岸田政権が「拉致は時間的な制約のある深刻な人道問題」と国家安保戦略に明記
「だから何?」で終わる話です。そんなことを国家安保戦略に記載しようがそんなことで拉致被害者が帰国するわけではない。
櫻井よしこ
例えば、攻撃能力*1なんか考えられなかったことが、今持つのが当たり前になった。自衛隊のお金など削るのが当たり前と思われていたのが、今国民はもっと増やせと思っています*2よね。
原子力発電についても、あんな恐ろしいものと思っていたのが、本当は必要なんだとエネルギーでも国防の分野でも日本は非常に大きく変わりつつあると思います。
「敵基地攻撃能力」「軍拡」「原発推進」と拉致問題と何の関係があるのか。完全に「拉致と関係ない右翼集会」と化しています。これでは「敵基地攻撃能力」「軍拡」「原発推進」に否定的な人間(社民、共産など)はこの集会に参加できませんが、それでもいいと横田早紀江ら拉致被害者家族会は思っているのか?。それのどこが「オールジャパン」なのか?
呆れて二の句が継げませんね。そんなこと(どうせ不当な嫌がらせでしょうが)と拉致被害者の帰国と何の関係があるのか。
「竹島問題の解決」について「民団に対して何かできるのでは無いか」と言い出すくらい馬鹿げている。
古森義久
今までよりもアメリカ政府の日本人拉致問題に対する間接的、直的な寄与、協力は減ってきていると認識せざるを得ない。
トランプ時代において「拉致問題についての取組があった事実」などないのに良くもデマが飛ばせたもんです。単に古森が「移民敵視」「同性婚否定」「中絶の権利否定」「温暖化防止協定脱退」のウヨ「トランプ」に好意的なだけでしょう。
山谷えり子(自由民主党拉致問題対策本部長、元拉致問題担当大臣、参議院議員)
新潟県警の皆様や地元の方々にお会いして意見交換してきました。今でも重要な情報が入ってくると言っておられました。
普通に考えてそんな情報が入るわけがない。警察か山谷かどちらか(あるいは両方)が嘘をついてるだけの話です。山谷も何がどう重要なのか具体的には全く語れませんし。
先月、11月15日、横田めぐみさんが拉致されて45年になりました。私は参議院で拉致の特別委員会の委員長をしていますので、めぐみさんは家から100メートルくらいの所で拉致されたのではないかと言われているのですが、そこをみんなで歩きました。
自民党はこの1年、169回街頭演説をしています。
「拉致現場の視察」「街頭演説」で拉致が解決するのかと心底呆れます。これが「外交権限がない野党ならまだ分かる」。外交権限を持つ与党が外交をしないで「拉致現場の視察」「街頭演説」云々とは馬鹿馬鹿しいにもほどがある。
なお、めぐみ氏が拉致された45年前(1977年)と言えば以下の事件がありました。
1977年 - Wikipedia、1977年の日本 - Wikipedia
◆1月4日
青酸コーラ無差別殺人事件(1992年に15年の公訴時効が成立)
◆1月27日
ロッキード事件丸紅ルート初公判。31日全日空ルート初公判。
◆2月15日
弘前大学教授夫人殺人事件で、事件発生から28年目で仙台高裁で再審無罪の判決。検察側は上告を断念し、無罪判決が確定
◆6月13日
全米女子プロゴルフ選手権で樋口久子が優勝、日本人初の世界タイトルを獲得。
◆7月13日
津地鎮祭訴訟の最高裁大法廷判決
◆7月17日
キャンディーズが日比谷野外音楽堂で行われたコンサートで「普通の女の子に戻りたい」と解散を宣言。
◆9月3日
巨人の王貞治選手が対ヤクルト戦でホームラン世界新記録の756号を達成
◆9月5日
国民栄誉賞創設。王貞治が第1回目の受賞者
◆9月28日
日本赤軍によるダッカ日航機ハイジャック事件。福田赳夫首相が「一人の生命は地球より重い」と述べて、「超法規的措置」として身代金の支払い及び赤軍派メンバーの釈放を行うことを決めた。日本政府が極左過激派による獄中メンバーの釈放要求に応じたのは、1975年のクアラルンプール事件(当時は三木政権)以来2回目となった。なお、福田一*4法相は、超法規的措置の施行に対して強硬に反発し、施行が決定された後に抗議辞任。後任法相は瀬戸山三男*5。
◆10月1日
経営難に陥っていた安宅産業を伊藤忠商事が吸収合併
◆10月18日
パレスチナ解放人民戦線(PFLP)によるルフトハンザ航空181便ハイジャック事件(ドイツ赤軍メンバーの釈放を要求)、特殊部隊突入で解決。ドイツ赤軍メンバーが刑務所内で相次ぎ自殺。またドイツ赤軍によって誘拐されていたシュライヤードイツ経営者連盟会長(ドイツ赤軍がシャライヤー解放とのバーターでドイツ赤軍メンバーの釈放を要求)が「見せしめ」「報復」としてこの日に殺害された。
◆11月19日
エジプトのサダト大統領がイスラエルを訪問(アラブ諸国の元首として初のイスラエル訪問)。
◆12月3日
横浜市の飛鳥田一雄市長が日本社会党委員長就任を受諾(1978年3月1日に市長を辞職)。
◆12月25日
イギリスの喜劇王、チャールズ・チャップリン死去(享年88歳)。
署名も1600万筆集まっています
署名で拉致が解決するのかと心底呆れます。
来年度の拉致関係の予算も、今年より増やしました。北朝鮮に向けてのラジオ放送、教育場面での指導も充実させるていきます。
そんなことで拉致が解決するのかと心底呆れます。教育場面での指導は「教育への不当な政治介入」でもあるでしょう。
櫻井よしこ
今朝の新聞でしたか、アメリカのブリンケンさん(国務長官)がロシア側と話をした後、ワシントンDCで、アメリカ側が拘束していた武器商人とバーターの形で、アメリカの女子バスケット選手を取り戻したというニュースがありました。
「櫻井ってバカ?」ですね。
「米国がバーターで取り返した」というなら「日本もバーターで取り返そう」という理屈にしかならないでしょうが、一体櫻井たちは何とバーターする気なのか?。
それとも「米国はバーターで取り戻した」という話をしながら「日本はバーターでは取り戻さない」と意味不明なこと言う気か。
わが国ではできないような違法な強硬手段で交換した
1)三木*6政権がクアラルンプール事件 - Wikipediaで同様の行為(極左過激派の西川純*7、戸平和夫*8、坂東國男*9、松田久*10、佐々木規夫*11を釈放:いわゆる超法規的措置)を
2)また、福田赳夫*12政権がダッカ日航機ハイジャック事件 - Wikipediaで同様の行為(極左過激派の奥平純三*13、城崎勉*14、大道寺あや子*15、浴田由紀子*16を釈放:いわゆる超法規的措置)をやってるので今回の米国のような釈放劇は「是非はともかく、やろうとすればできない話」ではない。
岸田が「一人の生命は地球より重い(福田赳夫発言)」と言えばいい話です。
また「合法的なバーター」なら「(一部であれ全部であれ)経済制裁解除」「国交正常化時の経済支援」もありえます。
いずれもウヨの櫻井たちは反対でしょうが。
*1:前後の文脈から見て敵基地攻撃能力のこと
*2:最近の世論調査では軍拡については賛成論と反対論が拮抗しています。
*3:右翼宗教モラロジーが母体。古森以外にも高橋史朗、西岡力(救う会会長)、八木秀次(日本教育再生機構理事長)などのウヨが教員
*4:池田内閣通産相、田中、三木内閣自治相、福田内閣法相、衆院議長など歴任
*6:国民協同党委員長、片山内閣逓信相、国民民主党幹事長、改進党幹事長、鳩山内閣運輸相、岸内閣科学技術庁長官(経済企画庁長官兼務)、池田内閣科学技術庁長官、自民党政調会長、幹事長(池田総裁時代)、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官等を経て首相
*7:1950年生まれ。1997年、ボリビアで拘束され、日本送致。2011年、無期懲役が確定(西川純 (日本赤軍) - Wikipedia参照)
*8:1997年、レバノンで拘束。2000年、日本送致。2002年、懲役2年6か月が確定。2003年、出所(戸平和夫 - Wikipedia参照)
*9:1947年生まれ。現在も逃走中で生死不明。連合赤軍事件で死刑判決を受けた坂口弘(1946年生まれ)の死刑が未だに執行されていない理由の一つは共犯である坂東の裁判が終了していないためとされている。なお、坂口も坂東同様、釈放要求の対象だったが坂口本人が釈放を拒否した。坂口同様に死刑判決を受けた永田洋子(1945年生まれ)は執行されないまま2011年に獄中で病死した(坂東國男 - Wikipedia参照)
*10:1948年生まれ。現在も逃走中で生死不明(松田久 (日本赤軍) - Wikipedia参照)
*11:1948年生まれ。現在も逃走中で生死不明。東アジア反日武装戦線が起こした連続企業爆破事件で死刑判決を受けた片岡利明(1948年生まれ)の死刑が執行されていない理由の一つは共犯である佐々木の裁判が終了していないためとされている。(佐々木規夫 - Wikipedia参照)
*12:大蔵省主計局長から政界入り。岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行政管理庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経企庁長官などを経て首相
*13:1949年生まれ。現在も逃走中で生死不明。テルアビブ空港乱射事件で死亡した奥平剛士(1945~1972年)は兄(奥平剛士 - Wikipedia参照)
*14:1947年生まれ。城崎勉 - Wikipediaは「2016年に東京地裁で懲役18年、2018年に東京高裁も一審判決を支持し被告の控訴棄却」と書いていますが、それ以降のことが分かりません。
*15:1948年生まれ。現在も逃走中で生死不明。東アジア反日武装戦線メンバー大道寺将司(1948~2017年)の妻。釈放された時すでに、起訴されていたので、公判が停止した。そのため、共犯者の桐島聡(1954年生まれ)は現在も公訴時効が成立せず、指名手配されている。また東アジア反日武装戦線が起こした連続企業爆破事件で死刑判決を受けた片岡利明(1948年生まれ)の死刑が執行されていない理由の一つは共犯である大道寺あや子の裁判が終了していないためとされている。片岡同様に死刑判決を受けた大道寺将司(1948年生まれ)は執行されないまま2017年に獄中で病死した。(大道寺あや子 - Wikipedia参照)。
*16:1950年生まれ。1995年3月、ルーマニアで拘束。2004年8月、懲役20年確定。2017年3月、出所。著書『マコの宝物』(えきた・ゆきこ名義、2017年、現代企画室)(浴田由紀子 - Wikipedia参照)