今日の中国ニュース(2021年10月26日分)

中国、中米諸国に台湾断交迫る ホンジュラスに照準 : 日本経済新聞

 ホンジュラス大統領選で最有力候補に浮上した最大野党LIBREのシオマラ・カストロ氏は、当選した場合「即座に中国と外交・通商関係を結ぶ」と繰り返す。ホンジュラスは台湾と外交関係を維持しているが、カストロ氏は中国に乗り換える方針だ。
 直近の世論調査で支持率は、カストロ氏が38%に伸び、アスフラ氏の21%を引き離した。
 台湾が警戒するのは、中国が「台湾独立派」とみなす蔡英文(ツァイ・インウェン)総統が就任した16年以降、カリブ海・中米諸国への影響力を強めているからだ。17年にパナマ、18年にはエルサルバドルドミニカ共和国がそれぞれ台湾と断交し、中国と国交を結んだ。
 中国の武器はインフラ建設を含む経済支援だ。
 米ローズ・カレッジのチェンカイ・チェン准教授は「中国が今後、中南米で台湾承認国の多くを切り崩していけば、米国にも大きな打撃だ」と指摘する。

 中国に敵対的な態度をとる蔡英文政権に対して「報復」として中国が「中南米での断交ドミノ攻勢をするかもしれない」と言う記事を紹介しておきます。


「24年までに中国が台湾侵攻も」 前米大統領補佐官: 日本経済新聞
 「台湾が独立宣言しない限り侵攻しない」という国際公約を反故にして「欧米の経済制裁を受けるリスク」を犯すことを中国はしないでしょう。そもそも発言者が「トランプ政権の元高官」、つまり1)「異常な反中国」の上に、2)バイデン政権の外交に影響力が無いと言う意味でこんな発言を取り上げるのは馬鹿げています。


衆院選 台湾与党「自民が安定多数は良いこと」 - 産経ニュース
 産経記事が事実ならば、民進党は完全に常軌を逸しています。
 単に「リップサービスとして勝利を祝う」のならともかくこの発言はとてもそうは理解できない。「自民に批判的な層」を「アンチ台湾」にしかねません。


習近平国家主席がマクロン仏大統領と電話会談--人民網日本語版--人民日報
「仏の主張は正しい」習氏、関係強化求める 米への反発意識? - 産経ニュース
 中国、フランス双方が「一定の友好関係」を構築しようとしていることは明白であり、「アンチ中国のウヨ」が放言する「自由民主主義の欧米VS専制主義の中露」という構図は「あまりにも単純な構図」で「事実に反すること」は明白です。


福田元首相、コロナ中国起源説は「風評」 - 産経ニュース
 福田氏の言う「風評」が何を意味するかで福田発言の評価は変わってきます。
 「武漢のコウモリ起源」なら風評とは言えない(それなりの根拠がある)でしょうが「細菌兵器説」「研究所流出説」は明らかに風評です。産経記事ではそのあたりが今ひとつ明確ではなく評価は保留します。


【風を読む】老舗旅館を買いあさる中国資本 論説副委員長・佐々木類 - 産経ニュース
 反中国・産経らしいですが、資本主義の論理「金儲け」の何が問題なのか。「旅館購入」が安全保障に反するとでもいうのか。
 「だったら産経が購入しろ」と言いたい。


台湾総統、米軍受け入れ認める 中国の脅威「日々増大」―CNN:時事ドットコム
 中台関係の悪化を恐れて「微妙な問題なのでノーコメント」「こうした問題で中国に手の内をさらす馬鹿はいない」などと曖昧にごまかすかと思いきや「米軍の軍事指導を受けて何が悪い」と居直るのだから蔡英文の馬鹿さには呆れて二の句が継げません。蔡英文が曖昧にごまかすなら「なあなあ」にごまかす選択肢もあったでしょうに、こうも公然と居直られては中国としても面子の上から「そんなことは許さない!」と批判のトーンをあげざるを得ません。
 蔡は「反中国の立場に立つ支持層」への「人気取り」のために中国叩きをしているのではないかと疑いたくなります。勿論、そこにあるのは「俺たちには米国がついてる、中国もうかつなことはできない」という思い上がりでしょう。中国もさすがにこの程度で「軍事侵攻」には動かないでしょうが、ここまで面子を潰されては「断交ドミノ」「経済的締め付け」など蔡に対する「報復措置」をとらざるを得ないと思い始めてるのではないか。


国連の台湾追放決議を「中国が悪用」 米重鎮議員が声明 - 産経ニュース
 おいおいですね。悪用も何もあの決議は「中国の国連復帰と台湾の国連追放」以外に解釈のしようはないでしょうに。
 「決議は間違ってる、変更すべきだ」ならまだしも。結局「決議の撤回、変更は困難だが骨抜きにしたい(台湾を国連に復帰させたい)」という思惑から詭弁をはいてるだけの話です。


台湾、国連に是正要求 排除は「拡大解釈」 - 産経ニュース
 おいおいですね。「台湾の国連加盟」を目指すつもりなのか。「国連加盟申請」などしたら「事実上の独立宣言」と見なされて、中国の軍事侵攻を招きかねないでしょうに。