リベラル21 中国にとってのウクライナ問題の深刻さ(田畑光永)
代わり映えのしない常連投稿者である「阿部治平」「岩垂弘」「小川洋」「坂井定雄」「半澤健市」「広原盛明」「米田佐代子」(いずれも70代以上の高齢者で、女性は米田のみ)などと違い、「常連投稿者だったはず」の田畑の執筆記事が、最近は、まるでなかったので「健康でも害してるのか」「それとも考えの違いからリベラル21を離れたのか」と思っていましたが久しぶりの記事です。田畑からは「ここしばらく記事がなかったこと」について事情の説明はありません。
さて「中国とロシア」には「旧ソ連時代からの様々な関係、しがらみ」があり、「ロシアのウクライナ侵攻」も「頭が痛い」でしょう。
さすがに支持はできない。とはいえ、厳しいロシア批判も避けて、国連総会でのロシア非難決議では棄権した。
とはいえ、基本的に話は「ヨーロッパの問題」です。田畑が言うほどには「痛くもない」でしょう。
肝心な点で口を濁すのははなはだ卑怯と言わざるを得ない。「よくない」「やめろ」という普通の言葉が言えないのには、両者に共通の事情があるはずだ。その共通の事情とは、プーチンも習近平もとにかく自分を大きく、立派に見せ続けなければならない*1、ということだ。
なお、棄権したのは他にも「キューバ、ベトナム、ラオスなどの共産圏」「インド、南アといったBRICS諸国」もあるのにこのように中国批判しかしないのは実に「アンチ中国」田畑&リベラル21らしい。勿論褒めていません。むしろ呆れています。
今回のことで、中国がよく使う言葉の1つに「理非曲直を明らかにする」というのがある。最初にこれを聞いた時、私は言い間違えではないか と思った。「理非曲直」を言うなら「非曲」は一方的にウクライナに攻め込んだロシアにあり、それに抵抗するウクライナに「理直」があるのはあまりにも明らかだと思ったからだ。
ところが、それは私の浅慮であった。習近平はユーラシアの歴史の「理非曲直」を信じている。そこでは強いもの、大きいものが弱いもの、小さいものを支配するのだ。
中国の言う「理非曲直」の是非はひとまずおきますが「強いものが弱いものを支配する」などとは中国政府は何一つ言っていません。
米国による「中国への政治的攻撃」を「大国なら何でも許されるのか」と反発する中国が少なくとも建前の世界でそんなことをいうわけもないし、実際言ってない。
言ってることは「NATOの東方拡大にも問題がある」「ロシアを制裁などで追い詰めるとかえって事態が悪化する」などでしょう。勿論そうした主張に田畑が「NATOの東方拡大に問題などない」「仮に問題があってもそれはウクライナ侵攻などの問題行為を正当化しない」「むしろ制裁した方が問題が解決する」などと批判をしても構わない。つうか、そのように批判すべきなのに何でそういう批判をしないでこんな「根拠のないデマ(強いものが弱いものを支配する)」を書くのか。意味がわかりません。
青字部分は田畑記事に投稿しましたが多分「中国シンパの言いがかり扱い」で掲載拒否でしょう。自分に都合の悪いコメントは掲載拒否でよくもまあ「リベラル」が自称できたもんです。
【以下は投稿後に思いついたので追記】
いやマジレスすると何となく「意味はわかります」。「書きたくない理由」が何かはともかく、おそらく田畑は「NATO東方拡大やロシア経済制裁への評価」などを書きたくないのでしょう。そこで中国が主張してもいないこと強いものが弱いものを支配するを主張したことにして中国非難する。田畑にとって大事なのは「事実」ではなく「中国非難」と「自分にとって都合の悪いこと(NATO東方拡大やロシア経済制裁への評価?)は書かないことなのだ」ということがよく理解できます。ただしそんな文章を書けば書くほど田畑への評価は落ちていきますが。まあ既に田畑など当人の自己評価(おそらく相当高いのでしょうが)が何であれ「社会的影響力皆無の『過去の人物』」ですが。田畑の名前でぐぐって出てくる最新刊は『勝った中国・負けた日本:記事が映す断絶八年の転変』(2015年、御茶の水書房)という「7年も前の本」ですし。
中国による台湾有事は「現実的」 自民の河野広報本部長、国会で講演 ウクライナ侵攻受け | 沖縄タイムス+プラス プレミアム | 沖縄タイムス+プラス
呆れて二の句が継げませんね。どこが現実的なのか。
浅井基文ブログ第3回 共同富裕と農村:中国経済のこれからの方向性
「共同富裕」とは要するに「格差是正」であり、中国政府も「格差是正を求める庶民の声」に対応せざるをえないと言うことです。
「一党独裁」なら「常に高圧的」と考えるのは適切ではない。
そして「共同富裕」を掲げる習近平政権が台湾侵攻などの「対外軍事行動を取る可能性は低い」と見るべきでしょう。欧米の経済制裁などで「共同貧困」になりかねないからです。
中国が「ロシアのウクライナ侵攻」を全く予想してなかったのも「中国に台湾侵攻する気がないから」でしょう。