新刊紹介:「前衛」2021年12月号

 「前衛」12月号について「興味のある内容」のうち「俺なりに何とか紹介できそうな内容」だけ簡単に触れます。「俺の無能」のため「赤旗記事の紹介」でお茶を濁してる部分が多いです。なお、衆院選結果については編集が間に合わなかったようで言及はありません。選挙結果についての「詳しい分析や評価」は「前衛」としては12月発売の1月号掲載になるのでしょう。

◆グラビア『日本文学風土記:秋田・大館』(小松健一
(内容紹介)

小林多喜二 - Wikipedia参照
 秋田県北秋田郡下川沿村(現大館市)に小作農家の次男として生まれた。

2010年5月22日(土)13:30~放送
秋田テレビ秋田人物伝『小林多喜二』(放送は終了しました)
 「蟹工船」の著者として知られる小林多喜二は、現在の大館市出身。
 4歳の時に一家で小樽に移住しますが、彼の作品には秋田で育った母と悲惨な境遇にあった恋人*1の存在が大きな影響を与えていました。

88回忌で小林多喜二をしのぶ 秋田・大館:朝日新聞デジタル2021.2.23
 特高警察に拷問を受けて死亡したプロレタリア作家小林多喜二(1903~33)をしのぶ多喜二祭が命日の20日、生誕の地碑がある秋田県大館市の下川沿駅前であった。地元の人たち約20人が「蟹工船」などで知られる多喜二の業績に思いをはせた。
 多喜二は4歳で北海道小樽市に移住するまで旧下川沿村で暮らした。生誕の地碑は1957年、地元の人らが建立し、87年に駅構内から駅前広場に移設された。多喜二祭は地元の人らで作る生誕の地碑保存会が毎年開いており、今回が88回忌となった。

という小林多喜二が取り上げられています。ただし多喜二一家は、多喜二が四歳の時に「北海道小樽市に移住」。

小林多喜二 - Wikipedia参照
 小樽商業学校(戦後は小樽商業高等学校、現在は閉校)から小樽高等商業学校(現・小樽商科大学)へ進学。学校卒業後は、北海道拓殖銀行拓銀)小樽支店に勤務。1928年の総選挙のときに、北海道1区から立候補した山本懸蔵の選挙運動を手伝う。この経験がのちの作品『東倶知安行』に生かされている。1929年に『蟹工船』を『戦旗』に発表し、一躍プロレタリア文学の旗手として注目を集めるが、こうした左翼活動が問題視され拓銀を解雇(諭旨免職)され、翌年春に東京へ転居。

ということで一般に多喜二といえば「小樽のイメージが強い」のですが。


特集『核兵器禁止条約に署名・批准する政府を早く』
◆被団協結成65年 核兵器のない世界、原爆被害者への国家補償を求めつづける(田中煕巳*2
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
赤旗
主張/原爆症の判決/被爆者援護への逆行を許すな2020.2.27


◆岩手:核兵器禁止条約署名・批准を政府に求め意見書を全自治体で可決(下村次弘*3
◆福島:原発立地の四自治体含めて署名への賛同の新たな広がりと変化(石堂祐子*4
◆山梨:「政府に禁止条約の批准を求める山梨県民の会」:草の根から共同広げ署名すすめる(菅沢三郎*5
◆宮崎:原水禁世界大会にオンラインで参加:地域で分科会でと新たな取り組みに(矢野弘子*6
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
赤旗
核兵器禁止条約参加を 意見書 3割超す/556地方議会が可決/原水協調べ2021.4.6
核兵器禁止条約/批准する政府 今こそ/原水爆禁止世界大会 テーマ別集会2021.8.9
主張/国連の核廃絶議論/禁止条約の発効で新たな勢い2021.10.4


◆まず政治が「公助」の再建を:コロナ禍がうきぼりにした雇用破壊と生活困窮の現場(藤田和恵*7
(内容紹介)
 「公助」に否定的な「極右政党」維新の躍進には愕然とせざるを得ませんが、くじけずに戦うほかはないのでしょう。藤田氏も批判するように「そもそもマスコミがこうした社会福祉の貧困をまともに報じない」ために「公助の貧困」が「当事者(貧困)以外に十分理解されてない」という問題があります。


◆コロナ禍のシフト制労働者と「補償なし休業」:シフト制労働黒書に示された実態とたたかい(原田仁希*8
(内容紹介)
 赤旗などの記事紹介で代替。
赤旗「シフト制労働者黒書」 首都圏青年ユニオン発表/補償なし休業強いられ…2021.5.7
パートやバイトはコロナで休業補償なし、正社員との格差浮き彫り 首都圏青年ユニオンが「黒書」まとめる:東京新聞 TOKYO Web2021.5.22


◆いまアフガニスタンにどんな支援が求められているか:中村哲さん*9の取り組みの意義とアメリカの責任・日本の役割(宮田律*10
(内容紹介)
 架空問答形式で書いてみます。
◆聞き手
 タリバンの政権奪還をどう見ますか?
◆宮田氏
 タリバンの進撃が激化して「政権崩壊の恐れ」が指摘されても、バイデン政権はためらいなく、撤退しました。私はバイデンがどう言い訳しようと彼は「政権崩壊」を覚悟していたと思います。「南ベトナム崩壊」が事実上米国民に容認されたように「アフガン政権崩壊も容認される」「もはやアフガンにいつまでも米軍を駐留できない」という判断があったと。バイデンにとっては「政権崩壊」で批判がこれほどまで高まることは予想外だったでしょう。
 結局、「腐敗で政権が崩壊した」という意味では南ベトナムと同じだと思います。米国は「アフガン政府」が腐敗によって国民の支持を失うことを止められなかった。またタリバンパキスタンが支援してるという面も大きかった。米国は様々な思惑からパキスタンと全面対決はできませんでした。これではタリバン撲滅にはどうしても限界があります。
◆聞き手
 タリバンについては「女性差別」「イスラム独裁」などが危惧されていますが?
◆宮田氏
 私もそれは危惧しています。何せ前回の政権(ブッシュの攻撃で打倒されましたが)はまさにそうした面で批判されたわけです。
 「昔と変わった」と自称するタリバンですが「変わった」ようには残念ながら見えない。ただし、だからといってタリバン撲滅が果たしてできるのか。米国はいったんは米軍撤退という形でさじを投げたわけです。難しいことですが、「タリバン政権を認めた上で彼らを穏健な方向に持って行く」という形しかないのではないか。
 とにかく、大事なことは中村哲氏の精神だと思います。地元に根を張り、地道な支援をしていくことが一層求められているのではないか。


◆コロナ禍、アメリカ・シカゴの社会的正義をめざす教員組合の学校再開(山本由美*11
(内容紹介)
 コロナ禍において対面授業を強行しようとする「シカゴ市教育当局」に対して教員労組が1)生徒や教師へのワクチン接種を条件とすること、2)それができないのならば対面授業はすべきでないことを主張して、一定の成果を収めたという話です。
新型コロナ: 米シカゴ、対面授業再開へ 教員のワクチン接種など条件: 日本経済新聞2021.2.11


特集『外国人の権利・日本語指導が必要な子どもの教育』
◆インタビュー『外国人、弱者の人権を国際人権法の視点で考える』(申惠丰*12
(内容紹介)
 このインタビューが総論的内容ですね。もちろん今回の記事の背景には「スリランカ人女性虐待死疑惑(遺族が入管幹部を殺人容疑で刑事告発)」など、昨今明らかになった「外国人へのひどい人権侵害」があります。
 11/10(水曜)のTBSラジオ森本毅郎スタンバイ」の「タケロー・ニューススクランブル」でコメンテーターの伊藤芳明氏が

「日本政府は遺族に対してどれほど非礼で冷酷なのか」
「なぜビデオを遺族に見せないのか」
刑事告発は遺族として当然の気持ちでしょう」

と憤慨してましたが全く同感です。


◆日本語指導が必要な子どもたちの問題は重大な人権問題(篠原薫)
(内容紹介)
 もちろん「民族語教育」は重要です。それがなければ「外国人児童への日本語教育」は『明治時代のアイヌ同化』のような「おぞましい代物」になりかねません。だからこそ俺も「民族語教育の場」である朝鮮学校に対する差別的待遇(国の高校無償化除外、東京都、大阪府など『右翼政治家が首長である自治体』の補助金不支給など)を批判しています。ただし日本で暮らす以上「日本語教育も重要」なわけです。
参考
赤旗外国人の困難 状況は/岩渕氏が参考人質疑2020.3.8

外国人の日本語指導に地域格差 教員の担当数、最大3倍: 日本経済新聞2021.9.14
 文部科学省によると、日本語の授業が必要な外国籍の子らは全国の公立小中学校に2020年5月1日時点で約3万8千人いた。
 日本語指導が必要な子が平均(566人)より多い13都府県と5政令市をみると、教員1人の受け持ち人数が最も少ないのは東京都と栃木県で11人。最多の千葉県は32人で約3倍の差がついた。
 受け持ちが多ければ細かい指導は難しい。
 千葉県船橋市は日本語指導が必要な子が200人以上いるが、担当教員は5人しかいない。教員がいない学校に通う子は教員免許を持たない外部の指導者に頼ったり携帯翻訳機を使って授業を受けたりしている。
 地域差の主因は財源不足だ。
 文科省によると、日本語の授業が必要な外国籍の小中学生らは26年度に4万人を超えると推計される。外国籍の子どもが能力を十分に生かせる環境が整わなければ、企業がグローバル展開するうえで必要な優秀な海外人材の受け入れや定着は進まない。
 海外は先行する。
 移民を積極的に受け入れ、人口増を経済成長につなげてきたオーストラリアでは、在籍する児童生徒の使用言語などの情報の州教育省への提出が学校に義務付けられている。主な州では移民の子どもが一定数いる学校に英語教育の専門資格を持つ教員を配置している。
 フランスや韓国なども移民の子どもへの公用語の教育は1クラス10人程度で実施され、各国最低でも週10~20コマ程度の授業を受けられる。
 教員の質の確保も課題だ。日本語指導専門の教員免許はなく、家庭科など国語以外の教科の教員が教える例も目立つ。各国は教員に専門の免許を求めたり、教職課程で公用語教育を必修科目にしたりしている。

56、教育(2021総選挙/各分野政策)│各分野の政策(2021年)│日本共産党の政策│日本共産党中央委員会
◆外国人の子どもへの教育条件の整備
 このほど国は、日本に居住する外国籍で義務教育年齢にあたる子どもたちのうち、学校に通っていない子どもたちは約2万人にのぼることを明らかにしました(文科省推計)。内外人平等を保障した国際人権規約子どもの権利条約にもとづき、公立学校への受け入れ体制の整備、外国人学校への支援、日本語教室設置、公立高校への入学資格の改善など在日外国人の子どもの教育を保障します。子どもの生活のためにも、外国人の賃金未払いや劣悪な労働条件の改善、福祉・医療を受けやすくするとともに、地域での共生をすすめます。


◆外国ルーツの子どもたちと共に創る学校・社会とは:特別支援学級在籍者の増加や高校進学の問題にかかわって(藤川純子)
(内容紹介)
 副題が重要ですね。「特別支援学級の外国人生徒*13」「外国人生徒の高校進学」が現場において難しい問題として浮上してるわけです。
 なお、藤川論文では外国人の子どもの「厳しい状況」の一例として

毎日新聞取材班『にほんでいきる:外国からきた子どもたち』 (2020年、明石書店)が取り上げた2017年の三重県四日市市日系ブラジル人女児虐待死事件
 これについては例えば学校も児相も…外国籍女児守れず 炎天下の車に遺体:朝日新聞デジタル(2017.9.17)、にほんでいきる:外国からきた子どもたち 四日市・虐待死の女児 「学校行くの」かなわず 就学不明、追跡に限界 | 毎日新聞(2019.1.7)参照
三重県亀山市日系ブラジル人男児虐待死事件
 これについては、例えば亀山ブラジル人男児死亡事件、傷害容疑でメキシコ国籍の男を再逮捕 - 伊勢新聞(2020.4.29)参照

を取り上げています。

【参考:ブラジル人児童虐待死事件】

社長のつぶやき|株式会社アバンセコーポレーション
 千葉県野田市で小学4年の女の子が自宅浴室で死亡し、その両親が傷害の容疑で逮捕された事件は、連日報道や国会で取り上げられただけではなく、国連子どもの権利委員会からも児童虐待対策の強化が勧告されるまでの事態に至ったことは、みなさんもよくご存知ですね。この事件より1年数か月前の2017年8月、三重県四日市市のアパートで「就学不明」のブラジル国籍の女の子(6歳)が、ブラジル人の母親の内縁の夫でペルー国籍の男(37歳)から殴る蹴るの暴行を受けて死亡、その遺体がクーラーボックスに詰め込まれていた事件を覚えていらっしゃいますか。事件そのものを知らない日本人がほとんどで、亡くなっても何の関心も持たれず、スーッと通り過ぎていく空気のような存在が定住外国人なのでしょうね。
 同じ虐待死の事件で、なぜこれほどまでにマスコミの扱いが違うのか。行政側の不備を忖度してマスコミが意識的に日本の多文化共生の遅れを「見えない化」しているように思えます。

【参考:外国人児童と特別支援学級、高校進学】

外国籍の小中生、「支援学級」頼み 日本語教育体制に穴: 日本経済新聞2021.5.9
 障害のある子ども向けの「特別支援学級」が、日本語の不得意な外国籍の子どもたちの受け皿になっている。障害の有無を見極める適切な検査と日本語の学習環境が整っていない現状は、外国籍の子の学びを阻害する懸念も強い。働き手不足の緩和や企業のグローバル化に向け、外国人が安心して日本で暮らせるようにする上で教育体制の見直しが不可欠だ。
 背景には日本語指導が必要な子の受け入れ態勢の不備がある。
 外国籍の在籍率が25市町の平均を大きく上回る中部地方の教委は「日本語が身についていない子どもを人数の多い通常の学級で手厚くサポートするのは難しい」とし、検査を通じた障害の診断なしに支援学級に在籍させるケースがあると認める。
 支援学級が日本語指導も担うことになるが、京都教育大の浜田麻里教授(日本語教育)は「障害がない子の語学教育に特別支援の人材を充てれば、本来の目的である障害のある子へのサポートが手薄になりかねない」と懸念する。
 外国籍の在籍率が2.4%と全児童生徒の割合(2.6%)を下回った愛知県豊橋市は、入学直後の学習を支援する通訳を約30人確保、障害の有無も母語での検査を進めている。
 ただ、こうした取り組みは一部にとどまり、18年度の同省調査では、日本語指導が必要な小中学生の約半数が「指導者がいない」といった理由で日本語の授業を受けていないのが実情だ。

外国籍の子の支援学級在籍率、初の全国調査 文科省: 日本経済新聞2021.8.5
 日本語が不得意な外国籍の児童生徒らのうち、障害のある子ども向けの「特別支援学級」に在籍する人数を把握するため、文部科学省が初の全国規模の調査に着手したことが5日、わかった。日本語能力を理由に学びを阻害されたとの訴えが後を絶たないことから、実態を広く明らかにして指導環境の改善につなげる必要があると判断した。
 支援学級に入ることを勧められた子らの日本語能力の判断方法や、知能検査の際に言語面の配慮をしているかも尋ねる。
 文科省は16年度、外国人が多く住む静岡県、愛知県など8県の25市町に絞り、公立小中に通う外国籍の児童生徒の支援学級在籍率を調査した。外国籍の児童生徒9529人のうち支援学級に在籍する子は497人で5.2%を占め、全児童生徒の在籍率(2.3%)の2倍以上に上った。
 日本経済新聞が20年度の状況を同じ自治体を対象に調査したところ、25市町の外国籍の児童生徒1万3503人のうち支援学級に在籍する子は875人で6.5%を占めた。全児童生徒の在籍率は3.2%で、2倍の差がある状況は変わらなかった。
 同省は21年6月、特別支援学級に入るべきかどうかの基準を定める手引きを約8年ぶりに改訂し「障害がないにもかかわらず日本語指導が必要という理由で支援学級に入れることは不適切」と明記した。
 同省の担当者は「日本語ができないという理由で支援学級に入る子どもが多い自治体には是正を促していく」と話している。

 日経がこの問題について「外国人に対する応対がひどければ日本ではなくて韓国など他の国に外国人労働者がいってしまう!」つう「完全な財界目線(人権的観点が弱い)」とはいえ頻繁にこの問題を取り上げてるのが興味深い。
 それと前衛記事にも書いてありますが「本来、知的障害で日本語が使えない子どもが対象のはずの特別支援学級」に「日本語は使えないが知的障害などない外国人の子ども」が「大量に存在する(しかも学校や行政も知的障害がないとわかってる)」という「明らかに不適切な事実」があるようですね。

同省の担当者は「日本語ができないという理由で支援学級に入る子どもが多い自治体には是正を促していく」と話している。

つうのは「自治体の自主性」という意味では「本来避けたいところ」ですが国が動かないとこの問題事態が続くのでしょう。
 「文科省の介入もやむなし」とは思います。

日本語教員が不足 外国人生徒「受験乗り切れるか不安」: 日本経済新聞2021.9.14
 「日本語がわからず授業ではほぼ何も理解できない。高校受験を乗り切れるか不安」。
 千葉県船橋市立中学校3年の男子生徒が携帯翻訳機に向かって中国語で話すと、画面に日本語の表示が浮かんだ。
 生徒は2020年度に中国から来日した。同校には日本語指導の教員がいない。教員免許を持たない非常勤の指導者から週2日、午前中の1コマのみ日本語を学んでいるものの、同校の教頭は「免許がなければ学年相当の勉強に追いつけるよう教えるのは難しい」と話す。生徒は普段の授業では携帯翻訳機に頼らざるを得ない。


福島第一原発の地質・地下水調査と汚染水問題(柴崎直明*14
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
赤旗汚染水減へ抜本策を/岩渕議員 海洋放出撤回を要求/参院委2021.6.1
赤旗地元との約束守れ/首相の汚染水発言 小池氏が批判2021.10.19


ジェンダー覚書:The personal is political『日本共産党ジェンダー政策2021』(飯田洋子*15
(内容紹介)

ジェンダー平等の日本へ いまこそ政治の転換を│2021総選挙政策│日本共産党の政策│日本共産党中央委員会(2021.10.1)、主張/ジェンダー平等/本気で取り組む政治へ転換を(2021.10.10)参照
◆男女賃金格差の是正をはじめ、働く場でのジェンダー平等
◆選択的夫婦別姓、LGBT平等法を実現
◆DV、ストーカーなど女性に対するあらゆる暴力を根絶
◆意思決定の場に女性を増やし、あらゆる政策にジェンダーの視点を貫く「ジェンダー主流化」

など、選挙公約で掲げたジェンダー政策が改めて紹介されています。議席減は非常に残念ですが、公約で掲げたジェンダー施策実現について今後も奮闘してほしい。


◆座談会『コロナ禍の下で『資本論』を学ぶということ(下):新版『資本論』全12冊完結によせて』(石川康*16、関野秀明*17、萩原伸次郎*18山口富男*19
(内容)
 前回の(上)の続きです(前回については新刊紹介:「前衛」2021年11月号(井上ひさし『雨』の一部ネタばらしがあります) - bogus-simotukareのブログで紹介しました)。なお小生の無能のため、うまく紹介できないので紹介は省略します。


◆論点『特別支援学校、過大・過密、教室不足の解消を』(村田信子*20
(内容紹介)
 赤旗などの記事紹介で代替。
社説[特別支援学校過密] 学習権の保障を確実に | 社説 | 沖縄タイムス+プラス2020.9.4
赤旗支援学校に設置基準必要/山下氏に文科相が明言2020.11.18
赤旗特別支援学校の設置基準を/「めざす会」 署名7万人分提出/マンモス化・過密化深刻2021.3.19
赤旗豊かな障害児教育へ交流/設置基準よりよく2021.10.24


◆論点『20年度食料自給率37.17%の意味するもの』(柳重雄*21
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
赤旗主張/最低の食料自給率/国内の農業基盤の強化を急げ2021.9.14


◆暮らしの焦点『土砂災害を誘発する大規模林業 希望は「自伐型林業」』(上垣喜寛*22
(内容紹介)
 自伐型林業について赤旗などの記事紹介で代替。
赤旗持続可能山づくりへ/紙氏、支援策拡充求める2021.4.2
NHKクローズアップ現代プラス持続可能な社会を目指した林業、「自伐型林業」とは!?2021.9.15
「皆伐が土砂災害招く」 人吉市で林業フォーラム|【西日本新聞me】2021.10.18


メディア時評
◆テレビ:問われる選挙報道のあり方(沢木啓三)
(内容紹介)
 沢木氏は「このコラムが出る頃には、どんな結果であれ、選挙結果が出てるのでやや空しいのだが」と断った上で
1)「自民党総裁選」をワイドショーで大々的に報じたのに、衆院選挙報道からは逃げる
2)赤旗が指摘したDappi疑惑にまるで触れない
テレビ局に「どこまで自民党におびえてるのか、それでジャーナリズムといえるのか」と酷評しています。野党共闘が躍進すればよかったのですが、そうはいかず、「さらにテレビ局の自民党批判からの逃亡」が悪化するかと思うとげんなりしますが、くじけずに批判するほかはないのでしょう。
 いずれにせよ「自民党主導の野党への名誉毀損疑惑」というDappi疑惑は徹底的に追及されて当然です。
 不正、犯罪が追及されるのは当然ですが、こうした自民の不正追及におそらく後ろ向きであろう自民党応援団「国民民主、維新」の「インチキ野党ぶり」を暴露するという意味でもそうした追及は必要です。
野党攻撃ツイッター「Dappi」が自民党と取引⁉ 正体はIT企業 ネット工作まん延か:東京新聞 TOKYO Web2021.10.13
小渕優子氏の資金管理団体も…自民党が「Dappi」運営会社に759万円支出していた | 文春オンライン2021.10.22
赤旗主張/「Dappi」疑惑/自民党本部は国民に説明せよ2021.11.9


◆スポーツ最前線『始まった「減遭難活動」:新しい登山者層の増加にどう対応するか』(青山俊明)
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。「新しい登山者層の増加」とは「コロナ禍で日帰りで登れる低山での登山者が増えた(その多くは初心者)」つう話です。コロナ禍において「(長野県民、山梨県民を除いて)県境を越える」「山小屋で三密のリスク(そもそも三密リスクを理由に山小屋が閉鎖されたところも多い)」という「長野、山梨の高山の登山者」は減ったようですが。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a96e2a4c0f77e8a39105d9eb3f5bf86e8e2578582021.10.30
 近年の登山やキャンプなどのアウトドアブームにともない、遭難件数も増え続け、2019年には全国で2531件の遭難が発生した。30年前の約5倍である。
 しかし、新型コロナで不要不急の外出自粛が求められた昨年は、2294件に減少。特に日本アルプス八ヶ岳など、本格的な登山が楽しめる長野県では265件から183件と、約45%も遭難者が減少した。
 ところが、東京や大阪など大都市近郊の山では、逆に遭難者が増えているのだ。
 遭難の増加が著しいのは丹沢山地がそびえる神奈川県で、遭難発生件数は104件から144件と、約38%も増えた。過去10年で最多、全国でも北海道、長野県に次ぐ多さである。
 都心から大山の登山口まで約90分。そこからはケーブルカーで中腹まで登れるため、シーズンになると多くの人で賑わう。登山道はかなりよく整備されているが、入山者の数に比例して遭難も少なくない。昨年は45件、50人が遭難した。
 関西はどうか。
 大阪周辺で最も遭難が増加しているのは奈良県。桜で有名な吉野山の南には大台ケ原や大峰山系など、魅力ある山々が連なり、多くの登山者が訪れる。
 神奈川県と奈良県、いずれも遭難が多発しているのは標高2000メートルに満たない山で、比較的簡単に登れると思われがちだ。決して「高い」とはいえない山で、なぜ遭難件数が増えているのか。
◆どこで迷ったのかすらわからない
 遭難で目立つのは「道迷い」。特に奈良県では約49%(20年)が道迷いによる遭難を占める。
 今年7月、手軽に登れるとされる観音峰(1347メートル)を目指した大阪大の教授(68)が道に迷い、遭難したケースは大きく報道された。道に迷った際、転倒し、骨折して動けなくなったが、さいわい2日後に救助された。
「実際に迷われた方の話を聞くと、どこで迷ったのかすらわからない人もいる」(間瀬田さん)
 道標がしっかりと整備された神奈川県の大山でも道迷いによる遭難は多く、特に表参道尾根や雷ノ峰尾根の分岐で遭難が多発している。
◆体力不足で山を下れない
 ちなみに、大山での遭難の場合、原因の48%(20年)は「体力不足」である。
 山で遭難しないためには日ごろの体力づくりのほか、事前にルートや時間などの計画を綿密に立てること。さらに天候や装備品の確認が大切となる。
 登山計画書をあらかじめ警察などに提出しておくことも重要だ。計画書があれば、本人や家族などから救助要請があった場合、捜索範囲を適切に絞ることができ、迅速な救助活動へとつなげられる。最近は都道府県警のホームページから記入するだけで、登山計画書を出すことができる。

 もちろん「滑落」もあるのですが、「道迷い」「体力不足」が主たる原因であり、従って「低山でも遭難が起こる」つう点に注意が必要です(これについてはその登山、大丈夫ですか?~身近な山にも潜む“遭難”リスク~ | NHK | WEB特集も参照)。「密」回避で山岳遭難多発 「経験者と複数人で」県警が注意喚起―長野:時事ドットコムに書いてあるように「信頼できる経験者と一緒に行く」つうのが無難でしょう。もちろん「道標整備(道迷いの防止)」も一方では必要でしょうが。


文化の話題
◆美術:戦後に完成した戦争画:小早川秋聲《國之楯》(武居利史)
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。なお、武居論文は《國之楯》にスポットを当てていますし、これが「彼の最大の代表作」ですが回顧展では他の作品も展示されます。

小早川秋聲、初の大規模個展を今夏、京都で開催 東京、鳥取にも巡回 – 美術展ナビ2021.1.12
 大正から昭和にかけて京都を拠点に活躍し、従軍画家としても知られる異色の日本画家、小早川秋聲(1885-1974)について、初期から晩年までの作品を紹介する初めての大規模個展「小早川秋聲展 」が今夏、京都文化博物館京都市中京区)で開催される。

小早川秋聲 - Wikipedia参照
 一般に戦争画は、華々しい戦闘場面や勇壮な日本兵の活躍を描いた作品が多いが、秋聲の作品にはそうした絵はあまり無く、戦場での兵士たちの苦労や、兵士の死を悼む作品が散見される。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fac3d0b9bbd2ac20d81d5d1eec6b10877c611e1f2021.10.26
 死した将校の姿をリアリスティックに描いた異色の戦争画《國之楯》で近年注目されている日本画家、小早川秋聲(こばやかわ・しゅうせい、1885~1974)。彼の初となる大規模回顧展『小早川秋聲:旅する画家の鎮魂歌』が東京ステーションギャラリーにて11月28日(日)まで開催されている。
 4章構成となる本展、第1章「はじまり 京都での修業時代」では、秋聲の京都での修行時代の作品を紹介していく。
 秋聲は無類の旅行好きであった。国内はもちろん、その時代は珍しく複数回、中国に渡航し、1922~23年にかけてはアジアからインド、エジプト経由でヨーロッパに遊学。また、1926年には北米大陸へわたり、日本美術を紹介してまわった。第2章「旅する画家 異文化との出会い」は、小早川秋聲が旅先で刺激を受け、より明るく華やかな画風に変化を遂げていく作品が並ぶ。
 しかし、時代が進み満州事変が勃発してからは、秋聲も否が応でも戦争に巻き込まれていく。従軍画家として戦地に赴いた秋聲は、自身の従軍経験もあったためか他の画家とは一線を画す叙情的な戦争画を描く。第3章「従軍画家として《國之楯》へと至る道」では代表作ともされる《國之楯》を下絵と並んで紹介する。
 《國之楯》は陸軍省の依頼で描かれたものだが、受け取りを拒まれたもの。
 戦後は体調を崩したこともあり、大作は制作せず、仏画や小品などを描くようになった。第4章「戦後を生きる 静寂の日々」では、戦後から1974年に亡くなるまでの秋聲の作品を紹介する。
 秋聲の死後、彼の存在や画業はしばらくの間忘れられていた。彼がふたたび注目を浴びるようになったのは、没後約20年後の1995年のこと。美術雑誌『芸術新潮』で《國之盾》が紹介されたことがきっかけとなり、再評価の機運が高まっていった。
 このような経緯があるため、小早川秋聲は《國之盾》など戦争画のイメージが非常に強い。けれども、日本中、世界中を旅し、叙情に富んだ作品を描き続けた側面も見逃してはならない。

 ということで「前衛12月号発売日(11/8)」から20日しかないですが「11/28まで東京ステージョンギャラリー」でまだ開催中です。
 興味のある方は是非。また鳥取県立博物館で、来年(2022年)2月11日~3月21日(予定)まで同じ回顧展が行われる予定です(小早川は鳥取県日野郡日野町の出身)。
 興味深いのは「國之盾」受領拒否事件ですね。「戦後はある種の反省があったかもしれない」ですが、戦前の小早川は「戦意高揚を依頼されたのに反骨精神で厭戦反戦絵画を描いた」という人間ではない。つまり彼の主観では「戦意高揚」だったのですが、どうも陸軍的には「こんな気の滅入る絵の何が戦意高揚だ!」と突っ返したらしい。そして今や「小早川の主観はともかく戦争の悲惨さを描いた名画」と評価されているらしい、というのだから皮肉な話です。
 ただし「國之盾」は戦後、「小早川にある種の反省があった」のか、『桜の花が描かれていた背景』が黒く塗りつぶされ、一部改作された点に注意が必要です。武居論文タイトルの『戦後に完成した戦争画』とは改作のことです。

参考

NHK日曜美術館「異色の戦争画~知られざる従軍画家・小早川秋聲~」を観て | バレエピアニスト高島登美枝/台東区 高島ピアノ塾
 この作品は陸軍から受け取りを拒否されたそうです。
 理由は、日本軍の戦死者を描いたから。
 当時の戦争画は日本軍の死者を描かないのが暗黙のお約束だったそうです。
 例えば、《国の楯》の前年1943(昭和18)年に藤田嗣治が描いた《アッツ島玉砕》
 ちょうど1年前のフジタ展で私もこの作品をリアルで見ておりますが、ここに描かれている日本兵はみな獅子奮迅の活躍する姿であり、倒れているのは全て米兵だそうです。
 絵のタイトルが、そして史実が示すように、アッツ島では守備隊が全滅したのですが。
 フジタのような大画家ですら、こういう配慮が必要だった時期に、小早川は敢えてこの作品を描きました。
 彼がどういう思いでこの作品を描いたのかは我々一人一人が作品と向き合って感じ取るべきことです。
(番組でも有識者の種々の見解を紹介するのみで結論は視聴者に委ねた形でした)

◆叶精二
2019年9月1日
 本日放送の『#日曜美術館 異色の戦争画 知られざる従軍画家・ #小早川秋聲 』。
 日の丸旗をかけられた顔で闇に浮かぶ将校の遺体を描いた衝撃作『国之楯』。陸軍省依頼で描かれながら受取拒否された謎多き作品。#高畑勲監督著『一枚の絵から 日本編*23』(2009年)にも掲載

 高畑曰く

関東圏で初めての小早川秋聲の回顧展が加島美術で開催「國之楯」を中心とした作品の数々/小早川秋聲画集も販売|株式会社 加島美術のプレスリリース参照
「いまもなお、生き残った者としての私たちを、そしてその子孫としての私たちを震撼させ続けている(高畑勲『一枚の絵から 日本編』株式会社岩波書店2009年11月27日初版より引用)」

だそうっです。

◆うふふCDディスクEnVision鍵盤11/24リリース光る星
2021年11月4日
 #小早川秋聲 展、(中略)〝#國之楯〟には見入ってしまい、しばらく動けなかった。どういう気持ちでこの絵を描いたのか、戦地で見てきたことをこれほど生々しく訴えかける絵は見たことがない。涙こぼれそうになってしまった

◆猫
2021年11月4日
 《國之楯》がメディアで取り上げられることの多い小早川秋聲ですが、国内はもとより欧州、シルクロードなどを旅して描いた風景画がなかなか素敵です

◆うだがわみか
2021年11月9日
 東京ステーションギャラリーでは小早川秋聲展やってました。
 「國之楯」という、当初は桜の花びらに包まれていたのを(ボーガス注:戦後は)黒く塗り潰し、(ボーガス注:戦中は)軍部から受取拒否されたいわくつきの絵がありました。


◆写真:小倉隆人写真集『同時代をみつめて:ヨコスカ、工業地帯、足尾、東京湾奥』(関次男)
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。
東京湾周辺の半世紀捉えた写真集 徳島・吉野川市の写真家が出版|文化・芸能|徳島ニュース|徳島新聞電子版
小倉隆人写真集 | kuniの写真


◆映画:「MINAMATA ミナマタ」(伴毅)
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介などで代替。
映画『MINAMATA―ミナマター』公式サイト
MINAMATA-ミナマタ- - Wikipedia

「映画はフィクションでも、中身は本物」映画『MINAMATA』から考えたこと - RKBラジオ / 櫻井浩二インサイト | RKBオンライン
 重要なのは、「史実に基づいた物語である」という点です。つまり、物語であって史実どおりではない、ドキュメンタリーではないということです。事実に基づきながら脚色も伴って作られたフィクションとして観るべきでしょう。
 映画では分からないところもありました。ユージン・スミスの妻、アイリーンはいったいどんな人だったのか?それが気になって、映画を見た後、ある本を読みました。文藝春秋から出版されたノンフィクション「魂を撮ろう:ユージン・スミスとアイリーンの水俣*24」(著・石井妙子*25)です。そこでアイリーンがどんな人だったのか理解できました。映画とあわせて、この本もおすすめです。

ジョニー・デップ「水俣の経験を顧みてほしい」 映画「MINAMATA」に込めた思い:時事ドットコム2021.11.5
 患者らへの補償を求める運動の中心に立つ男性を演じた真田広之チッソ社長役の國村隼ら、海外でも活躍する日本人俳優が存在感をいかんなく発揮している点も、この映画の大きなみどころだ。

水俣映画化のジョニー・デップと監督 地元の「そっとして」への答え:朝日新聞デジタル2021.9.23
 熊本県水俣市で18日に市民有志が開いた先行上映会には、市内外から約千人が参加。
 スミスがチッソから買収を持ちかけられたり、暴行されたりする描写もある。父親がチッソで働いていたという男性(67)は「小さい時から見聞きしてきた通り。違和感はなかった」と認めつつ「世界の人に見てほしい」と話す。
 一方で、映画によって地域の印象が再び悪くなることを懸念する声がある。上映会とは距離を置いてきたという商店主は、「正直なところ、水俣病のことは、そっとしておいてほしい」と明かした。
 上映会は熊本県が後援する一方、水俣市は「映画の中身がわからない」などとして後援を見送った。
 水俣市民の中に「そっとしておいてほしい」という声があることについて、レビタス監督は「まさにそこを描きたかったんです」と理解を示す。
 「周囲の心ない差別と、それによる孤立感が、どれだけ被害者を苦しめてきたことでしょう」
 それでも彼らがこの映画を世に問うたのは、「水俣を繰り返してはならない」という思いからだ。

*1:おそらく多喜二の恋人として知られる田口タキのこと

*2:日本原水爆被害者団体協議会代表委員(田中煕巳 - Wikipedia参照)

*3:岩手県被団協副会長

*4:福島県原水協事務局長

*5:山梨県原水協事務局長

*6:宮崎県原水協事務局長

*7:1970年生まれ。北海道新聞記者を経てフリーライター。著書『民営化という名の労働破壊』(2006年、大月書店)、『ルポ・患者を守る人びと:医療崩壊のなかで』(2011年、旬報社)、『ルポ・労働格差とポピュリズム:大阪で起きていること』(2012年、岩波ブックレット)、『ハザードランプを探して:黙殺されるコロナ禍の闇を追う』(2021年、扶桑社)など。「大月書店」「岩波書店」「旬報社」からこうした本が出ることには違和感はありませんが「フジサンケイの扶桑社から出るのか?」つう違和感は感じます。

*8:首都圏青年ユニオン執行委員長

*9:1946~2019年。ペシャワール会現地代表。著書『アフガニスタンの診療所から』(1993年、ちくまプリマーブックス→2005年、ちくま文庫)、『アフガニスタンで考える:国際貢献憲法九条』(2006年、岩波ブックレット) 、『天、共に在り:アフガニスタン三十年の闘い』(2013年、NHK出版)、『アフガン・緑の大地計画:伝統に学ぶ潅漑工法と甦る農業』(2017年、 石風社)など

*10:静岡県立大学准教授などを経て、現代イスラム研究センター理事長。著書『現代イスラムの潮流』(2001年、集英社新書)、『物語イランの歴史』(2002年、中公新書)、『イラクと日本』(2004年、集英社新書)、『中東 迷走の百年史』(2004年、新潮新書)、『中東がわかる8つのキーワード』(2005年、平凡社新書)、『中東イスラーム民族史:競合するアラブ、イラン、トルコ』(2006年、中公新書)、『イラン:世界の火薬庫』(2007年、光文社新書)、『ドバイの憂鬱:湾岸諸国経済の光と影』(2009年、PHP新書)、『アメリカ・イラン開戦前夜』(2010年、PHP新書)、『激変! 中東情勢丸わかり』(2011年、朝日新書)、『過激派で読む世界地図』(2011年、ちくま新書)、『世界を標的化するイスラム過激派』(2013年、角川oneテーマ21)、『石油・武器・麻薬:中東紛争の正体』(2015年、講談社現代新書)、『オリエント世界はなぜ崩壊したか:異形化する「イスラム」と忘れられた「共存」の叡智』(2016年、新潮選書)、『トランプが戦争を起こす日:悪夢は中東から始まる』(2017年、光文社新書)、『イスラム10のなぞ』(2018年、中公新書ラクレ)、『黒い同盟:米国、サウジアラビアイスラエル「反イラン枢軸」の暗部』 (2019年、平凡社新書)、『武器ではなく命の水をおくりたい:中村哲医師の生き方』(2021年、平凡社)など

*11:和光大学教授。著書『教育改革はアメリカの失敗を追いかける:学力テスト、小中一貫、学校統廃合の全体像』(2015年、花伝社)、『小中一貫・学校統廃合を止める:市民が学校を守った』(2019年、新日本出版社

*12:青山学院大学教授。著書『人権条約の現代的展開』(2009年、信山社)、『国際人権法』(2013年、信山社)、『国際人権入門』(2020年、岩波新書)など

*13:日本人の特別支援学級生徒ですら対応は困難なわけですから

*14:福島大学教授

*15:日本共産党ジェンダー平等委員会事務局次長

*16:神戸女学院大学教授。全国革新懇代表世話人。著書『現代を探究する経済学』(2004年、新日本出版社)、『いまこそ、憲法どおりの日本をつくろう! 政治を変えるのは、あなたです。』(2007年、日本機関紙出版センター)、『覇権なき世界を求めて』(2008年、新日本出版社)、『人間の復興か、資本の論理か:3・11後の日本』(2011年、自治体研究社)、『マルクスのかじり方』(2011年、新日本出版社)、『橋下「日本維新の会」がやりたいこと:何のための国政進出?』(2012年、新日本出版社)、『若者よ、マルクスを読もう』(共著、2013年、角川ソフィア文庫)、『「おこぼれ経済」という神話』(2014年、新日本出版社)、『社会のしくみのかじり方』(2015年、新日本出版社) など。個人サイトはげしく学び はげしく遊ぶ-石川康宏研究室

*17:下関市立大学教授。著書『現代の政治課題と「資本論」』(2013年、学習の友社)、『金融危機と恐慌』(2018年、新日本出版社

*18:横浜国立大学名誉教授。著書『アメリカ経済政策史:戦後「ケインズ連合」の興亡』(1996年、有斐閣)、『通商産業政策』(2003年、日本経済評論社)、『世界経済と企業行動:現代アメリカ経済分析序説』(2005年、大月書店)、『米国はいかにして世界経済を支配したか』(2008年、青灯社)、『日本の構造「改革」とTPP』(2011年、新日本出版社)、『TPP:アメリカ発、第3の構造改革』(2013年、かもがわ出版)、『オバマの経済政策とアベノミクス』(2015年、学習の友社)、『新自由主義と金融覇権:現代アメリカ経済政策史』(2016年、大月書店)、『トランプ政権とアメリカ経済:危機に瀕する「中間層重視の経済政策」』(2017年、学習の友社)、『世界経済危機と「資本論」』(2018年、新日本出版社)、『金融グローバリズムの経済学』(2019年、かもがわ出版)など

*19:日本共産党社会科学研究所副所長(幹部会委員兼務)。著書『新しい世紀に日本共産党を語る』(2003年、新日本出版社

*20:全教(全日本教職員組合)障害児教育部長

*21:埼玉食健連(農林業と食糧を守る埼玉連絡会)会長。弁護士

*22:NPO法人「自伐型林業推進協会」事務局長

*23:岩波書店刊行

*24:2021年刊行

*25:著書『おそめ:伝説の銀座マダム』(2009年、新潮文庫)、『原節子の真実』(2019年、新潮文庫)、『女帝・小池百合子』(2020年、文藝春秋)など