今日の中国ニュース(2023年7月22日分)

台湾で防空避難訓練 中国のミサイル攻撃など想定 | NHK | 中国・台湾
 本気というよりは「反中国」を自らの求心力に用いようとする蔡英文の政治的策略でしょう。年に1度くらいの演習(一部の市民、それも少数の市民が参加してるだけで恐らく全市民ではない)で意味があるわけもない。一時期、安倍がやってた「北朝鮮ミサイルからの避難訓練(一部の市民、それも少数の市民が参加)」と同じでしょう。
 「ウクライナ侵攻したロシアに対して行われてるような制裁」のリスクを犯してまで、中国が侵攻する可能性は「独立宣言(国連加盟申請など『事実上の独立宣言』も含む)しない限り侵攻しない」と中国が公言している以上、「蔡が独立宣言しない限り」ほぼありませんが、仮に侵攻したとして、「軍の対応」ならともかく「避難訓練」が効果を発揮することはまずないでしょう。そのことは恐らく蔡も分かった上でこうした避難訓練をやっている。

 東京大学の松田康博*1教授は、(中略)「市民の人たちは淡々と参加した形で行われている。中国の脅威は日常生活の中でずっと存在していて、慣れてしまっている部分がある」と述べ、訓練や演習に対する台湾の市民たちの受け止めは冷静だと指摘しています。

 冷静なのはむしろ「中国の台湾侵攻に現実性がないから」ではないか。まあ、「反中国ウヨ」らしい松田氏も、発言が何処まで本気か怪しいですが。


チベット人研究者「同化政策は文化的差別の継続」 - 産経ニュース

 ペントック氏は今月15日、東大の学術シンポジウムで講演し、同化政策に直面するチベット人の窮状を訴えた

 第2回モンゴル・チベット文化・宗教学術シンポジウム及び「モンゴル・チベット相互承認条約」調印110周年記念国際シンポジウム – Tibet House Japanによればこの集会に参加した阿古智子*2平野聡*3東大教授のつてで「東大の会議室を会場として借りてやっただけ」で「東大主催ではない」ようですね。「消防署の方から来ました(消火器商法)」並にやり口が酷くないか。
 古川郁絵という「右翼活動家」が司会なのだからどんな集会か(学術シンポと言うより、恐らく反中国の政治集会)想像はつきます。せめて古川のような右翼とは一線を画して欲しいのですがね。


中国の秦剛外相を解任 動静不明1カ月 - 産経ニュース
 長い間、動静が不明(政府、共産党から明確な説明がなかった)で「重病説」「不祥事説」等が流れていた秦剛*4国務委員(外交担当)兼外相を正式に更迭し、前任者の王毅*5が当面、国務委員(外交担当)兼外相をするそうです。いずれは解任理由も明らかになるでしょう。
 なお、王毅氏も「ずっと外相」ではなくいずれ後任外相が決まると思います。


リベラル21 中国さん、そんなに威張って大丈夫?(田畑光永
 「汚染水(処理水)放出は確かに問題だと思うが」と言いながら、汚染水放出を批判する中国に対して「原発大国の中国にそんなことを言う資格があるのか」と言う「中国への悪口」が延々続き「本当にお前は、汚染水放出を問題だと思ってるのか?」「批判してるのは中国だけじゃあるまいに(呆)」と心底呆れる田畑の駄文です。なお、上記は田畑記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。自称リベラルが聞いて呆れます。


習氏、軍幹部に「党の絶対的指導堅持」指示 ワグネル反乱も踏まえ引き締めか - 産経ニュース
 反中国の産経らしいですが
1)中国にはワグネルのような民間軍事会社は恐らくない(仮にあったとしてもワグネルほど政府と密着してない)
2)中国においてその種の「反中央」の「軍の動き」は見られない
のでトンチンカンです。

*1:著書『台湾における一党独裁体制の成立』(2006年、慶應義塾大学出版会)等

*2:著書『貧者を喰らう国:中国格差社会からの警(増補新版)』(2014年、新潮選書)、『香港 あなたはどこへ向かうのか』(2020年、出版舎ジグ)等

*3:著書『清帝国チベット問題』(2004年、名古屋大学出版会)、『「反日」中国の文明史』(2014年、ちくま新書)、『大清帝国と中華の混迷』(2018年、講談社学術文庫)等

*4:外務副大臣、駐米大使等を経て国務委員(外交担当)兼外相

*5:駐日大使、党中央台湾工作弁公室主任(国務院台湾事務弁公室主任兼務)、国務委員(外交担当)兼外相等を経て、党中央外事工作委員会弁公室主任(党中央政治局委員兼務)