珍右翼・黒坂真に突っ込む(2023年5月7日分)

◆黒坂ツイート

黒坂真
 ウィシュマさんはなぜスリランカに帰国しなかったのでしょうか

 以前から黒坂は「ウィシュマさん問題」でこうした「意味不明なツイート」をしていますが、そんなことが「入管が彼女を死なせたこと」の何の免罪になるのか?。遺族の前でもこの種のクズな事を平然と言う気なんですかね?
 「自民党をかばう」「野党(特に共産党)に悪口する」ためなら「ウィシュマさん死亡事件」のような不祥事でもこんな下劣なことがいえる黒坂には心底呆れます。俺が知る限り、ここまで「クズな右翼」もそうはいない。まだ「荒木和博、櫻井よしこ島田洋一等」の方がいくらかましです。

黒坂真
 志位さんは中国大使に、スパイの疑いで逮捕された製薬会社社員の解放を要求できなかったのですね
志位和夫
 昨日、呉江浩中国大使と会談し、3月30日に発表した提言「日中両国関係の前向きの打開のために」を手渡して説明し、提言の内容を申し入れました。
日中関係の前向きの打開を/志位委員長が中国大使と会談/日本共産党の提言手渡す

 当然の話ですが、問題解決(例えば拘束された日本人解放)において「相手を手厳しく糾弾すること」が有効とは限りません。
 志位氏は「日中間の懸案問題(日本人拘束問題に限定されないがそれを含む)を解決するために日中両国の真摯な外交交渉を呼びかけた」に「留まった」ようですが、それは「是非はともかく*1」黒坂が因縁をつけるような「中国に弱腰」と言う話とは勿論違います。
 それは

日中関係の前向きの打開を/志位委員長が中国大使と会談/日本共産党の提言手渡す
 志位氏は、今回の提言をまとめるにあたって、「両国政府に受け入れ可能な提言にするとともに、現在の事態を前向きに打開するうえで実効性のある提言になるようにした」と説明。その立場から、岸田政権が閣議決定した「安全保障3文書」に対する日本共産党の(ボーガス注:批判的な)立場は明確だが、それを提言のなかには盛り込んでいないこと、中国に対しても、「日本共産党と中国の政府・党との間にはさまざまな見解の違いがあり、そのことはこれまでも明確に表明しており、わが党の立場に変わりはないが、提言のなかにはすべて入れることにはしていない」と表明しました。

と言う赤旗記事(特に赤字部分)でも明白でしょう。勿論赤字部分についても「是非はともかく」、「岸田に弱腰」と言う話とは勿論違います。「要求できなかった」のではなく「あえてしなかった」と見るべきでしょう。

黒坂真
 宮本徹議員は、米軍が東アジアにいるから中国共産党による台湾攻撃を抑止できているとお考えですね。
宮本徹
社説:対立深まる米中関係 敵視せず共存探る努力を | 毎日新聞
〈中国は米国の参戦を招き、第三次世界大戦を引き起こす危険を冒してでも、武力で台湾を統一*2しようとするだろうか。米国はソ連が消滅したような結末を中国との競争にも期待しているだろうか。米中間の経済的な依存関係は米ソの比ではない。台湾有事が自明の理だとは思えない

 「宮本ツイート*3の是非」はともかく彼のツイートは黒坂が「米軍が東アジアにいるから」云々と単純化するほど「単純な話」ではないことは「米中間の経済的な依存関係は米ソの比ではない」で明白でしょう。
 「米中双方」にとって「お互いの市場は重要」であり、完全な敵対関係になること(ましてや戦争状態になること)は考えがたいという話です。
 そもそも【1】中国は「国際的非難を恐れて」香港デモに警察は投入しても軍隊は最後まで投入しなかったこと*4、【2】ウクライナ戦争においてウクライナへの軍事支援はしても、米軍は(米国民の多くが米兵の戦死を希望してないからでしょうが)ロシア軍と直接戦闘はしてないことでわかるように「米中」にとって「軍隊投入」のハードルは相当に高い物でしょう。

*1:俺個人は「是」の立場ですが。

*2:そもそも中国は「台湾が独立宣言すれば武力統一も辞さない(但し、現状維持に留まるなら武力行使はせず、原則は平和統一)」としており、そうした意味でも武力統一の可能性は低い。台湾が独立宣言しないのに侵攻したら「ウクライナ侵攻での対ロシア制裁」のような対中国制裁が不可避だからです。そんな制裁を回避する程度の良識は中国政府にもあるでしょう。一方で台湾が独立宣言することも可能性が低い。

*3:毎日記事の引用ですが

*4:勿論「軍隊投入しなくても解決できる」と言う判断(実際、そうなりましたが)もあったでしょうが、一方で軍隊投入による「国際的非難」も恐れていたでしょう。