横田夫妻とウンギョンさんの写真公開の真実 - 高世仁のジャーナルな日々
「写真公開の真実」というタイトルですが、今回は「写真公開についての西岡・救う会会長の有田非難は事実に反する」とするだけで「真実」とやらが詳しく説明されるわけではありません。それは(つづく)だそうです。
おそらく高世の言う「真実」とは「有田氏が文春に提供した写真は勿論、横田夫妻から有田氏が提供を受けた物だし、文春に写真掲載することも事前に有田氏から説明を受けて了解していた」のに「救う会、家族会の有田批判」に結局、横田夫妻が同調し「有田氏を裏切った」という話でしょうが。しかし「そこまで家族会や救う会から非難されるのが嫌」なのか。
これが「勤務してる会社(横田滋の場合だと日銀)から首になる(左遷される)」「住んでる地域社会(横田夫妻の場合だと新潟や神奈川県川崎市)にいられなくなる(いわゆる村八分)」「配偶者、親兄弟など親族との関係が最悪になる*1」ならまだわかりますが、「救う会や家族会」とは「排除されたら生きていられない」と横田夫妻が思うほどの存在なのか。
何故6/23かといえばこの日、現地軍最高幹部である牛島満第32軍司令官、長勇第32軍参謀長が自決し「日本軍の組織的な戦闘が終わったから」です。とはいえ牛島らの自決後も「沖縄戦の悲劇」は続いたのですが。
なお、
沖縄戦 - Wikipedia
鈴木貫太郎*2首相は沖縄戦で勝機を掴む事を期待し、4月26日には首相官邸に陸海軍首脳部を召集し「今は何があっても沖縄の作戦を成功させる。沖縄の戦に勝ってこそ外交政策も有効に行われるというものです」と檄を飛ばしていた
ということで何と当初は愚劣にも「沖縄戦での反転攻勢」を放言していた日本政府首脳ですが敗色が濃厚になると「6/23の牛島らの自決以前」から
沖縄戦 - Wikipedia
昭和天皇は、6月9日に木戸幸一*3内大臣が上奏した「ソ連を仲介とした講和工作」を了承した。
ということで「沖縄戦での反転攻勢失敗→降伏必至」の考えに傾いていきます。それでも昭和天皇の考えは「ソ連を仲介役にした条件降伏」であり「無条件降伏」を決意するのは「8/9のソ連対日参戦」の後でした。
ちなみに、牛島司令官はともかく長参謀長は
長勇 - Wikipedia
◆1930年(昭和5年)に橋本欣五郎らと桜会を結成。1931年(昭和6年)の十月事件(荒木貞夫*4陸軍中将(当時)を首相とするクーデター計画)に関与。事件での長の役割は、首相官邸を襲撃し、若槻*5首相以下、全閣僚を殺害するというもので、長は新内閣樹立の際は警視総監に就任する予定であったが保護検束されている(但し、長ら10月事件関係者は軽い罰にとどまり、このことが1932年の515事件(犬養首相暗殺)、1935年の永田鉄山・陸軍省軍務局長暗殺、1936年の226事件などの青年将校の右翼テロを助長したとされる)
◆1937年(昭和12年)12月、南京攻略戦に参加。捕らえた捕虜を「ヤッチマエ」と処刑するように命じ、それを知った中支派遣軍司令官の松井石根大将にたしなめられたという逸話がある。
◆1944年、沖縄県に配備された兵による強姦事件が発生した際、県当局の抗議に対し、第32軍参謀長の長は「こうした騒ぎが起きるのは慰安所がないからである」として、慰安所の設置を提案したが、県当局に拒否されている。
ということで「いろいろと常軌を逸した逸話を持つ、あまり、お付き合いしたくない御仁」です。
有田芳生『北朝鮮 拉致問題~極秘文書から見える真実』(集英社新書)について、「救う会」(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)の西岡力会長が論評したので、紹介したい。
ネットニュースの「虎ノ門ニュース」6月7日放送で、西岡氏が百田尚樹、居島一平*6の両氏*7とともに座談。
で西岡はウヨ仲間と「有田本に悪口してる」わけですが、その一方で、荒木和博が
田中実さんと金田竜光さん【調査会NEWS3621】(R4.6.20): 荒木和博BLOG
有田芳生・参議院議員(立憲民主党)の著書『北朝鮮拉致問題 極秘文書から見える真実』(集英社新書)にもこのことが書かれています。私自身は有田さんとは思想的にはかなり違いがありますし、本書にも意見の異なる部分がいくつもあるのですが、田中さんと金田さんのことについてはその通りだと思います。
として有田本を好評価してるのが興味深い。
それにしてもフジテレビならまだしも、「虎ノ門ニュース」で相手が「百田や居島」では社会的影響力は乏しいですね。
まさか「キー局の番組に出ようと思えば出られるが、あえて虎ノ門ニュース」でもないでしょう。
もはや西岡ら救う会の政治力も衰退の一途なのでしょう。
なお、写真の件について言えば、誰が考えても「写真提供者は横田夫妻」でしょうが、それでは有田批判ができないがゆえに「横田夫妻ではない」と強弁する西岡です。「じゃあ誰なんだよ?、日本政府か?」て話ですが。
とはいえ、横田夫妻が「勿論、我々が写真を提供しました。有田氏は何も悪くない。救う会の有田非難は不当だ」といえば済む話なので、「救う会の有田非難」を容認し「有田氏のはしごを外した横田夫妻」は「最低最悪」といっていい。こんなバカなことをしてれば横田夫妻から「まともな人間が去って行く」のも当然の話です。
ちなみに西岡に対する有田氏の批判ツイートは以下の通り。
有田芳生
西岡力「救う会」会長は、事情をまったく知らず、横田夫妻に圧力をかけて事実を歪めた張本人です。ここまでひどい人物が「救う会」の責任者であることが拉致問題を解決させないのです。
横田夫妻とウンギョンさんの写真公開の真実 - 高世仁のジャーナルな日々
有田芳生
「救う会」ツイッター公式アカウントが、西岡デマ発言を報じた虎ノ門ニュースをツイートしている。差別発言を繰り返すDHC会長(ボーガス注:がスポンサー)の当該番組をツイートする「救う会」。しかも西岡発言は完全な虚偽。横田夫妻に恥ずべき圧力を加えた張本人なのだ。
*1:まあ「優柔不断な恐妻家」滋について言えば、「妻との関係が悪くなる(最悪の場合は、離婚)」から救う会、家族会べったりだったのでしょうが早紀江について言えば「あそこまで救う会や家族会にへいこら」は訳が分かりません。
*2:海軍次官、連合艦隊司令長官、海軍軍令部長、侍従長、枢密院議長、首相など歴任
*3:第一次近衛内閣文相、厚生相、平沼内閣内務相、内大臣など歴任。戦後、終身刑判決を受けるが後に仮釈放。
*4:犬養内閣陸軍大臣、第1次近衛、平沼内閣文相など歴任。戦後、終身刑判決を受けるが後に仮釈放
*5:大蔵次官、第三次桂、第二次大隈内閣蔵相、加藤高明内閣内務相、首相を歴任
*6:漫才コンビ「米粒写経」のボケ担当。「大本営八俵」名義でピン芸人としても活動(居島一平 - Wikipedia参照)。まあ『ウヨ芸人のワンオブゼム』なのでしょう。俺は「お笑いに興味がない」ので、日本テレビぐるぐるナインティナイン - Wikipedia(ナインティナイン)、TBS水曜日のダウンタウン - Wikipedia(ダウンタウン)、バナナマンのせっかくグルメ!! - Wikipedia(バナナマン)、フジテレビ志村けんのバカ殿様 - Wikipedia(志村けん)、テレビ朝日サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん - Wikipedia(サンドウィッチマン)、TBSラジオ爆笑問題の日曜サンデー - Wikipedia(爆笑問題)など「キー局の冠番組を持つレベル」の有名お笑い芸人以外はほとんど知らず、この居島も今回初めて知りましたが
*7:対談相手が「島田洋一・救う会副会長」「横田拓也・家族会代表」など「拉致被害者救出運動関係者」ではないことが興味深い。