高世仁に突っ込む(2022年7/15日分)(追記あり)

山谷えり子を当選させ、有田芳生を落選させよ(統一教会) - 高世仁のジャーナルな日々
 高世仁に突っ込む(2022年7/13日分)(副題:今日も高世と安倍、そして松竹伸幸に悪口する) - bogus-simotukareのブログで取り上げた「統一教会」と政治家の関係を追及せよ - 高世仁のジャーナルな日々の続きです。

 2018年製作で、ウクライナ東部のドンバス地方に舞台を設定した劇映画だ。2014年、親ロシア分離主義者が、ルガンスク州ドネツク州にロシアの傀儡国家「人民共和国」の独立を一方的に宣言したが、そこでの出来事を13のシークエンスで表現している。
(中略)
 彼らはフェイクニュース用の「俳優」たちで、テレビカメラの前でウクライナ側からの攻撃の悲惨さを「証言」させられる。「俳優」たちは最後、口封じのため皆殺しにされる。
 セルゲイ・ロズニツァ*1監督は、すべて「事実」だという。つまり実話を映像化したのだと。
 今回の『ドンバス』は劇映画だが、ドキュメンタリーとして実写できない最奥の現実*2を伝えている。

 フェイクニュース作成はともかく「口封じのために多額の金で買収(あるいは弱みを握って脅す、裏切ったら報復すること(殺害)など匂わせながら、常時監視する等)」「実は証言者は皆、ロシア政府工作員」等ならともかく、「口封じに皆殺し」は異常すぎて、にわかには信じられません。恐らくロシアは否定してるでしょうし。
 このような「事件そのものの存否について争いがある(定説がない)」場合、俺は「事件そのものを描く劇映画」と言う描き方は「アピール度は高いだろうが信用度の点で難がある(ロシアを誹謗するフェイクニュースを作ったとロシア側から言われかねない)」のでむしろ【1】「ドキュメンタリー(そもそもこの監督はドキュメンタリー作品の方が多い)」あるいは【2】ロシアの『そんなのはウクライナのでっち上げ』という『フェイク主張』を覆す調査を展開した個人や団体を描くドキュメンタリータッチの劇映画(例えるなら、ワシントンポストウォーターゲート報道を描いた映画『大統領の陰謀』(1976年)のようなもの)の方がいいと思います。
 「(口封じの殺人まで含めて)事実である」と監督がいうなら「事実と判断するに至った(メディア、ウクライナ政府、あるいは国連による?)調査活動」があったはずです。
 それを【1】や【2】と言う形で描くべきではないか。アピール度が仮に低くてもその方が信用性は高くなると思います。
 もし「そうした政府やマスコミ、国連などの調査はないが、俺個人は事実と信じてる(監督)」レベルに過ぎないのなら話になりません。ロシア側から「フェイクニュース」と言われても文句は言えないでしょう。それにしても「自称ジャーナリスト」高世が俺のような疑問を感じず「皆殺し」まで事実だと認識する根拠は何なのか?。まともな根拠があるならともかくそうでないなら、高世の態度は「ロシアならやってもおかしくない」という偏見による決めつけと非難されても文句は言えないでしょう。相手が「無法者のロシア」だろうと「怪しいロシア非難言説は勿論不可」です。

 この映画を解説している映画評論家の町山智浩さんの言葉を借りると
《やっぱこれで怖いのは降参したりね、降伏したりね、停戦して譲っちゃうと、そこに住んでる人達は本当に皆殺しになっちゃうなっていう事で。》

 ケースバイケースですね。戦前日本軍は「投降不可(戦陣訓など)」でいたずらに犠牲を増やしました。むしろ米軍などに捕虜として投降した方が生き延びた。
 勿論「今回のロシア軍(民間施設も攻撃など)」「戦前日本軍(バターン死の行進南京事件などで捕虜を虐殺)」という「野蛮な軍隊はある」。
 とはいえまともな軍隊は国際法を守るし、「降伏する以外に手がない(抗戦しても全滅するだけ)」なら降伏するしかないわけです。

 敵視された有田芳生さん、(ボーガス注:落選したこともあって)統一教会に関する専門家としてこれからメディアで発言する機会が増えるだろう

 どうですかね。既に紀藤弁護士などがテレビに出てますからね。
【追記】

羽鳥&玉川氏が絶句フリーズ 有田議員が旧統一教会捜査に「圧力」と発言「政治の力」トレンド入り(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース2022.7.18
 有田芳生・元参院議員が18日、テレビ朝日「モーニングショー」に出演し、旧統一教会に関連して発言した「政治の力」が、ネット上でトレンドワードとなった。
 番組では、安倍晋三元首相が銃撃された事件の容疑者供述によって連日報道されている旧統一教会に関して、有田氏が解説した。
 玉川徹氏*3が過去にさまざまな問題もあったが、(ボーガス注:オウム真理教のようには宗教法人格を取り消されず)宗教法人であり続けたと指摘した。
 これに有田氏は、1995年秋に警察庁と警視庁の幹部の依頼で、対象者を聞かずに20~30人を相手にレクチャーを行い、その際に、「統一教会の摘発」を視野に入れていると聞いたと明かした。
 そのうえで、その10年後のこととして「幹部2人と話をした時に、10年たって、今だから言えることを教えてくれって聞いたんですよ。なんでダメだったんですか。一言ですよ。『政治の力』だったって。圧力」と語った。

 ということで有田氏がテレビにいくつか出演してるようです。

*1:作品としてウクライナオレンジ革命を描いた『マイダン(2014年、日本未公開)』や、ソ連のクーデター未遂事件を題材とした『事件(2015年、日本未公開)』など。日本では2021年頃から『アウステルリッツ』(2016年)、『粛清裁判』『国葬』(以上、2019年)などのドキュメンタリー作品が「群衆」三部作として公開された

*2:後述しますが「実際の出来事としては描けなくても」、状況証拠から「こうした出来事があったと思われる」と描くことはできます。むしろ安易に「再現ドラマ」をやると「君の勝手な想像と違うのか?」という疑念を招くんじゃないか。高世のように「ドキュメンタリーとして実写できない最奥の現実」なんて手放しで褒めていい話ではないと思います。

*3:テレビ朝日報道局の局員で、『羽鳥慎一モーニングショー』のレギュラーコメンテーター