珍右翼・高世仁に突っ込む(2023年6/28日分)

ウクライナの「勝利」が平和 - 高世仁のジャーナルな日々

 ウクライナでは政府が人々に抵抗を強制しているのではなく、国民自らがロシアの侵略と戦おうと立ち上がっている。

 ウクライナが一枚岩であるかのように描き出す高世ですが

ウクライナで徴兵逃れ横行 「富裕層にあっせん」 - 日本経済新聞2022.12.9
 富裕層向けに、兵役免除の証明書入手をあっせんする「脱徴兵ビジネス」に関与する20代男性が9日までに実態を明かした。男性は「武器を手にしたくない人に選択肢を提供している」と正当化するが、抜け穴拡大を恐れる当局は取り締まりに力を入れる。
 仲介の依頼があれば、仲間の医師がいる徴兵事務所などで検査を受けてもらい、心臓病や脚の障害、精神障害などを装った診断書を軍に提出する。その後、1週間ほどで兵役免除の証明書、通称「ホワイトチケット」を入手できる。
 公文書偽造や徴兵忌避の容疑で当局に摘発される可能性があり、依頼を受けるのは、知り合いかその知人のみ。
ウクライナの総動員令】
 18~60歳の男性の出国が原則禁じられた。18歳未満の子どもを一人で育てている場合や、18歳未満の子どもが3人以上いる場合のほか、健康上の理由で兵役に適さないと認められれば対象外となる。理由なく動員を拒否すれば懲役3~5年の刑事罰を科せられる可能性がある。

偽装離婚や子供の水増し…ウクライナ“徴兵逃れ”の実態 前線の女性兵士が語る決意【報道1930】 | TBS NEWS DIG (1ページ)2023.4.18
ウクライナ戦争研究所 ルスラン・ボルトニク所長
「(徴兵逃れのため)軍務に従事できないという偽の証明書を手に入れようとするケースが非常に多い。健康診断の結果「不良」という偽証明書、身体障碍者の偽証明書の作成などがある。18歳未満の子育て中の父子家庭も動員の対象外なので、偽装離婚して子供を一人で育てているふりをする場合も…」
 他にも子供が3人以上いれば動員されないので、それを証明する書類を偽造するやり方もある。
神戸学院大学経済学部 岡部芳彦*1教授
「戦争が1年以上続いて、意識の変化というのは男性だけでなく、国民全体にある。世論調査で『ウクライナが勝つと信じているか』を問えばいまだに9割を超える人が『そうだ』と答えるんですが実際に戦争に行くってなるとプレッシャーであることは間違いない」
防衛研究所 兵頭慎治研究幹事
「戦争の長期化に加えて死傷者の数が増えてる。ロシア側は20万人以上、ウクライナ側も10万人以上が死傷していますから、やはり動員されて戦場に送られた場合は自分の命もなくなるんじゃないかって心配する。当然ですけど…」
 ボルトニク所長によれば徴兵逃れは50万人にのぼるとも言われる。

等の記事を考えれば高世がこのように「脳天気に書く」程、話は単純ではないでしょう。そして高世もこうした事実を知らないわけではなくウクライナが「一枚岩」であるかのように、美化するため「故意に無視している」のでしょう。
 そういう意味では高世が好意的に紹介するNHK番組はむしろ、当事者(番組制作者や出演者)の主観が何であれ「そうした問題」を覆い隠す「問題のある代物」ではないか。


慰霊とはどうあるべきか2 - 高世仁のジャーナルな日々

 沖縄戦の実相を捻じ曲げて、犠牲者の慰霊を「靖国化」してきた本土。我々本土の人間はこの点でも沖縄の心を踏みにじってきたのだと反省させられる。

 と書く高世ですが、けっきょく反北朝鮮の道具として使い倒されただけじゃないか(横田滋氏の死) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が批判するように、「救う会、家族会による横田滋の扱い」など「横田滋の思いを捻じ曲げて、踏みにじってる」と言う意味ではまさにこの「靖国化(死者の気持ちを無視して都合良く利用する)の一種」ではないか。
 というか生前から「靖国化(滋の意思の無視:まあそうした無視に公然と反発できなかった滋の意思の弱さも問題ではありますが、妻やこどもが完全に救う会、家族会寄りなのである程度同情の余地はあります)」は行われそれに加担してきたのが高世です。
 「高世も良く言うぜ」「横田滋の気持ちを踏みにじり捻じ曲げたことは反省しないのか?」と聞きたくなります。

 先日、近所のシニアの会で「イチからわかる環境問題」という話をしてきた。

 「環境問題」は高世の専門でないのに、そんな講演を依頼する方もアホなら、引き受ける高世もアホです。いずれにせよもはや高世にとって

【高世著書】
◆『スーパーKを追え』(1997年、旬報社
◆『娘をかえせ息子をかえせ:北朝鮮拉致事件の真相』(1999年、旬報社
◆『拉致:北朝鮮の国家犯罪』(2002年、講談社文庫)
◆『金正日「闇ドル帝国」の壊死』(2006年、光文社)

という「過去(ジンネット時代等)の北朝鮮問題(拉致、偽ドル札・スーパーK)」はどうでもいい話なのでしょう。

*1:著書『日本・ウクライナ交流史 1915-1937』(2021年、神戸学院大学出版会)、『日本・ウクライナ交流史1937-1953』(2022年、神戸学院大学出版会)、『本当のウクライナ』(2022年、ワニブックスPLUS新書)、『ロシア・ウクライナ戦争解説』(2023年、ワニブックスPLUS新書)等