今日のMSN産経ニュース(4/20分)(追記・訂正あり)

保革激突の沖縄市長選告示 かみ合わない争点
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140420/elc14042018200002-n1.htm
 かみあわないというより「普天間移設問題から自公が逃げてる」と言う話でしょう。もちろん沖縄市に直接には関係ないと言えば関係ないですが、「ならば仮に自公候補が勝利したとして移設問題に絡めないか」と言ったら「普天間問題にもいい影響が出る」などと絶対に絡めた議論をするでしょう。その意味では共産、社民、沖縄社会大衆党が支援する島袋候補の「普天間移設には反対だ」は決して「どうでもいい指摘」ではないわけです。


■【ダイナミック上海】台湾に「第3次国共合作」迫る中国
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140420/chn14042018000001-n1.htm
 何のことかというと

中国の習近平*1指導部が台湾に対し、尖閣諸島沖縄県石垣市)をめぐる日本との対立を持ち出して、「共闘」を呼びかけている。

だそうです。それ「第三次国共合作」ってほどの話なんですかね。

 拓殖大学海外事情研究所の渋谷司教授は、「台湾に対して中国は2015年末までに“第3次国共合作”への合意を迫るだろう」とみている。
(中略)
 渋谷氏が15年末が期限と話すのは、16年に台湾の総統選と米国の大統領選を控えるからだ。中国からみて御しやすいとされる国民党の馬英九*2政権とオバマ政権に政策運営能力が残るうちに、統一の道筋をつけたいと習指導部は考えているという。

 馬政権やオバマ政権のどの辺りが「御しやすい」んだかさっぱりわかりません。単に産経が「台湾や米国はもっと反中国になれ」という勝手な期待からそう主張してるだけでしょう。
 まあ、ポスト馬政権、ポストオバマ政権の動向はもちろんわからないので、中国政府は「可能ならば早期に政治課題は決着させたい」でしょうがそれは「御しやすい」という話ではないでしょう。また産経や渋谷氏の言う「統一の道筋」が何を意味するのか知りませんが、さすがに「2015年までに統一が現実的シナリオになる」とは中国も思ってないでしょう。せいぜい「文化交流、経済交流の進展」が関の山でしょう。

このまま馬氏が協定発効や訪中を強行した場合、世論が反発して次期総統選で国民党が敗北し、政権交代によって台湾が再び中国から遠ざかる事態も考えられる。

ぶっちゃけ民主進歩党政権交代しても産経が希望するような「反中国路線」はないでしょう。せいぜい距離が若干遠のく程度で。いや実際問題「遠のくかどうか」も疑問だと思いますよ。

*1:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会副主席を経て、現在、党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*2:連戦内閣法相、台北市長を経て総統