珍右翼・黒坂真に突っ込む(2021年8月9日分)

黒坂真リツイート
 ekesete1さんとお話しをする機会がある方は、トルコ料理店に行きましょう、と提案しましょう。ビザンチン帝国崩壊、侵略に現代トルコ人は謝罪と補償をすべきだそうですから。キリスト教徒なら、トルコ料理店に謝罪と補償を要求する権利があるとお考えらしい。

 いつもながら「黒坂の非常識さ」がすごいですね。仮にekesete1氏が「ビザンチン帝国侵略について現代トルコ人は謝罪と補償をすべき」と言っている*1としても、それが何で「キリスト教徒なら、(日本国内の?)トルコ料理店に謝罪と補償を要求する権利があるとお考え」になるのか。
 そんなことを「お考えになる」わけがない(そもそも、そんな発言をekesete1氏はしていませんが)。黒坂だって拉致問題北朝鮮を、竹島問題で韓国を、北方領土問題でロシアを批判してるとはいえ、まさか「日本国内の韓国、朝鮮料理店に対して拉致問題竹島不法占拠(あるいはロシア料理店に対して北方領土問題)について謝罪を要求する権利がある」とは思ってないでしょう。
 あるいは米軍基地問題で米国に批判的な人間は「マクドナルドハンバーガー」など「日本国内の米国料理店(?)」で「謝罪を要求する」かと言ったらそんなことはしない。韓国民だって別に「慰安婦問題などについて韓国内の日本料理店に対して謝罪要求などしない」。
 およそ大学教授の肩書きを持つ男の発言ではありません。
 荒木和博、島田洋一等と比べても度外れて非常識極まりない。大阪経済大(黒坂の勤務大学)も「大阪経済大の汚点」黒坂に対していい加減何らかの処分を下すべきではないのか。

黒坂真リツイート
 くるみわりさん。最近の日本共産党は、原爆投下を日本人の責任にする。米国免罪論そのものです。東京大空襲も日本人の責任ですか。

 「デマも大概にしろ」ですね。
1)そもそも真珠湾攻撃の時点で「日本の敗北の可能性の高さ」は指摘されていた。対米開戦しなければそもそも東京大空襲や原爆投下などなかった
2)遅くとも、近衛上奏文(1945年2月)で近衛元首相が早期降伏を主張した時点で、「日本勝利の可能性」はなかった。1945年2月時点で降伏してれば3月の東京大空襲や8月の原爆投下はなかった(いわゆる「遅すぎた聖断」)
という主張を共産党などがしていることは事実ですが、それのどこが問題なのか。事実でしょうよ(かつ、それは「かなり昔から」であり最近ではありません)。
 黒坂は「対米開戦は仕方なかった。8月の降伏も遅すぎた聖断ではない」というのか。
 そしてそうした指摘は勿論「米軍の免罪」ではない。「警察が適切な対応をしないから事件が起こった(例:警察が遺族に対して謝罪した桶川ストーカー殺人事件 - Wikipedia)」という指摘に「犯罪者をかばうのか」というレベルの詭弁をはいてるのが黒坂です。

黒坂真リツイート
◆大久保昭二
 在日朝鮮人は、矛盾の百貨店です。
 無理矢理連れてこられたのなら、戦後帰国すれば良かった。
 日本人になることもできた。
 「永住外国人」は在日が選んだ生き方だ。
 誰のせいでもない。

 「在日差別への批判」へ「帰国or帰化すればいい」とは黒坂と類友のクズさにいつもながら呆れますね。朝鮮戦争の混乱などを考えればそう簡単に「帰国」できるわけもない。
 そして帰国や帰化は別に義務ではないわけです。「在日朝鮮・韓国人の置かれた現状は差別ではないか」という批判に「差別ではなく区別に過ぎない」ならまだしも(呆)。


黒坂真のブログ 被拉致日本人救出のために Rescue Abducted Japanese by North Korea: 田村智子議員、上田耕一郎さんの「マルクス主義と平和運動」や日本共産党第九回決定をご存知ですか

 田村智子*2議員はtwitterで、核兵器が廃絶できるという日本共産党の主張と運動が衝撃となったと述べています。

 田村智子
 「はだしのゲン」に衝撃を受け恐怖心で被爆の事実に向きあえない自分に葛藤していた10代。核兵器は廃絶できるという日本共産党の主張と運動は第二の衝撃となった。 被爆者の皆さんの戦後直後からの運動は、私を変えてくれた、そして時代を動かした。 そして8月6日は国会初質問の日」 / Twitter

 田村智子議員は、上田耕一郎さん*3の著作「マルクス主義平和運動」(大月書店昭和40年刊行)や第九回大会決定(昭和40年)をご存知なのでしょうか。
 これらの文献を読めば明らかですが、昔の日本共産党社会主義国の核は防衛目的である、ソ連や中国の核は(ボーガス注:米国が起こすであろう)世界戦争を抑止すると大真面目に主張していました。

 いつもながら黒坂には「やれやれ」ですね。
 そんな「約55年前(1965年)」の文献を持ち出して何の意味があるのか。
 もちろん「当時はともかく、現在の目から見れば問題ある見解」「当時においても問題ある見解」という批判はすればいいでしょうが、日本共産党も上田氏(2008年死去)も「社会主義国核兵器は必要悪」なんて立場でずっとやってきたわけではない。かつ「社会主義国核兵器は必要悪」という見解の頃でさえ「必要悪(敵国・米国が保有してるのに廃棄しろは言えない)」であって「必要善」ではないでしょうに。
 少なくともこんなことをあげつらうことは「現在の共産党の外交、平和政策」「日本のあるべき外交、平和政策」などについて論じる上では全く意味がない。 

*1:「見落としの可能性」もありますが、俺がekesete1氏の過去ツイートを見た限りはそんなものはありません。「オスマントルコの侵攻によるビザンチン帝国(東ローマ帝国)滅亡(1453年)についてトルコはわびろ」とは「元寇(1274、1281年)についてモンゴルはわびろ」「秀吉の侵略(1592~1598年)について日本はわびろ」レベルの非常識な話なので多分、そんなことをekesete1氏は言っておらず、おそらく黒坂の曲解か捏造でしょう。おそらく「李氏朝鮮侵略(1910年の韓国併合)について日本はわびるべき」か、「トルコはいわゆるアルメニア人虐殺(1915年)についてわびるべき」という発言からそういう曲解や捏造をしたのでしょうが常識外れですね。勿論「李氏朝鮮侵略(1910年の韓国併合)について日本はわびるべき」という発言をしたからといって「オスマントルコの侵攻によるビザンチン帝国(東ローマ帝国)滅亡(1453年)についてトルコはわびろ」と言わないと「ダブスタ」と言うことには全くなりません(黒坂はダブスタと強弁するのかもしれませんが)。時代背景が違いますので。

*2:党政策委員長(副委員長兼務)

*3:1927~2008年。元参院議員。党宣伝局長、政策委員長、副委員長などを歴任。日本共産党前議長の不破哲三(本名・上田建二郎)は実弟。著書『戦後革命論争史(上・下)』(1956年、大月書店)、『統一戦線と現代イデオロギー』(1969年、新日本出版社)、『1970年と安保・沖縄問題』(1970年、新日本新書)、『日本の進路とマルクス主義』(1972年、新日本新書)、『先進国革命の理論』(1973年、大月書店)、『民主的変革の道の探求』(1974年、大月書店・国民文庫) 、『構造疑獄ロッキード』(編著、1976年、新日本新書)、『統一戦線論争』(1977年、新日本出版社)、『上田耕一郎政策論集・政策活動の理論と実践(上・下)』(1980年、新日本出版社) 、『80年代と安保論争』(1980年、大月書店)、『現代世界と社会主義』(1982年、大月書店)、『世界と日本をどうみる』(1983年、新日本出版社)、『第三の危機:現代の構造』(1984年、大月書店)、『青年の未来と社会主義』(1985年、新日本新書)、『日米核軍事同盟』(1986年、新日本新書)、『平和と安全の「哲学」』(1987年、新日本出版社)、『現代の資本主義・社会主義 21世紀への展望』(1988年、新日本出版社)、『消費税・政治対決の分析』(1989年、新日本出版社)、『歴史の転換期に! ソ連の混迷、日本の進路』(1991年、新日本出版社)、『政界再編と日本の進路』(1993年、新日本出版社)、『構造変動の時代』(1995年、新日本出版社)、『安保・沖縄問題と集団的自衛権』(1997年、新日本出版社)、『新ガイドラインと米世界戦略』(1998年、新日本出版社)、『国会議員』(1999年、平凡社新書) 、『変革の世紀:日本の国際的位置と役割』(1999年、新日本出版社)、『戦争・憲法常備軍』(2001年、大月書店)、『ブッシュ新帝国主義論』(2002年、新日本出版社)、『憲法改悪反対・九条を守る 国民的運動の今と明日』(2005年、新日本出版社)、『上田耕一郎著作集1~6』(2012~2013年、新日本出版社)など(上田耕一郎 - Wikipedia参照)