自民・維新の新自由主義連立に抗う――政治を庶民の手に取り戻す - 混沌の時代の自由討論会(仮称)
広島県知事選挙・大山宏県知事予定候補の副知事候補の佐藤周一です。
米国大統領選(大統領候補と副大統領候補がセット)等と違い、知事選は「副知事候補」とセットで選挙するわけではないので「変な肩書き」ですね(苦笑)。
高市、これまでパイプのなかった維新を引き入れて政権樹立か/自民、NHK党と「統一会派」を結成へ(呆) - kojitakenの日記
随分と楽観的なid:kojitakenです。
1)「リクルート事件(1988年12月に竹下首相が辞任に追い込まれる)」の時にもそんなこと言われてましたが、1993年に宮沢内閣が下野するまでは自民政権が続きましたし
2)宮沢内閣が下野し、細川内閣が誕生したり、麻生内閣が下野し、鳩山内閣が誕生したりしても結局自民党が復権したこと
3)「いずれ非自民政権は終わる、自民党が政権に復帰する」と言う思惑で「産経や読売と言った右派メディア」「霞ヶ関(中央官庁)」「財界(経団連、同友会など)や業界団体」が従来動いてきたこと(実際、細川、羽田政権は「1993年8月~1994年6月」の約1年で、民主党政権は「2009年9月~2012年12月」の約3年3ヶ月で終了)
を考えれば俺は「実際に自民党が下野し、しばらく野党の政権が続くまでは」そこまで楽観的になれませんが。
「無党派層の多さ」「1位は政党支持無しであって、相対1位に過ぎないとはいえ、自民が政党の中では支持率1位」を考えれば、「過去の政権交代時」と比べても、立民、国民民主などの野党は国民に支持されてるとは言いがたいですし。
野党(特に立憲民主党)は今までのように「来た球を打ち返す」だけではダメだ。どのような社会を目指すのかのビジョンをはっきり打ち出さなければならない。
まず第一に「野党」のうち「国民民主党」「維新」「参政」といった「自民補完勢力」にはそんな考えは全くないでしょう。
第二に「どのような社会を目指すのかのビジョン」なら、立民はともかく、「共産や社民」ははっきり打ち出してると思いますけどね(その内容をどう評価するかはともかく)。kojitakenはおそらく「社民や共産のビジョン」を評価しないのでしょうが「kojitakenが評価しないこと」を「ビジョンがないこと」に勝手にしないで欲しい。
第三に「来た球を打ち返す」とは野球のたとえでしょうが、野球においては「来た球を打ち返して、ヒットかホームランする以外に得点する方法が基本的にない(四球や死球で出塁した選手を、バントや盗塁で3塁まで送って、3塁からスクイズやホームスチールなど、ヒット以外での得点は一応ありうるがレアケース)」ので「来た球を打ち返すだけではダメだ」とは、たとえとして変です。
これが例えば「相手の攻撃時に、相手の得点を阻止するだけではダメだ。自分の攻撃時に得点しないといけない(野球に限りませんが)」というのならともかく。
それとも「来た球を打ち返すだけではダメだ」とは、「テニスやバドミントン、卓球(まあバドミントンは球ではなく厳密にはシャトルですが)」等のたとえで「ただ漫然と相手のボールを打ち返すだけではダメだ。相手が打ち返せないような厳しいコースに打って得点しないといけない」と言う話か。仮にそうだとして、あまり良い例えとも思えませんが。
民主党政権は「小沢*1vs(ボーガス注:菅*2首相、野田*3首相、「鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相」といった民主党政権の要職を歴任した岡田氏(現在は立民党常任顧問)など)反小沢」の党内抗争が最大の原因で自滅
私見ではそんなこと(小沢と反小沢(菅、野田、岡田など)の党内抗争)は民主党下野の「主たる理由」ではなく、以下の「数多くの公約違反」「失言等による数多くの大臣辞任」で「民主党が失望されたこと」が下野の「主たる理由」でしょう。
【公約違反】
◆沖縄基地問題
「最低でも県外移設」としていたのに「県内移設」に変節。反対する福島少子化等担当相(社民党党首)を鳩山首相が更迭したことで、福島氏が党首を務める社民党が政権から離脱(但し、国交副大臣だった辻元氏(社民党で政審会長、国対委員長を歴任)は政権に残留し民主党に移籍)。それまでは鳩山内閣に対して「是々非々の態度」としていた共産も、鳩山政権を厳しく批判し始める(例えば、赤旗福島大臣罷免/「移設先」探しの破たん(2010.5.29)参照)。
◆消費税問題
野党時代は「増税しない」としていたのに、野田内閣時代に自民、公明といわゆる三党合意で増税を容認(例えば、赤旗消費税増税 3党合意/民自公談合 社会保障改悪へ(2012.6.16)参照)
◆八ッ場ダム問題
野党時代は「建設中止」としていたのに建設続行。その後、八ッ場ダムは2020年3月に完成。
◆教員免許更新制度
支持団体の一つ「日教組」の要望に応じ、野党時代は廃止としていたのに結局廃止せず
◆夫婦別姓
野党時代、別姓実現を公約としていた千葉景子氏が鳩山、菅内閣法相になったのに結局、法案提出すらしない
◆死刑制度
野党時代、死刑廃止議連のメンバーだった千葉景子氏が鳩山、菅内閣法相になったのに廃止どころか、千葉氏は死刑執行命令書に署名し、死刑を実行した上、死刑廃止議連を脱退
→例えば千葉景子法務大臣による死刑執行に抗議する | NPO法人 監獄人権センター千葉景子 - Wikipedia
かつて所属していた死刑廃止議連は「死刑は国家による殺人行為」と強く抗議し、千葉との面会を求めたが拒否された。当時、議連の会長だった亀井静香*4は「死刑をすべきではないという信念を持っていた(千葉)法相なので、考え方を変えるのなら、国民に説明しないと(いけない)」と千葉を批判した。
なお、千葉はかつて杉浦正健が2005年に小泉内閣法相に就任した際の「(弁護士出身で、また死刑制度反対で有る真宗大谷派の門徒であることから)自分の信念として死刑執行命令書にサインしない」という発言を後に撤回したことについて「死刑制度に疑問をお持ちであれば、死刑制度廃止に向けた姿勢を貫くべきではなかったのでしょうか」と、国会で杉浦大臣の変節を批判していた(但し杉浦は、千葉と違い、法相在任中に死刑執行はしなかった)。参照
【失言等による大臣辞任(ウィキペディアの記述を参照)】
◆柳田稔(菅内閣(第1次改造)法相)
2010年11月14日、柳田は広島市での国政報告会で「皆さんも、何で柳田さんが法相と理解に苦しんでいるんじゃないかと思うが、一番理解できなかったのは私です。私は、この20年近い間、実は法務関係は1回も触れたことはない」「法務大臣は良いですね。二つ覚えときゃ良いんですから。 『個別の事案についてはお答えを差し控えます』と。 わからなかったらこれを言う。で、後は『法と証拠に基づいて適切にやっております』。この二つなんです。まあ、何回使ったことか」と発言した。
「法相の職責を軽視している」と野党やマスコミの批判を浴び、11月22日に菅首相に法相の辞表を提出した。後任法相は江田五月*5(例えば、赤旗国会と国民を愚ろう/法相発言 穀田氏が批判、主張/柳田法相発言/「思慮不足」ですまされない(以上、2010.11.18)、柳田法相が辞任/国会愚ろう発言/謝罪・反省ないまま/「補正予算を通すため」(2010.11.23)参照)。
◆前原誠司*6(菅内閣(第2次改造)外相)
「外国人からの政治資金規正法違反の献金」「暴力団関係者からの献金」が発覚して外相を辞任(例えば、赤旗前原外相 外国人から献金/規正法に抵触 暴力団関係者からも(2011.3.5)、前原外相辞任で市田書記局長がコメント(2011.3.7)、主張/前原外相辞任/菅首相の責任決して免れない(2011.3.8)参照)。後任外相は松本剛明*7
◆松本龍*8(菅内閣(第2次改造)環境相(復興相兼務))
2011年7月3日に復興相就任後初めて被災地入りし、岩手県で達増知事、宮城県で村井知事との会談を行った。その際の暴言が批判され、7月5日に環境相(復興相兼務)を辞任した。後任の環境相は江田五月法相の兼務。後任の復興相は平野達男*9(例えば赤旗被災者をないがしろ/松本暴言と国会運営 穀田氏が批判(2011.7.5)、松本復興相が辞任/被災地で暴言 就任わずか9日、松本復興相辞任は当然、菅内閣の責任が問われる/市田書記局長が会見、主張/松本復興相辞任/政権に問われる“上から目線”(以上、2011.7.6)参照)。
◆鉢呂吉雄*10(野田内閣経産相)
2011年9月9日、前日の8日に野田首相らと視察に訪れた福島県の東京電力福島第一原子力発電所の周辺市町村について、「市街地は人っ子一人いない、まさに死の街という形だった*11」と発言。また8日夜に、防災服の袖を毎日新聞社の記者に擦りつけ「放射能を分けてやるよ」という趣旨の発言をしたと毎日新聞等に報じられた。これらの発言について批判を受け、9月11日付で経産相を辞任。後任経産相は枝野幸男*12(例えば、赤旗鉢呂経産相が辞任/原発被害者踏みつけ 暴言繰り返す、鉢呂経産相辞任は当然総理の任命責任も重い/市田書記局長、鉢呂氏 放射能発言/辞任では済まない(以上、2011.9.11)参照)。
◆田中慶秋(野田内閣(第3次改造)法相)
法相就任(2012年10月1日)の直後、「暴力団幹部の親族の結婚式で仲人を務め、暴力団関係者のパーティーにも出席していた」など、「暴力団関係者との交際があった」と産経新聞等に報道され、当初は「当時は暴力団関係者とは知らなかった」「今は関係はない」等として、辞任を否定したが、結局、10月23日に法相を辞任。後任法相は滝実*13(例えば、赤旗主張/田中法相辞任拒否/任命した首相は責任はたせ(2012.10.21)、田中法相が辞任/問われる首相の任命責任(2012.10.24)参照)
にもかかわらず「全てを小沢の西松疑惑のせい」にしたあげく「民主党政権の公約違反」「失言等による数多くの大臣辞任」をなかったことにするのだから「歴史修正主義者」kojitakenの「人格の低劣さ」には心底呆れます。
そこまでして「公約違反の共犯者」である「鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相」だった枝野立民党最高顧問を「エダシン(枝野信者)」としてかばいたいのか?。そこまでして民主党政権下の黒歴史「民主党政権の公約違反」「失言等による数多くの大臣辞任」(多くは小沢とは無関係)をなかったことにしたいのか?
「小沢に不当な責任転嫁をする」とはどこまで「常軌を逸したアンチ小沢」なのか?
*1:中曽根内閣自治相・国家公安委員長、自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党幹事長(海部党首時代)、党首、自由党党首、民主党幹事長(鳩山代表時代)等を歴任
*2:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、民主党幹事長(鳩山代表時代)、代表代行(小沢、鳩山代表時代)、鳩山内閣副総理・財務相、首相、立民党最高顧問等を歴任。著書『東電福島原発事故・総理大臣として考えたこと』(2012年、幻冬舎新書)、『民主党政権・未完の日本改革』(2021年、ちくま新書)、『市民政治50年:菅直人回顧録』(2024年、筑摩書房)等
*3:民主党国対委員長(前原代表時代)、鳩山内閣財務副大臣、菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)、立民党最高顧問等を経て、2025年10月現在、立民党代表
*4:村山内閣運輸相、橋本内閣建設相、自民党政調会長(小渕、森総裁時代)、国民新党代表、鳩山、菅内閣金融等担当相等を歴任
*5:社民連代表、細川内閣科技庁長官、参院議長、菅内閣法相等を歴任
*6:鳩山、菅内閣国交相、菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相、民主党政調会長(野田代表時代)、民進党代表、国民民主党代表代行、無償会代表、維新の会共同代表等を歴任
*7:民主党政調会長(前原、小沢代表時代)、菅内閣外相を歴任。後に自民に移籍し、岸田内閣総務相。海部内閣防衛庁長官を務めた松本十郎は父
*8:民主党選対委員長(鳩山代表時代)、菅内閣環境相(復興相兼務)等を歴任
*9:菅、野田内閣復興相。その後、自民党に移籍し、2019年、2025年の参院選に自民から出馬したが落選
*10:民主党国対委員長(菅代表時代)、野田内閣経産相、民主党選対委員長(野田代表時代)等を歴任
*11:なお、宮武嶺は鉢呂経産相が福島原発周辺を「死の街」と言ったのは正しい - Everyone says I love you !(2011.9.9)で鉢呂を擁護している。
*12:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相、民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)、立民党代表等を経て立民党最高顧問
*13:元総務官僚。三重県総務部財政課長、奈良県総務部長、奈良県副知事、自治省税務局長、消防庁長官等を経て、1996年衆院議員選挙で初当選(自民)。森内閣総務大臣政務官、小泉内閣法務副大臣を歴任。郵政選挙の際に郵政民営化反対派として自民を離党し、後に民主党に入党。野田内閣で法相。2012年の衆院選には出馬せず政界引退。