「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年2/26日分:島田洋一の巻)

◆島田のツイート

島田洋一
 大坂選手*1の優勝は立派だが、産経記事の「世界中の視線を人種差別問題に向けさせた」云々の一節には疑問を感じる。米警察による黒人ジェノサイドという彼女の極端な表現は、ウイグル人ジェノサイドという批判をかわしたい中国政府に「大坂さんが言う通りアメリカは自国内のジェノサイドに目を向けるべきだ」と利用されかねない。
全豪OP圧勝で優勝 大坂なおみ、信念を訴え続ける姿再び - 産経ニュース
 昨年の全米オープンの入場の際、米国の白人警官による黒人暴行死事件などの被害者の名前の入ったマスクを着用し、世界中の視線を人種差別問題に向けさせた。積極的な発信を続けた大坂は、米誌タイムから「世界で最も影響力のある100人」に2年連続で選出された。

 「大坂への言いがかりも大概にしろ」という話です。大体「それはそれ、これはこれ」「米国がジェノサイドしていようが、中国のジェノサイド疑惑とは何の関係もない」で終わる話でしょう。
 とはいえ「BLM運動を敵視するような黒人差別ウヨ」「アイヌ否定論を放言する日本会議」には「お前みたいなクズが良く『ウイグルガー』といえるな。自国の問題を直視しろよ」と言いたくなりますが。
 それにしても「森発言よりウイグルガー、東京五輪より北京冬季五輪ガー」の島田が産経記事の

全豪OP圧勝で優勝 大坂なおみ、信念を訴え続ける姿再び - 産経ニュース
 今回の豪州でも、大坂のコメントは再び注目を集める。東京五輪パラリンピック組織委員会の会長だった森喜朗氏の女性蔑視と受けとれる発言*2について会見で、「いいことではないし、その背景を知りたい。情報不足で少し無知な発言だと思う」と回答した。苦言の対象は森氏の発言に“黙認”した周囲の人々にもおよび、「発言が多くの人をどういう気持ちにさせるか、(森氏に)伝えるべき」だったと主張した。

と言う部分に触れずに逃げていることが全く滑稽です。

島田洋一
 バイデン大統領には次男のハンター絡みで、菅首相親子の10万倍の「地位の不正利用」疑惑があるが、民主党支持の米主流メディアは追及しない。

 もちろん「菅親子」と違い「バイデン親子」の場合「根拠レス(右派の言いがかり)」だから「三大ネットワーク(ABC、CBSNBS)やCNN」、「NYタイムズワシントンポスト」など主流メディアは報じないだけの話です。まともな証拠があれば報じることは言うまでも無い。というかまともな証拠があれば、「メディアが報道」云々関係なく、バイデン弾劾の動きが共和党からとっくの昔に起こっています。

島田洋一
 先日亡くなった米トークラジオのレジェンド、ラッシュ・リンボーが広めた言葉の一つに「フェミナチ」(Feminazis)がある。

 「森の女性差別暴言への批判」のような「女性差別批判」に対して「差別暴言ではない。言いがかりだ。フェミニストによる言論弾圧だ。まるでナチスだ」と居直るときに使う言葉が「フェミナチ」のわけで話になりません。この話を聞いた人間は「リンボーも島田も屑だな」としか評価しないでしょうが、まるで「素晴らしい行為」であるかのように自分から宣伝するのだからバカはどうしようもない。

島田洋一
 入試の監督業務で名古屋に来ている。NHKニュースを観ると、愛知県知事のリコール署名不正問題をやっていた。天皇の写真を燃やし踏みにじる映像を展示するなど*3論外でそれをおかしいと感じない知事*4がウイルス*5禍などに的確に対応できるはずがない。不正*6は追及されねばならないがリコールを目指した運動自体は正しかった。

 さすがに「不正は追及されるべき」と言いながらも「リコールは正しかった」とどこまでもみっともない島田です。
 なお、愛知県知事が「ウイルス禍に不適切対応だった」かのような物言いの島田ですが
1)「愛知の一部」である「愛知の首都」名古屋で感染者が多かったことについて、河村市長の責任を追及しない
2)感染者の多さという意味では愛知よりも現在の東京や大阪、千葉、埼玉、「一時期の北海道」の方がずっと多い(まあ大阪について言えば明らかに『都構想住民投票』『イソジン宣伝』というアホの吉村知事の失政も大きいでしょうが)。一方、感染者の少ない地域は「岩手、秋田、鳥取、島根」など「過疎県が多い」のであって、感染者数だけでは単純に大村知事の対応のまずさと言えない
3)あいちトリエンナーレ対応とコロナ対応と全く関係ない
4)コロナ蔓延状況であんなリコール運動を「コロナ対応」などの「市長の本業」そっちのけで河村がやることはおかしいし、県知事が本当にリコールされて選挙になったら「権力の空白状態」が生じてコロナ蔓延を助長しかねない
5)島田は「コロナなどただの風邪」「基礎疾患患者と高齢者しか死なない」「GOTOは続けて良かったし、緊急事態宣言も不要だった」などと過去に放言していたくせにこういう時に「大村の不適切対応でー」と言い出すのはデタラメ極まりない
と言う意味で全く論外です。
 大体「コロナ対応が問題だ」と本当に思うのならそれを理由にリコールすれば良いでしょう。そうはしない、つまりは「コロナ対応を理由にリコール運動しても支持は得られない」と思っていたのだから後付けの屁理屈でしかない。
 しかもこの島田の「高須擁護」の理屈なら「例の韓国の慰安婦支援団体幹部による寄付金私的流用疑惑(業務上横領容疑で韓国検察が起訴)」について「不正は追及されねばならないが、慰安婦支援運動自体は正しい」と言うべきでしょうが、そうはならないのだからデタラメです。
 しかし前も書きましたが「過大評価はしません」が、「当初、河村の子分扱いされていた大村氏」が、この件で「河村に同調せず、それなりにまともな態度を取る」とは「意外な誤算(そして嬉しい誤算)」でしたね。その結果、河村は大村氏に不当な因縁を付けあげく「署名捏造疑惑」で刑事責任追及の恐れが生じるとはまさに「人を呪わば穴二つ」ですね。

島田洋一
 「女性の広報官として期待をしている」(菅首相)。「女性の」は余計だろう。男性なら辞めさせるのか。問題は適材適所かどうかの一点だ

 これで「国家公務員倫理法違反行為をやる人間が適材の訳がない、更迭しろ」なら正論ですが、「自民信者」島田の場合、明らかにそうではないでしょう。
 なお、今回の菅のように「女性」云々が正当化理由に全くならないケースで、「女性」云々と言い出すのは「女性差別」「女性を馬鹿にしている」と批判されても仕方の無い愚行でしょう。
 たとえば「河井案里公選法違反」について「女性議員として期待をしている」でかばったら正気を疑われる。

*1:2018年全米オープン女子シングルス優勝、2019年全豪オープン女子シングルス優勝、2020年全米オープン女子シングルス優勝、2021年全豪オープン女子シングルス優勝

*2:「と受け取れる」と書く辺りが実に産経らしい。

*3:少女像を「など」で片付ける点が意外です。河村や高須はともかく、少なくとも島田的には「天皇写真」のほうが許せなかったのか。

*4:大村愛知県知事のこと

*5:もちろん新型コロナウイルスのこと。一般的には「コロナ禍」という

*6:高須らによる署名捏造のこと

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年2/25分:荒木和博の巻)

大澤孝司さんについて【調査会NEWS3403】(R03.2.26): 荒木和博BLOG

 私は既に大澤さんの現場(佐渡市)には何度も行っていますが、今回特に気になったのはレーダーサイトとの関係でした。佐渡の西岸、春日崎には昭和23年(1948)に米軍が部隊を展開し、その部隊は朝鮮戦争休戦後の昭和29年(1954)には金北山山頂に移駐、その後航空自衛隊に移管されています。だからこそ大澤さんの失踪*1や曽我さん母子の拉致、また昭和47年(1972)の工作員が逮捕された宿根木事件なども起きたのだと思います。

 大澤氏は「特定失踪者」であり政府認定拉致ではないので論外ですね。もちろん曽我さんのように実際に拉致された方は佐渡に居ますが、「拉致とレーダーサイトが関係ある」なんてことを荒木は証明できていませんし、そんなことは仮に事実でも「拉致被害者の日本帰国」と何ら関係ない。「拉致の犯行動機」なんか知ったところで拉致被害者が帰国できるわけでも何でもない。

 松原仁・元拉致問題担当大臣も「大澤さんと藤田進さん(川口)については(ボーガス注:松原の大臣)在任中、拉致されて北朝鮮で健在であると認識していた」と語っています。

 「だったら大臣時代(野田内閣)に認定しろよ。救う会相手にデマほざいてんじゃねえ!」つう話です。松原みたいな「クズでバカ」が党所属議員なんですから俺は立民なんて支持する気にはまるでなりませんね。まあ、「最大野党」立民がそういう「ダメ政党」だからこそ安倍政権長期化だったわけですが。

 ところで救う会の時代、つまり調査会ができる前、ということですが私は大澤さんのことを拉致として取り上げるのに消極的でした。
 これは実は先日救う会の元会長代行だった小島晴則さん*2に言われて思いだしたのですが、まだ北朝鮮が「わが国は拉致など全くしたことがない。でっち上げだ」と言っていた当時のこと。救う会の事務局長だった私は「もし違っていたら北朝鮮や日本国内のそちら側の勢力に口実を与えることになる」と考えていたように思います。
 実際金正日が拉致を認める2年前、平成12年(2000)1月にはそれまで9年余にわたって柏崎市の男に監禁されていた三条市の少女が発見されていました。一時はこの少女も北朝鮮による拉致ではないかとの話があったこともあり*3北朝鮮はほらみたことかと「拉致はでっち上げ」とする材料で盛んに宣伝材料に使いました。

 そうしたまともな考えが今や「特定失踪者が国内で発見されても平気で居直る」ようになるのだから呆れて二の句が継げませんね。
 つうか、この荒木文章は「大澤さんら特定失踪者は北朝鮮拉致か疑わしい」と自白しているのも同然の文章であり「お前は何を言っているんだ?」ですね。
 しかし忘れてましたが、そういえばそんな少女いましたねえ。

新潟少女監禁事件 - Wikipedia
 監禁期間が約9年2か月という長期にわたっていたことや、事件に関わる新潟県警の不祥事(賭け麻雀問題などのこと)が発覚したことなどから社会的注目を集めた。また、犯人が長期の引きこもり状態にあったことから、同様の状態にあった男が同年(本事件発覚後)に起こした西鉄バスジャック事件とともに、引きこもり問題の社会的認知度を大きく高めた事件ともなった。新潟県の県紙『新潟日報』(新潟日報社)は、2000年の「県内10大ニュース」の1位および、「国内10大ニュース」の8位として、本事件とそれに関連する県警の不祥事を選出したほか、第一審・控訴審の判決が言い渡された2002年(平成14年)には「県内10大ニュース」の6位として本事件を選出した。
◆事件をモチーフとした作品
残虐記(2004年)
 桐野夏生*4のミステリー小説。9歳の時に誘拐され男と1年余りの監禁生活を送った経験を持つ女流作家が、出所した男からの手紙を受け取ったことをきっかけとして、事件の内容と自身の来し方を綴った私小説残虐記」の原稿を残し失踪するところから物語が始まる。2004年度の柴田錬三郎賞を受賞。
◆完全なる飼育 赤い殺意(2004年)
 若松孝二監督による映画。『完全なる飼育』シリーズの6作目。少女が男に10年間監禁されている山奥の一軒家に、殺人を犯し逃走中の男が逃げ込み、奇妙な三角関係が始まるという物語。監禁男を佐野史郎*5が演じた。

ということで当時はビッグニュースだったんですが、その後、

新潟少女監禁事件 - Wikipedia
 千葉刑務所に収監された犯人は、2015年(平成27年)ごろに刑務所を出所し、2017年(平成29年)ごろに千葉県内で病死した。

という事については特に目立った報道もされずに今や多くの方が俺のように事件のことを忘れてるのではないか(新潟少女監禁事件 - Wikipediaによれば少女発見は小泉訪朝2年前の2000年)。そう言う少女が「よりにも寄って新潟県にいた」のに「特定失踪者」なんてデマをほざいた荒木も相当のバカでクズですが。
 「俺が特定失踪者認定した人間が新潟の少女みたいに後で国内で発見されたらどうしよう」と思わないんだから気が違っています。実際、国内で40人も発見されますが。なかには足立区女性教師殺人事件 - Wikipedia(遺体発見は小泉訪朝から2年後の2004年)のような「殺害されており犯人は北朝鮮と何ら関係なかった(犯人は女性教師が勤務する学校の男性職員)」というとんでもない話さえありました。
 ちなみに「話が脱線しますが」この足立区女性教師殺人事件 - Wikipediaは「消滅時効の起算点がいつか」と言う意味で「重要な判例が出た事件」として有名でもあります。
 実は「不法行為の民事賠償責任」は原則として「不法行為の発生時から20年の消滅時効」と言うのが民法の条文です。ところがこの条文を機械的に適用すると足立区女性教師殺人事件 - Wikipediaでは「遺体の発見時」には「既に不法行為(殺人)の時期から20年が経過しており、消滅時効が当然に成立」します。
 実際、一審、二審では遺族の賠償請求が20年の消滅時効成立で認められなかったのですが、最高裁は「原則は不法行為から20年の消滅時効」だがこの事件では「不法行為の実行者が分からなかった以上、民事賠償請求のしようが無く、原則を適用するのは不適切」とし消滅時効の起算点を「遺体の発見時」として消滅時効の成立を認めず損害賠償請求を認容しました。
 ちなみに新潟少女監禁事件 - Wikipediaですが犯行の異常性もさることながら、少女発見の報告を受けた新潟県警幹部が、すぐに捜査の指揮を執ること無く、当時、ホテルでの宴会を続けたこと、しかもその宴会場所で賭け麻雀をしていたことが発覚し、「こんな重大事件の報告を受けながら、捜査の指揮も執らずに宴会を続行するとは危機意識が足りない!(そういえば森政権の支持率が大幅ダウンしたのもえひめ丸事故の報告を受けながらすぐには対応せずゴルフを続行したことでした)」「警察幹部が賭け麻雀という違法行為をするとはどういうことなのか?(黒川東京高検検事長が辞任に追い込まれたのもそういえば賭け麻雀でした)」などと批判を受けたあげく、県警が幹部処分と謝罪会見に追い込まれたことでも有名な事件です。


工作員(スパイ)は無くならないし全部無くす必要もないという話(2月25日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和3年2月25日木曜日のショートメッセージ(Vol.329)。工作員というのは敵国であってもときに利用出来る可能性があるという話です。まあウイルスと同じであまり迷惑をかけるときは駆除*6し、使えるときは使うのも必要(日本は駆除の方はほとんどやってこなかった*7のですが)。あと、こちらから仕掛けることも必要、というお話し。

 6分40秒程度の動画です。タイトルだけでうんざりですね。どこの誰が「日本国内のスパイをあらゆる手段を使って摘発すべきだ」なんてことを言ってるのか。少なくともそんなことは拉致解決(拉致被害者の帰国)に何一つ関係ないので「拉致問題の解決」という意味では誰もそんな話はしてない。荒木は一体誰に「反論(?)」をしているつもりなのか。
 もちろん「利用出来るとき、使えるときは使う」「こちらから仕掛ける」などといったところで荒木は「拉致解決の具体的で現実的な話」など全くしません。
 実際、今回の動画で荒木は工作員(スパイ)よもやま話(2月24日のショートメッセージ): 荒木和博BLOGについて「そんな話と拉致の解決と何の関係があるのか?」と動画視聴者から突っ込まれたと述べています。俺も工作員(スパイ)よもやま話(2月24日のショートメッセージ): 荒木和博BLOGに対して同様の突っ込みを「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年2/24分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログでしましたが。
 「荒木動画の視聴者」などまず確実に「荒木の同類右翼」でしょうがそんな連中ですら「拉致の解決と何ら関係ない話」をどや顔でする荒木のアホさにはうんざりだったのでしょう。
 で荒木は「そんな話と拉致の解決と何の関係があるのか」と言う突っ込みに今回の動画で「反論したつもり」らしいですが「利用出来るとき、使えるときは使う」「こちらから仕掛ける」などといったところで具体性皆無なので何ら「反論になってない」。
 今回も「そんな話と拉致の解決と何の関係があるのか」と言う突っ込みは不可避でしょう。
 結局、荒木が動画説明文に「具体的なこと」を何一つ書けないのも、もちろん「利用出来るとき、使えるときは使う」「こちらから仕掛ける」などという「何の具体性もない空理空論」だからです。
 まさかとは思いますが、拉致解決に何ら役立ってない「しおかぜ放送」、「風船飛ばし」だのを「こちらから仕掛けてる」と強弁する気でしょうか。しかし「利用出来るとき、使えるときは使う(いわゆる逆利用)」に至って意味が全く想像がつきません。
 実現可能性を無視すれば「相手に嘘の情報を流して攪乱する」つうのは「逆利用」の一例でしょう。
 例えば「実際にそんなことがあったか知りません」が大河ドラマ毛利元就』では「尼子氏の重臣が毛利と内通している」というデマ情報を毛利氏が流して、疑心暗鬼に駆られた尼子氏が重臣を謀殺するなんて「逆利用」話がありました。
 もちろん1)手強い重臣に死んでもらいたい、2)しかしできれば重臣殺害は尼子氏にやってもらい、家臣の尼子氏への失望を生んで、毛利氏への離反を産みたいつう話の訳です。実際ドラマでは、毛利氏の謀略にまんまとはめられた尼子氏が滅亡一直線の訳ですが。
 しかし、拉致問題においてそもそもそんな事をどうやってやるのか。
 そしてそんな逆利用がどう「拉致の解決につながる」のか。

*1:「特定失踪者」認定している大澤さんについて「失踪」と書き、「政府認定拉致被害者」曽我さん母子のみ「拉致」と書くことで事実上、自らの「特定失踪者認定の信憑性のなさ」を認めている荒木です。

*2:確か、救う会の内紛で追放されたかと思います。荒木も事実上「内紛で事務局長辞任(救う会追放)」だったわけですが「特定失踪者問題調査会、予備役ブルーリボンの会」を立ち上げて救う会とのつながりを何とか維持してるわけです。

*3:というかこの頃から、救う会が根拠レスで国内の失踪者(例:2000年に発見された新潟の失踪少女)を勝手に北朝鮮拉致認定していたと言うことです。そういう「インチキ拉致認定が本格化する」のは小泉訪朝後に荒木が「特定失踪者問題調査会」を立ち上げてからのことですが。そう言う意味では小泉訪朝前に、北朝鮮拉致疑惑について信憑性を疑う意見があったのは明らかに「荒木ら救う会の自業自得」という面があります。

*4:1951年生まれ。1984年に 『愛のゆくえ』がサンリオロマンス賞佳作となりジュブナイル作家としてデビュー。1993年、『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞しミステリ作家に転身。その後も、1998年に『OUT』で日本推理作家協会賞を、1999年に 『柔らかな頬』で直木三十五賞を受賞するなど受賞歴多数(桐野夏生 - Wikipedia参照)。

*5:1955年生まれ。1975年、劇団「シェイクスピア・シアター」に創設メンバーとして参加。1980年、唐十郎主宰の「状況劇場」に移り、1984年まで在籍。1986年に林海象監督の一般公開デビュー作となる『夢みるように眠りたい』の主役で映画に初主演した。1992年、TBSドラマ『ずっとあなたが好きだった』の桂田冬彦(冬彦さん)を演じたことでブレイク。冬彦役の影響から、「知的ながらもどこか狂気を宿した演技」での起用が多い(佐野史郎 - Wikipedia参照)。

*6:いかに工作員とは言え、仮にも人間相手に「駆除」とは常軌を逸してますね。駆除とはゴキブリやネズミ、熊などといった動物(いわゆる害虫、害獣)相手に使う言葉で、多くの場合「殺害」を意味する言葉でしょうに。

*7:「駆除」が「スパイ摘発」を意味するならもちろん「宮永スパイ事件」(1980年)などの摘発はされています。「ほとんどやってこなかった」なんて事実はない。

「珍右翼が巣くう会」メンバー・黒坂真に突っ込む(2021年2月25日分)

黒坂真リツイート
 日本共産党本部の皆さん。志位さんは社会主義になると労働時間短縮、各人の発展が万人の自由な発展の条件となる結合社会などと宣伝していますが、なぜそうなると言えるのか根拠の説明がない。
志位和夫
 今回は特別講義のハイライトです。
 社会主義共産主義とは何か。「各人の自由な発展が万人の自由な発展の条件となる結合社会」(マルクス・エンゲルス)=「人間の自由で全面的な発展」こそ最大の特質であること、その保障は「労働時間の短縮」にあることをお話ししました。

 志位氏の主張の是非はともかく、黒坂の主張は「志位氏の主張を曲解している」ので話になりません。
 志位氏の主張は「社会主義になると労働時間短縮、各人の発展が万人の自由な発展の条件となる結合社会」という「社会主義になればホニャララ」という因果関係(?)の話では無く「日本共産党が目指す社会主義の目標とは各人の発展が万人の自由な発展の条件となる結合社会」であり、その実現の重要な条件は「労働時間の短縮」になるという話です。
 志位氏の論理では「社会主義になると労働時間の短縮(黒坂の曲解)」ではなく「労働時間の短縮*1社会主義実現の条件」だから黒坂の曲解と志位氏の主張は全然違う。まあ、「社会主義実現の条件」かどうかはともかく「過労死、過労自殺」をもたらしている現在の異常な日本の長時間労働は是正されてしかるべきですし、長時間労働是正に反対する人間は少ないでしょうが。志位氏において「労働時間短縮=社会主義実現の条件」だとしても、まさか「社会主義に反対だから長時間労働に賛成する」というキチガイも普通いないでしょう。

黒坂真リツイート
◆大浦はるお
 今問題になっている東北新社の接待の件で7万円の料理を食べた事で山田広報官が批判されてますけど、共産党は政務活動費の一貫で7万円以上の食事をしてますから、この問題について批判出来る立場なのか問いたくなりますよ。

 黒坂と類友がアホすぎて吹き出しました。あの件の「メインの問題」は「接待にかかった金額」ではなく、「業者(東北新社)が許認可権限を持つ官僚(総務省幹部)を接待したこと(贈収賄の疑い)」なのに何でそう言う珍理解になるのか。

黒坂真
 留学生同盟大阪の皆さん。皆さんの(ボーガス注:南北朝鮮)統一、とは朝鮮半島全体を金正恩朝鮮労働党が支配することですよね

 もちろん「留学生同盟大阪の皆さん」はそんなことはツイートしてないし、実際問題、そんなことは考えてないでしょう。理由は簡単で、現実性がないからです。黒坂だってそんなことは分かってるだろうに呆れたバカです。

黒坂真
 吉岡正史さん。日本共産党は日銀がETFを買うことに反対するだけでなく、国債購入も反対ではないですか。
◆吉岡正史
主張/コロナ禍での株高/格差広げる経済のゆがみ正せ
 日経平均株価がバブル期以来30年半ぶりに3万円の大台を突破しました。コロナ危機で消費や生産活動が落ち込む中、株価だけが上がっています。経済の実態からかけ離れた株高です。
 株価の上昇は実体経済の回復によるものではありません。海外からの投資と日銀の公的マネーが押し上げ要因となっています。
 日銀は、株式で構成される株価指数連動型上場投資信託ETF)を昨年だけで7・1兆円も買い入れて株式市場に資金を投入しました。中央銀行が直接介入して株価をつり上げている国は欧米にはありません。日本だけの異常な政策です。
 国民の暮らしは深刻です。2020年10~12月期実質国内総生産(GDP)の実額(年率換算)のうち個人消費は289兆円と、東日本大震災以来の低水準です。かつてGDPの6割を占めていた個人消費の比率は5割台に下がっています。

 ということで吉岡氏が紹介する赤旗記事が菅政権を批判してるのは「ETF国債の購入それ自体」ではありません。
 「実体経済をよくする景気刺激策」を打たずに「株価上昇」という目先の利益を追い求めて、歴代政権と比べて「常識を逸脱した金額のETF国債の購入」をしたことによって
1)年金資金など公的資金を大量投入して、公的資金が大幅に焦げ付く恐れがあること
2)無理矢理株価を上げたことで、「株価が実体経済の指標として機能しなくなってること」
3)そしてそうした株価上昇が国民生活の改善に全く役立ってないこと
です。
 赤旗記事の菅政権批判の是非はともかく、そうした批判の本筋(購入それ自体では無く、非常識な大量購入とそれによる弊害が批判されてる)を無視して「購入したらいけないのか」というのは完全な話のすり替えです。

・「軍拡反対」に「武器を購入したらいけないのか」と言う
・個別事例(例えば「警官の発砲で容疑者が死亡」など)についての批判(例えば『今回の場合、銃の発砲の必要性があったのか』など)に対し故意に『不当に一般化』し、「何があってもホニャララ(例えば銃を発砲)してはいけないのか」と言う

レベルの詭弁です。
 黒坂がまともな人間なら「適正な購入額であり、異常な大量購入ではない」「確かに異常かもしれないが、有事対応として当面やむを得ない」とかいうでしょうにねえ。

*1:勿論、志位氏において「労働時間の短縮」だけが社会主義の実現の必要条件ではありませんが

今日の産経ニュース(2021年2月25日分)

国民民主、「政策先導」で自信 孤独相新設など実現も支持率は伸びず - 産経ニュース

 国民民主党は、孤独担当相の新設をはじめとした政策提言が菅義偉政権下で相次いで実現し、昨年9月の結党以来進めてきた「政策提案型」路線に自信を深めている。ただ、政党支持率は伸び悩んでおり、永田町での「成果」を、認知度や支持率の向上につなげられるかが、衆院選までの大きな課題となっている。
 「政策提案型の改革中道政党だと掲げてスタートしたが、今国会からは進化させて、『政策先導型』でやっている。われわれが提案したものは、比較的、実現している確率が高いと自負している」
 国民の玉木雄一郎代表は、菅政権が今月、「孤独・孤立対策担当相」を新設したことを受けて、こう語った。国民は旧国民時代から「孤独担当相」の必要性を訴えていた。菅政権が進める政策の中には、他にも国民が独自または先駆的に提言してきたものが少なくない*1
 玉木氏は代表例として、妊孕(にんよう)性(妊娠する力)保存治療の保険適用化や「不育症」への公的支援の拡充、新型コロナウイルス禍で失業した人らに月最大20万円の生活再建資金を無利子で貸し付ける「総合支援資金」の期間延長などを挙げる。
 特に「総合支援資金」の期間延長は、オンラインで一般有権者から募った意見を踏まえた政策提言で、玉木氏は「国民の声を集めてニーズに応じた提案をしているからこそ、(提案の)実現確率が高い」と分析する。
 今後は新型コロナ対策として、事業者の規模に応じた支援枠組みの創設や人権外交*2をめぐる提言、性犯罪で処分を受けた教員の職場復帰条件を厳格化する法律の議員立法などで、政府や他党を「先導」したい考えだ。
 ただ、活発な政策提言活動とは裏腹に、支持率は低迷が続いている。

 菅と「自民党応援団の国民民主・玉木」をセットで持ち上げよう*3とする産経の露骨さに呆れると共に思わず吹き出しました。と同時に「立民党内の右派議員(野田元首相、福山幹事長など)」に「玉木のように現実化しろ」「共産と野合するな」と煽って野党共闘破壊をもくろんでるのでしょう。過去の「希望の党騒動」でわかるようにその点では立民が全く信用できない点がなんともかんとも。


政府「孤独・孤立」対策急ぐ 緊急フォーラム開催、自民も特命委 - 産経ニュース
 産経記事にはそのフォーラムの出席者として「タレントの中川翔子*4の名前しか出てきません。正直「そんなにNPO関係者(産経はそうした団体を明らかに敵視しているので)の名前を書きたくないのか」と疑いたくなります。
 これが東京新聞毎日新聞だと、産経と異なり

コロナで深まる「孤独感」 政府が孤独・孤立対策担当室を新設、25日に緊急フォーラム:東京新聞 TOKYO Web
 24時間チャット相談窓口を運営するNPO「あなたのいばしょ」(東京)の大空幸星代表は、2018年に孤独担当相を置いた英国の事例を踏まえ「まずは孤独・孤立の明確な定義と、孤独感を測る指標の開発が必要。対策が精神論だけで動くことがないようにしてほしい」と話す。

政府、孤独対策フォーラム開催 関係省庁の連絡調整会議設置へ | 毎日新聞
 フォーラムには自殺防止に取り組むNPO法人自殺対策支援センターライフリンク清水康之*5代表、社会活動家の湯浅誠*6さん、タレントの中川翔子さん、学校法人服部学園服部幸應*7理事長らが出席。

ということでNPO関係者の名前が出てきます。
 なお、ググったところ、「産経、東京、毎日が名前を挙げた人間」以外では

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kodoku_tsunagaru_forum/dai1/attendees.pdf
池田昌弘
 NPO 法人全国コミュニティライフサポートセンター理事長
・奥田知志*8
 NPO 法人抱樸理事長
・栗林知絵子
 NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長
・橘ジュン*9
 NPO 法人 BOND プロジェクト代表
・米山広明
 一般社団法人全国フードバンク推進協議会事務局長

だそうです。
 過大評価する気は全くありませんが「ホームレス支援(奥田氏)」「自殺対策支援(清水氏)」「子ども食堂(湯浅氏)」「フードバンク(米山氏)」などといったNPOの名前が出てくる辺り菅も「コロナ失政や総務官僚接待問題への批判」「『菅は社会的弱者に冷たい』という批判(そして支持率低迷)」に菅なりに焦っているのでは無いか。
 特に湯浅氏など「民主党政権で一時、内閣参与を務めた人間」ですしねえ。
 まあ、安倍の場合、「パフォーマンスですら」こんなことはしなかったと思うのでその辺りは良く言えば「菅の方がいくらかまし」ではあるのでしょう。悪く言えば「狡猾」ともいえるかもしれませんが。


《独自》軍艦島「朝鮮人少年虐待」描く韓国絵本 無関係資料から作画 作者認める - 産経ニュース
 もちろんその絵本に事実面での問題があれば批判されて当然ですが、そのことと「徴用工の強制労働が違法行為かどうか」は全く関係が無い。「徴用工の強制労働が違法行為」であることにはまともな人間なら何ら異論は無いわけです。産経など歴史修正主義ウヨだけが因縁を付けている。


共産・志位委員長、7万円超接待の山田内閣広報官「辞めるべきだ」 - 産経ニュース
 志位氏が言うまでも無くまともな首相なら更迭してるでしょう。


育鵬社教科書に山田氏掲載 「初の女性首相秘書官」 - 産経ニュース
 菅に媚びてるのでしょうが、呆れて二の句が継げませんね。


【主張】那覇の孔子廟判決 「違憲」の独り歩き避けよ - 産経ニュース
 「敗訴した被告側・那覇市オール沖縄が与党」「原告側弁護士は在特会徳永信一」ということで大喜びしてるかと思いきや

「観光目的の孔子廟支援(孔子廟は一般には宗教施設扱いはあまりされない)」で「政教分離原則に抵触」認定なら、日本会議が主張する「神道国教化」目当てでの首相・閣僚や天皇、皇族の靖国参拝なんか「当然抵触する」と批判されるんじゃ無いか?

と思ったのか、「これは首相など公人の靖国参拝玉串料とは関係ない」と必死に言い訳し出す産経です。澤藤氏は「『違憲』が独り歩きしては困る」という産経「主張」の煩悶 | ちきゅう座でそうした産経の滑稽さを皮肉っていますが、俺も同感です。

 平成22年に北海道砂川市の「空知太(そらちぶと)神社訴訟」で最高裁は、市有地を神社に無償提供したことを違憲とした。だが、このとき合憲とした裁判官の反対意見が「神社は地域住民の生活の一部になっている」などと指摘し、違憲とした多数意見について「日本人の一般の感覚に反している」と述べていたのはうなずける。
 首相ら公人の靖国神社参拝や真榊(まさかき)奉納に「政教分離」を持ち出す愚も避けるべきだ。

 「神社は地域住民の生活の一部になっている」「首相の靖国参拝、真榊奉納は政教分離原則に抵触しない」て、「神社は宗教ではない」とでも言う気でしょうか。いつもながら産経には「やれやれ」ですね。
 それを言うなら今回の孔子廟だって「地域住民の生活の一部」ではないのか。


【阿比留瑠比の極言御免】迫りくるリベラル全体主義 - 産経ニュース
 「リベラル=寛容」なので「全体主義」とは真逆な上に、トランプにせよ、安倍、菅にせよ、他の人間にせよ「独裁的政治家」と評価される人間はおよそ「リベラル」とは「自他共に認めてない」「それどころかリベラルを敵視している」のに「はあ?」ですね。
 有料記事なのでほとんど読めず、阿比留が何を言いたいのかさっぱり分かりませんが。

*1:「なら菅政権のままでいいじゃん(自民支持層)」「なら玉木じゃダメだ、自民と違いが無いのでは論外だ(立民、共産支持層)」となって「余計支持率が沈没する」ということに考えが及ばない点がさすが玉木です(勿論褒めていません)。

*2:と言えば聞こえはいいですがウヨ政党・国民による「ただのアンチ中国(チベットガー、ウイグルガー)」にすぎません。賭けてもいいですが「ミャンマーロヒンギャ問題」「トルコのクルド問題」などは完全にネグレクトでしょう。

*3:とはいえ産経の玉木持ち上げは「豚もおだてりゃ木に登る」的な物、つまり「自民党に都合よく玉木を利用しよう」という話にすぎないでしょうが。

*4:著書『「死ぬんじゃねーぞ!!」 いじめられている君はゼッタイ悪くない』(2019年、文藝春秋

*5:NPO 法人自殺対策支援センターライフリンク代表。著書『闇の中に光を見いだす:貧困・自殺の現場から』(湯浅誠氏との共著、2010年、岩波ブックレット)、『「自殺社会」から「生き心地の良い社会」へ』(共著、2010年、講談社文庫)など(清水康之 - Wikipedia参照)

*6:年越し派遣村」村長、反貧困ネットワーク事務局長などを歴任。現在、NPO 法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長。著書『反貧困:「すべり台社会」からの脱出』(2008年、岩波新書)、『活動家一丁あがり! :社会にモノ言うはじめの一歩』(2011年、NHK出版新書)、『なぜ「活動家」と名乗るのか:岩盤を穿つ』(2013年、ちくま文庫)、『正社員が没落する:「貧困スパイラル」を止めろ!』(共著、2014年、角川oneテーマ21)、『ヒーローを待っていても世界は変わらない』(2015年、朝日文庫) 、『「なんとかする」子どもの貧困』(2017年、角川新書)など(湯浅誠 - Wikipedia参照)

*7:「いじめ問題(?)(中川)」「ホームレス支援(奥田氏)」「自殺対策支援(清水氏)」「最下層女子高生(?)の支援(橘氏)」「子ども食堂(湯浅氏)」「フードバンク(米山氏)」などの中で、「調理師学校理事長」服部だけは明らかに浮いています。

*8:日本バプテスト連盟東八幡キリスト教会牧師。NPO法人抱樸(旧称:NPO法人北九州ホームレス支援機構)理事長。公益財団法人共生地域創造財団代表理事。著書『「助けて」と言える国へ:人と社会をつなぐ』(共著、2013年、集英社新書)など。貧困と自殺に取り組む僧侶たち - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)をもじれば「貧困と自殺に取り組む牧師=奥田氏」なのでしょう。そして「神道関係の人たちは、日本の貧困問題や自殺問題にどれくらいコミットしているのかなという疑問(貧困と自殺に取り組む僧侶たち - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)」をやはり感じますね。(奥田知志 - Wikipedia参照)

*9:著書『最下層女子校生:無関心社会の罪』(2016年、小学館新書)

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年2/24分:荒木和博の巻)

工作員(スパイ)よもやま話(2月24日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和3年2月24日(間違って23日と言ってます*1)水曜日のショートメッセージ(Vol.327)。工作員も様々で色々大変だというお話しです。

 8分程度の動画です。馬鹿馬鹿しいですね。「男はつらいよ」、「家族はつらいよ」ならぬ「工作員もつらいよ」なんて話が拉致の解決に何の関係があるのか。何の関係もない。
 「北朝鮮政府の無茶苦茶な命令でつらい思いをしている工作員をうまく(金や物で?)懐柔して我々の側に寝返らせ拉致解決につなげよう」なんて「非現実的なこじつけ」とはいえ「拉致解決と関係ある話」がこの動画でされるわけでは全くない。
 まあ、「工作員もつらいよ」というと「例は何でも良い」ですが、俺的には「寒い国から帰ってきたスパイ」ですかね。当たり前ですが実際のスパイの「多く」は「ジェームズ・ボンド」ほどスーパーマンでは無く凡人で、活動も派手では無くもっと地味で、「寒い国から帰ってきたスパイ」の方が「実像に近い」でしょう。
 さて荒木曰く、ウヨ映画「めぐみへの誓い」の出演者の内

大鶴義丹(マルシアの元夫。唐十郎、李麗仙夫婦の息子):拉致を実行した北朝鮮工作員
小松政夫仁支川峰子(元々は歌手だが俳優に転向):拉致に協力した(させられた?)在日朝鮮人

だそうです。「ふーん」としか思いませんし、見る気にもなりませんが、晩年は「シリアスドラマも多くなった」とはいえ、「本来はコメディアン」小松にとっては「晩節を汚した」といっていいでしょうね。「淀川長治の真似」など、コメディアンとして大いに楽しませてもらった小松はともかく、「俺が興味が無い」大鶴と仁支川は「俺的にはどうでもいい」ですが。
 小松の「めぐみへの誓い」出演はテレビ朝日みごろ!たべごろ!笑いごろ! - Wikipedia」(1976~1978年)、TBS「笑って!笑って!!60分 - Wikipedia」(1975~1981年)で小松が共演した伊東四朗の「スパルタの海」並の黒歴史じゃ無いか。
 さて荒木が最近、文章掲載では無く「動画掲載」ばかりしているのは「動画の方が準備もろくにせずに適当なことが放言できるからでは無いか」と今頃気づきました。
 荒木の「動画説明文」が「非常にアバウト」なのも「漫談なので説明しづらい」し、説明文をまともに書く気も失ってるのでしょう。
 つまりは荒木も完全に「拉致問題についてやる気を失ってる」のでしょう。そこで「動画で漫談」をやりたがる。全くどうしようもないバカです。

*1:恐らくきちんとした台本などつくっておらず、メモ書き程度で漫談なのでしょう。だから日付を平気で間違えるし、掲載する時の動画のチェックもまともにしてないのでしょう。

今日の産経ニュース(2021年2月24日分)(副題:菅の息子の接待疑惑その他色々)

首相「女性広報官として期待」 接待問題の内閣広報官を続投 - 産経ニュース
 国家公務員倫理法違反行為を犯した人間に対して「更迭」もしないで「『まだまだ少ない女性幹部公務員』の『希望の星』として、続投して欲しい」というのだから呆れて二の句が継げません。
 それどころか懲戒処分もしないで「給与自主返納(懲戒処分ではないので経歴に傷が付かない)」で片付けようというのだから論外です。
 まともな首相なら、あるいは首相が菅でもこれが「菅と関係ない業者(今回は菅の息子)」が「菅と親しくない官僚(今回は菅のお気に入り)」に1人頭7万の接待で公務員倫理法違反だったら確実に更迭&懲戒処分でしょうに。
 本当に菅が「息子の行為を全く知らなかった&今知って許せない問題行為だと思ってる」のなら、この報道官に怒り心頭、当然更迭&懲戒処分でしょうにねえ。「息子の行為を以前から知っていたor今回初めて知ったが、息子なのでかばいたい」と事実上告白しているに等しい行為です。まあ、この報道官、菅に媚びへつらうことによって「女帝」と呼ばれるほどの実力者になった菅のお気に入りだそうです。「NHKへの恫喝」など「常人はやりたがらない数々の無法行為」を菅の命令でやったが故に「使い勝手の良い人間」として菅が切りたくないというのもあれば、「菅の汚点を知りすぎていて、うかつに切れない」というのもあるようですが。いずれにせよこんなことをすれば「与党の有力政治家(菅首相に限らず、例えば自民、公明の党三役など)にへいこらすれば不正しても何ら問題ない」「まともに仕事するより政治家にへいこらする方が出世できる」あるいは逆に「あんなへいこらは恥ずかしくて俺には出来ない。まともに仕事をやる気がしない」という風潮を官僚の世界に蔓延させるし、国民の側*1(特に野党支持層)も「官僚や与党政治家は信用できない」となって例えば「コロナワクチンは安全」と政府が言ったところで「信用できないから接種しない」ということにもなりかねないのですが、全く困ったアホ政権です。


菅首相「既得権益打破」のイメージに打撃 総務省幹部ら接待問題で処分 山田広報官関与も痛手 - 産経ニュース
 自民応援団産経らしいですが「そもそもそんなイメージないだろ」「むしろ逆だろ」ですね。
 是非はともかく、「GOTOトラベル」なんか明らかに「大物観光族議員の二階幹事長」の依頼による「観光業界への利益誘導」そのものですし。
 おそらく「携帯電話料値下げガー」と産経は言い出すのでしょうが、そんな程度で「既得権益打破」とは片腹痛い。野党支持層など菅批判派は勿論、自民支持層ですら呆れる人間は多いのでは無いか。


山田広報官への接待7万円は和牛ステーキ、海鮮料理… 官房長官が説明 - 産経ニュース
 問題は接待を受けたこと自体であって、値段の問題ではないものの「1人頭7万円」というのは常識外れですね。
 今日のニュースでも指摘していましたが通常のコース料理ではそこまで行くことはまずあり得ず、1)高級食材を使ったスペシャルメニューか、2)高級な日本酒やワインでもついたと考えるべきでしょう。まったくどこまで思い上がってるのかという話です。


小谷SDをトップに男女平等推進チーム 組織委の橋本会長、重点施策を発表 - 産経ニュース
 森会長のあの女性差別失言辞任後に「ジェンダー*2平等推進チーム」を発足させるのは「ある意味当然」ですが、果たして成果がどうなるか、今後に注目ですね。
 我々一般国民(部外者)がこういう問題に関心を持ち続けるのも難しい話ですが、少なくとも政治家やメディアについては「森会長が辞めて良かった」ではなく、こうした動きをフォローアップして行く責任があるでしょう。


立民、悩ましい共産との距離感 票が欲しいが連合政権は否定…(1/2ページ) - 産経ニュース
 産経がこうした記事を書くことで「立民と共産の対立を助長」し、菅を有利にしようとしていることは勿論よく分かります。
 とはいえ、なぜ「野党2議席」くらいのことが言えないのか(参議院京都府選挙区での、立憲民主党の福山幹事長の暴言) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が指摘するように「立民の福山(前原の元子分。共産、社民どころか立民党内にすら明治150年式典批判派がいることを知りながら躊躇なく明治150年式典に平然とでたウヨ)が典型的」ですが、立民の連中が共産党その他(残念ながら立民が思い上がったふざけた態度を取るのは共産だけではありません)に対して「俺たちは最大野党だ」と思い上がったふざけた態度を取ってることには「野党共闘で無ければ勝てないくせに何様だ!」と正直怒りを禁じ得ません。
1)参院大阪選挙区に当選する可能性もないのに立民の新人を出馬させ、あげく「共産現職(当時)の辰巳氏」の足を引っ張って落選させたあげく、立民候補の得票数が予想通り辰巳氏を下回ったことや
2)京都市長選で自公支援の現職に相乗りしたあげく、対立候補(共産が支援)に対する反共広告掲載に加担し、未だに詫びもしないこと
などには正直今でも怒りがおさまりません。

*1:まあ、これでも自民支持する輩もいるわけで絶句しますが

*2:男女というと「LGBTを含まない」と誤解される恐れがあるため最近はこう表現されることが多い。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年2/23分:荒木和博の巻)

3月4日に豊岡市弁天浜で秋田美輪さん現場ライブ【調査会NEWS3402】(R03.2.23): 荒木和博BLOG

 19日の佐渡での大澤孝司さん失踪現場からのライブでは新たな事実も明らかになりました。今まとめているところですが、佐渡というのは北朝鮮にとってひょっとしたら戦略的拠点の一つだったのかも知れません*1
 佐渡の現場は何度も行っていますが、やはり「現場百回」、来てみる度に様々なことが分かります。

 大澤氏は「特定失踪者」であり、そもそも政府認定拉致ではない。荒木の言う「新しい事実」とやらも「大澤氏を政府に拉致認定させることが出来る証拠」「大澤氏の現在の所在が分かる証拠」などでは恐らく全くないでしょう。
 それは「こういう新事実がありました!」と荒木が今すぐ言えず「今まとめてるところ」などとお茶を濁してることで明白です。
 当然ながら「失踪当時の大澤氏の生活状況」など今更分かったところで、それは「大澤氏の失踪が北朝鮮拉致かどうか」「大澤氏が今どこに居るのか」など「大澤氏の発見」に役立つ情報では全くなく無意味な話です。
 そもそも大澤氏が失踪(1974年失踪)してから40年以上も経ってから、佐渡訪問したところで、失踪の理由が何かなどが分かることはありえませんが。
 これは何も拉致に限った話では無く「三億円事件」(1968年)、「国松警察庁長官狙撃事件」(1995年)などといった未解決事件でも同じですが。三億円強奪現場や国松氏狙撃現場に「何年も経ってから行ったところで」犯人逮捕などにつながる新事実なんかわかるわけがない。

 次回は秋田美輪さんのバッグと靴があった兵庫県豊岡市竹野町の弁天浜でライブを行います。特定失踪者家族会副会長で秋田美輪さんのお姉さん、吉見美保さんも参加されます。ぜひご覧下さい。

 まあ、これまた「秋田氏を政府に拉致認定させることが出来る証拠」「秋田氏の現在の所在が分かる証拠」などは見つからないでしょう。
 そもそも「バッグと靴があったこと」は「彼女がそこに立ち寄ったこと」を推測させてもそれ以上の物ではありません。彼女が「そこで拉致された」と言う話ではない。まあ、仮に「そこで拉致」だとしても今更新事実など分かるわけもないですが。
 お姉さんとやらもよくこんな馬鹿げた茶番劇に参加できるもんです。


北朝鮮・中国と女性の人権: 荒木和博BLOG
 荒木のやってる「予備役ブルーリボンの会」「特定失踪者問題調査会」の「建前上の目的」は「拉致被害者の帰国」です。
 決して「北朝鮮・中国の女性の人権の改善」なんて目的で運動は行われてない。
 にもかかわらずこんなことを言い出すのだから心底呆れます。
 しかも荒木が何を言い出すのかと言えば「森*2東京五輪組織委員会会長(当時。後に辞任)の女性差別発言より、ウイグルの強制不妊疑惑ガー、脱北者女性の強制管理売春問題ガー」ですからね。「森をかばうために詭弁弄してんじゃねえぞ、手前」「大体そんなことは拉致被害者の帰国と関係ないだろ!」と心底呆れます。

【参考:脱北者女性の強制管理売春】

9歳少女まで……北朝鮮の女性数千人が中国で性奴隷に=英団体報告 - BBCニュース
 中国で性労働者として強制的に働かされている北朝鮮の女性は数千人規模に上り、中には9歳の少女もいる――。イギリスの人権団体が20日、こうした調査報告書を公表した。

【参考:ウイグルの強制不妊疑惑】

新疆で不妊手術急増 ウイグル族迫害の一端か―中国:時事ドットコム2021年02月05日
 中国の新疆ウイグル自治区で、女性の卵管や男性の輸精管を縛る不妊手術が急増していることが、中国政府の公式統計で明らかになった。2016年に「一人っ子政策」が廃止され全国の手術件数が減少する中、伸びは突出しており、米国が「ジェノサイド(集団虐殺)」と認定したウイグル族少数民族に対する中国当局の迫害の一端を示している可能性がある。

米国務省が再び新疆のイメージを毀損 外交部「虚偽情報の出所はほぼ同じ」--人民網日本語版--人民日報2021年02月05日
 中国外交部(外務省)の汪文斌報道官は4日の定例記者会見で、「最近、新疆と中国に対する虚偽情報やイメージを毀損する主張が余りにも多く聞かれる。こうした虚偽情報の背後には、同じ名前が常連のように登場していることに気づくだろう」と指摘。
 汪報道官は「例えばBBCだ」として、1枚の写真を取り出し、「BBCは2020年7月17日の記事で、Zumrat Dawutという名のウイグル族の女へのインタビューを掲載した。この女性はいわゆる証言をあれこれと口にしたが、事実は、彼女が多くの嘘をでっち上げたというものだった」とした。
 汪報道官は、「Zumrat Dawutは以前『再教育キャンプ』に監禁されたと言っていたが、実際には職業訓練センターで訓練を受けたことはない。彼女は子宮摘出による不妊手術を強制されたと言ったが、実際には2013年3月にウルムチ市内の産婦人科病院で第3子を出産した際、分娩同意書に署名して帝王切開と卵管結紮に同意しており、その後病院で帝王切開と卵管結紮手術を行った。不妊手術をさせられたのでは全くないし、ましてや子宮を摘出されたのではない。彼女はまた、高齢の父親が新疆当局に数回拘束され、取り調べられ、少し前に死因不明のまま死んだと主張している。だが実際には、彼女の父親はずっと子供たちと普通に生活し、取り調べられたり拘束されたりしたことはなく、2019年10月12日に心臓病で死亡した。こうした状況は彼女の3番目と5番目の兄がきちんと説明している。このZumrat Dawutという者は、すでに反中勢力による新疆をめぐる非難と意図的誇張のための演技者であり、道具となっている」とした。

【参考終わり】


裁判長もブルーリボンを: 荒木和博BLOG
 まあ馬鹿馬鹿しいですね。裁判官がそんなリボンを付けることと拉致の解決と何の関係があるのか。何の関係もない。拉致の風化に焦ってる荒木らしいですがこんな馬鹿なことを言えば、世間の反感や批判によって余計拉致が風化するだけでしょう。


拉致問題対策本部について(2月23日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG

 令和3年2月23日火曜日、天皇誕生日のショートメッセージ(Vol.327)。拉致問題対策本部のなりたちと現状についてお話ししました。総理を本部長とする拉致問題対策本部と対策本部事務局のギャップは意外と知られていないと思います。

 9分程度の動画です。拉致問題対策本部ですが「是非はともかく」、荒木も動画で言うように事実上「帰国拉致被害者5人の生活支援&啓発事業(拉致関係のイベント実施など)」しかやってないので「拉致被害者の帰国」と言う意味では何一つ役立ってない組織です。基本的には「外交交渉」でしか拉致被害者は帰国させられないし、それをやるのは拉致対策本部では無く、外務省の訳です。
 そして荒木ら救う会と「救う会言いなりの家族会」が外交交渉を事実上否定しているのだからいつまで経っても拉致なんか解決しません。
 まあ、俺みたいな人間にとっては拉致が解決しなくても一向に構わないんですが。何せ拉致被害者は俺の身内(家族、知人、友人、恋人など)じゃありませんのでね。
 俺も「身内でもない赤の他人」を「同じ日本人だから」というだけで「熱心に思えるほどのお人好し」じゃありません。特に拉致被害者家族会の連中は「日本国民は私たち拉致被害者家族のことを最優先に考えて当然だ」という勘違いが酷くて謙虚さのかけらもありませんからね。あんな「思い上がった人間のくず共=家族会連中」に同情できるほど俺は人間は出来ていません。むしろ家族会連中には「思い上がってんじゃねえよ!」「まずは蓮池透氏と田中均氏に謝罪しろ!」という「軽蔑」「憎悪」「憤怒」といった「負の感情」しかありません。
 それにしても荒木が「拉致解決のためにしおかぜ放送で『北朝鮮国内の誰でも良いから拉致被害者帰国に動いて欲しい』と訴えている」と動画内で語ったのには心底呆れますね。
 そんなもん、「誰でも良い」て金正恩政権以外にそれができるものがどこにいるのか。
 「戦国時代日本(織田信長の支配が及ばない地域として東北の伊達政宗、九州の島津氏など)」や「内戦状態のシリア」などじゃあるまいし、「地方の独立権力が金正恩政権を無視して勝手に動ける」なんて国家状況には北朝鮮は無いわけです。
 そして「金正恩政権に返して欲しい」ならそんな放送をするのでは無く、外務省がきちんと外交交渉すべき話です。荒木も完全に拉致解決の展望を「舌先三寸」ですら語れなくなってるわけです。

*1:ろくな根拠もないのに「戦略的拠点の一つだったのかも知れません」などと言ったところで「拉致被害者の帰国」という意味では何の意味もありません。そもそも荒木の言う「戦略的拠点」とやらの意味もさっぱり分かりませんが。

*2:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相