三浦小太郎に突っ込む(2020年7月11日分)(追記あり)

モリコーネと「ニュー・シネマ・パラダイス」 | 三浦小太郎BLOG Blue Moon

 私はこの映画を観て、勝手に「この寓話の意味はこうだ!」と思い込み、完全版を見た時全く違う解釈を示された気がして、今も2時間版にこだわってます。でも、この寓話の解釈は、100人いれば100通りのものがあるのでしょうね。

 ヤフー知恵袋によれば

◆質問
 ニューシネマパラダイスの寓話。
 この作品は観たのは、随分前なので余り覚えていないのですが、映写技師のおじいさんが主人公に寓話を聞かせる場面がありますよね。
 曖昧ですが、後1日と言う所で去った兵士の話だったと思います。
 それって、結局どういう意味だったのでしょうか?
 私が観たのは劇場公開版でしたが、完全版の方では答えが分かるのでしょうか?
だとしたら、ここで聞くのは野暮だと思いますが、長年、私の未完了リストに入っているこの疑問をスッキリさせたいので、誰か分かる方教えて下さい。
 お願いします。
◆回答
 3時間バージョンではこの物語の意味について、トトが語るシーンがあります。
 確かこんな感じだったと思います。
「100日目になって王女に裏切られたら兵士は絶望して死んでしまう。99日で去れば、王女は本気だったと一生思っていられるから」

だそうです。
 

ラグタイムララバイ(三浦小太郎)のトンデモ書評

◆三品純&鳥取ループアイヌ探訪』(2016年、示現舎)
ラグタイムララバイ
 アイヌ問題を、歴史や先住民の問題としてではなく、あくまで今現在、アイヌとそれをめぐる状況についてリアルに描いた良書。著者の専門*1である同和事業をめぐる利権構造、特に箱物行政と、現在のアイヌをめぐる法律やそれに伴う予算措置が全く同類のものであり、かつ、実際のアイヌ人たち(という明確な民族が存在するかどうかもすでに怪しい*2のだが)とは無関係なものであることが明らかにされている。

 「在日特権」などというデマと同レベルの「アイヌ特権」を放言するデマ右翼本を「良書」と持ち上げ、アイヌ協会の活動を「実際のアイヌ人たちとは無関係な利権あさり*3」として悪口雑言するのだから今更ながら三浦のクズ右翼ぶりには心底呆れます。コメ欄でも指摘がありますが、三浦の行為はもはやアイヌ協会への誹謗中傷です。
 さすがアイヌ新法を「悪法」呼ばわりした男はやることが違いますね(勿論褒めてない)。
 id:noharra高世仁も良くこんなクズ男と交遊できるもんです。id:noharra高世仁も「アイヌ新法は悪法」「アイヌはもはや存在しない」という立場なのか。それとも今は交遊はさすがに辞めたんですかね?
 高世に至っては

嘘の人権 偽の平和 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
・畏友、三浦小太郎さん
・以前から、彼の見識の深さ、確かさには教えられることが多かった。
・かねがね、私は三浦さんは思想家としてもっと注目されるべき人物だと思っていた

2019年に読んだ10冊の本 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 三浦さんは長い付き合いの畏友である。

ですからね。「アイヌ差別者を畏敬するのが高世さんの立場ですか?。高世さんもアイヌ差別者ですか?」と聞かれたらどう回答する気なのやら。
 まあ、高世が

2019年に読んだ10冊の本 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
2.渡辺京二『黒船前夜 ロシア・アイヌ・日本の三国志』(洋泉社
 以前から気になっていた「和人がアイヌを搾取、圧迫してきた」という俗論から自由になれてすっきりした。

なんて書いてることを考えると「高世のアイヌ認識」には危うさを感じますね。
 「和人がアイヌを搾取、圧迫してきた」てのは俗論で無くて事実でしょうよ。ただし「中国のチベット統治に問題があろうとも、一方で中国政府によってチベットは近代化され、チベット人は経済的に豊かになれた」ように「アイヌの問題」も「一方では利益があった」つうだけでしょう。
 高世の物言いは「中国のチベット解放でチベットは豊かになった。だから、チベット解放を批判するのは俗論でくだらない。皆で中国のチベット統治を称えよう」「ダライ・ラマ?。中国相手に無意味に反乱してインドに逃亡した犯罪者だろ?」つうぐらい無茶苦茶な詭弁でしょう。
 まあ、高世がそういうデタラメなクズだから高世の会社も倒産したんでしょうけど(苦笑)。と言うと高世もマジギレするんですかね?
 俺個人は三浦は

 「新しい歴史教科書をつくる会」理事、アジア自由民主連帯協議会事務局長という極右活動家としてもっと注目されるべき人物(勿論批判的な意味で)だと思っている

わけですが(苦笑)。
 まあ、「アイヌ新法」「国立アイヌ民族博物館」「ゴールデンカムイ」などを考えればアイヌ問題については「それなりにまともな方向に話は向かっている」とは思いますが。
 ちなみに「アイヌ」でググると、比較的入手ししやすい本(新書、文庫など)としては

【刊行年順(刊行年が同じ場合は著者名順)】
萱野茂アイヌの碑』(1990年、朝日文庫)
萱野茂アイヌの昔話』(1993年、平凡社ライブラリー)
本多勝一先住民族アイヌの現在』(1993年、朝日文庫)
山本多助『カムイ・ユーカラ』(1993年、平凡社ライブラリー)
菊池勇夫*4アイヌ民族と日本人:東アジアのなかの蝦夷地』(1994年、朝日選書)
チカップ美恵子アイヌ文様刺繍のこころ』(1994年、岩波ブックレット
◆山田孝子*5アイヌの世界観:「ことば」から読む自然と宇宙』(1994年、講談社選書メチエ→2019年、講談社学術文庫)
萱野茂アイヌ歳時記:二風谷のくらしと心』(2000年、平凡社新書→2017年、ちくま学芸文庫)
佐々木利和 *6アイヌ文化誌ノート』(2001年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)
本多勝一アイヌ民族』(2001年、朝日文庫)
◆麓慎一*7『近代日本とアイヌ社会』(2002年、山川出版社日本史リブレット)
◆浪川健治*8アイヌ民族の軌跡』(2004年、山川出版社日本史リブレット)
瀬川拓郎*9アイヌの歴史:海と宝のノマド』(2007年、講談社選書メチエ)
花崎皋平*10『静かな大地:松浦武四郎アイヌ民族』(2008年、岩波現代文庫)
◆瀬川拓郎『アイヌの世界』(2011年、講談社選書メチエ)
◆瀬川拓郎『アイヌ学入門』(2015年、講談社現代新書)
◆瀬川拓郎『アイヌと縄文:もうひとつの日本の歴史』(2016年、ちくま新書)
◆瀬川拓郎監修『カラー版 1時間でわかるアイヌの文化と歴史』(2019年、宝島社新書)
中川裕*11アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』(2019年、集英社新書)
萱野茂アイヌと神々の物語:炉端で聞いたウウェペケレ』(2020年3月、ヤマケイ文庫)
◆中川裕『改訂版 アイヌの物語世界』(2020年4月、平凡社ライブラリー)
萱野茂アイヌと神々の謡:カムイユカラと子守歌』(2020年8月刊行予定、ヤマケイ文庫)

がヒットします。「繰り返しますが」、これだけアイヌ関連本がある中から、よりによって「アイヌ否定論」とは三浦も呆れたバカでクズです。

参考

鳥取ループ - Wikipedia
 本名は宮部龍彦(1978年11月28日生まれ)。「ネットの電話帳」(旧称「住所でポン!」)運営者。示現舎合同会社代表社員。示現舎編集長。
 2005年11月19日、ブログ「鳥取ループ」を開設。
 2012年、電話帳検索サイト「住所でポン!」を開設(のち「ネットの電話帳」と改称)。
◆「ネットの電話帳」に関して
「ネットの電話帳」に無断で一般人の氏名と住所と電話番号を公開した行為に対し、2015年8月14日、京都市の男性からプライバシー権侵害で京都地裁に提訴された。2017年に敗訴して5万円の賠償金の支払いを命じられたものの、支払っていないことを明らかにしている。
◆同和地区Wikiと『全国部落調査』復刻に関して
 2015年12月初旬に『全国部落調査』を入手すると同書の記載内容をテキスト化し、みずから同和地区Wikiに掲載。これにより、日本全国の部落約6000地区のうち5400地区近くの内訳が明らかになった。
 2016年には「同和地区Wikiは不屈・不滅です」と表明していたが、 オリジナルの同和地区Wiki横浜地裁相模原支部からの仮処分決定を受けて速やかに削除。その後、同サイトは管理者不明のミラーサイトという形で存続している。
 同じ2016年、『全国部落調査』復刻版の刊行を予告していたが、部落解放同盟の提訴により出版中止を余儀なくされた。解放同盟は人格権侵害を申し立て、総額3億円近くの損害賠償を請求している。 同年、解放同盟から自宅マンションと自家用車の仮差押を受け、2019年現在も地裁で係争中である。

 こんな連中を褒めて恥じないのだから三浦も論外のクズです。id:noharraや高世も「鳥取ループ」こと「宮部龍彦」について三浦同様礼賛する立場なのか、ぜひとも教えて欲しいもんです。まあ都合が悪いから、id:noharraや高世は黙りで逃げるのでしょうが。

【追記】
 国立アイヌ民族博物館関係の記事をいくつか紹介しておきます。新型コロナで開館(当初予定4/24)が遅れていたところ、7/12に開館したそうです。

萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和2年7月10日):文部科学省
◆記者)
 明日、大臣、ウポポイ視察されるということですので、ぜひ、アイヌ文化にたくさん触れてきていただきたいなと思うんですが、今回の開業を受けて、アイヌ民族の方々を取材していますと、やはり、なぜ文化復興しなければいけなくなったのか。つまり、これまで受けてきた差別というものをしっかり伝えていく施設になってほしいという願いが大きいと感じています。特に、今、アイヌ新法が施行になりまして、交付金事業などもやっていますと、逆張りアイヌ民族なんていないなんていうふうな主張すらしてくるような方*12もいらっしゃるようなのが、今、現実です。ウポポイ、それからあと教育通じてですね、どのようにアイヌ民族の方々が受けてきた差別というものを後世に伝えていくか、もし、大臣、お考えがありましたら、ぜひ教えていただければと思います。
◆大臣)
アイヌの方々から、アイヌの歴史をしっかり伝えてほしいという声があることは承知しています。かつて、原住民と新しく開拓される皆さんの間で、様々なですね、価値観の違いっていうのはきっとあったのだと思います。それを差別という言葉でひとくくりにすることが、果たして後世にですね、アイヌ文化を伝承していくためにいいかどうかっていうのは、ちょっと私は考えるところありますので。従って、それを大切にしようということで、これだけ国が責任を持って博物館や伝承館を作ったわけですから、私は、逆にアイヌの皆さんは、そのアイヌ民族の素晴らしさっていうのを、これを、センターを使いながらですね、大いに、あの、国内外に発信をしていただいたらよろしいんじゃないかなっていうふうに思っております。ウポポイの開業を機にですね、将来を担う子供たちはじめ、内外の多様な方々に、ウポポイでの体験などを通じて、アイヌの歴史や文化をしっかりと伝えてまいりたいと思いますし、当然、あの、課外授業ですとか社会科見学ですとか、こういったことでも、あるいは修学旅行などにも活用していただいて、多くの皆さんが、逆に今まで以上に、アイヌ文化に理解をしていただく大きなきっかけになるんじゃないかってことを、逆に期待しています。
◆記者)
 ちなみにですね、その、差別でひとくくりにするのは難しいのかもしれないですけど、一方で、そういう過去があって、今のおじいちゃん、おばあちゃんぐらいのときに、やはり大きな差別があった、結婚差別があった、職業差別があったことによって、今もやはり経済的に困窮してる人が多いという現実もあります。文化の素晴らしさは、皆さん、アイヌ民族の方々の誇りですし、それが民族を支えてきたと思いますけれど、一方で、やっぱりそういう現実をしっかり伝える、例えばアウシュビッツのように、負の歴史というものもしっかり伝えていってほしいという方々もいらっしゃるんですけれども、そこについてはいかがでしょうか。
◆大臣)
 別段、歴史に目隠しをするためにこの施設を作ったわけじゃないので、仮にですね、そういう、その、負の部分と言いますか、悲しい歴史があるとすれば、それは伝承いただける方が、こういう施設を通じてですね、機会があれば、語り部としてお話ししていただいたりですね、何か記録を残しておくことは大事だと思うのですけれど、それはそれで決して否定はしませんし目を背けるつもりないですけれど、せっかくの施設ですから、皆さんでお祝いしていただいてですね、前向きにアイヌ文化の良さってのを広めていくことに努力したいなと思っております。

萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和2年7月14日):文部科学省
◆記者)
 先週のアイヌ民族の方への差別に関する発言(中略)について(中略)お伺いさせていただきます。アイヌの方への差別についてだったんですけれど、大臣、ウポポイの方に土曜日に訪問された際にですね、昨年9月の閣議決定された文言を引用をしつつ、ご自身の発言については、これまでの歴史や経緯を全て差別という言葉で一括りにすることがどうかという趣旨だったというふうにおっしゃられています。ただ、あの先週の閣議後の会見での発言はですね、原住民と開拓する方との間での価値観の違いがあったというふうにおっしゃられているのは、これは、抑圧される人と抑圧する側に分かれる同化政策を、価値観の違いだということで、価値観の違いが原因だというふうにおっしゃられたというふうに捉えられても仕方がないと思いますし、それを差別で一括りにするのはどうかというふうに大臣はおっしゃられました。で、これがですね、閣議決定で既にされている、厳粛に、アイヌの差別を厳粛に受け止めるということに、なんでしょう、それにちゃんと適合するのか、整合性があるのかということを、大臣、どのようにお考えでしょうか。もし、仮に、整合性があるとお考えでしたら、先週の発言を受けて、アイヌの方々から、私が、今、説明したような解釈をされて、アイヌの方々から、憤りですとか悲しみの声が上がっています。そういう方々に対してどのようにお考えか教えていただけますか。
◆大臣)
 12日にですね、ウポポイが、お蔭様でオープンしました。長い間、多くの皆さんが待ち望んでいた施設でありまして、そういった意味では大変喜ばしく思っております。あの、ご存じかどうか、私、官房長官の下で官房副長官を2年務めて、この施設の概要、建設段階、アイヌの関係者の皆さんとの懇談、様々な機会を通じて、少なからず、この建設に携わってきました。したがって、あの、現場でですね、協会の皆さん、歴代の役員の皆さん、わざわざ私の部屋を訪ねていただいて、そして、ここまでくることができたという感謝の言葉をいただいたところでございます。あの、発言につきましては、別段ですね、私、差別がなかったなんて一言も言ってなくて、そういう時代があったことを十分承知の上で、ただ、折角のお祝いの施設ですから、未来志向の共生施設として多くの皆さんに愛される施設になってもらいたい、こういう思いで発言をしたつもりでございまして、発言の趣旨については、今まで申し上げてきた記者会見を含めた発言のとおりでございます。
◆記者)
 今の、大臣がおっしゃられることも分かるんですけれども、一方で、その、先日の発言について、アイヌの方々から憤りですとか、悲しみ。国の認識が浅いというような悲しみの声も上がっています。そういうふうに受け取られるような発言をされたいことについては、いかがお考えでしょうか。
◆大臣)
アイヌの協会の皆さんから感謝の言葉をいただきました。いい施設を造っていただいたということでですね、これから未来志向の共生施設として多くの皆さんに愛される施設になってほしいと思っています。私、あの別に、アイヌの皆さんをですね、悲しませることを目的に発言したわけではなくて、未来志向共生施設、大事に、皆でしっかり多くの人達に来ていただく施設にしたい、こういう思いから発言したのみでありまして、その真意につきましては記者会見でも申し上げたとおりです。
◆記者)
 その上で一点だけ、ごめんなさい。国が主体になって、今後差別というものをどのように伝えていくのか。それからもう一つ、これは所管外になりますけれども、アイヌ民族の方の中には、先住権ですとか土地利用、水産資源を優先的に使えるようにしてほしいというお考えがあります。これは差別という不平等が世代を超えて引き継がれてしまったために、是正をしてほしいというお考えです。そういう考えについて、どのようにお考えか教えていただけますか。
◆大臣)
 所管外のことについて、ここでお答えさせていたくのは控えさせていただきたいと思います。いずれにしましても、アイヌの人達が困難な時代もあったと思います。それを乗り越えて、今、折角ですね、こういう素晴らしい施設ができて、そして、協会の皆さんも、それに対して非常に賛同されているわけです。多くの人達が施設を通じてですね、アイヌ文化の素晴らしさというのを、国内外、また世界に発信できるような、そういう後押しをしっかりしていきたいなと思っています。

アイヌ民族「困難な時代も」 萩生田氏、差別めぐる発言で釈明:時事ドットコム
 萩生田光一文部科学相アイヌ民族をめぐり「差別でひとくくりにするのはどうか」などと発言したことについて、同氏は11日、北海道白老町で記者会見し、「もちろん困難な時代を越えてきたアイヌの人たちがいたのも事実だ」と釈明した。同氏は会見に先立ち、町内に12日開業するアイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の記念式典に出席した。
 萩生田氏は10日、「原住民と新しく開拓される皆さんの間で、さまざまな価値観の違いはあったと思う。それを差別という言葉でひとくくりにすることが、果たして後世にアイヌ文化を伝承していくためにいいかどうかは、ちょっと考えるところがある」と語っていた。
 同氏は11日の会見で「これまでの歴史や経緯を全て差別という言葉でひとくくりにすることが、アイヌ文化を伝承していくためによろしいのかという発言だ」と改めて述べ、ウポポイについて「(差別の歴史を)正しく伝承しながらアイヌ文化を国内外に発信する拠点として活用いただきたい」と語った。

アイヌ差別の歴史、萩生田氏「厳粛に」 前日の発言釈明:朝日新聞デジタル
 萩生田光一文部科学相は11日、北海道白老町に12日に開業する先住民族アイヌの文化の発信拠点「民族共生象徴空間」(愛称ウポポイ)の記念式典に出席後、記者会見し、アイヌの人々が受けてきた差別の歴史について「我が国が近代化される過程において、アイヌの皆様が差別され、貧窮を余儀なくされたという歴史的事実を厳粛に受け止めなければならないと認識しております」と述べた。
 萩生田氏は10日の閣議後会見で、こうしたアイヌの歴史について「かつて原住民と新しく開拓される皆さんの間で、様々な価値観の違いがきっとあったと思う。それを差別という言葉でひとくくりにすることが、後世にアイヌ文化を伝承するためにいいかどうかは、ちょっと私は考えるところがある」などと語っていたが、事実上釈明した。
 一方、11日の会見では、「困難な時代を越えてきたアイヌの人たちがいたことも事実。そういったことも正しく伝承しながら、アイヌ文化の素晴らしさを国内外、世界に発信する施設として大いに活躍していただきたい」などと述べた。

 「アイヌ差別の事実」について、「明治新政府によって近代化した面もあったのでは無いか」「そうした差別云々にこだわるよりアイヌ文化の素晴らしさを後世に伝えたい」云々と、日本会議辺りに媚びてるとしか思えない「奥歯に物の挟まったような物言い」はどうかと思います。その結果、アイヌ協会関係者からも「萩生田大臣に失望した」と非難もされるわけですが、ウヨの萩生田ですら、さすがに大臣になれば「アイヌ差別の事実を全否定したりはしない」し、ましてや「アイヌ否定論を放言などしない」わけです。「アイヌ否定論を放言する」三浦らバカウヨ連中の異常性が際立ちますね。

菅氏が北海道視察 宣言発令後初、経済両立へ旗振り役 - 産経ニュース
 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は11日、北海道白老町を訪れ、翌日に開業する文化施設を視察した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、菅氏の公務出張は4月の緊急事態宣言発令以降初めて。コロナ禍に伴う経済への悪影響に政府内で危機感を訴えてきた菅氏だが、10日にはイベントの入場制限が緩和されたばかり。今回の出張には感染防止と経済活動を両立させる「旗振り役」としての思いもありそうだ。
 菅氏は令和12年の外国旅行客6千万人の目標達成に向け、ウポポイのような文化施設を「キラーコンテンツ」と持ち上げた。
 11日の視察に同行した鈴木直道*13北海道知事も8日に首相官邸を訪れ、感染拡大防止対策とともに社会経済活動再開の推進を菅氏に求めた。

 「観光」という要素があまり前面に出るのも「いかがなものか」とは思いますが、アイヌ否定論の三浦のようなゲスよりはまともでしょう。
 正直「チベット民族否定論」「ウイグル民族否定論」など勿論唱えず「少数民族自治区チベット自治区新疆ウイグル自治区)」を設置する中国の方が三浦らアイヌ否定論の「日本会議右翼」よりずっとマシでは無いのか。
 「お前より中国の方がましだ」というとマジギレするのが三浦らウヨでしょうが。ペマ・ギャルポなどもよくアイヌ否定論の三浦らと野合できるもんです。そしてid:MukkeやI濱Y子早稲田大教授(Mukkeの恩師?)、阿部治平などもそうしたペマの愚行「アイヌ否定論ウヨとの野合」を良くも容認できるもんです。心底呆れます(なお、慰安婦問題など他の件はともかく、アイヌ問題では、安倍や菅はアイヌ否定ウヨの三浦らほどクズではないのでこの件では三浦などとは同一視はしません)。

アイヌ施設ウポポイ開業 文化発信、観光のけん引役 - 産経ニュース
 アイヌ民族の文化の発信と継承、国民理解促進の拠点として北海道白老町のポロト湖畔に整備されたアイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」が12日、開業した。「先住民族アイヌ」をテーマとした初めての国立施設。政府は観光や地域振興のけん引役としても期待しており、年間来場者100万人を目指すとしている。
 オープニングセレモニーで刀禰俊哉*14内閣官房アイヌ総合政策室長は「アイヌの誇りが尊重される社会の実現に向けた施策の扇の要。愛される施設になることを祈念している」とあいさつ。PRアンバサダーで俳優の宇梶剛士さんも登壇し「アイヌの豊かな歴史と受難の歴史をここで知ってもらうことで、優しさや認め合う心が広まってくれたら」と期待を込めた。
 当初は4月24日に開業予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2度にわたって延期されていた。

 なぜ宇梶が開館セレモニーに登場したかと言えば

宇梶剛士 - Wikipedia
・母親の宇梶静江はアイヌの詩人・古布絵作家で、民族運動家でもある。この事情から母は家庭不在のことが多く、青年期まで確執があったことが不良になった一因だと思うと著書やメディアで自ら述べている。東京アイヌ協会名誉会長・浦川治造は叔父に当たる。
・その生い立ちから、北海道白老郡白老町に設置された国立アイヌ民族博物館のアイヌ文化紹介VTRに進行役として出演している。また、叔父である浦川を追ったドキュメンタリー映画「カムイと生きる」のナレーションも務めている。

「夕飯はいつもオハウでした」宇梶剛士が明かす“アイヌ民族出身の母から教わったこと”――文藝春秋特選記事 | 文春オンライン
 アイヌ文化への関心が高まるなか、北海道・白老町に「ウポポイ 民族共生象徴空間(国立アイヌ民族博物館)」がオープンする。今年直木賞を受賞した『熱源』で、19世紀末から20世紀にかけての厳しい時代を生き抜いたアイヌの人々を描いた川越宗一さんと俳優の宇梶剛士さんがアイヌ文化の魅力について語り合った。
 宇梶さんは、生まれ育ちは東京ながら、アイヌ民族出身の母・静江さんを通して幼い頃からアイヌ文化に触れてきた。
 それはいい思い出ばかりではないという。
(以下略)

と言う経緯があるからでしょう。

アイヌ文化の拠点 ウポポイ開業|NHK 北海道のニュース
 白老町アイヌ文化の発信拠点となる国立施設「ウポポイ」が12日、オープンしました。
 白老町で12日、オープンした民族共生象徴空間、愛称=「ウポポイ」には北日本で初めての国立博物館などが整備され失われつつあるアイヌ文化を復興・発展させる拠点としての役割が期待されています。
 ウポポイはアイヌ語で「大勢で歌うこと」という意味で明治時代以降に本格化したいわゆる同化政策の影響で差別や偏見に苦しんできたアイヌの人たちにとって重要な施設です。
 12日は開業を記念する式典が開かれ、鈴木知事は「全国のアイヌのみなさんや地元にとっても大切な施設だ。多くの人に愛され、末永く親しまれる施設にしていきたい」と述べました。
 このあと午前9時にテープカットが行われ訪れた人たちは、ホールではユネスコ無形文化遺産に登録されているアイヌの古式舞踊などを鑑賞していました。
 また再現されたアイヌの伝統的な集落では、訪れた人たちが「チセ」と呼ばれる家で神様に祈りを捧げる儀式についての説明を受けていました。
 ウポポイは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、当面、入場を予約制にしているほか、アイヌ料理を作る体験プログラムなども実施を見合わせています。
 また国立アイヌ民族博物館の入館には別途、オンラインでの予約が必要で、詳しくはウポポイのホームページを確認して欲しいとしています。

アイヌ民族と歩む未来 ウポポイ開業、各施設をご紹介:朝日新聞デジタル
 北海道白老町のポロト湖畔に完成した国立の「民族共生象徴空間(愛称・ウポポイ)」が12日から一般公開を始めた。ウポポイとはアイヌ語で「(大勢で)歌うこと」という意味。存続の危機にある先住民族アイヌの文化の復興・発展を目指す日本初の国立施設で、アイヌ民族博物館、民族共生公園、慰霊施設の三つで構成されている。

「イランカラプテー」アイヌ文化の復興と発信の拠点「ウポポイ」オープン 北海道・白老 - 毎日新聞
 アイヌ文化の復興と発信の拠点として国が北海道白老町に整備した民族共生象徴空間(愛称・ウポポイ)が12日開業し、来場者が伝統の古式舞踊など、アイヌ文化を堪能した。
 ウポポイは、当初4月24日開業予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2回延期されていた。
 午前9時に開業すると、スタッフがアイヌ語のあいさつ「イランカラプテー」と来場者らを出迎えた。国立民族共生公園の野外ステージでは、伝統衣装を身にまとった若手の伝承者らが各地に伝わる儀礼や祭りで舞う踊りや、竹で作った楽器ムックリの演奏があり、独特の音色が公園中に響き渡った。
 中核施設の国立アイヌ民族博物館で開館記念特別展「サスイシリ 私たちが受け継ぐ文化 アイヌ文化を未来へつなぐ」が始まり、木彫り彫刻や織物など、現代の伝承者の作品を中心に紹介している。11月8日まで。

*1:同和問題にしても別に三品や鳥取ループ(宮部龍彦)の専門ではありません。三品や鳥取ループのようなウヨのやってることは部落解放運動への誹謗でしか勿論無く、それなりの正当性がある日本共産党の「モードアバンセ問題批判」などとは意味が全く違います。

*2:「中曽根単一民族発言」がアイヌ協会に批判された後であるにもかかわらず、「明確な民族が存在するかどうかもすでに怪しい」と堂々とアイヌ民族否定論ですよ、奥さん。しかもその理由が「もはや日本人に同化した」ですからね。呆れて二の句が継げません。「その理屈だとチベット人ウイグル人漢民族に同化させられても何ら問題ないよね?」「日本の同化はきれいで中国の同化は汚いのかよ、最低のクズだな、お前」と三浦に説教したくなります。id:noharra高世仁もよくこんな三浦のようなクズと付き合えるもんです。俺なら三浦のようなクズと付き合うなど人として御免被ります。

*3:アイヌ協会を利権云々と誹謗するその一方で「モリカケ」「布マスク疑惑(ユースビオ疑惑)「給付金疑惑(電通疑惑)」という安倍政権の利権あさり疑惑には何一つ批判をしないのだから三浦も呆れたバカでクズです。

*4:宮城学院女子大学教授。北海道関係の著書に『幕藩体制蝦夷地』(1984年、雄山閣出版)、『北方史のなかの近世日本』(1991年、校倉書房)、『エトロフ島 つくられた国境』(1999年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、 『菅江真澄』(2007年、吉川弘文館人物叢書)、『アイヌ松前の政治文化論』(2013年、校倉書房)、『五稜郭の戦い:蝦夷地の終焉』(2015年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)

*5:京都大学名誉教授

*6:北海道大学特任教授。著書『アイヌ絵誌の研究』(2004年、草風館)

*7:仏教大学教授

*8:筑波大学名誉教授。著書『近世武士の生活と意識:天和期の江戸と弘前』(2004年、岩田書院)、『近世北奥社会と民衆』(2004年、吉川弘文館)、『明君の時代:十八世紀中期~十九世紀の藩主と藩政』(2019年、清文堂出版)など

*9:札幌大学教授

*10:著書『生きる場の哲学』(1981年、岩波新書)、『アイデンティティと共生の哲学』(2001年、平凡社ライブラリー)など

*11:千葉大学教授。2014年8月21日号から週刊ヤングジャンプに連載の野田サトルゴールデンカムイ』でアイヌ語アイヌ文化の監修を行っている。

*12:勿論、三浦小太郎もその一例ですね。他にもその種のバカウヨは色々いますが。

*13:夕張市長を経て北海道知事

*14:佐久税務署長、財務省主計局主計官、国税庁長官官房審議官(酒税等担当)、国税庁仙台国税局長、国税庁関東信越国税局長などを経て内閣官房アイヌ総合政策室長