珍右翼・高世仁に悪口する(2024年6/22日分)

小池百合子学歴詐称疑惑によせて④ - 高世仁のジャーナルな日々

 16日のTBS「サンデーモーニング」に、歌手の加藤登紀子氏が初めて*1コメンテーターで出演。
 何を言うのかと聞いていると、ウクライナ戦争についてコメントした。これがトンデモな内容で耳を疑った。
ウクライナにロシアが侵攻した当初から一刻も早く終わってほしいと言うのが私の思いでした。その最初の時から私は、日本の終戦時のことを思い出されて、つまり、戦争というのはどうやったら終われるのかという。勝ちとか負けとか言ってるかぎりは、誰も終わりたくないってことになっちゃうわけですね。
(中略)
 ウクライナの場合も、世界中がいま、西側が応援して戦争を続けさせている。ゼレンスキーも最後の日まで戦うみたいな。でも結局、被害に遭っているのはウクライナなんですよね。ウクライナの人々であり、ウクライナの国土です。ほんとに壊滅的な被害を受けてるわけですね。だからやっぱり国際社会は、ほんとに本気で停戦をという方向にウクライナの問題は向き合わなきゃならないと思いますけど。戦争を終わらせた人が勝利者だと私は言わなきゃいけないと思います」
 これに膳場キャスターが、いかにもごもっともという感じで、「終わらせた人が勝利者、たしかにそうですね」とフォローした。
 加藤氏はウクライナの現在にかつての敗戦間近の日本を重ね、ウクライナはどうせ勝ち目がないのだから、ゼレンスキーは早く降伏せよと言っている。戦争が長引いているのはウクライナが抵抗をやめないから、西側が応援しているからだと。侵略しているロシアを一言も批判せず、ウクライナに膨大な犠牲が出ているのは、抵抗を止めないからだという。
 ちょっと下品な例えで恐縮だが、これって、大男にレイプされかかって必死に抵抗している女性に「抵抗を続けるとケガするからやめなさい*2」というのと同じだ。
 良識を疑う加藤氏のような意見は、一部の平和主義者、リベラル派とされる人々がいろんな場で唱えており、見過ごせない。
 後日、本ブログで徹底的に批判する。

 「高世の紹介する加藤発言」に話を限れば、別にトンデモだとは思いませんけどね。
 2022年2月の開戦から既に2年が経っています。戦争は終わりが見えない(ロシアやウクライナの軍事的勝利で終わりそうにない)。であるのならば「ロシア・プーチン政権に非があること」はひとまず置いて「とにかく外交交渉で停戦(終戦)すべきでは無いか」という考えは一理あると思います。
 勝手に高世は「勝ち目がないからウクライナに降伏しろと、加藤氏らはいうのか」と決めつけていますが、高世の引用を見る限りは加藤氏も、膳場氏も「降伏しろ」なんて一言も言ってない*3。いずれにせよ「繰り返しますが」長期ならともかく「短期のスパン」では「ロシアにもウクライナにも勝ち目が無いこと(ウクライナやロシアが軍事的勝利で片をつけるのが無理なこと)」は確実でしょう。
 NATO軍(米英仏独など)が大量に軍事投入されれば話は別(ウクライナが短期で勝利できる)かもしれませんが、NATOの行為は現状において『ウクライナへの軍事支援(つまり直接戦うのはウクライナ軍)』に留まっており、明らかにそんな覚悟はNATOにはない。
 その状況で果たして継戦することがロシア、ウクライナ双方にとって国益になるのか。確かに「現状で停戦したら、ロシアが支配している四州の全て、あるいは一部がロシア支配」になりかねません。それはウクライナにとって当然不利益ですが、とはいえ継戦しても「四州が取り返せる見込み」は少なくとも短期のスパンではないでしょう。
 また、「今後、ロシアが大規模にウクライナ領を割譲すること」は、西側の軍事支援等もあって、さすがにないでしょうが、継戦することで「若干とは言えロシアがウクライナから割譲する土地が増える可能性」すら否定できません。戦争は現状において「一進一退(ロシアが進撃したり、ウクライナが進撃したり)」「膠着状況」であり、ウクライナがロシアから「奪われた土地を取り戻し続けてる状況」では明らかにありません。

加藤登紀子さんが「百万本のバラ」を歌い続ける理由――歌にはあなたと私の「小さな物語」がある
 ウクライナにロシアの侵攻が始まってから、100万人以上の人たちが子どもの手を引いたりしながら逃げました。そのとき、母から聞いていた終戦後の(ボーガス注:満州からの)引き揚げ者の混乱や、難民*4として生き抜いた自分たちのことを思わずにはいられなかった。そこで、ウクライナで被災している人たちにまっすぐ届くように支援をしたいと思ってCD「果てなき大地の上に」を作りました。

から考えるに加藤氏は鈴木宗男のようなプーチンシンパではなく「ロシア・プーチン政権に非があること」は認めてるでしょう。
 そして彼女は

加藤登紀子さんが「百万本のバラ」を歌い続ける理由――歌にはあなたと私の「小さな物語」がある
 この歌*5を作ったラトビアの作曲者*6は、ソ連崩壊のころ、独立運動の先頭に立ち、向かってくる戦車に立ちはだかりました。そして、ロシア語で作詞をした人*7は粛清の中を生き抜いてきた(ボーガス注:体制批判派の)詩人でした。そのことを私はジョージアの若者に一生懸命話しました。しかし、「ロシア語の歌は、今は歌いたくありません」と若者は言います。 
 苦難の中からこの歌が生まれたことを知っている世代は、そんなこと思っていないですよ。「若者たちが、歌いたくないと言っていましたよ」と言ったら、「そんなバカな。戦争とか政治とかのために、この歌が歌われなくなってはいけないわ」と、私と同じ世代のジョージア人は言っていました。
 いま、ロシアではウクライナ人が作曲したものが絶対演奏できないとか、ウクライナではロシア人の作った曲を演奏できないとか、そうしたことがクラシックの世界では大変な問題なんです。
 そんなことがあっていいはずがないでしょう。
言論弾圧を経験した芸術家たちは今こそ奮起しなくちゃいけない。戦争のために国境のために憎しみを育てる。そんなことがあってはならないんです。 

ということで「過剰なロシア叩き(プーチン叩きではない)」にうんざりしてるのではないか(勿論、上記引用で分かるように彼女はプーチン政権のウクライナ敵視も批判していますが)。
 しかし高世も「特定失踪者(国内で40人以上発見され、全て北朝鮮は無関係、ほとんどが自発的失踪で、明らかにまともな根拠で認定してない)」のような明らかなデマでも「横田早紀江など家族会、救う会とのしがらみ」からか批判しない*8くせに、加藤氏、膳場氏、あるいはサンデーモーニングやTBS(サンデーモーニングに限らず報道特集など他番組含む)とはしがらみがないからでしょうが、悪口雑言。この男のクズさには心底呆れます。
 今も、ジンネットが存在してTBS、特にサンデーモーニングの仕事を受けていたら、あるいは「加藤氏や膳場氏との間に横田早紀江との関係のようなしがらみがあれば」高世はここまで悪口しなかったでしょう。
 後日、本ブログで徹底的に批判する。だそうですが、高世も「俺の高世批判」や、

これじゃあ「ジャーナリスト」でなくて「反北朝鮮活動家」だ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2012-02-27
そういうことであるなら、小泉元首相、田中均氏、蓮池透氏らに陳謝する用意くらいはあるんだろうな - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2020-12-21
けっきょく「横田めぐみ拉致問題における安明進証言」などというものにのっかったのが、高世仁が会社をこかした淵源(の少なくとも1つ)ではないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2021-05-25
巣食う会とか家族会系の連中とかかわった北朝鮮関係の言論人は、その後ろくな状況でないと思う(関川夏央や高世仁、恵谷治、李英和ほか) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2021-07-14
高世仁の幼稚なデマ自慢を平然と垂れ流すNHKの馬鹿さとクズぶりに本気であきれ返る - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022-01-11
自分に都合の悪いことを他人などのせいにしているあたりが、高世仁が会社の経営に失敗した遠因でもあったのだろう(福島香織の独立の失敗もあまりにひどい) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022-05-09
家族会と巣食う会の見解と違う報道ができずに高世仁の北朝鮮報道は自滅した(関川夏央もたぶん同じ) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022-06-03
高世仁の経営する会社(ジン・ネット)が倒産したのは、高世の経営手腕の低さと制作した番組の評価が低いということに尽きるだろうに - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022-06-20
田中均元外務省アジア大洋州局長が、日朝首脳会談直前に米国高官に会談についての事前通告をしたことを認めた(高世仁とか家族会ほかの面々は、どんだけ馬鹿なのかと思う) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022-09-12
高世仁の仕事仲間(?)だった野村旗守が、北朝鮮問題から撤退したあたりが、つまりは連中の北朝鮮分析がろくでもないものである証左だ(関川夏央や李英和らもご同様) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2023-01-19
高世仁が主張するような人間はそうはいないし、いたらそれは多くの場合精神疾患や強度の発達障害などがある(高世も無責任なデタラメをほざく人間だ) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2024-03-15

といった高世批判(主に救う会、家族会との癒着問題)は気づいてるでしょう。
 安全パイと見なした相手(今回は加藤氏)には「徹底批判する」と居丈高な態度を取る一方で、「相手にしたら負ける」と思ってるらしい俺などの批判は徹底的に無視(勿論俺などは無名人なので高世が無視しやすいこともあるでしょうが)。
 またしがらみがある救う会、家族会などは特定失踪者のような明らかなデマでも「まるで批判しない」。
 高世のクズさにはいつもながら呆れます。とはいえ「ジンネット倒産以後」は高世も世間からはまるで相手にされてませんが。
 高世も「プライドの高さ」から認めはしないのでしょうが、今の惨状(ジンネット倒産など)には屈辱感があるでしょう。
 なお、サンデーモーニングでは別のニュースとして「プーチン北朝鮮訪問」も取り上げられていたし、他の報道番組(TBSに限らない)でもそうした報道はあったのですが、高世がそれに触れないことが興味深い。
 「拉致問題で儲けていた全盛期の高世」なら確実に「北朝鮮専門家」面して「プーチン訪朝」に触れていたでしょうにね。
 まあ「プーチン訪朝」は「ロシアの支援もあって北朝鮮は当面崩壊するとは思えない」と言う話にしかならないから、アンチ北朝鮮の高世は触れにくいでしょうが。なお、プーチン北朝鮮訪問後はベトナム訪問し、ベトナムとの友好もアピールしました。つまりは「左うちわで万々歳」ではないにせよ、プーチンは「国際的に孤立はしてない」わけです。
 「このまま継戦していいのか」という加藤氏らの危惧(小生も同感ですが)には「プーチン訪朝、訪越」で示された「西側諸国(米英仏独など)はプーチン批判するが、発展途上国を中心にプーチンと付き合いがある国が多数ある」という事実があります。

 カイロ大学卒業生・講師として、小池氏を絶賛し、都知事就任を祝福したナサール元学長は現在、県知事の有力候補で、大統領からの任命待ち(無選挙)。学長(学者)は権力のトップには就けないが、大学の自治民主化運動弾圧などでうまく立ち回れば、知事や軍閥企業社長などに天下りできる。

 こんなことを抜かす高世ですが、救う会、家族会に媚びれば「利益になる」と考え、これ(権力へのこびへつらい)と大同小異のことをやった「救う会、家族会の太鼓持ち幇間」というクズが高世です。皮肉にもジンネット倒産でわかるように高世の「野望」は失敗しましたが、未だに高世は救う会や家族会が非難できません。
 「小池の学歴詐称を告発した元同級生」のような態度を救う会や家族会相手に、高世には取れない。今後も高世は救う会、家族会批判は絶対にしないのでしょう。


小池百合子学歴詐称疑惑によせて② - 高世仁のジャーナルな日々

 ウクライナ政府によれば、連れ去られた子どもは特定されただけで19,546人と2万人近くにおよび、帰国できた子どもはわずか388人に過ぎない。
 迅速に子どもを帰還させる手立てを講じて欲しい。

 とはいえ戦争が「終戦(停戦)」しない限り、全員帰国の可能性は低い。
 しかし「ウクライナの軍事的勝利」であれ、「外交による終戦(停戦)」であれ「終戦(停戦)」の兆しが未だ見えないのが何ともかんとも。戦争は膠着状態ですし、一方で「4州併合を認めろ(ロシア)」「認めない(ウクライナ)」等、停戦条件があまりにかけ離れています。

 小島敏郎氏が行動を起こした。
 20日都知事選告示2日前の18日、小池百合子都知事を経歴詐称で東京地検刑事告発したのである。
 小島氏は小池氏の環境相時代から20年近く側近で、都民ファーストの会の事務総長もつとめたが、「文芸春秋」5月号で、4年前の都知事選前に経歴詐称騒動が噴出した際にカイロ大声明を巡る裏工作に加担したことを認める「爆弾告発」を行っていた。
 刑事告発したあとの会見では、質疑応答で、「エジプト人の日本研究者のイサム・ハムザ東京国際大教授が「卒業証明書は本物」と反論する一幕もあった。自らもカイロ大の卒業生で、小池氏を学内で見かけたことがあると説明。文学部副学部長を務めたことがあり、学内の事情に詳しいとし、小池氏は「追試」で大学を卒業したと主張した」(東京新聞)という。

 当然ながら
1)ならば何故過去(小池の詐称疑惑は4年前の都知事選でも取り沙汰された)にハムザ氏はそう主張しなかったのか、であり
2)過去にカイロ大教員だったとは言え、今はカイロ大を離れた彼は「カイロ大を代表する立場では無いはず」であり
こんな主張は信用に値しないでしょう。

*1:初出演だと番組で紹介があったんでしょうか?

*2:少なくとも高世が引用する加藤発言は「早期停戦すべき」としか言っておらず、「ウクライナは降伏しろ」等とは言っていないので言いがかりも甚だしい。なお、高世の例に乗っかれば「抵抗してレイプが防げるなら抵抗すべきだが、殺される恐れがある(レイプを受け入れれば命は助かる可能性がある)」なら「耐え難きを耐えてレイプを受け入れてから隙を見て逃げだし、警察に駆け込む」という事もあり得ます。

*3:勿論「戦況は膠着状態」で「ウクライナ優位」ではないので、「四州の一部についてロシアの支配を認める」などの不利益をウクライナが呑まされるリスクはありますが、一方でロシアの方も「優位な状況ではない」。「是非はともかく」現状で停戦してもそれは「双方痛み分け」であり「ウクライナの降伏、ロシアの勝利」とはいえないでしょう。勿論「停戦後、ロシアが一部でもウクライナ領を支配し続ければロシアの勝利」と見なせば「ロシアの勝利」ですが。

*4:加藤氏は満州からの引き揚げ者です。当然「満州に侵攻した過去があるロシア」に対して好意的ではないでしょう。むしろ「ウクライナ難民」に自己を投影してるかもしれない。

*5:加藤氏が歌う「百万本のバラ」の原曲のこと。日本では加藤氏が一番有名でしょうが、加藤氏以外にもこの歌をカバーした歌手がいることは百万本のバラ - Wikipediaで確認できます。

*6:百万本のバラ - Wikipediaによればライモンズ・パウル

*7:百万本のバラ - Wikipediaによればアンドレイ・ヴォズネセンスキー

*8:まさか高世も特定失踪者認定がまともな根拠でされてるとは思ってないでしょう。