今日の産経ニュースほか(2020年10月1日分)

〈独自〉日独外相が急遽電話会談へ 中国との経済関係重視から転換 慰安婦像の撤去も求める - 産経ニュース
 求めたところでそんな撤去要求に応じるほどドイツ政府もゲスでもないでしょう。もちろん日本が主導する「自由で開かれたインド太平洋(要するに中国封じ込め論)」なんて代物にも協力などしないでしょう。


自民、杉田水脈氏 一転して発言を認め謝罪 - 産経ニュース
 舌先三寸で「心にも無い嘘の謝罪」で詫びて済む問題では全くありませんが、さすがの杉田も「そんな発言はしてない」で逃げ続けられないと観念したようです。


加藤長官、杉田水脈氏発言で「コメント控える」 - 産経ニュース
 さすがに擁護しないとはいえ批判できない辺り実に情けないですね。そんなに「元上司」安倍が未だに怖いのか。それとも日本会議や国基研、産経と言ったウヨ連中が怖いのか。まさか加藤氏自身が杉田を積極的にかばいたいわけではないと思いますが。


菅首相が学術会議の任命を拒否した6人はこんな人 安保法制、特定秘密保護法、辺野古などで政府に異論:東京新聞 TOKYO Web
学術会議推薦人事見送り 政府、新会員の一部を 現制度下で初 - 産経ニュース
共産・志位氏「違法で違憲だ」 日本学術会議任命見送り - 産経ニュース
「任命を拒否された」と東大の加藤陽子教授 | 共同通信

菅首相が学術会議の任命を拒否した6人はこんな人 安保法制、特定秘密保護法、辺野古などで政府に異論:東京新聞 TOKYO Web
◆東京大社会科学研究所教授の宇野重規*1教授(政治思想史)
 2013年12月に成立した特定秘密保護法に対し、「民主主義の基盤そのものを危うくしかねない」と批判。「安全保障関連法に反対する学者の会」の呼び掛け人にも名を連ねていた。07年に「トクヴィル:平等と不平等の理論家」でサントリー学芸賞受賞。
◆早稲田大大学院法務研究科の岡田正則*2教授(行政法
 「安全保障関連法案の廃止を求める早稲田大学有志の会」の呼び掛け人の1人。沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設問題を巡っては18年、他の学者らとともに政府の対応に抗議する声明を発表。
東京慈恵会医科大の小沢隆*3教授(憲法学)
 15年7月、衆院特別委員会の中央公聴会で、野党推薦の公述人として出席。安保関連法案について「歯止めのない集団的自衛権の行使につながりかねない」と違憲性を指摘し、廃案を求めた。
◆東京大大学院人文社会系研究科の加藤陽子*4 教授(日本近現代史
 憲法学者らでつくる「立憲デモクラシーの会」の呼び掛け人の1人。改憲特定秘密保護法などに反対してきた。10年に「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」で小林秀雄賞を受賞。政府の公文書管理委員会の委員も務めた。
立命館大大学院法務研究科の松宮孝明*5教授(刑事法)
 17年6月、「共謀罪」の趣旨を含む改正組織犯罪処罰法案について、参院法務委員会の参考人質疑で、「戦後最悪の治安立法となる」と批判。
◆京都大の芦名定道*6教授(キリスト教学)
 「安全保障関連法に反対する学者の会」や、安保法制に反対する「自由と平和のための京大有志の会」の賛同者。

「任命を拒否された」と東大の加藤陽子教授 | 共同通信
 日本学術会議が推薦した新会員候補者のうち6人が任命されなかった問題で、東大の加藤陽子教授は1日、共同通信の取材*7に「いまだコメントできる段階ではないが、任命を拒否された1人であることは事実だ」と電子メールで回答した。

学術会議推薦人事見送り 政府、新会員の一部を 現制度下で初 - 産経ニュース
 立命館大法科大学院松宮孝明教授本人とみられるフェイスブックの投稿によると、学術会議から新会員に推薦されたが、会員名簿には掲載されなかった。松宮氏は改正組織犯罪処罰法に関する参院法務委員会の参考人質疑で、同法を「戦後最悪の治安立法」と批判していた。

 呆れて二の句が継げませんね。さすがにこんなことは過去に前例がないそうですが、菅という男も良くもこんな下劣なことができたもんです。さすがモリカケ桜を見る会、「安倍友・山口某のレイプもみ消し」「河井案里擁立による溝手潰し」などといった安倍の無法を官房長官として下支えさえしただけのことはあるといえるでしょうか。もしかしたら「無能な安倍」では「無法がやりたくても無能すぎてやれず」、そうした汚れ仕事を一手に引き受けたのが菅だったと言うことでは無いか。
 それにしても、この分では「学者の政府批判」に対して、今後どんな無法な報復がされるかしれたもんではありません。
 なるほど杉田が以前、山口二郎法政大教授の「科研費取得」に因縁を付けたのもよく分かります。
 いずれにせよ臨時国会でまず野党が追及すべきでしょう。また「可能ならば」加藤教授、松宮教授など任命拒否された研究者が「不当な任命拒否」について訴訟を起こすことを考えてもいいかもしれません。と同時にこの際「任命拒否が安易にできないシステム」に改善すべきでは無いか。
 しかし、こういうのってむしろ「誇るべき勲章」ですよねえ。菅はそうは思ってないのでしょうが(とはいえ任命された研究者が軒並み政府寄りとはとても思えませんが。また、任命拒否された研究者の内、小沢教授はよく前衛や赤旗でお見かけする左派の研究者ですが他の方はそうではありません。加藤氏に至っては文春文庫から著書を出していますのでどう見てもせいぜい加藤紘一*8河野洋平*9半藤一利氏(週刊文春編集長、月刊文春編集長など歴任)のような「リベラル保守」でしょう)。「任命された研究者」について「抗議意思の表明として任命拒否すべき」という意見もあるようですが、俺個人は「任命を受けた上で、ためらわず政府批判」でいいと思いますね。それで菅が「不当な報復措置」に出たときに対決すれば充分でしょう。
 なお、歴代政権がこんなことをしない理由の一つは「政治的に下劣すぎて確実に批判を浴びるから(違法の疑いもある)」ですが、もう一つの理由は「日本学術会議は諮問機関にすぎないから」です。
 諮問機関にすぎないので、政府が学術会議の意見に従う義務は無く、こんな無茶苦茶なことをする必要性に乏しい。今回の件を契機に「日本学術会議の権限、権威の強化」「日本学術会議のあるべき姿」を議論したいもんです。


両陛下、教育現場の説明お受けに - 産経ニュース

 天皇、皇后両陛下は1日、新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、文部科学省の丸山洋司*10・文部科学審議官ら教育関係者4人を赤坂御所に招き、学校の教育現場の現状などについて説明を受けられた。
 両陛下は(ボーガス注:コロナ感染予防のためのオンライン授業など)情報通信技術の活用などさまざまな工夫がされていることに関心を示し、教職員らにねぎらいの言葉を述べられたという。

 戦前じゃないんだから丸山氏のような官僚が説明するのは辞めた方がいいと思いますね。政治的中立に抵触する疑いが拭えない。
 それにしても
1)『つくる会教科書不合格時の文科省初等中等教育局長(初等中等教育局教科書課が教科書検定を担当→つまり、初等中等教育局長が教科書検定の担当局長)』で
2)つくる会が「不当な不合格の責任者の一人は丸山」「萩生田文科相は丸山を懲戒処分しろ」といっていた
丸山氏が懲戒処分(降格人事)どころか「次の事務次官含み」で初等中等教育局長から「文科省ナンバー2の文科審議官」に昇格*11したあげく、このように「文科省代表」として天皇夫婦の前で説明ですか。
 完全につくる会の丸山非難など自民党に無視されてるし、このことは「つくる会不合格は教科書検定担当局長だった丸山氏の一存では無く、萩生田文科相の指示」とみなす傍証ですが、それでもつくる会行政訴訟もしないし、「菅内閣文科相として留任した」萩生田批判もしないわけです。腰抜けというかへたれというか(呆)。


初代ドラえもん 声優の富田耕生さんが死去 - 産経ニュース
 初代ドラえもんとは、不幸な出来事(詳しくはドラえもん (1973年のテレビアニメ) - Wikipedia参照)によって「今や忘れられた存在」と言っていい日テレ版「ドラえもん」ですね。テレ朝版「初代ドラえもん」はもちろん大山のぶ代です。
 ただし、正直、富田耕生の代表作で日テレ版「ドラえもん」を上げる人はあまり居ないと思います。そもそも日テレ版「ドラえもん」が有名でないですからね。
 富田耕生 - Wikipedia

手塚治虫原作アニメの大半で、ヒゲオヤジ役を担当している。
赤塚不二夫原作のアニメにも多く出演しており、1988年に放送されたセガ・マークIII用ゲームソフト『天才バカボン』のCMでは、1984年に死去した雨森雅司(日テレ版『天才バカボン』のパパ)に代わってバカボンのパパの声をあてている。この出演以降、ほとんどの『天才バカボン』作品においてバカボンのパパの声を担当している。
・また、アーネスト・ボーグナイン*12の専属吹き替え声優として知られている。

としています。


【本郷和人の日本史ナナメ読み】歴史説明に必要な簡潔性(上)「鎖国はなかった」論は妥当か(1/3ページ) - 産経ニュース

 数学の定理の証明は、よくできているものほど「簡潔で美しい」と聞いたことがあります。長くてだらだらしているものは、内容がない、と。人文系の学問でも同じだとぼくは考えます。
 世に言う足利義昭黒幕説(室町幕府復興説でも、呼び方はなんでもいいのですが)は成立しません。
(中略)
 さて、これを踏まえて、今回の本題(やっとかよ、とか言わないでくださいね)。「江戸時代に鎖国はなかった」論を検討してみましょう。イリノイ大学名誉教授のロナルド・トビ*13先生や立教大学名誉教授の荒野泰典*14先生たちが口火を切って研究が進み、いま近世史では江戸時代の日本は鎖国をしていなかった、という解釈が力をもっています。高校教科書から鎖国の文字がすでに消えているか、まもなく消える、という状況のようです。

 「張作霖暗殺・ソ連陰謀論にせよ、南京事件否定論にせよ、河野談話否定論にせよ」、「長くてだらだらしているもの(屁理屈だから長くてだらだらするわけですが)=戦前日本美化のデマ」を正当化する産経のお仲間・本郷がよくもこんなことがいえたもんだと呆れますがそれはさておき。
 まあ、何というか、「本郷某ってバカなんだなあ(呆)。まあ所詮、産経文化人だからな(嘲笑)」ですね。というとMukke辺りは「大学教授に対し、素人のボーガスが何様だ」というのかもしれませんが。
 まず第一に「義昭黒幕説」と「いわゆる鎖国否定説」は全然意味が違います。前者は「事実の問題」ですが、後者は「価値観の問題だから」です。
 「事実の問題」についてはもちろん「真実は常に一つ(江戸川コナン)」しかない。「義昭黒幕説」についていえば、「義昭黒幕説」か「義昭以外黒幕説」か「光秀単独犯行説(これが通説です)」、どれか一つしか正しい答えはありません。
 なお、説得力の是非をひとまず置けば、「義昭以外黒幕説」には、信長死後、天下人になった秀吉や家康を黒幕とする説など色々あります。まあ、『事件後、結果として立場が有利になったから秀吉や家康が黒幕ではないか』という理屈では『満州事変の黒幕が関東軍では無く、国共内戦に勝利した中国共産党になってしまうこと(一部のウヨが垂れ流すデマですが)』、『ケネディ暗殺の黒幕が大統領に就任した副大統領のジョンソンになってしまうこと』、『朴正熙暗殺の黒幕が朴死後に大統領に成り上がった全斗煥になってしまうこと』で分かるようにこの種の陰謀論はまともに相手できる代物ではありません。「結果論」は因果関係を示す物では無い。
 それはともかく、「価値観の問題」はそうではありません。「真実は常に一つ(江戸川コナン)」と言えるほど話は単純では無い。
 つまり「いわゆる鎖国否定説(価値観の問題)」を論じるにおいて「義昭黒幕説(事実の問題)」を持ち出す必要がどこにも無い。
 いわゆる「鎖国否定説」は江戸時代において、ある時期からある時期(ペリーの来航)まで「日本人の海外渡航が禁止されたこと」や「海外貿易が出島に限定されたこと」を否定しているわけではありません。それらを認めた上でそれを「鎖国」と表現することを「制限貿易とは言え、出島でオランダや中国相手に貿易をしていた以上、全く海外との交流が無いかのような誤解を生みかねない『鎖国』概念は不適切」などと主張しているにすぎません。
 どうも『鎖国』では無く『海禁』(自由な海外渡航、海外貿易の禁止)と表現されるようです。
 たとえて言うなら「米ソの対立を冷戦と表現するかどうか(冷戦という概念を否定する場合でも米ソの対立それ自体を否定しているわけでは無い)」「戦後日本の政治体制を1955年体制と表現するかどうか」「戦後日本政治においていわゆる吉田学校(吉田首相に重用された池田勇人元首相、佐藤栄作元首相など。政治的には岸信介元首相や中曽根康弘元首相等ほど右では無いが、石橋湛山元首相、三木武夫元首相、宇都宮徳馬元代議士等ほど左では無いとされる)や保守本流吉田学校とほぼ同義と理解される)と言う概念を認めるかどうか」「中国やベトナムの今の経済体制を共産主義と理解するかどうか、それとも改革開放以降は資本主義の一種と評価するのか」「今の野党共闘する日本共産党を事実上、社民政党化したと見なすのかどうか(そうは見なさない場合でも野党共闘の事実が否定されるわけでは無論無い)」と言うような「価値観の話」が「鎖国否定論」です。
 なお、「話が脱線しますが」、一般には「改憲右派」岸は「保守傍流」扱いされますが

◆初代自民党幹事長は岸
◆岸のおかげで新日米安保条約が締結できた、その結果、日米安保体制が確立した
池田勇人を後継指名したのは岸
◆首相退陣後も佐藤栄作首相(岸の実弟)、福田赳夫首相(岸の子分)を通じて岸は政治的影響力を維持し続けた
◆だから岸は保守傍流では無くむしろ保守本流

として岸万歳なのが産経や日本会議などのウヨです。もちろんそうした主張は一般的ではありませんが。
 第二に義昭黒幕説が成り立たない理由は実に簡単です。「そのように見なす決定的な証拠が無いから」です。「説明が冗長になる」とかそういう話では無い。
 確かに義昭黒幕説を採ると

足利義昭が信長に京都から追放されたときにそれを容認した光秀が、なぜ本能寺の変では黒幕・義昭の命令に従って信長を暗殺したのか
本能寺の変当時、義昭は毛利氏の元に亡命していた。もし義昭が本能寺の変の黒幕なら、亡命先の毛利氏に当然、その信長暗殺計画を告げたであろうし、であるならば、毛利氏と秀吉の間に和睦が成立することも、いわゆる『秀吉の中国大返し』が成立することもあるとは思えない。

といった「不自然なこと」について「冗長な説明が必要になること」は本郷が言うように事実でしょう。
 ただしこれらについて「冗長になろうが」、根拠付きでまともに説明できるのであれば何の問題も無い(もちろん根拠付きでまともに説明できないわけですが)。
 結局の所「義昭の残した資料にも、光秀の残した資料にもそのような義昭黒幕説を証明する決定的な根拠は無く、黒幕説は、資料の牽強付会な解釈によって成立しているにすぎない」といったことが義昭黒幕説を否定するわけです。歴史学においては結局「証拠が全て」です。
 まあ、チンギスハン・源義経説にせよ、ホロコースト否定論にせよ、張作霖暗殺・ソ連陰謀論にせよ、南京事件否定論にせよ、河野談話否定論にせよ大抵の邪説、妄説、珍説(歴史修正主義陰謀論)は、牽強付会な解釈によって成り立っています。場合によっては、そういったものは「こじつけ解釈」どころか、「ゴッドハンド・藤村新一」みたいな資料の捏造や改竄すら平気でやる。


太田光さん、法廷で陳述 週刊誌報道を巡る訴訟 - 産経ニュース
 真偽のほどは勿論不明ですが、事実無根なら全く酷いデマ中傷です。

 新潮社側から「父親が裏口入学に関与した可能性があるのでは」と問われると、既に他界していることから「それは分からない」とも話した。

 これが

週刊新潮の調査では、太田光氏も同席の元、太田氏の父親から確かに裏口入学の依頼を受けたという日大関係者の証言があるが事実か。実際そのような依頼の場にあなたは同席したのか?

とか「太田自身の行為」ならまだしも、「そんなもん分かるか、ボケ」ですよねえ。裏口入学などしていなければそんなことは父親は勿論息子の太田に言わないし、仮に裏口入学をやっていても普通そんな恥ずかしいことを息子には言わない。仮に「裏口入学」だったとしても、まさか太田が父親に「裏口でもいいから入学したい」といったわけではないでしょう。
 「裏口入学に関与した人間の証言」などによる証明責任があるのは太田では無く週刊新潮の方です。つうかこの口ぶりでは「やはり飛ばし記事か」と思いますね。大体、太田が芸能界デビューしたのはもちろん最近のことでも無いのに「今頃?」ですよねえ。
 太田がもはや「大物お笑い芸人」なので「飛ばし記事でも笑って許してくれる(そもそもネット情報によれば太田の冗談『裏口で入った』が元ネタのようですし)」という甘い気持ちで書いたところ、「俺がお笑い芸人として、冗談で裏口で入ったというのと、あんたらマスコミが事実みたいに裏口と書くのと全然違うだろ!、イメージダウンになるわ!」「証拠があるのか!」と激怒した太田に提訴されて、詫びればいいのに居直ってるだけでは無いのか。正直、作家連中も「週刊新潮がらみで」この種の無法が多い新潮社には「抗議意思の表明として、他社(講談社集英社小学館、文春など)では書くが新潮社では書かないとして、執筆拒否してはどうか」とすら思います。

*1:著書『〈私〉時代のデモクラシー』(2010年、岩波新書)、『民主主義のつくり方』(2013年、筑摩選書)、『保守主義とは何か:反フランス革命から現代日本まで』(2016年、中公新書)、『トクヴィル:平等と不平等の理論家』(2019年、講談社学術文庫)、『民主主義とは何か』(2020年、講談社現代新書)など

*2:著書『国の不法行為責任と公権力の概念史:国家賠償制度史研究教授』(2013年、弘文堂)など

*3:著書『予算議決権の研究:フランス第三共和制における議会と財政』(1995年、弘文堂)、『ほんとうに憲法「改正」していいのか?』(2002年、学習の友社)、『憲法を学び、活かし、守る:強まる危機に立ち向かう』(2013年、学習の友ブックレット)など

*4:著書『戦争の日本近現代史』(2002年、講談社現代新書)、『満州事変から日中戦争へ』(2007年、岩波新書)、『とめられなかった戦争』(2017年、文春文庫)、『昭和天皇と戦争の世紀』(2018年、講談社学術文庫)など

*5:著書『刑事立法と犯罪体系』(2003年、成文堂)、『過失犯論の現代的課題』(2004年、成文堂)、『刑事過失論の研究』(2005年、成文堂)、『「共謀罪」を問う:法の解釈・運用をめぐる問題点』(2017年、法律文化社)など

*6:著書『ティリッヒと現代宗教論』(1994年、北樹出版)、『ティリッヒと弁証神学の挑戦』(1996年、創文社)、『自然神学再考:近代世界とキリスト教』(2007年、晃洋書房)、『近代日本とキリスト教思想の可能性』(2016年、三恵社)、『東アジア・キリスト教の現在』(2018年、三恵社)、『東アジア・キリスト教研究とその射程』(2019年、三恵社)、『現代神学の冒険』(2020年、新教出版社)など

*7:ネット上で指摘がありますが取材すべきは教授たちよりむしろ菅ら政府側でしょう。

*8:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官自民党政調会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本総裁時代)など歴任

*9:新自由クラブ代表、中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官自民党総裁、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長などを歴任

*10:歴代文科次官がほとんど「東大卒のキャリア」であるところ「次の事務次官最有力候補」でありながら「高卒のノンキャリア出身(大分県の県立高卒業後、大分医科大学(現・大分大学医学部)に就職。ただし在職中に大学院を修了)」ということで話題の御仁。

*11:文科省のいわゆる「筆頭局」は建前では「総合教育政策局(最近組織改編で名称が変わった、昔は生涯学習政策局)」ですが、歴代の文科事務次官は「清水潔氏(森口次官の前任、旧文部省出身)」という「生涯学習政策局長→文科審議官→事務次官」というコースもあるものの、「御手洗康氏(旧文部省出身、文科省初等中等教育局長、文科審議官を経て次官)」「結城章夫氏(旧科技庁出身:科技庁研究開発局長(統合前)、初代文科省官房長、文科審議官を経て次官)」「銭谷真美氏(旧文部省出身、文科省初等中等教育局長を経て次官)」「坂田東一氏(清水次官の前任、旧科技庁出身:文科省研究開発局長、文科審議官を経て次官)」「森口泰孝氏(旧科技庁出身:文科省科学技術・学術政策局長、文科審議官を経て次官)」「山中伸一氏(旧文部省出身:文科省初等中等教育局長、文科審議官を経て次官)」「土屋定之氏(旧科技庁出身:文科省科学技術・学術政策局長、文科審議官を経て次官)」「前川喜平氏(旧文部省出身:文科省初等中等教育局長、文科審議官を経て次官)」「戸谷一夫氏(旧科技庁出身:文科省研究開発局長、文科審議官を経て次官)」などでわかるように必ずしも「総合教育政策局長(生涯学習政策局長)→文科審議官→事務次官」ではありません(なお、結城(旧科技庁)→銭谷(旧文部省)→坂田(旧科技庁)→清水(旧文部省)→森口(旧科技庁)→山中(旧文部省)→土屋(旧科技庁)→前川(旧文部省)→戸谷(旧科技庁)という流れで分かるように、多くの場合、いわゆるたすき掛け人事がされています。ただし藤原誠(現次官、旧文部省)→丸山(ナンバー2の文科審議官で次の次官最有力、旧文部省)などはたすき掛けではありませんが)。むしろ事実上の筆頭局は旧文部省出身者にとっては旧文部省系の初等中等教育局、旧科技庁出身者にとっては旧科技庁系の科学技術・学術政策局または研究開発局という建前と実体の乖離(しかも筆頭局が事実上、二つある)があった。この点は「建前上の筆頭局=総合外交政策局」であっても総合外交政策局長が必ずしも次官にならない外務省に似ています(文部科学省 - Wikipedia参照)。今回も「事務次官含みでナンバー2の文科審議官に昇格」した丸山氏(旧文部省出身)の審議官就任前のポストは初等中等教育局長です。ただし「生涯学習政策局」から「総合教育政策局」と名前が変更され「名前の上でも筆頭局のイメージを強めた」今後は「総合教育政策局長→文科審議官→事務次官」というコースが増え、それが主流になるのでは無いか。

*12:1917~2012年。1955年に『マーティ』でアカデミー主演男優賞を受賞

*13:著書『近世日本の国家形成と外交』(1990年、創文社)、『「鎖国」という外交』(2008年、小学館

*14:著書『近世日本と東アジア』(1988年、東京大学出版会)、『「鎖国」を見直す』(2019年、岩波現代文庫) など