今日のMSN産経ニュース(1/25分)

■「桃太郎の鬼の立場で」「北方領土はどこの国?」日教組教研集会、とんでも教育の報告相次ぐ
 仮に問題があるとしても、何が「新聞で騒ぐ」ほどのトンデモだかさっぱり分からないんですが。まあ、こういう記事は多分産経だけでしょうね。ブクマにはバカウヨな物もありますけど。

「卒業式には『仰げば尊し』ではなく『○○』を歌って卒業させたかった」と報告したのは、広島県三原市の小学教師。年度初めから校長らに根回しし、子供たちにも「今年はこの曲を歌おうと思うんよ」と別の曲を聴かせていた。

 えーと、どこが問題なんですか?
 「仰げば尊し・我が師の恩」と教師が歌わせるというのに「生徒におべっかを言わせてるみたい」と違和感を覚える先生がいてもおかしくないでしょう。
 つうか私が学生の頃から「仰げば尊し」は廃れていたように思いますけれどね。文語調で古めかしいので。卒業式ソングは他にいくらでもあります。「贈る言葉」とかね。

千葉県木更津市の小学校では、戦争を考えさせるために、子供たちに「童話『桃太郎』で退治される鬼の立場になって考えてみよう」という筋違いな学習課題を提示していた。

 なるほど、じゃあ、芥川龍之介の小説「桃太郎」は筋違いな小説なわけですか。
 芥川が小説「桃太郎」で表現したのは「日本の中国侵略である」というのはまず間違いない事実なんですが。

高崎経済大の八木秀次教授は「公教育を教員の私的な思想表現の場にしている。こうした日教組組合員の行為は以前から行われてきたが、支援してきた民主党が政権についたことで、勢いを増しているのではないか」と話している。

「公教育を教員の私的な思想表現の場にしている」
 バカウヨのお前が言うなとしか。まあたぶん日教組の教育実践なんかより「TOSSの教育実践」の方がヤバイと思いますよ。モロにエセ科学だし(毒)。

参考
NATROMの日記「嫌煙系のトンデモ」
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20070929#p1


ホワイトハウスで反米ソング 米政権が大恥
 中国嫌いな産経らしい記事。

 中国の胡錦濤国家主席を招いて19日夜、ホワイトハウスで行われた公式晩餐会で、国際的な中国人男性ピアニスト、ラン・ラン(郎朗)氏(28)が演奏した曲が、反米宣伝映画の主題曲だったと分かり、米国内で波紋を広げている。
 (中略)
 演奏したのは、朝鮮戦争(1950〜53年)を舞台にした中国共産党の反米映画「上甘嶺(じょうかんれい)」(56年)の主題曲「わが祖国」だ。
(中略)
 (注:ランラン氏は)「子供のころから好きな曲の一つだった。メロディーが美しいという以外の選曲理由はない」とのコメントを出した。

 記事を読む限り、ピアニストが反米主義から故意にその曲を選んだわけではなさそうだし、言われるまで誰も気づかなかったわけだし、問題視する方がおかしいでしょう。たとえばパチンコ屋の軍艦マーチを「軍国主義礼賛だ」という左翼も、「パチンコ音楽にするとは神聖な軍隊をバカにするな」という右翼も普通はいません。パチンコ屋があの曲を流してるのはランラン氏をまねれば「メロディーが店の雰囲気に合ってると言う以外の選曲理由はない」わけで「日本軍を礼賛するため」でも「日本軍を侮辱するため」でもありません。
 まあ、アメリカバカウヨは許せないと吹き上がり、中国バカウヨは良くやったと吹き上がってるようですが。