常岡浩介&黒井文太郎に突っ込む(2019年11月30日分)

黒井文太郎
 選挙権どうぞとの知らせが娘に届いた。
娘が「投票したいところないんだよね」と至極真っ当なことを言うので「そんなら将来おまえが党を作りなさい」と至極真っ当な返しをしたが、「そんなの面倒くさい」と真っ当ではないが至極説得力ある返しが来た

 そういうときには「消去法で選んでもないのか?。ベストじゃなくてモアベターの政党でもないのか?」「完全無欠の百点満点の政党なんか誰もないぞ。大抵妥協してるんだよ」「つうか進学先だって就職先だって結婚相手だって何だって大抵の人間は百点満点じゃなくて妥協してるんだよ」というのが現実的かつ責任感ある親としての回答でしょうに。まあ黒井のガキだと「そんなの面倒くさい」といいそうですが。つうか黒井のガキも「作ればいい」といわれたら「面倒くさい」ではなくて「で、お父さんはどうしてるの?。どっかに投票してるの?。それともつくってるの?」と聞くべきでしょうに。黒井だと「それは秘密です」と逃げそうですが。

常岡浩介がリツイート
・黒井文太郎
‏ 中曽根*1レーガン*2サッチャーあたりはソ連の邪悪さを理解し、その封じ込めに尽力したのは、確かな戦略眼だったと思うのですね。
 冷戦当時、ソ連や中国や北朝鮮北ベトナムポルポト*3カストロ*4の「米帝がー」プロパカンダに騙されてた*5進歩派陣営の底の浅さと比較すれば

 むしろ「ソ連は悪の帝国、それと戦ったレーガンサッチャー、中曽根は偉い」つう「常岡と黒井の底の浅い反共主義*6」が露呈されてるツイートですよね。
 別に中曽根らは「ソ連が邪悪だから封じ込めようとした」わけではなく「彼らの考える国益に従って対ソ連外交を展開した」だけです。政治というのは「そう言うきれい事で動いてるわけではない」。
 大体、中曽根やレーガンサッチャーらが黙認した「韓国全斗煥政権(在位1980~1988年)」「チリ・ピノチェト政権(在位1974~1990年)」など「西側の独裁国家」は邪悪じゃないのか、つう話です。

黒井文太郎がリツイート
・おおやちん
 北朝鮮のミサイル発射ばかり報道されますが、実は、大陸側の巡航ミサイルが日本を狙っていて、こっちの方が脅威。首都圏をもし襲ってきたら?。自衛隊は(ボーガス注:ミサイル防衛システムで?)対処しきれるのか?

 「黒井はアホか?」と唖然ですね。大陸側というのは「ロシア」か「中国」(それとも両方?)だということ*7は皆様もおわかりになるでしょうが「どっちの大陸の国も、日本(それも首都圏)へ巡航ミサイルなんか撃ってこねえよ、バカ」「そんなことしたら国際的非難あびるだろ?。大韓機撃墜レベル*8(1983年)ですらソ連は国際的非難あびて、頭抱えてたんだぞ」「本気でそう思うのなら日露友好、日中友好アピールする安倍を批判したらどうよ?」ですよねえ。正直、こんなことを言ったら相手がよほどの「アンチロシア」「アンチ中国」でない限り「はあ?」「本気でそんなことがあると思ってるの?」「冷戦時代でもそんなことなかったのに?」「あんた、安倍の軍拡をアシストしたいの?。それとも大森勝久氏のような常軌を逸したアンチ中国、アンチロシア?(苦笑)」と呆れられるでしょうね。

常岡浩介がリツイート
・真野森作*9
 スターリンを知らずに僕らは生まれた♪ *10 …か。
富裕層に富集中 格差広がる冷戦後に現れた「社会主義に好意的」な若者 - 毎日新聞

 確かに「米国の若者の多く」はスターリンに興味も知識も大して無いでしょうが、おそらく真野や常岡の言うことはそういうことじゃないんでしょうねえ。
 「米国のスターリン共産主義者に踊らされてる」とでも言う気なんでしょう?。米国のどこにそんなもんがあるんだ(あったとしても泡沫だろ?)、まさかとは思うけど「サンダースがそうだ」とかアホなことを言い出さないだろうな?、ですよねえ。
 まったく真野と言い常岡と言い「アホと違うか?」ですね(世間からほとんど相手にされてない売れないフリーライターの常岡なんざどうでもいいですが、真野が毎日新聞記者だと言うことには恐怖感すら感じます。モスクワ駐在記者とかやってるとそう言う変な脳みそになるんでしょうか?。それとも元から真野はそう言う右翼脳なのか?。毎日はこんなウヨ記者を育てて大丈夫なのか?)。
 ここで米国の若者が言う「社会主義」とは「北欧型社民主義」のことなのだから「スターリン」云々なんて寝言もいいところです。
 「スターリンの粛清についてどう思うか」なんて聞いたところで「米国の若者たち」は「僕らはそんなもんを支持していません(呆)」「格差社会を是正したいだけです」と呆れるでしょう。
 日本共産党支持を表明する若者に向かって「徳田時代の火焔瓶闘争ガー」というくらい馬鹿げています。
 つうか米国のような格差社会で「社民主義への関心が高まる」のは当たり前の話。むしろ高まらなかったらその方が異常でしょう。
 そして、真野や常岡は、日本で「安倍のようなごろつき右翼」が長期政権であることでも嘆いたらどうなのか?

参考
社会主義やマルクス(エンゲルス)などが世界的に復権しているようだし、極右への反発も生じている(しかし日本は?) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

*1:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*2:カリフォルニア州知事を経て大統領

*3:カンボジア首相、カンボジア共産党書記長

*4:キューバ首相、キューバ共産党第一書記

*5:だますも何も「米帝(米国帝国主義)」に問題があるのは事実です。それは「ソ連や中国などの政治の是非」とは全くの別問題でしょうに。黒井や常岡は米国の軍事行動を全て正当化する気なんですかね?。

*6:黒井はガチ右翼としても、常岡は「長崎放送やめて国際ジャーナリストに転進してから、黒井らウヨとつきあうようになってからの商売右翼じゃないか(長崎放送時代はそんなことには無関心)」つう気はします。

*7:上で紹介した「ソ連は邪悪」云々の後のツイートなので黒井のメインは「ロシア」でしょうか。

*8:あれは「領空侵犯してきた大韓機」を軍事攻撃と誤認識しての撃墜なので、侵略のような行為とは大分違いますが。

*9:著書『ルポ プーチンの戦争』(2018年、筑摩選書)

*10:元ネタは「戦争を知らない子供たち」(北山修・作詞、杉田二郎・作曲)ですね。