中国でまた登校中に切りつけ、母子負傷 事件相次ぐも情報共有に課題:朝日新聞デジタル2024.10.13
中国で切り付け事件相次ぐ 通学中の中国人母子が負傷、容疑者は50歳男 - 産経ニュース2024.10.13
今回は被害者は「日本人」ではないようです。こうなると「日本人児童殺害」も果たして「日本人だから襲われたのか」は何とも言えないのではないか。
中国の危険情報レベルゼロ、環太平洋先進国で日本のみ 米はレベル3「拘束の危険が存在」 - 産経ニュース*1
「産経の言う環太平洋先進国=米国、台湾(レベル3)、カナダ、豪州、ニュージーランド(レベル2)、韓国(レベル1)」にすぎず、世界中の国というわけではない。
しかもこれらの国が「危険情報レベルを上げてる」のは「政治的理由で自国民が中国政府に不当に拘束された(あるいは、今はそうした拘束はないが、今後起こる恐れがある)」という判断(そうした判断の是非はひとまず置きます)であり、今回の「犯罪事件(そもそも今回の犯罪は反日が動機と決まったわけでもないですが)」とは全く関係ない(とはいえ「アステラス製薬社員(例えば中国で拘束の大手製薬会社の日本人社員 起訴 | NHK | 中国参照)」など、日本人の身柄拘束事件が最近いくつか起こってますがそれについては特に論じません)。
しかも産経記事タイトルではこんなに大げさに書きながらも本文では
G7各国では英仏独伊の欧州4カ国は、中国について警戒レベルを上げていない。
と書いてるから脱力します。
【第1183回】中国の反日教育は第3の児童襲撃を生む « 今週の直言 « 公益財団法人 国家基本問題研究所
【第1184回】中国人の反日感情は人工的につくられた « 今週の直言 « 公益財団法人 国家基本問題研究所
反中国極右団体「国基研」らしいですが、現時点であの事件を「日本人だから襲われた」と見なせる根拠は何もありません。
中国深圳における日本人学校生徒殺害事件に対する中国政府の姿勢に抗議する声明文 | 一般社団法人 アジア自由民主連帯協議会
中国政府は今回の少年殺人事件がこれまでの反日プロパガンダにより引き起こされたことを認め、被害者家族ならびに日本政府に謝罪せよ。
そもそも「日本人だから襲撃された」と決めつける根拠が現時点では何もないので言いがかりも甚だしい。しかもこの極右団体は「靖国参拝批判」のような正当な批判まで「反日プロパガンダ」呼ばわりだから論外です。
中国SNS「日本でも中国人狙った事件多い」 根拠ない投稿で深圳の男児刺殺を矮小化 - 産経ニュース
「多い」かどうかはともかく、産経記事も触れるように
2022年10月に大阪市で中国籍の自営業男性が殺された事件や、今年2月に静岡県の浜名湖で中国籍の男子高校生が殺害されて遺体が見つかった事件
と言う「中国人が被害者の殺人事件」があったのは事実です。しかしこれらについて根拠もなく「反中国のヘイト犯罪」とは誰も言わない(実際、ヘイトではなかったでしょうが)。
一方、今回の事件については「そう決めつける根拠が現時点ではない」にもかかわらず、産経などは「ヘイト(反日が動機)」扱いですからね。
中国のネットで「反日ウヨコメント」があるのは勿論問題ですが、それを言うなら日本のネットだって同様のコメントはあるし、日本の場合、「在特会*2」のようなヘイト集団(朝鮮学校への嫌がらせなど)も実際にあったわけです。
無知なので知りませんが、残念ながら、恐らく今もそうしたヘイト集団は日本に多数あるでしょう。
「なんでわざわざ言うかね」 中国・深圳の日本人男児死亡事件めぐり、野口健さんのSNS発信が物議 「石原慎太郎以来だな」批判の声:中日スポーツ・東京中日スポーツ
野口さんは19日、自身のX(旧ツイッター)でこの事件に言及。
「シナの大使を国外追放すべき(注:原文のまま)」などと投稿した。
しかし、「『シナ』という差別用語を平気で持ち出し、しかも中国との断絶を煽る。男児刺殺は許せない事件だが、(ボーガス注:個人の犯行にすぎないし、動機が何か分からない*3のに)国レベルの断絶へ拡大解釈するのは突飛」などと批判が殺到する事態となった。
コメント欄で野口発言の一部(邦人を速やかに中国から引き上げさせた方がいい)を紹介頂きましたが、報道を見るに相当酷い。
中国政府の犯行でもないのに「中国大使の国外退去」なんかできるわけもない。もはや野口も「登山家」というより「ただの右翼タレント」のように思います。
中国メディア、深圳男児殺害犯は「反社会分子」で「愛国」とは無関係強調 政府批判警戒か - 産経ニュース
中国の思惑が何であれ、主張自体はその通りだろうと思います。恐らく「日本で過去に発生した通り魔事件」と同様の通り魔事件であって、「日本人だから襲撃されたわけではない」でしょう。
深圳の日本人男児殺害で「中国の危険情報引き上げを」 松原仁氏、反日教育のリスク指摘 - 産経ニュース
極右の松原*4らしいですが中国の危険情報「レベル0」維持 外務省「見直しは検討していない」子供連れには注意喚起 - 産経ニュースが報じるように、「大規模な反日暴動」でも起こったのならともかく、この程度では「引き上げ」には当たらないでしょう。
そもそも「反日教育のリスク」があるようなら「中国人多数が日本に観光旅行に来ること」はありえないでしょう。
また今回の事件を「日本人だから襲撃された」と見なす根拠も現時点ではない。
例えばライシャワー襲撃(1964年)は彼が米国大使であることから当初は「反米派の政治テロか?」と緊張しましたが、実際は精神病者の行為にすぎず、政治性はなかったわけです。
<主張>日本人児童刺殺 中国政府に反省ないのか 社説 - 産経ニュース
「反中国」産経らしいですが、何をどう反省しろというのか。こんな無差別犯行は防ぐことは非常に困難でしょう。なお、中国政府が日本憎悪(ヘイト)を煽ってる事実はない。是非はともかく「靖国参拝(政教分離違反や戦犯合祀の問題)や福島事故汚染水放出」等への「中国政府の批判*5」は日本政府批判であって日本ヘイトではない。それらが「ヘイト」なら「拉致問題での北朝鮮批判」「ウクライナ戦争でのロシア批判」「ガザ紛争でのイスラエル批判」等も、その批判内容*6に関係なく「ヘイト」になるでしょう。
そもそも今回「日本人だから襲撃されたのか」は現時点では不明です。
(社説)日本人男児死亡 中国は学びの安全守れ:朝日新聞デジタル
社説:中国で日本人男児刺殺 凶行許した責任は重大だ | 毎日新聞
産経同様「おいおい(呆)」ですね。こんな無差別犯行は防ぐことは非常に困難でしょう。
<産経抄>「魔の巣」では暮らせぬ、中国・深圳で日本人男児の刺殺 - 産経ニュース
「魔の巣(喪黒福造と被害者達(?)が出会う謎のバー)」で「笑ゥせぇるすまん(TBS「ギミア・ぶれいく」でアニメ放送(1989~1992年)、原作は藤子不二雄A、喪黒の声は大平透)」を連想しましたがそれはともかく。
「魔の巣」呼ばわりとは「反中国」産経らしいですが日本だって
【発生年月日順】
◆相模原障害者施設殺人事件(2016年、19人死亡)
◆京都アニメ放火殺人事件(2019年、36人死亡)
◆北新地ビル放火殺人事件(2021年、26人死亡)
等、凶悪犯罪(無差別殺人や大量殺人)は過去にいくらでもあります。銃器が犯行に使われる米国等でもこの種の無差別犯罪は珍しくないし、中国だけの話ではない(銃器が規制される中国と違い当然、米国の方が犠牲者も多い)。
犯人についての情報が今後出てくること*7を期待しますが、恐らく「日本人(あるいは外国人)だから」襲撃されたわけではないでしょう。犯行日(9月18日)が満州事変の起こった日であることも「ただの偶然」でしょう。
産経など一部の反中国ウヨは「9月18日」に「満州事変の日→反日の意思」という特別な意味を見いだそうとしてるようですが、そんな自供をしたという報道もないのにこじつけも甚だしい。「12月8日にハワイで、米国人が加害者、日本人が被害者の通り魔事件→真珠湾攻撃の報復」「8月6日に広島で、日本人が加害者、米国人が被害者の通り魔事件→原爆投下の報復」等と根拠レスで決めつけるぐらい馬鹿馬鹿しい。
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-6567.html(阿部治平)
6月24日、蘇州で日本人母子が襲われ負傷した。このときこれを防ごうとした中国人女性が死亡した。中国メディアは日本人親子が襲われたとは伝えず、死亡した中国人女性が被害者をかばって暴漢と英雄的に戦ったと伝えた。
日本人母子襲撃を「反日犯罪(反日が犯行動機)」と見なす阿部ですがそう見なす根拠がまずない。
また、中国人女性が母子をかばって、犯人の襲撃で死亡したことや、それを中国メディアが「素晴らしい英雄的行為」として報じたこと、あるいは
中国・日本人母子刺傷 犠牲の女性を「勇士」と顕彰 中国共産党 | 毎日新聞2024.7.26
中国・江蘇省蘇州市で日本人学校のスクールバスが刃物を持った男に襲撃された事件で、中国共産党は26日、日本人母子らをかばって亡くなった中国人女性の胡友平さん(54)*8を「勇士」として顕彰すると発表した。
と言う事実は、仮に犯行が「反日が動機」としても、阿部らのいう「反日感情が中国に広まってる」云々を否定してはいないか。少なくとも中国において「政府やメディア」が「暴力的な形の反日」を是としてないことは確かでしょう。
というか阿部には最近英国で起こった「右翼の反移民暴動」をどう思うか聞きたいところです(例えばイギリス 偽情報に端を発した暴動が全国に拡大 約380人逮捕 | NHK | イギリス参照)。今のところ「たった1人の犯行」にすぎない中国より「極右の組織的な犯行」である英国の方がよほど危険ではないのか(勿論英国の名誉のために言えば、警察が摘発していますし、左翼等による『反右翼のカウンターデモ』も一方では行われていますが)。
あるいは阿部には「中国同様、たった1人の犯行」ではあるが「少数の犠牲(蘇州事件、深圳事件ではそれぞれ1名死亡)」にとどまった中国と違い、銃乱射や爆弾テロで77名が死亡したノルウェー連続テロ事件 - Wikipediaをどう思うか聞きたいところです。
(これまたノルウェーの名誉のために言えばこんな人間は例外的でしょうし、被害が大規模になったことについては銃規制が中国に比べて緩い面に注意が必要でしょうが)
今回の事件について、東京大学の阿古智子*9教授は9月19日の産経ネットで「日本への憎しみを生むような教育をしていなかったか、中国側はこれを機に考えるべきだ。この日なら許されるなどの感情が働いたかもしれない*10」と述べた。
「この日」とは「児童襲撃事件のあった日=満州事変のあった日(9/18)」ですが阿古氏と産経には「やれやれ(呆)」ですね。
今のところ犯行が「日本人だからターゲットにされた」「9/18に起こったのは偶然ではなく、犯人が意図的に満州事変の日とあわせた」と見なす根拠はないし、「日本への憎しみを生むような教育」とは一体何なのか?。
そんなものがあるようなら、中国人多数が日本に旅行に来るわけもない。あるいは胡友平氏のような人間がいるわけもない。
中国が戦前日本の侵略被害を受けた以上、「戦前日本の侵略」批判は当然の話(韓国だって同様の教育はしてるでしょう)だし、それが「憎しみを生む教育」なら、例えば日本の領土教育(北方領土や竹島)も「ロシアや韓国への憎しみを生む教育」になるでしょう(日本人の阿部や阿古氏、産経はそうは理解しないのでしょうが)。
あるいは「ダライラマ支持者」阿部、阿古氏、産経が礼賛する「チベット亡命政府の教育」も「中国への憎しみを生む教育」になるし、チベットでの暴動も「中国への憎しみを生む教育」が原因だということができるでしょう(ダライ支持者の阿部や阿古氏、産経はそうは理解しないのでしょうが)。
勿論「反中国」阿部は根拠もなく阿古氏に賛同するから呆れます。これが阿部の個人ブログならまだ良い。リベラル21への掲載とは、「リベラル21はこれを是としてる」ということになるわけで「何ともかんとも(呆)」です(実際はノーチェックなのでしょうが)。
阿古教授は、「中国は経済が悪化し続けており*11、習近平政権を批判的に見る中国人も増えている。だが、言論統制で不満を口に出すことができず、官民ともに暴力で解決する傾向が強まっていると感じる。思想教育とプロパガンダが行われる中、余裕のない人が『敵』と教わった日本人*12を不満のはけ口としてみている恐れもある」という。
今回の事件、確かに
【発生年月日順】
◆相模原障害者施設殺人事件(2016年、19人死亡)
◆京都アニメ放火殺人事件(2019年、36人死亡)
◆北新地ビル放火殺人事件(2021年、26人死亡)
のような余裕のない人の「無差別犯行」かもしれません(但し、現時点ではそう断言はできませんし、日本であれ、中国であれ、そうした犯行は容認されませんが)。しかし、それにしても「児童が襲われたこと」が「日本人(あるいは外国人)だから」と見なす根拠は何もない。
中国在住20余年の北京ウォッチャーは「今日、2012年*13よりも中国社会の反日感情は深刻だ。いま反日デモが起きたら習近平政権はこれを抑えることができないだろう」という。
ウオッチャーとやらの名前が出せないところが怪しいですが
1)そもそも阿部らが言うほど「反日感情は高くない」あるいは「少なくともその反日感情は『言論での批判』『日本製品不買運動』等、合法な行為による物で、反日暴動(日本人襲撃等)のような違法行為は是としてない」にせよ
2)「反日感情は高い」が習政権が警察力等で抑え込んでるにせよ
「今、起きてねえジャン」「今後、起きると見なすまともな根拠あるの?」で終わる話です。
21世紀*14に入ってからも、わたしは中国で学生から「小さいレストランに入ってはいけません」とたびたび注意された。これは不衛生だというほか、日本人とみればわざと汚いものを食わせるおそれがあるかであった。
「小さいレストラン」と言う辺りが、阿部の「反日感情」云々を皮肉にも否定しているというべきでしょう。
「大きいレストラン」、つまり「巨大資本のレストラン」ならそんなことはあり得ないわけです。それのどこが「中国で反日感情が広く普及」なのか。いやそもそも本当に「反日感情」と言う意味で学生は言ったのか。
そうではなく「個人経営だと衛生観念がなかったり、ぼったくりする、レベルの低い店もあるから入るべきではない」と言うだけの話で「反日」云々ではないのではないか。そもそもこの書きぶりでは学生が「反日」云々と言ったのか、阿部が勝手にそう理解してるのかが分かりません。
タクシーに乗ると、ドライバーはたいてい「韓国人か」と聞いてきた。かなりのドライバーが乗客に「日本人か」と聞くのは失礼だと考えているのである。
事実だとしても、単に「韓国人が、中国で日本人に比べ増えてるだけ」の話ではないのか。阿部は「反日」云々と見なす根拠を何一つ出してはいません。
あるとき*15左翼と称する*16日本人ジャーナリスト*17が、繁華街を歩いていて後ろからズボンに痰を吐きかけられたことがあった。わたしは「日本人と見てやったのだ。外では日本語を大声で話してはいけない」といった
第一に「反日感情からやった」と見なす根拠は何なのか。
第二に「犯行動機が反日感情」だとして「そんな人間が一部にいるから」といって「中国で反日感情が普及」云々とは必ずしも言えないでしょう。
埼玉県川口市でウヨが「反クルドのヘイトスピーチ」をやった(例えば<社説>クルド人ヘイト 差別は断じて許さない:東京新聞 TOKYO Web(2024.9.14)参照)のをネタに「川口市民は皆、クルド差別者」と決めつけるぐらい無茶苦茶ではないか。
ある中国人研究者*18は、わたしと南京大虐殺の実態をめぐって議論*19したとき、「南京事件は殺された人の正確な数が問題ではない。庶民の感情だ」といった。
そりゃそうでしょう。日本人だって加害者側が「原爆投下や東京大空襲(米国)」「シベリヤ抑留(ソ連)」等で「犠牲者数の大小ばかり*20」を云々すれば「数だけが問題なのか!。殺したことや抑留したこと、それ自体が問題じゃないのか!」「数が少ないから大した問題じゃ無いと言いたいのか!」と反発するでしょう(特にその日本人が「被爆者、空襲被害者、シベリア抑留者など当事者」や「当事者の家族、遺族」であれば)。
そもそも日本で「数の大小」を云々する連中は「南京事件を矮小化したい右翼」ばかりですし。大体南京事件なんて、
『南京事件』(1997年、岩波新書)
『南京事件と三光作戦』(1999年、大月書店)
『南京事件と日本人』(2002年、柏書房)
『南京難民区の百日:虐殺を見た外国人』(2005年、岩波現代文庫)
『南京事件論争史』(2007年、平凡社新書→増補版、2018年、平凡社ライブラリー)
『「百人斬り競争」と南京事件』(2008年、大月書店)
等の著書がある笠原十九司氏(都留文科大学名誉教授)など研究者も指摘していますが、日本軍が長く南京を支配し、被害者側の調査が不可能で、勿論日本も被害調査などしなかった(また、南京事件に限らないが、戦後の戦犯裁判での追及を恐れて、軍の記録などもかなりが終戦直後、焼却、破棄された)以上、もはや「正確な数値の算出」など無理です。これは日本の戦争犯罪に限らず「現在進行形のロシアやイスラエルの犯罪」だって今後どこまで真相が明らかにできるかどうか?
南京事件の犠牲者数については「日本軍の記録に残された捕虜虐殺者数」「遺体の埋葬者数(埋葬者には正規の戦死者も含まれるが、南京は早期に中国軍が降伏し大規模戦闘がなかったので、埋葬者の大部分が虐殺被害者とみられる)」等を元に「できるだけ実際の数字に近い推計値」を目指すしかない。
どっちにしろ、そんなのは「被害者側の当然の感情」であって反日でも何でもない。
(阿部を信頼して?)被害者感情を率直に語ったら、反日云々と理解するとは阿部の無礼さ、アホさには呆れます。
わたしの結論は単純だ。中国は現政権の下では、日本企業が安心して仕事ができる国ではない。ましてや従業員が家族連れで赴任するとか、気楽な観光旅行ができる国ではない。今回の日本人児童の死をきっかけに、外資の中国への投資意欲は低下し、外国企業の中国からの撤退が加速するだろう。
そんなことはないでしょう。それだったらとっくの昔にそうした理由で日本企業や欧米企業の多くが中国から撤退してるでしょう。日本の観光旅行会社も「中国旅行」なんか企画しない。
産経など「反中国ウヨ」と同じで単に「反中国の阿部」が「この事件を契機に日本企業、外国企業の中国撤退や中国旅行者減少があるといいな」と願望を書いてるだけです。どこまで阿部は下劣なのか。
なお、阿部には
◆家電のハイアール
ヤマダ電気など量販店、あるいは通販のジャパネットには多数、ハイアール商品がある
◆スマホのシャオミやファーウェイ
◆パソコンのレノボ
◆EV(電子自動車)のBYD
等、中国企業が既に日本に多数進出していることについてはどう思ってるのか聞きたいところです。
BYDについては
中国BYD、新CMに長澤まさみさん起用 EVで日本攻略 - 日本経済新聞2024.4.11
長澤まさみさんCMの中国大手EVが日本上陸 その狙いは? | 毎日新聞2024.8.17
も指摘するように
長澤まさみ - Wikipedia
【映画(いずれも主演)】
『ロボコン』(2003年、東宝*21)
日本アカデミー賞新人俳優賞等を受賞
『タッチ』(2005年、東宝)
『ラフ』(2006年、東宝、速水もこみちとのW主演)
『涙そうそう』(2006年、東宝、妻夫木聡とのW主演)
『そのときは彼によろしく』(2007年、東宝)
『曲がれ!スプーン』(2009年、東宝)
『潔く柔く』(2013年、東宝、岡田将生とのW主演)
『嘘を愛する女』(2018年、東宝)
『コンフィデンスマンJP ロマンス編』(2019年、東宝)
ブルーリボン賞主演女優賞等を受賞
『コンフィデンスマンJP プリンセス編』(2020年、東宝)
ブルーリボン賞主演女優賞等を受賞
『コンフィデンスマンJP 英雄編』(2022年、東宝)
『スオミの話をしよう』(2024年、東宝)
【ドラマ(いずれも主演)】
『セーラー服と機関銃』(2006年、TBS)
『プロポーズ大作戦』(2007年、フジテレビ、山下智久とのW主演)
日曜劇場『ハタチの恋人(2007年、TBS、明石家さんまとのW主演)
『ラスト・フレンズ』(2008年、フジテレビ)
日曜劇場『ぼくの妹』(2009年、TBS、オダギリジョーとのW主演)
『コンフィデンスマンJP』(2018年、フジテレビ、主演)
『エルピス:希望、あるいは災い』(2022年、関西テレビ、主演)
等で知られる女優・長澤まさみのテレビCMが頻繁に流れてます。今や中国は「日本企業の進出先」「日本人観光客の旅行先」だけではない。「中国企業」「中国人観光客」が多数日本に進出している。
ちなみに
「観光強国」の中国を旅行する日本人が増えない重い実情 「面倒で買い物が難しくて怖い」のが障壁に?:東京新聞 TOKYO Web2024.7.20
「ビザ申請がとにかく面倒くさかった」。
6月にツアーで中国を旅行した名古屋市の女性(60)はこう不満を漏らす。事前に専用サイトで書類を作成し、名古屋市のビザセンターへ出向いて指紋採取などの手続きをしなければならない。愛知のほか岐阜や三重、福井、石川、富山各県の人も名古屋市のセンターで申請する必要があり、負担は決して少なくない。
「観光強国」を掲げる中国は昨年から今年5月にかけてフランスなど十数カ国にビザ免除を打ち出し、7月もオーストラリアなど3カ国を加えた。ただ日本はいまだ蚊帳の外。中国は日本に「相互主義」を主張し、中国人の日本ビザ取得に関して譲歩するよう迫り、日中間の交渉は平行線が続いている。
◆中国のアプリを入れないと決済が…
中国のスマホ決済は近年急速に普及し、旅行でもウィーチャットペイやアリペイが不可欠だ。中国の銀行口座がないと使えない問題は改善され、国際クレジットカードをひも付けられるようになったが、一定額以上は手数料がかかる上にそもそも中国独自のアプリのため使い慣れないとの声が多い。
◆反スパイ法も懸念材料に
加えて近年相次ぐ邦人拘束や反スパイ法も懸念材料になっている。
ということで阿部の主張「反日感情により日本人が犯罪被害に遭うリスク(そのように見なすまともな根拠はないと思いますが)」とは別の理由
◆ビザ申請の面倒臭さ
「中国以外の外国」ではビザ免除も多い
◆(慣れてない人間にとっての)スマホ決済の面倒くささ
中国ではかなりスマホ決済が普及してる(現金決済できない場所も多い)とのこと。慣れれば逆にスマホ決済の方が便利かもしれませんが
◆邦人拘束
但し、拘束の是非はともかく、拘束されてる人間のほとんどはビジネスでの長期滞在者(そして中国に長期滞在する日本人全体の数から見れば被拘束者はごく少数)であり、短期の観光旅行者が拘束されるリスクはほとんどないと俺は思いますが
等で「中国旅行を敬遠する日本人」はいるようです。
上記は阿部記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。自称リベラルが聞いて呆れます。
リベラル21 日本人児童刺殺事件を考える(続)(阿部治平)
上で紹介したhttp://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-6567.html同様「反中国ウヨの阿部」が中国に悪口してるだけの駄文です。
なお、阿部を信じれば「日本共産党機関紙・赤旗」に「阿部と同様の中国非難記事(執筆者は中国駐在の小林拓也記者)」が掲載されたそうですが「それが事実なら、赤旗もついにそこまで落ちぶれたか」が俺の感想です。とはいえ「消去法」で今後も共産を支持しますが。
先日わたしは本ブログで、いまの中国は日本人が安心して旅行や仕事ができる状態ではないこと、また中国社会の底流には、根強くしかも扇動されやすい反日・嫌日感情があること、習近平政権は揺らぎだした「統治の正統性*22」を守るために、民族主義を煽らざるを得ないこと、さらに深圳日本人児童殺害事件の背景には狭隘な民族主義・排外主義による教育・プロパガンダが存在するのではないかと書いた。
日本のメディアは中国社会のこの側面をあまり伝えていない。
果たして阿部の主張が正しいか疑問(少なくとも、産経など反中国右翼メディアは明らかに阿部のような論調)ですが、仮にそうだとしてそれは「阿部の主張の説得力の無さ」を裏付けしているのではないのか。
上海交通大学教授胡偉氏の「われわれはすでに反省せざるを得ない時に至っている」という論文である。
「今年3月、スペイン人夫婦がインドを旅行し、夜テントで寝ていたところ、妻が7人のインド人に輪姦されたが、インドではこれが外国人嫌悪の行為だとは誰も言わなかった」
「胡氏の頭は大丈夫なんか?」ですね。
インドでの犯罪行為は果たして本当に「外国人嫌悪」ではないのか?(あるいは「外国人嫌悪が原因ではないか」と言う批判は本当に出ていないのか?)。そして中国での犯罪行為は果たして「外国人嫌悪」なのか。どっちにしろ「インドと中国」と何の関係があるのか。
単に胡氏(そもそも阿部同様に中国政府に批判的らしい)が「中国政府非難の結論ありき」で話を展開してるだけではないか。
ちなみに「インド、排外主義」でググったら以下の記事がヒットしました。バイデン発言の前提は「インドでの外国人の犯罪被害」ではないのか?(報道を聞いた当時はバイデン発言の意味が理解できませんでしたが)
バイデン米大統領、インドと日本は「外国人嫌悪」と - BBCニュース2024年5月3日
アメリカのジョー・バイデン大統領は1日夜、日本とインドには「ゼノフォビア(外国人嫌悪)」があり、「移民を受け入れたがらない」国だとして、ロシアや中国と並べて語った。
上記は阿部記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。自称リベラルが聞いて呆れます。
*1:なお、中国でも「チベット(例えば、2008年のチベット騒乱 - Wikipedia)」「新疆ウイグル(例えば2009年ウイグル騒乱 - Wikipedia)」については「暴動の恐れ」を理由に「レベル1」になっています(他の地域がレベルゼロ)。
*2:但し、在日特権を許さない市民の会 - Wikipediaによれば「2014年11月11日、桜井誠会長は「ニコニコ生放送」の番組内で、退任表明をした。また、桜井は次期会長選挙に八木康洋(当時、筆頭副会長)が出馬するに至った経緯を説明し、自身は新たな組織の設立を目指す意向を示し、2016年に「行動する保守運動」を設立した。2023年、公式サイトが消滅、組織的な活動が確認されなくなる」ということで、ヘイト右翼自体は勿論今もいるものの、在特会自体は解散した可能性がある。
*4:野田内閣国家公安委員長、民主党国対委員長(海江田代表時代)、希望の党両院議員総会長等を歴任
*5:そもそもこれらへの批判は中国政府以外からもあります。
*6:批判内容が「在日ロシア人、朝鮮人」等への「民族差別や犯罪」を扇動、助長するような代物ならヘイトになり得るでしょう。
*7:追記:深圳の男児刺殺、自供した男には複数の前科…「電信設備の破壊」や「虚偽事実で公共の秩序乱す」事件起こす : 読売新聞という報道を信じるならば「事前に何とかならなかったのか」とは思いますが「犯罪者の暴走が頂点に達した」だけのように思います。
*8:小生がその場にいたら「こんな犯罪現場に自分がいるなんて何かの間違いだという思い(ある種のパニック状態)」「命が惜しいと言う思い」等から、何もできずその場で固まってしまったかと思います(パニックのために犯人を取り押さえることや母子をかばうこともしない一方で、その場から逃げることもできない)。胡氏の勇気には頭が下がります。
*9:著書『増補新版・貧者を喰らう国』(2014年、新潮選書)、『香港・あなたはどこへ向かうのか』(2020年、出版舎ジグ)
*10:根拠もなくこんな放言をしたことで阿古氏も大いに評価を落としたかと思います。反中国右翼らしい阿古氏はそれでもいいのでしょうが。
*11:「一時期の高度成長ほどではない」とはいえ「悪化し続けており」とまで言えるかは疑問でしょう。
*12:戦前日本の侵略については批判的に教えてるでしょうが、現在の日本人を敵視するような教育はしてないかと思います。していたら中国人が多数、日本に観光旅行に来たりはしないでしょう。
*13:この年に、野田内閣の尖閣国有化と、それへの反発による2012年の中国における反日活動 - Wikipediaが起こっている。
*14:21世紀と言っても「2000年初め」と「最近」では「20年以上も違う」わけで、もう少し具体的な時期を書いたらどうなのか?
*15:あるときとは一体何時なのか?
*16:「左翼と称する」と書く意味が分かりません。第一にこの書きぶりは「左翼と称するが俺(阿部)はそうは思ってない」と言う意味なのか?。第二にこの文脈においてそのジャーナリストが左翼かどうかが何の意味があるのか?(反中国右翼だから、その中国人はそういうことをやったわけではない、と言う意味か?)
*17:『中国の旅』『南京への道』(朝日文庫)の本多勝一氏など、具体的な名前を書いたらどうなのか?
*18:これまた具体的名前を出せないところが怪しいですが
*19:笠原十九司氏のような専門家ならともかく素人の阿部にまともな議論ができたとはとても思えません。
*20:なお、「原爆投下や東京大空襲(米国)」「シベリヤ抑留(ソ連)」等でも「犠牲者数の正確な数値」の算定は困難かと思います。
*21:なお、彼女は1999年度「東宝シンデレラオーディション」グランプリ受賞者で、現在、東宝芸能所属
*22:阿部がまともな説明をしないので、何故揺らいでると阿部が見なすのか、さっぱり分かりませんし、動機が何であれ、仮に中国政府が「民族主義教育」に力を入れてるとしても、是非はともかく、それはさすがに「反日犯罪や排外主義」を扇動するような野蛮な代物ではないでしょう。しかし阿部のような「反中国の思い込みが酷い男」が元教師とは悪い冗談です。元生徒の中には「阿部の思い込みと決めつけ」で不愉快な思いをした人間も多いのではないか。阿部のような人間は「教師には不向きな人間」でしょう。俺が阿部の生徒だったら「何だよ、このクソ爺は」と怒りを覚えたでしょう。阿部のような輩(というか,田畑光永などリベラル21の寄稿者はほぼ全てそういうクズですが)には「馬耳東風」「馬の耳に念仏」で何を言っても無駄なので何も言わなかったでしょうが。