今日の産経ニュース(2022年3/17~20日分)

参院選「後のない闘い」 社民大会、副党首に新垣氏 - 産経ニュース

 日本に社会民主主義に立脚する政党をなくしてはならない
 社民党憲法9条は直結している。憲法にとっても正念場だ

 確かに「社民の看板は今は社民党だけ*1」ですが、福島党首には失礼ながら現状の共産党は「かなり社民化」していますのでね(例えば2021年総選挙公約と各分野の政策・目次│2021総選挙政策│日本共産党の政策│日本共産党中央委員会参照)。「今すぐ共産主義社会を目指す」なんて公約は掲げていない。護憲なら共産党も看板に掲げている。
 「社民党の今の党勢」を考えれば、こんなことを言っても「社民主義支持の立場」でも共産支持ですね。少なくとも俺はそうです。
 今更言っても仕方ないことですが「辻元清美氏(元社民党政策審議会長、国対委員長、元立憲民主党副代表)」「保坂展人氏(元社民党国会議員、現在は世田谷区長)」など社民党議員が社民党を離れていったことが痛かった。「社民党にとどまり続けた福島氏」以外は「いつ地方首長や民主党に移るかわからない」というのではよほど熱心な社民党支持者でなければ支持する気も失せます。
 福島氏としては「共産との差別化」をしたいところでしょうが、共産を離れる票があったとしても、今は社民党よりもれいわに票が行く状況でしょう。まあ「山本太郎のロシアびいき」で社民党に多少は有利になるかもしれませんが。

 新垣邦男衆院議員を副党首に充てるなどの役員人事を了承した。
 社民党の国会議員は福島瑞穂党首と、昨年の衆院選沖縄2区で初当選した新垣氏の2人。新垣氏は国対委員長と政審会長も兼務する。

 国会議員でないと格好がつかないという認識があるのでしょうが、それにしても「副党首兼国対委員長兼政審会長」ねえ。
 個人的には「大椿裕子氏(前・副党首、元大阪教育合同労働組合執行委員長)」「服部良一氏(前・政審会長、元参院議員)」の留任では「ダメなのか」感はあります。

 参院選は政党要件維持がかかった正念場の選挙だ。

 何で政党要件が問題かと言えば「政党助成金の受領資格」「比例区への擁立資格」がなくなるからです(そうした資格要件の是非はひとまず論じません)。
 政党助成金はどうでもいいとしても、つまりは「社民党が国政政党でいられなくなる危険がある」ということですね。今の社民党では比例区に擁立できなければ国会議員を送り込むことは困難でしょう。


「台湾・尖閣 有事誘発を懸念」75% 共同調査 - 産経ニュース
 日本人は何故こんなにバカばかりなのかと心底呆れます。ロシアへの「国連総会非難決議」「経済制裁」を見て中国がそんな軍事侵攻をやりたがるわけもない。
 「脱サラをして失敗した知人が身近にいるのに脱サラしたがる人間がいるか」「怪しげな不動産投資話にだまされた知人が身近にいるのに同様の投資話に出資したがる人間がいるか」「工藤会に対する福岡県警による頂上作戦(トップが逮捕起訴されたあげく一審で死刑判決)を見て、無茶苦茶な暴力行為をしたがる広域暴力団(稲川会、住吉会山口組)がいるか」などというような話です。
 中国も「過去のロシアとのしがらみ」から国連総会ロシア批判決議に賛成しなかったものの棄権して、ロシアからは距離を置いています。
 そもそも「中国とロシア」「台湾とウクライナ(台湾は、国連非加盟で国際法上中国の一部に過ぎないが、ウクライナは国連加盟の独立国)」「習近平プーチンプーチンと違い、習氏は江沢民元主席、胡錦濤前主席といった長老政治家の存在をおそらく無視できない)」「蔡英文とゼレンスキー」はいろいろと違いがあって単純に同一視はできない。
 この種の人間は「中国に常識はない」という偏見があるとしか思えない。

 政府の新型コロナウイルス対応を「評価する」は60・4%で、前回から6・3ポイント増加。蔓延防止等重点措置を21日の期限で全面解除する判断は「適切だ」が53・3%となった。
 岸田文雄内閣の支持率は60・1%で、前回2月の調査に比べ3・5ポイント上昇した。不支持率は5・5ポイント低下の21・9%だった。

つうのも「唖然」ですね。コロナ感染者が減ったとは言え「千人台に高止まりしている」というのに(赤旗「まん延防止等重点措置」解除へ/「医療ぎりぎり」現場は危機感/感染 第5波ピーク時の1.7倍参照)。三回目接種とて決して順調に増えてるわけではない。 マスコミが、高止まりする政権支持率に怯え、今後も自民批判から逃げ続け参院選でも自民勝利なのか?、とげんなりしますが、地道に戦うほかはないのでしょう。

 韓国で保守系野党の尹錫悦(ユン・ソンヨル)氏が新大統領に選ばれたことを受けた今後の日韓関係については「変わらない」が72・2%となった。

 俺も同意見ですが問題は「だから日本が変える方向に動かなければいけない」「問題は韓国側にあるわけではない。日本人が過去の侵略に無反省なのだ」という認識が多数派になさ過ぎることです。おそらく韓国に対する敵意むき出しなのでしょう。日本人であることが心底恥ずかしい。

 政府、与党が年金生活者の支援策として検討している1人当たり5000円の支給について「適切だとは思わない」が66・0%を占めた。

 問題は反対派の意見が「5千円で終わらせずに恒常的に年金金額を増やすべき」であるかどうかが疑問だと言うことでしょう。「年金金額の恒常的な増加」も何もしないのなら5千円追加支給した方がまだましです。


自民世耕氏、首相に意欲 将来の衆院くら替え目指す - 産経ニュース
 戦後において、歴代首相が皆、衆院議員であることは確かですが「憲法上、首相の資格*2衆院議員であることは定められていない(国会議員であることは定められている)」「自民党派閥ボスなど幹部政治家が衆院議員だったに過ぎない」ので「参院議員が首相でも法的には何ら問題ない(実際、立民党が参院議員の蓮舫代表に、社民党参院議員の福島党首に首相指名選挙で投票*3したことがあったと思います)」つうのが通説ではありますがそれはさておき。
 世耕(第四次安倍内閣経産相)が所属する安倍派には既に「稲田(第三次安倍内閣防衛相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代))」「下村(第二次安倍内閣文科相自民党政調会長(菅総裁時代))」「松野(現・官房長官)」など次の会長候補である「大臣,党三役経験者」が多数いる上に、世耕に人気があるわけでもない。勿論他派閥にも「茂木派会長の茂木幹事長」など首相候補はいるので「何を言っているのか(呆)」が世間の評価でしょう。


<独自>日本有事にミサイル避難先足りず、地下施設指定わずか2・4% - 産経ニュース
 ここから出てくる結論は「自然災害(地震津波など)からの避難設備」ならともかく「ミサイル避難設備の充実など現実的ではない」でしょうが、そうはならない産経には呆れます。
 そもそもミサイルは「地震津波」のような自然現象ではない。外交努力で回避可能な話です。


維新が狙う「隣県・兵庫の首長」 他党ドミノ倒し警戒、西宮市長選20日告示 - 産経ニュース
 維新が当選という結果だけは回避してほしいところです。


岐阜県職組合、自治労脱退 野党以外との連携視野 - 産経ニュース
 おいおいですね。自民党を公然と支持する気でしょうか。是非はひとまず置くとしても「岐阜限定ですら」自民党に対する影響力が発揮できるとは思えません。


参院選公約に非核三原則見直し排除せず 維新代表「議論から逃げるのはあり得ない」 - 産経ニュース
 維新らしい非常識極右ぶりでうんざりします。


香川の公立小講師を免職 10代少年にわいせつ - 産経ニュース
 男性講師が「少女ではなく少年にわいせつ行為」ということは同性愛者なのでしょうが、同性愛差別が未だ深刻な日本で名前を出して果たしていいのか。それは「同性愛差別」の助長ではないのか。

*1:「社民の看板」なら昔は民社党社民連江田三郎・五月親子や菅直人氏など)がありました。民社党は「どこが社民主義なのか」といいたくなる極右政党でしたが。

*2:なお、これは「就任要件」であるだけでなく「在職要件でもある」と解釈されていますので衆院選で落選すれば自動的に首相ではなくなります(過去にそうした首相落選事例はありませんが)

*3:勿論、当選可能性度外視での「まともな候補がいないので自党党首に投票する」つうだけの話ですが。