北朝鮮の「核」と「収容所」のおぞましい関係 - 高世仁のジャーナルな日々
今日も高世に思う存分悪口します。
一つおことわりです。長期の取材があり、しばらくブログをお休みします。取材についてはまた報告しますので、お楽しみに。
取材ねえ。高世はジャーナリストを廃業したのではなかったのか？。そして「またご報告」で片付けて、どんな取材なのか全く説明しない辺りが何ともかんともです。
統一協会と政治の関係について、寺島実郎氏がコメント。
「議論の方向が、高額な献金や霊感商法や家庭崩壊など、この団体の反社会性に傾斜していってるが、本当は、この問題の本質として質すべきことは、この団体の反日性だ。」（10月30日のサンデーモーニング）
賛成。この本質的な問題を野党もメディアも徹底的に追及すべし。
おいおいですね。
統一協会の問題点は「正体を隠した布教→洗脳」「高額寄付、霊感商法による信者搾取→信者の貧困化」「『夫婦別姓（あるいは同性婚容認）は共産主義の陰謀』『日本共産党は今も暴力革命を狙ってる』など、反共デマによる誹謗」といった反社会性であって、反日云々ではない。寺島氏やサンデーモーニングがそんなにアホなのかとげんなりしました（高世がアホなのはもはやどうでもいい）。
「反社会性無しの反日（戦前日本であれ、戦後日本であれ日本批判）」ならそれは価値観の問題でしかない。
東アジア反日武装戦線だって「反社会性（三菱重工ビル爆破などのテロ）が問題」なのであって「反社会性無しの反日」ならそれは価値観の問題でしかない。
寺島氏の発言は志位委員長が「統一協会問題の本質は反共*1」と言うくらい馬鹿げている。反共（共産党批判）も「日本共産党は今も暴力革命を狙ってる」などのデマ中傷でない限り、それは価値観の問題でしかない（勿論、統一協会や『統一協会と同レベルの反共右翼（例：産経、日本会議）』はその種のデマ中傷を平気でしていますし、そもそも産経、日本会議などは反共を口実に統一協会と癒着していましたが）。
そもそも統一協会は「日本（日本人信者）は植民地支配（慰安婦、朝鮮人強制連行など）を償うため、韓国（統一協会）に高額寄付すべき」という「信者搾取トーク」としての「手段としての反日」「インチキ反日」にすぎません。
「元信者の暴露」で「モロバレ」とはいえ、外部（信者以外の一般日本人）相手にはそんな「反日的主張」は何一つ言ってないし、だからこそ「河野談話撤回」「朝鮮人強制連行の事実否定」を叫ぶ「歴史修正主義」ウヨ（例：日本会議、安倍晋三など）とも「反共」を口実に平気で統一協会は野合してるわけです。勿論信者から搾取したカネは教団幹部の懐を肥やすだけであって「元慰安婦や元徴用工の生活支援」に使われるわけでもない（まあ、生活支援に使えば搾取していいわけではないし、元慰安婦なども受け取り拒否するでしょうが）。「韓国の反日デモ」に統一協会が組織として参加してるわけでもない。
統一協会の反日がマジだったら、そんなデタラメなことはできるわけがない。
北朝鮮が再び核実験をやると予測されている。
この核実験におおぜいの政治犯が動員され、命を落としているのではないかとの恐ろしい疑惑が浮かびあがってきた。
逆にいえば、収容所の人員を動員できなければ、北朝鮮の核ミサイル開発を進めることはより困難になるのだ。北朝鮮が好都合と思っていることはアキレス腱でもある。
高世主張は「一面の真実」ではありますが「一面の真実でしかない点」が非常に問題です。
高世の物言いでは「米英仏中露（ソ連時代も含む）、インド、パキスタンの核兵器開発」「（日本を含む）原発開発」「ウラン鉱山での採掘労働」は「安全で被曝の恐れがない」かのようですが、そんなことはない。
北朝鮮のような囚人労働もあれば、そこまで酷くないにせよ「立場の弱い低賃金労働者」の場合もある。
とにかく「被曝労働を甘受する弱い立場」の人間がいるから「核開発（核兵器であれ原子力発電であれ）」が成り立ってることは明らかでしょう。被曝労働のない「核開発（核兵器であれ原子力発電であれ）」は存在しない。ここで「世界から被曝労働を完全になくせば核廃絶、脱原発ができる（勿論容易ではないですが）」という話に持って行かずに「北朝鮮限定で話をする」辺りが高世らしいダメさです。
まあ、それはともかく、「他の核保有国（米英仏中露、インド、パキスタン）」はともかく北朝鮮について言えば「米朝国交樹立」「朝鮮戦争正式終戦」「在韓米軍撤退」等、「米国が北朝鮮の体制保障の方向に動けば」核開発は辞める（核を廃棄する）、あるいは「そこまで行かなくても」これ以上の核開発のエスカレートは「しないのではないか」と俺は見ています。
米国にそうした融和路線を求めない点も高世の限界、問題点と言っていいでしょう。
