珍右翼・黒坂真に突っ込む(2022年2月11日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真リツイート
 中国共産党には米軍の那覇での演習は脅威です。
志位和夫
 マンション、公園、ホテルが隣接する那覇の中心部での無法な訓練に、強く抗議する。即時中止を要求する
マンション隣で銃構え/那覇軍港 米軍 訓練やめず/県民ら抗議行動 知事は中止要求

 「訓練のやり方が無法だ(志位)」という主張に「訓練自体は必要だ、中国の脅威ガー(黒坂)」は何の反論にもなっていません。

黒坂真
 三浦誠記者。日本共産党は、大日本帝国は存在すべきではなかった、という見解ですね。大日本帝国日露戦争で敗北していれば、帝政ロシア満洲朝鮮半島を支配し強大化。日本も併合された可能性有り。
◆三浦誠・赤旗社会部長
 しんぶん赤旗と産経の「主張」を比べると面白い。
 今日のテーマはともに「建国記念の日」。
 赤旗は神話に基づいた日で科学的・歴史的根拠がない、と。産経は子どもたちに意義を教えよ、だって。
【主張】建国記念の日 子供たちに意義を教えよ - 産経ニュース
赤旗主張/「建国記念の日」/負の歴史刻んだ過去の直視を

 第一に三浦氏のツイートとまるでかみ合ってないのに「唖然」ですね。
 「『建国記念の日』への批判」と「大日本帝国評価(特に大日本帝国が起こした戦争の評価)」と何の関係があるのか。
 まあ、

◆「建国記念の日」支持の右翼が「大日本帝国が起こした戦争(日清・日露戦争日中戦争、太平洋戦争など)について肯定的な傾向がある」こと
◆逆に「建国記念の日」批判派が「大日本帝国が起こした戦争について批判的、否定的な傾向がある」こと
◆「建国記念の日」を制定した明治新政府首脳が日清・日露戦争などの戦争を実行したこと

は事実ですが「理屈の上」では「建国記念の日」支持と「大日本帝国が起こした戦争について肯定的な傾向があること」に「当然の因果関係」はありません。この黒坂の物言いでは

◆「建国記念の日」支持と「大日本帝国が起こした戦争(日清・日露戦争日中戦争、太平洋戦争など)について肯定的な傾向がある」ことには関係がある
◆「建国記念の日」支持者なら「大日本帝国が起こした戦争(日清・日露戦争日中戦争、太平洋戦争など)について肯定」すべきだ

と言っているようなもんで「建国記念の日」支持者でも「あの戦争を正当化は出来ない」と思ってる「ある程度まともな人間」にとっては「ありがた迷惑」「褒め殺し」でしょう。
 第二に「大日本帝国の対外侵略」を批判することは「大日本帝国は存在すべきではなかった」と言う意味では必ずしもない。
 第三に「日露戦争でロシアが勝利したから」といって「ロシアが満洲朝鮮半島を支配し日本も併合された可能性がある」かどうかはなんともいえません。どっちにしろそんなことは日露戦争を日本が起こして「その後韓国併合したこと」を正当化しない。

黒坂真リツイート
 中野顕さん。日本共産党は日本国家は一切軍事力を持つべきではない、という見解ですね。
◆中野顕
【まじ危険】自民党は、5月の連休までに全都道府県で改憲集会を開く。「衆参の憲法調査会が稼働せざるをえないような環境をつくる。この3年間に国民投票を実施する(党改憲本部長)」ことが目標だ。維新と国民民主は「審査会の早期開催」を要求していて、本当に危険です。改憲反対署名を集めましょう。

 「九条改憲集団的自衛権行使)反対」という中野ツイートにこうしたリツイートをするのはデマ中傷としか言い様がない。将来的な「最終目標」ならともかく、共産党は当面の課題として「軍事力全廃」など掲げていないし、当然、保守派とも「九条改憲集団的自衛権行使)反対」「敵基地攻撃能力(先制攻撃能力)反対」などをテーマとして共闘するわけです。

黒坂真
 中野顕さん。自民党議員には、立憲民主党日本共産党の共闘が続いたら良いな、と思っている方が多そうです。

 中野氏も含めて多くの野党共闘派が指摘していることですが、「野党共闘で甘利落選(比例で復活しましたが幹事長を辞任)、石原落選(比例復活も出来ず、石原派は崩壊、このまま政界引退の可能性が高く、仮に政界復帰しても『自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)』などといった昔のような幹部としての活躍が出来るとは思えない)」を考えたら「野党共闘辞めてくれと考えてる自民議員の方が多い」でしょう。今の立民の党勢では「野党共闘しなければ、小選挙区参院1人区では、『立民の強い選挙区』でない限り自民勝利の可能性が高いから」です。
 比例で立民が議席を減らしたことが「野党共闘が理由」であり「共闘を辞めれば比例票が増える」といえる根拠はどこにもありません(せいぜい「その可能性がある」にすぎない)。
 1)「野党共闘しなかった海江田代表時代」に苦戦し、海江田が代表辞任
 2)ポスト海江田の岡田代表野党共闘を実施し成果を得る
 3)ポスト岡田の前原代表が「野党共闘を破壊する希望の党を結党する」が、むしろ野党共闘継続を訴えた枝野立民党が躍進し、希望の党は低迷
 4)枝野立民が野党共闘を継続するが今回の衆院選議席を減らし、代表辞任
という流れからは今回は成果が上がらなかった物の「野党共闘に過去一定の成果」があったことが分かります。野党共闘を否定した「海江田や前原」が結局「選挙敗戦」で失脚したことが「岡田や枝野の野党共闘路線」を生んだと言うことを否定するのは不適切です。