今日の産経ニュースほか(2019年7月16日分)

7月16日(火) 大阪市の存続は辰巳幸太郎候補の当選にかかっている:五十嵐仁の転成仁語:So-netブログ
 五十嵐先生や香山リカ氏、山本太郎*1が言うようになんとしても辰巳氏の当選を勝ち取りたいもんです。しかしこうなると立民が候補なんぞ立てたことが本当に恨めしい。共倒れの危険性を考えれば立民は候補を立てるべきではなかったでしょう。京都の福山と言いどれほど立民は自己中心的で反共なのか。
 そして未だに維新なんぞ万歳し続ける大阪府民には心底呆れます。一体、維新でどんないいことがあったのか。


リベラル21 参院選終盤戦で情勢はどう動くか

日経新聞は1面トップの見出しで「改憲勢力3分の2迫る」と大きく打ち出し
・これに対して、毎日新聞は「改憲 3分の2厳しく」「1人区 自民防戦」と反対の見方を示している。

 これは勿論当然ながら「日経は安倍よりの改憲派、毎日は野党よりの護憲派」「我田引水報道」を示す話でしかないわけです。
 なお広原氏に寄れば、「日経と毎日」が一番わかりやすいそうですが朝日や読売も似たような見出しだそうです(もちろん「読売は安倍よりの改憲派、朝日は野党よりの護憲派」)。
 「1人区の選挙戦」で「与野党接戦の選挙区が多い*2」というのも勿論あるでしょうが。あえて言えば「どちらが正しいのか」といえばある意味、「どちらも間違いであり、どちらも正しい」でしょう(小生の家は「定年退職金を元手に株式投資をしてる両親」が日経をとってるので、日経の見出しを見て、ぎょっとしましたが、そういう意味では日経報道は割り引く必要があるかもしれません。ただし毎日報道でも「自民過半数の見込み」ではありますが)。
 あり得る可能性のウチ、日経、毎日ともにお互い、「バンドワゴン効果(勝ち馬に票が集まる勝ち馬効果)を狙った世論誘導目的で*3」自分に都合のいい可能性だけを宣伝しているわけです。「おそらくどちらの可能性もありうる」と言う点ではどちらも正しいが「見出し」で「2/3厳しい」「2/3迫る」などと特定のトーンを強調するのは正確な報道という意味では間違っています。
 「新聞を読み比べるなどしたメディアリテラシーがいかに大切か」を教えてくれる格好の事例ではあるでしょう。

 後半戦では維新2人が当選圏内に入ったとの情勢が確定的となり、その煽りを喰って共産現職が弾き飛ばされそうな状況になっている。
 若手の共産現職は、国会論戦でも他党を圧する力量を発揮した実力派である*4にもかかわらず、なぜポット出の維新新人候補がこれほどまでに支持を集めることが出来るのか*5、不思議でならない。聞けば、大阪ダブル選挙で圧勝した維新の勢いが今も続いており、維新は「大阪改革*6」の代表選手だと見なされているのだという。しかしそれ以上に、今回の参院選における共産現職の苦戦は、直前の衆院補選における共産現職の「惨敗」が大きく響いていると私は考えている。周知のように、この前の衆院補選(大阪12区)では共産現職が「無所属」になって出馬するという大胆な行動に踏み切ったが、結果は得票率9%で最下位、供託金を没収されるという前代未聞の惨敗に終わった(トップは維新新人、39%)。この作戦の誤りが運動員や支持者に与えた衝撃は殊の外大きく、多くの運動員がその時の衝撃から未だ立ち直れないでいるという。しかも、その時の総括が「市民と野党共闘の展望を切り開いた」というこれも前代未聞の内容だったので、多くの支持者からブーイングが起り、大規模な「共産離れ」が起ったというのである。

 という広原氏の主張「ダブル選での共産現職立候補が参院選苦戦を助長してる」には何ら具体的な根拠は示されていません。広原氏の知人(共産党支持者?)が「そういった」などということは何らの根拠にもなりません。
 もしかしたら「選挙疲れ」で共産党員、後援会の動きが鈍いと言うことはあるかもしれない。しかしそれは「ブーイング」「共産離れ」と言う話ではないし、基本的に「維新の勢いが未だに強い」と言う話が主要因でしょう。
 結局の所、「あの出馬を評価しない」広原氏(そもそも阿部治平同様、共産党に余り好意的でない御仁ですが*7)が「辰巳氏苦戦予想」を前にここぞばかりに共産党に悪口してるだけでしょう。およそ建設的ではない。正直、こんなことをすれば、あの出馬に批判的な人間や共産党に敵対的な人間ですらまともな人間は「広原はバカか?」「そんな悪口より、7月16日(火) 大阪市の存続は辰巳幸太郎候補の当選にかかっている:五十嵐仁の転成仁語:So-netブログのように、まずは大阪の野党として一番当選可能性が高い共産への投票でも呼びかけろよ」と呆れるでしょう。
 大体、この件、7月16日(火) 大阪市の存続は辰巳幸太郎候補の当選にかかっている:五十嵐仁の転成仁語:So-netブログについてのコメントでも触れましたが攻められるべきは共産よりも立民の方ではないのか。なぜ広原氏は立民に「候補を立てるべきではなかった」ときちんと批判しないのか。
 正直、阿部治平もそうですがリベラル21を読んでると「何の根拠もない勝手な決めつけ(特に日本共産党や中国への悪口が多い気がします)」が多いので呆れることが少なくありません。


思想的民族的「鎖国」にこだわる改正入管法:日本の前途を誤る安倍政治(浅井基文)

 私は「(ボーガス注:移民ではなく)外国人労働者の受け入れを拡大する」ことを目的とする出入国管理法改正について、これを推進した安倍政権、そして枝葉の問題にこだわって反対するだけだった野党に通底する思想的民族的「鎖国」心理がこの国の将来への可能性を閉ざしていると思います。1868年及び1945年の「開国」のチャンスを逃した日本に残されている最後の「開国」のチャンスは「移民受け入れ」による日本の多民族国家への転換以外にないと私は確信するのですが、与野党を通じて、いや、日本社会全体を見渡しても、このことを認識し、提起する向きは皆無に近い状況です。
 日本に残されている最後の「開国」のチャンスは「移民受け入れ」による日本の多民族国家への転換以外にないと私が確信するに至る上では、シンガポールで長く首相を務めたリ・クアンユ(李光耀)の「日本はなぜ凡庸な国に変わったのか?」と題する文章の啓示が大きいです。
 リ・クアンユの文章を読んだときは正に「青天の霹靂」であると同時に「コロンブスの卵」とはこのことだと私は思いました。
 リ・クアンユが指摘するとおり、「移民受け入れ」によって多民族国家になることにより、日本は人口減少を食い止めることができますし、「高齢化社会」に伴って日本社会が直面している社会保障問題を解決することにつながります。
 そしてなによりも、異なる文化・歴史・思想を背景に持つ大量の新・日本人の存在は思想的民族的「鎖国」を打ち破る強力な刺激剤・促進剤となるでしょう。シリア、アフガニスタンリビアをはじめとする中東難民の大量流入に直面する欧州諸国における移民排撃の動きを取り上げて反対する主張は当然考えられます。しかし、それは一気の大量流入現象に対する動揺・反発であって、多くの国々(特に旧西欧諸国)では第二次大戦後は「移民受け入れ」を制度化し、多民族国家になってきている歴史があります。そしてその歴史は人権意識の高まりとその国際法的確立の歴史という裏付けを持っているのです。

 現状の「極右・安倍が首相」の日本で移民政策など進めたら「排外主義の助長」になりかねませんが一方で浅井先生が言うように「もはや移民以外に少子化克服の道はない」ようにも思いますし、浅井先生の言う「ヨーロッパを模範とした多民族国家日本による文化的多様性の可能性(極右排外主義の撲滅)」にある種の魅力を感じるのも事実です。そして実際「昔に比べれば」日本に住む外国人は明らかに増えています。
 もちろん「それ(多民族国家日本による文化的多様性)を実現するには相当の覚悟と労力が必要」ですが。
 なお、正直「国内に異民族をあまり数的に抱えていらず」、かつ「現在抱えている異民族(在日朝鮮・韓国人、アイヌなど)に対して人権を十分保証してるとはとても思えない日本」が「自分を棚上げして」中国に対し「やれウイグル、やれチベット」というのは「非常に偽善的だ*8」と思いますね(この点、I濱Y子女史や、M谷N子女史がどう考えてるのか聞きたいところです)。日本人が中国の今置かれてるような立場だとして「今の中国よりまともな少数民族政策が出来る」「チベットウイグルを強制的に同化しない」といえる自信は俺には全くありません。
 この点、「移民をかなり抱え込んで、共生社会をめざしてるフランスやドイツ」の「中国批判」だとそういう偽善な感じはしないのですが。


文科省時代の答弁と矛盾 前川喜平氏の教育勅語批判 - 産経ニュース
 前川氏ははっきりと「役人時代は本心が言えなかった(言っていたら左遷されていた)」と言ってるのだから矛盾などどこにもないのですが。
 産経の発言は「スターリン存命中の発言とスターリン死後の発言が違うのはおかしい」としていわゆる「フルシチョフスターリン批判」を否定するくらい馬鹿げた話です。
 あるいはその産経の理屈なら「韓国亡命後のファンジャンヨプ(主体思想の創設者)」の発言はどうなるのか。もちろん「北朝鮮時代」とは180度まるで違うわけですが。
 そして前川氏の発言が矛盾ならたとえば「元日本共産党政策委員長・筆坂秀世の言動(党幹部時代の発言と、離党後の反共発言)」も矛盾ですが、筆坂を「反共活動家」として持ち上げてる*9のが産経ですから全く馬鹿げています。
 しかし「筆坂のクズさ」に比べて「前川氏の立派さ」には頭が下がりますね。
 産経の悪口雑言はもちろん「逆の立場から」も「退官後ではなく、在任中から筋を通してほしかった」と言う批判はあるでしょうし、「毀誉褒貶」を避けたいなら退官後「ノーコメント」が一番無難です。しかし彼はあえて「役人時代の発言は本心じゃなかった」「教育勅語なんか教育に持ち込むのはおかしい」「朝鮮学校無償化除外なんかおかしい」と言ってるわけです。


【産経FNN合同調査】内閣支持率回復、51%に 自民支持率40%超え - 産経ニュース
 信じられないですね。「非常識極右」安倍*10のいったい何を支持するのか。
 これが「大平*11首相」「宮沢*12首相」など「非常識極右の安倍とは違う、それなりにまともな自民党首相」ならまだ理解*13も出来ますが。
 日本人とはそこまでレベルの低い「韓国差別の極右国民だった」のか。
 心底絶望的な気持ちになります。


【産経FNN合同調査】参院選最重視は社会保障42%(1/2ページ) - 産経ニュース
 福祉重視42%で「自民改選議席過半数予想」など出るとは思えないので「きれい事を回答してるだけではないか」と疑いますね。
 内心は「就職でセンセイに世話になった」「センセイが地元に工場を持ってきた」などが理由なのに「自己中心的だと言われそうで、恥ずかしくて正直に言えない」「福祉といえば誰も文句言わないだろう」つうだけではないのか。しかし「恥ずかしくて正直に言えないのなら建前の理由で支持しろよ」「本音の理由で支持してるのなら正直に本音を語れよ」と思いますが、そうでないのが「日本人のダメなところ」なのでしょう。もちろんこうした「嘘つきな態度」は「日本人は何考えてるか分からない」と国際社会に不信感をもたれる元でしょう。


【政界徒然草】国民民主、参院選後に草刈り場に 小沢氏は孤立か(1/4ページ) - 産経ニュース
 まあ野党陣営では立民や共産より支持率が低いですからねえ*14
 その結果、選挙後は、ぱっとしない成績に終わり、「細野のような右翼的な輩は自民入党を目指し」、「細野ほど右翼的でない輩は立民入党を目指し」、さらに国民民主の沈没が進むだろうという話です。
 その結果、国民民主と自由の統合を進めた小沢氏の政治力も落ちる。
 今思えば「れいわ新選組」をやってる「山本太郎(元自由党政策審議会長)」を前面に出して、「リベラル保守ぽいイメージ」を形成した上で、立民との連携でもした方が小沢氏にとってよかったと思いますが、まあ、小沢氏は根が「社民嫌い」なのでそうもいかなかったのでしょう。

*1:「一時は自由党所属」の彼が共産応援とは意外です。

*2:と言うことで最後の最後まで野党の奮起を期待したい。

*3:としか思えませんね。もちろん「アンダードッグ効果(負け犬効果:敗北の見込みという報道に対し判官贔屓で票が集まる)」も場合によってはありえますが。

*4:残念ながら日本の選挙において「国会論戦」などというものはあまり影響しません。

*5:つまりは「人でなく所属党派(維新)で選んでる」わけです。まあそれでも「非常識な維新より共産候補の方がましだろ」なら「所属党派での選択」でも意味はわかりますが、逆というのは理解に苦しみます。

*6:俺に言わせれば「大阪改革って何?。維新じゃないとできないの?」「維新でどんないいことがあったの?」て話です。

*7:以前は共産の支援で京都市長選に立候補したことがあると思うのですが。

*8:「中国を批判するな」とか、ましてや「中国の少数民族統治が正しい」とか言っているわけではありません。単に「日本が偽善的だ」といっています。

*9:勿論内心では「産経らウヨ」は筆坂のことを「哀れな奴だ」と、とことん馬鹿にしてるでしょうし、そのことは筆坂も分かってるでしょうが。それでも飯のために反共発言にいそしみ、それでも「大して儲かってるとは思えない(産経くらいしか活躍の場がないので)」筆坂も本当に哀れな男です。

*10:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*11:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相

*12:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相を経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*13:ということで小生は共産支持者ですが、それは「小林節氏の共産支持」に近いもんがあります。立民や国民民主、あるいは自民が「まともなリベラル保守政党」なら正直な話、「共産党員」の皆さんには失礼ながら俺は「何が何でも共産党」ではありません。もちろん「まともなリベラル保守政党と思ってない」からこそ共産支持の訳ですが。

*14:「自民により近い国民民主が立民や共産に比べて不振(まあこれは以前からそうで今回に限りませんが)」と言う事実からは「野党支持層(安倍自民に批判的な層)の支持を得る」には「ある種のリベラル性(反右翼性、反「安倍自民」性)」が必要だということがわかります(個人的には立民がそんなにリベラルだと思いませんが)。したがって野党各党にとっての問題は「現在、与党(自民)支持層や無関心層」である人間をどうやって「野党支持層にするか」と言う話でしょう。まあ正直、小生も何をどうしたらいいのかさっぱり分かりませんが。小生にとって「安倍はどうしようもないバカ」というのは「議論の余地がない」ので支持する人間の気が分かりませんので。

今日の産経ニュースほか(2019年7月15日分)

■先週とほとんど変わらない選挙予想にげんなり
 小生の家は日経ですが、今日の一面トップが「自民、改選議席過半数の予想」「改憲勢力2/3も(場合によってはありうる)*1」で先週予想とほとんど変わらないですね。見出しだけでげんなりしたので熟読はしていませんが。たぶん日経サイトには同じ記事があるでしょうが、ヘタレな人間なので、探してきてリンクをはる気にもなりません。
 「ある程度は覚悟していた」とはいえ、やはりげんなりしますが
1)野党各党は最善を尽くして最後まで諦めずに頑張り
2)そして「自民、改選議席過半数(あるいは改憲勢力2/3)」という嘆かわしい結果になったとしてもさらに諦めずに戦うほかはないのでしょう。
 まあ、「安倍を恐れてテレビ局がまともに選挙報道しない」という争点隠しをうまく野党陣営が追及し切れてないという面も大きいのでしょう。そういう意味では「マスコミの協力」と言う要素が大きく、安倍政権も「絶対的支持があるわけでもない」わけですが。
 なお、争点は政策的な意味では「消費税増税反対」「改憲阻止」などといったところでしょうが、正直、俺的には「安倍の政治姿勢」が一番の「争点」ですね。
 嘘はつく(統計捏造疑惑、『韓国への行為は嫌がらせではないと強弁』など)、身内への利益誘導(モリカケ)はやる、恫喝はやる(NHK国谷キャスターの降板など)、そんな無茶苦茶な奴を野放しにしていいのか、いいわけがないだろう、つうのが「俺にとっての争点」であって正直、「政策以前の問題」で安倍は最悪でしょう。
 とにかく「安倍が首相辞任しさえすればいい」「別に政権交代しなくても石破元幹事長や石原元幹事長、岸田政調会長でも安倍よりマシ」つうのが今の俺の考えです。


安田純平氏のツイート

安田純平
 「どうせ変わらないから」と投票に行かない人たちがいるそうですが、安倍政権は消費税上げるとか改憲するとかで「変える」とはっきり言っているわけですよね。本当に「変わらない」のかよく考えたほうがよいです。

 全く同感なので紹介しておきます。こういうツイートだけしてれば小生も彼を批判しないのですが。とはいえ「どうせ変わらない」的イメージを作ってしまった元凶の一つは民主党政権でしょう。
 民主党政権に何の成果もなかったとは俺もいいません。例えば「高校無償化(朝鮮学校無償化除外の問題はありますが)」「子ども手当」「菅談話」「菅政権時の脱原発方針」などは評価に値するでしょう。
 しかし、少なくとも「沖縄基地問題(公約:県外移設→政権獲得後:県内移設のまま。反対する福島・鳩山内閣少子化等担当相(社民党党首)を更迭し、反発した社民党が政権から離脱。これを機会に共産党も明らかに政権批判の調子を強める)」「消費税問題(公約:増税しない→政権獲得後:自公民三党合意で増税)」「八ッ場ダム問題(公約:建設を中止する→政権獲得後:そのまま継続)」では「自民党の方針を変える」とした選挙公約を全て反故にしたわけです。それらについては何も変わらなかった。
 そしてその反故にした連中(枝野・菅内閣官房長官、岡田民主党幹事長(菅代表時代)など)が未だに野党の幹部(枝野・立民党代表、岡田無所属の会代表)をやっている。これで「旧民進党の流れにある我々を信用してくれ」といっても「アンチ安倍自民」の俺ですら「安倍打倒のためには仕方がない」と思う一方で、相当きついもんがあると思いますよ。
 まあそれでも「極右で嘘つきでモリカケ」の「安倍よりはマシ」とはさすがに思いますが。ただ正直「安倍以外の自民党幹部(石破、石原、岸田など)」と比べたら「手放しで旧民進党系の連中を支持」は俺には出来ないですね。野党共闘にしても「安倍が酷すぎるから」成り立ってる面が明らかにある。


【世界のかたち、日本のかたち】大阪大教授・坂元一哉 日本ができる米国防衛 - 産経ニュース
 「日本ができる米国防衛」てのは、マジレスすると馬鹿馬鹿しい話です。
 「米国への軍事攻撃とは何を意味するのか」を具体的に考えれば「馬鹿馬鹿しさ」がわかるでしょう。
 「軍事大国」米国国土へ軍事攻撃をしかける国があるのか。まあないでしょう。国力的には一応「G7諸国(英仏独イタリア、カナダ、日本)」「ロシア」「中国」当たりは一応可能かもしれませんがやる動機がない。米国相手に戦争なんか仕掛けたら、どこの国も無傷ですむわけもない。米国の反撃で確実に自分が大けがするわけです。
 過去において、米国国土への攻撃なんて戦前日本の真珠湾攻撃くらいしかないわけです(911のようなテロは軍事攻撃と見なすべきじゃないでしょう。まああの種のテロだって頻繁にあるわけじゃないですが)。ならば海外の米軍基地はどうかといえば、「アフガン、イラク」といった治安の悪い場所ならまだしも「日本や西欧諸国」といったそれなりに治安のいい場所で米軍基地に軍事攻撃なんてまずないでしょう。
 そうなると「米国が攻撃されるケース」つうのは現実的には「アフガン、イラクといった治安の悪い場所の米軍基地」しかありえないわけです。過去においてそういうもんしかないし、未来においても「遠い未来はともかく」近い未来はそれしかないでしょう。
 で「そういうところで日本の自衛隊が米軍を守る」。「何のためにそこに自衛隊がいるのか」「それは米軍防衛というより、日米共同軍事作戦という専守防衛を逸脱した行為ではないのか」つう話です。
 大体そうなると「米軍を守ってる」というより「米軍だけだと被害がでかくなるので日本が肩代わりして活動してる」と言う話であって全然「米軍防衛じゃない」でしょう。


この呼びかけは、どうしたら聞いて欲しい人に届くのだろう。 | ちきゅう座(澤藤統一郎)

 本日の東京新聞こちら特報部」《民、侮るなかれ 参院選2019》。
 いつにもまして、語りかけのボルテージが高く熱い。誰に語りかけているのか。現状維持でよいとする「無関心の有権者」にである。本当にそれでよいのか、「現状維持」とはどういうことなのか、無関心が何をもたらすのか。熱い語りかけなのだが、一面虚しくもある。が、虚しくはあっても、語り続けなければならない。

 まあそういうことですね。東京新聞や澤藤氏の「むなしさを感じるがやるしかない」と言う思いには同感です。

本文に、こんな記載がある。

 「日本すごい」どころか、「日本ダメ」が世界的に定着しつつあるのが現実なのだ。それなのに、なぜ現状維持を望むのか。
 駒沢大の山崎望*2教授(現代政治理論)が、老後資金2千万円不足問題について、学生たちに感想を尋ねたところ、「日本沈没」「終わった」と思考停止に陥るタイプと、「文句を言ってもしかたない」「個人で頑張る」といった自己完結するタイプに分かれたという。
 山崎氏は、「雇用も外交も問題は山積していて、暮らしにくさもあるのだが、ならば選挙で政治を変えようという発想には結び付かない。漠然とした将来の不安はあっても目をつぶり、むしろ不安ゆえ、現状が変わる方を恐れる」と心理を読み解く。

 そういうことなんですかね(もちろん「就職で世話になった」であれなんであれ自民を積極支持する人間も中にはいるのでしょうが)。「現状への絶望」が「個人で頑張るしかない」となるのは方向性として間違ってると思いますがなんともかんとも。
 ただし、こうした状況にはやはり「民主党政権時代の公約破り*3」「希望の党騒動」という「旧民進党(最大野党)のていたらく」がやはりあるでしょうね。
 そこで「旧民進党以外の野党(例:共産党)を支持しよう」「新たな政党を作ろう」とかならないのにも困ったもんですが。


【産経抄】7月15日 - 産経ニュース

 きょうは「海の日」。平成7年に制定され、途中から3連休にするため7月の第3月曜日になった。そのためか、この日の由来を忘れてしまった不心得者も論説委員室にいる。
▼明治9年に東北巡幸を終えた明治天皇明治丸で横浜港に帰った「7月20日」、「海の記念日」にちなむのは心ある読者*4のみなさまなら知っての通り。
▼小欄も、明治天皇が乗船した明治丸の歴史や功績を知らなかったから同僚のことは笑えない。東京海洋大学越中島キャンパス(東京都江東区)に国の重要文化財として残されているのを知り、公開日に見学した。

 「ええ?」ですね。
 産経が堂々と「いやー、最近まで海の日の由来を知らなかったんだよね」といってることに驚きですね。
 「明治天皇万歳」の産経がそういうことを堂々と言うのか。
 なお、いわゆるハッピーマンデーの三連休の対象には

天皇誕生日
建国記念の日(2/11、昔の紀元節
・昭和の日(4/29、昔の「天皇誕生日昭和天皇時代)」)
文化の日(11/3、昔の明治節明治天皇の誕生日)。産経らウヨが「明治の日に変更せよ」と主張)

といった「天皇関係の祝日」は入ってないのですが「海の日が戦後に出来たからか」、海の日は「明治天皇関係」でありながらハッピーマンデー対象です。

▼明治8年に小笠原諸島の領有問題が生じた際には、政府が調査団を明治丸で急派した。後を追った英国艦より早く到達し、日本帰属を確固たるものにした。領土、領海を守る明治政府の取り組みなど、知っておきたい歴史である。

 「はあ?」ですね。安倍自民に何をどうしてほしいのか。
 「尖閣竹島北方領土での態度が弱腰だ」と言う非難か。
 なお、ウィキペディア小笠原諸島」にも書いてありますが江戸幕府時代から日本は「小笠原の領有」を主張しています。そうした積み重ねがあるわけで「明治丸」云々で全てが決したわけではないでしょう。

 神武天皇の「海道東征」の御船出の地、宮崎県日向市の美々津の民家の郵便受けには、乗ったとされる船の絵が描かれている。

 せめて「神話だが」とか断ってほしいもんです。

*1:まあ護憲派の俺の願望込みですが、さすがにそれはないんじゃないか。

*2:個人サイト駒澤大学法学部政治学科 山崎望研究室・ゼミ 公式サイト

*3:まあ、それでも「安倍よりはマシ」と思いますが「消費税増税しない」「沖縄基地は県外移設を目指す」と公約しながら政権獲得後、すぐに反故にするようなまねをすれば、支持が民主党(国民民主、立民といった民主党の後継政党を含む)に集まらないのは当たり前の話です。

*4:わざわざ「心ある」と付けてるのには吹き出しました。つまり「由来を知らない読者もいる」「そんな読者は皇室崇拝心のない、心ない読者だ」つうのが産経の認識のようです。

今日の朝鮮・韓国ニュース(2019年7月15日分)

【社説】解決策を提示せず国民の反日感情に火をつける韓国大統領府-Chosun online 朝鮮日報
 「いくら自由韓国党にスタンスが近いアンチ文政権の新聞だからって、朝鮮日報って本当にどうしようもねえな*1」ですね。安倍が無法をしてるのに「解決策を提示せず国民の反日感情に火をつける韓国大統領府」と話をあべこべに描くとはどういう神経をしてるのか。
 しかも朝鮮日報自身が何か「解決策」とやらを出すかといえば何もせずにただ、文政権に悪口するだけですからね。
 まあ、解決とやらを「無法な制裁措置」に話を限れば「WTO提訴と、フッ化水素などの代替輸入先の確保」しかないでしょうね(正直、安倍との間に外交が成り立つとはとても思えません)。まさか「徴用工問題その他で安倍の言いなりになる」なんてことができるわけもなければ、すべきでもない(朝鮮日報だと「安倍に屈服しろ」と言いかねませんが)。
 もちろん「無法な制裁措置」限定ではなく、「安倍のせいで悪化する日韓関係の改善」に話を広げれば話はもっと厄介になります。正直「安倍の首相辞任」以外に何かいい手があるとも思えません(ポスト安倍が誰でアレ、今より酷くなることはまず考えられません)。安倍がまともな外交をする意思があるとは思えないし、一方で韓国も「中国がとにもかくにも安倍を一帯一路に参加させた(やはり日本財界の中国ビジネス重視が理由か?)」ような「とにもかくにも安倍が頭を下げる」ような「一発逆転の妙案」も残念ながらないでしょう。


【主張】韓国の不正輸出 責任ある行動をまず示せ - 産経ニュース
 責任ある行動を示すべきはむしろ安倍自民と産経の方ですが。
 「北朝鮮へのフッ化水素の密輸の疑いガー」と抜かしながらろくな根拠も提示しないのでは韓国も納得するわけがないでしょう(そもそも事前に韓国相手にまともな説明もせず、いきなりあんなことをすること自体が異常ですが。嫌がらせでないというなら事前に韓国側に話をしてしかるべきです)。
 韓国が「日本はまともな根拠を提示しろ」「水掛け論をいつまでもしていても仕方がないから、いっそのこと、(WTOなど)国際的な場でどっちの主張が正しいか、公正中立に判断してもらってはどうか」と主張するのは当然の話です。
 まあ韓国はもう日本(つうか安倍自民)の意向は無視して、WTOなりICJなりに提訴していいんじゃないですかね(日韓関係を下手に悪化させたくない、できれば穏便に解決したいという気持ちは分からないでもないですが、そういう温情というか常識が通用する安倍自民ではないでしょう)。
 産経や安倍自民が「俺は悪くない」と本気で思ってるなら、韓国に提訴してもらった方が「第三者の客観的判断」が出るから「日本にとっても」大変よろしい。いや日本から「我々の対応は間違ってない、韓国の主張は不当と思うので、ぜひ判断してほしい」と言うWTOなりICJなりへの提訴が「制度上、もし可能ならば*2」、日本から提訴したっていい。
 まあ実際には「勝てるか分からない」と思って産経や安倍自民は韓国の提訴に反対するのでしょうが。

*1:ただしここまで酷いのは俺の理解では朝鮮日報だけです。文政権に好意的なハンギョレは逆ですし、中央日報東亜日報は保守新聞でもここまでアンチ文政権じゃありません。

*2:不可能なら話は勿論別です

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年7/14分:荒木和博の巻)

人生の転機【調査会NEWS3028】(R01.7.13): 荒木和博BLOG

 特別検証へのご協力ありがとうございました。特に地元メディアには大きく取り上げられました。

 つまりは地元メディア(富山の地方紙や地方放送局、全国紙の富山版)しか取り上げてくれないわけです。まあ荒木のくだらない「なんちゃって調査」を取り上げるなんて止めてほしいですが。

 ところでこの検証で行った射水市、荒谷敏生さんと谷ケ崎清一さんは失踪時期には11年の差があるものの同じ中学校(場所は移動し統合されています)でした。同じ学校の出身者についての問題はあらためてニュースを流しますが

 まあ馬鹿馬鹿しいですね。同じ中学校なら何なのか。
 特定失踪者調査会サイトによれば「荒谷さん」が昭和23年生まれ、「谷ケ崎さん」が昭和37年生まれです。
 同じ中学校と言ったところでこれほど年齢の差(14年)があるのでは「小生もそうですが」、「お互い知り合いである」「共通の知人がいる」などの接点はおそらくないでしょう。
 小生だっていくら同じ学校出身でも「14年も年齢差がある人間」なんて知りはしません。ほとんどの人間はそうでしょう。

 2人のもう一つの共通点は「人生の転機」だったのではないかということ。荒谷さんは当時無職でしたし、谷ケ崎さんは内装業でしたが、友人が結婚したりして、「自分も今後のことを考えないと」とは思っていたそうです。そんなときに、「もっと良い働き口がある」とか声をかけられたらどうでしょう。少なくとも関心は持つでしょうし「ちょっと話を聞きに行くか」ぐらいのことは考えるかも知れません。

 おいおいですね。
 「もっと良い働き口がある(そしてそれが北朝鮮工作員の甘言で拉致につながる?)」云々は完全な荒木の妄想です。根拠があるわけではない。
 そもそも「無職」「自分も今後のことを考えないと」からは当然ながら「自発的失踪」と言う可能性もあるわけです。
 もちろん「根拠もなしに自発的失踪だと決めつけてはいけません」が、荒木の文章を読む限りでは、北朝鮮拉致どころか「犯罪や事故に巻き込まれた」「自発的失踪ではない」と言えるかどうかすら疑問です。
 実際、過去には特定失踪者認定された人間が姿を現し、自発的失踪だったことを認めたこともあるわけです。 
 まあ、荒木にとってはそういう人間は確実に逆恨みの対象でしょうね。
 デタラメな認定をした自分が悪いのに「お前のせいで俺が恥をかいた!」「なぜ自発的失踪なんかした!。お前が失踪しなければ俺も恥をかかずに済んだ!」「せめて、俺が特定失踪者認定した後は、一生、失踪していてほしかった!。世間に姿を出さないでほしかった!」と。ただし、「特定失踪者だった人の家族」の手前、それは荒木には言えないわけです。

「人生の転機」とも言える時期に失踪した人は特定失踪者で多数います。

 それ、普通に考えて自発的失踪じゃないんですかね(自発的失踪だと断言はしませんが)。
 荒木の言う「人生の転機」が何を意味するか分かりませんが「勤務している会社が倒産して失業」「大学入試失敗」「失恋、離婚」「家族の病死」など人生の転機とも言える「つらい出来事」によって精神を病み、自発的失踪することは一般的に言って何ら不思議なことではないでしょう。
 「繰り返しますが」、実際、過去には特定失踪者認定された人間が姿を現し、自発的失踪だったことを認めたこともあるわけです。 

 谷ケ崎さんは家から自家用車で近くの銭湯に行って車ごと失踪している

 それ、普通に考えて一番あり得るのは自発的失踪でしょうよ。車ごと拉致する必要がどこにあるのか。拉致実行犯も、「使い勝手の悪い」他人の車なんか使うくらいなら自分の車を使うでしょう。

 今回の検証で現地の状況や昔の地図などを調べて、途中がほとんど住宅地であり、都庁職員Aさんのように車を止めて拉致をすることのできる場所がなかったことが確認できました。

 だったら普通に考えて一番あり得るのは自発的失踪でしょうよ。「車を止められそうな場所がない」ならどうやって拉致するのか。

 家を出るときお母さんに銭湯の近くに住んでいる友人のところに行ってくると言い残したそうですが、そこには行っていなかったそうです。
 そうすると、もう一つのキーワード「小さな嘘」というのが出てきます。特定失踪者で失踪する前、家族にちょっとした嘘をついて出たケースもまた多数あるのです。それはおそらく、誰かに会うとしてもわざわざ家族に伝えるのは面倒、という程度のことで、まあ誰でもよくやることです。

 谷ケ崎さんのウソではなく
1)(犯罪や事故に巻き込まれた場合)友人のところに行く前に事件や事故に巻き込まれた
2)当初は友人のところに行く気だったが気が変わった
3)(その可能性はほとんどないと思いますが)友人が嘘をついてる
という可能性もあるでしょうね。
 まあ本気で言ってるわけではないことを勿論お断りしておきますが、「可能性だけ」なら、
・友人のところへ行った矢ヶ崎さんが友人と口論、かっとなった友人が矢ヶ崎さんを殺害。遺体をどこぞに廃棄。その後、警察や家族の問い合わせには来なかったとウソ
と言う可能性だってあるわけです。
 荒木の言う「北朝鮮拉致」は俺の言う「友人による殺害と死体遺棄」なみの「もしかしたらあるかもしれない可能性」でしかありません。
 「高い可能性」などではない。
 どっちにしろ、荒木の言う「小さなウソ」など云々しても何がどうなるわけでもない。
 もしかしたらそのウソは「嘘をついて自発的失踪を決行した」とか「嘘をついて他人と会っていたが、その他人によって殺害or誘拐された(荒木の場合、それが北朝鮮工作員になるわけですが)」とか失踪に直接関係するのかもしれない。
 一方でほとんど関係ないかもしれない。しかしそんなことは今更誰にも分からないでしょう。
 自発的失踪なら「矢ヶ崎さんが姿を現さない」限り、事件、事故による失踪の場合も「矢ヶ崎さんが姿を現すか、彼の失踪原因を作った何者かが姿を現すか」しない限り「ウソが失踪に関係するのかどうか」はわかりようがない。そんなもんをああでもない、こうでもない言っても全く無意味です。

 当日配布資料の中で谷ケ崎さんの失踪時期を昭和59年(1984)7月9日(当時22歳)としていましたが昭和60年(1985)7月9日(当時22歳)の間違いでした。お詫びして訂正します。

 おいおいですね。1年も失踪時期がずれてるとはどういうことなのか。
 単なるタイプミスなら些細な問題です*1が、まさか「本気で1年間違っていた」のか。
 その点について「単なるタイプミスであり、本当に我々が1年も誤った認識をしていたわけではございません」位断ったらどうなんですかね。

<特定失踪者データ>
◎氏名:水嶋弥寿志
◎失踪年月日:平成15(2003)年9月8日

 小泉訪朝が2002年9月です。それ以降の失踪を北朝鮮拉致と放言するのだから恐れ入ります。

◎失踪の状況:
 失踪前に1週間ほど体調を崩して休みをとっていたが、毎日会社に連絡を入れていた。8日に連絡がないので会社の部長や同僚が住居に向かい

 「失踪前に1週間も欠勤」「8日に同僚だけではなく部長という上司までもが住居に向かってる」つうのはご本人及びご家族には失礼ながら尋常ではないですね。
 これが「入院が必要な大病」なら「1週間も欠勤」は不思議じゃないですが。
 「毎日、会社に連絡」というあたり、おそらく病気の理由が「仕事のストレスか何かはともかく」、「精神を病んでの欠勤」じゃないか(かなり憶測が入っていますが)。
 なお、平成15年9月8日は月曜日で、約1週間前の9/1が月曜日です。
 つまりは

水島さん:1日目(9/1(月))
「体調が悪いので休みます。ただの風邪だと思います」
会社:1日目(9/1(月))
「ああ、そう。今日は十分休みを取って明日からまた頼むよ」
水島さん:2日目(9/2(火))
「今日も休みます」
会社:2日目(9/2(火))
「ああ、そう(相当、風邪をこじらせてるのかな?)。最近の風邪は強力だからね。しっかり休んで病気を治して下さい」
水島さん:3日目(9/3(水))
「今日も休みます」
会社:3日目(9/3(水))
「今日もかね。君を責める気は全くないんだが、風邪ではない何か大変な病気なら病院に行った方がいい。私がつきそってもいいんだよ(もしかしたらうつなど精神的な病かもと思い始めている)」
水島さん:3日目(9/3(水))
「いえ明日は出られると思います」
水島さん:4日目(9/4(木))
「今日も休みます」
会社:4日目(9/4(木))
「水島君、本当に大丈夫なのかね。何か大変な病気なら病院に行った方がいい。私がつきそってもいいんだよ。いや、私じゃいやならご家族に連絡してもいいんだが」
水島さん:4日目(9/4(木))
「いえ明日は出られると思います」
会社:4日目(実家に連絡)
「水島君のお父様(荒木に寄れば水島さんが住んでたのが埼玉県さいたま市で実家は京都府舞鶴市)ですか。私ホニャララ社営業課長のAと申します。実は水島君が今日も含めて、4日間、病気で会社を休んでおりましてね。彼から特にそのことはお聞きしていませんか?。いえ彼を責めるつもりは全くないんですが、『大丈夫だ、明日は出れると思います』と言うばかりで、今ひとつ状況がよく分からないのです。もし何か重大な病気でしたら、このまま放置しておくのも彼のためにもよろしくないと思いまして。もっと早く連絡した方がよいかと思いましたが、彼も大人ですので、すぐにご家族に連絡するのもどうかと思いご連絡が遅れ、今日ご連絡しました。
 いきなり私のような会社の上司が彼のアパートを訪問したらかえって彼もつらいと思いますので大変恐縮なんですがまずはご家族の方から今週の土日にでも彼にアプローチして頂けないかと思いまして。ええ、その上で、彼の様子などを私までご連絡頂ければと思います。場合によっては無理に出社するのではなく、きちんと1ヶ月、2ヶ月休職して病気を治療するなんてことも必要かもしれないと思いますので。いえ私ども、彼の体調に配慮した上で、もちろん復帰してほしいとは思っております」

みたいなやりとりがあったんじゃないかつう気がしますね。
 正直、この話で一番ありそうなのは自発的失踪でしょう。
 正直、この話で荒木の元へ駆け込む神経がよく分かりません。「北朝鮮拉致でないことは分かってるがなにかせずにはいられない」つうことか。

*1:まあ、それでもお粗末だとは思いますが

今日の朝鮮・韓国ニュース(2019年7月14分)

リベラル21 WTOの裁定で解決を!悪化する一方の日韓関係

・国内主要メディアのうち、日本政府に対し即時撤回を要求した朝日新聞の社説が最も明快だった、と思う。
(2019年7月3日付け朝日新聞社社説)
■対韓輸出規制 「報復」を即時撤回せよ
・日本政府は徴用工問題を背景に認めつつ、「韓国への対抗措置ではない」などとしている。全く説得力に欠ける。なぜいま規制なのか、なぜ安全保障にかかわるのか、具体的な理由を国内外に堂々と表明すべきだ。
 日本は今後の貿易をめぐる国際論議で信用を落としかねないうえ、日韓双方の経済活動に悪影響をおよぼす。そんな規制に矛盾した説明で踏み切るのは、無責任というほかない。
・韓国と取引する日本企業にも被害が跳ね返る公算が大きい。将来的には韓国企業が供給元を変える可能性もある。

 浅井氏が許してはいけない安倍政権の暴走-対韓制裁について考える-(浅井基文)で嘆くように

リベラル21 WTOの裁定で解決を!悪化する一方の日韓関係
 確かに徴用工問題での韓国政府の対応には問題がある。先月に示した解決への提案は、日本企業の資金が前提で、日本側には受け入れがたいものだ。

という朝日に「戦後補償要求への認識が酷い」と言う問題があることは事実でしょう(もちろんこんな朝日は「左派」ではないし、「保守リベラル」と言えるかすら疑問です)。
 そもそも日本企業*1は「徴用工問題の加害者」です。なんで朝日が「受け入れがたい」のかさっぱりわかりません。ならば朝日は誰が金を出すべきだと思っているのか。まさか「韓国が全額出せ」とでもいうのか(それともさすがにそこまで酷くはなく「日韓両国政府」か?)。

リベラル21 WTOの裁定で解決を!悪化する一方の日韓関係
 今回の性急な動きは、事態を一層こじらせている。機を合わせるように、韓国の司法当局は、日本企業の株式を現金化する手続きを一歩進めた。韓国は世界貿易機関WTO)への提訴も検討するといい、報復の応酬に陥りかねない。
 日韓両政府は頭を冷やす時だ。

と言う朝日の認識も変です。司法当局(裁判所)は訴えがあれば「その訴えが合法的な物である限り」認めざるを得ません。
 合法的な訴えであり、日本製鉄からなぜか対抗措置(法廷での反論など)もなかった。これでは「日本企業の株式を現金化する手続き」が進展するのは当たり前で「報復でも何でもない」。日本製鉄が対抗措置を執れば進展しなかったでしょう。非難されるべきはむしろ日本製鉄の対応です。
 WTO提訴も「過去に欧米や日本も行使したことがある権利」でありこれまた報復とはとても言えません。少なくとも現時点では文政権は「報復」と評価できる行為を何一つしていない。「日韓両政府は頭を冷やす」も何も韓国に何の非があるというのか。
 「自称リベラル」坂井氏がこれらの点について朝日に何ら批判を加えないのも謎です。
 ただし一方で坂井氏が評価するように「こんな行為はWTO違反ではないのか」「日本の半導体原料メーカーも困るだけではないか」と明言し「報復措置撤回」を朝日が求めたことは俺も評価したいと思います。


許してはいけない安倍政権の暴走-対韓制裁について考える-(浅井基文)

 今朝(7月14日)の朝日新聞の「(社説余滴)「報復」で解決に向かうのか」(箱田哲也-国際社説担当-)がたまたま目にとまり(私は朝日新聞社説にはうんざりすることが最近は多く、素通りが多い)、特に以下のくだりには「やっぱりそうか」と暗然とした気持ちになりました。
 「今日の事態は韓国政府の無策が招いた」とする箱田氏の認識そのものに致命的な問題があること(徴用工問題、「従軍慰安婦」問題は1965年の日韓基本条約及び請求権協定で解決済みだとする安倍政権の立場及びこれに異を唱えない朝日新聞以下の日本の主要メディアの追随姿勢)についてはこのコラムで何度も指摘してきたので繰り返しません(7月6日付コラム参照)。
 箱田氏が指摘する事実関係が正しいとすれば(「社説余滴」と断ってはいますが、社説欄でここまではっきり書いているのですから正しいのでしょう)、①今回の安倍政権の韓国に対する行動は、徴用工判決に対して「押し続ければ相手を変えられる」という発想に基づき「手荒なまねをせざるをえないとの判断」がまずあって「対韓強硬派の政治家らが推していた今回の措置を決めた」、つまり「手荒な対抗措置を講じる」という結論が先にあった、その上で②「「対抗措置ではない」と主張できる理論武装」をする、つまり、WTOが例外措置を認める「安全保障上の考慮」(しかも韓国を「悪者」に仕立て上げるために、朝鮮への横流しとか、サリンとかの放言までして、安倍政権の言説の「正しさ」を国民に信じ込ませる)とかの後付けの屁理屈を編み出した、ということです。しかも③「省庁別に対抗策を検討させた」上での今回の措置ということは、経済産業省以下の政官一体の悪巧みであるわけです。「両学園」問題その他で安倍政権が官僚機構を自家薬籠中にしていることは夙に証明済みですが、今回も正にそのとおりで、財務省(「両学園」問題)から経産省(対韓報復)に安倍政権の「使い小僧」が変わったに過ぎません。安倍政権による日本政治の腐敗・堕落・反動の極致をまざまざと示して余りありません。

 浅井先生が嘆くように日本政治、日本社会の劣化にげんなりとせざるを得ません。しかしどう言い訳しようとWTO提訴されれば敗訴するのではないか。既に日本は捕鯨で敗訴しています。国内はともかく国際社会は明らかなデマを容認するほど甘くはないでしょう。国内で是正することは「少なくとも現時点では」出来ないのは嘆かわしいですが。


立民や共産、対韓輸出管理強化を批判 自民「正しい措置」と反論 - 産経ニュース

 福山氏*2は、元徴用工問題を巡る韓国の対応を「非常に遺憾だ」とした上で、日本政府の輸出規制強化は「日本企業にも影響が出ると懸念する。日韓で協議の場を設けるべきだ」と語った。

 「非常に遺憾」などという福山・立民党幹事長の暴言には怒りを禁じ得ませんがそれでも「日本企業にかえって悪影響が出る」として報復に反対するだけ自民よりはマシです。

【追記】

■京大民青
‏ 今、目の前を立民の宣伝カーが福山幹事長の肉声で「共産党議席を渡すわけには行かない」って絶叫してたんやけど、先祖返りでもしたのか?と耳を疑ってしまいました。

 偶然気づいたツイートですが事実なら呆れて二の句が継げませんね(おそらく事実なのでしょうが)。
 いくら京都が複数選挙区とはいえ、そして福山が保守系とはいえ、共闘相手を誹謗するとは、どういう神経をしてるのか。これはまともな選挙演説とはとても言えないでしょう。
 こんな「非常識な反共分子が幹事長の党」が最大野党なんですからそりゃ安倍も万々歳でしょう。しかし菅*3元首相や辻元*4国対委員長といったメンツも少しは福山に苦言を呈したらどうなのか。こうした福山の右翼的言動はどうみても「共産限定」ではなく「菅、辻元」といった「社民系のメンツ」にも向けられてるでしょうにねえ。福山のようなメンツを抱えながら「リベラル」などといっても全く説得力はないし、一方で「辻元氏など社民系メンツ」がいる以上、右派が立民を支持するわけもない。結果、立民の支持率は最大野党で共産や国民民主よりは上とは言え低迷するわけです。「前原*5がいる国民民主よりはマシ」とはいえ、「福山のような右派」と「辻元氏のような左派」が野合してるような「ヌエ的な政党」を誰が積極的に支持したいと思うのか。


【コラム】朝鮮日報の戦略物資不正輸出報道を批判する李洛淵首相-Chosun online 朝鮮日報
 「安倍や産経」の韓国誹謗の元ネタが「朝鮮日報の不適切な報道だ」と批判されて「我々の報道には問題はない」と釈明する朝鮮日報です。
 しかし、韓国政府が輸出管理を行っている公開済みの証拠を【独自】とつけて不正輸出の証拠にでっち上げる産経式のやり方に騙される日本社会 - 誰かの妄想・はてなブログ版が批判するように朝鮮日報(文政権に敵対的な保守紙)の報道自体が「文政権を誹謗するデマ記事だった」と言っていいと思います。まあ、それを「更に歪曲して酷くした」のが安倍や産経ですが。


輸出優遇除外:ロシアのフッ化水素供給提案に韓国業界は困惑-Chosun online 朝鮮日報
 朝鮮日報も指摘しているように、もちろんロシアが「本当に提供するかどうか」はわかりません。また提供の意思があるとしても「価格や品質の面で日本製の代替品になるか」どうかもわかりません。とはいえ、「仮にロシア製が使われることがない」にしてもロシア以外からもこうしたオファーはあるでしょうし、「日本製でなければ絶対ダメ」つうこともないでしょう。結局、安倍の行為が愚策であることには変わりないでしょう。


【速報】韓国主張に経産省が反論会見 「協議する問題ではない」と抗議 - FNN.jpプライムオンライン

 12日、経産省で行われた実務者会合に出席した韓国当局者は13日、一部メディアの取材に応じ、日本が、WTO(世界貿易機関)の協定違反にはあたらないと主張したことについて、「理解も納得も同意もできないと発言した」と述べた。
 そのうえで、日本側に措置の撤回を求めたと明言した。
 12日、韓国側と面会した経産省の岩松課長は、午後5時から緊急会見を開き、「韓国側からは、『撤回の要請』ではなく、『問題解決』の要請があり、日本側からは、『協議するような問題ではないため、今回は、事実関係の説明を行う』と回答した」などと述べ、韓国側に抗議していることを明らかにした。

 で、この程度の事(韓国側の対応『日本側の行為はWTO違反行為に当たると思っており撤回を求める』『日本の主張には納得できなかった』は韓国の立場上、当たり前であり日本を不当に侮辱してるわけでもない)に関して「緊急会見」なんぞわざわざ開いたあげく、けんか腰の対応をする経産官僚です。わけが分かりません。
 「社長に田中総理に5億の賄賂を持って行けと言われたら断れない」と逮捕後、自供したロッキード事件の大久保・丸紅常務と話は同じでしょうが、安倍に言われるがままこんな「挑発行為」をするのかと思うと絶句ですね。
 この件では一番問題なのは「立場上安倍に逆らえない」彼ら官僚より「安倍を容認する国民(と言うか安倍自民支持層)やメディア」と「安倍を支える自民党公明党、政府の幹部(二階自民党幹事長、山口公明党代表、河野外相など)」だと思いますが。
 この件、「比較的、韓国が冷静な対応」なのに対し、日本側が異常なまでに敵対的です。


拉致解決願い 有志が靖国神社にちょうちん献灯 - 産経ニュース
 靖国神社なんぞ喜んでいくのは右翼だけです。そして「戦没者でもない拉致被害者」と靖国と何一つ関係はない。
 もしかして「戦没者ではないが合祀されてるA級戦犯吉田松陰など」のように「拉致被害者」も合祀する気なのか?
 それはともかく、そういう意味では完全に外した、センスのない「広報活動(?)」です。「拉致問題って完全に右翼の政治的道具となってるんだ」ということで右翼以外はドン引きです。

*1:小生もこの問題については無知ですが、まさか文政権も「徴用工問題と無関係な日本企業(典型的には戦後設立の企業)」に資金提供は求めないでしょう。

*2:鳩山内閣外務副大臣菅内閣官房副長官民主党政調会長(海江田代表時代)などを経て立憲民主党幹事長

*3:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相を経て首相

*4:社民党政策審議会長、国対委員長鳩山内閣国交副大臣民主党政調副会長、民進党幹事長代行、立憲民主党政調会長などを経て立憲民主党国対委員長

*5:鳩山内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、民進党代表など歴任

今日の産経ニュース(2019年7月14日分)

【新聞に喝!】名も気分も戦中のまま 元東京大学史料編纂所教授・酒井信彦(2/2ページ) - 産経ニュース

 6月6日、芥川賞作家で文化勲章も受章した、田辺聖子さんが亡くなった。新聞各紙は死亡記事の外に評伝を掲載し、大きく報じたが、そこには「カモカのおっちゃん」シリーズという、「週刊文春」に長期にわたって連載された軽妙なエッセーが言及されていた。
 その中でも私が特に注目しているのは、熱心な新聞読者であった田辺さんが、新聞に対する評価を行った「ヒアサ新聞」と題した回だ(単行本・文庫本『女のとおせんぼ』所収)。日経・毎日・読売・朝日*1がとりあげられている。田辺さんが、朝日の記事は面白いと言うと、カモカのおっちゃんは、戦中・戦後の朝日について、次のように指摘したという。
 「朝日新聞は、戦時中の記事、毎日より勇ましゅうて派手で威勢よかった。庶民は『みい、朝日読んでたら、気ィ大きゅうなる』いうたもんです。『赫々(かっかく)の武勲、必死必中の体当り、敵大混乱』なんて書いて、庶民を嬉しがらせとった。毎日はわりと地味でしたな。朝日が派手で、みな朝日の記事がおもしろい、いうて人気あった。」
「名前も変えんと、戦中戦後、同じ名ァで、よう新聞つづけてる思うわ。新聞ほどアテにならんもんおまへんねんデ。」

 ウヨ雑誌「週刊文春」にこういう朝日への悪口を書くことが何を意味するか、田辺聖子ももちろんわかってることでしょう。
 産経の指摘が事実なら田辺について、呆れざるを得ません。以前から彼女の本を読んだことはない*2のですが今後も読まないでしょう。大体「名前を変えてない」つうなら文春だって名前を変えてないし、もちろん戦争扇動もしていたのですが。
 そして「戦争扇動」なら朝日、文春以外も「当時のマスコミ」は基本的に同じですし、むしろそれについて、一定の反省をしているのが朝日や毎日でしょう。無反省なのが例えば産経や文春の訳です。

 なお、ドイツ・イタリアでは、戦争中の新聞は、全て廃刊になったという。

 「つう事は産経も廃刊になるべきですね?(まさか産経だけは例外だと言いますか?)」「つうか、そういうあなたはあの戦争が間違った戦争だと言いたいのですか?(でも常日頃、正義の戦争だと言ってなかったですか?)」ですね。
 朝日や毎日に悪口さえ出来ればいいという考えしかないのでこういう馬鹿な発言が出るわけですが。


吉本興業・大崎会長 一問一答 反社との関係断絶を強化明言 闇営業処分「残念で仕方ない」 (1/3ページ) - 産経ニュース

 僕は闇営業という言葉を初めて知った。吉本では会社を通さない仕事も基本的にはOKです。ただ、反社会的勢力との付き合いは駄目。

 ということでこの発言を信じるならば「仕事を受ける前の会社への報告」はする必要があるのかもしれませんが「反社会的勢力など不適切な面がなければ、会社経由でない仕事でも基本的にOK」のようです。

*1:産経が取り上げられてないのは、「ウヨの田辺が産経批判を避けた」のか、単に「部数の少ない産経が眼中にない」のかが気になるところです。

*2:単に彼女に興味がないからであって、それ以上でもそれ以下でもないですが。つうか小生は基本「小説は時代小説(池波正太郎など)とミステリ(松本清張など)以外はまず読まない人間」ですが。

今日の中国ニュース(2019年7月14分)

【日本の議論】長期化する米中対立 簑原氏「戦争へつまずくかも」 柯氏「蜜月に戻らない」 - 産経ニュース

簑原俊洋
「中国が『日米は座視する』と誤算して台湾や尖閣諸島に侵攻すれば、戦争へとつまずいてしまうかもしれない」

 「簔原は正気か」ですね。無人島の尖閣ならまだしも人が住んでる台湾なんか攻めて「米国が座視する」わけがないでしょう。そしてそんなことは中国も分かってる。
 大体、中国は「独立宣言したら侵攻もありうる(裏返せば宣言しない限り侵攻しない)」としています。蔡英文が独立宣言しない限り侵攻するわけがない。


日米豪がフィジー軍支援で連携 攻勢の中国に巻き返し(1/2ページ) - 産経ニュース
省庁横断「インド太平洋使節団」が推進 日米豪のフィジー支援 - 産経ニュース
 こうした行為をどう評価するかはともかく「反中国の妄想」が酷すぎますね。「攻勢の中国に巻き返し」って「米豪、フィジーは勿論」安倍ですらそんな「反中国」は考えてないでしょう。産経もどこまで本気かどうか。ウヨ読者層に媚びた記事の気がします。


■M谷N子・明治大准教授のツイート

M谷N子*1
 どこがならずもの国家であるかのリトマス試験紙。→ウイグル問題で中国擁護、ロシアなど37か国が国連に書簡
ウイグル問題で中国擁護、ロシアなど37か国が国連に書簡 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
 中国・新疆ウイグル自治区におけるウイグル人や他の少数民族への処遇をめぐり、日本や欧米諸国などが今週、国連人権理事会に中国を非難する書簡を提出した。これを受けて今度は、37か国の国連大使らが12日、中国の対応を擁護する書簡を公開した。
 同自治区では、主にウイグル人ら100万人が収容施設に拘束されていると伝えられており、欧州連合EU)各国や、オーストラリア、カナダ、日本、ニュージーランドの大使らは今週、中国の処遇を非難する文書に署名していた。
 これに対し、ロシアやサウジアラビア、ナイジェリア、アルジェリア北朝鮮など、37か国のグループは12日、中国政府に代わって共同書簡を公開。ミャンマーやフィリピン、ジンバブエなども署名した。
 この書簡には、「われわれは、人権の分野における中国の顕著な成果をたたえる」「テロリズムや分離主義、宗教の過激主義が、新疆の全ての民族に多大なダメージをもたらしていることにわれわれは留意している」と記されている。
 国連人権理事会では通常、各国が非公開の席で交渉し、公式決議を作成しようとするため、公開書簡の形で応酬する事態は珍しい。

 こういうことを言うと狭量な「M谷女史とその不愉快な仲間たち(平たく言うとウイグルキチガイ)」は「ボーガスの野郎許さない!」「ウイグルと私たちの運動を馬鹿にするのか(俺:いや馬鹿にしてるんじゃなくて、物事は客観的に冷静に見ろって話ですよ)」「お前はウイグルのために何をしてるんだ?(俺:何もしてませんがそれが何か?)」などと激怒するのでしょうが、「ウイグル問題で中国に批判的かどうか」だけで「ならず者国家リトマス試験紙」とかいうのはまずすぎるでしょうよ(「サウジは大使館で殺人してるからならず者だ」なんてのは勿論反論にはなりません。そういう批判は個別にやればよろしい)。
 なら、「欧米と一緒に批判的な意見書に賛同した」日本の安倍はまともなのか。そんなことはない。
 この37カ国*2にしても「中国との経済関係を重視して中国擁護に動いたのだろう」とはいえるでしょうけど、「ならず者国家」呼ばわりはまずいでしょうよ。
 せいぜい、批判するとしたら「この37カ国には失望した」「その中国擁護は事実に反すると思う」程度が適切ですね。
 まあこういう発言をためらいなくしちゃうM谷氏が「まともな人間じゃない」つう事がわかったと言う意味ではむしろ彼女のツイートの方がリトマス試験紙じゃないか。まあ俺だったら「M谷氏とはお付き合いしたくない」ですね。いくらウイグルびいきでも度が過ぎてると思うので。
 とはいえ「ウイグル専門家の数自体がおそらく少ない」のでマスコミに彼女がよく出るのも仕方がないんでしょうね。俺は彼女みたいな狭量な人間は大嫌いですが。

M谷N子
 中国擁護国には、所謂「ならず者国家」以外に、中国に経済的に牛耳られている国も多い。その中でも特に気になるのが、同じテュルク民族の国であるはずのトルクメニスタンや、中央アジアの国でウイグル人は「隣人」であるはずのタジキスタン、国際連帯の精神はどこへ行った?のキューバ等々。

 M谷氏も「ならず者国家呼ばわり」はまずかったと思い始めたらしく発言を修正している点は評価できます。
 まあそれはともかくトルクメニスタンタジキスタンキューバはM谷氏にとってはならず者ではないようです(彼女の「ならず者」定義がよく分かりませんが)。

M谷N子
 幸いなのは、ウイグル人が多い国~トルコ、カザフスタンキルギス共和国ウズベキスタンが入っていないこと。隣接している国であったり、経済的に厳しい国であっても、決して擁護の側に回らないところに、彼らの良心を見た。

 「擁護しなかったことは嬉しかった」ならまだしも「良心」つうのはナイーブすぎますね。
 中国擁護をすれば、中国に喜ばれる反面、EU諸国(英独仏など)に恨まれる可能性もあるわけですからね。

*1:著書『亡命者が語る政治弾圧:中国を追われたウイグル人』(2007年、文春新書)など

*2:M谷氏ツイートに寄れば、アルジェリアアンゴラベラルーシブルキナファソブルンジコモロコンゴキューバ北朝鮮コンゴ民主共和国エリトリアガボン、イラン、ミャンマー、ナイジェリア、フィリピン、ロシア、ソマリア南スーダン、シリア、タジキスタンベネズエラジンバブエサウジアラビアパキスタン、エジプト、トーゴカンボジアオマーンカタールUAEアラブ首長国連邦)、バーレーンスーダントルクメニスタンクウェートカメルーンボリビア