読売「女帝容認」に動揺する産経、ほか(2025年5/19日分)

「女系天皇」容認の読売提言に与野党から戸惑いの声相次ぐ 「与野党協議の考え方を否定」 - 産経ニュース(2025.5.15)*1
<産経抄>読売の女系天皇容認提言は面妖な季節外れの怪談か - 産経ニュース(2025.5.17)
読売「女系排除すべきでない」提言に疑問の声も 国民・玉木氏「このタイミング気になる」 - 産経ニュース(2025.5.15)*2
「読売がこのような記事載せるとは」自民・松本尚氏が同紙提言に苦言「男系維持が最優先」 - 産経ニュース(2025.5.15)*3
<皇統と読売提言>分断招く「女系継承」は禁じ手だ 論説委員長 榊原智 社説 - 産経ニュース(2025.5.19)
 inti-sol氏の記事読売にしては思い切った | inti-solのブログ - 楽天ブログ同様、俺も読売も産経同様に「女系天皇反対」かと思っていたので意外です。何せ国連の「女性天皇」勧告(まあ、ウヨが非難した勧告には他にも「夫婦別姓」勧告がありますが)がでたときに「内政干渉だ」とやたら憤慨し、石破政権の

主張/国連機関への拠出/女性差別撤廃委の除外撤回を
 (ボーガス注:CEDAWという)国連機関からの(ボーガス注:女性天皇夫婦別姓という)勧告が気に入らないからと拠出金を使わせないよう求める。トランプ米大統領を思わせるようなやり方は、日本政府の人権意識の遅れを国際社会にさらすものです。
 外務省は1月末、日本が国連人権高等弁務官事務所に任意で拠出している資金を国連の女性差別撤廃委員会(CEDAW)には支出しないよう求めるとともに、同委員会メンバーの訪日プログラムの中止を国連に通知しました。
 勧告が気に入らないからと取り消しを求めたり、拠出金の使途を制限するなどした国はほかにありません。
 日本政府の見解が同委員会と違ったとしても、それを理由に報復的措置をとるなどあってはならないことを厳しく指摘しなければなりません。
 国際的信頼を取り戻すためにも政府は一刻も早くこの措置を撤回すべきです。

と言う無法も「批判した朝日、毎日、東京新聞赤旗」等と違い、産経と共に擁護したのが読売でしたので。
 また読売と言えば安倍首相、憲法改正の考え方問われ「読売新聞を読んで」 | ハフポスト NEWS等でわかるように、女性天皇に否定的な安倍とはズブズブの関係にありました。
 いずれにせよ「女系天皇支持は反日左翼(共産、社民、朝日新聞など)。天皇制廃止につながる」という「産経らウヨ」の主張のデタラメさが改めて明白になったと言っていい。また「ウヨ仲間=女帝反対派」と見なしていた読売の「女帝容認論」に動揺しまくる産経や「自民の長島首相補佐官、国民民主の玉木代表等のウヨ議員」が滑稽です。
 まずは<産経抄>読売の女系天皇容認提言は面妖な季節外れの怪談か - 産経ニュースにコメント。

 女性皇族方は女性宮家の実現を望まれているのか。抄子は安倍晋三元首相から何度も正反対の証言を聞いた。
女性宮家になりたい方は誰もいない」(平成29年5月22日)
「みんな全然望んでいない」(30年2月13日)
「皇族と接していれば分かる。自由な生活をしたいと望まれている」(令和元年5月12日)

 「そうした発言の根拠は何よ?。直接、女性皇族が安倍にそう言ったの?。それとも安倍の勝手な憶測ですか?」ですね。「個人的意見としての女性天皇女性宮家反対論」ならともかく、「職務上、皇室と一定の付き合いがある歴代首相(現首相の石破以外では、存命者は現在、細川氏、村山氏、森氏、小泉氏、福田氏、麻生氏(現在、自民党最高顧問)、鳩山氏、菅直人氏、野田氏(現在、立民党代表)、菅義偉氏(現在、自民党副総裁)、岸田氏)」でこんなこと(皇室は女性天皇女性宮家に反対)を公言してるのは恐らく安倍だけでしょう。
 また表向きは皇族は誰もそんなことは言っていません。
 「皇室の政治的中立性」から、「安倍氏の言う通りだ」とも「安倍氏の言うことは嘘だ。そんなことを安倍氏相手に言ったことは一度も無い」とも言いづらい皇室の立場から「何を俺が言おうが皇室は反論しない」と考え「皇室を軽く見ている安倍」が放言しただけではないのか。
 というか、これはどう見ても安倍の公式発言ではなく「私(産経記者)が安倍氏から個人的に聞いた」と言う話に過ぎないでしょう。疑えばそんな安倍発言はそもそもなく、「死人(暗殺された安倍)に口なし」で産経記者が嘘をついてる可能性もあるでしょう。
 また、女性宮家女性天皇を否定するために産経や安倍のように「女性皇族は不自由(だから結婚後は、過去の『黒田清子氏(明仁上皇の娘、徳仁天皇の妹)』『小室眞子氏(秋篠宮の娘)』などのように一般人になるべき。女性宮家女性天皇は不要)」を連呼すれば当然ながら、それは「男性皇族(あるいは逆に結婚で皇室入りした美智子上皇后、雅子皇后、秋篠宮紀子妃といった女性皇族)だって同じ不自由じゃないのか?」「その理屈なら、不自由な皇室制度をそもそも廃止すべきでは?」「その理屈なら『不自由な皇族を辞めたい、自由になりたい』と言ったら*4現行制度では皇族を辞めることができない『未婚の女性皇族(例えば現在の愛子さん)』『男性皇族(例えば悠仁君)』でも辞めさせるのか?」になるでしょう。

 「何とも面妖な紙面でした。朝日新聞かと思わず二度見してしまいました」。
 長島昭久*5首相補佐官がX(旧ツイッター)に記したこの言葉が、読売新聞の皇位継承に関する唐突な提言の衝撃を表している。
 長島氏は続ける。
 「(与野党協議で共有された男系継承維持*6など)基本的な考え方を否定するような提言を大々的に打ち出す意図は奈辺にあるのでしょうか*7」。
 国民民主党玉木雄一郎代表もXで「このタイミングで出してきた背景が気になる」といぶかった
 旧宮家の男系男子を皇族の養子に迎える案がこれから結実しようかという時期に、国会と世論を惑わす今回の提言である。

 自民、維新、国民民主といったウヨ政党が「女帝否定」「元皇族の復帰」の立場であるに過ぎません。
 「左翼扱いし敵視している朝日や毎日、東京新聞」の「女帝容認論」ならこれほど動揺しなかったのでしょうが、「ウヨ仲間=女帝反対派」と見なしていた読売の「女帝容認論」に動揺しまくる産経や「国民民主・玉木や自民・長島らウヨ議員」です。
 一方、「立民・野田(勿論、赤旗国際社会で通用しない野田氏の戦犯擁護発言(2011.8.19)や野田内閣防衛相に「産経文化人のウヨ」森本敏*8を任命したこと等で分かるように、野田は右派政治家)」は以下の通り、「国民民主・玉木や自民・長島とは違い」読売提言を肯定的に評価しています。

立民・野田佳彦代表「これはありがたい」 持論の「女系天皇」提言の読売記事を高評価 - 産経ニュース2025.5.16
 立憲民主党野田佳彦代表は16日の記者会見で、母方のみが天皇の血筋を引く前例のない「女系天皇」の可能性を排除せずに検討することを提言した読売新聞の記事を高く評価した。
 野田氏は「女系天皇」を誕生させかねない「女性宮家」創設が持論で、かねてから女性皇族の夫や子供にも皇族の身分を与えるべきだなどと主張している。
 読売新聞の記事で、こうした野田氏の主張に沿った主張が展開されている点について、この日の会見で「これはありがたいなと思う」と語った。ただ、安定的な皇位継承や皇族数確保*9に関する与野党協議では(ボーガス注:ウヨ政党の)自民党公明党日本維新の会、国民民主党など*10は男系継承の堅持を重視しており、立民の主張に近いのは共産党など*11少数に留まる。

 次に<皇統と読売提言>分断招く「女系継承」は禁じ手だ 論説委員長 榊原智 社説 - 産経ニュース(2025.5.19)にコメント。

 皇位継承の最重要原則は男系(父系)継承だと分かる。これは非皇族の権力者による皇位の簒奪*12を防いできた。
 女系継承の容認は日本の皇統断絶を意味する。いくら天皇号を称しても正統性のない別王朝になり、憲法が期待する象徴性*13は失われ、日本には分断が生まれる。

 産経らしい時代錯誤です。
 天皇は、過去(「明治以降、昭和戦前期まで」など)と違い「政治権限を持った国王ではなく象徴」なのに、今時「皇位簒奪」もないでしょう。「愛子天皇だと小和田家(雅子皇后の実家、雅子氏の父・恒氏は元外務事務次官)が外戚として君臨」とか言う気でしょうか?
 そもそも「非皇族の権力者による皇位の簒奪」なんて「有名な道鏡事件」以外どこにあるのか。南北朝分裂(南朝と対立した足利氏が北朝を擁立)は「自分たちに都合のいい存在として足利氏が擁立したとは言え、北朝は皇族ではある」ので「非皇族の権力者による皇位の簒奪」とはまた話が違う*14でしょうし。
 しかも
1)「道鏡への譲位」を画策した称徳天皇孝謙天皇重祚*15)は女性天皇とは言え「聖武天皇が父」で「男系天皇(まあ過去において女系天皇はまだいませんが)」
2)「宇佐八幡宮神託事件和気清麻呂らの譲位反対運動)」に対して称徳天皇は「首謀者の清麻呂大隅国へ流刑にして憂さ晴らしした(なお、称徳死後、流刑は撤回された)」ものの、反対運動に屈し、道鏡への譲位を撤回せざるを得なかった
→つまりは称徳は天皇といえども、清麻呂ら有力貴族の意向を完全無視できるほどの絶対君主では無かった
のであり道鏡事件は「男系継承」を正当化出来る事件ではないでしょう。
 また、称徳天皇死後、道鏡が失脚(下野国薬師寺へ左遷)したとは言え「死罪にはならなかったこと」からこの事件は「むしろ称徳天皇が首謀者」と言う見方も有力です。首謀者が道鏡なら「中央政権の幹部からドサ回り」という「すさまじい左遷」とはいえ死罪にならず「左遷程度」ですむのは変だからです。
 道鏡が僧侶であり、妻帯できず、当然、彼に子どもは居ないため、「道鏡は称徳においてワンポイントリリーフに過ぎなかった(いずれは皇族天皇を擁立する意思だった)」という説も有力です。
 そうした事件を果たして「皇位簒奪」と言えるのか。いずれにせよ今の天皇は「権力者」ではなく「象徴」にすぎません。前近代の話をストレートに持ってこれる話ではない。
 そして「遠い親戚」とはいえ「愛子さん(現天皇の長女)」「佳子さん(秋篠宮の次女)」等と比べ、「現天皇家と関係の薄い人間(旧皇族)」を皇室に復帰させ、天皇にする方がよほど正統性のない別王朝ではないのか。

 天皇は祭祀王でもある。語義矛盾の「女系天皇」「女系皇族」では、日本の神々や皇室の祖先に国民の繁栄を祈ることはかなわない。

 やれやれですね。
 第一に「英国国教会の長」という宗教性を「制度創設当初は実質性があったが、現在では完全に形骸化し、形式に過ぎない」としても保有する英国王(祭祀王?)に女帝(エリザベス女王)がいること、その結果「女系国王(エリザベスの子である現国王チャールズ)」もいることを考えれば「何故、祭祀王だと、女系天皇ではダメなのか」意味不明です(産経は「英国国教会神道は違う」「英国王家と天皇家は違う」等と強弁しそうですが)
 第二に「祭祀王」と躊躇なく言えるのが酷い。神道が国教だった戦前はともかく、政教分離された戦後においては天皇は「祭祀王」ではないでしょう。建前では神道は「天皇一家の私的信仰」にすぎず、憲法の国事行為にも当然ながら神道行事は記載されていません。


「小室夫妻のお子さんが天皇になる可能性が…」 読売新聞の「女系天皇“容認”論」に保守派が猛反発の理由 | デイリー新潮
 第一に「愛子さん(徳仁天皇の長女)が存在する」以上、その可能性はまずないという意味で
 第二に「小室騒動」が起こる前から、ウヨ連中は女帝に否定的だったという意味で「嘘も大概にしろ」と言う話です。

【参考】

読売にしては思い切った | inti-solのブログ - 楽天ブログ
 保守系新聞の代表である読売新聞が、こんな社説を出すとは想像していなかったのですが、天皇制護持を最優先に考えるなら、そりゃ男系男子に固執したら絶対に不可能なのは分かり切った話です。(ボーガス注:読売を非難する産経など他の右派はともかく)その当たり前のことを、読売もようやく認める気になったのでしょう。
 天皇制を今後も維持するなら、理論的に男系男子をあきらめるしかないのは当たり前のことです。だって、男系が維持できたのは側室制度があったからで、今の時代には側室制度復活なんてありえないのだから、男系維持なんて確率的に不可能です。
 そもそも、11家あった「旧皇族」は78年後の今、男系男子の後継ぎがいるのは5家だけなのだそうです。一夫一妻制というのは、そういうことです。従って、仮に今旧皇族の子孫を皇族にしたところで、それは一時しのぎでしかなく、あと100年は経たずにやはり男系は断絶するでしょう。
 ただ、わたしは(中略)皇位継承権者が誰もいなくなって天皇制が「流れ解散」状態になるのも悪くない、と思ってしまう自分がいることも、完全否定はできません。
 女系天皇を認めることには(ボーガス注:「男女平等の観点(国連からも女帝導入の勧告)」「国際的には女帝容認が時代の流れであること」等から)賛成ですが、そういう不純な動機から、「男系男子維持」が変わらなくてもそれはそれでいいかな、と思ってもいるわけです。
 とはいえ、私と正反対に「何が何でも天皇制を守るべきだ」という人に限って「男系男子絶対維持」なんて叫んでいるのを見ると、正直「バーカ」って思うよね。
 もっとも、(中略)秋篠宮家へのバッシング騒ぎを見て「女系天皇を認めても、もう手遅れかもね」という気がしなくもないのが正直なところです。
 (ボーガス注:秋篠宮の長女・眞子さんの夫である)例のKさん本人は知りませんが、その母親には(ボーガス注:週刊誌やテレビワイドショーが報じる金銭トラブルなど)確かにいろいろ問題がありそうです。ただ、それを日本中が総力を挙げて叩き続ける景色には、私は正直心が寒くなる思いしかありません。
 あの風景を見たら、マトモな人ほど皇族との結婚なんて忌避するでしょう。それは愛子さんの夫になる人でも悠仁さんの妻になる人でも同じ。だから、今後女性天皇を認めたところで、その配偶者を見つけることは至難の業だと思わざるを得ません。
 もちろん、それでも(ボーガス注:女帝を容認し)皇位継承権者が一人だけよりは二人いる方が、確率的にまだマシではあるでしょうけどね。
 そういう意味では、どっちにしても、(ボーガス注:今すぐ終わることはないにしても、いずれ終わるだろうという意味で)日本の天皇制はもう詰んでいるのかもしれません。

*1:戸惑ってる野党は「維新、国民民主」と言った「女帝反対」のウヨ政党のみで、立民、共産、社民、れいわは別に戸惑ってはいないでしょう。また、産経の言う「与野党協議の考え(女帝否定)」は「ウヨ政党(自民、国民民主、維新)の合意」にすぎませんが、仮に「全与野党の合意」だろうとも読売がそれに従う義務はどこにもない。

*2:玉木は「女性天皇に肯定的とされる野田・立民代表」を読売がプッシュしてるとでも妄想してるのか?

*3:松本は現在、石破内閣外務大臣政務官。なお、産経は「苦言」ではなく「批判」と書くべきでしょう。「女性天皇反対論」を勝手に正論扱いするなと言いたい。

*4:とはいえ、その可能性は低いのでしょうが。

*5:民主党政権で鳩山、菅内閣防衛大臣政務官、野田内閣防衛副大臣を務めるが後に民主党を離党し、自民に入党。現在、石破内閣首相補佐官。長島のような「民主や立民、国民民主→自民」と言う輩(例えば、民主党幹事長(海江田代表時代)だった細野、菅直人内閣外相だった松本剛明(その後、岸田内閣総務相)など)が多いが故に、俺は「民主や立民、国民民主」を支持しません。

*6:あくまでも「自民、国民民主、維新」といったウヨ政党が共有したに過ぎず、「男女平等の観点から女帝容認(例えば、赤旗天皇 男性限定の理由ない/皇位継承全体会議 塩川氏が主張(2025.3.12)、女性天皇、正面から議論を/皇位継承全体会議 小池氏が主張(2025.4.18)参照)」の「左派の共産、社民」は勿論、「党内に女帝容認派がいる立民党」もそんな認識は共有していません(例えば立民・野田佳彦代表「これはありがたい」 持論の「女系天皇」提言の読売記事を高評価 - 産経ニュース(2025.5.16)参照)。

*7:そもそも「ウヨ政党(自民、国民民主、維新)の合意」にすぎませんが、仮に「全与野党の合意」だろうとも読売がそれに従う義務はどこにもない。「日本最大の全国紙で保守系」読売を朝日、毎日、東京新聞のようには罵倒できず、動揺しまくる「自民の長島」らウヨ連中が滑稽です。

*8:拓殖大学顧問。著書『有事法制』(共著、2003年、PHP新書)、『早わかり国民保護法』(共著、2005年、PHP新書)、『米軍再編と在日米軍』(2006年、文春新書)、『国防軍とは何か』(共著、2013年、幻冬舎ルネッサンス新書)等

*9:前から疑問に思いますが「コウノトリなど絶滅危惧動物の繁殖」を連想させる「皇族数確保」と言う言葉はウヨ的に「不敬」にあたらないのか?

*10:「など」の例としてはウヨ政党の「参政党」「保守党」

*11:社民党やれいわを「など」扱いとは全く失礼です。

*12:皇位の簒奪」ではないにせよ、平安時代藤原氏(有名な藤原道長など)が「外戚天皇(勿論、男系天皇)の祖父)」として政治力を行使したのは「産経的にいいのか?」とは思います。

*13:憲法の定める象徴性について「男系継承を前提としている」というのは産経の勝手な主張に過ぎず、根拠があるとは言えないでしょう。むしろ「皇室典範」には「男系継承」と書いてあっても、憲法上は「世襲」としか書いておらず、憲法は「女系継承を認めるかどうか」については明確な立場は取らず、全てを皇室典範に委ねたと見る余地があります。

*14:かつ「男系継承」だろうと南北朝分裂が起こってるので「南北朝分裂」を「非皇族の権力者による皇位の簒奪」と見なせば、むしろ「男系継承にそんな簒奪抑止効果は無い」ということになってしまう。

*15:退位した天皇が再び即位すること。歴史上は「孝謙天皇称徳天皇孝謙天皇淳仁天皇称徳天皇藤原仲麻呂の乱により孝謙上皇淳仁天皇を廃位し、淡路に流刑にした上で自らが重祚))」以外では「皇極天皇斉明天皇皇極天皇孝徳天皇斉明天皇孝徳天皇の病死後、重祚))」がいる。