黒井文太郎&常岡浩介に悪口する(2022年10月9日分)

黒井文太郎
 習近平*1北朝鮮の核戦力強化に反対してるという論を聞いた*2のですが、自分が追ってきた経緯では、中国はむしろ米国の圧力から北を庇ってきたと思うのですよね

 「核保有には内心反対だが、米国に下手に中国が同調して、米国が図に乗って北朝鮮侵攻したり、逆に北朝鮮が米国の非難に反発して暴走したりすると困るので、米国の非難からはあえてかばう」ということで十分理解可能なので黒井の主張はおかしい。
 というか「米国主張の当初の制裁案よりは中露の修正でマイルドな制裁」になったとはいえ、中露も「拒否権を発動せず」一応「核開発を理由として北朝鮮安保理制裁」には賛成してます。中露が「北朝鮮の核保有それ自体」には否定的なのは確かでしょう。

常岡浩介がリツイート
◆Eleni / エレニ
 日本の(ボーガス注:反米?)左翼は、(ボーガス注:反米の立場に立つ?)権威主義体制の核兵器には、許容的であり続ける。米国の核に対してとは違って。金正恩政権がミサイルを日本の方向に何度撃っても、彼ら(の少なくとも一部*3)は、北朝鮮が提示する「平和」を受け入れる*4べきだと言う。

 核保有国は「米英仏中露、インド、パキスタン北朝鮮(自認)」「イスラエル(認めてないが、状況証拠から保有と評価される)」ですが、「権威主義体制=一党独裁の中朝、プーチン独裁のロシア」でしょうか?(もしかしたらモディが独裁色を強めるインド、未だに軍部が無視できない影響力を持つとされるパキスタンも含む?)。
 なお、イラン(権威主義体制扱いされることがある)は現時点では「核保有国」とはいえないでしょう。
 「はあ?」ですね。今時そんな左翼がどこにいるのか。例えば今月号の前衛に掲載された

新刊紹介:「前衛」2022年11月号(副題:改めて『統一協会と癒着した安倍』と『そんな安倍を礼賛し続けた横田早紀江』へに怒りを覚える) - bogus-simotukareのブログ
◆世界の変化が示す核兵器廃絶の展望:核兵器禁止条約・締約国会議とNPT再検討会議をうけて(川田忠明)

だってそんな立場ではない。左翼に対する「故意のデマ」にせよ、無知にせよあまりにも低レベルです。
 なお、「プーチンが核恫喝をするからと言って、NATO(米英仏が核保有*5)もそれに核恫喝で対応すべきでない」「北朝鮮の核実験やミサイル発射に軍事対応をすること(先日の韓国のミサイル発射など)は適切ではない」というのは「軍事緊張が高まることで不測の事態が起こること」を危惧してるだけで「主張の是非*6」はともかく「反米国家には許容的」という話ではない。

常岡浩介がリツイート
◆Eleni / エレニ
 ロシアの国際的な極右工作の面子にも、皆大好き一水会が入っております。
 しかしどれだけ警告されても、日本の左翼は一水会に引き寄せられていくよな。

 「具体的にどこの左翼よ?」ですね。具体名を出さないのでは「右翼による左翼全体へのネガキャン」と非難されても文句は言えないでしょう。共産党社民党といった「左翼の老舗」が一水会プーチン政権と親密な関係にはないでしょう。
 マイナー左翼(革マル中核派、あるいはもっと無名な団体)が一水会と親しいとしてもそこで「左翼」云々というのは誹謗でしかない。
 「右翼業界のビッグネーム」自民党産経新聞統一協会とズブズブなのとは意味が違う。

常岡浩介がリツイート
◆Aceface
 カルトよりミサイルの方が脅威だろ常考。健康に悪影響を与えるぐらいなら今すぐ死んだほうがいい、みたいな理屈
清水潔*7
 政府が外国由来のカルト教団*8とズブズブとなり一緒に憲法改正までして国を捧げようとしている方が、国民にとっては圧倒的に差し迫った脅威

 常岡と類友には「やれやれ」ですね。「北朝鮮ミサイルの脅威>統一協会の脅威」なんて事実がどこにあるのか。
 「北朝鮮のミサイル」が日本に打ち込まれる可能性があると考えるのは常軌を逸しています。そんなことをすれば在日米軍自衛隊の反撃で国が滅びてしまう。一方、統一協会の脅威(霊感商法などによる信者収奪、「同性婚否定、性教育否定」など日本政治の右傾化など)は現実にある脅威です。

*1:習主席に限らず歴代主席がそういう「反対の立場」でしょう。

*2:誰からどんな形で聞いたのか書かない辺りがみっともない。

*3:最初「左翼」と書きながら途中で「少なくとも一部」とトーンダウンする上にその一部が「具体的に誰なのか」を書かない無様さには心底呆れます。

*4:「軍事対応のエスカレートをすべきでない」「太陽政策のような対話外交で解決すべき」は「北朝鮮の提示する平和を受け入れる」と言う話ではない。そして「北朝鮮の主張を全て受け入れろ」なんて人間はよほどの北朝鮮シンパ以外いないし、勿論そんなシンパは日本でも韓国でも超少数です。勿論俺もそんなシンパではありません。

*5:今のところ、幸いにも「政府としては」そんな核恫喝を米英仏はしていませんが

*6:俺個人は是の立場ですが

*7:著書『桶川ストーカー殺人事件』、『殺人犯はそこにいる』(新潮文庫)、『「南京事件」を調査せよ』(文春文庫)など

*8:統一協会のこと