紙屋研究所を批判する(2025年9/9分)(副題:紙屋ファン以外は誰も相手にしない「野党の暫定政権論」を未だに主張し続ける紙屋に呆れる)

 紙屋研究所を批判する(2025年9/6分)(副題:紙屋ファン以外は誰も相手にしない「野党の暫定政権論」を未だに主張し続ける紙屋に呆れる) - bogus-simotukareのブログの続きです。

神谷貴行
 田村共産党委員長も同趣旨のコメントですが、“誰”に「臨時国会を開け」と言っているのでしょうか。
 石破首相?。次の自民党首相?
 そうでなければ「消費税減税を選挙の公約に掲げた政党*1」に国民的・民主的共同を呼びかけ「消費税減税」の臨時国会を開く限定的な政権を目指すべきだと思います。
志位和夫
 いま国会は、何らかの形で消費税減税を選挙の公約に掲げた政党が、衆参ともに多数というかつてない状況が生まれている。今やるべきは、一刻も早く臨時国会を開き、消費税減税で現実に政治を動かすことだ。

 田村共産党委員長も同趣旨のコメントとは

田村智子
 すでに、参院選後1か月半も(ボーガス注:国会が開かれず、石破おろしによって石破首相が積極的な政策を打ち出すことも出来ず)政治空白となっている。自民党は延々と権力を続けるのでなく,早く臨時国会が行えるようにすべき。ガソリン減税だけでなく、消費税減税の本格的な議論を早く。

のことでしょうが、「共産執行部」どころか「野党各党(立民、維新、国民民主、参政、社民、れいわなど)からも支持がない」暫定政権なんか、未だに紙屋は主張するのかと呆れます。
 国会を開く権限があるのは「現首相の石破」なんだから、志位氏も田村氏も、石破に向けて言ってるに決まってるでしょう。
 「石破が退陣表明した」ということは関係ないでしょう。
 「総裁候補の立候補」どころか、現時点では「総裁選のスケジュール」すら未定であり、いつ「自民党新総裁が選ばれるか分からない」し、「国会を早く開け」と言う以上「新総裁=新首相が選ばれるまで国会開会しない」という立場では志位氏も田村氏もないでしょう。
 これは勿論「早く国会を開け」に限りません。「政府は、与党はホニャララしろ」と言う場合、その対象は「政府、与党トップの石破」でしょう(勿論、石破が何もしないまま退任すれば「政府は、与党はホニャララしろ」はポスト石破に対する要求に「自動的に変化します」が)。
 勿論「参政党を含む野党」と「国会を早く開け」という要望を共同で行うことはあり得るでしょう。
 しかし「(細川、羽田内閣のような野党連立による?)限定的な政権(例えば共産党は3点での暫定連合政権を提唱すべきでは - 神谷貴行のブログ参照)」なんてもんは「共産は勿論、それ以外の野党(立民、維新、国民民主、参政、社民、れいわなど)の中に支持する人間が皆無」である以上、あり得ない話です。
 現状は「非自民連立の細川*2内閣(自民が過半数割れしたことで、新生党*3新党さきがけ*4日本新党*5社会党*6公明党*7民社党*8社民連*9が連立内閣を発足)、羽田*10内閣(細川内閣の後継内閣。羽田内閣では社会党新党さきがけが政権離脱する代わりに自由党*11が政権に参加)」が成立したような政治状況では明らかにない。
 「立民、維新、国民民主」などでの政権樹立の可能性は全くない。むしろ「維新の自公連立参加」が噂される状況です。
 それとも紙屋の言う「限定的な政権」とは共産党は3点での暫定連合政権を提唱すべきでは - 神谷貴行のブログと言う意味ではなく
【1】自民党総裁選挙をせずに、今すぐ首相選挙をやろう。そこでは自民党から首相が選ばれるだろうが、それはあくまでも限定的、暫定的な政権で、消費税減税が実現したらすぐに退陣し、改めて自民党総裁選&首相選挙をすればいい。
 あるいは
【2】自民党総裁を決めるに辺り、時間がかかる総裁選を行うことで、政権空白を生まないために自民党総裁選はせずに「椎名副総裁(田中総裁時代)裁定(三木首相が誕生)」「中曽根首相裁定(竹下首相が誕生)」「自民党五人組(当時の青木官房長官、森幹事長、亀井政調会長、村上参院議員会長、野中幹事長代理)による森総理擁立」のような形(石破首相裁定、菅副総裁裁定、麻生最高顧問裁定、派閥ボス(麻生派の麻生最高顧問、岸田派の岸田前首相、茂木派の茂木元幹事長、森山派の森山幹事長など)の談合による決定など)で新総裁を早期に決定しろと言う意味か。
 しかしそんなことを自民党が飲むとも思えません。
 いずれにせよ紙屋の言う「限定的な政権」が何を意味するにせよ、「実現可能性が全くないこと」は確かです。
 実現可能性が無いことを言ってどや顔する紙屋には「どれほどバカなんだろう」「どれほど現実が見えてないんだろう」と心底呆れます。

*1:勿論、参政党を含んでいるから呆れます。消費税減税だけで参政と手が組めると本気で思ってるのか?。それにしても参政を批判するid:kojitakenがこうした紙屋や松竹の「参政に甘い態度」を何一つ批判しないことには心底呆れます。「ゼレンスキーがクラスター爆弾を使用しても批判しない。ゼレンスキーを批判したらロシアを利する。ロシアは絶対悪」という詭弁同様、「紙屋や松竹が参政党に甘くても批判しない。紙屋や松竹を批判したら志位議長や田村委員長ら共産執行部を利する。共産執行部は絶対悪」とでも強弁する気か。「ゼレンスキーもプーチンも批判する」「共産執行部も松竹、紙屋も批判する」という「是々非々の態度」は党利党略「kojitaken」には取れないようです。

*2:熊本県知事、日本新党代表を経て首相

*3:羽田党首が細川内閣副総理・外相を経て首相

*4:武村代表が細川内閣官房長官として入閣。しかし羽田内閣では連立から離脱

*5:細川代表が首相。羽田内閣では寺澤芳男が経企庁長官として入閣

*6:山花委員長が細川内閣政治改革担当相として入閣。しかし羽田内閣では連立から離脱

*7:石田委員長が細川、羽田内閣総務庁長官(現在の総務相)として入閣

*8:大内委員長が細川、羽田内閣厚生相として入閣

*9:江田代表が細川内閣科技庁長官として入閣。羽田内閣誕生時には党が解散しており、江田代表は日本新党に、菅直人副代表(後に首相)は新党さきがけに移籍

*10:中曽根、竹下内閣農水相、宮沢内閣蔵相、新生党党首、細川内閣副総理・外相、首相、太陽党党首、民政党党首、民主党幹事長(鳩山代表時代)等を歴任

*11:柿沢代表が羽田内閣外相として入閣