今日の朝鮮・韓国ニュース(2023年5月27日分)(副題:北朝鮮の人工衛星発射失敗ほか)

【産経抄】6月1日 - 産経ニュース

 事前の通告はやはり「人工衛星の打ち上げ」だった。ただ今回ばかりは看板に偽りはなかったようだ。専門家によれば、北朝鮮は米韓両軍の動きを把握するために、軍事偵察衛星保有を急いできた。
▼とはいえ弾道ミサイル技術を使った発射は、国連安全保障理事会決議違反である。

 ということで「興味深いことに」安保理決議違反と非難し、また軍事偵察衛星を脅威視しながらも、「衛星と称するミサイル(日本政府の表現)」ではなく「衛星である」と認める産経新聞です。
 なお、他のマスコミでも以下の通り「人工衛星説」があります。

北朝鮮のミサイル発射、今回は失敗でも軍事衛星保有なら新たな脅威:朝日新聞デジタル
 北朝鮮は、宇宙空間から日米韓などの軍事行動を監視・追跡する軍事偵察衛星保有を引き続き追求する構えだ。本格運用に成功すれば、ミサイル攻撃の精度が高まるなど新たな脅威*1となる。
 北朝鮮偵察衛星保有をめざす背景には、相手国の動向を監視・追跡することに加え、保有するミサイルだけでは攻撃目標を正確に捉えることは難しいことから、偵察衛星により精密攻撃能力を補って抑止力を強化する狙いがあるとみられる。

 昨日の朝のNHKの報道には違和感を覚えた。
▼アナウンサーが建物に避難してくださいと連呼する一方で、「誰も歩いていません」などとリポートする記者は屋外にいた。

 つまりは 誰もミサイルの恐怖なんか感じてないという馬鹿げた茶番劇です。
 まさに 

もはや韓国(人)にとっては、北朝鮮は「脅威」「打倒の対象」よりもメロドラマのネタ程度のものなのだろう(たぶん日本も同じ 関川某も自分の書いたことを撤回しろとおもう) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2020.5.18
つまりは、韓国大統領にとっても大した脅威ではないということだ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.6.15
韓国も軍事政権末期ですでに、北朝鮮をさしたる脅威と考えていなかったのではないか(何をいまさらながら、拉致被害者家族会の安倍傾倒に心底から呆れかえる) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.7.28

ということです。


失敗は成功の母: 白頭の革命精神な日記

 いち早く失敗を報じ、ただちに欠陥の克服を宣言したことはキム・ジョンウン時代の特徴を示しています。

 これについてはマスコミでも以下の通り同様の指摘があるので紹介しておきます。

早々に失敗認めた金正恩氏、衛星獲得に揺るがぬ意思 - 産経ニュース
 朝鮮中央通信は打ち上げから約2時間半後に「軍事偵察衛星発射時に事故発生」というタイトルで事故原因にまで踏み込んだ報道を行った。金氏が最高指導者に就任*2間もない2012年4月に「衛星」を打ち上げ、空中爆発した際も早々に失敗を認めており、国際社会の衆目を意識せざるを得ない「衛星」発射で、隠蔽せず失敗を認めるのは金氏のスタイルともいえる。
「核・ミサイル開発で失敗が起きても金氏は幹部や技術者を処罰しなかった。共産主義社会では異例なことだ」。
 北朝鮮内に情報網を持つ韓国の専門家はこう説明する。逆に科学者や技術者への高額報酬や高級住宅を保証し、「失敗を恐れるな」と開発続行を鼓舞したという。彼の代に入って核・ミサイル技術が急速に発展したのも、金氏のこの熱の入れ方が大きく影響しているとされる。


被害者家族「北とも話し合いを」 拉致国民大集会 - 産経ニュース*3

 親世代で存命なのは早紀江さん(87)と明弘さん(94)の2人のみ。この日は早紀江さんは体調を考慮して途中退席し、明弘さんは車椅子で参加した。

 「いつ亡くなってもおかしくない年齢」、つまり

【有本明弘と同じ1928年に生まれ既に故人の例:没年順(1928年 - Wikipedia参照)】
土井たか子(2014年死去)
 社会党委員長、衆院議長、社民党党首を歴任
李鵬(2019年死去)
 中国首相、全人代委員長など歴任
◆モンデール(2021年死去)
 米国副大統領(カーター政権)、駐日大使など歴任
フィデル・ラモス(2022年死去)
 フィリピン国防相、大統領など歴任
※勿論一方で池田大作創価学会名誉会長、朱鎔基・元中国首相など存命者もいますが。
横田早紀江(1936年2月生まれ)と同じ1936年に生まれ既に故人の例:没年順(1936年 - Wikipedia参照)】
野際陽子(2017年死去)
 女優
桂歌丸(2018年死去)
 落語家
市原悦子(2019年死去)
 女優
さいとう・たかを(2021年死去)
 漫画家
※勿論一方で長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督福田康夫*4元首相、ベルルスコーニ元イタリア首相、山崎拓*5自民党副総裁など存命者もいますが。

と「明らかに悪い体調」を考えればいつ亡くなってもおかしくないでしょうが、亡くなったら「親世代の存命中の解決(例えば拉致被害者家族が東京で大規模集会「親世代が存命中に解決を」|NHK 首都圏のニュース参照)」を叫ぶ家族会、救う会は「親の死後ではもはや帰国しても無意味」として公然と運動から撤退する(勿論(?)日朝国交正常化にも反対する)んでしょうか?。
 勿論以前も書きましたが「親世代はなくなっても、例えばめぐみ氏の場合、姉弟である拓也(家族会代表)がいる」し、親族が一人もいない場合でも「帰国すること自体に意味がある」と俺は思っていますが。
 但し、俺個人は「当事者である家族会がそうした主張で運動を辞める」のなら上記の理由で「バカだなあ」と眉をひそめ、呆れるものの、反対はしません。当事者ではないので正直「拉致被害者帰国」にそれほどの興味はない。
 基本的には「どんなに愚かな決定」でも「当事者の主張」である限り「自分や身内に害悪がある」「当事者が死亡するなど、部外者であっても人道上黙認できない話(例:エホバの輸血拒否)」でもない限り、俺は「愚かだ」と批判はしても「反対はしません」。

*1:但し、同じ朝日の記事でも北朝鮮が偵察衛星を搭載した弾道ミサイル発射 専門家「解像度はグーグルアース以下」:朝日新聞GLOBE+は「人工衛星説」ではあるものの北朝鮮のミサイル発射、今回は失敗でも軍事衛星保有なら新たな脅威:朝日新聞デジタルとは違いタイトルの「グーグルアース以下」云々で想像がつくように「国威発揚が目的で実質的意義は無い」と低評価しています。軍事素人、北朝鮮素人なのでどちらの評価が正しいか不明ですが。

*2:金正恩 - Wikipediaによれば父・金正日北朝鮮国防委員長、朝鮮労働党総書記)の死去が2011年12月17日。(父の生前から後継者扱いされ、死去直後も朝鮮中央通信金正恩を「革命武力の最高指導者」と呼ぶなど、事実上、最高指導者扱いされたが)金正恩朝鮮人民軍最高司令官(軍トップ)への正式就任が12月30日。「党トップ」朝鮮労働党第一書記(現在は総書記)への正式就任が2012年4月11日。「行政トップ」国防委員会第一委員長(現在は国務委員長)への正式就任が2012年4月13日

*3:話し合いがしたいのなら「バーター取引は不可避」でしょうが、それを否定するのが早紀江なので話になりません。「以前も指摘しましたが」早紀江の主張は客観的には「かぐや姫の求婚者たちへの難題(事実上結婚拒否の意思表明)」「屏風の虎を縛れ(できるわけがない)などの一休さんとんち話の難題」と違わらない。

*4:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*5:宇野内閣防衛庁長官、宮沢内閣建設相、自民党国対委員長(河野総裁時代)、政調会長(橋本総裁時代)、幹事長、副総裁(小泉総裁時代)など歴任