珍右翼・黒坂真に突っ込む(2022年3月7日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真リツイート
 中野顕さん。日本共産党は軍事ブロック廃止を一貫して訴えています。憲法9条を世界に、という視点なら日本共産党は、東欧・北欧諸国にそれぞれの軍隊解散とNATOからの脱退を訴えるべきではないですか。プーチンもこれを目指しています。
◆中野顕
NATOの東方拡大は理由にならない】
 軍事ブロックが拡大するのはよくないこと。しかしだからといってウクライナを侵略していい、国連憲章破っていいということにはなりません。「ロシアが東方進出してきたから日本は韓国を植民地にした」「ABCD包囲網があったからアジアを侵略した」のと同じ論理です。
国連憲章守れ!】
 第2次世界大戦の多大な犠牲の上にかち取られた国連憲章。武力による領土の侵犯は明確に禁止してます。今大切なのは、軍事同盟に対する意見の違いを超え「国連憲章守れ」の一点で世界中が団結し、プーチンを孤立させること。(ボーガス注:れいわ新選組のような)分断は超まずいのだ。
【戦争の原因はロシアの大国主義】
 ロシアを追いつめたのが戦争の原因?。違います。それはプーチンの言い分。(ボーガス注:ABCD包囲網と同じ)自分の犯した罪を他人のせいにする幼稚な責任転嫁です。
【ロシアを批判したらアメリカ側につくことになる?】
 それは大間違い。今回は「プーチンvs人類((ボーガス注:平昌五輪フィギュアスケート女子の銀メダリスト、エフゲニア・メドべージェワなど、プーチンを批判する)ロシア国民を含む)」のたたかいであって「ロシアvsNATO」ではありません。日露戦争の時、日本とロシアの社会主義者は連帯して戦争に反対。片山潜プレハーノフアムステルダムでエールを交換しました。ロシア国内の平和の世論と連帯し、プーチンを孤立させましょう。

 日本共産党の立場では「最終的には全ての国が軍事ブロック(軍事同盟)をやめ軍の保有もやめるべきだ」「そこまでいかなくても当面は全ての国が専守防衛にとどめるべきだ」で「ロシアも含めて軍事をなくすべき」なので「プーチンの目標」とは勿論違います。
 いつプーチンが「ロシア軍を将来的にはなくす」「なくす前でも専守防衛しかしない」といったのか。いつ共産党が「ロシアだけは軍保有をしていいが他の国は軍をなくせ」「ロシアの軍事行使は全て専守防衛の枠内」といったのか。
 勿論「シリアへの軍事介入」や「ウクライナへの軍事侵攻」は「専守防衛」ではない。
 ここまでレベルが低いデマだと実害はかえって少ないですが、日本共産党も「法的措置(民事、刑事)」や「大学への懲戒処分要求」をしてもいいのではないか。
 それにしても「NATOの東方拡大を批判する立場でも、ロシアの行為は容認できない」とする「ロシア批判」の「共産党活動家」中野氏のツイートにこのリツイートとは黒坂は完全にキチガイですね。この中野ツイートを見て、どこの誰が「共産党プーチンの立場は一緒」と思うのか。黒坂ですらそんなことは思ってないでしょう。
 つうか「プーチンに甘い」というなら

「橋下徹はロシアを正面から批判していない」との共産党・谷川医師のツイートに、なぜかオザシンが噛みついた(呆) - kojitakenの日記2022.2.28
某元号組、ロシア非難決議案に反対へ(TBS) - kojitakenの日記2022.2.28
某元号組の3衆院議員はロシア非難決議案に反対。同組の2参院議員と維新の鈴木宗男はどうするのか - kojitakenの日記2022.3.2
某元号組(山本太郎、大石晃子)は越えてはならない一線を越えた - kojitakenの日記2022.3.3
次々にプーチンになびく極右たち/やり過ぎた大石晃子は反維新の戦力として計算できなくなった - kojitakenの日記2022.3.4
山本太郎と某元号組はロシアによる原発攻撃に沈黙するのか - kojitakenの日記2022.3.5
×××新選組、「今の路線はもう勢力拡大ではなく、堅い支持者に向けたアピール」になってしまった (by ツイッター政治おじいちゃんお化け氏) - kojitakenの日記2022.3.6

が批判するれいわ新選組鈴木宗男*1橋下徹(鈴木は維新所属の参院議員、橋下は維新初代代表で、二人とも維新の会関係者。そのため、反対したれいわと違い、ロシア非難決議に一応賛成したとはいえ、維新のロシアに対する態度も曖昧)の方が「とてつもなく甘い」のにロシアのウクライナ侵攻で「プーチンを批判する共産党」をロシアの仲間であるかのように「誹謗中傷」し、れいわや鈴木、橋下を非難しないのだから黒坂も呆れたバカです。
 しかしれいわを見ていると

第32回衆議院議員総選挙 - Wikipedia(1969年)
社会党
 改選前134→改選後90。社会党は初めての100議席割れ。成田知巳委員長は辞意表明したが慰留され、1977年まで委員長。
共産党
 改選前4→改選後14

を連想しますね。勿論選挙結果は「一つの要因」だけでなく「複雑な要因」で決まりますが、1969年選挙での「社会党敗北、共産党躍進」は「1968年のプラハの春弾圧での態度」が大きく影響したというのが通説です。
 既に「1964年の日本共産党(日本のこえ) - Wikipedia結成(ソ連が後押しした日本共産党破壊工作)」でソ連との関係が険悪になっていた日本共産党は躊躇なく弾圧を批判したのに対し、社会党は「いわゆる向坂派の社会主義協会*2(親ソ連)」に引きずられて「今回のれいわや鈴木宗男、橋下のプーチン擁護」並の甘い態度に終始しました。
 その結果「ソ連に批判的な左派、リベラル派の票が社会党から共産党に流れた」わけです。
 れいわもこのままでは今年の参院選で「1969年衆院選社会党」並に痛い目を見るのではないか。

*1:れいわと違い、ロシア非難決議に賛成はしましたが「渋々」でしょう。

*2:社会主義協会向坂逸郎九州大学教授の向坂派と太田薫・総評議長の太田派に分裂するが向坂派の方が規模が大きく主流派となったため、社会主義協会派というと「分裂以降」は向坂派を通常意味する。なお、向坂の影響でプラハの春弾圧(1968年)についてはソ連を擁護した協会も、向坂の影響が小さかった時期のハンガリー動乱(1956年)についてはソ連を批判している。これについては社会主義協会 - Wikipedia参照