今日の産経ニュース(2023年3/6日分)

N党vs共産党、浜田氏「共産の非合法化は合理的」 - 産経ニュース
 トンデモ右翼政党「NHK党」らしい暴言です。とはいえこうした暴言はむしろNHK党にとって逆効果ではないか。NHK党支持者は「右寄りが多い」のでしょうが、とはいえ全てがこの種の反共発言を大喜びするかと言ったら違うのではないか。
 というかガーシーの件(国会を長期にわたって欠席)もそうですがNHK党はどう見ても内部統制が取れてないし、取る気すらないように見えます。あまりにも政党として無責任でしょう。
 勿論「根拠のかけらもない」 N党議員の暴言厳重抗議/小池書記局長が会見というのは当然の抗議です。


IR誘致の住民投票条例案を否決、大阪府議会 自民が知事選と同日実施求める - 産経ニュース
 都構想住民投票の敗北がやはり維新にとってトラウマなのでしょう。それにしても全く卑劣な維新です。


尾を引く共産党員除名処分 金城湯池の京都で影響も - 産経ニュース
 「尾を引く可能性がある」と書きながら「そのように判断する根拠」を何一つ書けない「取材能力のない産経」です。
 松竹や鈴木が「京都の党所属」なんてことは何ら「そのように判断する根拠」ではないでしょう。


【政治デスクノート】広島サミットで政権浮揚は幻想か - 産経ニュース
 自民応援団産経なら「予想の範囲内」ですが「サミットで一番大事なのは政権浮揚(支持率アップ)につながるかどうか、なのかよ!、岸田がサミットで何をするか、じゃなくて!(呆)」ですね。


【産経抄】3月6日 - 産経ニュース
 後で詳しく触れますが「産経には珍しく」特に「問題点のないまともな記事」です。まあ、人権に敏感な人が読むと「アラが見つかる」かもしれませんが俺的には特にそういうアラはありませんでしたし、「阿比留など極右の非常識文章」と比べたらずっとまともです。こういう記事だけ書いてれば俺も産経批判はしないのですが。

 宇宙飛行士となった向井さん*1の前には、やはり「ジェンダーの壁」が立ちはだかる。取材のたびに聞かれるのは、宇宙飛行士でなく「女性宇宙飛行士」としての抱負である。
 「女性という殻を破れないでいる人が、女性でもできるんだと思ってくれればうれしい」。
 これが向井さんの答えだった

 一時は「ジェンダー」という言葉を明らかに敵視していた産経がこのように「ジェンダー」と言う言葉を普通に使っていることには「隔世の感」を感じます。

▼新たな宇宙飛行士候補に選ばれた外科医の米田あゆさん(28)は、向井さんにあこがれてきたという。その米田さんの記者会見での発言がインターネット上で話題になっていた
▼「パートナーはいるのか」
「プライベートなことで回答するのは差し控えさせていただければ」
若い女性という観点から…」
「それを意識してというのではなく、いち宇宙飛行士として頑張っていければ」。
 米田さんは同じ記者の2つの質問に、毅然としながらも軽やかに切り返していた
▼時代の大きな変化をよそに、メディアだけが(ボーガス注:ジェンダー認識などで?)旧態依然のままである。

 ワイドショー的観点から「話の本質と関係ない女性的な点」に「やたら着目する」とは

かっぽう着美女が世界を驚かせる万能細胞 - 社会ニュース : nikkansports.com2014.1.31
 ムーミングッズがあふれるピンク色の研究室に、白いかっぽう着。一風変わった30歳の日本人女性研究者が、世界の細胞生物学会に衝撃を与えた。
 実験の際の勝負服は白衣ではなく、かっぽう着だ。祖母からプレゼントされたといい「おばあちゃんに応援されているような気がするから」着ているのだという。研究室も白い壁ではなく、ピンクやレモンイエローなどのパステル系の色が基調となっている。ムーミンスナフキンなどのステッカーが張ってあり、ムーミングッズがあちこちに置いてある。

小保方晴子さんの記者会見報道でテレビがみせた「反省する姿勢」 | ハフポスト NEWS2014.4.10
◆1月にSTAP細胞について理化学研究所が公表した際に、(ボーガス注:本当にSTAP細胞は存在するのか、STAP細胞にはどんな意義があるのかと言った学術問題よりも)おばあちゃんが着ていた「かっぽう着」を実験でも着ていることやピンクなどでカラフルに固められた実験室、さらに髪型やアクセサリー、理系女子(リケジョ)という点にばかり、一般のマスコミの関心が集中した
◆報道が考えるべき問題の一つは、「かっぽう着」「ピンクの部屋」報道だろう。

という「最初の小保方記者会見」を連想させる話ですね。小保方の件も「2014年(今から約9年前)」と大分昔の話になりましたが。
 「話が小保方の件に脱線しますが」その後、小保方の捏造が発覚、直属の上司である笹井氏は「小保方の捏造への関与」が疑われ、自責の念から心を病んで2014年8月に自殺*2し、小保方は「自らの非を認めない」まま、研究業界から事実上追放されました(2015年12月に理研を退職)(以上は小保方晴子 - Wikipedia参照)。
 「2015年12月の理研退職後」一時は

小保方晴子 - Wikipedia
 2016年5月26日発売の『婦人公論』に、小保方と瀬戸内寂聴の対談記事が掲載された。2018年5月9日発売の『週刊文春』のグラビア「原色美女図鑑」に登場した。
【著書】
◆『あの日』(2016年、講談社
◆『小保方晴子日記』(2018年、中央公論新社

小保方晴子さん 文春グラビア登場に騒然「屈強メンタル」「雰囲気違う」/芸能/デイリースポーツ online2018.5.12
 STAP細胞問題で2014年に理化学研究所を退職した小保方晴子氏(34)が、週刊文春のグラビアに登場し、ネット上でも「びっくりした」と驚きが広がっている。
 小保方氏は9日発売の週刊文春のグラビア「原色美女図鑑」に登場。黒のノースリーブのワンピース姿で、日記帳を抱えた写真や、ペンをとりながらカメラを見つめる写真、本を開いたままベッドで眠る写真が掲載されている。撮影は篠山紀信氏。

という小保方でしたが、今や小保方の動向は全く分かりません(知りたいとも思いませんが)。
 正直、小保方の言動はどう見ても社会常識、道理、正論、合理的解釈、法令順守、他人に迷惑をかけない、こういったことが通用しないと本当に迷惑だしどうしようもない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の典型でしょう。
 当初「一見まともそうに見えてた小保方(だからこそSTAP細胞捏造に素人は騙された)」があれで「関係者が自殺しても悪びれた態度」を見せないというのは「正直、怖すぎます」。実話なのに「下手なサスペンスドラマ」以上の恐怖と言っていい。
 うまい役者は、善人を演じればほんとに善人、悪人を演じればほんとに悪人に思える - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)と言う名優なら「小保方的人格(サイコパス?)」を見事に演じるかもしれませんが。
 なお、産経の場合、別の意味(戦前日本の戦争を未だに美化など)で旧態依然のままなんで「何だかなあ」感がある文章*3ですが、それはさておき。
 ということで「話を元に戻しますが」そうしたジェンダーの観点からの例えば、赤旗「ジェンダー平等」を貫く紙面づくりに努めます/「ガイドライン」作成しました(2023.1.4)のわけです。一方で「安保のことしか興味ない」松竹伸幸*4のブログ*5には「ジェンダー云々」なんて話は全く出てきません。というかジェンダー以外の話(環境問題、教育問題、福祉問題など)だって「安保以外の話」は全く出てこないのですが。それでよくもまあ「党勢回復」、「日本政治を良くしたい」だのとほざけたもんです。
 そんなんでどうして党勢回復するのか。どうして日本政治が良くなるのか。
 松竹には「お前はアホか(横山ホットブラザーズ)」「あんたバカァ(式波・アスカ・ラングレー)」と言う言葉を贈呈したい。
【参考:米田あゆ氏】

「パートナーはいる?」にぴしゃり。宇宙飛行士候補の米田あゆさん、プライベートな質問に対する答えが最高すぎた | ハフポスト NEWS2023.3.1
 宇宙航空研究開発機構JAXA)の宇宙飛行士候補2人が決定し、2月28日に記者会見が開かれた。
 4127人という応募者の中から選ばれたのは、世界銀行・上級防災専門官の諏訪理(すわ・まこと)さん(46)と、日本赤十字社医療センターの外科医、米田あゆさん(28)だ。
 その中で話題となっているのが、プライベートに関する質問を聞かれた米田さんの返答。
 家族構成やパートナー・子どもの有無などについての質問に対し、米田さんは「家族に関すること、パートナーの有無に関することは、すいません。大変申し訳ないですけれども、プライベートのことで回答するのは差し控えさせて頂きたいと考えております」と毅然とした態度で答えた。
 また、同じ記者による「若い女性という観点から、宇宙開発の事業にどんな貢献ができるか」という質問には、「私自身は特に若い女性であるという特性に対して、それを押し出して、と言いますか、それを意識してっていうのではなく、一宇宙飛行士候補生として頑張っていければな、と考えています」と返答した。
 プライベートな質問に対しては、「不適切な質問すぎる」「プライベートは聞かない方が良い」「パートナーの有無とキャリアって関係あるの?」など、質問の意図を疑問視する声が集まった。

時代に合わない質問をする記者 それに対し、宇宙飛行士候補・米田あゆさんの答え方に注目が集まる – grape [グレイプ]2023.3.2
 2023年3月現在、現役の日本人宇宙飛行士は全員男性ということや、現役の日本人最年少宇宙飛行士ということで若い女性』という観点に注目されがちですが、米田さんは「特に若い女性であることを意識しない」とコメント。
 視聴者からは、「かっこいい!」「時代に合わない質問に対して素晴らしい回答」「答えが痛快」などのコメントが上がっていました。

 既に指摘しましたが若い女性』という観点に注目されがちの典型が小保方ですね。それでもSTAP細胞が事実なら良かったのですが、何と捏造で、小保方当人は非を認めず、直属の上司は心を病んで自殺という何とも無残な結末となったわけです。

28歳外科医・米田あゆさん、日本人3人目女性宇宙飛行士内定 経歴が「宇宙兄弟」のヒロインを彷彿 : スポーツ報知2023.2.28
 米田さんは向井千秋さん、山崎直子さん*6に次ぐ3人目の日本人女性宇宙飛行士となる。
 20代女性で医師という肩書は、人気漫画「宇宙兄弟」に登場し、宇宙飛行士として国際宇宙ステーション(ISS)へ行くヒロイン・伊東せりかをほうふつとさせる。作品を読んでいたという米田さんは「せりかさんは宇宙に行かれて実験をされて。漫画ですけど、こんな方がいるんだなという気づきになった。(作品内での)実験は苦労の連続であったんですけど、成功の瞬間は印象に残っています」という。

 モーニング(講談社)で連載され、「東宝で実写映画化(2012年、宇宙兄弟小栗旬岡田将生、ヒロイン伊東せりかは麻生久美子*7)」「読売テレビでアニメ化(2012~2014年)」もされています(宇宙兄弟 - Wikipedia参照)が「そういえば俺的に興味なかったんで、宇宙兄弟の内容をまるで知らない」事に気づきました。

*1:初の日本人女性宇宙飛行士。国際宇宙大学客員教授JAXA宇宙航空研究開発機構)特任参与、JAXA宇宙医学研究センター長、国連宇宙空間平和利用委員会科学技術小委員会議長など「宇宙関係の役職」を歴任( 向井千秋 - Wikipedia 参照)

*2:「話が脱線します」が高世には「笹井氏の自殺」についても『「自殺したい」と思わないような心を育てる』と放言する度胸があるのか聞きたいところです。勿論問題は笹井氏よりも「彼を休職させずに出勤させていた」理研の方にむしろあるでしょう(高世の「自殺・自己責任論」については拙記事珍右翼・高世仁に悪口する(2023年3/2日分) - bogus-simotukareのブログで批判しました)。

*3:とはいえ今回の文章の筆者は阿比留などとは違い、「異常な極右」ではなさそうです。

*4:「STAP捏造」のような「無茶苦茶」はさすがにしてないとはいえ、「反党分子」松竹や鈴木元も「自分勝手ではた迷惑」と言う意味では小保方に似ている気がします。

*5:紹介したくないのでリンクは貼りません。

*6:現在、Space Port Japan代表理事日本宇宙少年団理事長。著書『なおこ、宇宙飛行士になる』(2010年、角川つばさ文庫)、『夢をつなぐ:宇宙飛行士・山崎直子の四〇八八日』(2013年、角川文庫)、『宇宙飛行士になる勉強法』(2015年、中公文庫)など(山崎直子 (宇宙飛行士) - Wikipedia参照)

*7:1978年生まれ。1995年、週刊ヤングジャンプの『全国女子高生制服コレクション』でグランプリを受賞。1998年公開の今村昌平監督『カンゾー先生』に出演。日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞をはじめ数々の映画賞を受賞し、無名女優から一気に女優としての地位を確立した(麻生久美子 - Wikipedia参照)