今日の中国ニュース(2022年5月6日分)

中国ゼロコロナという爆弾 世界経済を迷路に: 日本経済新聞
 浅井基文氏が上海コロナ対策と「ネット大衆路線」|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページで批判するように「中国のゼロコロナが間違いで、欧米や日本の制限緩和が正しい」と断言できる根拠は何もないと思いますがそれはさておき。
 この記事が「世界経済を迷路に」と書いているのが興味深い。「(ゼロコロナは)世界にとって迷惑だ」と「中国に悪口雑言するため」の前振りに過ぎないかもしれませんが、確かに「中国がくしゃみをすれば世界が風邪を引く」という関係(中国経済の重要性)にあることは否定できないでしょう。


「ロシア苦戦で中国も台湾侵攻に自信持てず」米情報長官が分析 - 産経ニュース
中国の習氏、ロシアのウクライナ侵攻で「動揺」 台湾侵攻の決意変わらず―米CIA長官:時事ドットコム
CNN.co.jp : ウクライナ戦争、中国の台湾支配の方途や時期に影響 米CIA長官
 これらの記事が事実ならば、「バイデン政権は正気か?」と心底呆れます。中国政府の言動のどこが「台湾侵攻」を危惧させるのか?
 勿論「ロシアの苦戦や国際的非難」は「中国の考えに影響はした」でしょうが、それは「やはり軍事侵攻は愚策(台湾が独立宣言しない限り侵攻する大義名分もないので、侵攻すべきではない)」という「従来の考え」を強めただけであって「軍事侵攻を近い将来に計画していたのに撤回された」などの「大きな変化」はあるわけもない。


【国境がなくなる日】中国企業が洋上風力発電に触手 日本を丸裸に - 産経ニュース
 有料記事なので途中までしか読めませんが「やれやれ」ですね。
 「中国、洋上発電」でググるとヒットする

中国洋上風力、日本に進出 富山沖で3基受注へ: 日本経済新聞2022.2.3
 中国の風力発電機大手、明陽智慧能源集団(明陽智能)が日本市場に参入する。富山県沖で計画する洋上風力発電事業について、清水建設から受注することで合意した。中国メーカーが日本で洋上風力発電機を納入するのは初めて。
 今回、導入を決めた日本側の企業などによると、明陽智能の風力発電機はシーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー(スペイン)やヴェスタス(デンマーク)といった欧米大手に比べ安価なうえ、「中国は日本から距離が近いため、素早い保守サービスを受けられる利点がある」という。
 富山県沖のプロジェクトは当初、日本の風力発電機メーカーの製品の採用を検討していたとみられる。ところが、日立製作所が2019年に国内生産からの撤退を発表し、資源エネルギー庁によると、日本には洋上の風力発電機を手掛ける有力メーカーが存在しないのが現状だ。
 明陽智能が受注で合意した富山県沖の風力発電機について、日中双方の企業は安全保障上の懸念にきめ細かく対応する姿勢を示している。具体的には、風力発電機の設置・運営で取得する風力や海流などの各種データについて「中国には持ち出さない*1」としている。

という明陽智慧能源集団に因縁をつける産経ですが、「中国」というだけで「妄想で因縁をつける」のも大概にしたらどうなのか。
 そして「予想の範囲内」ですがこの産経記事に島田洋一

島田洋一 
 能天気な「反炭素、反原発」が日本の安全保障を危うくし、中国共産党に軍資金を提供し続ける。

とデマツイートするのには心底呆れます。
 日本企業から「中国企業」が「風力発電」を受注したのは「欧米など他の企業に比べ、安価でそれなりの性能があるから(中国と癒着しているわけではない)」だし、風力発電受注のどこが「安保の危機」「中国共産党に軍資金」なのか。
 「中国政府が日本企業に事業発注」したことについて「中国のネトウヨ(?)」が「日本企業の多くは自民に政治献金している。この事業発注は自民への軍資金提供も同じだ。安倍晋三のような反中国右翼が派閥ボスの自民に軍資金提供などとんでもない。中国の国内企業がせめて日本以外の外資に発注しろ」と因縁つけるぐらい馬鹿げている。

*1:実際には持ち出したところで、「風力、海流データが中国軍に軍事転用される」なんてことは「恐らくない」でしょうがそういう因縁をウヨ(自民のウヨ議員、産経などウヨマスコミ)につけられて事業が支障を来すことを恐れてるのでしょう。かつ「持ち出さなくても今後の事業に支障はない」という認識なのでしょう。