今日の中国ニュース(2021年12月28日分)

中国軍関係者指示でソフト不正購入未遂か 元留学生に逮捕状 | 事件 | NHKニュース
 「推定無罪」であり、勿論真偽は不明ですが、仮に「中国政府ぐるみの違法行為」として出国された時点でどうしようもないでしょう。これが「元留学生の私的な違法行為」なら中国政府の捜査協力もある程度期待できますが。うがった見方をすれば「逮捕したときの中国政府の反発」あるいは「逮捕して公判が維持できるか怪しいこと(証拠不足:特に中国政府の指示云々の部分)」などから警察は逮捕する気は無いところ、しかし何もアクションしない場合の「自民党の反中国右翼議員」の反発を恐れて「出国してからアリバイ作りとしての国際指名手配」かもしれません。


高級コーヒーに香る中国マネー 価格は4年で4倍 : 日本経済新聞

 「スペシャティーコーヒー」の国際オークション価格が高騰している。
 背景にあるのが近年コーヒー消費が伸びている中国の存在だ。
 中国勢の存在感が高まってきたのはここ5年ほど。経済成長に伴うライフスタイルの変化によりコーヒー消費量が過去5年で3割以上増加した。11月に中国コーヒー大手に出資した伊藤忠商事の立田昌宏コーヒー課長代行は「都市部の若者がけん引する形で品質が高いコーヒーまで消費が一気に拡大している」と話す。

 ノーコメントで紹介だけしておきます。


【正論】「習皇帝」の夢は華夷秩序復活か 東京大学名誉教授・平川祐弘 - 産経ニュース
 「華夷秩序の定義は何なのか?」「それはソ連や米国が同盟国を子分扱いする態度、いわゆる大国主義(ソ連によるプラハの春弾圧、米国による日本への『思いやり予算』強要など)とどこが違うのか?」と言う話です。
 「ソ連や米国の大国主義」と「違いが無い」のであれば「華夷秩序」と呼ぶ意味は無い。そして「今の中国外交が華夷秩序だとしていつから華夷秩序なのか?。中華民国時代からそうなのか?。中華人民共和国建国(1949年)からそうなのか?。習近平政権になってから華夷秩序なのか?」
 そうした点を問いただされれば、おそらく産経らウヨはまともに返答できないでしょう。結局「華夷秩序=明朝や清朝の体制」ということで「古くさい」イメージを中国に張りたいだけのくだらない話でしょう。当然ながら「今の中国外交」をどう評価するにせよ、それは「華夷秩序」のわけがない。

 足利三代将軍義満は、今でいうチャイナ・スクールで、明の使いを北山第に迎え、臣下の礼をとることで「日本国王」の冊封(さくほう)を受けた。だが四代将軍足利義持は「我が国は古より外邦に向て臣を称さず」と明と断交に踏み切った。

 そんなことで足利義満を非難し、義持を肯定するのかと馬鹿馬鹿しくて話になりません。
 そもそも当時の国際関係においては、密貿易ならともかく「日本が中国と公式に貿易する」には「朝貢の形」をとる以外にありません。
 「貿易したいから臣下の礼をとった」に過ぎない。「名より実を取った」と言う話ですね。そもそも「臣下の礼」といったところで極めて形式的であり「臣下としての具体的な負担」があるわけでもない。
 なお、日明貿易 - Wikipediaによれば6代将軍・足利義教時代に復活しています。


大潟村で製造「パックごはん」台湾に初めて輸出(秋田県)(ABS秋田放送) - Yahoo!ニュース

 来年2月からは中国に輸出されるほか、アメリカやシンガポールなどへの輸出に向けた商談も進んでいます。

 記事タイトルは「台湾」ですが「中国にも輸出する」そうです。人口を考えれば中国の方が「台湾より有望な市場」でしょう。ということで「日本にとっての中国市場の重要性」を考えたら「反中国極右」のようにいたずらに中国を敵視することは何ら合理性がありません。


高市氏「悔しい」対中非難決議見送りで茂木氏に苦言 - 産経ニュース
 苦言という「師匠、上司など目上の立場の人間が、目下の人間に行う教育的指導」というニュアンスの言葉を産経が使ってることには吹き出しました(もちろん茂木幹事長と高市政調会長では茂木の方が上司に当たる)。
 そこは中立的に「批判」と書くべきでしょうに。
 いずれにせよ、事がすべて終わってから高市が「今年中に国会で中国批判決議がしたかったのに」などと泣き言を言っても何もどうにもなりません。
 彼女も「本気の茂木批判」ではなく「右翼支持層へのいいわけ」としてのパフォーマンスに過ぎないでしょうが。何せ、茂木幹事長の態度はどうみても「岸田首相(自民党総裁)や林外相」の意向を受けています。高市も「首相、外相、幹事長」と事を構えるほどの度胸はないでしょう。