今日の産経ニュースほか(2020年6月16分)

◆明らかに腰が引けてるつくる会文科省批判
教科書不正検定の病巣

 〈文科省「不正検定」を正す会(加瀬英明代表)〉と「新しい歴史教科書をつくる会」(高池勝彦代表)が、5月25日、文部科学省宛に提出した公開質問状に対して、6月11日、回答が届きました。回答は実質のゼロ回答であり、私達は不正検定についてより追求してまいります。

 「何がどうゼロ回答なのか?」「追及とは何をするのか?」を詳しく説明せずにこんなに簡単に済ませる辺り、明らかに安倍、萩生田相手に腰が引けてますね。
 さて6/25につくる会のウヨ集会があるようですが「出席者の一人」が杉田水脈だそうです。
 いつまでもウヨ路線の杉田と、「できる限りウヨ路線を封印*1して、夫婦別姓賛成などと言い出した稲田朋美」とその違いには「何だかなあ」と思いますね。
 いずれにせよ参加議員は稲田の他は「山田宏」であり小物議員しか参加がないわけです。そりゃそうでしょう。あの検定結果が「安倍や萩生田の意思に反するわけがない」。安倍や萩生田に恨まれかねないことはよほどの「つくる会シンパの右翼議員」でなければしないでしょう。

 さてゼロ回答(?)について一応紹介しておきます。

http://www.tsukurukai.com/_userdata/0611kaitou.pdf
◆<質問1>
 3月10日の参議院文教科学委員会において、(ボーガス注:維新の)松沢成文議員が大臣に質問を行いました。その中で大臣は「検定期間中」を理由に検定の内容についての「コメントは避ける」と発言されました。また、数回のやりとりの後、不正があれば「大臣の責任」で対応する旨、言明されました。中学校教科書の全ての検定は3月24日に終了していますが、その後、本件について何らかのコメントを出しましたか。
◆<質問1>への回答
 昨年度の中学校歴史教科書の検定において不正があったとは認識しておりません。そのため、このことに関するコメントや見解といったものは出しておりません。

◆<質問5>
 不正行為があったかなかったかの調査は、当然ながら不正があったとする私ども告発者側の意見も聞かなければ完結しません。私どもは、内々に聞き取り調査の機会を頂きたいとの意思を表明して参りましたが、この質問状を起案する時点ではまだ一度も実現しておりません。大臣におかれましては、私どもから事情聴取をする必要性をお認めになりますか。
◆<質問5>への回答
 「新しい歴史教科書を作る会」から本年2月21日にいただいた「歴史教科書検定不合格処分についての申し入れ書」や、今回いただいた資料により、貴会の主張について認識はしています。ただ、教科書の検定申請を行う可能性のある発行者やその著書と文部科学大臣がお会いすることは、教科書検定への政治的、行政的意図の介入であるとの疑念を招きかねないため、望ましいことではなく、お会いする意思はありません。

 そもそも「不正があると思ってない。だから調査しない」なのでしょうがそれはさておき。
 「聞き取り調査=萩生田とつくる会の面会」ではないので回答が質問とずれていますが「面会が疑念を招く」云々はまあ、「大臣ではなく文科省官僚の場合でも同じと理解しているby文科省」と善意に理解すればいいのでしょう。いずれにせよ「大臣は面会する気がない」との文書を萩生田の同意もなしに出すわけもなく、今が安倍政権でなければつくる会は萩生田を悪口雑言してるでしょう。

◆<質問7>
 仮に調査の結果不正が発覚した場合、自由社教科書の検定について、今後どのような処置をとるつもりなのか、お聞かせください。
◆<質問7>への回答
 文部科学大臣として、今回の検定を手続的な観点から確認し、不正は行われていないことを確認しました。
 なお、欠陥箇所として指摘した箇所について、様々な受け止め、御意見はあると思いますが、これらについては教科用図書検定調査審議会の学術的・専門的な審議の結果、指摘されたものと認識しています。
◆<質問8>
 不正が発覚した場合、当然ながら不正を働いた人物は懲戒免職処分が相当となります。関係者の処分についての見解をお聞かせ下さい。
◆<質問8>への回答
 今回の検定で不正があったとは認識していませんので、処分が必要な職員はいないものと認識しています。
◆<質問9>
 不正が発覚した場合、このような不正が起きてしまう現行の教科書検定制度自体にも重大な欠陥があると思われます。教科書検定制度の改革についてご見解をお聞かせ下さい。
◆<質問9>への回答
 今回の検定で不正があったとは認識していません。検定制度については、これまでも必要に応じた見直しを図ってきましたが、今後も教科用図書検定調査審議会の審議を踏まえ、制度の不断の改善を図っていきたいと考えています。

◆<質問10>
 次の8つの事例について、大臣のご見解を具体的に伺います。
仁徳天皇が「世界一の古墳に祀られている*2」は欠陥箇所ですか*3
聖徳太子が「古代律令国家建設の方向を示した*4」は欠陥箇所ですか。
毛利輝元が「関ヶ原の戦いでは西軍の大将格として徳川家康に敗北しました*5」は欠陥箇所ですか。
坂本龍馬が「土佐藩を通じて徳川慶喜大政奉還をはたらきかけたともいわれています*6」は欠陥箇所ですか。
⑤「ソ連中心の共産主義陣営」の動向を書いた年表の中で、「中華人民共和国共産党政権)成立*7」としたのは欠陥箇所ですか。
⑥新元号「令和」が公表される直前に印刷された検定申請本に伏せ字を使ったところ は欠陥箇所ですか。
魏志倭人伝についての前回と全く同じ記述が今回は欠陥箇所とされた*8のは、不正ではありませんか。
平城京跡の朱雀門について、東京書籍について指摘していない(ボーガス注:自由社とほぼ同じ記述)箇所*9自由社について欠陥箇所としたのは不当な差別的扱いではありませんか。
◆<質問>10への回答
 いずれも教科用図書検定調査審議会の学術的・専門的審議の結果、欠陥箇所として指摘されたものです。欠陥箇所として指摘した趣旨については担当課にお問い合わせください。

 「担当課に聞いたらこういう回答でした、でええやん」と思いますけどね。で担当課に聞いたらどうなるんでしょうか?

◆<質問11>
 今回の検定では、他社の教科書で「従軍慰安婦」記述が復活しました。これは、大臣ご自身が取り組んでこられた教科書正常化に逆行するものであり、許しがたい事態と考えますが、大臣の見解をお聞かせ下さい。
◆<質問11>への回答
 学習指導要領や教科用図書検定基準等を踏まえた上で、個別の事象について何を取り上げ、どのように記述するかは、教科書発行者の判断に委ねられています。今回、他者の教科書に「いわゆる従軍慰安婦」との記述がありましたが、教科用図書検定調査審議会の学術的・専門的な審議の結果、検定意見は付されませんでした。

 「えー、教科書検定って調査官と審議会が政治家などの外部の介入を受けずに学問的見地からやる物と違うの?。慰安婦記述が復活したとしても、それは調査官と審議会が学問的見地で判断したことだから俺は従うしかないよ。政治家&歴史学素人の俺が介入したらまずいじゃん。」「俺以前の文科省の話(萩生田以前は慰安婦記述がなかったこと)は知らないよ。俺の責任と違うやろ」と「正論」で返す萩生田です。

◆<質問12>
 検定不合格とされた後、「新しい歴史教科書をつくる会」は、行政のこの暴挙について多くの国会議員の先生方に事情を説明にまいりました。そのなかで、文科官僚は今回の不正行為を隠蔽するために、系統的に虚偽の情報を流し、国会議員の先生方に吹き込んでいる事実が多数判明いたしました。
(中略)
 大臣ご自身は、上記①②のデマ情報を把握されていますか。また、それについて、どのように判断し、対処されましたか。
◆<質問12>への回答
 御指摘のような説明を文部科学省が行ったという報告は聞いておりません。

 「そのような事実はなかったと認識している」ではない点(部下からそう言う報告は受けてない)が「何だかなあ?」ですが、まあ、つくる会の主張を支持はしないわけです。

◆<質問13>
 この間、文科省の責任ある立場にある人物が極めて重大な発言をしていることがわかっているので、それを取り上げます。文科省の丸山洋司初等中等教育局長は、次のような趣旨のことを関係者に語っています。
〈11月5日の検定結果申し渡しの日に、「問題の40箇所を直せば年度内に再修正させてやる」と執筆者側に持ちかけたが、執筆者側は頑なにこれを拒否したから不合格になった〉
(中略)
 (ボーガス注:そのような申し入れの事実はなく?)このようなデマを流した丸山局長の行動の誤りは極めて深刻・重大であり、直ちに責任問題が発生します。
 大臣はこのデマをお聞きになられましたか。また、このデマについての大臣の見解をお聞かせ下さい。
◆<質問13>への回答
 御指摘のような説明を初等中等教育局長が行ったという報告は聞いておりません。

 「そのような事実はなかったと認識している」ではない点(部下からそう言う報告は受けてない)が「何だかなあ?」ですが、まあ、つくる会の主張を支持はしないわけです。

◆<質問14>
 自由社の歴史教科書を検定で「一発不合格」にした行政行為において中心的役割を果たした4人の教科書調査官(中前吾郎、村瀬信一、橋本資久、鈴木楠緒子の各氏)は、「不正検定」の疑いがかけられている以上、国民に対し説明する責任があります。そこで、7月4日、公開討論会を設定し、本日、その出席について個別に申し入れをいたしました。文科大臣からも教科書調査官として国民への説明責任を果たすための出席を慫慂していただきたく、お願い申し上げます。この件につき、ご回答下さい。
◆<質問14>への回答
 不合格となった図書については、6月中に再申請を行うことが可能であり、公開討論会文部科学省の職員が出席し、不合格図書の内容について議論することは再申請図書の審査に影響することが考えられることから、出席することは適切ではないと考えております。

 ということで「文科相が出るなと言ってるから」ということで堂々と出席拒否が出来るわけです。完全に藪蛇になった申し入れですね。

<質問15>
 今回のような事態が二度と起こらないようにするため、以下の3項目の改革案を提案したいと存じます。
①「一発不合格」制度を廃止する。
②「生徒が誤解するおそれのある表現である」などの条項を含む検定基準3-(3)を廃止する。
③「近隣諸国条項」を廃止する。
<質問15>への回答
 今回の検定において不正があったとは認識しておりませんが、い ただいた御提案は御意見として参考にさせていただきます。

 よくある「先生のご意見は承りました。参考にさせていただきたいと思います」「前向きに検討します」「善処します」などの奴ですね。
 「ああ、多分何もやらねえんだろうな」て奴です。
 ただし
1)③はともかく①や②についてはつくる会以外(それもつくる会に批判的なリベラル保守や左派など)からも批判があること
2)③を「絶対にやらない」と言った場合のウヨ連中の反発を恐れたこと、またつくる会の不合格には必ずしも③は関係ないこと(とはいえ、育鵬社教科書の合格や、安倍政権が竹島尖閣問題について『書いてない教科書にも、修正意見を付けて書かせてること』などにより、既に条項はかなり有名無実化しているという批判もありますが)
から、こういう「当たり障りのない回答」になったわけです。


◆河井夫婦離党&逮捕の見込み

河井夫妻を強制捜査へ 東京地検特捜部、買収容疑 - 産経ニュース
 自民党河井案里参院議員(46)=広島選挙区=の陣営による公選法違反事件で、議員らに現金を配布した買収疑惑について、検察当局が案里氏と夫で前法相の克行衆院議員(57)=自民、広島3区=の捜査主体を東京地検に移送して立件する方針を固めたことが16日、関係者への取材で分かった。
 最高検は、現職の国会議員の捜査には昨年12月以降、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐる汚職事件で現職国会議員を17年ぶりに収賄罪で逮捕、起訴するなどした東京地検特捜部の政界捜査の経験などが必要と判断したとみられる。
 すでに特捜部の検事も広島へ応援に入って重要な参考人の取り調べなどを担当しており、オール検察で捜査を進めていた。

まもなく逮捕へ……河井克行・案里夫妻の“買収問題” 東京地検特捜部は全貌を解明できるか:時事ドットコム
 検察当局は6月17日の通常国会閉幕を待って、両人を公職選挙法違反容疑で逮捕するものと目される。

河井克行前法相 妻の案里参院議員 自民党離党の意向固める | NHKニュース
 自民党河井案里参議院議員の陣営による選挙違反事件を踏まえ、夫の河井克行法務大臣と案里議員は離党する意向を固めました。河井夫妻は17日にも離党届を提出する方向で調整を進めています。

「影響及ぼす大物ではない」河井夫妻について自民 二階幹事長 | NHKニュース
 自民党の二階幹事長は記者会見で(中略)河井克行・前法務大臣と案里議員の離党について「まだ何らかのアクションが党本部に届いているわけではないが、やがてそういうことはきっとされるだろう」と述べました。
 一方で「党や政権に影響はないと言ったら、適当ではないかもしれないが、影響を及ぼすほどの大物議員でもなければ、そんなに大騒ぎするような立場の人の行動でもない*10。よく本人から説明を聞いて対応したい」と述べました。
 菅官房長官は午後の記者会見で「個別事案についてはコメントを差し控えたい。2人とも政治家として、今後も、みずからが可能なかぎり説明を尽くしていく*11と思っている」と述べました。
 自民党の森山*12国会対策委員長は記者団に対し「選挙は、民主主義のいちばん基本的なことであり、選挙違反などがあってはならない。どういうことなのか、まだよくつかんでいないが、もしそういうことがあったとすれば遺憾だ」と述べました。
 そのうえで、河井夫妻について「説明責任は果たされるだろう」と述べました。
 立憲民主党の福山*13幹事長は記者団に対し、河井克行法務大臣と妻の案里議員について「現職の国会議員がこのような状態に至っていることは、非常に憂慮すべき問題で議員辞職に値する。自民党安倍総理大臣の責任も非常に重い」と述べました。
 国民民主党の平野*14幹事長は記者団に対し、河井克行法務大臣と妻の案里議員について「離党でお茶を濁せるわけではない。案里議員については今後、連座制が適用される可能性があるが、当然、みずから議員を辞職してしかるべきだ」と述べました。
 公明党の石田*15政務調査会長は記者団に対し「このままいくと、当然、連座制の対象にもなっていくので、本人がしっかりと判断すべきだ。自分のことは自分で決めるべきだ」と述べました。
 日本維新の会の馬場幹事長は記者団に対し、「河井夫妻は何度も『説明する』と言ってきたので、案里氏の秘書の判決を踏まえ、きちんと国民に対して説明責任を果たしていくことが必要だ」と述べました。
 共産党の小池*16書記局長は記者会見で、河井案里参議院議員について「懲役刑で連座制が適用される可能性が高いが、これを待たず議員辞職すべきだ。また、参議院選挙の前に自民党が1億5000万円もの費用を出したのだから河井夫妻だけの問題ではなく、自民党総裁安倍総理大臣の責任も含めて徹底的に追及しなければならない」と述べました。

・野党各党(立民、国民民主、共産)は勿論与党・公明ですら「議員辞職」を求めてるのに、「説明を果たすこと」しか求めない維新の「自民応援団ぶり」はいつもながら異常です。しかしこういう記事で「ぽっと出のれいわ」ならまだしも「社会党からの長い歴史がある」社民のコメントが記事に出てこないのか、無視されるのかと思うと複雑な思いです(もちろん社民党がコメントを出してないわけでがないので)。
 「社民を差別するな」というのはもちろん批判としてありですが、社民が元気はつらつならこんなこともないですからね。
・これらの報道(河井夫婦の離党や逮捕、河井夫妻に冷たい二階や菅、森山の発言)が事実ならば、安倍も

「最近の支持率低下(下手に河井夫婦をかばうと更に支持率が落ちるとともに野党の格好に攻撃材料を与えることになる)」
「安倍に近い黒川東京高検検事長の更迭で検察の捜査陣が活気づいてるらしいこと」
「自民広島県連ではやはり溝手氏に同情的意見が強く、検察の捜査にも協力的らしいこと」
「『そもそも無理に河井案里を擁立した安倍首相がおかしい』と言う考えが党内にあること」
「河井夫妻が安倍にとってのUR疑惑・甘利、白紙領収書・菅ほどの側近、お気に入りではないこと」

などから「河井夫婦をかばいきれない」「ベストは河井夫婦の個人的犯行、ベターは自民広島県連の犯行で中央は関係ない、で逃げよう」との考えに達したと言うことでしょう。
 一方の河井夫妻も「もはや離党やむなし」との諦めに達したのでしょう。
 安倍の「河井夫婦擁護」を阻止したという意味では安倍批判派のある種の勝利です。こうした「河井逮捕、離党」を産んだという意味でも「検察庁法改定阻止」「黒川更迭」の意味は大きかった。
 しかし、
1)同様の公選法違反疑惑がある菅原元経産相は未だ野放し
2)安倍が河井夫婦に全てを押しつけて逃げる可能性があると言う点で「うれしさも中くらい」です。今後も「菅原の同様の問題」「安倍ら党中央や広島県連の関与疑惑」を批判派としては追及していく必要があります。


稲田氏の「リベラル化」不満? 自民内に新保守グループ設立へ - 産経ニュース

 自民党高鳥修一*17筆頭副幹事長や赤池誠章*18参院議員らが近く新たな保守系グループ「保守団結の会」(保守の会)を立ち上げることが16日、分かった。稲田朋美*19幹事長代行が会長を務める保守系グループ「伝統と創造の会」(伝創会)の活動が休止状態にあることに加え、稲田氏の最近の「リベラル化」への不満が背景にありそうだ。
 関係者によると、新たな保守系グループの構想が持ち上がったきっかけは、伝創会を退会するメンバーが出たことだったという。
 最近は主だった活動はなく、稲田氏も未婚の一人親支援や選択的夫婦別姓に理解を示すようになっていたことから、伝統的な家族観を重視する党内保守層から疑問の声が上がっていた。

 まあ稲田はリベラルなどではもちろんありませんが「当初の極右路線から距離を置きつつある」のも確かです。
 以前も書いたことですが、リベラルではないにせよ「小渕政権郵政相」「自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)」「第四次安倍内閣総務相」を歴任した野田聖子などは極右ではないわけです。「出世のためには極右色を封印した方が得策だ」「いつまでも安倍政権ではない。ポスト安倍になれば、極右であることが有利とは限らない」という判断に達したのでしょう。
 稲田的には「伝創会」なんぞよりも「新たな国家ビジョンを考える会(下村が会長、稲田が幹事長)」「女性議員飛躍の会(稲田が共同代表)」の方が今は大事なのでしょう。
 正直、ウヨ連中には「伝創会をほったらかしにして別の議連に力を入れるなんてふざけてる」という稲田への怒りがあったのでしょう。
 ちなみにこの産経記事に対する島田洋一リツイート

島田洋一
 ここは大いに反発すべきところだろう。地元選出代議士だけに奮起を期待している
稲田氏の「リベラル化」不満? 自民内に新保守グループ設立へ - 産経ニュース

 もちろん「『稲田が裏切った』という保守派(島田のような極右)の批判に反発して、奮起して正道(島田のような極右路線)に戻ってくれ」と言う話ですが、稲田がそんなことはしないであろう事は目に見えています。過去に散々稲田を持ち上げた手前、島田が稲田批判を躊躇しているという無様な話です。

参考

安倍首相後継にらみ稲田朋美氏ら動く コロナ後構想議連設立、180人参加 | 政治・行政 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE
 自民党下村博文*20選対委員長と稲田朋美幹事長代行(衆院福井1区)は6月11日、新型コロナウイルス感染が収束した後の社会を構想する「新たな国家ビジョンを考える議員連盟」の設立総会を国会内で開いた。
 二階俊博*21幹事長も駆け付け「しっかり協力するので思い切って頑張ってほしい」とエールを送った。

新型コロナ:自民議連、12分野で提言へ コロナ検証など (写真=共同) :日本経済新聞
 自民党の新たな国家ビジョンを考える議員連盟下村博文会長)は11日、国会内で設立総会を開いた。「社会変革の実現」や「働き方の抜本改革」、「新型コロナウイルス対応の検証」など12分野を議論すると決めた。テーマごとに月内にも提言をまとめる。
 下村氏によると総会は党所属の国会議員136人が参加した。稲田朋美幹事長代行が幹事長に就き、二階俊博幹事長や甘利明*22税制調査会長は顧問に就任する見通しだ。

「女性議員が永田町の壁を砕く!」 自民・飛躍の会が政策提言集を出版 - 毎日新聞
 自民党稲田朋美幹事長代行らが共同代表を務める議員連盟「女性議員飛躍の会」は30日、女性活躍に向けた政策提言集「女性議員が永田町の壁を砕く!」(成甲書房)を出版した。
 稲田氏や森雅子法相、佐藤ゆかり環境相ら10人の自民党女性国会議員が、自身の歩みと共に政治信条や模索中の政策を記した。


【産経抄】6月16日 - 産経ニュース

 米南部の主要都市アトランタは、かつて南北戦争の激戦地となった。マーガレット・ミッチェルによる世界的ベストセラー『風と共に去りぬ』の舞台としても知られる。1939年に公開されたビビアン・リー主演の映画も大ヒットした。
 日本では5年前、2人の翻訳者による新訳の刊行が相次ぐなど、今も物語は根強い人気を誇っている。
 もっとも米国内では、厳しい批判の声にもさらされてきた。奴隷制を美化して、黒人差別を助長する、というのだ。
 米国の動画配信サービスが先週、映画の配信を停止した。黒人の描写や奴隷制について、あらたに説明を加えて再配信するという。もちろん、米全土から世界中に広がりつつある、人種差別に反対するデモに対応したものだ。

 これについては以前、拙記事『今週の『風と共に去りぬ』について考える、のこころだ!』(小沢昭一風に) - bogus-simotukareのブログで触れたことがあるのでお読みいただけると幸いです。


【主張】南北宣言20年 太陽政策は間違いだった - 産経ニュース
 産経的にはそう言うことにしたいのですが認識として大間違いですね。
 戦争などできるわけもない以上、基本的には太陽政策以外に道はありません。
 北朝鮮が最近、「何故か強硬措置を執ってること」など「太陽政策否定の理由」になどなりません。
 つうか「核廃棄の成果がないから失敗」つうなら「拉致解決の成果がないから、少なくとも拉致に話を限れば経済制裁は失敗」ではないのか。
 ただし、そう言うと産経は怒り出すのでしょうが。

 ストックホルム国際平和研究所によると、今年1月の北朝鮮の核弾頭数は30~40個で昨年の20~30個から増強した。この現実から目を背けるわけにはいかない。

 「はあ?」ですね。ロシアや中国の保有数からすれば全然少ないので全く脅威ではないですね。保有しても構わないとはさすがに言いませんが。


身近に潜む「拳銃」の影、ダークウェブやマニア取引も高校生入手に高い壁 高1拳銃自殺1週間 - 産経ニュース
 このニュースを聞いたときは「反社会的勢力とつながりがある人間ならまだしも高校生がどこで拳銃なんか?」と首をかしげましたがまだ入手ルートが分からないそうです。
 「他人を殺傷しなかったこと」だけは「不幸中の幸い」でしたが「家族など周囲が彼の自殺意思に気づけなかったか?」という残念さは感じます。

*1:本心からウヨでなくなった訳では無論ありません。

*2:つくる会に寄れば「祀られてるでは宗教色が出てしまうが、埋葬当時、そうした宗教観があったか疑問なので葬られてると書け」という意見がついたそうです。

*3:私見では「検定意見とは別の意味で」これは明らかに欠陥箇所です。なぜなら「面積が世界一大きいのか、推定される建設年代が世界一古いのか」、何が「世界一なのか」わからないからです。「中国は世界一、人口の多い国です」「ロシアは世界一面積が広い国です」を「中国(あるいはロシア)は世界一の国です」と書くようなもんでしょう。

*4:どうも「律令国家の誕生は天智天皇大化の改新から始まった。だから聖徳太子云々は間違い」というのが文科省の判断のようです。

*5:つくる会に寄れば「大将格というならむしろ石田三成」という意見がついたそうです。

*6:つくる会に寄れば「働きかけた、と断言できないような事は書くな」という意見がついたそうです。

*7:つくる会に寄れば「建国当時の中国政府は、共産党単独政権ではなく連立政権だから『(共産党主導の?)連立政権』と書け」という趣旨の意見がついたそうです。

*8:不正かどうかはともかく「つくる会の指摘が事実ならば適切な検定か疑念が持たれる」でしょう。

*9:不正かどうかはともかく「つくる会の指摘が事実ならば適切な検定か疑念が持たれる」でしょう。

*10:立民の福山幹事長、共産の小池書記局長も指摘していますが、そもそも党中央から1億5千万という「前例のない」多額の選挙資金が投入されており、党中央もグルの選挙違反の疑い濃厚なのに、そして河井は「初入閣(溝手潰しへのお礼?)」とはいえ大臣経験者なのによくもこんなことがいえたもんです。

*11:森山など他の自民議員も同じですが他人事とは酷い発言です。「自民党公認候補として擁立し、党から選挙資金(それも1億5千万という前例のない多額の金)も出してる」のにこんな無責任な話はない。自民党広島県連、中央にしても「河井夫婦の選挙違反行為を本当に知らなかったのか」という説明責任があります。

*12:第三次安倍内閣農水相などを経て自民党国対委員長

*13:鳩山内閣外務副大臣菅内閣官房副長官民主党政調会長(海江田代表時代)などを経て立憲民主党幹事長

*14:鳩山内閣官房副長官民主党国対委員長(野田代表時代)、野田内閣文科相民進党国対委員長(大塚代表時代)、国民民主党総務会長(大塚、玉木共同代表時代)などを経て国民民主党幹事長

*15:第一次安倍内閣厚労副大臣、福田、麻生内閣農水副大臣等を経て公明党政調会長

*16:共産党政策委員長、副委員長などを経て書記局長

*17:第二次安倍内閣で厚労大臣政務官

*18:第三次安倍内閣で文科大臣政務官

*19:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相などを経て現在、自民党幹事長代行

*20:第一次安倍内閣官房副長官、第二次安倍内閣文科相などを経て現在、自民党選対委員長

*21:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*22:小渕内閣労働相、第一次安倍、福田内閣経産相麻生内閣規制改革担当相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第二次、第三次安倍内閣経済財政担当相などを経て現在、自民党税制調査会