高世仁に突っ込む(2020年12/4日分)

香港で「平和」ってどんなこと? - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 タイトルで分かるように今回は高世仁に突っ込む(2020年12/1日分) - bogus-simotukareのブログで取り上げた拉致はなぜ見過ごされてきたのか5 - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きではありません。
 高世仁に突っ込む(2020年12/3日分) - bogus-simotukareのブログで取り上げた周庭さんは判決を聞いて涙を流した - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きです。
 「反中国」高世らしいいつも「中国政府への非難」です。「高世の中国政府への非難」については特にコメントすることもないですね。「全く同感です」と書くのも馬鹿馬鹿しいし、とはいえ「中国政府の対応は人権上問題」と言う点については俺も異論は無く、「北朝鮮関係の高世の与太(横田めぐみは生きてる、特定失踪者は北朝鮮拉致など)」と違い批判する点もないので。

若者はGoToしてとお墨付き (愛知県 牛田正行 朝日川柳3日)
 GoToトラベル、「(ボーガス注:重症化の危険が高いので)高齢者と基礎疾患がある人に対して東京発着の旅行を控えるよう呼び掛ける」ってどういうことですか?
 それ以外の人たちはどんどん旅行しなさいと言っていることになるんですよ。

 「どんどん旅行せよ」とまでは言ってないにせよ「それ以外の人は旅行してもいい」と受け取られても文句は言えないでしょう。
 かつ「自粛」にすぎませんからね。gotoから除外してるわけではない。
 しかも「高齢者」なら「運転免許証などでの年齢確認」で旅行会社やホテルも「自粛を呼びかけることも出来ます」が基礎疾患では手のうちようがない。
 まさか「基礎疾患がないことを証明するために健康診断を受けてくれ」というわけにもいかないでしょう。
 結局、菅や小池が「東京発着の旅行を減らしたくない」と思うからこうなるわけです。

 いま、香港で日本の絵本がよく読まれているという。その一つが、日本・中国・韓国の絵本作家が手をつなぎ、子どもたちにおくる絵本シリーズの浜田桂子『へいわって どんなこと?』(2011年 童心社

 この絵本についてはググってヒットした以下の記事を紹介しておきます。

日韓関係どう思う? 東京とソウルで若者たちに聞いた:朝日新聞デジタル2019年10月27日
 日本の絵本作家4人が2005年に中国、翌年に韓国の作家4人ずつに「一緒に平和の絵本を作りませんか」と呼びかけました。小泉純一郎首相(当時)が靖国神社を参拝し、その後中国で不買運動中韓両国で反日デモが起きていた。田島征三さんが「アジアの作家と向き合おう。ぼくらは政治家じゃないから、気持ちを重ねられるよ」と発案しました。
 下描き本を互いに見せながら進め、最初の3冊が出たのは11年4月。日本からは私の本「へいわってどんなこと?」が刊行されました。下描き本では、戦争の場面の絵に「せんそうをするひこうきがとんでこない」「ばくだんがおちてこない」「いえやまちがはかいされない」と文を添えました。子どもが自分から戦争を起こすことはないと、受け身で書いたのです。
 でも韓国で、作家や絵本編集者から厳しく指摘されました。
「日本人は『原爆を投下されたり空襲されたりしたくない』と戦争を受け身で考える。自分たちが加害者だったことを踏まえた、『二度と傷つけない』という考え方は希薄ですね」
 そこで、子どもの主体性を尊重した能動的な表現に改めました。「せんそうをしない」「ばくだんなんかおとさない」「いえやまちをはかいしない」と。激論を交わし、批判されたおかげで、私の感覚は広がり、信頼を深めることができました。

絵本作家の田畑精一さん死去 「おしいれのぼうけん」:朝日新聞デジタル2020年6月8日
 「おしいれのぼうけん」などで知られる、絵本作家の田畑精一(たばた・せいいち)さんが7日、老衰のため亡くなった。89歳だった。
 1931年大阪生まれ。京都大学中退後、人形劇に打ち込み、その後、古田足日(たるひ)さんと出会い、子どもの本の仕事を始めた。保育園の取材をもとに古田さんと共作した「おしいれのぼうけん」(1974年)は、累計発行部数が230万部のロングセラーに。そのほか、先天性四肢欠損の障害がある少女を主人公にした「さっちゃんのまほうのて」、「ダンプえんちょうやっつけた」などの作品がある。
 松谷みよ子さんらと「子どもの本・九条の会」の代表団の一員となり、日中韓の絵本作家による平和絵本シリーズの呼びかけ人になるなど、反戦活動にも力を注いだ。

田畑精一さんがお亡くなりになりました | 偕成社 | 児童書出版社2020.6.9
 絵本作家の田畑精一(たばた・せいいち)さんが、2020年6月7日に、89歳でお亡くなりになりました。
 偕成社では1985年に、田畑精一さんを画家にむかえ、片手に先天性四肢障害をもった女の子を主人公にした『さっちゃんのまほうのて』(たばたせいいち、のべあきこ、しざわさよこ、先天性四肢障害児父母の会 共同制作)を刊行しました。
 刊行以来、長く愛されているロングセラー絵本で、2020年5月現在、69万部を突破している作品です。
 これからも多くの方にさっちゃんを知ってもらえるよう、絵本を届けたいと思います。
 心よりご冥福をお祈りいたします。

浜田桂子さんの絵本「へいわってどんなこと?」 「あなたが生まれてきたことはすばらしい」と言い続けて|好書好日2020.07.27
 この本は「日・中・韓平和絵本」シリーズとして作られました。前段として2004年、イラク戦争自衛隊派遣への抗議として、絵本作家103人が参加して『世界中のこどもたちが103』(講談社)という本を作ったのです。以降、当時の首相の靖国神社参拝や従軍慰安婦の教科書記述削除などの問題が相次いで起きたため、絵本作家の田島征三さん、和歌山静子さん、田畑精一さんと私で、中国と韓国の絵本作家たちに手紙を書きました。そこで両国の絵本作家たちに受け入れられ、プロジェクトがスタートしました。
 最初のプロットでは「へいわって せんそうする ひこうきが とんでこないこと」「そらから ばくだんが ふってこないこと」と受け身で描いていたんです。そこに大きな爆弾の広がる様子を描きました。それも「原爆に見える」と批判されたのです。
 最初はなぜ批判されるのか分からず、「ああ、私のことをまだ分かってくれていないのだ」と受け取っていたのですが、話し合う中で日本人は戦争を「被害者意識」として捉えているのだ、と気づきました。そして原爆は「(世界で)唯一の被爆国」という言葉で、ただでさえ少ない日本人の加害意識を払しょくしているのだ、ということも分かってきました。それが日本の植民地支配や武力侵略、慰安婦問題や徴用工問題について追及する声を弱めていると、そのように捉えられている側面もあるのです。
 彼らとの話し合いの中で、「被害認識も戦争の実相を知る上で大事だけれども、本当に戦争を拒否するためには、加害意識を持つことが必要だ」と思うようになりました。戦争には必ず、「正義のために戦う」という大義名分がつきます。その大義名分で、家では優しいお父さんが、ひとたび戦争になると、敵の子どもや女の人を殺したり、村に火を放ったりしてしまうのです。
 だから、決定稿では、「せんそうを しない」「ばくだんなんか おとさない」と端的に、力強く書きました。これは、私ひとりではできなかったことです。
 昨年、香港版が出版されました。小さな出版社が熱意をもって出版してくれています。12月に初版3000部が出て、またすぐに3000部が増版されました。香港の人口を考えるとすごいことです。こうして熱心な伝え手によって広がっていく様を見るのは、本当に作り手冥利に尽きますね。今年7月、2020 Hong Kong Book Prize(香港図書賞)を受賞しました。香港では一番知られている賞で、ジャンルを問わない中国語出版物のなかから9点が選ばれ、絵本は1冊だけだったようです。

きょうの潮流 2020年8月15日(土)
▼平和絵本にある『へいわってどんなこと?』(浜田桂子)は、今と未来にむけて呼びかけます。
「へいわって ぼくがうまれてよかったっていうこと。きみがうまれてよかったっていうこと。そしてね、きみとぼくは ともだちになれるっていうこと」

世界で反響 “平和”考える絵本|けさのクローズアップ|NHKニュース おはよう日本2020年8月26日(水)
 2011年に出版された『へいわって どんなこと?』。日本の絵本作家が中心となり、中国や韓国の作家と共同で作り上げた絵本で、日本ではこれまでに10万部以上発行されてきました。この絵本がいま、政府への大規模な抗議活動が続けられてきた香港で、大きな反響を呼んでいます。
 絵本が香港で出版されたのは去年(2019年)12月。民主主義などを求める大規模な抗議活動が続くさなかでした。香港の出版社の編集長、黄雅文(こう・がぶん)さんは、「なぜいま大人たちが声をあげているのか、子どもたちに知ってほしい」と考えたと言います。
 香港では出版以来、書店などで次々と読書会が開かれ、今年(2020年)7月には、香港で有名な出版界の賞も受賞しました。
 これまで、日本・中国・韓国の3か国で出版された『へいわって どんなこと?』。4年の歳月をかけて、日・中・韓の絵本作家たちが協力して作り上げたものでした。
 そのプロジェクトの中心となったのが、これまで、家族や命の大切さをテーマに30冊近い絵本を手がけてきた絵本作家・浜田桂子さんです。
 絵本の冒頭は、「せんそうを しない。」という誓いの冒葉から始まります。実は試作の段階では、「へいわって せんそうをする ひこうきが とんでこないこと」という表現にしていました。ところが韓国の作家から、“飛行機が飛んで来る”という受け身ではなく、“自分たちが戦争を起こさない”という自発的なメッセージにしたほうがよいと指摘されたといいます。
◆絵本作家 浜田桂子さん
「非常に痛烈な批判がきた。“浜田さんは無意識かもしれないけれど、日本の方たちの独特の平和観がよくあらわれている文章だ”と。“もう二度と、他国の人を苦しめないという感覚が希薄だから、こういう文になったのだ”と。」