高世仁に突っ込む(2022年8/13日分)

権力との緊張関係を忘れないウクライナのジャーナリズム - 高世仁のジャーナルな日々
 記事タイトルで「え、ウクライナのメディアて、戦時中でもゼレンスキーに対して是々非々の態度で批判できるの!。そいつはすげえな」と思ったら全然そんな話ではない。
 単に「戦時中でも我々はいざとなったら政府批判する(あるウクライナメディア関係者)」「戦時中でも我々は『誘拐事件での報道協定』のような必要な規制以上のマスコミ規制をする気はない。ウクライナ軍が惨敗してもきちんと発表する。戦意高揚のために、戦前日本の大本営発表のような虚偽発表はしない(ある政府関係者)」というだけの話です。実際に「ウクライナメディアがゼレンスキー批判したわけでも何でもない」。
 「高世はアホか」ですね。舌先三寸なら何とでも言える。どこの世界に「戦時中では報道の自由なんて求めるな。今一番大事なのはロシアに対する勝利だ。場合によってはウクライナ軍の敗戦を隠すこともあるが国益のためだ、容認しろ。勿論何があろうとゼレンスキー批判などするな(政府)」「ロシアに対する勝利のためには何があろうと政府批判はしない。ウクライナ軍が仮にロシア軍相手に戦争犯罪をしても報道しない(メディア関係者)」なんて堂々と言う奴がいるのか。高世が批判する自民党NHKだって建前の世界ではそんなことは言わない。
 むしろウクライナの政府関係者やメディアに問われるのは「ここまで愛国心が沸騰してしまった今」、ゼレンスキーが「俺を批判する奴はロシアの手先」「ロシアに対する勝利のためには政府に無条件で従え」などとして自らの失政や不正を居直ったときにまともに批判できるのかどうか、ですね。
 蛇足的な過剰反応によって問うに落ちず語るに落ちる・・・これこそが国家権力: 白頭の革命精神な日記が批判する「ゼレンスキーの無茶苦茶なアムネスティ非難(アムネスティを親ロシア呼ばわり)」についての「ウクライナメディアの態度(日本のマスコミ報道を見る限り、ゼレンスキー批判などしていない)」を見るにかなり疑問符がつくと思いますが。
 ちなみに「取材先との緊張関係ゼロのバカ」が「取材対象(横田夫妻)」に「還暦祝い」をしてもらったことを自慢していた高世仁です(例えば有田芳生氏の拉致問題についての本が発売され、その解説を高世仁が担当するとのこと - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)。そんなバカが偉そうに良くも言ったもんです。
 なお、以上の文章は久しぶりに高世記事に投稿しましたが「批判意見は無視するクズの高世」ではどうせ掲載拒否でしょう。


中村哲医師に学ぶ世界の不幸への向き合い方(その2) - 高世仁のジャーナルな日々

 藤沢周平*1の小説を再び読んでいる。同郷*2の尊敬する作家である。
 ちょっと目的があって、山形県のリアルな人物や地名が出てくるものを、詳しめの地図と照合しながら読んでいる。
 いま読んでいるのは『雲奔(はし)る~小説・雲井龍雄』。米沢藩の人なので、私に縁のある場所が出てきて楽しい。

 「目的って何よ?」ですね。思わせぶりな記述で具体性皆無な辺りが実に滑稽です。
 なお、高世が紹介した小説以外では「山形県(藤沢の出身)」をネタにした藤沢小説として以下の物があります。

藤沢周平 - Wikipedia
◆『義民が駆ける』
 天保11年(1840年)に庄内藩主・酒井忠器らに出された三方領知替えに対して、庄内藩の領民が反対運動を展開した天保義民事件 - Wikipediaがテーマ
◆『回天の門』
 庄内藩出身の志士・清川八郎*3を描いた。
◆『漆の実のみのる国』
 藤沢の遺作。「中興の祖」「名君」として評価される米沢藩主・上杉鷹山(上杉治憲)の生涯を描いている。

*1:1927~1997年。1971年(昭和46年)、 『溟い海』でオール読物新人賞を、1972年(昭和47年)、『暗殺の年輪』で直木賞を受賞(藤沢周平 - Wikipedia参照)。

*2:藤沢は山形県鶴岡市、高世は山形県南陽市出身。山形県出身の人物一覧 - Wikipediaによれば山形県出身の著名作家としては「井上ひさし山形県東置賜郡川西町)」「丸谷才一山形県鶴岡市)」などがいます。

*3:坂本龍馬中岡慎太郎を暗殺した京都見廻組佐々木只三郎によって暗殺されたとされる。