黒井文太郎
これは当然に批判多しですが、これでプーチンが満足するわけではないことも指摘しておきたい。
あくまですぐにタダで手に入るならプーチンは受け入れるだろうけれども、それ単に一時的な話。すぐに攻撃は再開します。プーチンの要求はウクライナ全体の属国化なので
ウィトコフ米特使、トランプ氏にウクライナ4州をロシアに明け渡すことを提案=報道*1
反ロシアの黒井らしいですが、「そのように言えるかどうか」は疑問符がつくでしょう。
戦争長期化(2024年2月の開戦から既に3年)は、ウクライナは勿論ロシアにとっても打撃だからです。
「ロシアから停戦や終戦に動いたらプーチンの面子が潰れる。政権維持が難しくなる」「停戦や終戦する場合でも、ウクライナの領土割譲などを呑ませ、ロシア優位の停戦、終戦と言いたい」で戦争を継続してきたロシアですが「日中戦争が泥沼化した日本」等と同様、本音では停戦、終戦したいでしょう。
黒井の言う「すぐに」がどの期間を意味してるのか、不明(多分故意に曖昧にしてる)ですが、「打撃の大きさ」を考えれば、停戦、終戦してから「すぐに(例えば1年内に)」再開するかは疑問でしょう。
再開したくても「再開できるだけの力」がなければ当然再開できません。
そしてもはやプーチンも「ウクライナの属国化」など既に諦めてるのではないか。
お断りしておきますが、これは勿論「ロシアの4州支配を当面容認して停戦や終戦すべきだ」と言う話ではない。
停戦や終戦するにせよ、しないにせよ「事実に基づいた話をするべき」であって「ハルノート(中国からの日本軍撤退による蒋介石政権打倒断念など)を受け入れても米国が対日制裁(石油、くず鉄禁輸など)を解除するか分からない」のような「怪しい話(継戦論ありきとしか思えない)」をして「継戦論に無理矢理持って行こうとすべきではない」と言う話です。
なお、一方で俺の立場は「恒久的ではない、当面の間であっても、ロシアの4州支配は容認すべきでない。そんな条件で停戦や終戦すべきではないという話」でもない。2022年2月の開戦当初ならともかく戦争長期化もあって俺も「継戦論」には躊躇しますし、停戦や終戦できるならした方がいいとも思いますが、一方で「ロシアが有利な停戦や終戦にしたくもない」し難しい問題であり「結論は保留」ですね。