黒坂真に突っ込む(2020年6月20日分)

黒坂真リツイート
 日本共産党本部の皆さん。日本共産党金正恩の核に対し、憲法九条が反撃すると考えているのでしょうね。不破氏の発言を見ると日朝平壌宣言金正恩の核攻撃に反撃すると考えている節もある。日本共産党は何かの文書が「生きた力」を発揮し、核ミサイルに何か反撃すると信じる
志位和夫
 「イージス・アショア」を頓挫に追い込んだのは、住民の運動の大きな成果だ。政府は技術上の問題をあれこれ言っているが、最初から指摘されていた問題であり、ここまでずるずると計画をひっぱり、無駄に血税を投入してきた責任が問われる。
 「計画停止」でなく白紙撤回を!

 「はあ?」ですね。
 「金正恩の核に対し、憲法九条が反撃」なんてのは低レベルかつ悪質なデマですがそれはさておき。  
 「日本の決意表明でしかない憲法九条」はもちろん「基本的には」日本しか拘束しません(日本との共同軍事作戦が出来ないなどの形で米国も拘束する面はありますが、いずれにせよ北朝鮮は拘束しない)。
 しかし「日朝平壌宣言」は「日本&北朝鮮の決意表明」ですので当然ながら「北朝鮮を拘束」します。自らの決意表明はそう簡単に反故に出来るもんでは無い。

日朝平壌宣言
 双方は、国際法を遵守し、互いの安全を脅かす行動をとらないことを確認した。

という日朝平壌宣言をそのままにしながら、日本核攻撃なんて無茶苦茶なことは出来るもんでは無い。誰が考えても「軍事攻撃」は「互いの安全を脅かす行動」以外の何物でも無いからです。
 少なくとも「自らの決意表明」という「何かの文書」は自らを拘束し「生きた力」を発揮します。
 「反撃」という表現はできないでしょうが、そう言う意味で日朝平壌宣言は立派に「北朝鮮の核攻撃」を阻止する力になっています。文書という物は黒坂が言うほど簡単に反故にできる無価値でどうでもいいものでは無い。
 ついでに言えば日朝平壌宣言をそのままにしながら、自衛隊在日米軍北朝鮮攻撃なんて無茶苦茶なことも出来るもんでは無い。そう言う意味で日朝平壌宣言北朝鮮にとっても立派に「自衛隊在日米軍北朝鮮侵攻」を阻止する力になっています。
 それにしても「イージスアショアには反対だby志位」へのリツイートが「日本共産党金正恩の核に対し、憲法九条が反撃すると考えているのでしょうね」というデマ中傷とはねえ。黒坂もいつもながら呆れたバカです。
 そもそも
1)共産党員、支持者にとどまらない、『保守派、自民党支持者を含む多くの地元民』が反対したから、河野防衛相もイージスアショア配備をいったん断念
2)河野は断念にあたり「政府の計画に不適切なところがあった」「改めて計画を検討し作り直す」と発言し自らの非を認めた
と言う話で「共産党に悪口雑言して終わり」なんて黒坂はおよそまともでは無い。
 そこは「イージスアショアの必要性」でも語るべきでしょうに。