今日の中国ニュース(2024年9月19日分)

リベラル21 中国前外相秦剛はどこへいったか(阿部治平)

 元産経新聞記者で北京特派員10年の台湾在住ジャーナリスト矢板明夫氏は、自分の推測としながら秦剛氏をめぐる中国外交部内の路線抗争を指摘する(YouTube)。秦剛氏は駐米大使時代の体験から、外相になるとわずかの間に対米外交を重視しもっと融和的な路線に変えようとした。これに対して中国外交部を牛耳る王毅氏を首とする勢力は、迅速なアメリカとの関係改善の必要を認めなかった。矢板氏は、秦剛氏はこの路線争いに敗れたという。
 外交部内の路線争いの過程で(中略)習近平主席の考えが変わり、秦剛氏がその支持を失ったことではなかろうか。

 中国素人の俺ですが「それは違う」でしょうね。
 第一に王毅氏(彼の国務委員(外交担当)、党中央外事工作委員会弁公室主任は外相より上のポスト)は秦剛氏(外相)の上司であり、上司権限でいくらでも秦剛氏を押さえつけることはできるでしょう。そもそも王氏と秦氏の間にそこまで明確な意見対立があるなら、王氏が秦氏の外相就任に同意するわけもない。
 第二にその程度なら「もっともらしい理由をつけた外相更迭」だけですむ話であり、ここまで左遷し「不祥事失脚」の噂を助長する必要も無いでしょう。

 秦剛氏は、失脚の理由がまったく公表されていない。こうしたあいまいで、当局の意図がどこにあるかわからないやり方は、関係者を緊張と恐怖に陥れるから、権力の永遠を追求*1する習近平氏にとっては有力な手段となる。

 具体的根拠も無しに云々しても馬鹿らしいのではありますが普通に考えて「そういう話」ではないでしょう。
 秦氏は「習氏が任命した外相」であり「何らかの不祥事が発覚したので更迭せざるを得ないが、更迭理由を表沙汰にしたくない」と見るのが一番自然ではないか。
 なお、上記は投稿しますが掲載拒否でしょう。それでよくもリベラルが自称できたもんです。

*1:「何のことだ?」ですね。「終身国家主席、党総書記」とでも言うのか。勿論「首相引退後も無視できない政治力を有した吉田茂岸信介中曽根康弘ら」のように「退任後の政治力保持」は考えてるでしょうがさすがに「終身」は考えてないでしょう。