三浦小太郎に突っ込む(2020年6月22日分)

鶴屋南北の描いた「悪」 | 三浦小太郎BLOG Blue Moon

 鶴屋南北は、「人間の悪」を弁護することも居直ることもせずに、作品のなかで、悪を見据えたうえで人間の本質に迫ろうとしたのだ、と小林氏*1は(ボーガス注:著書『新釈四谷怪談』(2008年、集英社新書)で)述べ、次のように記しています

 東海道四谷怪談鶴屋南北)て「悪を見据えたうえで人間の本質に迫ろうとした」なんてご大層な作品なんですかね?。ただの娯楽文学だと思いますが。
 「あえて言えば」たとえば「鬼畜」など、「松本清張の社会派ミステリ」の方がむしろそれに当たるんじゃ無いか(例は清張でなくてもいいですが)。まあ、清張だって娯楽作品ですけど。


エリドリッジ・クリーヴァ―の「転向」 | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
 以前も三浦はエルドリッジ・クリーヴァ―没後20周年、彼の「転向声明」から一部紹介します。 | 三浦小太郎BLOG Blue Moonなんて文章を書いてましたが「お前、どれだけエリドリッジ・クリーヴァ―が好きなんだよ(苦笑)」と言う話ですね。
 以前「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート152(追記・訂正あり) - bogus-simotukareのブログで突っ込みましたが「極左から穏健右派や穏健左派」ならともかく「極右に転向」なんて「極端から極端に行くなよ(苦笑)」て話ですよねえ。
 大体、米国において「極右=黒人差別者」でしょうに、なんで黒人が極右になるのか、さっぱりわかりません。
1)三浦のような極右か
2)三浦のようなエリドリッジ・クリーヴァ―好きでもない限り、クリーヴァーの転向など評価しないのは当たり前です。
 まあ、三浦の記事も指摘していますし、ブラックパンサー党 - Wikipediaも指摘していますが、少なくとも「活動の初期」においては「クリーヴァーが離脱した」ブラックパンサー党は「毛沢東主義」の強い影響を受けていたそうで、その辺りが「アンチ中国」の三浦の琴線に触れて、クリーヴァー礼賛かもしれませんが、くだらない話です。

*1:著書『俳句という遊び』(1991年、岩波新書)、『俳句という愉しみ』(1995年、岩波新書)、『短歌パラダイス』(1997年、岩波新書)、『悪への招待状:幕末・黙阿弥歌舞伎の愉しみ』(1999年、集英社新書)、『実用青春俳句講座』(1999年、ちくま文庫)、『心中への招待状:華麗なる恋愛死の世界』(2005年、文春新書)など