今日の産経ニュース(1/10分)(追記・修正あり)

民進・希望両党の統一会派、結論持ち越し 民進党籍持つ衆院議員らが反発
http://www.sankei.com/politics/news/180110/plt1801100025-n1.html
 まあ一緒になっても支持率は上がりそうにないし、一緒になれば「我々を排除した希望と一緒にやる気は無い」つう立民に見切られるでしょうから「結論持ち越し 民進党籍持つ衆院議員らが反発」になるわけです。


安倍晋三首相、中国の一帯一路に協力姿勢 「個別案件に対応したい」
http://www.sankei.com/politics/news/180110/plt1801100015-n1.html
 結局安倍も産経や日本会議、国基研のような反中国の態度はとらないわけです。


■【東海の議論】ゼロ戦展示で論議「戦争美化になる」「史実を隠すな」 愛知県が“苦肉”の暫定展示 
http://www.sankei.com/west/news/180110/wst1801100002-n1.html
 問題は展示の仕方ですね。

・国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の開発をきっかけに航空産業の発展を期して愛知県が昨年11月、豊山町にオープンした航空博物館「あいち航空ミュージアム」に、第二次大戦時の戦闘機「ゼロ戦」の復元機が展示された。展示に際しては「戦争賛美につながる」などと反対の声が出るなど議論もあったが、かつて世界の航空界をリードした技術の結晶として暫定公開にこぎ着けた。
・戦闘機搭乗員を養成した海軍飛行予科練習生として終戦を迎えた岐阜県多治見市の鈴木道郎さん(87)は「ゼロ戦に乗るのが憧れだった。純粋に家族や友人、恋人らみんなの日本を守りたかった。戦況も差し迫ると、優秀な人ほど訓練もそこそこに出陣していった(中略)」と話した。
・展示に際し、大村秀章知事は「当時の日本の航空技術の高さを象徴すると同時に、愛知で生まれた機体であり、展示にふさわしい。(中略)」と述べている。

なんてのは「平和主義」とはとてもいえないでしょう。


■「保護主義に反対」 訪中のマクロン仏大統領が習近平国家主席と首脳会談
http://www.sankei.com/world/news/180110/wor1801100003-n1.html
■経営難の仏原子力大手、中国が救う 再処理工場受注へ マクロン訪中さなかに覚書調印
http://www.sankei.com/world/news/180110/wor1801100035-n1.html
 もちろんマクロン氏は単純な「中国万々歳」ではないですが産経のような「中国敵視」でもないわけです。
 産経は「中国は世界各国に脅威視されてる」と中国ネガキャンばかりしますが話はそんなに単純ではない。


■【外交安保取材】万年野党か責任政党か 「巡航ミサイル」「イージス・アショア」は野党の試金石
http://www.sankei.com/premium/news/180110/prm1801100006-n1.html
 やれやれですね。「安倍ではない」歴代自民党政権の見解では「専守防衛に反する疑いが強く」、おまけに「莫大な費用がかかる」「巡航ミサイル」「イージス・アショア」に反対することは「是非はともかく*1」少なくとも「万年野党」云々という話ではありません。
 そもそも自民党支持層だってほとんどは「地元民への利益誘導に対する票」であって外交安保で投票してるわけでもない。
 

■【主張】皇位継承 よき式典でお祝いしたい
http://www.sankei.com/column/news/180110/clm1801100003-n1.html

 平成の式典には、憲法政教分離原則を過剰に適用した問題があったことを忘れてはなるまい。
 天皇が、宮中三殿の一つである賢所(かしこどころ)へ即位を奉告する「賢所大前の儀」などが、皇室の私的な行事とされてしまったのである。

 「良き式典」でお祝いしたいのなら「政教分離原則など知ったことか、平成の前例など知ったことか」などと言ってもめ事をつくるべきではないでしょう。どうみても産経らウヨは「式典」を口実に政教分離原則をなし崩しにしようとしています。

 「祈り」は、天皇の本質的、伝統的役割であり、私的な行為であるはずがない。

 天皇のする「祈り」は神道形式なんですからもろに政教分離原則に反するし、そんなもんを国事行為扱いできるわけがないでしょう。
 まあ、そもそも「費用が税金から出ている」上に「純粋な私的行為と神道行事は明らかに性格が違う」以上、私的行為扱いならいいといえるかは微妙で、本来「祈りなど神道行事自体やめますか、それとも国営天皇制やめますか(天皇制を民営化(?)しウヨが私的に天皇制を支援すればいい)」位の問題ではあるでしょう(少数派ではあれそういう憲法学者もいたかと思います)。
 まあ小生も現実重視派なので「祈りなど神道行事自体やめますか、それとも国営天皇制やめますか」は現実問題難しいのでそこにこだわる気は無いですが、最低限「私的行事扱いにする」は譲れない一線でしょう。
 なお、「神道行事は天皇の本質、伝統」といったところでそれは「政教分離原則など存在しない時代に生まれた物」なのだから政教分離原則に抵触する内容が一定の修正を受けるのは当然の話です。


■【主張】慰安婦問題で韓国の日韓合意「新方針」はあり得ない 日本に甘えるのはやめよ
http://www.sankei.com/column/news/180110/clm1801100001-n1.html
 タイトルで唖然ですね。
 むしろ「北朝鮮問題で日本とも協力の必要があるし、日本は韓国にとって重要な貿易相手国だ」ということで韓国をなめてきたのが日本ではないのか。
 しかし「それとこれとは違う、慰安婦問題での日本の態度は酷すぎる(韓国)」ということでその甘い考えが崩壊するやいなや、こんなことを言い出すのだから産経には呆れます。産経の物言いは児童虐待親やDV夫が被害者に「誰のおかげで食えてるのか」というのと、あるいはブラック企業経営者が労組の批判に対し「誰のおかげで(以下略)」というのと変わらないでしょう。
 そしてこうした「誰のおかげだと思ってるのか、甘えるな」は韓国限定ではなく「基地問題での沖縄」などほかにも適用されるのでしょう。

そもそも戦後補償問題は個人補償を含め、昭和40年の日韓協定で解決済みだ。その後も日本はできる限りのことをしてきた。

 「慰安婦戦争犯罪じゃない」などとデマ宣伝することのどこが「できる限りのこと」なのか。
 「できる限りのことをした」といえるのは「河野談話の宮沢元首相、河野元官房長官」、「アジア女性基金の村山元首相、河野元外相」などであって、これらの取り組みを潰そうとしてきた産経や安倍が言っていい台詞じゃない。それとも散々、河野氏らの取り組みを誹謗していた分際で今頃になって、これらの取り組みを「日本はできる限りのことをしてきた」と言い出す気なのか。
 大体、今問題になってることは「金の問題が無いとは言いませんが」それだけじゃない。
 大体ここでの産経の物言い「日韓協定で解決」は「いくらほしいのか、1億ほしいのか」と過労自殺者遺族に向かって放言し、「金さえ払えばそれでいいと思ってるのか」と遺族を激怒させたワタミ創業者とどこが違うのか。
 ましてやここでの産経が言う解決「日韓協定」とは「戦後補償としては金は払わないが、経済支援として金を払うから納得してくれ」というものであり、朴チョンヒはもらった金を「経済近代化ばかりにつぎ込んだ*2」わけですから、「被害者の下に金が行かなかった」という意味ではある意味、ワタミの「1億ほしいのか」よりも酷いんじゃないか。

*1:俺個人は反対を是の立場ですが

*2:小生も無知なので「1円も被害者支援をしなかったかどうか」は知りませんが、朴が十分そう言うことをしていれば、ここまでもめないでしょうからしたとしても不十分ではあったのでしょう。