今日の産経ニュースほか(2024年3/26日分:維新の野望が一部挫折、大谷記者会見ほか)(追記あり)

立民・泉代表、国民民主との政策協議「ありうる」 衆院選連携の可能性も - 産経ニュース
 どちらも「昔の民主党」であるので一緒になったところで「魅力性は皆無」でしょう。
 そもそも路線の違いを理由に袂を分かったはずだし、「共産に敵対的で野党共闘に後ろ向き、自民にすり寄る国民民主」と「建前では未だ共産との共闘を否定しておらず、自民批判派のはずの立民」でどう連携するというのか。結局「大きいことはいいことだ(森永エールチョコレート)」で「政策的整合性」を無視するからこうなるわけです。


次期衆議院選挙の投票先 自民党28%、立憲民主党14% - 日本経済新聞
 「維新13%*1、れいわ5%、共産4%」には「アンチ維新、れいわ」「共産支持」として「マジかよ、日本人はアホか」「維新やれいわのようにパフォーマンスで目立って『やってる感』出せば、何の具体的成果もなくていいのか(呆)」とげんなりしますが、地道に頑張るほかはないのでしょう。
 なお、「共産4%>国民民主4%>公明3%」だそうです。勿論「日経の数字であり他社では違う可能性もある」「僅差であり誤差の可能性もある」とはいえ、公明にとってこの数値はショックでしょう。公明としては「裏金問題での対応で支持が下がった」と見なし、(所詮は出来レースでしょうが)自民への対応が「今よりは多少厳しくなる」かもしれないし、公明にとって「今の状況での解散」は不可でしょう。


大谷選手、声明発表へ 質疑応答なし、カメラ撮影も禁止 通訳の違法賭博関与疑いで - 産経ニュース
 「声明文発表だけで質疑応答無し、撮影禁止」では「大谷に後ろ暗いところがある(送金について知っていたし、借金が賭博による物とも大谷は知っていた?)」とむしろ認めたようなもんで、沈静化どころか、かえって大谷批判が強まるでしょう。こんな代物ならやらない方がましではないか。米国メディアだけでなく「大谷に甘い日本メディア」ももはや「かばえない」でしょう。
 球団もよくこんな対応を認めたもんです。
 明らかに球団は「大谷が怪しい」と思いながら、解雇は水原通訳にとどめ、「人気選手・大谷」を解雇せずに守ろうとしています。
【追記】
 記者会見をテレビで見ましたが「私は無実だ(送金は水原が無断でやった)」というだけで「ならば何故、水原通訳が大谷の口座から勝手に送金できたのか?」「不正送金防止のために、パスワードがあって第三者は簡単に送金できないのでは?(パスワードを教えてもらうなど本人の協力があれば別だが)」「ギャンブルの借金とは知らないとしても、水原への信頼からうかつにもパスワードを教えて自由に送金できるようにしていたのではないか?」等という当然の疑問への説明は無し。現時点では疑惑は解消されたとは言えないでしょう。但し、大谷が「水原の借金を知ったのは、水原の疑惑についてマスコミ(水原にインタビューしたテレビ局?)の取材があってから」「水原から直接、借金について話を聞いたのは韓国シリーズ第1戦の後のチームミーティング」(つまりごく最近知った)という言葉が出たこと(例えば大谷翔平【動画・声明全文】自身の賭博関与を否定 水原一平氏違法賭博問題で声明 | NHK | 大谷翔平参照)は収穫ではあります。マスコミ各社(特に大谷に疑いの目を向けてる社)は「この言葉が本当か」調べるのでしょう。
追記あり


<産経抄>高い授業料、裏切られた大谷選手 - 産経ニュース

 「借金の肩代わりをしてもらった」と米メディアについた噓はスーパースターの致命傷になる恐れもあった。人として、越えてはならなかった一線である。

 上にも書きましたが、大谷の記者会見は説得力に乏しく「信じて見守りたい」といえる代物ではないでしょう。現時点では「当初の水原発言(借金肩代わり)」は「本当」であり、大谷を持ち出せば、彼のご威光で全てを有耶無耶にできると思った水原が「有耶無耶にできない」上に「大谷に処罰(刑事罰や大リーグやドジャースの懲戒処分)が及ぶ」危険性に気づき「撤回した」可能性が否定できません。


<主張>大谷の釈明声明 言葉を信じて見守りたい 社説 - 産経ニュース
 何度も繰り返しますが、大谷の記者会見は説得力に乏しく「信じて見守りたい」といえる代物ではないでしょう。本来「産経を含めたマスコミ」が調査報道すべき話です。勿論調査は困難でしょうから結果として「捜査当局や大リーグの調査を見守るだけ」になるかもしれませんが、少なくとも「信じたい」はおかしい。いかに「日本人の人気選手」とはいえ随分大谷に甘い。


大阪府内6市の水道事業統合案「白紙」へ 26日の東大阪市議会で否決見通し - 産経ニュース

 東大阪市議会が26日の本会議で、水道統合の関連規約案について、大阪維新の会を除いた自民、公明、共産の各主要会派が反対にまわり、否決される公算が高まった。

 この件については無知なので何とも評価できませんが、「維新批判派の共産」だけでなく「最近は維新に迎合することが多い自公」まで反対するとは「よほど東大阪市民の批判が強い」のか。いずれにせよ「維新批判派の俺」にとって「維新の企みの挫折」は嬉しいニュースです。ネット版・赤旗でも報じるでしょうからそのときは紹介します。
 しかし「自民、公明、共産の各主要会派」ねえ。「国政最大野党の立民」の名前がない上に、最近では立民は関東、維新は関西 野田元首相、すみ分け提唱(共同) - kojitakenの日記ですからねえ。こんな「棲み分け論」に維新が応じるわけがない(維新は躊躇なく関東に候補を立てる)し、立民支持層の「士気低下(特に酷いのは大阪など関西でしょうが、関東を含む他の地域だって士気は下がるでしょう)」を助長もする。「維新に批判的な立民支持層の一部」は「共産や社民、れいわの方がましだ→立民から共産など他党の支持に切り替える」ということにもなる。
 実際

クリエネ
 維新と選挙協力すべきだと主張する野田佳彦岡田克也に聞きたい。
・維新と共有できる価値観、社会像はあるのか?
・自公が過半数を割った時、維新と連立を組む協定を結ぶのか?
・維新の政治資金運用(文書費を党に寄付させる、などの脱法的手段)について疑問を持たないのか?

イナモトリュウ
 維新と組むってのは音喜多みたいな優生思想丸出しのクズにも恭順するってことだぞ、ボンクラ野田佳彦よ。

と言う立民批判もある。
 大体、3/25のTBSラジオ森本毅郎スタンバイ」で「月曜コメンテーターの山田惠資氏(時事通信)」も指摘してましたが「維新はいざとなれば、自自公連立、自保公連立のような自維公連立に動く可能性が十分ある」「連立に動いても支持層は離れないとか、支持層が離れても十分利益があるとか思えばそう動く」でしょう。維新とは所詮その程度の「自民補完勢力」でしかない。そもそも「自民から離党した連中=維新」ですから。
 なお、この件について無知なので滅多なことは言えませんが、果たして「仮に共産が社民連等のように既に解散して、存在せず、自公、立民など他党だけで今回の成果が生まれた」かは疑問ではないか。
 いずれにせよ今回の成果について「維新批判派の共産が一定の貢献をしたこと」は確かでしょう。そうした「共産の成果」に全て目を塞いで、共産に悪口する連中(松竹伸幸id:kojitaken、リベラル21寄稿者の阿部治平、広原盛明ら)には怒りを覚えるし、心底呆れますね。
 「偉そうなことを抜かすのは共産以上の成果を上げてから言え」と言いたい。


堺市 市長肝いりの自動運転バス巡り予算審議が紛糾 減額修正見込みも「再議」の可能性? - 産経ニュース

 13日の予算審査特別委で、削減する修正案が公明、自民、創志会、共産の野党4会派などの賛成多数で可決した。
 (ボーガス注:市長が再議を求めたとしても)再議の上で修正案を可決するには3分の2以上の賛成が必要となるが、維新会派は3分の1以上。そのため、修正案は通らず、自動運転関連費2億円を含んだ原案が再提案される見込みとなり、各会派の対応に注目が集まる。

 過大評価は禁物でしょうがこちらでも「維新に一定のノーが突きつけられた」ようで嬉しいニュースです。
 まあ、再議を求めるか疑問だし、求めても応じないでしょう。
【追記】
 小生の希望に反し、再議の結果、原案通り可決されたそうで、非常に残念です。

*1:とはいえ、立民>維新であり、明らかに維新の支持は漸減傾向にあります。