不都合な真実「産経は実は昔は女性天皇賛成派だった」(2025年2月3日記載)

<主張>皇位の安定継承 女性宮家は皇統を損なう 社説 - 産経ニュース
 やれやれですね。何故そこまで女性天皇に反対するのか?
 しかも最近、

◆森暢平*1
 『産経新聞』って、実は、昔女性天皇に賛成していましたって話。ぜひ(ボーガス注:産経に)反論してほしいのですが、いまのところ反応なし。
女性天皇推しだった『産経新聞』の変節 成城大教授・森暢平(サンデー毎日×週刊エコノミストOnline) - Yahoo!ニュース
 今ではほとんど忘れられているが、保守派を自任し、(ボーガス注:女性天皇に反対し)旧宮家養子案を推す『産経新聞』はかつて女性天皇を容認していた。
 2001年5月11日の2面の社説(「主張」)欄に「女性天皇 前向きな論議を期待する」という論考を発表したのだ。
 社説は、女性天皇に道を開く皇室典範改正の動きが出ており、「女性天皇を認めることは皇位をつつがなく継承する意味でも重要」であると断言する。そのうえで、『産経』は、女性の継承を認めないルールが決められたのは明治時代であり、当時の国づくりが男性中心であった事実を反映すると、男子限定が(ボーガス注:日本の伝統ではなく、明治新政府が定めた日本)近代のルールであると論じた。
 (ボーガス注:産経2001年5月11日社説当時の首相)小泉*2は、外相に田中眞紀子*3、法相に森山眞弓*4と女性閣僚5人*5を抜擢していた。歴代最多*6である。『産経』は、このことを取り上げ「(これからは)男女が共に国や社会を担っていく時代である。それだけに女性天皇への道を開くのは当然」と、男女平等の観点*7から女性天皇賛成の立場を明確にした。『産経』はさらに、古代の推古天皇持統天皇など皇位の尊厳を高めた女性(ボーガス注:天皇)は多いとし、外国でもビクトリア英女王*8のように長年君臨し、国民の敬愛の的になった「(ボーガス注:女性の)名君」もいるのだから、「(ボーガス注:女性天皇への)懸念は少ない」と論を進めた。

という事実が「天皇研究者」の森・成蹊大学教授によって指摘されています。引用は省略しますが森氏は「女性天皇賛成社説」への「女性天皇反対右翼からの突き上げ」で産経が営業に支障を来すこと(女性天皇反対右翼の産経購入が減ったらそれを埋める手立てがないこと:産経は全国紙(読売、朝日、毎日、日経)では最も売れておらず、関東での発行部数に限ればローカル紙の東京新聞にも負けている)を恐れた産経が「女性天皇反対に変節した」と疑っています。少なくとも産経は本心から「女帝反対」というより、「神社本庁など女帝反対勢力の組織購入目当ての商売右翼」と見るべきでしょう。全く不純な産経です。何が「女性天皇は皇統を損なう」なのか(呆)。産経が気にしてるのは「神社本庁など女帝反対勢力による産経の組織購入」だけでしょうに。
 まあ、以上で終わってもいいのですが産経社説に簡単に突っ込んでおきます。

 天皇立憲君主だ。君主の位の継承は正統性、安定性に直結するため、歴史と伝統を踏まえねばならない。

 そもそも「象徴=君主」かどうかには争いがありますがそれはおきます。
 天皇立憲君主だから何なのか。例えば英国国王は「立憲君主」ですが「エリザベス女王」という女帝がいました。「立憲君主」云々は「女帝反対」と何一つ関係ない。
 女帝を認める「英国の王制の歴史」は長いのに何で「女帝=正統性、安定性に反すること」になるのか。

 額賀福志郎*9衆院議長は皇族数の確保策について今国会中に結論を得たいと表明した。会議では今後、「女性皇族の夫と子への皇族身分付与」と「皇統に属する旧宮家の男系男子の養子縁組による皇室復帰」の2点に絞って議論することになった。

 これについては

赤旗女性天皇 正面から検討を/皇位継承全体会議 小池書記局長が求める2025.2.1
 小池氏*10は、国会の付帯決議が「女性宮家の創設等」の検討を求めているにもかかわらず、政府有識者会議の報告はなぜ天皇は男系男子によって継承されることを「不動の原則」としたのか理解できないと指摘。「女性宮家女性天皇女系天皇*11について正面から検討すべきだ」と求めました。

等で分かりますが、共産などから「何故女帝導入論を議論しないのか?。小泉政権時代の皇室典範に関する有識者会議 - Wikipediaでは女性天皇導入を答申したではないか?」という当然の批判があります。勿論額賀氏ら自民党が「女帝反対の右翼勢力の反発を恐れてる」のでしょうが。

*1:1964年生まれ。1990年、京都大学卒業、毎日新聞社に入社。社会部で宮内庁、警視庁を担当。1998年、毎日新聞社を退職。2002年、琉球新報ワシントン駐在記者に就任。2005年、成城大学専任講師に就任、成蹊大学助教授を経て、2017年より教授。著書『天皇家の財布』(2003年、新潮新書)、『皇后四代の歴史:昭憲皇太后から美智子皇后まで』(編著、2018年、吉川弘文館)、『近代皇室の社会史:側室・育児・恋愛』(2020年、吉川弘文館)、『天皇家の恋愛:明治天皇から眞子内親王まで』(2022年、中公新書)等(森暢平 - Wikipedia参照)

*2:宇野内閣厚生相、宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相等を経て首相

*3:村山内閣科技庁長官、小泉内閣外相、野田内閣文科相を歴任。田中角栄元首相の娘。野田内閣防衛相を務めた田中直紀は夫(田中眞紀子 - Wikipedia参照)

*4:1927~2021年。1980年、労働省婦人少年局長を退官し、政界入り。海部内閣環境庁長官官房長官(現時点で唯一の女性官房長官)、宮沢内閣文相、小泉内閣法相を歴任。田中内閣科技庁長官、大平内閣運輸相を務めた森山欽司(1917~1987年)は夫(森山欽司 - Wikipedia参照)

*5:なお、田中、森山以外の女性閣僚は「遠山文科相」、「扇国交相」、「川口環境相鈴木宗男問題による田中外相更迭後は、川口は外相に就任し、後任環境相大木浩。その結果、女性閣僚は4人に減少)」(第1次小泉内閣 - Wikipedia参照)

*6:これは当時だけでなく現時点でも歴代最多。ちなみに第二次安倍改造内閣も「高市総務相」「山谷国家公安委員長」「有村少子化等担当相」「松島法相(但し公選法違反疑惑で松島は辞任し、後任法相は上川陽子)」「小渕経産相(但し公選法違反疑惑で小渕は辞任し、後任経産相宮澤洋一。その結果、女性閣僚は4人に減少)」で、第一次小泉内閣同様「女性閣僚5人」で最多(第2次安倍内閣 (改造) - Wikipedia参照)

*7:皮肉にも産経が今、悪口雑言する「国連女性差別撤廃委員会(女性天皇導入を勧告)」の立場と全く同じです。

*8:大英帝国の全盛期を象徴する女王として知られ、その治世は「ビクトリア朝」と呼ばれる。在位は63年7か月(1837年6月~1901年1月)にも及び、歴代イギリス国王の中ではエリザベス2世(在位:1952年~2022年)に次いで2番目の長さである(ヴィクトリア (イギリス女王) - Wikipedia参照)

*9:小渕内閣防衛庁長官森内閣経企庁長官、自民党政調会長(小泉総裁時代)、小泉内閣防衛庁長官、第一次安倍、福田内閣財務相等を経て衆院議長

*10:共産党政策委員長、副委員長を経て、書記局長

*11:「母親が天皇」の場合の女性天皇のこと