呆れます。
 なお国会議員も何人かいますが、ほとんどはあの次世代で確かこの間の選挙で軒並み落選しました。
 自民党議員では「西川京子*4」がいますが、さすがにこんなのに参加するのは今の安倍自民党でも彼女ぐらいしかいないようです(ちなみに彼女はこの間の衆院選挙で比例九州ブロック下位*5だったため、自民大勝選挙にも拘わらず皮肉にも落選しました。政務三役経験者なのに落選とはいかに選挙に弱いか、そしていかに党執行部に冷遇されてるかと言う事です。だからこそ票目当てにウヨに媚びるのでしょうが)。
 それはともかく、コメ欄で指摘があるように

 やはり三浦氏は安倍政権が復活したことでタガが外れたんでしょうね。さすがにまともな人間なら、こんな裁判にかかわるのも嫌がるでしょう。彼の肩書は
> (評論家)
ですが、完全な右翼活動家です。

ということでしょう。
 でそういう河野談話否定派の右翼活動家・三浦を自らの所属する守る会の事務局長(元代表、前副代表でもある)という大幹部にしながら「僕は河野談話支持者」と虚言が吐けるクズがid:noharraという馬鹿野郎です。本気で河野談話支持なら三浦を批判したらどうなのか。
 ちなみにid:noharraも総連ビル転売について「購入資金はどこから?」とあほなツィートをしていました。さすが三浦の類友です。
 三浦の言いがかり裁判のくだらなさについては以下のエントリを紹介しておきます。
■誰かの妄想・はてな版『インドネシアインドシナの区別がつかないネトウヨ8000人』
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20150204/1422980767
■Apes! Not Monkeys! はてな別館『想像以上にぶっ飛んだ訴状:対朝日訴訟
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20150202/p1
 id:scopedog氏やid:Apeman氏に寄ればいわゆるスマラン事件の起こった場所(インドネシア)を「インドシナ(今のベトナムラオスカンボジアのこと)」と言うバカの集まりが三浦ら『言いがかり裁判の面子』のようです。
 こんな「三浦のような低能」が役員を務める会に入りながら「僕は河野談話支持者」という虚言者がid:noharraです。後で、id:noharraのエントリに『出没!アド街ック天国』してキンキン(愛川欽也)のコメントのようにするどく「野原君は守る会会員として『河野談話否定論者』守る会事務局長・三浦を批判しないのかね?。それでどうして河野談話支持者面できるのかね?」「打倒北朝鮮のためになら河野談話否定派とも野合できるのが野原君なのかね?」とでも野原エントリコメント欄で突っ込むことにしましょう。まあ、野原が俺のコメントを削除して逃亡するのが今から予想できますが。


■2月1日守る会関東学習会 喜多由浩講演会報告
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=01120

 今現在北朝鮮の人権問題は国連でも取り上げられているが、人権問題を日本がEUと連携して訴える際も、最初は日本外務省は金正恩国際司法裁判所に訴える意思はなく、EU側がむしろそのことを入れたこと、かって90年代、ある財団の代表が、日本人妻を北朝鮮と交渉して、財団の資金と国民の基金で数百人単位で一挙に助け出す計画を立てていたが、外務省の横やりでとん挫し、結局10数名の一時里帰りで終わってしまったことなど、日本側の消極的な姿勢を批判しました。

ICC金正恩を裁くなんてできるわけもなければすべきでもないでしょう。EUの頭がおかしいだけです。少なくとも日本が関与すべき話じゃない。拉致問題などでの交渉相手に向かって「ICCに訴えてやる」て言って日朝交渉が成り立つのか。全く喜多氏や三浦は何を考えてるのか。
・交渉して「基金で」と言う90年代の話はどう見ても「現金ぶち込むから返してくれ」という「現金と日本人妻のバーター話」でしょう。俺はそういう話に異論はないですが、三浦や喜多氏(産経記者)のようなウヨがそれを肯定していいんですかね。


■3月7日 守る会関東学習会のお知らせ
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=01119
 一つだけ突っ込んでおけば「キューポラのある街」(1962年)は吉永小百合出世作ではあるかもしれませんが「デビュー作」ではありません。デビュー作は「朝を呼ぶ口笛」(1959年)です(ウィキペ「吉永小百合」参照)。
 三浦もウィキペディアでわかる程度の事で間違えないで欲しいですね。
 なお学習会については後で三浦の実施報告が出るでしょうからそのときにコメントする予定です。


■酒井信彦『すでに完成した日本の精神的植民地化』
http://sakainobuhiko.com/2015/02/post-268.html
 「中国や韓国、米国のいいなりになって首相が靖国参拝をしないとは」「中国や韓国、米国の言いなりになって大東亜戦争侵略戦争として否定するとは」などといういつものウヨらしい寝言です。
 それを精神的植民地化というなら勝手に言え、て話です。一方でたとえば中国が「チベット統治に何の問題もない、欧米の主張は言いがかりだ」と言えば「他者の批判に耳を傾けないとは独善だ」と言い出すのが酒井らウヨですから、心底呆れます。
 自分が他者の批判を無視して強弁するのは「日本民族としての思想的独立」、中国が他者の批判を無視するのは「中華民族としての思想的独立などではない、悪しき独善だ」てどんだけデタラメな連中なんでしょうか。

 中共の支配者にとって、この虐日日本人ほど重宝な、貴重な存在は無い。日本の過去を攻撃し続けることによって、中共政権で行われた、文革大虐殺に代表される、膨大な犠牲者を出した血塗られた歴史を封印できる。

 ばかばかしいですね。日本が戦前の非を認めれば中国も「戦争被害で日本批判」なんかしません。中国が仮に「日本の戦前」で自己正当化してるとしてもそれは「謝罪するほかない日本の過去を詭弁で正当化しようとする酒井のような恥知らずウヨのせい」であって、「過去を謝罪すべきとする左派や穏健保守のせい」ではありません。話をあべこべに描くのも大概にしたらどうなのか。
 というより酒井らウヨの方こそ

 中国の過去(文革など)を攻撃し続けることによって、大日本帝国で行われた、南京事件に代表される、膨大な犠牲者を出した血塗られた歴史を封印できる。

と思ってるようにしか見えません。つうか実際問題、酒井らの目的はそういうことでしょう。当然そんな酒井らの中国批判には説得力は全くありません。


ラグタイムララバイ*6(三浦小太郎)のアマゾン書評『アムンセン*7とスコット*8:南極点への到達に賭ける』(本多勝一、1986年、朝日文庫
 本多氏や朝日を蛇蝎の如く嫌ってるウヨの一人・三浦*9が珍しく「本多氏の最高傑作」とまで褒めています。
 まあこの本は、ベトナム戦争を米国の侵略戦争として批判する『戦場の村』(朝日文庫)、中国での日本の戦争犯罪を描いた『中国の旅』、『南京への道』(以上、朝日文庫)、『南京大虐殺と日本の現在』(金曜日) 、『本多勝一戦争論』(新日本出版社)、アイヌ差別問題を描いた『アイヌ民族』、『先住民族アイヌの現在』(以上、朝日文庫)、日本国内の公共事業を環境破壊と批判した『日本環境報告』(朝日文庫)、NHK自民党政府の御用放送局化していると批判、自分は受信料を抗議意思の表明として支払わないと主張した『NHK受信料拒否の論理』(朝日文庫)、イザヤ・ベンダサン山本七平)を批判した文が確か収録されている『殺す側の論理』(朝日文庫)などと違って、ウヨが反感を持ちそうな要素はないですからね。
 こうした「政治性の少ない本」としては他に『実戦・日本語の作文技術』、『憧憬のヒマラヤ』、『冒険と日本人』、『マゼラン*10が来た』(以上、朝日文庫)などがあるかと思います。
 実はウィキペ「本多勝一」にも書いてありますし、小生も本多氏のエッセイで読んだ覚えがありますが当初のウヨの本多氏評価は今とは違っていました。
 と言うのも本多氏曰く、氏は当初(1963年頃か?)は

・探検ルポ三部作『カナダ=エスキモー』、『ニューギニア高地人』、『アラビア遊牧民』(いずれも朝日文庫)により、探検物の優れた書き手と見なされていたから

です。その結果、後には本多氏を「主として南京事件問題で」攻撃し、また本多氏の方も「文春許すまじ」と非難することになる文春から「第12回菊池寛賞(1964年)」を受賞しています(なお、ウィキペ「菊池寛賞」によれば南京事件問題などでの本多氏に対する文春の悪口雑言に激怒した本多氏が後に菊池寛賞の賞品を一式、抗議の意志として文春に送り返したらしい)。
 しかしウィキペ「本多勝一」や本多氏のエッセイによれば「1967年にベトナム戦争ルポを書いたときから文春などウヨメディアの自分に対する風向きが変わってきた」「おそらく1967年以降に探検ルポを書いても文春は菊池寛賞をくれなかったろう」と。
 まあ確かにウィキペ「菊池寛賞」を見れば分かりますが歴代受賞者は

1970年:江藤淳(「漱石とその時代」)
1971年:黛敏郎*11(「題名のない音楽会」)
1975年:サンケイ新聞*12社会部(連続企業爆破事件犯人逮捕のスクープ報道について)
1979年:柴田穂(サンケイ新聞北京支局長、サンケイ新聞連載「毛沢東の悲劇」を評価して)
1980年:福田恆存
1981年:山本七平
1982年:塩野七生
1983年:竹山道雄サンケイ新聞行革取材班
1984年:山本夏彦
1988年:林健太郎*13
1992年:産経抄*14
1993年:浅利慶太*15の「劇団四季」、秦郁彦上坂冬子
1995年:東京裁判資料刊行會*16
1998年:櫻井よしこ
1999年:産経新聞毛沢東秘録」取材班
2000年:佐々淳行
2004年:保阪正康
2005年:黒田勝弘
2007年:阿川弘之
2012年:曾野綾子

とどう見ても右方向に寄ってます*17から、本多氏の言うように「1967年以降に探検ルポを書いても文春は菊池寛賞をくれなかった」かもしれません。
 もちろん受賞者には1971年の山田洋次(「男はつらいよ」シリーズ)、1999年の井上ひさしこまつ座座付き作者としての活動)のように右派とは言えない人間もいますが(ただしコメ欄で指摘があるように山田、井上の作品は必ずしも政治的ではないですが)。
 なおどうでもいい話ですが、小生

1973年:小林秀雄『八丈実記』の刊行

というウィキペ「菊池寛賞」の記述を見て「ああ、文芸評論家の小林か」と思ったのですがそれは間違いで

ウィキペ「小林秀雄 (緑地社社長)」
・出版社緑地社の創業者。千葉県生まれ。大阪の出版社・創元社の編集者であったが、1954年に緑地社を創業、社長を務める。1826年(文政9年)、探検家・近藤重蔵*18の息子、近藤富蔵は、地所争いから隣家の百姓一家7人を惨殺し、八丈島へ流刑になった。そこでの見聞・調査を『八丈実記』として記録したが、緑地社ではこれを1964年〜1976年までかかって全7巻で刊行し、地誌の重要な記録として現在も販売されている。小林はこの業績により、1973年、菊池寛賞を受賞した。
 しかし、菊池寛賞が文学系の賞であることもあって、同姓同名の批評家(ウィキペ『小林秀雄 (批評家)』参照)と混同されることも多い。小林は間違われるのを気にして一時「林秀雄」などと名乗っていた。

だそうです。つまり同姓同名の異人です。勉強になるなあ(何の?)。つうか、本多氏がエッセイで「出版社経営の小林秀雄氏は「八丈実記」出版者として、尊敬するが同姓同名の異人、自民党万歳文化人の小林秀雄は評価しない」とか書いてたのを今思い出しました。ええと、話が思い切りずれましたね、脱線終わり。
 そうした本多氏へのウヨメディアの風向きは「中国の旅」を書いたり、文春の「中曽根スパイ防止法支持」「南京事件否定論」をエッセイで批判したり、要するに「政治的文章」を書くことによって変わったと。まあ本多氏からすれば「自分の書きたい物と朝日が書かせたい物のバランスを取って書いてきただけだ、若造の俺にいきなり朝日も政治的記事なんか書かせない、別に変節した訳じゃない。政治的文が書けるようになったから書いてるだけだ」てことのわけですけど。まあ、『アムンセンとスコット』を最高傑作と評価する三浦に「本多さんの南京事件についての著作をどう思いますか?」「本多さんの著作に関係なく南京事件否定論についてどう思いますか」などと聞いたところでバカウヨですからまともに答えられず適当にはぐらかしごまかすでしょう。こんな三浦のようなゲス右翼を「守る会事務局長(元代表、前副代表)」に平気で担ぎながら「僕は戦前日本の戦争を反省すべきだと思います」などと心にもない虚言が吐けるクズがid:noharraというバカです。本気でそう思ってるなら南京事件否定論河野談話否定論に荷担する三浦を「守る会事務局長」から引きずり下ろすなり、それが無理なら「抗議意思の表明として守る会を退会」したり、何かアクションしたらどうなんですかね。まあ、「河野談話否定派」安倍晋三を「ウイグル問題で中国を批判した*19」と絶賛するようなid:noharraには何も期待していませんが。安倍を評価して恥じないようなクズならクズらしく、「僕は河野談話支持者です」などとデマカセほざくなって話です。id:noharraにとっては「大嫌いな中国、北朝鮮への批判のためなら、安倍や三浦のようなデマ右翼とも平気で野合できる」し、デマ右翼と野合してる癖に「河野談話否定論などの右翼デマを許せない」と虚言吐く事に何の躊躇もないんですから呆れます。あなたって、安倍と野合しながら「我々は護憲政党」と未だに強弁する公明党並みのゲスさですね、id:noharraさん。


■満蒙独立運動とバブージャブ*20の悲劇的な戦い(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=2986
 バブージャブ(内モンゴル独立を目指し中華民国政府とバトルして戦死した人物)が「中国侵略のために彼を政治利用しようとする日本政府」を頼ったあげく結局「事実上見捨てられる様」は、「今現在、三浦ら日本ウヨと反中国で野合する中国少数民族活動家(チベットペマ・ギャルポ、新疆ウイグルのイリハム・マハムティ*21内モンゴルのオノホルド・ダイチン*22など)」の「将来の姿」を暗示してるようで複雑な気持ちになります。
 「バブージャブが敗色濃厚」になるやバブージャブを切って捨てたという当時の日本軍同様、三浦らウヨの「少数民族活動家との自称連帯」も「都合が悪くなれば切って捨てる気満々」の酷い代物です。 三浦も良くこういう文章をためらいなく変えるモンだと感心します。「バブージャブを見捨てた日本軍」に自分たちの姿を見てこういう文章を書くことにためらいを感じたりしないんでしょうか。
 まあ、「俺が一番言いたいこと」は「以上で終了」ですが他にもコメントしてみます。

清国は近代化を目指し、日本をある種の近代化のモデルとして積極的に留学生を送り込んだ。

 「自国を侵略する国・日本」を「自国近代化のモデル」として学ぼうとする。俺なんか、何だか複雑な思いを感じますがこの辺り「黒いネコでも白いネコでもネズミを捕るネコがいいネコだ(トウ小平*23)」といった「実利主義の中国人の面目躍如」といったところでしょうか。

内モンゴルでは、トクトホ・タイジという貴族の指導のもと漢民族への騎馬による襲撃が相次いだ。彼の勢力は1905年から10年まで、延べ104回にわたり、漢人植民者や商人を襲って略奪・強盗、ときには殺人もおこない「馬賊」「匪賊」と恐れられた。

 俺なんかこの種の強盗犯罪者には「イスラム国の身代金目的誘拐みたい」「幕末の御用盗みたい」「スパイ松村の大森勧銀ギャング事件みたい」などと嫌悪感を感じますが三浦はそうでもないんでしょうか(三浦は活動家時代のスターリンの強盗行為を非難していた覚えがありますがアレはやはり単に反共主義だったんでしょうか?)。漢民族てだけで強盗殺人されてはたまったモンじゃないですし俺がその当時「漢民族」だったらたぶん「モンゴル族の野郎共、許さねえ、あいつらは漢民族の平和のために根絶やしにするしかないんじゃないか」「とりあえずトクトホ一味を中華民国政府にぶっ殺して欲しい」と憎悪していたかと思います。まあ、俺も「瞬間湯沸かし器」な短気な切れやすい人間ですのでね。
 「トクトホと同じ」モンゴル人はともかく当時の漢民族にとってトクトホは「西口彰*24や梅川昭美*25などと同レベルの強盗殺人鬼、中華民族の敵、生きる価値のないクズ」でしかないでしょうし、おそらく今の中国政府もそう教えてるんでしょうね。まあ、バブージャブなんかも「当時の漢民族」にとって「日本軍の飼い犬野郎、中華民族の敵、生きる価値のないクズ(当然戦死したことはバブージャブの自業自得でしかない)」でしかないでしょうし今の中国政府もそう教えてるんでしょうね。つうか今現在活動してるウイグルテロリストなんかも一般の漢民族にとっては「昔に比べて新疆ウイグルがどんだけ豊かになったか分かってるのか!。中国政府に感謝の念もねえのか?」「ふざけんな、ウイグルの糞野郎」「中国政府はテロリストを根絶やしにするためあらゆる手段を執るべき、俺が許す」て感情しか多分ないでしょう。チベット人焼身自殺なんかも「ダライ時代に比べたら全然豊かになってるのにあいつら何考えてるんだ、バカじゃねえのか?」と一般漢民族は思ってるんじゃないか。

 川島は革命勢力に対してはあまり同情的ではなかったが、中国の平和と安定、そして同時に日本の大陸進出という国益を両立させる施策として、積極的な満蒙独立論者だった。

 要するに「三浦とペマ・ギャルポの野合同様の薄汚い党利党略話」だということでしょう。

 将来血盟団事件安田善次郎*26を殺害した朝日平吾もバブージャブ軍に加わっている

 安田善次郎暗殺とは1921年(大正10年)に起こったテロ事件です。
 一方、血盟団事件とは1932年(昭和7年)に起こったテロ事件です。井上準之助*27前蔵相、團琢磨(三井財閥総帥、日本工業倶楽部初代理事長、日本経済聯盟会*28初代理事長)がそれぞれ小沼正、菱沼五郎*29に暗殺されました。ということで安田善次郎暗殺事件と血盟団事件は「右翼テロ」と言う意味では同じですが全く別の事件です。三浦も文章を書く前にきちんと確認したらどうなんですかね。


■後藤さんは残念ながら殺害されました・・・日本政府は、ヨルダンパイロット救出のために出来うる支援は惜しんではならない(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=2980
 個人的には「アンチ安倍」の俺ですが、「安倍政権の交渉について本格的検証も始まってない段階の現時点では」、この件でむやみやたらに安倍批判する気はありません。しかし「二人の日本人死者が出た以上、安倍政権の対応が適切だったかは当然、今後、検証、議論の必要がある。検証結果によっては安倍政権には引責辞任などの重いペナルティも必要だろう」などと言う言葉が一言も出てこない三浦の安倍シンパぶりには心底呆れます。
 おそらく民主党政権時ならアンチ民主党の三浦は躊躇なく「民主党政権の対応が適切だったか、適切な時期に検討が必要だろう」位のことは言ってるでしょうから。

テロリストの側のメッセージを紹介する必要はないと思います

 まあ、この辺り考えは色々でしょう。「いかなる形でもテロリストの宣伝をしたくない」と言うのも一つの考えです。一方で「メッセージを分析する必要がある。その上で対応策を考える必要がある」と言う意味では紹介の必要があるかも知れない。
 ちなみにイスラム国のメッセージは以下のような物のようです。

「日本の政府は有志連合の一員となるという愚かな決断をした。安倍首相よ、あなたの愚かな決断のためにこのナイフが後藤さんを殺害する。我々は引き続き、日本人を狙うだろう。日本への悪夢は始まったばかりだ」

 小生としては「イスラム国の言う『安倍首相による有志連合参加の決断』とは何なのか、そもそも有志連合とは何なのか」「『安倍首相による有志連合参加の決断』は重大な政治ミスではないのか」「その有志連合から脱退する道があるなら国民の安全の観点から脱退も考えてもいいのではないか」など議論の必要があるだろうと思います(個人的にはそういう議論を恐れるから三浦はメッセージを紹介しないのではないかと疑います)。 
 なお、イスラム国はやってることが支離滅裂だ、最初は身代金要求をしていたのに死刑囚釈放要求に変わり、当初は「パイロットを後藤さんより先に殺す」と言っていたのに今のところ殺害が発表されたのはパイロットではなく後藤さんだ、という指摘を紹介しておきます。この支離滅裂さが「内部統制がとれてない」のか、はたまた、「出たとこ勝負の組織で綿密な計算をしてないから、過去の主張との整合性など全く考えてない」のか、知りませんが厄介な連中ではあります。

NHK『専門家 「イスラム国」の主張と明らかに矛盾』

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150201/k10015120161000.html
 中東情勢に詳しい日本エネルギー経済研究所の保坂修司*30研究理事は、「(注:後藤さん殺害は)仲間の死刑囚と後藤さんを交換するという『イスラム国』のこれまでの主張とは明らかに矛盾している。ヨルダン国内の世論の状況などをみて、パイロットのほうが今後のヨルダン政府との交渉に利用できると考えたのではないか」と話しています。

日刊ゲンダイ『集団脱走、戦闘員処刑 イスラム国「内部で異変」と専門家の声』
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/156862

 イスラム国に翻弄されつづけている日本政府。その一方、イスラム国も“内部分裂”が進んでいるという見方が強まっている。
イスラム国の警察組織ヒスパの指導者が部下50人をつれて逃げ出した」
 シリア人ジャーナリストがフェイスブックにこう書き込むなど、内部崩壊を示す情報が急速に増えている。
(中略)
「この10日間のイスラム国の動きは、支離滅裂です。後藤健二さんと湯川遥菜さんを拘束し、最初は2億ドルの身代金を要求していたのに、突然、要求を人質交換に変更するなど一貫していない。なにより、これまでイスラム国は、相手に要求を突きつけ、要求が受け入れられなければ、即座に人質を殺害することで、イスラム国とは交渉の余地がないと思わせてきたのに、今回は後藤さん殺害の期限を“24時間以内”“日没まで”と延期している。これまでのやり方と大きく変わっている。内部に異変が起きているのは間違いないと思う」(軍事ジャーナリスト・神浦元彰氏*31

 日本政府にお願い、というより要請したいけれども、今人質になっているヨルダンパイロット救出のために、何か日本国にできることがあれば支援を惜しまないでほしい。

 一般論としては「支援を惜しむべきではない」ですが実際問題、支援できることはほとんどないように思います。情報収集は日本の手を借りるまでもなく、ヨルダンにできるでしょう。死刑囚釈放はこれまた日本にできることはない。できることがあるとしたら、「身代金要求があった場合の資金提供」ぐらいでしょうが今のところそういう話はない。まあ、あったとして三浦の言う「惜しむべきでない支援」に「資金提供」が入るのかは「三浦のタカ派という立場」を考えれば疑問です。「支援は惜しむべきではないがテロには屈するな(つまりは支払い否定)」と言い出すんじゃないか。小生個人は「今回、日本人人質解放の成果が残念ながら出なかったとは言えヨルダンにも世話になったのだろう」し、パイロット解放の見込みがあるなら「身代金提供」も考えてもいいのではないかと思います。


■【2月4日アルカディア市ヶ谷】第43回呉竹会・アジアフォーラム開催「大アジア主義・西欧列強との戦い」〜アジア主義の戦いの一世紀・新しい地平を求めて〜講師 平間洋一*32先生(元防衛大学校教授)
http://freeasia2011.org/japan/archives/3824
 三浦が理事を務める右翼団体「アジア自由民主連帯協議会」サイトに載った文章です。

アジア主義の理想のもと、いかに日本は列強と戦ったのか

だそうですから、要するに「大東亜戦争は西欧列強の植民地支配からアジアを解放するための戦い」といういつものデマカセが炸裂するんでしょう。本当にうんざりですね。平間氏のようなウヨが「元防衛大学校教授」であの田母神が元航空幕僚長自衛隊防衛省は大丈夫なんでしょうか。
 それはともかく正式にこの集会の開催報告がのったら改めて批判します。


■【2月4日文京シビックセンター台湾研究フォーラム第169回定例会「馬英九*33売国行為が生んだ台湾の現状」講師 盧韻至(台湾独立建国連盟日本本部盟員)
http://freeasia2011.org/japan/archives/3822
 三浦が理事を務める右翼団体「アジア自由民主連帯協議会」サイトに載った文章です。
 タイトルからして唖然呆然ですね。馬氏がすすめる中国との経済交流拡大路線を批判するのはデマ中傷でない限り、言論の自由であってもちろん問題ない。しかし「中国に対する売国行為だ、台湾を売り渡した」「中国の犬」呼ばわりなんてもはやまともな批判じゃありません。仮にも一国の指導者・馬氏を「売国奴」呼ばわりすることがいかに馬氏や国民党、馬氏支持者、国民党支持者だけでなく馬氏をリーダーとする台湾人に対して無礼かその程度の常識もないのか。ないんでしょうねえ。「反中国&親日本右翼(つうか日本ウヨに媚びまくる)」李登輝*34総統時代は「台湾万歳」していたウヨ連中も、「靖国問題などで日本右翼を批判し中国ともそれなりの友好関係構築に努める」馬英九総統になると掌返しで台湾を罵倒するわけです。ただし次の政権が「ウヨが希望してるらしい民主進歩党政権」になる保障はどこにもありませんし、仮に民主進歩党政権になったとしてもウヨが望むような反中国姿勢や日本ウヨへの媚び姿勢は取らないでしょう。せいぜい「馬総統時代に比べ中国から距離を置く」程度の話でしょう。実際には民主進歩党政権が誕生したとしても今後の台湾経済の動向(つまり経済の下降傾向が深刻化すると言う事)では「不況脱出のため、馬政権時代以上に中国との貿易に力を入れる」可能性すらあります。なお、この集会、正式に開催報告がのったら改めて批判します。


後藤健二さんの妻のメッセージ「夫とヨルダン人パイロットの命のために祈ります」(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=2976

私はヨルダン国民が、国命で出動した自国のパイロットの救出を訴えるのは(中略)当然のことだと思います。

 ウヨの三浦らしい一文です。三浦にとっては「人命第一」ではなく「国家の命令で出動した兵士」だから救出すべきなのでありおそらく民間人なら「救出不要」なのでしょう。こうした三浦の言動は実に反人道的だと思いますが、三浦を「守る会事務局長」に担ぐ守る会会員id:noharraは三浦をどう思うのか是非教えて欲しいモンです。まあ、彼は卑怯者ですからこういう自分に都合の悪い質問は平然と無視するでしょうが。


NPO法人東映像文化振興事業団 2015年春季市民映画コンベンション
http://kotomovie.org/

とき;2015年2月28日(土曜日) 15:30-21:00(開場15:00)
ところ;すみだ産業会館9F 第四会議室 (JR錦糸町駅徒歩1分、丸井錦糸町店内)
上映作品/内容;
15:00 開場(ご自由にご着席ください)
15:30-16:00 【特別講演】日本映画を観ないものは大馬鹿者である!*35 講演*三浦小太郎
16:30-18:30 『突撃』 1957年 S/キューブリック*36監督 88min 解説*古谷経衡
18:50-20:55 『望楼の決死隊』 1943年 今井正*37監督 95min 解説*但馬オサム

 前回も戦前国策映画「ハワイ・マレー沖海戦(1943年)」なんて「ウヨ以外誰がそんなもん見たがるんだよ?」て映画流してましたが今回も「望楼の決死隊(1943年)」だそうです。
 「今時、お前らウヨ以外、誰がそんなモン見たがるんだよ」「何お前ら、戦前日本国策映画を流さないといけないという不文律でもあるの?。これからも毎回戦前国策映画を流すの?」「戦前日本国策映画を流したいというウヨ的感情がこの事業団の設立目的なの?、だったら名画鑑賞とかかっこつけてないで正直に『ウヨ宣伝が目的』『戦前日本国策映画の再評価が目的』て言えよ」と聞きたくなります。しかしこんな「どう見てもガチのプロ右翼・三浦小太郎」を「守る会の役員」として担ぎながら「私は河野談話支持者です」などと虚言が吐けるid:noharraのクズぶり、嘘つきぶりにはいつもながら心の底から呆れます。ここまで俺に罵倒されても「黙りで逃げ続けるしかない」id:noharraの卑怯者ぶりにも心底呆れますね。人間、id:noharraのような恥知らずのクズにはなりたくないもんです。


■浅井基文ブログ『朴槿恵政権の対朝鮮政策への提言(李敦球文章)』
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2015/669.html
 李敦球(浙江大学韓国研究所客員研究員で環球時報特約評論員、元国務院発展研究中心世界発展研究所朝鮮半島研究中心主任)とは中国の北朝鮮ウオッチャーの一人です。浅井氏は、彼が中国共産主義青年団機関紙「中国青年報」に載せた見解を紹介しています。
 浅井氏の理解では李の文章は

朴槿恵政権の対朝鮮政策に対する提言として、
アメリカの圧力が朴槿恵政権の対朝鮮アプローチに対する足かせとなっており、朴槿恵が対米自主性を発揮することが必要だとはっきり指摘していること、
②特に、南北関係改善を朝鮮の核問題解決とリンクさせる政策ではダメだと明確に指摘していること、そして、③朴槿恵政権が積極的な対朝鮮政策を進めるならば、中国政府は積極的に支持するだろうとこれまた極めて明確に指摘しているのです。

ということで「南北交渉を再開するには核問題をまずは棚上げすべきだ」「朴政権が南北交渉に踏み切れば中国は基本的にはそれを支持する」という話です。巣くう会が言う「中国と北朝鮮の離反」と言う話がいかに話を大げさにしたデマに近い物であるかと言う事が、この李論文でよく分かるように思います。中朝間に対立があるとしてもそれは救う会が騒ぎ立てるような「北朝鮮崩壊」につながる物ではないと言う事です。


■浅井基文ブログ『アメリカの対朝鮮政策:キューバ、イラン、シリアとの比較』
 紹介だけしておきます。

http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2015/665.html
 アメリカが外交関係をもっていない国家は、キューバ、イラン、シリア、朝鮮及びブータンの5ヵ国*38です。米国務省WS(2014年7月15日付)によれば、ブータンは、アメリカを含む安保理常任理事国のいずれとも外交関係がないと説明しています。しかし、同WSによれば、アメリカは在インド大使館を通じて「良好かつ非公式な」関係を維持しているとしています。したがって、ブータンを除けば、アメリカが外交関係を有しない4ヵ国はいずれもアメリカが「対テロ支援国家」と見なしている国々であることが分かります。
 ところが最近になって、アメリカのキューバ、イランさらにはシリアに対する政策には変化あるいは変化の兆しが注目されるようになりました。即ち、キューバとの間では、ローマ法王やカナダの斡旋、仲介を通じた1年半の秘密交渉を経て、本年1月に正式に国交回復を目的にした政府間交渉が開始されました。イランとの間では、イランの核開発問題に関するG5+1(米英仏露中+独)とイランとの交渉に対して、従来消極的だったアメリカが交渉に積極的にかかわるようになり、本年7月末の交渉期限までの解決への可能性が取りざたされるようになりました。
 シリアに対するアメリカの姿勢にも微妙な変化の兆しが伝えられるようになっています。発端となったのは、1月19日付でニューヨーク・タイムズWSが掲載した「アメリカ、シリア内戦の終わらせ方について変化の兆し」という記事でした。長い記事ですが、そのポイントは、①「イスラム国」との戦いで、アメリカはイラクでは地上軍の協力をあてに出来るので、空爆作戦はある程度実効が上がっているが、シリアでは(注:アメリカが支援する)反アサド勢力が弱すぎて空爆作戦はほとんど成果を挙げられないでいる、②シリアで「イスラム国」に対して戦えるのはアサド*39政権の軍隊だけであることを認識せざるを得なくなっている、③当面の最大の課題は「イスラム国」を倒すことである、④したがって、これまでシリア内戦終結の前提条件としてきたアサド政権の退陣の要求を降ろさざるを得なくなった、というものです。
 この記事を裏づけるものとして、ケリー国務長官は、アサド退陣を前提としない国連の仲介提案及びロシア政府が提案しているアサド政権と反アサド勢力によるモスクワでの交渉を支持する発言を行い、そこでは、アサド政権の退陣要求を行いませんでした。ただし、キューバ及びイランとの関係改善については、オバマ大統領自身も強くコミットする発言を行っていますが、シリアに関しては、対「イスラム国」戦争を最優先にするという発想に立った戦術的な政策の微調整であり、アサド政権との間で関係改善を図る用意があるとは、少なくとも今のところは見られません。
 このようなアメリカの外交アプローチを受けて、当然に起こる関心事は、このような変化は朝鮮に対しても向けられる可能性はあるのかということです。私自身の見方からいえば、アメリカがキューバ、イラン及びシリアとの関係のあり方を見直さざるを得なくなった内外の要因が朝鮮に関しては存在しないのみならず、アメリカ・オバマ政権の最重視するアジア・リバランス戦略を堅持する上では「朝鮮脅威論」を掲げざるを得ない(リバランス戦略の主たる対象は中国ですが、「中国脅威論」を押し出すわけにはいかないので、朝鮮をスケープ・ゴートにするしかない)という点で、キューバ、イラン及びシリアとの間で決定的な違いがあるので、アメリカが対朝鮮政策を見直すことはまず考えられないと思います。
 1月19日付の中国網は、暁岸署名文章を掲載して、アメリカが対朝鮮政策を見直すことがあり得るかについて、キューバ及びイランとの比較において検討を加えています。この文章はシリア問題に関する上記ニューヨーク・タイムズ記事の前に発表されたものであり、シリアについては扱っていませんが、内容としては、私もおおむね首肯できるものです。以下にその要旨を紹介します。

 キューバ、イラン及び朝鮮を敵視する政策は、冷戦後のアメリカ外交の重点を構成している。それは、歴史的悲劇の延長であるだけではなく、アメリカが中南米、中東及びアジア太平洋におけるプレゼンス及び覇権を維持し、推進するための根拠を提供するものである。
 対キューバ政策調整を宣言する前に、オバマ政権はひそかに6年間の準備を行い、1年半にわたる秘密交渉を行い、ローマ法王の協力も得てきた。オバマ政権がこのステップを決定するに至った背景は複雑だが、主要なものとしては、国内のキューバ系その他のヒスパニック系移民の支持取り付け及び「外交的遺産」を残したいこと、さらには中南米における左翼反米の政治的影響の拡大を阻止するという対外戦略上の要請が挙げられる。
 アメリカとイランとの緊張に関しては、情勢は極めて複雑であるにはせよ、かなり以前から緩和の兆しが見えていた。「イスラム国」の挑戦及び脅威に対して、アメリカとイランはともに危機感を持っており、情報交換及びアメリカが対クルド工作を行うことに対するイランの協力が行われてきたが、米伊双方が相手の中東戦略の意図に対して根深い不信感をもっているので、協力の範囲は限られていた。
 しかし、イランの核問題の帰趨のカギを握るのはアメリカとイランであり、米伊両国は交渉が成果を挙げることを必要とする事情がある。オバマ政権は中東で泥沼状態に陥っており、ムスリム政治を操作操縦すること、中東諸国に浸透すること、シリアのアサド政権に打撃を与えてシーア派を抑えつけることなどの構想は基本的に壊滅している。中東政策が完全に失敗することを回避するためには、任期末を控えるオバマ政権としては、できるだけ問題を少なくし、イスラエルパレスチナの和平交渉に集中し、イランとの核協議で成果を挙げて関係を改善することがトップ・プライオリティである。
 2014年12月29日に、オバマはインタビューに答えた際、対イラン協議が成果を達成する可能性があり、そのことによってイランは制裁を脱出し、国際社会入りすることができると述べた。その2週間後、オバマはワシントンでイギリスのキャメロン首相と会談した後、交渉期間中にはイランに対する追加制裁を行わないとし、米議会が制裁に関する議案を提出するときには拒否権を発動すると明確に述べた。
 では、オバマ政権は対朝鮮政策を調整し、朝鮮との関係改善を追求する可能性はあるだろうか。答は「否」である。
 オバマキューバ及びイランに対して低姿勢を取るのには、国内政治及び戦略的要因が極めて強く働いているが、この2大要因は朝鮮問題に関してはほとんどゼロである。アメリカ国内では、朝鮮は核ミサイルで米本土を直接攻撃しうる敵だという認識が一般的であり、朝鮮に対して譲歩を行って米朝関係を正常化するべきだとする世論はほぼ皆無だ。
 米朝間の闘いは、核ミサイル問題から、朝鮮半島における軍事的対峙、人権、インターネットまでに及んでいる。2014年末に起こった映画「インタビュー」事件は単なる文化的な衝突事件ではなく、米朝相互のハッカーによる相互攻撃、朝鮮のインターネットが突然機能マヒに陥ったこと、オバマによる朝鮮に対する追加制裁の行政命令署名などが示すように、両国の間の矛盾のエスカレーションの引き金だったのだ。また、この映画自体、朝鮮の政権を内部から変えてしまいたいとする意識がアメリカ国内でいかに強固に根を張っているかということを反映している。
 昨冬以来、アメリカ以下の西側諸国は、「人道に対する罪」によって朝鮮の指導者を国際法廷に引っ張り出そうとする手を次々と繰り出しているが、これは全方位で朝鮮に圧力をかける戦術であると同時に、金正恩政権の性格はキューバ、イラン、シリアとは別ものであり、現代国際関係の埒外にある「まっ黒」な存在であって、この政権とは軽々に取引はできないとする西側の認識を露呈するものである。
 アメリカの対朝鮮政策の動向を決定する今一つの大きな要因は東北アジアの戦略環境であり、東北アジア中南米及び中東という3つの中で、東北アジアにおける地縁政治上の緊張はもっとも高い。中国を牽制し、朝鮮半島における米軍駐留の合法性を維持し、日本及び韓国の核保有の衝動を抑え込むためには、アメリカとしては朝鮮半島で「適度の緊張」があるように一貫して操作してきたのであり、この必要性は現在も相変わらず強烈なものがある。
 本年冒頭に、金正恩は世界に向けて一連の善意の表明を行った。即ち、南北首脳会談の呼びかけ、米韓合同軍事演習の取り消しに対して核実験を暫時停止するという提起、政権に就いてから初めての外国訪問の示唆などがある。これらは、中国に一物ある朝鮮が外交的膠着状態を他の方向で打開しようと急いでいることを示すものだが、そういうジェスチャーも外見の割には中身が薄く、核問題におけるアメリカの関心及び要求を離れること甚だしいものがあり、オバマ政権を動かすには足りないものだ。オバマの任期はもはや2年足らずであり、いかなる角度からみても朝鮮問題はその繁忙な政治日程の中で優先的地位を占めることはできない。オバマ政権としては、事態を制御下に置くことに主な関心があるのだろう。もっとも、オバマ政権は東北アジアにおけるすべての積極的な変化を拒否するということではなく、仮に6者協議を行う条件が整えば、それに応じて動くぐらいのことはするだろう。


■湯川遥菜氏の父上の言葉は記録にとどめておきたい(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=2968
 まあ、率直に言って三浦が褒めるほど感動的なセリフがあるわけでもなく普通のセリフです。
 「政府に尽力いただき、感謝してる」とか「まだ息子の死が信じられない」とかいうのは「湯川さんが俺だとして」俺の親父も「息子の死にたいして」言うであろうごくごく一般的なセリフです。
 いやもちろん一般人に過ぎない湯川さんのお父さんに「歴史に残る名言」「感動的セリフ」を俺は期待してないですけどね。
 一般人の普通のセリフを「記録にとどめたい」とまで褒める三浦が異常だ、てことです。まあ、「安倍支持者」三浦としては「政府批判しなかった」からお父さんを持ち上げてるだけでしょうね*40。俺個人は家族会の連中が小泉首相を罵倒したように*41「政府は何してるんだ!、安倍首相は何してるんだ!」「息子の死は防げなかったのか!」てお父さんが怒っても構わないと思いますよ。それが親の情ってモンでしょう。ただそういったらウヨ連中はお父さんを確実に誹謗するでしょうが。
 何もマスコミ取材を受けてるのは湯川さんのお父さんだけではないのですが、たとえば後藤さんのお母さんなどに三浦が触れないのはお母さんが「日本は憲法九条のある平和国家であり平和愛好国民だ、それをイスラム国側にも分かって解放して欲しい*42」云々などと言ってる事が改憲右翼の三浦的に不愉快なんでしょう。全く三浦とはげすな野郎です。こんなゲスを「代表だの副代表だの事務局長だのにして恥じない」守る会の会員諸君、たとえばid:noharra君のあほさには心底呆れます。
 俺はバカウヨ三浦に対しては軽蔑の念しかないですが「守る会仲間」のid:noharra先生はまた違うようです。


■酒井信彦『民族の裏切り者を撲滅しなければならない』
http://sakainobuhiko.com/2015/01/post-267.html
 「首相や閣僚の靖国参拝*43を批判する中韓に同意する奴は日本民族の裏切り者だ」「河野談話を支持し慰安婦戦争犯罪だと言う奴は*44(以下略)」「大東亜戦争侵略戦争だという奴は(以下略)」などといういつものウヨの寝言です。勝手に「俺達こそ愛国者民族主義者」とのぼせ上がって他者を誹謗中傷するのも大概にしろと言いたいですね。つうかこんな事言って隣国を敵視し「日本の過去の戦争を正当化、美化」してたら日本の国益が害されるわけで客観的には酒井ら極右こそが「日本民族の裏切り者」です。
 なお恐れ入るのは酒井が「中韓との貿易の利益などから中韓の日本攻撃を米国が黙認してる」などとして公然と米国を敵視していることです。内心はともかく産経も含め多くのウヨは米国敵視を公然と表明することに躊躇しますが、酒井にそうした躊躇はありません。「で、そこまで米国を敵視するなら何で日米同盟(日米安保)を支持するのですか?」と酒井のようなウヨに聞くと「好きで同盟してるんじゃない、党利党略だ、ロシアや中国と対決するために仕方なくだ」と公言しちゃうんだから絶句です。それ党利党略になってないと思いますが。米国も「あいつら日本ウヨは俺達を内心では敵視してるんだ」と思ったら党利党略でも手を組むことに躊躇するでしょうよ。


■アジア自由民主連帯協議会『【動画】2015年1月17日「南モンゴルの現状と未来:これからのアジアの民主化運動」南モンゴル自由民主運動基金他』
http://freeasia2011.org/japan/archives/3803
 三浦が理事を務める右翼団体「アジア自由民主連帯協議会」サイトに載った文章です。
 登壇者に

鈴木信行(維新政党・新風

なんて極右歴史捏造主義者の名前があるんだから呆れて物も言えませんね。このウヨ集会にはルービン「モンゴル自由連盟党初代党首」といった「アホ内モンゴル関係者」だけでなく、イリハム・マハムティ「日本ウイグル協会代表」といった「アホウイグル関係者」や、ペマギャルポといった「アホチベット関係者」も出席していて「日本におけるチベットウイグル内モンゴル運動の腐敗堕落ぶり」を思う存分堪能できます。
 我ながら「何度も同じ事書いててて」しつこいですが「安倍にダラムサラで面会した」ダライラマチベット仏教最高指導者)や『河野談話否定論に荷担した』ペマ・ギャルポ(元チベット人)、ウヨの靖国参拝要求に唯々諾々と応じたラビア・カーディル世界ウイグル会議総裁)、イリハム・マハムティ(日本ウイグル協会代表)ら自称「少数民族活動家」が反中国という理由だけで極右歴史捏造主義者と野合する無様な歴史がチベットウイグルだけでなく内モンゴル南モンゴル)でも「モンゴル自由連盟党初代党首ルービン氏ら」によって右翼団体「アジア自由民主連帯協議会」を舞台にこのたび本格的に始まったようです(毒)。「チベットウイグル内モンゴルの反中国連中(ダライ、ペマ、ラビア、イリハム、ルービンなど)」は全く「政治センスのない」恥さらしな連中だと笑ってやります(嘲笑)。
 まあ、俺は「苦しい立場だから内モンゴルだのチベットだの新疆ウイグルだのの自称民族活動家が日本の歴史捏造主義ウヨと野合しても仕方ない」なんて同情しませんよ。俺もそんなにお人好しじゃない。次にこのエントリに張ってある2時間55分ほどの動画を見てコメントしてみましょう。

・オルホノド・ダイチン(モンゴル自由連盟党
・殿岡昭郎*45政治学者)
・イリハム・マハムティ(日本ウイグル協会)
・鈴木信行(維新政党・新風

が登壇して挨拶しますが、まあ、連中も少しは気を遣ってるのか、あまりウヨ的な事は言わない。普通の挨拶です。大して面白くもないので紹介は省略します。
 俺的には「ちぇっ、突っ込めないじゃねえか、つまんねえ」ですね。俺も歪んだ性格ですから(苦笑)。
 しかし24分頃から始まる西村幸祐*46(作家・評論家)の演説は「突っ込みどころ満載」で「俺的には素晴らしい」ですね。西村の暴論を黙認してることで「ダイチンや殿岡ら他の連中も西村と同レベル」てことがよくわかるわけです。
 「最近日本で公開された映画『KANO・1931海の向こうの甲子園』(公式サイト:http://kano1931.com/)がすばらしい(西村)」
 うわ、全然、内モンゴル関係ねえ。もちろん「日本による台湾の植民地支配美化」て文脈です。
 しかもその次が「1931年当時のアメリカの某出版社が出版した世界地図では満州国が色を塗られてる。世界は満州国建国を正当な行為と認めていたんです(西村)」。
 いろんな意味で「はあ?」ですね。国際社会は満州国建国を「正当な行為と認めなかったから」、

 満州国の存続を認めない勧告案(「中日紛争に関する国際連盟特別総会報告書」)が国際連盟で採択された事を受け、1933年(昭和8年)3月27日、日本は正式に国際連盟に脱退を表明し、同時に脱退に関する詔書が発布された(なお、脱退の正式発効は、2年後の1935年3月27日)。
ウィキペディア満州事変」参照)

ということになるわけです。
 今時「満州国建国は侵略じゃない、それは世界も認めていた」とか言ったって正気を疑われるだけです。大体内モンゴル自治なり独立なりと、西村の満州国正当化とかけらも関係ない。
 いやたぶん「満州国の一部が今の内モンゴル」とか西村はこじつけてるんだろうなとは思いますけど。別に満州国建国て「内モンゴル人のため」じゃないし。
 次に『内モンゴル人民党*47主席ショブチョード・テムチルト*48』の講演。外国語(モンゴル語?)なので通訳が翻訳する事になります。まあ、内容的には「中国の内モンゴル支配は内モンゴル人の民族文化や自治権を保障してるとは言えない」という批判です。いちいち詳しく説明しませんので興味がある人は動画を見るとよろしいでしょう。
 で、テムチルトの講演が終わると『モンゴル自由連盟党初代党首・ルービン』の講演。ルービンは最初だけ日本語で簡単に挨拶しますが、「日本語はあまり得意でないので」と断った上ですぐに外国語(モンゴル語?)に移行しテムチルト同様に翻訳がつきます。ルービンの発言について適当に紹介します。詳しい紹介は省略しますので詳細に知りたい方は動画を見ましょう。
 来賓としてきたペマやイリハムへの社交辞令だと思いますが、ルービンが「チベットウイグル内モンゴルで共闘したい」云々と発言してるのが興味深いですね。
 ルービン曰く「内モンゴルのことはあまり日本で知られてないがチベットウイグルのような民族紛争がないわけではない。ダライ・ラマチベット仏教最高指導者、ノーベル平和賞受賞者)やラビア・カーディル世界ウイグル会議総裁)みたいなビッグネームがいないから知られてないのだろう」。まあそうでしょうね。テムチルトやルービンの知名度はダライやラビアに比べたらかなり落ちるでしょう。
 まあ、なかなかビッグネームてのは作るのが難しいですよね。「ある種のカリスマ性や才能」がないとなかなか、ビッグネームにはなれませんし、一方で「欧米メディアが興味持ってくれないとなかなか国際的ニュースにならない」て問題もある。
 で、ルービン曰く「内モンゴルの団結を強めるため、国際社会の注目を集め、ビッグネームを作るためにクリルタイを作りたい」。クリルタイてのは「中世から近世に存在したモンゴル族の部族会議」とでも言えばいいんでしょうか(ウィキペ「クリルタイ」参照)。
 今風に言えば「国会(?)」なんでしょうが、ルービンがクリルタイでどういうものを想定してるのか、とりあえずは選挙てのも難しいでしょうから「既存の民族団体の有力者で集まって一つの会議体にする」のかどうなのかはこの講演だけではわかりません。
 次に質疑応答。
 「内モンゴル活動家として最終的に何を目指してるのか、たとえば外モンゴルとの統一による大モンゴルを目指してるのか?」
 いや、仮に「最終的には大モンゴル目指してる」としたって「中国は『そんなの誰が認めるか、ふざけんな、この中華民族の裏切り者!』と猛反発する」し「外モンゴルも中国を敵に回してまで大モンゴル構想に乗る気ないだろう」から聞くだけ無意味だろう?、テムチルトもルービンも「目指します」なんて非現実的なことを言うかよ?、と思ったらやはり予想通りの回答ですね。
 テムチルト、ルービンとも「そういう大きい話より『モンゴル語教育をちゃんとやってほしい』『石炭採掘などの時に環境保護をきちんとしてほしい』という『現状の自治区制度』でも中国政府が建前上は内モンゴル住民に認めざるを得ないことを今は中国に要求していきます」「そういう大モンゴルの考えを否定はしないが遠い将来はともかく、現時点では現実的課題ではない」云々。
 まあ、そうなるでしょうねえ。
 次に「内モンゴル人民党モンゴル自由連盟党というのは私の理解では激しい対立があった、人民党主流への異論から人民党傍流が人民党を離脱して連盟党を結成したように思うのですが、今回は人民党主席のテムチルト氏と、連盟党初代党首のルービン氏が同席している。今の両党の関係をどう理解したらいいのでしょうか?。私の理解が間違ってて対立などないのか、それとも和解したのでしょうか?。答えられる範囲で結構ですので」
 ルービン曰く「対立というか、何というかはともかく、過去に人民党と連盟党でいろいろ意見の違いがあったことも、必ずしも両党での共通行動をしていなかったこともご指摘の通りです。ただ、中国との対決という大きな目的の前で可能な限り『大同団結』の方向で行きたいと言う事です」
 テムチルト曰く「ご質問の通り、いろいろ複雑な問題が過去にありました。ただ人民党と連盟党に方針の違いはあっても過去、それが激しい対立になっていたとは私は思っていません。もし外部からはそう見えたとしたら我々の不徳の致すところです。方針の違いと言うよりは二つの党に別れたことによるディスコミュニケーション(コミュニケーション不足)やディスコミュニケーションによるトラブルがあってそう見えるのかも知れない」。
 まあ、要するに「和解した、共闘してる」と言いたいんでしょう。さすがにうかつなことを言うと喧嘩の原因になりかねないのでかなり奥歯に物が挟まったような物言いですけど。
 次に「南モンゴル内モンゴルは違うのか?」
 「内モンゴル自治区以外でも内モンゴル自治区の隣接地域として甘粛省新疆ウイグル自治区があってそうしたところの一部にもモンゴル人が歴史的経緯から住んでますので、南モンゴル内モンゴルプラスアルファということになります。我々としては『内モンゴル自治区以外には興味はないのだ』と誤解されたくないため、南モンゴルという言葉を使っております」
 質問者がどういう意図で質問したのかが気になるところです。単なる知的好奇心か、それとも何か政治的意図があるのか。と同時に「南モンゴル甘粛省や新疆ウイグルの一部が含まれる」のであれば「そこをルービンら内モンゴル活動家がどう考えるのか」が気になるところです(特にそういったところに話が波及しなかったので)。まあ、「とりあえずは、『甘粛省新疆ウイグル自治区のモンゴル問題にもコミットしていく』程度の事」であってまさか「そういったところもくっつけて内モンゴル自治区を大きくする」なんてことは考えてないでしょうけど。
 で質疑応答が終わったらアジア自由民主連帯協議会会長、要するに「日本ウヨの操り人形」ペマ・ギャルポ先生の締めの挨拶です。かなり漫談気味ですので要約はしません。ペマが1970年代に支援を受けた政治家として岸信介*49灘尾弘吉*50と台湾ロビーの右派政治家の名前をあげるのは思わず苦笑します。
 そしてペマ先生に続いて協議会理事のウヨ・三浦小太郎先生の挨拶。「何人か今日いらした方をご紹介したいと思います。まず新宿のジャズバー・サムライのマスターの方です。このお店にはタゴール玄洋社頭山満先生の写真が飾ってあります。ユニークなお店です」
 マスター氏曰く「要するに左翼的に言うとウチの店は右翼のアジトですね」。うーん、笑えない冗談だな。普通、頭山満の写真なんか飾らないし(苦笑)。
 「次に東南アジアの難民支援をしてらっしゃる、コジマタカユキさん」「天安門事件の時に日本に留学生できていて、中国政府批判をそのときからしていらしたオウシンチュウ先生。他にもいろいろな方がいますが割愛させていただきます。それからモンゴルの方、立っていただけますか。今回の集会にご協力して下さったモンゴルの方々に拍手を。最後に楊海英さんについて紹介します。この人の書いた、司馬遼太郎賞を受賞した『墓標なき草原(上)(下)』(2009年、岩波書店)、それと『チベットに舞う日本刀:モンゴル騎兵の現代史』(2014年、文藝春秋社)を紹介します。こういった本を読んでモンゴルに興味を持ってもらって、そして我々の運動を支援していただければと幸いと思います。申し訳ありません、長くて済みません、最後の最後に蒼国来という力士の方をご紹介したいと思います。彼は現在唯一の南モンゴル出身の力士です。彼の国籍はスポーツ紙では中国と紹介されるんですがモンゴルと書かれる日が来るように頑張っていきたいと思います。今日はどうもありがとうございました」
 いやー、テムチルトやルービンが「独立は当面望んでません」と言ってるのに「蒼国来の国籍がモンゴルと書かれる日が来るように頑張っていきたいと思います」発言。さすがウヨの三浦です(苦笑)。
 もちろん三浦の話は「蒼国来に外モンゴル北モンゴル)に帰化して欲しい」ということではなく「蒼国来の生まれ故郷・内モンゴル南モンゴル)が独立して外モンゴルと統一し」云々という話でしょう。まあ、中国嫌いの三浦としては「蒼国来の外モンゴル帰化」でも大喜びでしょうが。
 最後の最後に女性アシスタント氏が「今日のパンフをご覧下さい。表面に南モンゴル民族活動家ハダ氏の記事が書いてございます。裏面には南モンゴル自由民主運動基金の入会届がございます。是非この機会に入会いただければと思います。また募金箱もご用意しておりますのでぜひ些少でもご寄付いただければと思います。今日の集会での会議室借料などいろいろとお金もかかりますので是非よろしくお願いします。これで今日の集会を終わらせていただきます。本日はありがとうございました。もう一度お二人の講師・テムチルトさん、ルービンさんに拍手を」で動画終わり。
 まあ、以上でオレ流の要約(?)は終わりですね。


モンゴル自由連盟党『初代党首ルービン氏が「チャンネル桜」に出演』
http://lupm.org/japanese2/?p=903
 「安倍にダラムサラで面会した」ダライラマチベット仏教最高指導者)や『河野談話否定論に荷担した』ペマ・ギャルポ(元チベット人)、ウヨの靖国参拝要求に唯々諾々と応じたラビア・カーディル世界ウイグル会議総裁)、イリハム・マハムティ(日本ウイグル協会代表)ら自称「少数民族活動家」が反中国という理由だけで極右歴史捏造主義者と野合する無様な歴史がチベットウイグルだけでなく内モンゴル南モンゴル*51)でも「モンゴル自由連盟党初代党首ルービン氏」によって右翼メディア・チャンネル桜を舞台にこのたび本格的に始まったようです(毒)。

コーディネートして下さった三浦小太郎様、ありがとうございました。

 何をどう「コーディネート」したのか知りませんが、内モンゴル人ルービンを反中国の党利党略で、日本ウヨ「チャンネル桜一味」と野合させるとは、「守る会事務局長(前副代表、元代表)」三浦*52は罪深いとしかいいようがない(まあ、野合して恥じないルービンもバカですが)。そうは思いませんか、「守る会会員」id:noharraさん(皮肉のつもり)。
 なお、このエントリには「ルービンと三浦が出演したチャンネル桜の動画」が貼り付けてあるのでオレ流にコメントしてみましょう。ルービンは楊海英氏とかペマギャルポとかに比べると日本語が明らかにブロークンで少し聞き取りづらいです。
 三浦に「南モンゴル(以下、ルービンらに調子を合わせて南モンゴルと書きます)について説明して欲しいのですが」と言い出すチャンネル桜女性アシスタント。「三浦はウヨ売文家であってモンゴル研究者じゃないだろ?」とのっけからずっこけます。
 まあ、三浦の物言いもずっこけます。「ヤルタ協定でモンゴル人の意思を無視して、ルーズベルト米国大統領、チャーチル英国首相、スターリンソ連共産党書記長の意思*53によって南モンゴル中華民国の領土になったのは失礼だ」云々て(苦笑)。まあ、そういうことを前も楊海英・静岡大学教授も言ってましたけど。
 「モンゴルは南北朝鮮や旧・東西ドイツのような分断国家だと思います(三浦)」。
 おいおい、本気かよ、ですね。「南北朝鮮統一(朝鮮民族の悲願、いずれは実現すると思う、つうかそう思いたい)」「東西ドイツ統一(既に実現済み)」ならともかく「南北モンゴル統一」なんてもはや現実的じゃないでしょう。
 ルービン曰く「南モンゴルにはモンゴル人が約600万、移住政策で漢民族が約2000万いる」んだそうです。まあ、こうなると「昔はともかく」今さら「漢民族南モンゴルから出て行け」つうわけにもいかないでしょう。「漢民族を無理に追放したら」その時点で経済が崩壊しますね。
 女性アシスタントが「自治権拡大、独立、独立の場合も北モンゴルと統一するかなど、いろいろ考えられると思いますが」と振ります。さすがにルービンは「独立てのは遠い将来はともかく、近い将来はないですね、現実的じゃないでしょう」と軽くいなします。まあ、そりゃそうでしょう。中国が独立を認めるわけもないし、一方、外モンゴルだって「同じ民族だから可能なら統一できるといいですね」くらいはルービン相手にいうかもしれませんが、まあ、中国の反発を何とか抑え込んでまで内モンゴルをどうこうってのはないでしょう。
 三浦曰く「内モンゴルのことを日本で宣伝したい」。まあ、宣伝はルービンら当事者が好きにやればいいですが、三浦みたいなウヨを関与させれば確実に運動が堕落しますね。三浦らウヨは党利党略で政治利用する気満々ですから。
 女性アシスタントが「外モンゴルの協力が得られればいいですね」と言いますがルービンは渋い顔です。まあ、「外モンゴルの協力」なんて現実的じゃないですからね。ただ「現実的じゃない」というと三浦らと喧嘩になるので適当にはぐらかすルービンです。

*1:ただし総連を犯罪組織認定することは無理だと思いますが

*2:小泉内閣総務大臣政務官、福田、麻生内閣文科副大臣を歴任

*3:一方で右翼肩書きを堂々と出す方も気が違ってるとは思いますが。特に現役の財界人である中山・愛媛銀行頭取のトンチキぶりには呆れます。愛媛が「愛媛玉串料訴訟」「県立高校のつくる会教科書採択」のような事件が起こる右翼県、自民党王国であることは俺も知っていますが、それでも唖然呆然です。

*4:小泉内閣厚労大臣政務官、第一次安倍、福田内閣厚労副大臣、第二次安倍内閣文科副大臣を歴任

*5:小選挙区には立候補していません

*6:既に俺が何度も指摘していますが「三浦の個人ブログでの書評≒ラグタイムララバイの書評」というケースがいくつも存在しますので「ラグタイムララバイ≒三浦」であることは間違いのない事実です。そのうちこの「アムンセンとスコット」書評も三浦の個人ブログに転載(?)されるのでしょう

*7:ノルウェーの探検家。人類初の南極点到達に成功。

*8:英国の探検家。南極点到達を果たすがアムンセンに先を越された上、帰途で死亡した。なお、ウィキペ「アムンセン」「スコット」はアムンセンとスコットの成功、失敗を分けた物として1)「アムンセンは犬ぞりなのに対し、スコットは馬を使ったが馬は南極の厳しい気候で死亡して使い物にならなかった」、2)「アムンセンは防寒着としてあざらしの毛皮を使ったがスコットは牛皮だった。しかし牛皮の防寒着はあざらし防寒着に比べ耐寒性が劣っていた」ことなどをあげている。

*9:三浦も正直にアマゾン書評の中で『本多氏の政治的意見に反発を感じる人(私も実はそうだ)も、この本の魅力には取りつかれるはずだ。』と書き、自分が朝日嫌い、本多氏嫌いのウヨであることを正直に認めています。はっきりと「俺は本多と違い南京事件があったとは思わない」「俺は本多と違いベトナム戦争が米国の侵略だとは思わない」などと言わない当たりは、実に三浦らしいゲスさですが。

*10:ポルトガルの探検家。「世界初の世界一周」「マゼラン海峡の発見(もちろんヨーロッパ人にとっての発見だが)」で知られる。

*11:日本を守る国民会議」議長をつとめた右派文化人

*12:産経新聞は「1942〜1969年まで&1988年以降現在:新聞の表記は産経」、「1969〜1988年まで:新聞の表記をサンケイに変更」です。

*13:東大教授、自民党参院議員

*14:朝日「天声人語」ならともかく産経抄に受賞するとはさすがウヨ企業の文春です。産経抄なんてウヨ以外誰が評価してるんでしょうか?

*15:浅利が中曽根首相ブレーンとして活動していたことは有名

*16:東京裁判で裁判所に却下された弁護側資料を復刻し東京裁判の不当性を世に訴えるという右翼団体です。この団体の代表は右翼活動家・中村粲(なかむら・あきら)ですからもろに右です。これを文化活動扱いして菊池寛賞をあげていいんでしょうか?。

*17:何せ産経の記事に対し1975年「連続企業爆破事件犯人逮捕のスクープ報道」、1979年「毛沢東の悲劇」、1983年「行革」、1992年「産経抄」、1999年「毛沢東秘録」と5回も賞を出しています。どんだけ産経が好きなんだよ。他の面子も「黒田勝弘」「曾野綾子」などと産経文化人目白押しです。

*18:蝦夷地(北海道)探検で知られる。晩年は息子の罪で連座処罰され不遇の日を送る。

*19:批判したといっても首相在任中ではなく無役の時ですが。あの男が首相在任中にそんな事をしたことは1度もありません。

*20:ウィキペディアの表記では「バボージャブ」

*21:日本ウイグル協会代表

*22:モンゴル自由連盟党党首

*23:副首相、財政大臣、党副主席、党中央軍事委員会副主席、中国人民解放軍総参謀長などを経て党中央軍事委員会主席(国家中央軍事委員会主席兼務)

*24:映画「復讐するは我にあり」のモデルとなった人物。西口は殺人5件、詐欺10件、窃盗2件で起訴され死刑が執行された。検察の論告では「史上最高の黒い金メダルチャンピオン」、地裁の判決文では「悪魔の申し子」と形容された(ウィキペ「西口彰」参照)

*25:三菱銀行人質事件の犯人(行員2名、警官2名を殺害)。大阪府警の突入作戦により射殺された(ウィキペ「梅川昭美」参照)

*26:安田財閥(今のみずほフィナンシャルグループ明治安田生命保険などの前身)の創始者

*27:日銀総裁を経て山本、濱口、若槻内閣で蔵相

*28:現在の日本経団連の前身

*29:戦後、小幡五朗と改名。自民党茨城県議会議員として活躍。県議会議長も務めた。

*30:著書『乞食とイスラーム』(1999年、ちくまプリマーブックス)、『サウジアラビア:変わりゆく石油王国』(2005年、岩波新書)、『新版・オサマ・ビンラディンの生涯と聖戦』(2011年、朝日選書)

*31:著書『これが自衛隊の実力だ』(1990年、アイペックプレス)、『北朝鮮消滅:金王朝崩壊の衝撃、到来する破局』(2003年、イーストプレス)、個人サイト(http://www.kamiura.com/

*32:著書『第一次世界大戦日本海軍』(1998年、慶應義塾大学出版会)、『日英同盟』(2000年、PHP新書)、『日露戦争が変えた世界史』(2004年、芙蓉書房出版)、『第二次世界大戦と日独伊三国同盟:海軍とコミンテルンの視点から』(2007年、錦正社)、『イズムから見た日本の戦争:モンロー主義共産主義アジア主義』(2014年、錦正社)など。個人サイト(http://www3.ocn.ne.jp/~y.hirama/

*33:連戦内閣法相、台北市長などを経て現在、台湾総統

*34:台北市長、台湾副総統などを経て台湾総統

*35:日本映画を見ようが見まいが余計なお世話です。三浦ごときバカウヨに馬鹿呼ばわりされるいわれはない。

*36:代表作『博士の異常な愛情・または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』、『2001年宇宙の旅』、『時計じかけのオレンジ』、『シャイニング』。ぶっちゃけ、キューブリックの代表作だって今じゃ知らん若者も多いんだからこんなマイナー作品じゃなくてメジャーどころ流せよ(苦笑)。

*37:戦後、共産党員監督として『ひめゆりの塔』、『真昼の暗黒』、『武士道残酷物語』、『橋のない川』などの名画の制作で活躍したあの今井のようです。まあ、三浦たち反共ウヨが何言うか想像がつきますが、今井としては「戦前の反省」から戦後があるのであってこういう映画を持ち出して「今井も国策映画を撮ってた」といえば太平洋戦争やそれを支持したウヨの自己正当化ができると思ったら大間違いです。つうかさ、マジな話、戦後の今井の代表作だって最近じゃ知らない若者も多いんだから戦前のマイナー作なんか流さないでメジャーどころ流せよ(苦笑)。

*38:パレスチナ自治政府は?。政府承認してないだけで外交関係はあるってことですかね。

*39:シリア大統領

*40:俺個人は政府批判しなくて構わないと思うが「息子がご迷惑をかけた」なんてことは何というか言って欲しくなかったな。いやそれがお父さんの真情ならいいんですけどね。「そういう圧力があって言わされた」とか、「お父さんの真情だが今後自己責任論に悪用される」とかいうことを少し危惧するわけです。

*41:ただし俺は家族会連中の小泉罵倒は支持しないが

*42:「九条についての感想」がお母さんの本心ではないとは言いませんが、この発言は「憲法九条万歳」という真情の吐露と言うよりは、「どういえば息子の救出に少しでも役立つか」という極めて戦術的な発言でしょう。

*43:まあ、靖国参拝批判は外国の批判だけが問題ではなく「政教分離原則違反」など他の問題もあります。なお、「首相や閣僚が靖国参拝して何が悪い」と主張するウヨにとって「いわゆる富田メモ」は厄介な問題なので大抵スルーされます。富田メモが事実だとすれば彼らの論理上、昭和天皇を批判せざるを得ませんがさすがにウヨはそういうわけに行かない。一方、ろくな根拠もなくメモを捏造というわけにいかないし、仮に富田氏の捏造だとした場合でも「冨田氏のような輩が宮内庁長官だった」ということはウヨにとって認めたくないスキャンダルです。

*44:つうことで連中的には言うまでもなく河野洋平氏は「民族の裏切り者」のわけです

*45:『侵略の歴史:国際共産主義の100年』(1983年、地球社)、『尖閣諸島灯台物語』(2010年、高木書房)などの著書がある右翼活動家

*46:『「反日」の構造』(2004年、PHP研究所)、『「反日」の正体』(2012年、文芸社文庫)、『「反日」包囲網がアベノミクスを壊す』(2013年、文芸社)などの著書がある右翼活動家。

*47:ウィキペディア曰く『1997年(平成9年)にアメリカのニュージャージー州プリンストンで創設された。内モンゴルにモンゴル人の独立国家を創設することを目標としている。日本国内にも支部が設置され、モンゴル自由連盟党と共闘関係にある。』

*48:ウィキペ曰く『1970年代半ばに、中国政府に対して内モンゴル人民革命党粛清事件の責任者の処罰を求める活動に参加。その後、中国政府の厳しい監視下に置かれ、1982年に内モンゴル師範大学を卒業するが、当局による度重なる嫌がらせのために職を転々とした。外モンゴルへの亡命を経て1993年に政治難民としてドイツに移住。1997年に内モンゴル人民党結成に参加し主席に就任。』

*49:自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相

*50:石橋、岸、池田、佐藤内閣文相、衆院議長など歴任

*51:ウヨ連中は何故か内モンゴルと呼びたがらない。

*52:まあ、三浦も桜常連出演者で「桜一味」の一員ですが

*53:蒋介石はヤルタ会議に出席していませんが、まあ、彼の意思はそれなりに反映されているでしょう。