今日の産経ニュースほか(7/15分)

■まさかの除名処分*1か?石原伸晃自民党都連会長の親族が推薦候補以外をテレビで支援表明。
http://matome.naver.jp/odai/2146850121125098701
 親族とは俳優で伸晃*2の弟・良純だそうです。彼曰く「鳥越氏に対する信頼感を世間は感じてるんじゃないか*3」と。まあテレビコメンテーターとして鳥越氏とつきあいがあるというのが大きいんでしょう。
 まあ、別に「兄が自民党幹部だからといって」増田*4候補(自公が支持)を支持しないといけない義理もないわけですが、「石原の子どもの中では一番自立している」のはやはり良純なんでしょうね。


■週刊フライデー『本人からのメッセージ動画を公開! 能年玲奈が「のん」に改名して再出発』
http://friday.kodansha.ne.jp/archives/82902/
 「あまちゃんがヒットした」にもかかわらず、事務所に干されたのか、その後、長いこと、まるで音沙汰なく、音沙汰があったら「改名しました(事務所とのトラブルで芸名*5が使用できないから?)」つうんだから驚きです。とはいえ才能は当然ある方だと思うので、活躍を期待したいところです。


【ここから産経です】
■【参院選】連合の神津里季生会長、民進に猛省促す 「全く話にならない」
http://www.sankei.com/politics/news/160715/plt1607150046-n1.html
 相手はあの反共の連合なんで「最悪の時期を出たからってこんなもんで満足しちゃいけない、まだ負けてるんだ」というまともな叱咤激励ではなく「共産党との共闘は無意味だった」というトンデモ結論を出しかねないところが何ともかんとも。


■【緊迫・南シナ海】「日本は干渉するな」 中国の李克強首相が首脳会談で要求
http://www.sankei.com/world/news/160715/wor1607150073-n1.html
 中国に言われるまでもなく日本は余計な口出すべきじゃないですよね。当事者じゃないし恨まれるだけですから。まあ、「円満解決を望みたい」くらいは言ってもいいでしょうが、判決振り回して悪口雑言とかしない方がいい。


猪瀬直樹氏が衝撃発言 自殺した都議は“都議会のドン”にいじめられていた…「遺書」画像も公開
http://www.sankei.com/politics/news/160715/plt1607150009-n1.html

 猪瀬直樹東京都知事がインターネット上のインタビューで、「都議会のドン」に関する衝撃的な発言を炸裂させた。2011年に自殺した自民党都議が、ドンのいじめに遭っていた−というすさまじい内容だ。
(中略)
 猪瀬氏が名指ししたA氏は、都知事選に出馬した小池百合子元防衛相も「都議会のドン」と呼び、注目を集めたことでも知られる。
 猪瀬氏は先日、樺山氏の親族から「父は憤死した」との連絡を受け、遺書を見せてもらったという。猪瀬氏は証拠を示すかのように自身のツイッターで遺書を公開した。
 その遺書には、《これは全マスコミに発表して下さい。A*6を許さない!!人間性のひとかけらもないA。来世では必ず報服(原文ママ)します!御覚悟!!自民党の皆さん。旧い自民党を破壊して下さい》という壮絶な殴り書きが確認できる。

 都議会のドンとは「都議会自民党幹部*7」であり、自殺した都議というのも都議会自民党のメンバーです。
 こうした猪瀬の攻撃が「鳥越ないし小池*8への応援」かどうかはともかく「自分を引きずり下ろした都議会自民党への意趣返し」である事は間違いないのでしょう。まあ、野党だって猪瀬を攻撃したわけですが猪瀬からすれば「身内の癖に裏切った」都議会自民党への恨みの方が大きいのでしょう。

【追記】

猪瀬直樹 @inosenaoki
自民党都連内田茂幹事長のいじめに耐えられずに自殺した樺山都議の遺書です。

 猪瀬がよほど内田氏を恨んでることがよく分かります。


■【矢板明夫*9のチャイナ監視台】柔和でスマートな外交官だった王毅*10外相はなぜ暴走*11するようになったのか?
http://www.sankei.com/premium/news/160715/prm1607150003-n1.html

 いまでもよく覚えているのは、夏のある日、産経新聞の住田良能*12社長(当時)の通訳として王毅氏との会食に参加した時のことだ。中国大使館側は王毅氏と女性秘書がいて計4人だった。
 王毅氏は全く中国語を使わなかった。流暢な日本語で住田氏と国際情勢について意見を交換するなど、談笑した。通訳としてすることがなくなり、記者ノートを開いて2人の談話内容のメモを取り始めた。しばらくしてから、王毅氏は秘書に目配りした。すると、秘書も同じようにノートを開いてメモし始めた。
 2、3分経ってから、王毅氏は秘書に「住田さんは長年の友人だ。きょうは完全に私的な食事会、メモを取る必要はない」と注意した。秘書がノートを閉じ、鞄にいれたのをみた住田氏も筆者に「メモを取らなくていいよ」と言った。

 何故このエピソードが紹介されたかというと
・「産経新聞社長と対話するほど懐の深い柔和でスマートな外交官だった王毅外相はなぜ暴走するようになったのか?」「それは習*13主席が極端な反日だからだ!」
つう流れですがそれはさておき。
 王毅氏も住田氏も「メモ取らなくていいから」つう辺りが興味深い。メモが流出し一人歩きしたあげく

・中国の右派「王は産経・住田相手にこんなことを言っていた。我が国の恥だ、絶対に許せない。更迭すべきだ」
・日本の右派「産経の住田は(以下略)。住田は社長を辞任すべきだ」

となることを恐れてるのでしょう。いずれにせよ「産経上層部」にとっては意外と中国批判記事は「ウヨ相手の反中国商売」であって実際にはそんなにアンチ中国ではないのかも知れません。

*1:さすがに経済財政担当相で、都連会長の伸晃は処分できない、しないでしょう。これが父親だったら処分したかも知れませんが良純に対する世間の認識は「政治家一家の人間」というよりは「俳優」でしょうし。自民党のこの指令も「石原慎太郎(価値観が小池に近い極右)や小泉純一郎(前回都知事選で細川支持)辺りがターゲット」だったんでしょうし。

*2:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相など歴任

*3:支持するとは言わなかったのは彼なりに親族である伸晃への遠慮があるのでしょう。

*4:岩手県知事。第一次安倍、福田内閣総務相

*5:とはいえ本名らしいのだが。「本名の使用」拒否ねえ。事務所が大人げないと思う。

*6:もちろん遺書では「A」ではなく「内田」

*7:なお、ググったところ、このドンとは「自民党都連幹事長、都議会議長」の内田茂自民党都議の事らしい。

*8:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を歴任

*9:著書『習近平:共産中国最弱の帝王』(2012年、文藝春秋)、『戦わずして中国に勝つ方法』(2013年、産経新聞出版)、『習近平・なぜ暴走するのか』(2014年、文春文庫)

*10:駐日大使、中国共産党中央台湾工作弁公室主任(国務院台湾事務弁公室主任兼務)などを経て外相

*11:暴走云々というのは産経の勝手な決めつけですが

*12:住田が産経東京本社編集局長を務めていた1995年に『教科書が教えない歴史』の連載が開始された。また、国家基本問題研究所の理事も務めていた。その一方で、佐藤優によれば右翼による太平洋戦争賛美への危惧を表明したり、佐高信週刊金曜日編集委員)によれば佐高と長く親交があったという(ウィキペディア「住田良能」参照)。

*13:アモイ市副市長、福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て国家主席、党総書記、国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席