「珍右翼が巣くう会」メンバー・黒坂真に突っ込む(2020年11月28日分)

黒坂真
 昭和30年まで在日の共産主義者日本共産党員でしたね。今の日本共産党がこの件を内緒にしたいのは、昔の在日本朝鮮人総連合会幹部の殆どが元日本共産党員であった事、昭和34年からの北朝鮮への帰国事業の頃に日本共産党の宣伝が在日朝鮮人にかなりの影響力を持ったことを隠すためでしょうか。

 黒坂のくだらない邪推はどうでもいいとして、「以前も「珍右翼が巣くう会」メンバー・黒坂真に突っ込む(2020年11月8日分) - bogus-simotukareのブログで書きましたが」金天海*1など「在日朝鮮・韓国人の党員」についてはもっとスポットライトが当たっていいでしょう。
 とはいえ、近年では

樋口雄一*2『金天海:在日朝鮮人社会運動家の生涯』(2014年、社会評論社

ということで以前よりはスポットライトは当たっています。

黒坂真
 吉岡正史さん。中国共産党が日本の領土、領域に力ずくで現状変更しようとしているなら、中国共産党は日本攻撃、侵攻を断行しうる。自衛隊の軍備充実が必要です。

 「建設的対話をする気はゼロで因縁つけしかしない」「時には反共デマの流布、共産党の主張に対する曲解やこじつけすらやり出す」黒坂相手に吉岡氏も良くツイッターブロックしないもんだと「ある意味」感心しますがそれはさておき。黒坂には「やれやれ」ですね。

日本側に責任転嫁する傲岸不遜な暴言/志位委員長 中国・王毅外相を批判
 志位氏は、「尖閣諸島周辺の緊張と事態の複雑化の最大の原因は、日本が実効支配している領土・領域に対し、力ずくで現状変更をしようとしている中国側にある。この中国側の覇権主義的な行動が一番の問題だ*3」と指摘。

として「力ずくで現状変更」「覇権主義」だのとまるで中国が尖閣への軍事侵攻を今すぐにでもするかのような物言いをする志位氏も「言葉の使い方が軽率、乱暴すぎる」「だから黒坂のような因縁つけを招く」と思いますが、それにしても黒坂の物言いは言いがかりですね。
 志位氏にしても日本政府にしても「中国の尖閣侵攻」なんてもんは想定してないでしょう。
 まあ、黒坂の言いがかりは論外にしても、正直、志位氏の言葉遣いは「あまりにも軽率で乱暴すぎる」と俺は思います。
 俺は「共産支持者」ではあっても「党外のライトな支持者」であって「党員」「後援会員」といった「しがらみのあるコアな支持者」ではないので、「志位氏の発言」だろうが「これはおかしいんじゃないか?」と思えば、このように批判はします。
 それにしても「力ずく云々というなら軍拡すべきなのに何故共産党は反対する!」と言いたげな黒坂には心底呆れますね。
 軍拡云々というなら、それは「ミニ野党に過ぎない」共産党に言う前に、最大与党自民党に言うべき話でしょうよ。
 まあ、自民党
1)中国の尖閣侵攻など想定してない
2)尖閣を口実に軍拡した場合の中国の反発が怖い
ということでそんなことはしないわけですが。
 そしてそんな自民党に何ら批判せず、共産に因縁付けしかしない時点で黒坂自身も「中国の尖閣侵攻など想定してない」ことはモロバレです。
 とはいえ、例えば「中国や北朝鮮の脅威」を口実に海上イージス配備を正当化しようとするのだから、その辺り、菅政権も「デタラメでいい加減」ではあります。中国軍事力・脅威論を完全に放棄することは菅政権には出来ないようです。

黒坂真リツイート
 日本共産党本部のみなさん。国際社会の正義の声、など中国共産党は簡単に無視する。中国共産党は世界に指令すべき存在であり、国際世論は中国共産党の指令に従え*4、という集団。従わないなら懲罰する
志位和夫
 中国指導部による覇権主義と人権抑圧*5に世界がどう対応するか?
 中国に対して「国連憲章国際法を受入れよ」と迫る、国際的な包囲網をつくっていくことだ。

 黒坂が何が言いたいのかさっぱり分かりません。
 「国際社会の正義の声、など中国共産党は簡単に無視する」と志位氏に因縁を付けるのなら一体何をどうすべきだと思うのか? 
 反中国の黒坂なので「大国・中国相手には何をしても無駄、諦めるしかない」「日本にとって中国ビジネスは重要だ」「そもそも尖閣問題以外の問題(ウイグルチベット少数民族問題、南シナ海の領土紛争、香港デモなど)は日本は当事者じゃないからどうでもいい」とはさすがに言わないのでしょうが、にもかかわらず、「何をどうすべきか」については何一つ語らないのだから、黒坂もいつもながらくだらない男です。志位氏に因縁を付けたところで、中国を巡る問題が解決するわけでもないでしょうに。
 黒坂が「中国の人権問題を真面目に考えていないこと」「単に人権問題を中国叩きのネタとしか考えてないこと」が完全にモロバレです。

*1:1899年生まれ。大韓帝国(現在の大韓民国慶尚南道蔚山郡出身。1922年に来日。1928年に朝鮮共産党日本総局責任秘書に就任。戦後、在日本朝鮮人連盟最高顧問、日本共産党政治局員、中央委員、朝鮮人部長など歴任。1950年に北朝鮮に帰国し、朝鮮労働党中央委員、社会部長など歴任。1970年の朝鮮労働党第5回大会で金の名前が中央委員名簿から消えて以降はその所在がよく分かっていない(金天海 - Wikipedia参照)。

*2:著書『戦時下朝鮮の農民生活誌:1939~1945』(1998年、社会評論社)、『戦時下朝鮮の民衆と徴兵』(2001年、総和社)、『日本の朝鮮・韓国人』(2002年、同成社)、『日本の植民地支配と朝鮮農民』(2010年、同成社)、『戦時下朝鮮民衆の生活』(2010年、緑蔭書房)、『植民地支配下の朝鮮農民』(2020年、社会評論社

*3:以前も別記事で書きましたが俺個人は「野田内閣の尖閣国有化」など「中国の面子を潰した日本側の態度」が「一番の問題だ」と思っています。

*4:さすがに中国もそこまでは主張してないでしょう。

*5:人権抑圧とは「チベットウイグル少数民族問題」「香港デモ問題」と想像がつきますが「覇権主義って何やねん?」ですね。どうも「国内問題(チベットウイグル少数民族問題や香港デモ)=人権抑圧」「対外関係=覇権主義」のようですが、対外関係については、尖閣問題にしても中台対立にしても南シナ海の領土紛争にしても「覇権主義」と中国を一方的に非難するのはおかしいと思いますね。かつ国内の人権問題はともかく「対外関係」において国際法違反なんかあるのか?