今日の中国関係ニュースほか(4/29分)(追記・訂正あり)

 中国ネタを中心にいろいろ書いていくことにします。
■ニューズウイーク日本版『日本の相撲は「国技で神事で品格あり」?』楊海英*1
https://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2018/05/post-17.php
 国技というのは自称に過ぎません。
 昔はともかく既に「神道など明らかに信じてない」外国人力士を受け入れた時点で「神事」などとはいえないでしょう。
 数々のスキャンダルを考えれば品格があるとは言いがたい。まあ、こういうことを楊が書くのも「内モンゴル出身者」として白鵬鶴竜日馬富士などモンゴル出身力士に対する一部ウヨの暴言が不愉快だと言うことでしょう。

 大相撲をめぐる日本での意見を見聞きして、ずっと抱いてきた違和感が3つある。「国技であること」「神事であること」「力士には品格が必要であること」だ。

 国技、神事はともかく「力士には品格が必要」には俺は異論はないですが。
 まあ力士と言うよりは「スポーツ選手には品格が必要」ですね。先日の日大アメフト部反則タックルのようなことをされては困る。まあ「とてつもなく高い品格」を求める気はないですが、ある程度の品格は必要でしょう。 


毎日新聞・社説『WHOからの台湾排除 中国の圧力に道理はない』
https://mainichi.jp/articles/20180520/ddm/005/070/177000c
 そもそも台湾・蔡英文政権が「馬・前政権」との差別化をしたいがために中国に敵対的な外交をするからこうなったと言うことを無視する毎日新聞はバカとしか言い様がないですね。
 なぜ中国を一方的に非難するのか。蔡英文政権が外交路線を改めればすぐに解決することなんですが。


■産経【世界ミニナビ】友情を経済で圧倒、台湾と断交のパナマで中国支援の鉄道計画
http://www.sankei.com/west/news/180520/wst1805200002-n2.html

 昨年6月に台湾と断交し中国と国交を樹立した中米パナマで、中国支援による鉄道建設に向けた調査が始まった。
(中略)
 パナマのバレラ*2大統領は4月、ロイター通信のインタビューに対し「中国とともに、約450キロの鉄道の実現可能性について調査している」と認めた。
(中略)
 台湾とパナマは、清朝時代の外交関係を引き継いだとされる長年の友好国だった。蔡英文総統は総統就任直後の2016年6月に訪問してパナマ運河拡張工事の完成式典に出席し、友好関係を再確認していた。
 わずか1年後にパナマが中国に乗り換え、蔡政権には大きな打撃となった。台湾はパナマに多額の援助を行ってきたが、経済で中国に太刀打ちできない状態だ。
(中略)
 国交樹立でパナマと中国の関係強化は急速に進む。昨年10月、中国企業が1億6500万ドルを投じてクルーズ船用港湾の建設を始めたとロイターが報じた。同11月に訪中したバレラ氏は自由貿易協定(FTA)に向けた調査開始や中国向け経済特区の設立などで合意。今年4月には、中国国際航空が北京とパナマ市を米ヒューストン経由で結ぶ路線を開設した。
(中略)
 5月1日、カリブ海ドミニカ共和国が突如、台湾と断交して中国と国交を樹立した。前年のパナマに続いて2年連続、この地域で台湾から中国への乗り換えが起きたことになる。
(中略)
 台湾が恐れる最後の砦(とりで)での断交ドミノが、現実味を帯び始めている。

 蔡英文の外交失策としか言い様がないでしょう。


ニューズウィーク日本版『イスラム教徒に豚とアルコールを強要する中国・ウイグル「絶望」収容所』
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/05/post-10194.php
 「党文献の学習会参加強要」はともかく「豚肉と酒の強制」はちょっと信じられない記事ですね。もちろんそれは「中国が立派な国だから」という話ではなく、「豚肉と酒の強制」なんてばれたら「イスラムの戒律遵守(豚肉や酒の禁止)自体が犯罪行為だというのか!」つうことで全世界のイスラム国(中東諸国、インドネシア、マレーシアなど)を完全に敵に回すからです。
 「ウイグル反体制派を締め付ける」つうならまだしも。
 大体この記事って「元収容者の証言以外に根拠レス」ですし現時点では「豚肉と酒」について信用するのはリスキーすぎるでしょう。


■国基研『日中関係改善に前のめりは禁物』(冨山泰)
https://jinf.jp/weekly/archives/22782

安倍晋三首相は、日中韓サミットのため東京を先週訪れた李克強中国首相の北海道視察に同行し、帰国する空港で当初の予定になかった見送りを行うという下にも置かない対応ぶりを最後まで見せた。
・李首相の訪日における合意事項のうち、最も注目されるのは、中国の現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の関連で、日中両国が第三国でのビジネス展開を話し合う官民合同委員会の設置で一致したことだ。
・もし今回の官民合同委員会設置が一帯一路への協力へ向けて一歩踏み込んだものだとすれば、中国主導秩序への代替案を提供しようとする安倍首相のインド太平洋戦略との整合性が問われる。

ということで安倍批判をする国基研ですが、やはり腰が少し引けてますね。


■産経『対中傾斜に歯止め…太平洋島嶼国と「インド太平洋戦略」共有へ 島サミット共同宣言』
https://www.sankei.com/politics/news/180513/plt1805130001-n1.html

 政府は12日、日本が議長国を務め18、19日に福島県いわき市で開催する「太平洋・島サミット*3」の共同宣言に、安倍晋三首相が提唱する「自由で開かれたインド太平洋戦略」の重要性を盛り込む方向で調整に入った。中国から援助攻勢を受ける島嶼(とうしょ)国の「対中傾斜」に歯止めをかける考えだ。

 タイトルを見たときは

・確かに私、安倍は李首相の北海道行きに同行しました。『安倍は中国に最近傾斜しすぎ』という『右寄りの』支持者の皆様のご批判の声も承知しております。しかし私は『島サミット共同宣言』で『自由で開かれたインド太平洋戦略』を書き込むつもりです。私は中国傾斜にそれなりに自分で歯止めを掛けてるつもりです(安倍)

つう話かと思ったら「島嶼国の対中傾斜に歯止め」だそうです。
 まあ、最近の「安倍の李首相北海道行き同行」を考えてもこんな産経の主張は馬鹿げてるでしょうね。
 島嶼国首脳も「日本だって中国ビジネス目当てに、この間、李首相訪日を受け入れて李首相の北海道行きにわざわざ安倍首相が同行までして日中友好アピールしたのにヘンなこというなあ?。まあでも、どうせ『ただの紙切れ』で終わるんだろうから賛同しておくか。反対して日本に恨まれても嫌だし」位の話でしかないでしょう。

 中国による援助は島嶼国の軍事拠点化にもつながりかねない。実際、アフリカでは、巨額の対中債務を抱えたジブチ人民解放軍初の海外基地が建設された。豪メディアは先月、中国と南太平洋のバヌアツとの間で軍事拠点建設に関する事前協議が始まったと伝えた。両政府は報道内容を否定したが、バヌアツは対中債務が深刻とされる国の一つで、外務省幹部は「米国と太平洋を二分したい中国にとって、南太平洋の拠点は絶対にほしいところだ」と神経をとがらせている。

 いや基地を中国がジブチ(あるいはバヌアツ)につくったらなんなんだ、日本の国益に反するのか、て話ですよねえ(ちなみに日本もジブチPKOで一時ジブチ自衛隊基地を置いていました)。
 つうか「基地設置の是非はともかく」そもそも「借金負わされたからジブチはいやいや基地を認めた」て話でもないでしょう。借金がなくても「中国と金儲けしたいから基地が置きたいならウエルカムです」つう話じゃないのか。

 島嶼国側には、対中強硬姿勢が前面に出れば支援打ち切りを招きかねないという懸念があり、3月の島サミット準備会合ではインド太平洋戦略への協力に慎重な意見が相次いだ。
 日本政府はこうした事情も考慮し、戦略が特定の国を敵視したものではないことが理解されるよう、慎重に文言を調整する構えだ。

 まあ島嶼国側の懸念とやらもあるでしょうが日本だって露骨に中国批判なんかして「日本の野郎ふざけんな」つう中国の反発は買いたくないでしょう。何のために李首相訪日を受け入れ、安倍首相が李首相の北海道行きにまで同行して日中友好アピールしたのか、て話です。


■産経【田村秀男のお金は知っている】中韓首脳来日、真の魂胆は日本の円 (ボーガス注:経済分野でのトランプ政権の)恫喝に屈した韓国、トランプ攻勢に悩む中国
https://www.sankei.com/premium/news/180512/prm1805120007-n1.html
産経
■『日中映画共同製作協定に署名 トキのつがい提供も』
https://www.sankei.com/politics/news/180509/plt1805090037-n1.html
■【日中韓サミット】元立て投資に追い風、スワップ再開へ
https://www.sankei.com/economy/news/180509/ecn1805090037-n1.html
■【日中韓サミット】自由貿易で米保護主義に対抗
https://www.sankei.com/economy/news/180509/ecn1805090039-n1.html
■【日中韓サミット】日中、高齢者サービスでも協力 経産相が合意
https://www.sankei.com/economy/news/180509/ecn1805090052-n1.html
時事通信『対中輸出へ2精米工場指定=北海道と兵庫県−政府間で最終調整』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018050900566&g=eco
などという記事で解るように日中韓首脳サミットでは日本側も「中国への経済進出の進展(映画協定の締結など)」などの利益を得ており、当然ながら「中国が日本にすり寄ってきた」などと描き出すことは事実の歪曲でしかありません。
 しかしその事実の歪曲を恥知らずにもやって恥じないのが産経・田村の訳です。 


首相官邸『日中両首脳による北海道訪問』
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201805/11hokkaido.html

 平成30年5月10日、安倍総理は、中華人民共和国李克強(り・こくきょう)国務院総理と北海道を訪問しました。
 翌11日、両首脳は、札幌市で第3回日中知事省長フォーラムに出席しました。その後、苫小牧市の自動車製造企業の工場を視察し、続いて、恵庭市を訪問しました。最後に、総理は、新千歳空港で李国務院総理を見送りました。
 総理は、第3回日中知事省長フォーラムの挨拶で次のように述べました。
「本日は第3回日中知事省長フォーラムにお招きいただきまして、誠にありがとうございます。
 まず今回のフォーラムが、李克強国務院総理の御出席を得て盛大に開催されることを心からお祝い申し上げます。全国知事会会長を務める上田清司埼玉県知事及び李小林(り・しょうりん)中国人民対外友好協会会長の開催に向けた御尽力に敬意を表します。
 また、本日のフォーラムには、中国の四川省、河北省、遼寧(りょうねい)省、黒竜江省江西省から、省長や副省長の方々が参加されていると承知しております。皆様の御来日を心から歓迎いたします。
 日本から出席する、北海道、岩手県山形県、埼玉県、静岡県富山県鳥取県の知事の皆様と共に行われる本日の意見交換が実りあるものとなることを期待しております。
 そして李総理の北海道訪問に対し大変すばらしいおもてなしをされている高橋はるみ知事にも、私から心から感謝申し上げたいと思います。
 私も北海道に来るのをいつも楽しみにしておりますが、昨年、736万人の方々が訪日した中国の方々にも、ここ北海道は特に人気の高い目的地となっています。2008年に北海道を舞台として大ヒットした中国映画『狙った恋の落とし方。』、大変題名もいいと思います。
(中略)
 この映画は、中国の若者の北海道ブームの火つけ役になったと伺っております。このことは地方交流を活性化していく上で大きなヒントを与えてくれています。
 日中両国の友好都市交流は、国交正常化直後の1973年の神戸市と天津市の友好都市連携に始まり、現在ではその数は360組を超えています。
 地方交流は、日中関係がどのような状況にあるときでも、常に友好の源として両国の絆を途切れることなくしっかりとつなぎとめ、一つの世代から次の世代へと受け継がれてきました。
 本日のフォーラムでは、両国を取り巻く新たな情勢の下で、今後の地方交流の在り方について議論されると伺っております。特に、両国が共に直面している深刻な課題である少子高齢化を克服するためには、地方の活性化が不可欠です。私も地方創生を最重要政策として掲げ、地方の雇用創出、出生率の向上等に努めてまいりました。李総理も河南省遼寧省での(ボーガス注:党委員会書記の)経験もいかされ、貧困脱却を始め、中国全土の均衡のとれた発展に御尽力されていると伺っております。
 日中両国がお互いの経験を参考にしながら、地方の経済振興、観光振興、あるいは強靭な社会づくりのため、共に知恵を出し合い、有効な対策を講じていく。大切なことは、両国の戦略的互恵関係を目に見える形で実行に移すことであると思います。
 例えば、日本の医療介護に関するノウハウと中国のドローン技術をマッチングすることで、過疎地の医療介護サービスの向上や人手不足の解消を実現できないか。両国の協力の可能性は大きく広がっていると言えます。本日は、是非皆様の叡知(えいち)を結集して、日中両国の地方交流、地方協力の新たな形について活発な議論を行っていただきたいと思います。
 最後に、常日頃から両国の地方交流の第一線で御尽力いただいている御臨席の皆様に深い敬意と感謝を申し上げますとともに、本日のフォーラムの御成功を心からお祈り申し上げます。」

 長くなりましたがほぼ全文引用しました。

・今回のフォーラムが、李克強国務院総理の御出席を得て盛大に開催されることを心からお祝い申し上げます。
・李総理の北海道訪問に対し大変すばらしいおもてなしをされている高橋はるみ知事にも、私から心から感謝申し上げたいと思います。
・李総理も河南省遼寧省での(ボーガス注:党委員会書記の)経験もいかされ、貧困脱却を始め、中国全土の均衡のとれた発展に御尽力されていると伺っております。

などと、さんざん李首相におべっか三昧です。安倍も変われば変わるものです。
 ちなみにこのフォーラムの出席者ですが安倍首相、李首相以外は

http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/page4_003995.html
【日本側参加者】
 上田清司:埼玉県知事(全国知事会会長)
 高橋はるみ:北海道知事
 達増拓也岩手県知事
 吉村美栄子山形県知事
 川勝平太*4静岡県知事
 石井輶一*5富山県知事
 平井伸治*6鳥取県知事
【中国側参加】
 李小林*7(り・しょうりん):中国人民対外友好協会会長
 宋敬武(そう・けいぶ):中国人民対外友好協会副会長
 尹力(いん・りき):四川省省長
 許勤(きょ・きん):河北省省長
 唐一軍(とう・いちぐん):遼寧省省長
 王文涛(おう・ぶんとう):黒竜江省省長代理
 呉忠琼(ご・ちゅうぎょう):江西省副省長

だそうです。

参考

■狙った恋の落とし方。(ウィキペ参照)
 2008年公開の中国映画。映画後半の主舞台が日本の東北海道(釧路、阿寒湖、網走、厚岸、斜里、美幌)で、映画の大ヒットにより中国に北海道観光ブームを巻き起こしたといわれる。


時事通信『日中の協調ムード演出=初訪問の李氏を厚遇−安倍首相』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018051001268&g=pol

 安倍晋三首相が中国との協調ムードを演出している。10日には来日中の李克強首相に同行して北海道入りするなど異例の厚遇ぶり。日中平和友好条約締結40周年の機を捉えて関係を改善し、政権浮揚につなげたいとの思惑がにじむ。
 「競争から協調へ。日中はこの日をもって協調の時代に入った」。
 安倍首相は10日、東京都内のホテルで開かれたレセプションで乾杯の音頭を取り、李氏の訪日を「熱烈に歓迎」した。「力による現状変更の試みは大変遺憾」と中国批判を繰り返していた就任当初とは様変わりだ。
(中略) 
 変化が表れたのは昨年6月。安倍首相が中国のシルクロード経済圏構想「一帯一路」への協力姿勢を示したころから「雪解け」が加速し始めた。
(中略) 
 北海道入りした安倍首相は11日、李氏とトヨタ自動車北海道を視察後、昼食会を催す。手厚いもてなしを自身の年内訪中と習近平国家主席の来日に結びつけたい考え。ただ、内政では(ボーガス注:加計森友疑惑(公文書改竄含む)、PKO日報問題、福田前財務次官セクハラ問題と)相次ぐ不祥事による支持率低下で秋の自民党総裁3選を危ぶむ向きもある。今夏以降、首相の思惑通りに運ぶかは見えない。

 全く同感ですが、産経らウヨには「安倍の変節」を認めることはできないのでしょう。


■人民日報『李克強総理が中日平和友好条約締結過程の日本側代表と会見』
http://j.people.com.cn/n3/2018/0511/c94474-9459249.html

 会見には福田康夫*8元首相、河野洋平*9衆院議長、園田直*10元外相の子の園田博之*11中曽根康弘*12元首相の子の中曽根弘文*13、及び当時中日平和友好条約の締結作業に関わった元外務省幹部ら20人余りが出席した。

 「福田康夫元首相=日中平和友好条約締結時の首相・福田赳夫の息子。一時、ボアオ・アジア・フォーラム理事長を務めた」
 「園田博之氏=日中平和友好条約締結時の外相・園田直の息子」
 「河野洋平氏=日本国際貿易促進協会日中友好経済団体の一つ)会長」ですが中曽根弘文氏がなぜ出てくるのかよくわかりません。中曽根康弘元首相への評価か、はたまた彼が「元外相(麻生内閣)」だからか。
 田中真紀子*14日中国交正常化時の首相・田中角栄*15の娘)の名前が出てこないのが少し意外ではあります。


■産経【主張】日中経済関係 国益損なわぬ「協調」探れ
https://www.sankei.com/column/news/180511/clm1805110001-n1.html

 懸念するのは中国の広域経済圏構想「一帯一路」への協力だ。日中はこれを念頭に第三国市場を開拓する官民合同委員会を設ける。日本は従来、透明性や開放性などの確保を条件に協力する姿勢だった。さらに一歩踏み込んだ。
(中略)
 (ボーガス注:安倍、李)両氏は、自由で開かれた公正な経済秩序を構築することで一致した。だが、中国の価値観はその対極にあるからこそ、日本はインド太平洋戦略を講じたはずではないか。整合性がとれていない。
 官民合同委員会は慎重に運営すべきだ。成果を上げようと中国の膨張主義に手を貸せば、諸外国の信頼を失う。

 「日中韓サミットについての産経の見方」についてコメント抜きで紹介だけしておきます。


■日経『日本の色紙、中国人の心を包め 特種東海製紙が進出』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30314110Q8A510C1X93000/

・製紙国内8位の特種東海製紙は10日、4月に書籍や包装用に使われる高級紙で中国に進出したと発表した。
・「中国では高級な紙が多く使われるようになっている」と安武部長。お酒や食料品などの贈答向けに、箱に張り付けて使用したりする包装用の需要が増えているという。
・日本では電子媒体の登場を受けて紙の需要が急減しており、業界統計によると、国内の紙(板紙含む)需要は18年に8年連続で減少となる見通し。国内製紙会社が生き残るためには海外に進出するしかない。特種東海が高級紙で中国人の心を包むことができるかどうか。新たな挑戦は業界の注目を集めそうだ。

ということで「安倍の日中韓サミットの背景」にはこうしたこと(中国ビジネスの重要性)があるわけです。


日中韓首脳サミットとウヨ連中のツイート

石平太郎*16
 昨日の日中首脳会談、案の定、一帯一路に関する日中官民協議会の設置が合意された。日本はこれで、まさに火中の栗を拾う形で習近平による習近平のための経済版中華秩序の構築に巻き込まれていくことになるのだが、安倍首相と日本政府は一体何を考えているのか。

つうことで今のところ石平が安倍に悪口してるのを見つけました。ただ島田洋一櫻井よしこのツイートは明らかにこの件から逃げてますね。安倍批判どころか日中韓サミットに触れることすらしません(追記:コメ欄で指摘がありましたが、中国ウオッチャーのはずの福島香織もツイートで全くこの件に触れずに逃げています)。
 それはともかく今後もこの種の悪口を見つけたら紹介しましょう。多分ウヨ連中のほとんどは島田やよし子のように卑怯にもだんまりでしょうが。
 ただ例の大森勝久氏は「安倍はやはり中国の犬だった」とかかっ飛ばすんでしょうね。今から大森論文の馬鹿馬鹿しさが楽しみです。

石平太郎がリツイート
・hikaru
‏ 石平さんが言ってた
 李克強はわざわざ日本に来て東京に一泊、北海道に二泊の時点でおかしい
 普通に考えたら逆なのにマスコミはどこも指摘しない

 何がおかしいのかさっぱり解りません。「中国の魔の手が北海道に!」とデマ飛ばす気でしょうか。つうか「安倍も北海道に同行してること」や「高橋北海道知事と会談したこと」はこの理屈だと「安倍や高橋はバカor李首相とグル」というとんでもない話になるわけですが。


■I濱Y子のツイッター

I濱Y子さんがリツイート
@SFTJapan
 中国の李克強首相の来日に合わせて渋谷駅前でキャンドル・ヴィジルを行いました。
 SFTJの金田、南モンゴルクリルタイのオホノルド・ダイチンさん*17のスピーチの後「平和を願い行動する僧侶の会」の若麻績さんの読経に合わせ参加者一同で焼身抗議者をはじめとする犠牲者に手を合わせました。

 I濱先生なりの李首相批判なのかもしれませんが彼を招いた安倍を批判しないあたりが実にばかばかしい。これはI濱限定ではなく、彼女の類友連中も同じことですが。

I濱Y子
 欧米におけるダライラマのイメージ。
イチロー 異例の特別アドバイザー契約の理由」マリナーズGM「彼はダライ・ラマのような存在」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180504-00000062-spnannex-base

 チベットファン・I濱先生らしい喜びぶりですがこれ果たして「マリナーズGMにとってのダライイメージ」ではあっても「欧米人にとってダライイメージ」かどうかは疑問符がつくと思いますが。
 それはともかく大人げないこと言えばマリナーズイチローを厚遇するのは「ジャパンマネーがほしい」つう要素が大きいのであってこんなきれいごとじゃないでしょう。
 しかしアドバイザー契約ね。現役引退がついに見えてきたと言うことでしょう。既に44歳ですからね。「過去はともかく」今は「人気とかジャパンマネーとか無視して」単純な成績だけで見れば彼は現役選手として使いたいレベルじゃないでしょう。


大紀元共産主義の陰謀を明かすドキュメンタリー映画 知られざる事実に全米が驚愕』
http://www.epochtimes.jp/2018/05/29064.html

 同性愛者、フェニズム*18環境保護運動はいずれも共産主義者の計画だった。

 いつもながら法輪功のデマカルトぶりには呆れて二の句が継げません。
 ただのトンデモ極右のデマじゃないですか。特に同性愛は「共産主義がどうこう言う話」じゃない。共産主義マルクス主義)が存在する前から実際問題、同性愛は存在するわけですから(ついでに書いておけば実際にはスターリンソ連など『過去の共産国』では同性愛はむしろ迫害の対象だったと思います)。そして同性愛は「フェミニズム環境保護運動」などといった政治的指向と違って、「先天的に決まるもの」で当人の意思でどうにかなるもんじゃない。
 例えば小生は異性愛者ですが別に「自分で異性愛を選んだわけではない」し「今後、同性愛者に変わることもない」。これは同性愛者の方も全く同じですが。そこが同性愛のような性的指向(他にもロリコンとかスカトロとかいろいろありますが)が「政治信条や宗教とは違うところ」です。
 だから不幸なのは「同性愛のウヨ(三島由紀夫とか?)」ですよね。実際そういう人も過去に存在するようですが。


ダライラマ日本事務所『ダライ・ラマ法王、韓国と北朝鮮の両首脳を祝福』
http://www.tibethouse.jp/news_release/2018/180509_SouthNorth_Korea_20180430.html
 イヤー、日本ウヨと野合してる「日本ウヨの愛玩犬」ダライのことだからだんまりかと思ったら祝福だそうです。実に意外です。


産経
■来日中の李克強中国首相、衆参議長や与野党幹部と相次ぎ会談
https://www.sankei.com/politics/news/180510/plt1805100047-n1.html
■陛下、初訪中時に「温かい歓迎、懐かしく」 中国の李克強首相とご懇談
https://www.sankei.com/life/news/180510/lif1805100011-n1.html
■自民・二階俊博幹事長が訪中へ 700人規模
https://www.sankei.com/politics/news/180509/plt1805090032-n1.html
毎日新聞『中国首相、保護主義反対、日中連携が必要』
https://mainichi.jp/articles/20180511/k00/00m/020/089000c

https://www.sankei.com/politics/news/180510/plt1805100047-n1.html
・来日中の中国の李克強首相は10日、大島理森*19衆院議長や伊達忠一*20参院議長、与野党幹部と相次いで会談した。
・大島氏は、習近平国家主席の最側近として知られる栗戦書全国人民代表大会常務委員長(国会議長)から7月に訪中の招請を受け、日程調整していることを明らかにした。
・与党幹部との会談では、二階氏*21が「来訪を国民をあげて歓迎している」と語った。
公明党山口那津男*22代表に対しては、同党*23池田大作名誉会長に言及し「日中国交正常化日中関係の発展に多大なご尽力をいただいた」と語った。
・李氏は、立憲民主党枝野幸男*24代表や共産党志位和夫委員長ら*25野党党首とも会談した。

https://mainichi.jp/articles/20180511/k00/00m/020/089000c
 9日の日中首脳会談では、第三国での投資案件で協力するための官民フォーラムを新設することで合意。李首相は会合で「中国の(現代版シルクロード経済圏構想である)一帯一路と、日本の成長戦略をつなぎ合わせる実務協力も進化させる」と宣言。安倍晋三首相も「アジアの旺盛なインフラ需要に応える。競争よりも協調のメリットの方がはるかに大きい」と意義を強調した。
 また、経団連榊原定征*26会長は官民フォーラムについて「枠組みを活用して積極的に推進したい」との姿勢を示した。

 とりあえずコメント抜きで紹介しておきます。


■国基研『中南米に食指伸ばす中国の深慮遠謀』湯浅博(国基研企画委員)
https://jinf.jp/feedback/archives/22772

 中国の王毅外相はこの1月、南米チリの首都サンティアゴで、閣僚級による中国プラス中南米フォーラムに出席し、太平洋を越えた協力の道を強調する「一帯一路に関する特別声明」を出した。王は続くウルグアイでもバスケス*27大統領と会談し、一帯一路に参加することで「ウルグアイが発展への強い動力を得られる」などと、積極的に応じている。
 中国が中南米にその手を染めているのは、中南米に台湾と外交関係を結ぶ国が多く、これを遮断して中国との国交樹立を確立するためもあった。最近の例では、カリブ海ドミニカ共和国が中国と国交を樹立し、台湾は即日断交して経済援助を全面停止した。民主進歩党蔡英文政権が2016年に発足して以来、台湾と外交関係を解消したのは中米ではパナマに次いで2件目だ。
 中国は中南米地域への政治的影響力を高めるため、メディア、文化、学会、政治の4分野で人的交流を活発化させている。友好人士として「中国のチアリーダー」を獲得するのが狙いだ。中南米の学生に中国留学の奨学金を提供し、地元大学に中国を学ぶ孔子学院をつくり、政党関係者を中国に招待している。

 もちろん、中国に限らずある国が「可能な限り」世界各国(今回産経が取り上げてるのは中南米)において自国の国益を追求しようとするには当然のことです。非難されるようなことでは全くない。

 ラテンアメリカ開発発展センターのパブロ・カーディナル研究員は、中南米の国々が民主主義抜きの発展が可能なことを中国モデルから模倣する危険を指摘している。

 まあ馬鹿馬鹿しいですね。何も中国を持ち出さなくても、明治維新や朴チョンヒ韓国、蒋介石台湾など「民主主義抜きの経済発展」は過去にいくらでも事例があります。


■やまと新聞『日本ウイグル協会 李克強中国首相来日に合わせ緊急声明発表』
https://www.yamatopress.com/the-diet/29492/

 日本ウイグル協会のイリハム・マハムティ会長は、李克強首相が来日する8日、安倍晋三首相に対し、中国政府が東トルキスタンに設置している政治犯収容所を廃絶させるため、中国政府と国際社会に働きかけるよう求める緊急声明を発表した。内容は以下のとおり。
■日本ウイグル協会 緊急声明文
 日本国 内閣総理大臣安倍晋三 先生
1、日本政府は、ウイグル東トルキスタン)における、「再教育センター」の実情を暴くための人権査察団の編成を国際社会に呼びかけてください。
2、日本政府は、中国政府に対し、ウイグルにおける「再教育センター」の廃絶と、無実の人々の釈放を要請してください。
3、日本政府は、仮に中国政府がウイグルにおける人権弾圧を継続する場合、一帯一路政策を含む中国との経済関係を見直し、人権外交の立場から国際社会に中国への経済制裁を呼び掛けてください。

 まあ「1」「2」はいいとして「3」なんか非現実的にもほどがあるでしょう。


日経新聞『中国首相が初の来道、高橋知事「北海道をアピール」 』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30263500Z00C18A5L41000/
毎日新聞李克強首相、高橋北海道知事と会談』
https://mainichi.jp/articles/20180511/k00/00m/030/135000c

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30263500Z00C18A5L41000/
 中国の李克強(リー・クォーチャン)首相が10日と11日に北海道を訪問するのを前に、高橋はるみ知事は9日の記者会見で「北海道の地域の活性化に結びつける」と意気込みを述べた。中国の首相が来道するのは初めて。
(中略)
 中国の要人の北海道訪問は2008年7月の洞爺湖サミットに出席した胡錦濤*28国家主席(当時)以来、約10年ぶり。李首相は今回、東京以外では北海道のみを訪問先に選んだ。高橋知事は「大変ありがたく、大きいものと考える」と述べた。
 李首相に対し、高橋知事は中国と北海道との結びつきの広がりを伝え、その強化を求める方針。具体的には中国からの訪日客の増加や中国企業の道内誘致、農業分野の交流などを挙げた。高橋知事は「北海道のアピールをしっかり行い、地域の活性化になるような機会にしたい」と話した。

https://mainichi.jp/articles/20180511/k00/00m/030/135000c
 中国の李克強首相は10日、北海道を訪れ、札幌市のホテルで高橋はるみ知事と会談した。中国首相の来道は初めてで、首脳は2008年の北海道洞爺湖サミットの際に来道した胡錦濤国家主席(当時)以来10年ぶり。
 高橋氏は会談で「今、中国から多くの観光客が訪れ、着実に交流が進展するが、さらに拡大したい」と交流強化への期待を表明。李氏は「北海道は日本での重要な農業拠点で農業分野や科学技術で協力したい。高品質な農産物も輸入したい」と応じた。
 同日夜には知事主催の夕食会も開き、日中の経済関係者らが参加し、ウニやエゾシカ肉などでもてなした。高橋氏は2日間の李氏の道内滞在中、視察に同行し、道内産業をアピールする。李氏は11日、安倍晋三首相と共に、全国知事会などが主催する「日中知事省長フォーラム」に参加し、苫小牧市トヨタ自動車北海道の工場を視察した後、恵庭市の牧場で昼食を取る予定。

産経
■【北海道が危ない(上)】中国生まれの「反天皇」農場主が帯広で170haを取得したのはなぜか? 朝鮮総連議長らにもお披露目し
https://www.sankei.com/premium/news/160509/prm1605090005-n1.html
■【北海道が危ない(中)】中国が観光施設“爆買い” 進むチャイナタウン化 住民に危機感「中国人の街ができてしまう」
https://www.sankei.com/premium/news/160510/prm1605100006-n1.html
■【北海道が危ない(下)】日本が20年足らずで消滅? 空自基地周辺にも中国の影 ゴーストタウン化した中国人向け別荘地も
https://www.sankei.com/politics/news/160511/plt1605110003-n1.html
■【続・北海道が危ない(上)】謎の中国専用ゴルフ場 人目を避け、中国移民村? 「反天皇」農場主も着々と開発 
https://www.sankei.com/premium/news/160729/prm1607290005-n1.html
■【続・北海道が危ない(中)】札幌の高級住宅地に中国マンション 「民泊利用」消えぬ住民不安
https://www.sankei.com/premium/news/160730/prm1607300028-n1.html
■【続・北海道が危ない(下)】不動産買いあさる中国資本「日本が日本でなくなる」危機 「ウイグル化」する北海道が中国の自治区になる?
https://www.sankei.com/premium/news/160730/prm1607300034-n1.html
■【北海道が危ない 第3部(上)】小樽を見下ろす中国系の“要塞”は高台の元国有地 米軍の重要港が丸見えだった
https://www.sankei.com/premium/news/161006/prm1610060003-n1.html
■【北海道が危ない 第3部(下)】10年後は「中国32番目の省」…「中国人に不動産を斡旋する最終目標は永住だ」
https://www.sankei.com/politics/news/161007/plt1610070007-n1.html
■【北海道が危ない 第4部(上)】中国、釧路を“北のシンガポール”に 「孔子学院」開設計画、不動産の買収…拠点化へ攻勢
https://www.sankei.com/premium/news/170224/prm1702240007-n1.html
■【北海道が危ない 第4部(中)】中国資本の影が忍び寄る「北海道人口1000万人戦略」のワナ “素性”不明の発電所が多数存在…跡地は誰も把握せず
https://www.sankei.com/premium/news/170225/prm1702250034-n1.html
■【北海道が危ない 第4部(下)】日本の領土を国交省が“斡旋”…外国人向けにマニュアル作成 中国資本の不動産買収に“お墨付き”
https://www.sankei.com/premium/news/170226/prm1702260032-n1.html
■「北海道が危ない」に読者「中国の国家ぐるみの侵略計画」
https://www.sankei.com/column/news/170304/clm1703040004-n1.html
■【北海道が危ない 第5部(上)】苫小牧駒沢大が中国化する 譲渡先法人理事「中国共産党員」系列高は田中将大投手ら卒業の名門
https://www.sankei.com/life/news/170619/lif1706190008-n1.html
■【北海道が危ない 第5部(中)】中国資本が苫小牧にも触手…「二束三文の土地を10倍の値段で」
https://www.sankei.com/life/news/170620/lif1706200021-n1.html
■【北海道が危ない 第5部(下)】中国大使の釧路訪問がきっかけか トマム、スイス牧場、豊糠…何かが一斉に動き出した
https://www.sankei.com/economy/news/170621/ecn1706210005-n1.html
■【北海道が危ない・特別編】外資の「国土侵食」が加速 “中国人自治区”誕生の可能性も「武器を持たない戦争を仕掛けられている」
https://www.sankei.com/premium/news/170731/prm1707310005-n1.html
■【北海道が危ない】中国資本の買収「とんでもない事態が進行」特別ツアー参加者が報告書 
https://www.sankei.com/life/news/170828/trv1708280002-n1.html
などという例の産経の与太「北海道が危ない(中国の魔の手ガー)」を「自民・公明が支える高橋知事」が全く相手にしてないことが解ります。
 それにしても

・日本が20年足らずで消滅?
・「ウイグル化」する北海道が中国の自治区になる?
・(ボーガス注:北海道は)10年後は「中国32番目の省*29
・苫小牧駒沢大が中国化する
・中国資本が苫小牧にも触手
・“中国人自治区”誕生の可能性も

などという「当の産経ですらおそらく信じていない故意の中国誹謗デマ」が読める全国紙は産経だけでしょう。中国人どころか道民が「北海道を馬鹿にするな!」と怒っても文句言えないレベルの酷い与太です。
 それはともかく産経は「中国の魔の手が迫り、北海道が危ないのに、李克強首相・北海道訪問を喜ぶとは高橋はアホかー。高橋を黙認する自民党はアホかー」「高橋を失脚させなければいけない」と言い出すのか、それとも高橋知事批判するわけも行かず卑怯にだんまりでしょうか?


■産経【中国軍事情勢】台湾周辺演習は海峡危機の再来か 中国シャープパワーの真の狙いは?
https://www.sankei.com/premium/news/180508/prm1805080007-n1.html
 こうした行為の是非はひとまず起きます。いずれにせよ牽制であって、ガチで戦争する気はさすがにないでしょう。もちろん「牽制だから無視していい」つうことにはなりません。さすがに無視したからと言って軍事力行使はしないでしょうがなんらかの形で台湾への締め付けが強まるでしょうからね。

 野党、中国国民党委員の「演習は頼清徳*30行政院長(首相)が『私は実務的な台独工作者(台湾独立を主張する政治家)だ』と発言したからではないのか」と詰問する声がむなしく響いた。

 「むなしく」とか産経の勝手な感情表現はいりません。実際には空しいどころかそうした「中国との対立を無駄に高めるな」つう批判は結構強いでしょうが。


首相官邸
日中韓サミット・日韓首脳会談・日中首脳会談等
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201805/09jck.html
■中国文化展示会及び日中平和友好条約締結40周年記念 李克強中華人民共和国国務院総理歓迎レセプション
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201805/10china.html
■外務省『李克強・中国国務院総理の訪日:日中首脳会談及び晩餐会』
http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/cn/page1_000526.html
産経
■【日中首脳電話会談】安倍晋三首相発言全文「日中関係を次なる段階へ引き上げることで一致」
https://www.sankei.com/politics/news/180504/plt1805040012-n1.html
■『中国、日本にトキを11年ぶり提供へ 9日の首相会談で合意見通し、関係改善の象徴に』
https://www.sankei.com/world/news/180506/wor1805060047-n1.html
■【日中首脳会談】共同記者発表全文 安倍晋三首相「訪中楽しみ」李克強首相「両国の雨風は過ぎた」
https://www.sankei.com/politics/news/180509/plt1805090046-n1.html
■『日中映画共同製作協定に署名 トキのつがい提供も』
https://www.sankei.com/politics/news/180509/plt1805090037-n1.html
■【日中韓サミット】元立て投資に追い風、スワップ再開へ
https://www.sankei.com/economy/news/180509/ecn1805090037-n1.html
■【日中韓サミット】自由貿易で米保護主義に対抗
https://www.sankei.com/economy/news/180509/ecn1805090039-n1.html
■【日中韓サミット】日中、高齢者サービスでも協力 経産相が合意
https://www.sankei.com/economy/news/180509/ecn1805090052-n1.html
時事通信『対中輸出へ2精米工場指定=北海道と兵庫県−政府間で最終調整』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018050900566&g=eco

https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201805/09jck.html
総理は、晩さん会の挨拶で次のように述べました。
李克強国務院総理御一行の訪日を改めて心から歓迎いたします。今から40年前、ここ東京で当時の福田赳夫*31総理とトウ小平*32副総理が、日中平和友好条約の批准書を交換し、日中は両国の間に一つの橋を架けました。今や日中両国の間には、幾重にも橋が架かっています。
 その一つは国民交流です。40年前、年間4万人だった両国間の人の往来は、現在ではたった2日間で4万人を超えています。日本で勉強する中国人留学生も10万人以上と、諸国の中でもトップであります。2020年の東京五輪、そして2022年の北京五輪の機会も活用しつつ、これまで以上にあらゆる分野の国民交流を促進したいと思います。
 もう一つの橋は経済関係です。この40年間で日中貿易総額は60倍と飛躍的な発展を遂げました。現在では日本からの対中投資は1兆円を、中国における日本企業の拠点数は3万を超え、中国の雇用の創出にも大きく貢献しています。第二、第三の経済大国同士、日中は切っても切れない関係にあります。
 さらにもう一つ、地方交流です。日中両国の友好都市交流は、国交正常化直後の1973年、神戸市と天津市の関係構築を皮切りに現在ではその数は360組を超えています。地方交流は、日中関係がどのような状況にあるときでも途切れたことはなく、両国の絆となってきました。私も李克強国務総理と11日に札幌で開催される日中知事省長フォーラムに出席し、こうした地方交流の活気をじかに感じたいと思います。
 両国に架かる橋には枚挙にいとまがありません。昨年6月に誕生したパンダの赤ちゃん、シャンシャンを一目見ようと上野公園はあふれ返っていました。1972年の国交正常化の際に2頭のパンダ、カンカン、ランランが来園して以来のパンダブームをもたらしてくれたのです。今回の李総理の訪日に当たっては、中国から日本へのトキの追加供与が実現することになりました。これにも感謝申し上げたいと思います。
 今晩は、これまでの日中関係を政治、経済、学術、文化など様々な分野で支えていただいているトップリーダーの方々を御招待いたしました。皆様のおかげで今日の良好な日中関係があります。今後とも日中関係の発展のために御協力いただきたい、御貢献いただきたいと、この場をお借りいたしましてお願い申し上げる次第でございます。』

https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201805/10china.html
 総理は、レセプションの挨拶で次のように述べました。
『(前略)
 李総理の公式訪問に改めて熱烈な歓迎の意を表したいと思います。
 李総理とは昨日、2時間近くにわたり率直な意見交換を行いました。そして、充実した成果の多い会談になったと思います。そして、10年越しの課題であった海空連絡メカニズムの設置のほか、社会保障協定、映画共同製作協定、また金融協力、米の輸出拡大に向けた措置など、実に多くの具体的な成果を上げることができました。
(中略)
 40年前、私も李総理も、当時20代の若き青年でありましたが、当時の福田赳夫総理とトウ小平副総理という2人の偉大な政治家がここ東京で日中平和友好条約を批准し、40年間にわたる日中関係羅針盤をつくり上げてくれました。否、政治家だけではありません。その裏には当時の経済人の皆さん、日中友好団体の皆さんなど、日中両国の各界、各層の人々の活躍があったことは申し上げなければならないと思います。こうした先人たちの努力に対して、改めて深い敬意と感謝の気持ちを表したいと思います。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/cn/page1_000526.html
3 経済関係の強化
(1)安倍総理から、本年は中国の改革開放40周年であること、日本は一貫して中国の改革開放政策を支持・支援してきており、日本の対中投資は1兆円、中国における日本企業の拠点数は3万を超え、中国の雇用創出にも大きく貢献していることを説明の上、この基礎の上に、経済分野での新たな協力関係を構築していくことの重要性を強調した。
(中略)
(ウ)両首脳は、食品貿易について、日本産コメの対中輸出拡大に向け、精米工場等の追加が今回実現したことを歓迎した。また、東日本大震災後の日本産食品に対する輸入規制について、共同専門家グループを設立することで一致した。
(中略)
4 国民交流の促進
(1)両首脳は、良好な国民感情が二国間関係の安定的な発展に不可欠の基礎であるとの認識を共有し、本年の「40周年」記念事業や2020年の東京オリンピックパラリンピック及び2022年の北京オリンピックパラリンピックの機会も活用しつつ、観光、文化、防災等、あらゆる分野の国民交流をこれまで以上に促進していくことで一致した。
(2)観光交流については、昨年の中国人訪日観光客が延べ736万人に上ったこと、李総理が長年、日中間の青少年交流に尽力してきたこと等が話題になり、引き続きこうした国民間の往来を後押しすることで一致した。
(3)安倍総理から、今般の日中映画共同製作協定への署名や、本年4月に日中文化交流政府間協議が9年ぶりに再開したことに言及した上で、文化交流を進めることを確認した。

https://www.sankei.com/politics/news/180504/plt1805040012-n1.html
・安倍首相
『今月、李克強首相が(日本との2国間訪問の中国首相としては)8年ぶりに日本を訪問します。首脳レベルの往来を契機に、日中平和友好条約締結40周年の本年、あらゆる分野における国民同士の交流を飛躍的に拡大し、新しいスタートを切った日中関係を次なる段階へと引き上げていこうということでも一致をしたところであります。
 今回、初めての電話会談となったわけでありますが、このようにさまざまな課題に、まさに地域の平和と安定に責任を有する両首脳が意思疎通を図っていくということについても一致をしたところでありますが、今後ともこうした機会を捉えて、日中関係を緊密にし、関係を発展させていきたいとこのように思います。』

https://www.sankei.com/world/news/180506/wor1805060047-n1.html
 中国政府が日本に国際保護鳥トキのつがいを提供する方向で日本側と調整を進めていることが6日、分かった。9日に東京で開く予定の日中首相の2国間会談で合意する見通し。中国から日本への提供は11年ぶり。両国政府はトキ交流を関係改善の象徴としたい考えだ。日中関係筋が明らかにした。

https://www.sankei.com/politics/news/180509/plt1805090046-n1.html
・安倍首相
『日本のおいしいお米を中国の皆さんにもっと食べていただく。コメの輸出拡大に向けた措置も実現します。映画共同製作協定によって、大きなビジネスチャンスが生まれるとともに、両国民の文化面での相互理解が一層深まることが期待されます。』
『今回、私の訪中について李首相からお招きをいただきました。感謝申し上げるとともに、適切な時期に訪中できることを楽しみにしております。』
『今回、日中ハイレベル経済対話の下、省庁横断的な官民委員会を新たに設けるとともに、第三国において日中民間企業によるインフラ協力を具体的に進めていくため官民が一堂に集う新たなフォーラムを私と李首相のリーダーシップの下、設立することで合意しました。きたるべき私の訪中の際に、第1回のフォーラムを開催し、具体的な日中協力のプロジェクトをどんどん展開することでアジア各国の期待に応えていく考えであります』
『昨年は延べ700万人を超える中国人観光客の方々が日本にお越しいただきました。李首相が長年尽力されてきた青少年交流も広がりを見せてきています。こうした両国民の交流を今回の李首相の訪日を機に、あらゆる分野で一層拡大していきたい。明日は李首相と共に北海道を訪れる予定でありますが、わが国が誇る美しい北国の春を地元の人々とのふれあいも含め、李首相にどうか満喫していただきたいと考えております。私からは以上であります』
・李首相
『先ほど安倍首相からもお話がありましたように、私が繰り返して申し上げますと、中国側としては安倍首相が適切な時期に中国を公式訪問することを招請いたします。』
『金融協力の安定と発展は双方の、双方向の投資の拡大や、サービス貿易の協力の増進にとって重要な役割を果たしております。中国側と日本側が討議をした上で、両国の通貨スワップ協定の調印に決定し、今や関連の機関には関連の案文の協議を加速させようと関連機関に指示をしているところであります。また、中国側からは、日本側に2千億人民元のRQFII(人民元適格国外機関投資家)の枠を付与することを表明し、それによって日本側の対中投資のさらなる利便化にもつながると思いました』
『また、双方は、日本で人民元のクリアリングバンクの設立についても検討をしまして、中日の経済貿易協力は新たな段階に押し上げられようとしております。そして中国側としましては、日本側と第三国で協力を行う用意もあります。そのためにも、双方がしかるべきメカニズムを設立することで合意しました。その中にはハイエンドの産業が含まれるだけでなく、中国と日本が相互補完的な、経済分野において、また産業チェーンの異なる立場から第三国市場に対する、力強い協力の、競争力も含まれると認識しております』
『そして双方は人的、文化交流のさらなる拡大でも合意をいたしました。双方で民間、国民の友好感情の増進や、相互理解の増進につながることをより多くすることを約束しました。われわれとしても、今年は平和友好条約締結40周年の際に多様な記念行事を開催し、また今後、数年間に予定される東京五輪、北京の冬季五輪のというチャンスを生かして、日本側と文化、教育、スポーツ、地方、青少年交流や観光交流などさまざまな分野において協力を行い、両国民の心の距離を縮めていきたいと思っております』 
『さらに中国人民の日本人民に対する友好感情を表すべく、今回はわれわれからは日本側に新たに2羽のトキの個体を提供することを表明いたします。このような両国人民にも愛される動物を生かして、また日本側のトキの養育の改善にもつながることを楽しみにしております』
『安倍首相がおっしゃいましたように、明日には共に北海道を訪れます。そこで一つの重要な行事というのが、中日省長知事フォーラムに出席することでございまして、このような地方交流が両国の上下の意思疎通において重要な一環であると思います』
『また、中日は、世界主要な経済大国で、多国間貿易体系や、経済グローバル化の受益者とし、ともに国際貿易の自由化を守って、経済グローバル化の発展を推進することに合意しました。その自由貿易を土台にし、中日の経済協力、そして他国との協力の発展も、より一層増進させ、中日韓のFTA(自由貿易協定)の交渉や、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)協定の交渉のプロセスを推進し、地域経済一体化のプロセスを積極的に推進することで合意しました』

https://www.sankei.com/politics/news/180509/plt1805090037-n1.html
 日中両政府は9日、日中の共同映画製作の促進や円滑化を図る協定に合意し、東京・元赤坂の迎賓館で河野太郎*33外相と中国の王毅*34国務委員兼外相が署名した。
(中略)
 中国の映画市場は年々拡大し、世界第2の規模に成長したが、外国映画に対する上映制限もあり、日本映画は米ハリウッド映画などに比べ、上映本数や興行収入面で大きな後れをとっている。日本の映画会社にとっては、協定を通じて中国市場に参入しやすくなるといったメリットがある。

https://www.sankei.com/economy/news/180509/ecn1805090037-n1.html
 日中両首脳が金融危機時に互いの通貨を融通し合う通貨交換(スワップ)協定の早期再開を含む金融協力で合意し、日本企業や機関投資家中国ビジネスに追い風が吹きそうだ。人民元が安定的に調達できる環境が整うことで、現地企業との取引拡大につながる。
(中略)
 日本企業にとっては日中の金融協力が幅広く進むことへの期待が大きい。
 日中はこの日、日本国内で元取引を決済できる銀行の設置や日本の機関投資家が中国本土の株式や債券に元建てで投資できる3兆4千億円規模の枠の新設でも合意。大手銀首脳は「国境を越えた元取引が可能になり、海外勢と互角に戦える土俵が整った」と一連の金融協力を歓迎する。
 日本企業の中国本土での元建て債券(パンダ債)発行も昨年末に解禁された。

https://www.sankei.com/economy/news/180509/ecn1805090039-n1.html
 日中韓サミットでは、3カ国の自由貿易協定(FTA)や東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉加速でも一致した。世界の国内総生産(GDP)の2割を占める3カ国を中心に自由貿易を進めることで、トランプ米大統領が強める保護主義への対抗姿勢を打ち出した。
 日中間では金融危機の際、互いに通貨を融通しあう通貨交換(スワップ)協定の早期再開などで合意した。
 サミット後の共同記者発表で安倍晋三首相は「世界の政治経済において、大きな存在感を示すこの3カ国が力を合わせればできないことはない*35」と強調。
(中略)
 中国が提唱する経済圏構想「一帯一路」に関連して、日中が第三国市場を開拓するための官民合同の委員会を設けることでも一致した。
(中略)
 金融機関などが人民元で中国本土の証券に投資できるようにする3兆4千億円規模の投資枠を日本に認めることでも合意した。

https://www.sankei.com/economy/news/180509/ecn1805090052-n1.html
 世耕弘成*36経産相は9日、日中韓サミットのため来日した中国の鍾山商務相、何立峰国家発展改革委員会主任とそれぞれ会談した。サービス産業で相互協力の枠組みを作ることで一致し覚書に署名した。まずは高齢化社会をテーマに両国間で課題や対策について意見を交わす。
 日中の経済協力は製造業で進展してきたが、これをサービス業にも広げる。両国にとって高齢化が喫緊の課題であることから、この枠組みでは第1弾として介護や生活支援などの分野を取り上げる。年内にも中国でシンポジウムや商談会を開き、規制緩和などの環境整備を進める。
 来年以降は教育やスポーツ分野にも範囲を広げる見通し。日本企業にとっては中国市場への進出拡大、中国側にとっては得意のITのサービス業への活用が期待できる。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018050900566&g=eco
 日本と中国の両政府が、対中コメ輸出のための指定精米工場を2カ所追加する方向で最終調整に入ったことが9日、分かった。対象は北海道と兵庫県の精米工場になる見通し。国内のコメ消費が減少する中、巨大市場である中国への輸出拡大を目指す。同日午後の安倍晋三首相と中国の李克強首相との首脳会談で方向性を確認する。
 中国は、コメの輸入条件として同国が指定する精米工場での精米と、薫蒸(くんじょう)倉庫での害虫駆除を義務付けている。
 指定精米工場は現在、全農パールライス(東京)の神奈川工場(神奈川県綾瀬市)の1カ所のみ。中国にコメを輸出するには、この工場を通さなければならず、輸送費や割高な精米委託費が課題だった。
 主要産地である北海道と兵庫県の精米工場が指定されれば、全国各地からコメを集めやすくなり、輸送費の削減のほか、精米委託費の引き下げ競争を促すことが期待できる。2精米工場の周辺にある複数の薫蒸倉庫についても、中国側は指定倉庫として認める見通しだ。

 ということで「過去の反中国言動が嘘のように」中国との経済交流に力を入れる安倍です。ウヨ連中は内心では安倍の対中国外交に憤慨してるでしょうが「安倍以上の極右などポスト安倍有力候補(石破元幹事長、石原元幹事長、岸田政調会長など)にいない」のでまあだんまりでしょうね。


■産経『マルクス像寄贈は中国のプロパガンダか? 独で議論「独裁の土台」「毒のある贈り物」』
https://www.sankei.com/world/news/180504/wor1805040043-n1.html

 「資本論」で知られる哲学者*37カール・マルクスの生誕200年に合わせ、中国が出生地のドイツ西部トリーアに寄贈した彫像の是非をめぐり、議論が起きている。ドイツでは「共産主義の父」への評価が割れ、中国の政治宣伝との懸念もあるため。彫像は5日に除幕されるが、議論は今後もくすぶりそうだ。
 彫像はマルクスが書物を手にたたずむ姿で、土台を含む高さは5・5メートル、重さは2・3トン。中国人彫刻家が手がけた。中国側が寄贈を申し出て市議会が昨春、賛成42票、反対7票で受け入れを決めた。
 トリーアはローマ時代の史跡で知られる観光地でマルクスの生家もある。市は彫像設置で偉人をたたえるとともに「年15万人」(担当者)に上る中国人観光客の増加に期待も寄せる。
 ただ、ドイツでは共産党独裁や戦後の東西分断につながったとしてマルクスへの否定的な見方が根強く、旧東独時代の被害者支援団体は「マルクス共産主義独裁者の精神的土台」と彫像設置を批判。ライベ市長はこれに対し、「今ではマルクスを考察するよい時期だ」とし、冷静な議論の契機として理解を訴えた。
 さらに彫像設置への疑問に輪をかけるのが中国の寄贈という点だ。
 地元の中国専門学者ゾフェル氏は地元紙にマルクスの思想が中国の共産党支配の正当化に利用されていることを踏まえ、「彫像は中国の力を誇示するプロパガンダ」と批判。メディアでも「毒のある贈り物」(独紙ウェルト)との見方が上がっている。
 市側によると、中国側は「友好の贈り物」と説明しているといい、ライベ氏は「われわれは国の端の小さな都市。中国がそこで権力を示そうとしているとは考えない」と反論している。

 コメントなしで紹介だけしておきます。

【追記】

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-05-05/2018050501_03_1.html
赤旗『独大統領“マルクスは現代に通じる”、きょう生誕200年 多面的業績語る』
【ベルリン=伊藤寿庸】
 ドイツのシュタインマイヤー*38大統領は3日、ベルリンで、同国出身の思想家・革命家カール・マルクス生誕200年に当たり、マルクスの多面的な業績や現代的な意義について触れる講演を行いました。
 同大統領は、マルクスが「熱烈な人道主義、出版の自由、人間的な労働条件、8時間労働、女性の役割の評価、環境保護」に取り組んだと指摘。現代のグローバル化を予言し、“労働者と機械の競争”などの分析は、現代の労働者が直面するAI(人工知能)、ロボットなどの問題に通じると述べました。
 マルクスが、経済学者、哲学者、歴史学者社会学者だっただけでなく、ジャーナリスト、労働運動の指導者、教育者でもあり、(ボーガス注:当時のドイツ政府から)政治的迫害を受けた人、(ボーガス注:英国への)亡命者でもあると指摘。マルクスが「ドイツの思想家」であっただけでなく、国際主義を体現していたと強調しました。

 産経の「哲学者」よりはもっと幅広い概念である赤旗の「思想家」の方が適切な気がします。
 しかし「ドイツ社民党所属」とはいえ、「元外相にして大統領」がマルクスの功績を語るのだから、まあ、ドイツ全体としては「マルクスの功績をそれなりに認める」のが常識なんでしょう。


■産経『日中友好議連、習近平氏最側近と会談 日中関係の改善加速確認』
https://www.sankei.com/politics/news/180503/plt1805030055-n1.html

 超党派日中友好議員連盟(会長・林芳正*39文部科学相)は3日、北京の人民大会堂で、習近平国家主席の最側近として知られる栗戦書*40全国人民代表大会常務委員長(国会議長)と会談した。今年が日中平和友好条約締結40年に当たることを踏まえ、両国関係改善を加速させる方針を確認した。
(中略)
 高村正彦*41自民党副総裁、公明党北側一雄*42副代表、立憲民主党近藤昭一*43副代表、民進党離党を表明した岡田克也*44元代表が(ボーガス注:林氏と栗氏の)会談に同席した。

 自民、公明、立憲民主が日中友好を重視してることは明白ですが、同席者のいなかった希望、民進(あるいは時期的には希望、民進ではなく国民民主か?)、共産、社民、自由、維新などをどう考えるべきか、呼ばれなかったから行かなかっただけなのか、呼ばれても行かないのか、これらの同席者のメンツは中国が選んだのか、林氏が中国側の了解を得た上で選んだのかはともかく、彼らを選んだ理由は何か、元民主党幹部とはいえ今やそれほどの政治力があるとも思えない岡田氏がなぜ同席してるのかといったところが気になるところではあります。


■リベラル21『「下司(ゲス)」が「下種(ゲス)」を庇う安倍政権の惨状』のコメントが酷い
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4350.html#comment3354

 問題は、安倍晋三の次の展望がないことです。次も同じような内閣なら、安倍内閣を批判し追い詰め、退陣させてもほとんど意味がありません。
 あべじへい

 コメントが「悪い意味で」すごすぎて呆れました。
 安倍に比べたらまだ石破*45元幹事長や石原*46元幹事長、岸田政調会長(前外相)の方がまともでしょうに。「同じような内閣」て「憲法問題」「歴史認識問題」はともかく、「加計森友並みの不正」なんておそらく他の人間にはないでしょうし、「憲法問題」などでも安倍程の極右は「石破や石原、岸田」の中にはいないでしょう。まあ、「稲田朋美*47首相*48」とかよほど酷い後釜でない限り、今の安倍よりはあらゆる点でマシでしょうね。
 あべじへい(阿部治平?)は例えば「ウォーターゲートニクソンが退陣しても後釜のフォード副大統領はニクソンの部下だから無意味だ」とか言ってたんですかねえ?。
 あるいは朴クネ退陣後「野党が政権奪還し文在寅政権が誕生しました」が仮に「朴クネ与党が勝利していたら」朴の退陣に意味はなかったのか。
 そういう話じゃないでしょうに。
 ニクソンや朴、安倍並みの不正を容認することは決していい結果をもたらしません。後釜が「野党ではなく与党なら意味がない」つうそういう話じゃない。
 ちなみにこのコメントはリベラル21にも投稿しますが果たして掲載されるかどうか。俺はリベラル21には何度も不当にもコメント掲載を拒否されてますのでねえ。


■リベラル21『じわじわと緊張高まる台湾海峡:問題の根は深い、米中はどこまで本気か(下)』(田畑光永*49
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4354.html

 習近平*50は皇帝ではないが、皇帝気取りであることは最近の言動で明らかであり、彼が古い皇帝観の持ち主であることは、3月末に北朝鮮金正恩が中国を訪問した時の彼自身の満足そうな顔にはっきりと表れていた。

 ばかばかしい。誰だって自分の思いが叶えばうれしいでしょうし、それをいちいち皇帝気取りなどと曲解する必要はどこにもありません。この種の反中国バカは自分の言ってることが街宣右翼と同レベルだという自覚はないんでしょうか。

 ウイグルチベットはもともと中国ではないではないかと言っても無意味である。とにかくいったん中国に入ったものを手放すのはそれだけ徳が失われ、それだけ政権の寿命を縮めると考えるからである。

 スペインのカタルーニャ独立運動、英国のスコットランド独立運動への中央政府の扱いとて「独立を認める気はない」という点では中国と同じでしょう。どこの世界に自国の一部が独立することを積極的に認める国があるのか。そして、英国はともかく、自治州首相を海外亡命に追い込んだスペインのやり口は相当に問題でしょう。

 1972年の日中国交回復の時、日本は台湾の中華民国との外交関係を切って、中国と国交を結んだのであるが、当時の毛沢東周恩来は国交断絶後の日本と台湾の関係を心配し、実務的関係に支障がないようにすることを日本に望んだのであった。彼らには自己の統治に自信があった。

 というより、台湾について強権的態度に出られる程、国力がなかったという逆の話じゃないのか。
 そして現・中国政府も「台湾と他国との国交樹立(あるいは国交樹立を目指してると見なされても仕方がない台湾軍との共同軍事演習などの行為)」は否定していますが「台湾と他国との民間交流」までは否定はしていませんが。


■産経【激動・朝鮮半島安倍晋三首相、中国習近平国家主席と電話会談で調整
https://www.sankei.com/politics/news/180503/plt1805030044-n1.html
 李首相も訪日予定ですし、ウヨ連中が期待する程の反中国路線を安倍はとらないわけです。


朝日新聞日中韓首脳会談、東京で9日開催 北朝鮮問題協議へ』
https://www.asahi.com/articles/ASL5176BNL51UTFK01G.html
■読売新聞『日中韓首脳会談、9日に東京で…首相が正式発表』
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180501-OYT1T50122.html
毎日新聞北朝鮮核問題、日中韓首脳会議、東京で9日開催』
https://mainichi.jp/articles/20180502/k00/00m/010/131000c
日経新聞日中韓首脳会談、9日に東京で 首相が表明』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3005069001052018PP8000/
産経新聞安倍晋三首相、対北で「議論尽くす」 9日の日中韓サミット東京開催を発表 文在寅*51大統領初来日へ』
https://www.sankei.com/politics/news/180501/plt1805010022-n1.html

 発表は5/1、首脳会談は5/9です。「水面下でそんなことやってたのか」感が強いですねえ。
 以前から安倍がマスコミに対し「日中韓首脳会談をできる限り早期に行いたい」とはいっていたとはいえ、「開催約1週間前の発表」「ゴールデンウイーク突入後5/1に5/9開催を発表」つうのは明らかに「小泉訪朝発表的サプライズ」「(安倍の過去の)プーチン*52訪日発表的サプライズ」による「加計森友隠し狙い」といった要素は明らかにあるでしょう。しかしマスコミ各社も気づかなかったもんなんですかねえ。それとも気づきながら「安倍のサプライズに協力してやったのか」?。
 まあ、「以前から安倍がやりたいと言っていた」、あるいは

日中韓首脳会談(ウィキペ参照)
・2008年12月13日:
 太宰府市麻生太郎*53首相、温家宝*54首相、李明博大統領
・2009年10月10日:
 北京市鳩山由紀夫*55首相、温家宝首相、李明博大統領
・2010年5月29日・30日:
 済州島鳩山由紀夫首相、温家宝首相、李明博大統領
・2011年5月22日:
 東京、菅直人*56首相、温家宝首相、李明博大統領
・2012年5月13日:
 野田佳彦*57首相、温家宝首相、李明博大統領
・2015年11月1日:
 ソウル特別市安倍晋三首相、李克強*58首相、朴槿惠大統領

ということで「過去にこうした日中韓首脳会談をやっていた」ということで小泉訪朝発表や南北首脳、米朝首脳会談程のサプライズじゃないですけど。
 そうすると安倍のことなので、支持率が急激回復とかまずないと思いますが、「これで支持率が回復したら解散しよう」とか思ってるのか?。いやでも解散の口実がでっちあげにくいからさすがにそれはないか?
 安倍が中韓に行くのではなく、あちらさんが来てくれることで、安倍シンパウヨも「中韓が安倍様に屈した」とか言い訳しやすいわけです。まあ明らかに事実に反しますけどね。その理屈だと小泉訪朝とか「第一次安倍政権での安倍の訪中、訪韓」とかどうなるんだって話ですし。
 しかし李首相*59と文大統領が来るそうですが、どんな首脳会談になるもんですかね。

https://www.asahi.com/articles/ASL5176BNL51UTFK01G.html
 ヨルダン訪問中の安倍晋三首相は1日午後(日本時間同日夜)に記者会見し、北朝鮮問題について「(日朝)平壌宣言に基づいて拉致、核、ミサイルを包括的に解決し、不幸な過去を清算して、国交正常化を目指していく。我が国の方針は一貫している」と述べた。

 少なくとも建前ではずっとそうなんですが、そして「拉致、核、ミサイルを解決し」という条件付きとはいえ、それでも安倍の口から「日朝平壌宣言に基づき、国交正常化を目指していく」といわれるとなんとも複雑な気持ちになります。それにしても帰国してから会見してもいいのに、あるいは逆に外遊前に発表してもいいのに「ヨルダンで会見」ですか。そんなに国内で会見したくなかったんですかねえ。

https://www.asahi.com/articles/ASL5176BNL51UTFK01G.html
 首相は「麻生財務相には再発防止を徹底するとともに、組織を立て直し、責務をしっかり果たしてもらいたい」と述べ、続投させる方針を重ねて示した。

 そこまでよくもまあ麻生なんかかばうもんです。再発防止なんか「はめられたという声もある」なんて放言するセカンドレイプ野郎・麻生にできるわけもない。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180501-OYT1T50122.html
 首相は会見で、北朝鮮に「完全、検証可能、不可逆的」な核・ミサイル廃棄への具体的な行動をとらせるために各国と連携する必要性を強調した。

 ここで大事なのはあの安倍ですら「北朝鮮問題解決のためには中韓との協力が大事なんです」と言ってることですね。当たり前ですけど。しかしだったら「慰安婦銅像を撤去しろ」とか挑発的言動も大概にしたらどうなのか。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3005069001052018PP8000/
 李氏は(中略)11日には札幌で開く日中知事省長フォーラムに出席。安倍首相も同行する方向で調整している。日中両政府がめざす関係改善と首脳の相互往来実現に向け弾みを付ける。


 「札幌へ向かう李氏へ安倍が同行」とか「首脳の相互往来実現目指す(既に李氏は今回来るので、問題は習氏の訪日です)」とか、櫻井よしことかウヨ連中は見たくない記事でしょうねえ。
 「何で李に同行するんだ!」とか内心では相当憤激してるんじゃないか。

*1:最近の著書として『中国とモンゴルのはざまで:ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(2013年、岩波現代全書)、『植民地としてのモンゴル:中国の官制ナショナリズムと革命思想』(2013年、勉誠出版)、『ジェノサイドと文化大革命内モンゴルの民族問題』(2014年、勉誠出版)、『モンゴルとイスラーム的中国』(2014年、文春学藝ライブラリー)、『チベットに舞う日本刀:モンゴル騎兵の現代史』(2014年、文藝春秋)、『狂暴国家中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『日本陸軍とモンゴル:興安軍官学校の知られざる戦い』(2015年、中公新書)、『モンゴル人の民族自決と「対日協力」:いまなお続く中国文化大革命』(2016年、集広舎)、『「中国」という神話:習近平「偉大なる中華民族」のウソ』(2018年、文春新書)など

*2:外相、副大統領などを経て大統領

*3:正式名称は「日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議」。日本、キリバスクック諸島サモアソロモン諸島、ツバル、トンガ、ナウルニュージーランド、ニウエ、バヌアツ、パプアニューギニアパラオ、フィジーマーシャル諸島ミクロネシア連邦、オーストラリア、アメリカが参加国。

*4:早稲田大学教授、国際日本文化研究センター教授、静岡文化芸術大学学長を経て静岡県知事。第1次安倍内閣教育再生会議委員。前任の静岡県知事だった石川嘉延のブレーンとして知られる。著書『富国有徳論』(2000年、中公文庫)、『文明の海洋史観』(2016年、中公叢書)など

*5:消防庁長官を経て富山県知事

*6:元総務官僚。鳥取県総務部長、副知事を経て県知事

*7:党副主席、副首相、国家主席中国人民政治協商会議全国委員会全国政治協商会議)主席を歴任した李先念氏の娘

*8:森、小泉内閣官房長官を経て首相。

*9:中曽根内閣科技庁長官、宮澤内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*10:佐藤内閣厚生相、福田内閣官房長官、外相、鈴木内閣厚生相、外相など歴任

*11:新党さきがけ幹事長、たちあがれ日本幹事長など歴任

*12:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などをを経て首相

*13:小渕、森内閣文相(科技庁長官兼務)、麻生内閣外相、自民党参院議員会長など歴任

*14:村山内閣科技庁長官、小泉内閣外相、野田内閣文科相など歴任

*15:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

*16:『「日中友好」は日本を滅ぼす! 歴史が教える「脱・中国」の法則』(2005年、講談社プラスアルファ文庫)、『中国大虐殺史:なぜ中国人は人殺しが好きなのか』(2007年、ビジネス社)、『中国の崩壊が始まった!』(2008年、ワック文庫)、『なぜ、日本人は日本をおとしめ中国に媚びるのか』(2009年、ワック文庫)、『中国のメディアが語る中国経済崩壊の現場』(2009年、海竜社)、『中国の経済専門家たちが語るほんとうに危ない!中国経済』(2010年、海竜社)、『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(2013年、PHP新書)、『日中新冷戦構造』(2013年、イースト新書)、『中国崩壊カウントダウン』(2014年、宝島社)、『「全身病巣」国家・中国の死に方』(2014年、宝島SUGOI文庫)、『世界征服を夢見る嫌われ者国家 中国の狂気』(2014年、ビジネス社)、『習近平にはなぜもう100%未来がないのか』(2015年、徳間書店)、『暴走を始めた中国2億6000万人の現代流民』(2015年、講談社)、『なぜ中国は覇権の妄想をやめられないのか』(2015年、PHP新書)、『「死に体」中国の宿命』(2015年、宝島SUGOI文庫)、『リベラルの中国認識が日本を滅ぼす:日中関係プロパガンダ』(共著、2015年、産経新聞出版)、『これから始まる中国の本当の悪夢:習近平に迫る経済壊滅、政権分裂、国内大乱』(共著、2015年、徳間書店)、『狂気の沙汰の習近平体制 黒い報告書』(2016年、ビジネス社)、『日本・インドの戦略包囲網で憤死する中国』(共著、2016年、徳間書店)、『冗談か悪夢のような中国という災厄』(2017年、ビジネス社)、『教えて石平さん。日本はもうすでに中国にのっとられているって本当ですか?』(2017年、SB新書)、『習近平の終身独裁で始まる中国の大暗黒時代』(2017年、徳間書店)、『なぜ日本だけが中国の呪縛から逃れられたのか:「脱中華」の日本思想史』(2018年、PHP新書)、『なぜ中国は民主化したくてもできないのか』(2018年、KADOKAWA)、『中国が日本に仕掛ける最終戦争:習近平の帝政復活で』(共著、2018年、徳間書店)、『なぜ中国・韓国は近代化できないのか:自信のありすぎる中国、あるふりをする韓国』(共著、2018年、勉誠選書)など非常識右翼著書多数

*17:原文のまま。本当は「オルホノド・ダイチン」が正しい。しかしこういう間違いする女史も誰かが「ダライ・マラ」とか書き間違ったら怒り出すんだろうなあ。まあさすがに「マラ」て書き間違えると「悪意はなくても」日本語だとまずい意味になるけど。

*18:原文のまま。もちろん「フェミニズム」が正しい。なお、フェミニズムの定義にもよりますが「サッチャー英国首相」「メルケルドイツ首相」など「保守女性の政治活動」もフェミニズムに当たると見なすならば当然ながら「フェミニズム共産主義」ではありません。もちろん「左派の女性政治活動家」も当然いますが。

*19:村山内閣環境庁長官森内閣文相(科技庁長官兼務)、小泉内閣農水相自民党国対委員長(小泉、第一次安倍、福田、麻生総裁時代)、幹事長、副総裁(谷垣総裁時代)などを経て衆院議長

*20:自民党参院国対委員長参院幹事長などを経て参院議長

*21:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て幹事長

*22:公明党参院国対委員長政調会長などを経て代表

*23:原文のまま。もちろん正確には「同党と深いつながりの池田創価学会名誉会長」ですよね。名誉会長ってのは同党(公明党)のポストではありませんので。

*24:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)などを経て立憲民主党代表

*25:「ら」で片付けないでほしいですね。他の国民民主、社民、自由、維新などが幹部が会ったのかどうかが気になるところですので。

*26:東レ社長、会長を経て相談役最高顧問

*27:モンテビデオウルグアイの首都)の市長などを経て大統領

*28:中国共産主義青年団共青団)中央書記処第一書記、貴州省党委員会書記、チベット自治区党委員会書記などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*29:自治区と省は違いますが産経的にはどうでもいいのでしょう。

*30:台南市長を経て首相

*31:岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*32:党副主席、副首相、人民解放軍総参謀長などを経て党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席。

*33:第三次安倍内閣国家公安委員長を経て第四次安倍内閣外相

*34:駐日大使、中国共産党中央台湾工作弁公室主任(国務院台湾事務弁公室主任兼務)などを経て国務委員(外交担当)兼外相

*35:歴史問題で中韓相手に散々挑発的言動をしながらこういうことが臆面もなくいえる安倍はやはり恥知らずのバカなのでしょう。

*36:第1次安倍内閣首相補佐官(広報担当)、第2次、第3次安倍内閣官房副長官などを経て第4次安倍内閣経産相

*37:「哲学者」ねえ?。まあ間違いじゃないんですが、むしろ「政治活動家」じゃないか?。

*38:ドイツ社民党所属。シュレーダー内閣・連邦首相府長官(1999〜2005年:日本の官房長官に当たる)、メルケル内閣外相(2005〜2009年、2013〜2017年1月)などを経て2017年3月から大統領

*39:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相などを経て第四次安倍内閣文科相

*40:西安市党委員会書記、黒龍江省長、貴州省党委員会書記、党中央弁公庁主任などを経て全国人民代表大会常務委員長(党中央政治局常務委員兼務)

*41:村山内閣経済企画庁長官、小渕、福田内閣外相、森内閣法相、第一次安倍内閣防衛相など歴任

*42:公明党政調会長小泉内閣国交相公明党幹事長など歴任。

*43:菅内閣環境副大臣民主党幹事長代理、民進党副代表などを経て立憲民主党副代表(選対委員長兼務)

*44:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)、代表を歴任

*45:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相を歴任

*46:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相を歴任

*47:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相を歴任

*48:まああり得ませんが。

*49:著書『トウ小平の遺産:離心・流動の中国』(1995年、岩波新書)、『勝った中国・負けた日本:記事が映す断絶八年の転変(1945〜1952年)』(2015年、御茶の水書房)など

*50:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*51:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*52:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相などを経て大統領

*53:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相。現在、第二〜四次安倍内閣副総理・財務相

*54:党中央弁公庁主任、党中央書記処書記、副首相などを経て首相(党中央政治局常務委員兼務)

*55:細川内閣官房副長官新党さきがけ代表幹事、民主党幹事長(小沢代表時代)などを経て首相

*56:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相などを経て首相

*57:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)を歴任

*58:中国共産主義青年団共青団)中央書記処第一書記、河南省長、党委員会書記、遼寧省党委員会書記、第一副首相などを経て首相(党中央政治局常務委員兼務)

*59:日中韓三国首脳会談がスタートした麻生内閣時点からずっと「国家主席ではなく首相」とはいえ、安倍と中国の微妙な関係を考えると「うちの習主席は安倍ごときに呼び出されてホイホイ行く人間と違いますから」つう安倍へのイヤミとか、「北朝鮮外交は李首相が担当者」とかいろいろ理解は可能でしょう。

今日の産経ニュース(4/20、21分)ほか(追記・修正あり)

アエラ『安倍退陣後は岸田禅譲内閣へ「二階副総裁、菅幹事長の人事手形も」』
https://dot.asahi.com/aera/2018042100009.html

 自民党重鎮*1によれば、「ポスト安倍」の党の幹部人事について、「改憲を主導してきた高村正彦*2副総裁*3二階俊博*4幹事長へ交代。後任幹事長に菅義偉官房長官を充てる。官房長官には総裁選のカギを握る竹下派加藤勝信*5厚生労働相を充てて恩義を売り、麻生氏は相次ぐ財務省の不祥事により辞任必至でしばらく蟄居するが、事実上のキングメーカー*6になる。既に岸田文雄政調会長への禅譲を最優先に人事手形が打たれた。場合によっては、石破茂元幹事長でもいい。皆、ポストと利権が欲しいだけだ」と明かす。

 もちろん「二階副総裁、菅幹事長の人事手形」などという指摘が本当かどうかは解りません。さすがに産経ではないのでこの自民党重鎮が「朝日の捏造で実在しない」つうことはないでしょうが、半匿名であることといい、「安倍辞任の流れをつくりたい」、あるいは逆に「安倍に石破を攻撃させたい」など「ある種の情報工作」の疑いは当然あるでしょう。
 ただそのことをどうこう言う気は俺的にはありません。
 問題は「自民支持率はともかく安倍政権支持率は大幅に落ちている(加計森友疑惑の安倍の存在が自民党にダメージを与えかねないが、安倍を切り捨てればなんとかなるのではないか)」ということであり、そこから「安倍を下ろそう」という動きが表面化してることをこの記事は示してるのではないかということです。
 

【ここから産経です】
■希望・細野氏*7「無所属でできることを見極めたい」 新党参加を否定
https://www.sankei.com/west/news/180421/wst1804210068-n1.html
 まあ細野ももう政治的に終わったとみていいんじゃないか。何せ「同志を集めて新党を別途つくる」というんじゃないわけですから。


■【民進・希望合流】23人が新党不参加 衆院野党第一党は困難 参院も大幅な勢力縮小
https://www.sankei.com/politics/news/180421/plt1804210004-n1.html

 民進党では中川正春*8文部科学相江田憲司*9元代表代行、小川敏夫*10参院議員会長ら13人が新党不参加の方向だ。
 希望の党では松沢成文*11参院議員団代表や細野豪志環境相ら6人がすでに不参加を正式表明している。これに加え、田嶋要*12大串博志*13小川淳也*14本村賢太郎の各衆院議員も、新党に加わらない意向を周辺に伝えていることが判明した。
 現時点で態度が固まっていない民進党岡田克也*15常任顧問、野田佳彦*16前首相、安住淳*17財務相らは離党して無所属で活動することも検討しており、最終的に不参加者が30人超に膨らむ可能性がある。

 産経が名前を挙げた人間以外にも
民進・真山氏*18が新党不参加 無所属か立民入党検討
https://www.47news.jp/localnews/prefectures/kanagawa/2289591.html
なんて人間が不参加だそうです。
 一方で

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018041700944&g=pol
 新党参加を目指す議員は、現時点で民進党平野博文*19国対委員長篠原孝*20元農林水産副大臣ら3人程度にとどまる。

なんて参加派もいるわけです。
 まあこういう「希望+民進=新党」への不参加連中が
1)自民に行く
2)新党をつくる
3)立民に行く
4)無所属、のどれになるかといったところですね。


安倍晋三首相、靖国神社に「真榊」奉納 春季例大祭
https://www.sankei.com/politics/news/180421/plt1804210023-n1.html
■「深い憂慮と遺憾」 靖国神社への奉納に韓国外務省が声明発表
https://www.sankei.com/world/news/180421/wor1804210030-n1.html
 もちろん政教分離の観点においても、「A級戦犯が合祀されてるので戦前美化の疑いがある→対外関係の悪化」という意味でも愚かな行為です。

 水落敏栄日本遺族会会長(文部科学副大臣

 こう言っては何ですが

賀屋興宣
 戦前、近衛*21、東条*22内閣蔵相。戦後、自民党政調会長(池田総裁時代)、池田*23内閣法相など歴任
古賀誠
 橋本*24内閣運輸相、自民党幹事長(森*25総裁時代)など歴任
尾辻秀久
 小泉内閣厚労相参院副議長など歴任

という歴代の会長(大臣、党三役など経験)に比べれば「文部科学副大臣」とはずいぶんと格落ちしたもんです。遺族高齢化による政治力の衰退の表れでしょうか。


■【関西プチ遺産】国家政策でなくなっても地域信仰は消えず 為志神社
https://www.sankei.com/west/news/180421/wst1804210012-n1.html

 田んぼの中に小さな森。足を運んでみると為志(いし)神社というお宮だった。境内に「為志神社遺蹟(いせき)」の石碑があり、傍らに昭和57(1982)年10月17日の日付で、以下のような由来が記されている。
 為志神社は、平安時代延喜式には忍海(おしみ)郡二社の筆頭に記載される由緒正しい神社であったが、明治39(1906)年に出された神社の数を減らし合祀(ごうし)せよとの国からの勅令で、明治43年2月8日に葛木坐火雷(かつらきいますほのいかづち)神社(笛吹神社)に合祀された。だが、廃社後も人々は社殿の跡に為志神社遺蹟の石碑を建て、あたかも社殿に対するようにこれを崇敬してきた。人々の志が実って社殿を再建し、祭神を還(かえ)し為志神社の再興が成就した、と。
(中略)
 明治政府は神道を重視し、神道を中心に据えた政治を行ったと何となく思いがちである。しかし、重視したのは(ボーガス注:靖国神社など)国家の方針にとって必要な神・神社であった。いかに地域の人々にとって心のよりどころとなっていたとしても、政府の方針と直接合致しない神・神社は、整理・統合されてしまったのである。

 産経とは思えない面白い記事であり、かつ国家神道について考える上で重要な指摘(国家神道はあくまで国家のための神道なので、「氏子の意思が国家の方針に反する」と評価されたときは、氏子の意思が無視された)と思いますので紹介しておきます。
 なお、産経記事には書いていませんが、「為志神社の再興」について「為志神社を整理統合した側の後継者」である神社本庁がどう関与したのか気になるところです。


■「琉球独立」を国連会議で主張 「民族独立総合研究学会」のメンバー
https://www.sankei.com/west/news/180421/wst1804210044-n1.html
 記事本文(共同通信配信記事)は

 米ニューヨークの国連本部で開催中の先住民問題の会議に、沖縄独立を掲げる「琉球民族独立総合研究学会」のメンバーが参加し、日本政府は固有の文化を持つ沖縄の人々を「先住民」と認めるべきだと主張、在日米軍基地が沖縄に集中している問題の解決を訴えた。

であってどこにも「独立を主張した、なんて書いてない」ので、タイトル(産経が独自に書いた?)と本文に明らかに乖離がありますね。実際には「少なくともこの会議*26においては琉球独立など主張されなかったのに産経が故意の捏造または勝手な妄想で、共同配信記事に対してでたらめなタイトルをつけてるのではないか」という疑念を感じます。
 なお、「琉球独立論」と「米軍基地県外移設論」「沖縄先住民族論」は全く別の問題ですし、「沖縄先住民族論=国際的定説」でしょう。
 例えば、別に日本共産党は「琉球独立論」の立場ではないですが、「米軍基地県外移設論」「沖縄先住民族論」は主張してるわけです。
 なお産経以外の記事をも紹介しておきます。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-704359.html
琉球新報・座波幸代のワシントン報告『土地を奪われ 選挙の民意反映されず… 先住民フォーラムで親川氏が沖縄の現状報告』
【ワシントン=座波幸代本紙特派員】
 先住民族の権利保護と拡大について話し合う「第17回先住民族問題フォーラム」が16日からニューヨークの国連本部で始まった。琉球民族独立総合研究学会の親川志奈子共同代表が18日、関連イベントに登壇し、沖縄の人々の土地に米軍基地が造られ、新しい基地建設を許さないと選挙で民意を示しても、意思決定に反映されていない現状を伝えた。
 フォーラムは5日間の日程で開催。同学会共同代表の友知政樹沖国大教授や県系人ら6人が参加している。
 「先住民の人権擁護者とアジアにおける土地の権利」をテーマにしたイベントで、うちなーかんぷーを結い、着物で登壇した親川さんはフィリピン、マレーシアの代表らと、先住民族が伝統的に守ってきた土地における持続可能な開発と意思決定に関わる権利について話し合った。歴史的に不正義を押し付けられている共通点を通し、先住民の声を意思決定に反映させることが重要だと確認した。
 親川さんは琉球王国が日本に併合され、沖縄戦を経て米軍基地が造られた歴史を紹介。米兵らによる性犯罪や殺人、米軍機墜落事故などを挙げ、「基地があることで続いてきた問題だ」と指摘。普天間飛行場閉鎖と土地の返還を求めているにもかかわらず、日米両政府が移設先として名護市辺野古に新基地建設を強行することに「先住民の声を無視して進めることが問題だ」と訴えた。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-704858.html
琉球新報琉球独立学会、基地の存在が性犯罪誘発 国連フォーラムで声明 /沖縄』
【ニューヨーク=座波幸代本紙特派員】
 ニューヨークの国連本部で開催中の第17回先住民族問題フォーラムは19日の会議で、琉球民族独立総合研究学会の東新川藤佳さん(米カリフォルニア在、パシフィカ大学院大学学生)が声明文を発表した。
 沖縄の人々が直面する問題として(1)米軍基地が女性や子どもたちへの性的暴行や教育環境の脅威を引き起こしている(2)琉球民族の遺骨が未返還となっている(3)安倍晋三首相が琉球国が(ボーガス注:少なくとも琉球処分以前は)独立国だったことを否定する発言をした−ことの三つが、「先住民族の権利に関する国際連合宣言」に反しているとして、政府に直ちに是正するよう求めた。
(中略)
 2014年、国連自由権規約委員会は政府に対し、「締約国(日本)はアイヌおよび琉球(沖縄)の人々の伝統的な土地および天然資源に対する権利を十分保障すべきである」と勧告。さらに、同年、国連人種差別撤廃委員会で「ユネスコ琉球(沖縄)の民族、歴史、文化および伝統の独自性を承認したにもかかわらず、琉球(沖縄)の人々を先住民族として承認しない締約国(日本)の立場を遺憾に思う」との見解を示している。
 また、フォーラム関連行事の舞台で、同学会メンバーの米ニューヨーク在住で同沖縄県人会元会長のてい子・与那覇トゥーシーさん、野村流音楽協会三線教師の比屋根良直さん、県系ブラジル4世のヴィトール金城さんが三線の演奏や空手・琉球舞踊を組み合わせた演舞を披露した。

 琉球新報記事のどこにも「独立主張」なんて書いてありません。
 もちろん「琉球処分以前は独立国なのに、日本政府がそれを否定しているのは許せない」つうのは当然ながら「独立主張」ではありません。
 やはり産経がデマタイトルをつけたとみるべきなのでしょう。いつもながら論外のデマ新聞です。
 なお「琉球民族の遺骨が未返還」については以下の記事を紹介しておきます。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-694382.html
琉球新報『百按司墓持ち出し遺骨、京大に返還協議要請 /沖縄』
 旧帝国大学の人類学者が戦前、沖縄県今帰仁村の百按司(むむじゃな)墓から遺骨を持ち出した問題で、今帰仁村教育委員会が3日までに、遺骨を保管している京都大学に返還に向けた協議を要請したことが分かった。照屋寛徳*27衆院議員が3月に送った公開質問状に対し、京都大が「今帰仁村教育委員会から同村運天人骨資料について協議の要請を受けたところであり、今後、対応について検討する予定」などと回答していた。
 京都大にはこれまで研究者団体などが返還を求めてきたが、行政が働きかけるのは初めて。遺骨返還に向けた動きが本格化する可能性がある。
 京都大は回答で、返還の意思や保管状況については「総合博物館の所蔵品については現在、順次調査を進めている」「いまだ全体の把握には至っていない」として回答しなかった。
 照屋氏は3日、京都大に再び公開質問状を送った。返還する意思の有無や返還時期を、質問状到着後10日以内に答えるよう求めた。
 旧帝国大学の人類学者によって持ち去られた琉球人遺骨を巡っては、台湾の国立台湾大学が保管している63体を返還することで県、今帰仁村と合意している。京都大学はこれまで遺骨を保管していることは公表しているが、返還するかどうかは明らかにしていない。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-686480.html
琉球新報『「遺骨保管は不正義」 京大に返還訴訟も 那覇でシンポ』
 日本オセアニア学会(山本真鳥会長)の公開シンポジウムが21日、那覇市沖縄県立博物館・美術館で開かれた。松島泰勝*28龍谷大学教授が、昭和初期に旧帝国大学の人類学者らによって沖縄から多数の遺骨が持ち出され、返還されていない問題を報告した。
 松島氏は遺骨返還を求め、遺骨を保管している京都大学に対して集団訴訟を提起する考えを改めて示した。
 松島氏は「盗掘は刑法上の犯罪だが、窃盗物の保管も共犯だ」「琉球国の礎を築いた先祖の遺骨が琉球人のやり方で埋葬、供養されないという不正義がある」と京都大学を批判した。その上で「再埋葬されることによって遺骨はモノから人になり、生者との関係性が回復する。脱植民地化の政治的象徴となる」と強調し、遺骨の返還を求めた。
 ニュージーランド先住民族マオリを研究している深山直子*29首都大学東京准教授は「植民地主義の下で劣位に置かれた点で、沖縄とオセアニアは通じる。その文化を住民中心の視点でどう語り、生かすか。オセアニア研究が沖縄に貢献できる点は多い」と語った。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2018022602000124.html
東京新聞『戦前に持ち去った琉球人遺骨 京大、返還も調査も依然拒む』
 沖縄県今帰仁村(なきじんそん)の中世の遺構「百按司墓(むむじゃなばか)」(村指定有形文化財)から昭和初期に京都帝国大(現・京都大)の研究者が遺骨を持ち去った問題。琉球新報などが同大での保管が続いていることを報じて一年がたつが、有志らが求める返還に大学側は応じようとしない。沖縄に対する歴史的差別の象徴ともいえるこの問題は、植民地主義への反省という国際的な流れに反し、こじれる一方だ。


新宿御苑桜を見る会 首相、拉致問題「前進に全力」
https://www.sankei.com/world/news/180421/wor1804210022-n1.html
 出席したからといって「いろいろとしがらみもあるでしょうから」安倍シンパとか自民シンパとか必ずしもいえないでしょう。
 とはいえ

「ひふみん」こと将棋棋士加藤一二三さんや平昌五輪スピードスケート女子団体追い抜き金メダリストの高木美帆さん、タレントの梅沢富美男さん

といった出席者はどういう思いで出席したのだろうとは思います。


■【産経抄】4月21日
https://www.sankei.com/column/news/180421/clm1804210003-n1.html

 米誌タイムが毎年発表している「世界で最も影響力のある100人」に、今年は日本から安倍晋三首相とソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が選ばれた。選評で豪州のターンブル首相は、安倍首相について「強いリーダーで、粘り強く勇気がある」「他者の意見に耳を傾ける柔軟性も持つ」とコメントしている。

 ターンブルも笑えない冗談は大概にしてほしいですね。
 なお、俺は安倍に影響力があるか疑問に思いますが
1)そもそも経済大国日本の首相は誰でアレ、それなりの影響力を世界に持つ
2)影響力とは「いい影響力に限られない」
3)この「影響力のある100人」には産経が大嫌いな「中国の習近平*30国家主席*31」「北朝鮮金正恩国務委員長」「ロシアのプーチン*32大統領」なども選ばれてることを指摘しておきます。
 もちろん金正恩選出は「金正恩は素晴らしい政治家だ」という話ではない。米国の雑誌タイムがそんな立場の訳はないわけで、そういう意味では安倍の選出は産経が言う程「すごいことでもない」でしょう(ウィキペディア「タイム100」参照)。

 1年以上にわたり政策論争ではなく醜聞追及だけを繰り返す*33野党は、国民の目にどう映っているだろうか。すでに政党支持率*34が雄弁に物語っている。

 やれやれですね。安倍の内閣支持率20%台に触れない産経です。
 そもそも「加計森友や福田セクハラ」での安倍批判は野党支持を必ずしも意味せず「石破や石原、岸田に交代しろ(自民党支持者)」つう意味もありうるわけですが。

【追記】
中央日報『韓国の文在寅大統領、米タイム誌「最も影響力ある100人」に』
http://japanese.joins.com/article/731/240731.html

 タイム誌が文大統領を選定したのは、2月の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)を契機に特使外交を通じて南北首脳会談開催に合意し、米朝首脳会談を仲裁する役割をした点が高く評価されたからだ。
文大統領を推薦したマーク・リッパート前駐韓米国大使は「文大統領が2017年5月に大統領に当選した後、金委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)北朝鮮労働党中央委第1副部長を平昌冬季五輪に招請し、南北首脳会談に合意した後、北米首脳会談も仲裁するなど、北朝鮮問題に関連して劇的な動きを引き出した」と評価した。

 ということで産経の「安倍様がタイムの100人に選ばれた、万歳!」だと文在寅氏が選出されたことはどう評価されるんでしょうか?
 なお、

http://japanese.joins.com/article/728/240728.html
中央日報『韓国の文在寅大統領、世界の「偉大な指導者」4位…政治家では1位』
 文在寅ムン・ジェイン)大統領が米国の経済誌フォーチュンの「2018世界の最も偉大な指導者50人」リストで4位になった。
同誌は19日、現代社会が直面した問題に取り組む政治家、思想家、活動家などを選定し、「2018世界の最も偉大な指導者50人」を発表した。
同誌は文在寅大統領を4位にランキングし、「文在寅大統領は前大統領が弾劾された状況で昨年5月に政権を握ったが、最低賃金引き上げ、健康保険の適用拡大、財閥への影響力強化など公正な経済状況をつくるための改革に迅速に着手した。南北和解の序幕となるトランプ米大統領金正恩キム・ジョンウン北朝鮮労働党委員長の対話局面を用意するうえで中心軸の役割をしてきた」と選定理由を明らかにした。
最も偉大な指導者1位には米フロリダ州の高校銃乱射事件後に銃規制を主張しながら動き始めた学生たち、2位には「ゲイツ財団」設立者のビル・ゲイツ*35夫妻、3位には世界に反性暴力運動を起こした「#Me Too運動」が選ばれた。

https://www.iwate-np.co.jp/article/kyodo/2018/4/21/33360
岩手日報『「偉大な指導者50人」に中満氏、米経済誌選定、日本人で唯一』
 米経済誌フォーチュンは20日までに、2018年の「世界の偉大な指導者50人」を発表し、日本人では唯一、国連の軍縮担当上級代表の中満泉*36事務次長が37位に入った。中満氏はツイッターhttps://twitter.com/nakamitsuun)で「私自身ではなく、国連の軍縮の取り組みが認められた」とコメントした。
 シンクタンク、スティムソンセンターのフィンレイ代表は中満氏について「頭脳明晰な現実主義者。静かだが積極的な行動が、シリアでの化学兵器使用が地域紛争に発展するのを防いでいる」との紹介文を寄せた。

 ということで、フォーチュン50には「日本人としては安倍は選ばれず(中満氏が選ばれた)、一方、文氏は選ばれた」そうです。


■【主張】財務省とセクハラ 徹底調査と迅速な処分を
https://www.sankei.com/column/news/180421/clm1804210002-n1.html
 福田の個人的犯罪と言うこともあって比較的まともな産経です。安倍は批判しないもののついに麻生財務相については批判を始めました。麻生更迭をはっきり求めないもののずいぶん思い切ったもんです。

 これは品性の問題である。

 品性の問題と言うより「女性の人権の問題」ですね。

 麻生太郎副総理兼財務相は事実認定について「申し出てこないとどうしようもない」と述べた。これでは省を挙げた恫喝(どうかつ)に等しい。
 テレビ朝日による被害事実の公表後も、麻生氏は「(セクハラ疑惑で)本人が全否定されるものではない」と語った。国民の不快感が届いていないらしい。

 いやー産経がここまで麻生批判するとはねえ。もはや産経も「麻生更迭は避けられない」「安倍様も守るためなら麻生など切って捨てよう」という考えに達したのかもしれません。ともかく珍しく産経が正論です。

 上司が相談を受けながら自社で報道しなかったテレビ朝日や、録音データを週刊誌に提供した女性記者にも批判はある。だがこれらは一切、福田氏や財務省にとっての免罪符とはなり得ない。

 これまた「テレ朝はともかく、女性記者に対する批判は全くの言いがかりであり、そもそもお話にならない」という点を除けば、おっしゃるとおりです。つうかこの産経社説は明らかに「福田のセクハラは事実だ」という前提に立っていますね。そういう意味では「安倍退陣や麻生大臣更迭を主張するかしないか」という点はともかく、産経社説の認識と「野党など安倍政権批判派の認識」は「福田のセクハラはは事実であり、批判されてしかるべきだし、にもかかわらず福田を擁護した麻生の責任は重大だ」という点ではかなり共通してるわけです。
 加計森友疑惑での「そもそも疑惑など存在しない」という態度とはかなり違う。まあそれは「あれだけ証拠が出れば福田は逃げ切れない」「産経にとって福田や麻生などある意味どうでもいい。安倍さえ守れればそれでいい。安倍はむしろ福田と麻生を切るべきだ」つう要素が大きいでしょうが。
 まあでも安倍には麻生は切れないんでしょうねえ。

 財務省はまず、公表した一方的な聴取結果を撤回すべきである。その上で第三者による調査結果を速やかにまとめ、厳正な処分を断行しなくてはならない。そのためにも、辞表を提出した福田氏を省内にとどめておくべきだ。

 いや退職金支払いを停止さえすれば福田が役人辞めたって問題ないんじゃないですかねえ。そしてその後、「セクハラは事実なので退職金は支払いません」でいいんじゃないか。

 新潟県では米山隆一知事が金品の授受を伴う不適切な女性関係を理由に辞表を提出した。

 「余計なこと書くな」ですね。「野党だって米山ガー」と開き直ってると疑われかねない文です。


■【正論5月号】眞子さまを悩ませるマスコミ こんな「開かれた皇室」でいいのか 文芸評論家 富岡幸一郎
https://www.sankei.com/premium/news/180422/prm1804220001-n1.html
 別に例の報道は「皇室が開かれてるから」起こってるわけでは全くないわけです。
 例の小室君に善意に理解すれば「週刊文春、新潮など一部マスコミが小室君をデマ中傷してる」、悪意に理解すれば「小室君が問題を抱えてるからで、むしろ週刊誌報道はすばらしい。小室君のようなろくでもない人間と真子さんは結婚などしない方がいい」つう話になります。どっちにしろ「開かれた皇室」つう話とは全く関係ない。


■【財務次官セクハラ疑惑】熊谷俊人千葉市長、ツイッターなどで持論展開
https://www.sankei.com/politics/news/180420/plt1804200034-n1.html
 前からこの市長はその言動からバカでクズで「政治家の資格ゼロ」だと思っていて
■子どもが熱中症になってもいいらしいmukkeさん(副題:mukkeは千葉市長と一緒に熱中症で死ねばいいのに)(追記あり
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20140530/1432190876
という記事でid:Mukkeというバカとセットで批判したこともありましたが、やはりバカでクズですね。
 千葉市民はこんなバカを市長にするな、さすが森田健作なんかバカを知事にするアホ県民はやることが酷いなと言いたいですね。まあそういうと埼玉県民の俺には「埼玉の上田知事はどうなんだ!。つくる会副会長・高橋史朗を県教育委員にしたり、『自衛隊は人殺しの訓練してる』と無神経発言したり、石原慎太郎の選挙で応援演説したり、埼玉県だって大概じゃねえか!」というブーメランが待ってるわけですが。

「セクハラ発言の有無を抜きに、異性の記者と1対1で会う時点で脇が甘すぎると言わざるを得ません」とした

 おいおいですね。「ハニートラップにはめられた」つう話じゃないんだから「脇が甘いつう話じゃない」でしょう。
 つうか「有無を抜きに」て、あれほど明確な証拠「録音」があるのに何をほざいてるのか。自民党の選挙支援を受けてて福田を批判しづらいなら余計なこと言わないで黙ってろ、千葉市政に関係ねえだろ、て話です。
 つうか「セクハラをしたいから1対1で会う」わけです。そもそも呼び出したのは福田次官の方です。どんだけこの市長はバカなのか。


■【自民党総裁選】竹下亘*37竹下派新会長「財政再建やる人になってほしい」
https://www.sankei.com/politics/news/180420/plt1804200031-n1.html

 誰を支持するかは白紙で、今後の政治情勢を見極めて判断する考えを示した。

 つまりは石破*38元幹事長か、石原*39元幹事長か、岸田政調会長(前外相)か、ポスト安倍に誰がなるか、見極めて勝ち馬に乗ろうと言うだけの話です。
 まあ、きれい事ではありますが本来政治の建前はそういう話じゃないでしょう。まあ竹下派に総裁候補がいないと言うことも大きいのでしょうが。
 当選回数と経歴(閣僚など重要ポストの経験)を考えれば「小泉*40内閣沖縄・北方等担当相、福田*41内閣金融担当相、自民党政調会長(谷垣*42総裁時代)、第二次安倍内閣経産相などを歴任した」茂木・現経済財政担当相(前政調会長)が一応「竹下派の総裁候補」なのでしょうが、遠い将来はともかく、ポスト安倍として彼を総裁選に立てても勝てないという判断なのでしょう。


■【彦根警察官射殺】逮捕後の実名報道に対して、日弁連が報道機関に抗議
https://www.sankei.com/west/news/180420/wst1804200080-n1.html
 容疑者が少年ですし、逮捕後なら、一般人に警戒を呼びかける必要もないから日弁連が批判するように実名報道する正当な理由は何もないでしょう。


■【三重「正論」懇話会詳報】八木秀次*43講演「男系継承こそ天皇たるゆえん」
https://www.sankei.com/west/news/180420/wst1804200072-n1.html
 何でそんなに女帝を否定したがるんですかね?


野田聖子*44総務相兼女性活躍担当相、女性記者と懇談へ セクハラ疑惑 「生の声聞き、政策に生かす」
https://www.sankei.com/politics/news/180420/plt1804200012-n1.html
 こんなくだらないパフォーマンスよりも福田セクハラの徹底究明を安倍や麻生に求めるとか、「総務官僚に福田のような記者相手のセクハラがないか調査する」とか実質的なことをやったらどうなんですかね?


■【加計学園問題】加計学園めぐり「柳瀬総理秘書官とも面会」メール 文科省調査で発見
https://www.sankei.com/life/news/180420/lif1804200014-n1.html
 愛媛県文書と大まかな内容が一致すると言うことは柳瀬氏が嘘をついてることの傍証がまた一つ見つかったといえるでしょう。
 しかしこういうのが表に出るというのはもちろんいいことですが、もはや官僚どころか政治家(この場合、林*45文科相)さえもが「安倍の疑惑隠しに下手に関わるとかえってやばいから、出せるもんは全部表に出そう」つうことかもしれません。


■【財務次官セクハラ疑惑】麻生太郎*46財務相の辞任など申し入れの野党議員 警備員がブロックし騒然 財務省、福田次官のセクハラ疑惑で
https://www.sankei.com/economy/news/180420/ecn1804200021-n1.html
 タイトルが「疑惑→問題」となったのに、また「問題→疑惑」に戻っています。テレ朝記者の名乗りや福田辞任で「もはや安倍政権も福田も渋々でもセクハラを認めるだろう」「下手に福田擁護なんかしたらかえってまずい、あんなん福田の個人的犯罪じゃないか」と思って「疑惑→問題」にしたら当てが外れて慌てて「問題→疑惑」に戻したと言うことでしょう。つまりは産経と比べても福田や安倍、麻生の感覚は異常だと言うこと、そして産経の報道での判断基準は安倍の考えにそうかどうかと言う異常な話だと言うことですがそれはさておき。
 相手は国会議員であること、セクハラはもはや否定できない事実であることを考えればこうした「居直ってる」と疑われかねない態度はとるべきではないでしょうにねえ。


■【産経抄】4月20日
https://www.sankei.com/column/news/180420/clm1804200002-n1.html

 オックスフォード大学への留学経験もある政治学者の槇氏*47は、自由と規律を重んじ、学生に「紳士たれ」と説いた。
防衛省統合幕僚監部の3等空佐が、民進党小西洋之参院議員に暴言を吐いた。路上で小西氏に対し、「お前は国民の敵だ」と繰り返し罵声を浴びせたという。槇氏の教えに反する愚行であり、弁解の余地はない。小西氏は「身の毛がよだつ話だ」と憤る。

 もちろん罵声を浴びせたことは問題ですが、それが「礼儀知らずだ」という話にしかならない産経は実にくだらない。

 今回の3等空佐の暴言については、昭和7年に海軍青年将校らが当時の犬養毅首相を暗殺した五・一五事件まで持ち出して、民主主義の危機を訴える新聞まである。

という指摘があるように、罵声の内容が「国賊呼ばわり」というのは「515事件(犬養*48首相暗殺)や226事件(高橋*49蔵相、斎藤*50内大臣、渡辺陸軍教育総監を暗殺)の青年将校永田鉄山・陸軍軍務局長を暗殺した現役軍人・相沢三郎並みに危ない」「最悪、515や226、永田暗殺(現役軍人によるテロ)のような自衛官によるテロさえやりかねない」という話ですが産経はそれを認めたくないようです。

 河野氏といえば昨年、安倍晋三首相の憲法9条自衛隊を明記する提案について、「ありがたい」と述べただけで、野党や一部メディアから批判された。「一自衛官として」と、わざわざ個人的な感想とことわっているにもかかわらずである。

 おいおいです。現役自衛官が政治的発言をしても何ら問題ないなら、それこそ「元文科官僚・前川氏」が何を言おうと問題はないでしょうに因縁つけてた産経には心底呆れます。
 大体、これ「安倍の発言への賛同」だからであってこれが「民主党政権時代の菅首相の発言」あたりだったら産経は確実に非難していますね。
 ちなみに過去にはいわゆる栗須発言で「栗須統合幕僚会議議長が更迭されたこと」を考えると、河野が更迭されないことには複雑な思いを禁じえません。そういえば過去には「松本清張がネタ元ではないか」といわれた三矢研究問題なんてのもありましたね。

参考

栗栖弘臣ウィキペディア参照)
陸上幕僚長を経て統合幕僚会議議長。1978年(昭和53年)7月、「週刊ポスト」誌上で「現行の自衛隊法には穴があり、奇襲侵略を受けた場合、首相の防衛出動命令が出るまで動けない。第一線部隊指揮官が超法規的行動に出ることはありえる」と有事法制の早期整備を促す「超法規発言」を行う。文民統制の観点から不適切として、金丸信*51防衛庁長官統合幕僚会議議長を事実上解任された。
 なお、2代後の竹田五郎も専守防衛政策を批判し解任されている。

■竹田五郎(ウィキペディア参照)
 航空幕僚長を経て統合幕僚会議議長。1981年(昭和56年)、統合幕僚会議議長在任中において、雑誌記事(月刊宝石3月号)にて「徴兵制を違憲とする政府統一見解」及び「防衛費GNP比1%枠」の二点に異を唱え専守防衛政策を批判した。これに対し社会党衆議院予算委員会において文民統制に反する発言として竹田の更迭を要求。大村襄治・鈴木*52内閣防衛庁長官が竹田を戒告処分とし、これを受けて責任を取る形で同年2月16日付で退官した。

*1:小泉元首相も、河野元外相も、山崎元副総裁も「重鎮」なのでこれでは正体が誰だか解りません。

*2:村山内閣経済企画庁長官、小渕、福田内閣外相、森内閣法相、第一次安倍内閣防衛相などを経て自民党副総裁(第二次安倍総裁時代)

*3:そもそも政治家を引退した高村が副総裁であること自体が異例です。いかに安倍が高村を気に入っているかが解ります。

*4:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*5:第二次安倍内閣官房副長官、第三次安倍内閣一億総活躍等担当相などを経て第四次安倍内閣厚労相

*6:麻生にそんな能力があるかどうかはともかく、このキングメーカーという話は「金脈辞任、ロッキード逮捕後の田中元首相」「リクルート辞任後の竹下元首相」が「大平首相、鈴木首相」「宇野首相、海部首相や宮沢首相」などに対して無視できない影響力を持ち田中、竹下派幹部を「金丸国対委員長(大平総裁時代)、竹下蔵相(大平内閣)、二階堂幹事長(鈴木総裁時代)」「橋本幹事長(宇野総裁時代)、梶山通産相(宇野内閣)、小沢幹事長(海部総裁時代)、橋本蔵相(海部内閣)、羽田蔵相(宮澤内閣)、金丸副総裁、梶山幹事長(宮沢総裁時代)」など政府や党の要職につけたようなことを想定しているのでしょう。

*7:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)、希望の党憲法調査会長など歴任

*8:鳩山、菅内閣文科副大臣、野田内閣文科相など歴任

*9:みんなの党幹事長、結いの党代表、維新の党代表など歴任

*10:菅内閣法務副大臣、野田内閣法相など歴任

*11:元神奈川県知事。元次世代の党幹事長

*12:菅内閣で経産大臣政務官

*13:鳩山、菅内閣財務大臣政務官、野田内閣復興大臣政務官民進党政調会長蓮舫代表時代)など歴任

*14:鳩山、菅内閣総務大臣政務官

*15:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(管代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)、民主党代表など歴任

*16:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)を歴任

*17:菅内閣防衛副大臣、野田内閣財務相民進党国対委員長蓮舫代表時代)など歴任

*18:日本テレビ「NNNニュースプラス1」の元キャスター。調布市議(自民党)を経て参院議員(みんな→結い→維新→民進党江田憲司グループ)

*19:鳩山内閣官房長官民主党国対委員長(野田代表時代)、野田内閣文科相など歴任。

*20:菅内閣で農水副大臣

*21:貴族院議長を経て首相。戦後、自殺

*22:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、近衛内閣陸軍大臣などを経て首相。戦後、戦犯として死刑判決。

*23:吉田、石橋、岸内閣蔵相などを経て首相

*24:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、村山内閣通産相などを経て首相

*25:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮澤内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*26:当然ながら「この会議以外の場で「民族独立総合研究学会」のメンバーが独立主張をしているとしても」、この会議でそうした主張がなかったのならば、こんなタイトルをつけるのは悪質なデマでしかありません。

*27:社民党国対委員長

*28:著書『沖縄島嶼経済史:一二世紀から現在まで』(2002年、藤原書店)、『琉球の「自治」』(2006年、藤原書店)、『ミクロネシア:小さな島々の自立への挑戦』(2007年、早稲田大学出版部)、『琉球独立への道:植民地主義に抗う琉球ナショナリズム』(2012年、法律文化社)、『琉球独立論』(2014年、バジリコ)、『実現可能な五つの方法 琉球独立宣言』(2015年、講談社文庫)、『琉球独立への経済学:内発的発展と自己決定権による独立』(2016年、法律文化社)など

*29:著書『現代マオリと「先住民の運動」』(2012年、風響社)

*30:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*31:『経済大国で安保理常任理事国の中国』の国家主席が選ばれるのはある意味当然です。

*32:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*33:もちろん政策批判もやっています。「醜聞追及だけを繰り返す」つうのは明らかにデマです。つうかロッキードリクルートのような疑惑は追及されて当然ですし、産経も「細川首相の佐川急便疑惑」「鳩山首相故人献金疑惑」「小沢民主党幹事長の西松疑惑」などは追及していたのですが。

*34:産経の主張「醜聞追及だけを繰り返す云々、支持率云々」に何の根拠もないことは言うまでもありませんがそもそも政党支持率に「一体、何が影響してるか」自体、把握することはそう楽なことではないでしょう。大体「自民の支持率が高い」といってもそれは相対的なもので現在、一番高いのは「政党支持なし」なんですが。

*35:マイクロソフト創業者

*36:ユーゴスラビア国連事務総長特別代表上級補佐官、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)副高等弁務官特別補佐官、国連本部事務総長室国連改革チームファースト・オフィサー、International IDEA(国際民主化支援機構)官房長、企画調整局長、国連平和維持活動局政策・評価・訓練部長、国連PKO局アジア・中東部上級部長、UNDP(国連開発計画)危機対応局局長などを経て、国連事務次長(軍縮担当上級代表)。日本人が事務次長につくのは9人目で、日本人女性では初めて。1997年にスウェーデン人の外交官と結婚し、2女の母。スウェーデンに暮らした経験などから、「スウェーデンは人類社会が現時点で到達しうる理想的な社会のひとつ」としている(ウィキペディア「中満泉」参照)。

*37:第三次安倍内閣復興相、自民党国対委員長(第二次安倍総裁時代)などを経て自民党総務会長

*38:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*39:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任

*40:宮澤内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*41:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*42:小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相、第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*43:著書『「女性天皇容認論」を排す』(2004年、清流出版)、『本当に女帝を認めてもいいのか』(2005年、洋泉社新書y)など

*44:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て第四次安倍内閣総務相

*45:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相などを経て第四次安倍内閣文科相

*46:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相。現在、第二〜四次安倍内閣副総理・財務相

*47:著書『防衛の務め:自衛隊の精神的拠点』(2009年、中央公論新社

*48:大隈内閣文相、山本内閣文相(逓信相兼務)、加藤高明内閣逓信相を経て首相

*49:原、田中義一、犬養、斎藤、岡田内閣で蔵相

*50:西園寺、桂、山本内閣海軍大臣朝鮮総督、首相、内大臣を歴任

*51:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)を歴任

*52:池田内閣郵政相、官房長官、佐藤内閣厚生相、福田内閣農林相、自民党総務会長(大平総裁時代)などを経て首相

今日の中国関係ニュースほか(3/14分)(追記・訂正あり)

 中国ネタをいろいろ書いていくことにします。
■ニューズウイーク日本版『沖縄の次は北海道? 日本の無防備な国境に迫る中国』楊海英
https://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2018/05/post-15.php
 タイトルだけで絶句するレベルの反中国デマです。

 「シリアのアサド政権はどうして化学兵器を使うのか。被爆国の日本は化学兵器の使用を容認していいのか」と発言する日本の政治家もほぼ見掛けない。
(中略)
 日本の国会議員は世界的に高い報酬を国から保障されているが、野党議員の最大の関心事は現政権を打倒するのにあらゆるスキャンダルを探すことだ。

 やれやれです。産経・阿比留や桜井よしこなどが良くやる「加計森友より国際問題ガー」の詭弁をかます我らが楊先生です。楊も完全に落ちるところまで落ちました。
 つうか自民党だって「細川政権での細川・佐川急便疑惑追及」「鳩山政権での鳩山・故人献金疑惑や小沢幹事長(当時)・西松疑惑の追及」をやっていたわけですがそれは「自民党応援団」楊的には「問題ない」ようです。
 あるいは過去の「田中*1ロッキードや竹下*2リクルート疑惑の追及」「ニクソンウォーターゲート追及」や現在進行形の「トランプロシアゲート追及」を楊はどう理解するのか。全て「くだらない揚げ足取り」というのか。

 王*3は5月の日中韓首脳会談について、日本側と李克強(リー・コーチアン)首相訪日の詰めの調整を行ったという。日程で注目すべきは李が東京で首脳会談を終えた後、北海道を訪れ、高橋はるみ北海道知事との面談や経済視察などを予定していることだ。

 それがなんか問題なのか?。ちなみにメディア報道によれば、李首相の北海道行きには安倍が同行して北海道で日中首相会談をやる予定のようです。

 翁長雄志*4知事を北京に誘っては「中国と琉球王朝との伝統的な絆」を持ち出し、親中派に期待を寄せてきた。沖縄県もかつて琉球が中国帝国に恭順を誓った印である龍柱を建ててまで、中国人観光客を歓迎している。

 中国人観光客を呼び込むために龍柱を立てることに何か問題があるのか。

 北海道はリベラル派が強く、道南を中心に人口の少ない各地の土地が知らぬ間に中国資本に買収されていても、特に警戒する姿勢を見せていない。

 もちろん横路孝弘*5など北海道選出のリベラル系議員もいますが、一方で鈴木宗男*6中川一郎*7・昭一*8親子のような北海道選出の自民党議員もいますし、高橋・現北海道知事は自民党系ですので「北海道はリベラル派が強い」といえるかは微妙でしょう。もちろん愛媛県のような自民党王国と比べたらずっとリベラル派が強いわけですが。
 つうか騒がれないのは別にリベラル派が強いからではない。たとえば「対馬が危ない」「佐渡が危ない」と産経が叫んでも地元でほとんど支持されないのは「長崎や新潟でリベラル派が強いから」ではなくて「弊害がないから」「むしろメリットが期待できるから」という単純な損得の話でしかありません。北海道も同じ話です。

 またアメリカで複数の孔子学院がスパイ活動容疑でFBIから捜査を受ける一方、釧路では孔子学院を誘致する話も出るなど米同盟国の日本は鈍感

 そもそも本当に孔子学院がスパイ活動などやってるのかつう話です。

 トランプ米政権は中国を国際秩序の変更を目指す勢力だと見なしているのに、日本は中国の経済構想「一帯一路」に興味津々だ。

 一帯一路に興味津々なのは日本だけではなく世界中ほとんど全ての国がそうですが?

 (ボーガス注:AIIBや一帯一路などで?)中国が国際秩序を根底から変えようとしているならば、まずは第二次大戦で日本が強奪された北方四島の返還に手を付ければいい。

 意味不明です。何で中国がそんなことをしないといけないのか。つうか中国に限らず「外国の領土紛争」に手を出したがるお人好しは普通いません。

 日本には沖縄及び北方対策担当相がいるが、四島の名前を正確に言えるかどうかを確かめる、クイズのような政治ショーに力を入れている。

 もちろんそんなことを誰も確かめてはいません。福井照沖縄・北方担当相が「色丹(シコタン)島」を「シャコタン島」と言い間違えたので批判されただけの話です。


■I濱Y子『長野聖火リレー十周年で善光寺に行ってきた』
 リンク張ると「ストーカー」といいだして発狂し、「はてな社に強制プライベートモードをいきなり要求しちゃう人」が女史なので、自己防衛のため、リンクははりません。女史の記事に興味のある方はググればよろしい。
 しかし女史の友人、知人とか夫とか、親族(兄弟姉妹)とかよくこの非常識な人に普通につきあえるもんです。
 俺ならマジギレしてますね。

 4月最後の日、善光寺のW*9住職の発議で長野で「北京オリンピック聖火リレー10周年記念会合」が開かれた。
(中略)
 私の話が終わったあとご高齢の男性が突然「仏教の話なんか誰も聞きたくない。聖火リレーの話をしろ。もっと一般の人にもわかる話をしろ。時間の無駄だ」(正確に書き取ってます笑)と叫びだした。
(中略)
 その中で「わたしは聖火リレーの最高齢かつ最終走者であった」というのを聞いて、みな「この人この会を十年前の聖火リレーを顕彰する会と思ってきている*10」と理解し、本人も帰るというのでお引き取りいただいた。
 後で調べてみたところ、若い頃は関東軍で後は日中友好協会で活動し組合活動をバリバリやっていた方であり、あの聖火リレーのランナーにふさわしい方*11であった。まあまさに間違った場所に間違った時にいた人ということになるが、彼を多少なりとも擁護すれば、さすがにチベットをぼろくそに言うことはできず、苦し紛れに「仏教の話で一般に分からない話*12」と批判したところは、チベット問題はマイノリティの人権弾圧の問題であることを多少は理解している*13のだと思う。また、あの大声も組合活動で執行部を怒鳴り飛ばしていた*14時のなごりだと思えば、、ある意味絶滅危惧種な方である(そのあと新聞社の方には我々がマイノリティと言われたが 爆笑)。

 このご老人もぼけてますが、女史とそのお仲間連中も相当ぼけてますね。
 「リレー10周年」といえば普通の人間は「聖火リレー楽しかったね」「聖火リレー感動したね」的なリレー万歳的な話がされると思うでしょう。思わない女史らの方がおかしい。
 そういう誤解を避けたいなら「リレーへの抗議運動10周年」とでも銘打てばよろしい。何で「リレー記念10周年」と銘打つのか。例えば「日中平和友好条約締結40周年(今年のことです)」と銘打った行事で、「あんな条約は結ぶべきでなかった」なんて反中国会合がされるとは普通の人は思いません。
 あるいは「天安門事件ホニャララ周年記念」「ダライラマノーベル賞受賞ホニャララ周年記念」という場合に「あの人民解放軍の行為は何の問題もない」「ダライの受賞は大きな過ちであり今すぐ剥奪されるべきだ」なんて会合がされるとは普通の人は思いません。女史らのやってることはそれくらい非常識です。
 で、女史の変な思い込み「苦し紛れ」「チベットへの因縁付け」とは違い、このご老人はマジで「いつになったらリレーの話が始まるんだ!。リレー記念の会合じゃなかったのか!」「チベット仏教の話なんて聞きたくない!。聖火リレー北京五輪と何の関係があるんだ!*15」「俺は聖火リレーの話が聞きたいし、俺も聖火リレーの話がしたい!」とマジで思ったんでしょう。おそらく彼はその場にいる人間の多くは「自分のような聖火リレー走者だった人間」であると当初思っていて「聖火リレー走者としての思い出話」でもしたかったんでしょう。
 で彼は「そういう場じゃないらしい」と知って「勘違いした俺も大馬鹿だけど、勘違いさせたあんたらの宣伝のやり方にも問題があるのと違うのか!」「そんなんでチベット支援運動なんか広がらないよ!」と思ってむかっ腹でその場を去ったことでしょう。多分彼は「聖火リレーには興味はあっても」、「チベットには何の興味もない」んじゃないか。
 ご老人のおとぼけも問題ですが、そういう誤解を生んだことを理解しないで「チベットに因縁をつけてる」という訳のわからない曲解をする女史とお仲間連中はどうしようもないバカです。
 世の中にはこんなバカがいるんだと言うことに改めてびっくりしました。
 「チベット研究能力があるということ(女史の研究がまともかどうか知りませんし興味もありませんが)」と「まともな常識があると言うこと」は「全く関係ない」ということが大変よくわかる女史のアホ発言です。つうか女史とそのお仲間みたいな「チベットキチガイ」「チベットのことで頭がいっぱいのバカ」でもない限り、こんなとんちんかんな曲解をこのご老人に対してしないでしょう。
 あげく「このご老人が、元労組活動家とはいえ日本労組運動を代表してるわけでも何でもない」のに、この老人の言動だけで労組運動に悪口雑言ってどこの右翼活動家か。
 こんなんで労組否定していいのなら、俺が「チベット関係者の一人であるダライ・ラマがオウムから1億もらったあげく、オウムへのおべっかを放言したこと(しかも未だにまともに謝罪していないこと)」「チベット関係者の一人であるペマ・ギャルポが日本ウヨの南京事件否定論に加担してること」などでチベット界隈(例:チベット亡命政府)を「社会的に無価値なバカの集団」と全否定しても何の問題もないでしょう。
 こういう人があなたの「お師匠様らしい」ですが、こんなんが師匠で恥ずかしくないですか?、id:Mukkeさん。えーと、id:Mukkeさんってhttp://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20141228/2300987124コメ欄でのご指摘によれば、本名は中澤さん*16でしたっけ(皮肉のつもり)。あんたの知人の暴露(?)によって本名が解っちゃったこともはてなブログトンズラの理由の一つですよね?(最大のトンズラ理由は多分『ノルウェーに霞を食えとはいえない』というバカ発言でしょうけど)
 女史とそのお仲間連中(W住職だの中澤君だの)のようなこの種のバカがでかい面してるから日本ではチベット運動なんか衰退の一途だと言うことをあなた方「自称チベット支援者」もいい加減理解したらいかがですか?


朝日新聞『台湾と断交し、中国と国交樹立 ドミニカ共和国
https://www.asahi.com/articles/ASL513DZCL51UHBI00T.html
毎日新聞『台湾、ドミニカ共和国との断交発表』
https://mainichi.jp/articles/20180501/k00/00e/030/197000c
日経新聞『ドミニカ、中国と国交 台湾とは断交 習指導部、米台接近背景に圧力強化』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3001751001052018FF8000/
日経新聞『中国との国交樹立、ドミニカ経済界が歓迎』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30063410S8A500C1000000/
産経新聞『中米ドミニカ共和国が台湾と断交 中国の「金銭外交」が原因と台湾が批判』
https://www.sankei.com/world/news/180501/wor1805010028-n1.html
産経新聞『台湾と中米ドミニカ共和国が断交 中国の圧力に台湾劣勢 外交関係があるのは最少19カ国に じわり孤立化』
https://www.sankei.com/world/news/180501/wor1805010035-n1.html
共同通信ドミニカ共和国、中国と国交樹立 台湾と断交、蔡政権に痛手』
https://www.47news.jp/news/2317120.html
時事通信『中国の外交攻勢に打つ手なし=中米ドミニカ共和国と断交−台湾』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018050100817&g=int
■人民日報『中国ドミニカ国交樹立の計り知れない意義』
http://j.people.com.cn/n3/2018/0502/c94474-9455592.html

https://www.sankei.com/world/news/180501/wor1805010028-n1.html
 中国が主張する「一つの中国」原則を受け入れない民主進歩党蔡英文政権が2016年5月に発足して以降、台湾と外交関係を解消するのは、アフリカのサントメ・プリンシペ、中米パナマに次ぎ3カ国目。

 以前から予想の範囲内でしたがついに来ましたね、また「台湾との断交&中国との国交樹立」。
 蔡英文が無意味に中国に挑発的態度をとり、馬英九前総統が築いた中台経済協力関係をぶち壊したことの報いです。

https://www.sankei.com/world/news/180501/wor1805010035-n1.html
 駐ドミニカ共和国中国商務代表処は昨年11月、中国が水力発電所建設などに8億2千万ドル(約900億円)を投資する計画を発表。台湾高官は中国が31億ドル以上の投融資をドミニカ共和国に提示したとの見方をロイター通信に語り、呉氏は1日、「中国が巨額の資金で断交を誘った」として、「金銭外交を強く非難する」と批判した。

といったところで何がどうなるもんでもない。大体、台湾の側も「金をばらまいていた」がばらまき競争に負けただけでクリーンでも何でもないのだから負け犬の遠吠えでしかありません。


■【異聞〜要衝・奄美大島(下)】中国大型クルーズ船寄港計画と奄美自衛隊拠点の不気味な合致
https://www.sankei.com/life/news/180502/lif1805020004-n1.html

 奄美大島北部の龍郷(たつごう)町龍郷。
(中略)
 その一角、マリンスポーツが盛んな芦徳地区に、米大手クルーズ旅行社「ロイヤル・カリビアン・クルーズ」が、中国・上海から九州に向かう大型クルーズ船の寄港地としてリゾートパークを開発する計画を公表したのは平成28年3月のことだ。
 倉崎海岸に15万〜22万トン級の大型クルーズ船が接岸できる長さ350メートルの浮桟橋を設置し、町有地などを活用してクルーズ客が利用するレストランやプール、遊歩道などを整備するという計画で、開業は30年春を目指し、開発面積は計52万平方メートルという巨大プロジェクトだった。
 毎年3月から11月までの間、週2〜4回寄港し、年間30万人が来島するという計画に、経済効果を期待した町は計画を進めようとしたが、住民は反発した。
 龍郷町の当時の人口は6028人。地元の主婦はこう振り返る。
 「観光客と乗組員を合わせると7千人の中国人が週に2回も来ると聞いた。中国人向けの店が増え、景観が変わり、中国人の街になるのではないかという不安がつきまとった。岬より大きな船が来るかと思うと、ぞっとした」

 「中国人が大量に移住する」つうならまだしも何で大型クルーズ船の週2回寄港程度でぞっとするのか意味不明です。
 単にこの主婦が偏見まみれの差別者なだけじゃないですか。

 想定以上の多くの反対で龍郷町は4カ月後、推進を断念する。ところがその後、代替地を探したかのように瀬戸内町の西古見集落への寄港計画が浮上したのだ。

 「かのよう」じゃなくて探したんでしょう。「奄美を舞台にクルーズ船ビジネスをやりたい」と思えばそりゃ代替地は探すでしょう。

 寄港に反対したと話した龍郷町の男性は取材に対し「実は…」と口を開いた。
 「いろいろなことが動き始めたのは、ちょうど奄美が水面下で大熊(奄美市)や節子(瀬戸内町)に自衛隊基地を誘致し始めたころだった。中国側は自衛隊の動向に合わせて拠点作りを考えているのではないかと勘ぐってしまう」

 何の根拠もないただの妄想です。

 すでに身分を隠した工作員が情報収集のために入り込んでいる。

 はいはい、でました陰謀論奄美で活動してる中国人ビジネスマンに暴力被害が出たら産経は責任とれるんでしょうか?

 また、米大手クルーズ会社「ロイヤル・カリビアン・クルーズ」の船の寄港候補地とされた芦徳地区でも、シンガポール系とみられる資本が笠利湾沿いに1ヘクタールの土地を買収し、豪華なリゾートホテルをオープンさせている。
 こうした動きに地元のある地方議員は(中略)「奄美の北部地域は最高のリゾート地だ。アクセスもロケーションも観光客のニーズに合っているとみて、観光開発のために海岸沿いの土地を買っているだけのことではないか」と楽観的だ。

 まあそう考えるのが常識的でしょう。


■【異聞〜要衝・奄美大島(上)】「中国にのみ込まれる」大型クルーズ船寄港計画の裏に(編集委員 宮本雅史*17
https://www.sankei.com/life/news/180501/lif1805010004-n1.html

「22万トン級のクルーズ船が寄港できる桟橋をつくるということは中国の空母『遼寧』(6万7千トン)ですら楽に停泊できることになる」(情報関係者)という指摘もある。

 いつもながらくだらない産経の反中国記事です。クルーズ船を止めることができるから空母も停泊できるつう詭弁はさすが産経です。つうかその場合に米軍や自衛隊の船舶ではなく、なぜか中国軍の船舶が出てくるあたりがさすが産経です。

 要衝・奄美大島に、しかもごく小さな集落に中国人観光客の団体が押し寄せることが意味するものは何か。

 そもそも奄美大島など(軍事的?)要衝ではないでしょうし「奄美観光が中国人に人気」で説明のつく話でしょうに。

 瀬戸内町議会の関係者は北海道の一部が中国資本に買い占められているという前例を挙げ、「大型クルーズ船が入ってくると、中国人観光客が増えるだけでなく、不動産を買う中国人が増える可能性がある。西古見も、加計呂麻島も危ない。チャイナタウンができるのも時間の問題だ」と危機感を強める。

 ばかばかしい。そんなに簡単にチャイナタウンができれば苦労しません。つうかチャイナタウンができて何か悪いのか。観光客誘致の意味ではむしろいいことではないのか。

「北海道や対馬のようにならないためにも、中国人観光客誘致の前に法整備を行い、外資による不動産買収を規制していく必要がある。まだ、買われていないからといっていると手遅れになる」

 北海道や対馬の住民に対して失礼千万です。もちろん北海道や対馬において問題など何一つ起こっていません。


■産経【世界を読む】世界最大の島グリーンランドに中国が接近…一帯一路は北極へ
https://www.sankei.com/west/news/180501/wst1805010001-n1.html

 北欧デンマーク自治グリーンランドに中国が接近している。空港整備プロジェクトや地下資源開発のほか、文化普及機関の孔子学院の設置計画も動く。
(中略)
 専門家は「独立を志向し経済的に自立したい自治政府と、北極圏に拠点が欲しい中国は互恵関係にある」と指摘。グリーンランド選出のデンマーク国会議員は産経新聞の取材に対し「成長が必要だ」として中国との関係強化に積極的な姿勢を示した。(坂本英彰)
(中略)
 ロイター通信は3月末、カナダやオランダなどの5企業とともに中国の交通インフラ大手「中国交通建設」が、島内3空港整備プロジェクトの参加企業に選ばれたと報じた。自治政府がある西部ヌークと観光拠点の西部イルリサットなどで大型旅客機も発着できるようにし、欧州や北米への直行便開設も目指す。
 総事業費は約6億ドルとGDP約20億ドルのグリーンランドでは巨大。近く着工予定だが、40%の資金はまだ確保できていないという。
 昨年秋、自治政府キールセン首相が北京を訪れ、漁業や鉱業、観光分野の協力強化を図ったほか、政府系金融機関の中国輸出入銀行も訪れた。キールセン氏は「資金確保の旅とみられているだろう」と、中国行きの目的を暗に認めた。
(中略)
 人口の約9割は先住民系で独立志向が強く、住民投票を経て2009年に外交や安全保障を除く広範な自治権を獲得した。最大の課題は経済で、自治政府予算の半分をデンマーク政府の補助金に頼っている。
(中略)
 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センターの高橋美野梨*18助教は「北極圏に足場を置いて影響力を確保したい中国にとって、31人の議員しかいないグリーンランドはロビー活動も容易だ。一方、経済的な脆弱性を克服したいグリーンランドにとっても、資金を提供してくれるなら基本的にはウエルカムだ」と解説した。
 こうした中、デンマーク政府の立場は微妙だ。
(中略)
 ロシアと北米の間に位置するグリーンランドは冷戦時代から軍事的な要衝で、いまも米空軍が最北の基地を置く。
(中略)
 ロイターに、デンマーク政府の高官は「深く憂慮している。デンマークは最重要の米国とうまくやっていく重大な責任がある」と話した。空港というインフラへの中国の関与は重く受け止められているようだ。2016年に中国企業が元の米海兵隊施設の買収を試みた際は、デンマーク政府が米国の要請を受けて差し止めたという。
 高橋氏は「デンマークグリーンランドを基地に提供することで、北大西洋条約機構NATO)に居場所を確保している。独立というような事態になれば、安全保障に与える影響は重大だ」と話した。
 文化や観光でも今後、中国の影響は増しそうだ。空港整備プロジェクトに含まれる南部カコトックにある学校に今年、孔子学院のクラスを開設する計画がある。2016年に地元自治体と上海市教育委員会が交わした合意書では、中国から2人の中国語教師が派遣され中国語や中国文化を教えることになっている。
 また近隣のアイスランドでは最近の10年で10倍近くも中国人観光客が増えており、空港が整備されればグリーンランドでも伸びが大いに期待される。
(中略)
 デンマーク、オールボー大学の政治学者は米ブルームバーグに「グリーンランドでは誰もが独立を望んでいる。問題はいつ、どんなふうにかだ」と話す。独立を目指す世界最大の島の小さな政府に、中国が与える刺激は大きい。
 グリーンランド選出のデンマーク国会議員、アーヤ・ケムニッツ・ラーセン氏は産経新聞の取材に電子メールで「中国との協力に関心がある。中国の投資に懸念があることは承知しているがグリーンランドは成長とビジネス開発が必要だ」と述べた。

 「グリーンランドに軍事基地を置く米国」はともかく、産経が危機感感じる話では全くないと思いますね。

参考

グリーンランド(ウィキペ参照)
 デンマークとは地理的にも文化的にも離れており、独立を求める声が多い。デンマークによる植民地支配が長く続いたが、1979年5月に自治政府が発足し高度な自治権を獲得した。2008年11月、グリーンランド自治拡大を問う住民投票が行われた。開票の結果、賛成75.54%、反対23.57%で承認された。投票率は71.96%だった。エノクセン首相は「遠くない将来に完全独立が実現することを望む」と語った。これにより公用語グリーンランド語と明記し、警察と司法、沿岸警備などの権限が中央政府から自治政府に移譲されることとなった。また、これまで本国と二分していた地下資源収入について、7500万デンマーク・クローネまでを自治政府の取り分として、残りの超過分を本国と折半することが盛り込まれている。2009年6月21日に施行された。
 グリーンランドは、島内のほとんどの土地が厚い氷に覆われており、地下資源の採掘が困難であった。しかし、地球温暖化の影響で少しずつ氷が溶解しており、今後採掘のスピードが速まると予想される。グリーンランドの地下には中東地域に匹敵する量の原油が存在するとされており、地下資源収入が経済的にグリーンランドを支え、デンマークからのグリーンランド独立が容易になるとも指摘される。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM31H21_R10C15A4NNE000/
日経新聞グリーンランド「独立を強く希望」 自治政府首相、投資に期待』
 デンマークグリーンランド自治政府キールセン首相は日本経済新聞の取材に応じ、デンマークからの独立を「強く希望する」と表明した。また当面は将来の独立に向け石油などの資源開発を進め、経済力を高める考えを示した。「あらゆる国にオープンだ」と開発に外国投資を活用する方針を示し、日本を含む外国企業の投資を呼びかけた。
 都内で取材に応じたキールセン氏は将来の独立を望む一方、「今すぐは着手できない」との認識を示した。歴代の首相も独立を呼びかけてきたが、デンマークからの補助金に歳入の50%以上(2012年)を依存しているため踏み切れなかった。同氏も経済政策に専念する意向だ。
 キールセン氏は経済力強化のため「資源開発を重視する」と語った。温暖化でグリーンランドの大陸や周辺海域の氷が解けて、地下に眠る石油や鉱物などの資源が採掘しやすくなるとの予測もある。これまで主要産業は漁業だったが、資源輸出で歳入を増やし、補助金への依存を減らす考えを示した。
 資源開発の活発化を見込んで中国企業が投資を増やしている。北極海での中国の台頭に欧米から懸念の声があるが、キールセン氏は「対中関係は商業ベースだ。日本勢も参加できる」と述べた。
 グリーンランドは防衛などを除き幅広い自治権を持つ。デンマークの法律で、住民投票を経ての独立が認められている。


日本李登輝友の会『台湾を日米主催の海洋安全保障訓練に参加させよ 日本李登輝友の会「2018政策提言」』
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20180423/
 リムパックに台湾を参加させろって正気じゃない。中国の反発を考えたらとてもできる行為ではないでしょう。
 ちなみに中国がリムパックにオブザーバー参加したことが何度かあるそうです。


大紀元『日本のソフトパワーが生んだ中国の「精神的日本人」』
http://www.epochtimes.jp/2018/04/32874.html
 記事がでたらめすぎて失笑ですね。精神的日本人と呼ばれて非難されてる連中つうのは、

http://sakainobuhiko.com/2018/04/post-319.html
 2月20日、2人の若者がネット上にアップした1枚の写真が波紋を呼んだ。四川省出身の唐さん(25)と南京市在住の宗さん(22)が、南京市内の山中にある日中戦争遺跡のトーチカをバックに撮った記念写真である。そのとき2人は、旧日本軍の軍服を身につけ、オモチャの軍刀と小銃を手に持ち、日の丸の旗を掲げていた。

なんて代物(旧日本陸軍コスプレ)です。ところがこの大紀元記事に掲載されてるのはドラえもんの写真だからデマもいいところです。
 中国政府はもちろんドラえもん非難なんかしてないわけです。


ニューズウィーク日本版『「同性愛コンテンツ」規制を撤回させた、中国LGBTパワーは本物か』
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/04/lgbt-5.php

 中国版ツイッターの微博(ウェイボー)は4月13日、「違法コンテンツ一掃キャンペーン」の一環として、同性愛に関するコンテンツの削除を発表。ところが、わずか3日後にこれを撤回した。
 これは、LGBT性的少数者)のユーザーとその支持者たちがオンラインで大規模な抗議活動を展開した結果。同性愛を暴力やポルノと同一視して「望ましくないコンテンツ」とする規制に対しては世論の反発も高まり、微博を撤回に追い込んだ。
 今回の勝利の理由は分かりやすい。政府は同性愛の問題を特に気に留めてもいなかったが、世論の関心は強かったということだ。
(中略)
 中国当局LGBT団体に不快感を抱いているが、(ボーガス注:例えばロシアのように)敵視しているわけではない。
「長年、LGBTの権利に対する政権からの強い締め付けはなかった」と、深圳に拠点を置くジャーナリストのアダム・ロビンズは言う。「代わりに中国は『奨励せず、抑え込まず』という政策を取った」

 今回の一件、人権面での大きな勝利と言っていいのではないか。
 と同時にここからは筆者が指摘するように「少なくとも現時点では、中国政府はLGBT差別に対し『撲滅運動を起こす程、積極的に取り組んでるわけではない』が、一方で『日本会議と野合する日本ウヨ政治家のような差別助長的言動もしてない』こと」がわかります。
 もちろん中国政府には
1)LGBT差別撲滅に積極的には動いてない
2)今回はLGBTの運動は微博批判だったが政府関係者批判の場合にも同様の寛容(?)な態度をとれるか疑問
つう問題はありますが、LGBT差別をして恥じない日本会議連中(安倍シンパでもある)に比べれば中国政府の方がずっとまともでしょう。正直、今や日本は「一党独裁・中国と比較してすら」安易にやれ人権だの民主主義だのいえない状況になってる気がします。
 まあアンチ中国な方々はこういう「中国における人権面での成果」を無視するわけですが。過大評価は禁物ですけど無視しちゃいかんでしょう。


■産経『モディ印首相、27日から訪中し習近平氏と会談 緊張緩和へ一帯一路や国境問題で歩み寄れるか』
https://www.sankei.com/world/news/180424/wor1804240039-n1.html

 モディ政権内部には「緊張の継続は好ましくない」(外交筋)という判断があった。別の外交筋は「日中関係に好転の兆しが見えるなど、世界の対中情勢が変化する中で、潮流から取り残されてしまうという危機感がある」と指摘する。また、中国は輸入相手国のトップであり、2016年度には510億ドル(約5兆5千億円)に達する貿易赤字も抱えており、摩擦の継続は経済にマイナス材料という判断も働く。
 モディ政権が打った関係改善への布石の一つが、インド亡命中のチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世への対応だ。今年2月、政府職員にダライ・ラマ関連行事への参加自粛を促した。最終的にシャルマ文化相が亡命60周年を記念した講話の会に出席したが、ダライ・ラマを「分離主義者」と批判する中国に配慮を見せた格好だ。

 ノーコメントで紹介だけしておきます。


■リベラル21『転生ラマは本物といえるのか:ダライ・ラマの後継者』阿部治平*19
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4344.html

 唯物論中国共産党が転生ラマ制度を維持しようというのは、まるで世界観の逆立ちのように見える。だが、これはチベット人社会から絶えず生まれる「造反」を、転生ラマを通して抑える必要があるからである。そのため中国政府は各地寺院の転生ラマを格付けし、対応する地方政府が転生ラマを認証する制度を作った。

 「中国ガ―」というよりそもそも、ダライラマ統治時代に生まれた制度ですから最初からそうした「中央が地方を隅々まで支配するシステム」として転生ラマ制度はあったわけです。
 そして「格付け」といえば「国家神道の近代社格制度」なんかも「歴代ダライ政権や中国政府的な思惑」によるもの(中央が地方を隅々まで支配するシステム)だったわけです。まあ人間だれしも考えることは似てくるわけです。

参考

■近代社格制度
明治維新以降、新たに神社を等級化した制度である。第二次世界大戦後に廃止されたが、今日でも「旧社格」などの名称で神社の格を表す目安とされる。
・近代社格制度では、社格を官社と諸社(民社)、無格社に分ける。伊勢神宮は、「全ての神社の上にあり、社格のない特別な存在」とされた。
■官社
・官社とは、祈年祭新嘗祭に国から奉幣を受ける神社である。官社は官幣社国幣社に分けられる。
 主として官幣社はいわゆる二十二社天皇・皇族を祀る神社など朝廷に縁のある神社、国幣社は各国の一宮や地方の有力神社が中心である。官幣社国幣社に実質的差異はないが、例祭について、官幣社へは皇室(宮内省)から、国幣社へは国庫から幣帛が供進された点が異なる(祈年祭新嘗祭はどちらも皇室から奉幣を受ける)。
■官社の社格の順
・官国幣社(官社)については、官幣社国幣社よりも格が上とされ、それぞれ大・中・小の順に格が下がる。
 『神道辞典』などによると、官幣大社国幣大社官幣中社国幣中社官幣小社国幣小社別格官幣社となる。
別格官幣社
 後に、国家に功績を挙げた忠臣や、国家のために亡くなった武将・志士・兵士などを祭神として祀る神社のために別格官幣社が創設され、明治5年(1872年)に楠木正成主祭神とする湊川神社が初の別格官幣社に列格している。
■諸社
 諸社は府県社・郷社・村社に分類される。
 府県社は府、県、台湾の州、台湾、北海道、樺太の庁から奉幣を受け、郷社は府県、郡、または市から、村社は市町村から奉幣を受けた。
■諸社の社格の順
 諸社(民社)は、府社=県社>郷社>村社の順である。
無格社
 無格社は、法的に認められた神社の中で村社に至らない神社である。

 記事によると、亡命政府のセンゲ首相は「ダライ・ラマ14世が自らの後継を選ぶべきだ」と語ったという。
(中略)
 亡命政府が14世の生前に15世を選ぶとすれば、「生前の転生ラマ」という論理矛盾を生じる。それでもダライ・ラマ14世は15世認定するだろうが、それはもはや転生ラマではない。たんなる後継者である。
 この場合中国政府は後れをとる危険性がある。というのは中国政府が慣行に従い14世逝去をぐずぐず待っている間に、15世の権威がチベット人地域全体に確立してしまう可能性が高いからだ。亡命政府の狙いもこの辺にあるらしい。

 それがダライ亡命政府に果たしてできるかといったところですね。まあ、ダライ側がそれをやれば対抗措置として中国側も従来方針を変更して「転生ラマ制度の廃止」で対抗するかもしれません。 


■ちきゅう座『3つの依存症(1):安倍依存症』(醍醐聡*20
http://chikyuza.net/archives/82954
 個人的にはほとんどの安倍批判はまともな代物であって「安倍依存症」呼ばわりするような酷いものはそうはないと思いますけどねえ。実際、醍醐氏が例に挙げてるのは浜矩子氏*21だけです。安倍依存症などと抜かすのなら浜氏以外に何人か例を挙げてほしいもんです。彼女は「安倍批判派のワンオブゼム」ではあっても別に代表選手ではないでしょう(浜氏の主張については詳しくないので評価はしませんが)。
 しかも醍醐氏の批判は「浜氏の講演を聴いたが」「浜氏の本を読んだが」などではなく何と「浜氏の講演を聴いた方の感想文を読んだが」というとんでもない代物です。
 そんな又聞きで何が解るのか。又聞きである以上当然、「浜氏の主張の誤解、曲解*22の危険性」はあります。
 もちろん「結果的に醍醐氏の浜批判が正しい」つうことはありうるでしょうが、それは又聞き判断なんてふざけた判断方法を正当化しません。
 醍醐氏だって同じようなことをされたら「俺の講演を聞き、本を読んでからそういうことは言え、又聞きで済ますなんて馬鹿にしてる」と怒り出すのではないのか。大体「講演を聴く」のなら手間もかかるでしょうが「浜氏の本を読む」なら本屋に行って購入してくればいいだけです。その程度の手間を惜しむのが醍醐氏なのか。醍醐氏は先入観から最初から浜氏を馬鹿にしてるのではないか。
 いずれにせよ「安倍自民」に選挙で野党がなかなか勝てないことは「安倍依存症」とかそういう話ではない。醍醐氏は何バカなこと言ってるんだろうと呆れます。醍醐氏がバカほざくのは彼の勝手ですが、ちきゅう座はこんな駄文に意味があると本気で思ってるんですかね?
 むしろ依存症を問題にするなら「民進党の連合執行部依存症」でしょう。その結果「反共の連合執行部」にそそのかされた前原は野党共闘を破壊し、安倍を利することになります。
 なお、「3つの依存症」とやらの他の二つは「憲法依存症」「知名度依存症」だそうです。たぶん俺が賛同できないようなあほなことを醍醐氏は言うのでしょうからあとで突っ込む予定です
(追記:経済音痴なので評価はしませんが、■3つの依存症(2−1)知名度依存症:浜矩子さんの日銀金融緩和批判の真贋(http://chikyuza.net/archives/83077)は事前に危惧した程酷い内容ではないかと思います。ただし「一アベノミクス批判者」にすぎない浜氏を批判するのは別にかまいませんが、それについて「依存症」云々と言い出すことについては全く理解ができませんね。そんなん、せいぜい一部の浜氏支持者でしょうに。「浜氏支持=アベノミクス批判」では全くありません)。
 個人的には、そんなものより「中国依存症、北朝鮮依存症」にうんざりさせられます。
 特に、阿部治平のような「自称リベラル」の「中国依存症、北朝鮮依存症(中国や北朝鮮をいたずらに敵視する輩)」にうんざりさせられます。浅井基文氏なども嘆いていますが、あの種の「中国依存症、北朝鮮依存症」が自称リベラルにいることは明らかに安倍を利しているでしょう。そして俺は阿部治平のような「中国依存症、北朝鮮依存症」の輩はリベラルだとは全く思っていません。


大紀元『福田次官セクハラ報道、「はめられたとの意見ある」=麻生財務相
http://www.epochtimes.jp/2018/04/32778.html
 麻生と言い大紀元と言いどこまでバカなのか。しかし、福田の退職金支払いを差し止める状況でこの発言ですからね。
 「じゃあ何で退職金支払いを差し止めてるんですか?。セクハラの嫌疑が濃厚だからじゃないんですか?」と聞かれたらどう答える気なのか?
 つうかこういうバカを言ってると麻生が被害者に名誉毀損で訴えられる可能性は十分あるし、あの安倍ですら麻生更迭を決意することは十分あり得るでしょう。


大紀元『焦点:中国依存のドイツが味わう「ゆでガエル」の恐怖』
http://www.epochtimes.jp/2018/04/32710.html
 「中国は重要な貿易相手国」とはいえ、そもそも依存してないでしょうからねえ。ドイツの政府や企業もこの種の与太は相手にしないでしょう。


大紀元『広告中の「立憲パートナーズ」違法な外国人献金の抜け道に?』
http://www.epochtimes.jp/2018/04/32712.html
 「中国が嫌いだから安倍さんを支持します」「安倍さんを批判する人間は我々の敵です」という産経新聞ペマ・ギャルポ並みの安倍御用メディア・大紀元らしくてマジで吹き出しました。あまりでたらめなことばかり言ってると本当に立民から名誉毀損で訴えられかねないと思いますね。


大紀元『ロイター企業調査:安倍首相続投「望ましい」73%、安定重視』
http://www.epochtimes.jp/2018/04/32730.html
 これが事実なら日本の企業経営者はおよそ正気とは思いませんがそれはさておき。
 たまに「法輪功系メディア」大紀元をブログネタ探しのために見てますがこの種の「産経新聞ペマ・ギャルポと同レベルの安倍万歳ばかりある」ので本当に唖然とします。「敵(中国)の敵は味方」つう短絡的な考えなんでしょう。とはいえ、そこまで熱愛する安倍ら日本ウヨが法輪功のために何かやってるかと言ったら「ダライラマチベット仏教」と比べても何もやってないでしょうが。法輪功なんぞと付き合っても何の利益もないでしょうからね。


ペマ・ギャルポ【アジアから世界へ #15】若き国際弁護士の奮闘〜在日外国人問題、親日キューバカストロ*23の「革命と予言」、猫ひろしカンボジア秘話
http://pemagyal.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/15-3c28.html

 ゲスト:田中広太郎(弁護士法人 品川国際法律事務所 代表弁護士・司法通訳) 在東京ペルー共和国総領事館顧問弁護士/駐日キューバ共和国大使館顧問弁護士/猫ひろし顧問弁護士

 ペマに限らないんですが、何で日本ウヨって「中国、北朝鮮以外の共産国ベトナムキューバ)」に対して甘いんだろうとは思います。まあ、別に「打倒、ベトナムキューバ政権!」などといってほしいわけでもないですが。
 「親日キューバ」て別にキューバ反日になる動機もないでしょうからねえ。
 つうかペマや「ペマが付き合ってるウヨ連中」が反日呼ばわりしたがる中国や韓国だって別に反日ではないでしょう。「歴史認識問題での日本批判」は反日と言って敵視するような話ではない。


福島香織ツイッター

福島香織
 某新聞社内でセ・リーグと言えばセクハラ上司、パ・リーグと言えばパワハラ上司。最悪がセ・パ両リーグ。それでも特ダネ記者だったら出世した。近年はひどいセ・パ両リーグは部下からの告発で、社内調査を受けて地方に飛ばされるように。時代は少しずつ変わっている!

 「福田セクハラ」を受けてのツイッターですが、誰が考えても「福島の古巣」産経でしょうね。もめたくないからはっきり名前を出さないだけで。

福島香織*24「中国の悪夢」絶賛発売中
 今回の騒ぎで、消費増税が無期延期にならないかなー。なってほしいなー。

 「今回の騒ぎ」とは公文書改竄でしょうが仮にも自称ジャーナリストなら「真実が明らかになってほしい」と書いたらどうなんでしょうかね。
 それはともかく、安倍擁護しないあたりが興味深いですね。


■I濱Y子のツイッター

I濱Y子
‏財務次官と新潟県知事のセクハラ辞職をうけて一句。
「石川や、濱の真砂はつきるとも世にセクハラ男の種はつきまじ」

 おいおいですね。I濱らしいと言えばI濱らしいですが、福田前次官を擁護し続けた麻生財務相とそんな麻生を黙認した安倍首相への怒りはこの女には存在しないようです。全く笑わせてくれます。
 そして加計森友をネタに

「石川や、濱の真砂はつきるとも世に構造汚職の種はつきまじ」
「石川や、濱の真砂はつきるとも世に貪官汚吏*25の種はつきまじ」

などとはいわないわけです。
 こんなバカ女がチベット支援を訴えても「勝手にほざいてろ」という感情しかわいてきません。


■ニューズウイーク日本版『世界の脅威はテロから中ロへ、トランプ対中制裁の思惑』楊海英*26
https://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2018/04/post-14.php

 今後の世界を不安定に陥れる要素はテロではなく中ロだと、アメリカは目覚めつつある。一方、日本はこうした激動に無関心のようだ。
 大阪の小さな国有地が道徳性のない人物*27に不明朗な形で売却されたことに、日本の政治家は時間を費やしている。

 我らが楊先生も「日本ウヨへのこびへつらい」&「中国政府への憎悪」から「中国の脅威や『中国と戦う安倍様の偉大さ』に比べたら加計森友など大した問題じゃない」と強弁するに至ったようです。
 予想の範囲内ですが、「ウヨのオナペット」楊もどこまでも落ちぶれたもんです。つうか「いや、道義的是非以前に未だにそれ?。支持率が落ち込んで、引退した政治家といえ小泉元総理が『総裁三選は難しい』と言い出してるのに。センスなさすぎやろ、お前。」ですね。
 ちなみに今日(2018年4/17)のTBSラジオ森本毅郎スタンバイ!」では月曜コメンテーターの山田惠資・時事通信解説委員長が「永田町では5月連休明けの内閣総辞職も十分あり得るという見方で与野党が動き出してる」とコメントしていました。

 http://www.sankei.com/politics/news/180412/plt1804120055-n1.html
 谷垣*28グループの川崎二郎*29厚生労働相は会合終了後、次回の幹部会合を5月の連休明けに開催する予定だとした上で「その頃には、ちょっと世の中が変わっているかもしれない」と記者団に述べた。

という発言は山田発言を裏付けてるような気もしますがそれはさておき。
 山田発言がどこまで正しいか知りませんが、事実なら安倍もいよいよ追い詰められてきました。
 いや山田発言が仮に事実でないとしても「アンチ安倍の俺の願望込み」ですが、あの「メディアへの恫喝を平気でやる安倍相手」に「テレビに比べれば注目度が落ちるラジオ」とはいえ、「5月連休明け退陣」という言葉が「躊躇なく(?)」出たこと自体が「安倍の終わり」を象徴している気がします。


日経新聞『ネパール新首相、中印てんびん外交、インフラ資金獲得目指す』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29050850V00C18A4FF2000/
時事通信『ネパール親中政権に懸念=チベット人抑圧の恐れ−亡命政府首相ら』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018040900870&g=int

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29050850V00C18A4FF2000/
 首相就任が今回で2度目のオリ氏は2015〜16年の前回の在任中、インドによる経済封鎖に反発し中国に接近した。昨年末の総選挙では、親中派の野党で左派連合を結成し圧勝。インドと距離を置き、中国に接近するとみられていた。
 だが初外遊はインドを選んだ。就任後にまず訪印するネパール首相の伝統を継承し「インドを安心させる狙い」(ネパールの政治アナリスト)に加え、「インドから投資を誘致したい」とオリ氏は公言する。
 訪印中にはニューデリーでモディ*30首相と会談し、水力発電所や空港などのインフラ整備で協力を求める。両首脳はインドの資金でネパール東部に建設する900メガワットの水力発電所の起工式にも臨む見通しだ。
 こうした事業は、ネパールが中国に求める経済協力の主な内容と重複する。ネパール中部ポカラでは、中国の融資を受けて国際空港が建設中だ。オリ氏は、1200メガワットの水力発電所の建設計画でも中国の資金協力を得る方針。中印両国をてんびんに掛け、最大限のインフラ資金を獲得する狙いが透けて見える。
 オリ氏は訪印後、間髪入れずに中国も訪れる見通しだ。ネパールメディアによると、8〜11日に中国の海南島で開く国際会議「ボアオ・フォーラム」に出席する。同会議では中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席も出席するとされ、オリ氏と会談する可能性も指摘される。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018040900870&g=int
 中国チベット自治区と国境を接するネパールで今年2月、親中派のオリ政権が誕生したことに対し、インドにあるチベット亡命政府ロブサン・センゲ首相らが懸念を強めている。中国への配慮から国境管理が強化され、亡命がより困難になったり、亡命後にネパールで暮らすチベット人への文化的抑圧が強まったりする恐れがあるためだ。
(中略)
 オリ政権は、中国が提唱するシルクロード経済圏構想「一帯一路」の枠組みを生かし、中国からインフラ建設などの支援を引き出す方針とみられている。センゲ氏は、中国が支援と引き換えにネパールへの圧力を強める可能性を指摘し「状況はさらに悪化しそうだ」と厳しい見方を示した。

 一応紹介だけしておきます。


■産経【野口裕之の軍事情勢】台湾併合を狙う中国には、在韓米軍の移動で阻止!?
http://www.sankei.com/premium/news/180409/prm1804090004-n1.html

 米軍の台湾駐屯

 米軍の台湾駐留なんかあるわけがない。そんなことをしたら米中関係が中国の反発で恐ろしいことになってしまう。

 統一朝鮮領に中国人民解放軍が駐留する。

 これまた馬鹿げています。統一朝鮮が誕生するとして本命は「どこの外国軍も駐留しない」、対抗が「在韓米軍が規模はともかく駐留を続ける」でしょう。中国軍駐留なんて本命、対抗とはいえない「穴」でしかありません。

 ただ、米軍の台湾駐屯には1972年の《上海コミュニケ》が障害になる。米国は中国側に「一つの中国」「台湾の全武力・軍事施設の最終的撤去(米軍駐留終了)に向け、これを漸減する」などを約した。

 やれやれです。「日韓合意を韓国は遵守しろ(そもそも産経が騒ぎ立てる慰安婦銅像の話など合意のどこにもなく、韓国は合意を遵守してますが)」という産経が「米中合意を反古にしろ」というのだからそのでたらめさにはいつもながら呆れます。

 国際法の《事情変更の原則*31

 おいおいです。「事情が変わった」といって反古にしていいのなら、米国や日本が同じことを外国(中国に限らない)にされても文句は言えませんがそこまで産経は考えているのか。

 米軍が駐屯すれば台湾軍の内通分子が謀反を起こし難いし、起こしても即時鎮圧ができる。

 ばかばかしい。台湾軍内部にスパイを作り上げて情報入手、ならまだしも内乱なんかできると中国も思ってないでしょう。


■産経【経済インサイド】中国農村部「中間所得層拡大」で日本経済にも朗報?(経済本部 山口暢彦)
http://www.sankei.com/premium/news/180406/prm1804060001-n1.html

 貧しかった中国の農村部で、家電や自動車などを買える「中間所得層」の比率が増えるかもしれない。こんな予測をこのほど、日本の内閣府がまとめた。中国には日本企業の拠点が約3万2000あり、日本からの輸出額も米国向けに次ぎ第2位だ。米国との「貿易戦争」などによる中国景気の減速懸念もささやかれ始めたが、消費の裾野の広がりは日本経済にとって朗報だ。
 中国経済は依然、高水準の成長を続けている。2017年の実質国内総生産(GDP)成長率は前年比6.9%で、政府目標の「6.5%前後」を上回った。習近平指導部が進めたインフラ整備が投資を刺激したほか、好調な世界経済が輸出を引っ張ったためだ。
(中略)
 内閣府は農村部の可処分所得が上がってきた理由について、「外資も含め、企業が沿岸部から内陸部へ進出するようになり、農村部に住む人が、農業だけでなく、より賃金の高い工業にも携わるようになったことなどがあるとみられる」と分析している。
(中略)
 内閣府は「家電や自動車、ブランド品の購入が可能となる『中間所得層』の農村部での比率上昇が、今後、中国の消費を下支えしていく」と指摘している。
 中国経済は日本経済にも影響が大きい。16年度の日本からの輸出総額(71兆5253億円)のうち、中国向けは17.9%の12兆8347億円で、米国向け(14兆1187億円、19.7%)に次ぎ2位を占めた。中国向け輸出品のうち、上位を占めるのが、スマートフォン用などの半導体といった電子部品(7.4%)、科学光学機器(6.1%)などで、完成車も4.1%と多かった。
 また外務省によると、中国に進出した日本企業の拠点数は16年10月現在、3万2313に達し日本からの海外進出企業の約45%に上る。特に製造業や卸売業、サービス業、小売業などの業種が多くなっている。
 三菱UFJリサーチ&コンサルティング小林真一郎主席研究員は、農村部などで中間所得層が増えれば、「日本経済にとって、圧倒的にプラスが多い」とする。現地の日本企業のモノやサービスの販売、日本からの輸出の拡大につながるからだ。さらに小林氏は「訪日旅行客の増加につながる可能性がある」としており、日本国内での観光需要や買い物需要拡大に波及することも期待できそうだ。

 あの反中国・産経ですら経済面にこういう記事が載るわけです。


■M谷N子氏*32ツイッター
 下手に触れると「俺のブログを強制プライベートモードにしろと、はてな社に要求したI濱Y子*33女史同様に」たたりがあるかもしれないのですが、「それでも触れておきたい」ので、伏せ字で紹介しておきます。とはいえ今回はM谷氏を批判してるわけではなくむしろ高評価です。

■M谷N子
 在特会吉田康一郎*34にせよ「自称保守」「愛国者」を名乗る人々は、一見ウイグル人の味方を装い、ウイグル人の人権問題に関心を持っているように見せかけながら、同じ口で漢人や在日韓国・朝鮮人にはヘイト*35を言う。なぜその二つを共有できるのか、私には違和感ばかりだ。
 (ボーガス注:中国政府の)迫害を受けているウイグル人漢人憎しの感情を持つのはよく分かるが、日本人が双方の対立を煽って何になるのか。問題解決には中国の主流民族・漢人の意識変革が不可欠で、漢人理解者を増やすことこそ解決の糸口だ。日本はウイグル人亡命者さえマトモに受け入れないのだから期待しても無駄だ

 まあそういうことです。「日本ウヨが中国国内少数民族ウイグルチベットなど)の味方面してるのはインチキだ。単に中国たたきのネタにしてるだけじゃないか!」とはっきり言うだけウイグル支援者・M谷女史はたとえば「自称チベット支援者・I濱Y子女史」よりはずっとまともでしょう。


大紀元『中国、西アフリカに33億円超の資金援助 「政治的狙い」』
http://www.epochtimes.jp/2018/04/32204.html

 アフリカに進出拡大する中国当局は3月中旬、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS、加盟国15カ国*36)との間で、同共同体に対して3160万ドル(約33億4960万円)規模の資金援助を行う覚書を交わした。資金は、ナイジェリア首都アブジャでECOWAS新本部建設に充てられる。
(中略)
 中国当局は近年、台湾との国交を断絶し、代わりに中国との国交を樹立したアフリカの国に対して、資金のばら撒きと経済協力を行っている。現在、(ボーガス注:アフリカでは)台湾との国交を維持しているのはブルキナファソスワジランドだけになった。
 2012年、中国当局は、アフリカ55カ国が加盟するアフリカ連合の本部(AU)建設総工費2億ドル(約212億円)を負担した。

 そりゃ政治的狙いはあるでしょうね。中国に限らず政治的な狙いのない、ただの善意でカネを出す国は普通ありません。


毎日新聞チベットダライ・ラマ14世「文化と言葉守り抜く」』
https://mainichi.jp/articles/20180402/k00/00m/030/114000c

 式典は当初首都ニューデリーで開催予定だったが、中国を刺激したくないインド政府が開催地の変更を亡命政府に要請。インド側の大臣の出席も1人にとどまり、対中関係を巡る両者の温度差が浮き彫りになった。
 式典は「ありがとうインド」と題され、亡命政府へのインドの支援に謝意を示すもの。ダライ・ラマは「インドは指導者であり、我々は生徒だ。インドとチベットは強い絆で結ばれている」と強固な関係を強調した。
 一方、地元メディアによると、インド側は開催に先立ち、インド政府高官にイベントへの出席自粛を要請した。また、ロイター通信によると、ダライ・ラマは先週、中国と国境を接する北東部シッキム州を訪れる予定だったが、インド政府の要請で中止になった。
 インドと中国の両軍は昨年、国境を接するドクラムで約2カ月間対峙(たいじ)し一時緊張が高まった。だが、インドの最大の貿易輸入相手国が中国であるうえ、軍事力でも勝る*37中国との関係を悪化させたくないのも本音だ。チベット問題が両国の火種となるのを避けるため、今後も中国に配慮した対応が続きそうだ。

 一応紹介だけしておきます。


■産経『亡命チベット人深まる「怒り」と「憂鬱」 習近平氏の権力基盤強化「明るい未来見えぬ」』
http://www.sankei.com/world/news/180329/wor1803290041-n1.html
 「習氏じゃ明るくない」て江沢民*38胡錦濤*39が党総書記の時代は果たして明るかったんでしょうか?

 亡命チベット人が懸念するのは、インドの動向だ。インド政府は2月に政府関係者に対し、チベット亡命政府関連行事の参加自粛通知を出した。
(中略)
 こうした中、ダライ・ラマが出席する行事の変更や中止が相次ぐ。17日にダライ・ラマが亡命生活を自ら語る集会も2日前に中止され、31日と4月1日にニューデリーで計画されていたイベントも縮小開催が決まっている。北東部マニプール州で開かれた「インド科学会議」(16〜20日)への出席も取り消された。
 中止や見送りの理由について関係者の口は一様に重い。チベット亡命政府のダドン・シャリン情報局長は「インドは大国であり、国が国益を追求する中で、考慮しなくてはいけない面があることは理解している」とし、自粛通知に配慮する発言をしている。

 ダライ一味に明るい未来は当面なさそうです。もちろんid:Mukkeさんは「インドに霞を食えとはいえない」というはずです(皮肉のつもり)。


■リベラル21『≪2970対0≫の恐怖・・・ここからなにが起こるのか』田畑光永*40
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4314.html

 今回の憲法改正習近平が冗談でなく、終身、トップを続けようと考えていることがはっきりした。

 この種の発言には、いい加減うんざりですが、何を根拠に「終身主席」などというのか。
 もちろん「制度上はそうすることが可能」なので、その危険性はあるでしょう。そして任期制限撤廃がいいことだとも言わない。
 しかし現在明らかになったことは「習主席は3期15年はやる気ではないか」ということだけです。
 あえて言えば、それすら確実ではないでしょう。「本当は2期10年で辞めて、意中の人物を後継指名するつもり」だが、後継指名をスムーズに行うために「3期15年やる気がある」というパフォーマンスをしているだけかもしれません(そういう策略を肯定するわけではなくそういう可能性もあるだろうという話です)。
 また、「制度上可能であること」は実際に可能であることを必ずしも意味しません。「3期15年やる気」でも、実際には党内の批判でできない可能性も当然ありうるでしょう。

なにか恐ろしいことが始まる予感がする

 田畑のいつもの反中国扇動ですね。くだらないとしか言い様がない。


■産経【石平*41多数のChina Watch】「精神的日本人」の登場
http://www.sankei.com/column/news/180322/clm1803220006-n1.html
 あくまでも問題にされてるのは「旧日本軍コスプレ」のような「戦前日本賛美を疑われる非常識なもん」であり、日本アニメ「ドラえもん」だの日本文化一般が批判、忌避、嫌悪、敵視などされてるわけでない点に注意が必要でしょう。


■産経『仙台などへのパンダ誘致「政府として歓迎」 菅義偉官房長官「国民に広く親しまれている」』
http://www.sankei.com/life/news/180323/lif1803230029-n1.html

 政府が新たなジャイアントパンダの貸与を中国政府に要請していると一部メディア*42が報道したことについて、菅義偉官房長官は23日午前の記者会見で前向きな姿勢を示した。
 菅氏は「外交上のやり取りであり詳細は控えたい」とした上で「パンダは国民に広く親しまれている。来日が実現すれば政府としても歓迎したい」と述べた。

 こうした事態を安倍を「反中国的な意味で期待していた右翼の皆さん」がどう総括するのか気になるところです。


■【産経抄】3月24日
http://www.sankei.com/column/news/180324/clm1803240003-n1.html

孔子学院は日本では平成17年10月、立命館大に設置されたのが最初で、現在は学院が14カ所、教室が8カ所開設されている*43。実は小紙は早くから警鐘を鳴らし、18年7月25日付記事「『友好』の舞台裏 中国の対日宣伝工作」でも取り上げている。
▼ただ、大学側の反応は鈍かった。当時の立命館大担当者にもインタビューしているが、次のような反応で警戒心は薄いようだった。
「自国語の教育施設を一気に数年で世界につくろうというのは中国の明確な国家戦略だと思う。それを分かったうえで『日本で一番初めに』とアプローチした」。

 孔子学院を根拠レスで誹謗する、産経らしいあほ記事ですね。

 だいぶ以前の話だが、南京事件を研究する私立大教授から「『中国人留学生はドル箱だから、中国の問題点には触れないでほしい』と大学に要請されている」と聞いた。

 「そんな事実はない、あるというなら証拠を出してほしい」という「大学の抗議を恐れてる」のか、その教授の実名が出せない時点でまったく信用性はありません。
 まあ、産経のことですからこの教授が実在するなら、東中野修道*44亜細亜大)、北村稔*45立命館大)など南京事件否定論者でしょうが。秦郁彦*46(元日本大教授)ではないでしょう。
 なお笠原十九司*47の「都留文科大学」は公立大ですので、この「私立大学教授」には該当しないでしょう。


■産経『孔子学院、習近平指導部の「強国路線」のツール 世界146カ国、500カ所超開設』
http://www.sankei.com/world/news/180322/wor1803220040-n1.html
 それだけ世界各地につくられてるものを産経のように敵視するのは率直に言って異常でしょう。


大紀元『「森友どうでもいい」で国民の声を聞く』
http://www.epochtimes.jp/2018/03/32119.html
 アンチ中国のためなら何でもあり、「灰色政治家・安倍ですら」絶賛という、大紀元らしいいつもながらくだらない話です。


大紀元『年金の入力業務、中国側に再委託 露呈する行政のデータ管理姿勢』
http://www.epochtimes.jp/2018/03/31999.html
 アンチ中国・大紀元らしくて吹き出しました。
 問題は中国云々と言うことよりも「契約上、個人情報保護に配慮して、再委託は年金機構の許可なしにはできない(再委託は原則不可)」のに、再委託したこと、つまり契約違反でしょう。別に中国でなくても日本企業でも再委託は違法行為です。
 そして少なくても今回の件について言えば「中国に情報流出ガー、スパイガー」つう話ではないでしょう。
 何せ

 日本年金機構職員によると、再委託された入力業務には「通常では考えられない」誤りが散見されたという。例えば、氏名のなかに記号が入っていたり、日本人ではない名前になっていたりなど。

ですからね。その結果、契約違反行為が発覚したわけです。

 SAY企画は総額約1億8000万円で契約。予定価格はおよそ2億4200万円で、年金機構にとって格安の契約だった。

ですから、典型的な「安かろう、悪かろう」なんでしょう。本当に再委託を受けた中国企業がスパイ行為したいならこういうずさんな作業はしない。こういうずさんな作業するところですから結果的に情報が流出した危険性はありますし、それはそれでこわいですが。

参考
朝日新聞『個人情報の入力、一部を中国業者に 年金機構の委託業者』
https://www.asahi.com/articles/ASL3M7QSPL3MUCLV01M.html
■読売新聞『再委託で社長「甘い認識、契約違反とは思わず」』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180320-OYT1T50053.html


■産経【主張】全人代閉幕 希代の独善国家に警戒を 日本は自由主義の防波堤たれ
http://www.sankei.com/column/news/180321/clm1803210001-n2.html

 カンボジアなど、中国を手本に強権支配を強める国もある。

 別に手本にしてるわけではないでしょう。そもそも独裁的だと批判されるカンボジアの現首相フン・セン氏が首相に就任したのは1985年のことで、今の習主席とは全く関係ありません。

自由と民主主義、法の支配*48など共通の価値観や世界秩序の破壊をもくろむのが中国という存在である。

 「世界秩序の破壊」て(苦笑)。中国はそんなことは考えてないでしょう。中国の考える望ましい世界秩序(たとえば一帯一路やAIIB)は産経の考えとは違うかもしれませんが、それは「世界秩序の破壊」つう話ではない。そもそも「現状の世界秩序がベストで変える必要はない」つうならともかくそうでないなら「世界秩序は常に作り上げていくもの、スクラップアンドビルドしていくもの」であって破壊だ何だという話ではないでしょう。

 「火消し役」の異名を持つ王副主席らが、太い対米パイプを生かして懐柔を図る可能性も無視はできない。その裏には、日米を分断させたい中国の思惑がうかがえるからだ。

 別に分断させたいとは思ってないでしょう。産経流の反中国路線を仮に安倍政権がとるならば、「安倍に対抗するために米国との交流関係を深める」つうことはありうるでしょうが、それは「中国から進んで分断策をとってる」つう話ではない。


■産経【中国全人代】歴史に逆行する「強国独裁」 中国総局長・藤本欣也
http://www.sankei.com/world/news/180320/wor1803200050-n1.html

 冷戦期のフィリピンのマルコス政権、インドネシアスハルト政権など、効率的な開発・発展を最優先に掲げて独裁を正当化した体制のほとんどは経済の悪化と反政権デモのうねりの中で崩壊した。

 吹き出しました。反共を理由に当時マルコスやスハルトの独裁を擁護した産経が良くもこんなことがいえたもんです。

 問題なのは、中国のその特異な統治モデルが民主主義体制に代わって世界に拡散しつつあることだ。中国流のネットやメディア規制は、ロシア、トルコ、カンボジアでも行われている。

 ロシアもトルコもカンボジアも中国の子分でも何でもないので言いがかりも甚だしい。

 政権批判をいつまでも封殺できないのは歴史が証明している。

 自民党政権批判を抹殺したがってる新聞がよくも言ったもんです。


■産経【iRONNA発】習近平主席「終身独裁」 トランプ政権は「巨竜退治」できるか 江崎道朗氏*49
http://www.sankei.com/premium/news/180318/prm1803180005-n1.html
 いい加減「終身主席」なんてデマも大概にしたらどうなのか。現時点で解ってることは「2期10年以上」、つまり「3期15年はやる気らしい」つうだけであってそれ以上でもそれ以下でもない。

 拡張主義が、トランプ政権を誕生させたという側面がある。

 いやそんな側面はほとんどないでしょう。トランプ政権誕生は「一に景気回復」「二に白人の黒人差別感情」じゃないか。


■浅井基文ブログ『森友学園問題と自民党政治(中国専門家文章)』
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2018/1002.html
 基本的には「おぞましい安倍自民の政治腐敗」として安倍自民と日本社会を真っ向唐竹割りの中国メディアです。日本メディアも本当にこうした安倍批判を見習ってほしい。つうか別に中国に限らず海外メディアは皆同様の批判だと思いますが。
 浅井先生がご指摘するように「これで日本人はどの面下げて中国を人治呼ばわりできるのか」つう話です。


産経
■【中国全人代】国家副主席に王岐山*50選出、習近平*51国家主席は再選
http://www.sankei.com/world/news/180317/wor1803170023-n1.html
■【中国全人代李克強*52首相を再選 国家監察委初代トップは楊暁渡氏
http://www.sankei.com/world/news/180318/wor1803180010-n1.html
 コメント抜きで紹介だけしておきます。


毎日新聞『台湾:カトリックトップ「中国、宗教の自由ない」 バチカン協議に懸念』
https://mainichi.jp/articles/20180316/dde/007/030/019000c

 ローマ・カトリック教会の台湾トップ、洪山川・台湾地区司教団主席(74)=台北大司教大司教=が15日、毎日新聞のインタビューに応じた。カトリックの総本山、バチカンローマ法王庁)と中国の関係改善の動きについて「中国には自由や民主主義、人権がない。我々に必要なのは完全な宗教の自由だが、今の中国で自由は制限されている」と述べ、懸念を示した。
(中略)
(ボーガス注:しかし一方で)仮にバチカンが台湾と断交した場合、台湾のカトリック教徒への影響について「法王は弱き者たちに特別な愛を注いでくれる」と述べ、影響はないとの考えを示した。

 「バチカンと中国の関係正常化の動きを批判しながらも」、「仮にバチカンが台湾と断交した場合でも、台湾のカトリック教徒への影響について影響はないとの考えを示した」では、もはや「バチカンと台湾の断交はほぼ既定路線」なんでしょう。

*1:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

*2:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*3:駐日大使、中国共産党中央台湾工作弁公室主任(国務院台湾事務弁公室主任兼務)などを経て国務委員(外交担当)兼外相

*4:那覇市議、沖縄県議、那覇市長を経て沖縄県知事

*5:北海道知事、衆院議長など歴任

*6:橋本内閣北海道・沖縄開発庁長官、小渕内閣官房副長官など歴任

*7:福田赳夫内閣農水相、鈴木内閣科技庁長官など歴任

*8:小渕内閣農水相小泉内閣経産相麻生内閣財務相を歴任

*9:住職の名前を別の場所では「若麻績」と書きながら「W住職」とイニシャルトークするI濱女史も変な人です。変と言えば「若麻績」にルビくらい振ったらどうなんですかねえ。「若麻績」は「五十嵐(いがらし)」「長谷川(はせがわ)」「羽生(はにゅう)」などと違いルビなしで簡単に誰でも読めるような姓じゃないでしょう(ちなみに「わかおみ」と読みます)。こういうあたり女史って本当に常識に欠けてます。

*10:北京オリンピック聖火リレー10周年記念会合」というタイトルなら、普通そう理解するでしょう(とはいえ敏感な人なら途中で気づくでしょうが)。ご老人のうっかりも問題ですが「聖火リレー抗議運動10周年記念」とでもすれば誤解はなかったのに何で女史とその仲間連中ってその程度のことも解らないで、ご老人を一方的に非難するバカばかりなのか?。まあこういうバカしかいないんだから日本のチベット支援運動とやらも展望なんかあるわけもない。

*11:ウィキペ「2008年北京オリンピック聖火リレー」によれば「第1走者は北京五輪・野球日本代表の星野仙一監督、第2走者は陸上の末續慎吾、第4走者をスピードスケートの岡崎朋美、第10走者はコメディアンの萩本欽一、第19走者は卓球選手の福原愛、第79走者は元陸上・女子マラソン有森裕子、第80走者は女子マラソン野口みずきが努めた」そうですがやはり女史って彼らを敵視してるんでしょうか?。

*12:苦し紛れではなくて「本心」でしょう。大抵の人間にとってチベット仏教の話なんざ「別に聞きたくもない、つまらない話」です。まあこの集会が「チベット仏教勉強会」と銘打ってたのなら「嫌なら聞きに来るな」「因縁は辞めろ」といえますが「長野聖火リレー十周年」なんてタイトルをつけたらこのご老人のような方が誤解して集会に来かねないなんてことは常識があれば解ることでしょう。まあその程度の常識も「チベット盲従」の女史とお仲間にはないわけです。本当にバカな連中です。

*13:後でも触れますがこのご老人はおそらく「リレー記念と銘打ちながら、この集会でリレーの話をしないなんてふざけてる」「だったら最初からチベット仏教応援集会とでも銘打てよ!」とマジで思ってるのであって女史の決めつけは全く馬鹿馬鹿しい。

*14:と根拠レスで勝手に決めつけるあたりさすが非常識な女史です。

*15:女史ら「フリーチベット的な立場」でない限り、勿論、何の関係もありません。

*16:https://researchmap.jp/nakazawatakuya/によれば「中澤君」はユーゴスラビアがご専門だそうです。なるほど「ユーゴスラビアに関心がある」という状況証拠から見て確かに「id:Mukkeさん=中澤君」なんでしょう。

*17:著書『対馬が危ない:対馬を席巻する韓国資本』(2009年、産経新聞出版)、『爆買いされる日本の領土』(2017年、角川新書)など

*18:著書『自己決定権をめぐる政治学デンマークグリーンランドにおける「対外的自治」』(2013年、明石書店

*19:著書『もうひとつのチベット現代史:プンツォク=ワンギェルの夢と革命の生涯』(2006年、明石書店)、『チベット高原の片隅で』(2012年、連合出版)など

*20:著書『日本の企業会計』(1990年、東京大学出版会)など

*21:著書『グローバル恐慌』(2009年、岩波新書)、『ユニクロ型デフレと国家破産』(2010年、文春新書)、『地球経済のまわり方』(2014年、ちくまプリマー新書)、『国民なき経済成長:脱・アホノミクスのすすめ』(2015年、角川新書)、『アホノミクス完全崩壊に備えよ』(2016年、角川新書)、『どアホノミクスの断末魔』(2017年、角川新書)、『これでも「アベ」と心中しますか?:国民の9割を不幸にする安倍政治の落第通信簿』(2017年、廣済堂新書)、『「共に生きる」ための経済学』(2018年刊行予定、平凡社新書)など

*22:もちろん醍醐氏もいうように「誤解、曲解については説明不足など、浜氏の責任もある」かもしれません。しかし、それは「実際に浜氏がした講演」を自ら聞くなり「誤解、曲解の危険性がある要約」ではない「全文引用の文」を読むなりして判断すべきことでしょう。「誤解、曲解の危険性がある要約」、それも素人の要約で判断するなど無茶苦茶です。こうした無茶苦茶さは「醍醐氏の浜氏批判」が結果的に正しいとしても正当化できるもんではありません。

*23:フィデル・カストロのこと。キューバ共産党第一書記、国家評議会議長(大統領)、閣僚評議会議長(首相)を歴任

*24:著書『中国「反日デモ」の深層』(2012年、扶桑社新書)、『中国絶望工場の若者たち』(2013年、PHP研究所)、『現代中国悪女列伝』(2013年、文春新書)、『潜入ルポ・中国の女:エイズ売春婦から大富豪まで』(2013年、文春文庫)、『中国食品工場のブラックホール』(2014年、扶桑社新書)、『本当は日本が大好きな中国人』(2015年、朝日新書)、『権力闘争がわかれば中国がわかる』(2015年、さくら舎)、『SEALDsと東アジア若者デモってなんだ!』(2016年、イースト新書)、『赤い帝国・中国が滅びる日』(2016年、KKベストセラーズ)、『米中の危険なゲームが始まった』(2017年、ビジネス社)、『孔子を捨てた国:現代中国残酷物語』(2017年、飛鳥新社)、『「中国の悪夢」を習近平が準備する』(2017年、徳間書店)、『習近平王朝の危険な野望』(2018年、さくら舎)など

*25:「たんかんおり」と読む。「利権を貪(むさぼ)る」加計森友疑惑・安倍のような「汚い」腐敗した政治家や官僚のこと。

*26:著書『墓標なき草原:内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録(上)(下)』(2009年、岩波書店)、『植民地としてのモンゴル:中国の官制ナショナリズムと革命思想』(2013年、勉誠出版)、『中国とモンゴルのはざまで:ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(2013年、岩波現代全書)、『狂暴国家 中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『ジェノサイドと文化大革命内モンゴルの民族問題』(2014年、勉誠出版)、『日本陸軍とモンゴル』(2015年、中公新書)、『「中国」という神話:習近平「偉大なる中華民族」のウソ』(2018年、文春新書)など

*27:もちろん籠池のこと

*28:小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相、第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)などを歴任

*29:小渕内閣運輸相、小泉内閣厚労相自民党国対委員長(谷垣総裁時代)など歴任

*30:グジャラート州首相などを経てインド首相

*31:「事情変更の原則」は国際法だけでなく、民法などでも適用される原則ですが「事情変更」はもちろん、おいそれと認められはしません。

*32:著書『中国を追われたウイグル人:亡命者が語る政治弾圧』(2007年、文春新書)など

*33:著書『ダライ・ラマと転生』(2016年、扶桑社新書)など

*34:アジア自由民主連帯協議会副会長

*35:まあウヨ連中がヘイトを言うのはこれだけではなく、ほかにも沖縄基地反対運動とかいろいろありますが。

*36:ウィキペディア西アフリカ諸国経済共同体」によれば加盟国はベナンブルキナファソカーボベルデガンビア、ガーナ、ギニアギニアビサウコートジボワールリベリア、マリ、ニジェール、ナイジェリア、セネガルシエラレオネトーゴ

*37:「インドが圧倒的に軍事力で優位」でない限り「勝るかどうか」はあまり関係ないでしょう。やはり大きな理由は貿易でしょうね。

*38:電子工業大臣、上海市長・党委員会書記などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*39:中国共産主義青年団共青団)中央書記処第一書記、貴州省党委員会書記、チベット自治区党委員会書記などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*40:元TBS記者。1984年10月から1988年9月まで『JNNニュースコープ』のメインキャスター。TBSを定年退職後は、法政大学客員教授を経て、2006年まで神奈川大学経営学部教授を務めた。著書『中国を知る』(1990年、岩波ジュニア新書)、『トウ小平の遺産』(1995年、岩波新書)、『勝った中国・負けた日本:記事が映す断絶八年の転変(1945年〜1952年)』(2015年、御茶の水書房)など

*41:著書『なぜ、日本人は日本をおとしめ中国に媚びるのか』(2009年、ワック文庫)、『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(2013年、PHP新書)、『世界征服を夢見る嫌われ者国家 中国の狂気』(2014年、ビジネス社)、『習近平にはなぜもう100%未来がないのか』(2015年、徳間書店)、『狂気の沙汰の習近平体制 黒い報告書』(2016年、ビジネス社)、『冗談か悪夢のような中国という災厄』(2017年、ビジネス社)、『習近平の終身独裁で始まる中国の大暗黒時代』(2017年、徳間書店)、『なぜ日本だけが中国の呪縛から逃れられたのか:「脱中華」の日本思想史』(2018年、PHP新書)、『なぜ中国は民主化したくてもできないのか』(2018年、KADOKAWA)など非常識右翼著書

*42:時事通信『政府、パンダ貸与を中国に要請=神戸、仙台を想定』https://www.jiji.com/jc/article?k=2018032301022&g=pol、■朝日新聞『パンダ貸与を中国に要請 神戸・仙台での受け入れ念頭に』https://www.asahi.com/articles/ASL3Q5FSDL3QUTFK01G.html、■読売新聞『パンダ貸与を中国に要請…政府、神戸・仙台候補』http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180322-OYT1T50063.html、■フジテレビ『新たなパンダ貸与 中国に要請』https://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00387915.html、■テレビ朝日『パンダの貸与とトキの提供を中国側に要請 日本政府』http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000123517.htmlのこと。

*43:ウィキペディア孔子学院』によれば、立命館大学桜美林大学、北陸大学、愛知大学立命館アジア太平洋大学札幌大学大阪産業大学岡山商科大学、神戸東洋医療学院、早稲田大学工学院大学福山大学関西外国語大学兵庫医科大学武蔵野大学孔子学院が設置されている。

*44:著書『「南京虐殺」の徹底検証』(1998年、 展転社)など

*45:著書『「南京事件」の探究』(2001年、文春新書)など

*46:慰安婦問題で違法性否定デマを飛ばし、その功績(?)で産経・正論大賞西岡力とダブル受賞(2014年)した悪名高い御仁。著書『慰安婦と戦場の性』(1999年、新潮選書)、『歪められる日本現代史』(2006年、PHP研究所)、『南京事件:「虐殺」の構造(増補版)』(2007年、中公新書)、『現代史の虚実:沖縄大江裁判・靖国慰安婦・南京・フェミニズム』(2008年、文藝春秋)、『慰安婦問題の決算』(2016年、PHP研究所)など

*47:著書『アジアの中の日本軍』(1994年、大月書店)、『日中全面戦争と海軍:パナイ号事件の真相』(1997年、青木書店)、『南京事件』(1997年、岩波新書)、『南京事件三光作戦』(1999年、大月書店)、『南京事件と日本人』(2002年、柏書房)、『南京難民区の百日:虐殺を見た外国人』(2005年、岩波現代文庫)、『南京事件論争史』(2007年、平凡社新書)、『「百人斬り競争」と南京事件』(2008年、大月書店)、『日本軍の治安戦:日中戦争の実相』(2010年、岩波書店)、『海軍の日中戦争:アジア太平洋戦争への自滅のシナリオ』(2015年、平凡社)、『日中戦争全史(上)(下)』(2017年、高文研)など

*48:中国国内の一党独裁体制ならともかく、国外においては中国の国益さえキープできれば(つまり相手国が親中国であれば)中国にとって外国の政治体制が独裁だろうと民主主義だろうと何だろうとどうでもいいでしょう。そして欧米にしてもエジプト軍政、タイ軍政など非民主的政治体制を国益を理由に時に容認してる点では中国と大して変わらないでしょう。

*49:日本を守る国民会議」事務局、日本青年協議会月刊誌『祖国と青年』編集長を経て、1997年から日本会議専任研究員。著書『コミンテルンルーズヴェルトの時限爆弾:迫り来る反日包囲網の正体を暴く』(2012年、展転社)、『マスコミが報じないトランプ台頭の秘密』(2016年、青林堂)、『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』(2016年、祥伝社新書)、『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』(2017年、PHP新書)、『日本は誰と戦ったのか:コミンテルンの秘密工作を追求するアメリカ』(2017年、KKベストセラーズ)(ウィキペ『江崎道朗』参照)

*50:海南省党委員会書記、北京市長、副首相、党中央規律検査委員会書記(党中央政治局常務委員兼務)などを経て国家副主席

*51:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*52:中国共産主義青年団共青団)中央書記処第一書記、河南省長・党委員会書記、遼寧省党委員会書記、副首相などを経て首相(党中央政治局常務委員兼務)

今日の中国関係ニュースほか(2/6分)(追記・訂正あり)

■産経『中国政協主席に汪洋氏*1選出』
http://www.sankei.com/world/news/180314/wor1803140031-n1.html
■人民日報『汪洋氏が第13期全国政協主席に選出』
http://j.people.com.cn/n3/2018/0314/c94474-9437041.html
 一応コメント抜きで紹介だけしておきます。


■ダイヤモンドオンライン『中国人アニメオタクが親日家とは限らない理由』
http://diamond.jp/articles/-/163288
 そりゃ「日本アニメ(あまり日本伝統色のないものが多い)が好き」なのと、たとえば「伝統的日本文化(歌舞伎、俳句など)が好き」「安倍政権に好意的」なのと全然違いますからねえ。
 「ハリウッド映画やディズニーが好きならアメリカの外交方針が支持できる」「ディズニーアニメが好きなら他のアメリカ文化(ジャズなど)も好き」つう話でもないし。
 特に「政治と文化」は全く関係ないですよねえ。日本人だってまさか「アニメオタクは軒並み安倍支持者」ではないでしょう。


■産経『ダライ・ラマ行事中止 インド政府が中国に配慮か』
http://www.sankei.com/world/news/180308/wor1803080031-n1.html

 チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世がインドに亡命して来年で60年となるのを前に、チベット亡命政府ニューデリーで企画していた記念行事が中止されたことが8日までに明らかになった。インド政府高官が中国との関係が「敏感な時期だ」として、政府職員らに参加自粛を通知したことを受け、大規模な開催を見送ったとみられる。
(中略)
 ダライ・ラマ法王ニューデリー代表部事務所は産経新聞の取材に「インド政府の対応を尊重する」としており、インド側の動きを受けた中止措置だったことをのぞかせている。
(中略)
 モディ*2政権は、2014年5月の首相就任宣誓式に亡命政府のロブサン・センゲ首相を招くなど、亡命政府側に一定の配慮を見せていたが、今回の措置は「亡命政府の政治的活動に距離を置くという古い立場に戻っている」(ネール大のアルカ・アチャリャ教授)との声が上がっている。

 ということでインドも中国に一定の配慮をせざるを得ないわけです。


■海峡両岸論『習近平下回った台湾総統の好感度:大陸就職を希望するミレニアル』岡田充*3
http://chikyuza.net/archives/81599

 台湾の蔡英文総統の支持率下落に歯止めがかからない。昨年末の世論調査では、彼女の好感度は46.9%と、習近平・中国国家主席の51.1%を下回ってしまった。
(中略)
 まず1月末から相次いで発表された世論調査結果をみよう。「台湾民意基金会」が28日に発表した調査で、蔡政権の施政に「賛成」は31・7%で「不賛成」の47%を大きく下回った。
(中略)
 台湾ではこのほか4つの世論調査結果が発表された。「美麗島電子報」(1月30日)の調査では、政権信任度は30.2%(「不信任度」は54.5%)と、昨年6月の32.9%を上回り最低を記録、「蔡は執政以来最も厳しい信任危機に直面している」とコメントした。31日には《新新聞》と《風傳媒》が、台湾指標民調に委託した世論調査を発表し、蔡信任度は36.3%(不信任47.4%)だった。2月12日に「台湾競争力フォーラム」注1が発表した調査では支持率は27.6%と2割台になった。
(中略)
 まず労基法改正案。週休二日制の導入や休日残業の割増率の引き上げ、有給休暇の対象者拡大を目指したが、同時に12日間の連続出勤を合法化し、シフト勤務の間隔を11時間から8時間に短縮した。これに看護師や運転手などシフト職場の労働者が「過労死させるつもりか」と総反発、法律修正を求め大規模デモやハンガーストを展開してきた。
(中略)
 次いで年金改革法。これまで公務員の退職金には18%の優遇利率が適用されており、少子高齢化が進む中で財政圧力は強まる一方だった。新法施行でことし7月から20年末までは月割支給の場合年利が9%に、21年以降は0%になる。必ず手を付けなければならない改革だが、公立学校の退職教員や退役軍人から強い反対を招いた。
 成立すればアジアで初となる(ボーガス注:同性婚を認める)「婚姻平等法」も宙に浮いている。民進党支持者や台湾独立支持者が多いキリスト教「長老派教会」が法案に反対したためだ。李登輝元総統も同教会に属するクリスチャン。
(中略)
 台湾では、「産まれた時から台湾は独立国家」と考えるミレニアル世代を「天然独」と呼ぶ。彼らは馬英九*4前政権の対中融和政策に反対し、民進党の政権復帰の原動力になったとされてきた。しかし「遠見」の世論調査 によると、18〜29歳の青年層の53%(前年比10・5%増)が中国大陸での就職を希望する結果が出た。
 理由は「賃金など待遇が台湾より高く将来性がある」からである。
(中略)
 先の世論調査では蔡政権下の経済状況について「悪化した」との回答が41.5%と最も多い。失業率は3%台に下降しているものの、賃金水準は頭打ち。このため賃金、生産性ともに台湾を上回る中国大陸に魅力を感じる「天然独」が増えたのだろう。
(中略)
 中国側もそれを十分に意識し、青年の大陸での就学・就職を誘導する政策を採っている。例えば、中国国務院台湾事務弁公室は2月28日の記者会見で、台湾企業に「中国大陸企業と同等の待遇を与える」と、税制面での優遇や政府主導プロジェクトへの参加を認めると発表した。台湾人に対しても「中国大陸での学習や起業、就業、生活面において大陸同胞と同等の扱いを認める」とし、一部資格試験の受験許可や医療、教育、芸術など幅広い分野での活動を容認することを盛り込んだ。台湾側は行政院大陸委員会が「中国大陸側は利益と引き換えに台湾人の政治的立場の変更を迫ろうとしている」と警戒を呼び掛けている。
 政治的対立をよそに、両岸の経済・貿易交流はむしろ好調。昨年の大陸向け輸出額は前年比16%増の1302.8億ドル。輸入も13・8%増で、大陸との貿易黒字額(787.19億ドル)が台湾の2.84%成長の重要要因である。
(中略)
 民進党の支持率は政権発足直後の51.9%から28%に下落している。一方、国民党支持率は16.6%から24%に増え、両党支持率の差は縮んでいる。一方、支持政党なしの「中間層」は31.5%から43.4%に上昇した。
(中略)
 台湾では年末に、台北市長選を含む統一地方選が行われる。前回大敗した国民党が、幾つかの県市長の座を奪回する可能性がささやかれているが、その見通しについては稿を改めたい。

 産経など日本ウヨが主張するほど蔡英文は台湾において支持されていないことや、「民主主義の観点から中国を批判的な住民ですら」、台湾景気の悪さもあって中国との関係をいたずらに悪くする蔡英文への不満を高めてるらしいことが解ります。


■リベラル21『一切の束縛から自由な、ただ一人の人の誕生』阿部治平
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4296.html
 連日の記事掲載とは阿部もずいぶんと優遇されていますがそれはさておき。
 「2期10年の任期制限の廃止の是非」はともかく「一切の束縛から自由」だの「終身制」だの阿部も全くデマをふかすもんです。

注)全人代はよく国会といわれるが「拍手機関」にすぎない。

というのは毛沢東時代ならともかく今は言い過ぎでしょうね。議案が否決されることはないようですが反対票ならでますので。つうか、ここでの「国会」とは「立法機関」という意味であって「議案の否決の可能性があるかどうか」とかそういう話をしてるわけではないでしょうに。

 このたびの憲法改定草案を、日本のたいていのメディアは、習近平の終身国家主席制への道をひらいたものと伝えている。

 「デマも大概にしろよ」ですね。実際、習氏が何考えてるかは解りませんが、少なくとも今明らかになったことは「3期15年やる可能性がある」つうだけの話です。それ以上のことは解りません。

 人民日報や環球時報は、国内外の批判や懸念にあわてて、3月1日付の論評で「党と国の指導者の定年制の変更や終身制を意味するものではない」と反論

 慌てるも「任期制限廃止は終身制ではない」のは事実でしょうに。


■リベラル21『大中華民族の形成は可能か:ラサ*5「暴動」10周年』阿部治平
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4295.html

 私は「314」を極左冒険主義だと思った。

 まあ落としどころを考えず暴動を起こすのは確かにその通りでしょう。

 国際世論は中共中央の思惑とは異なりチベット人に同情的で、ヨーロッパ各地で北京オリンピック聖火リレーを妨害した。

 阿部治平的にはそうなんでしょうが国際社会においてほとんどの人間はチベット問題など興味は無いし、ある人間でも「聖火リレー妨害」なんどに共感、支持したり、ましてや参加する人間はほとんどいないでしょう。そんなんに参加するのは亡命チベット人とそのシンパでしょう。

 中国当局は、祖国分裂主義者としてダライ・ラマの権威を落すべく、口を極めて批難している。だが、残念なことに、チベット人は高級官僚ですら一様にダライ・ラマを心から崇拝している。

 「中国のチベット支配の是非」に関係なく「未だにダライラマ万歳なんて全く思想の自由がないね、古くさいね。そんなんでええんかいな」「別に中国支持せえへんでも、『ダライなんかチベット見捨てて逃げた野郎や無いか、あんな奴もうどうでもええわ』とか批判意見は全くないんかいな」とは思います。阿部やI濱Y子、id:Mukkeなどはそうは思わないのでしょうが。

 チベット人は仏教の教えから、テロではなく焼身自殺の道を選んだ。

 いやいや仏教の教え関係ないでしょうよ。仏教の教え云々いうんだったらそもそもCIAの支援でチベットゲリラなんかやらないし。


■日本版ニューズウイーク『日米豪印のインド太平洋戦略が、中国の一帯一路より愛される理由』楊海英*6
https://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2018/03/post-11.php
 「アンチ中国」楊的にはそういうことにしたいのでしょうが、そんな事実はないでしょうし、そのことは楊も本当はよくわかってるでしょう。楊も哀れな男です。


■アジア自由民主連帯協議会『第31回主催講演会「中国民主化運動の現状と課題(王戴氏)」講演録』
http://freeasia2011.org/japan/archives/5381

 中国政府は民主運動家に対し、海外追放、厳罰による見せしめ、運動に参加する可能性のある人たちを早期に発見し事前に逮捕するなどの弾圧を強化しており、それに対し、民主運動家の側が有効な反撃をできていないのは、正直、運動の側にも問題があることを認めねばならないと王戴氏は述べました。
 日本でも、民主化運動の組織である民主中国陣戦が二つに分裂しており、また、かって運動を指導していた人物の中には、現在、中国大使館が絡んでいる可能性のある、チャイナドレスのイベントなどにも協力しているふしがある。政治理念を変えるのは自由。しかし、一度民主化を訴え日本の人たちに支援を求めた人間があっけなく変節してしまっては、運動それ自体への信用を失わせかねない*7と王戴氏は指摘しました。

 まあ何らかの理由で分裂したんでしょうね。その分裂理由を分析して「誰それが悪い」などと評価するなり、ましてや「分裂を是正して再統一を目指す」なりする興味関心(動機)も知識も能力も無いので特にコメントはしません。
 ただ一点だけ指摘すれば「王戴(分裂した民主中国陣戦の一方の幹部。ここでは以下、分裂した2つの陣戦を王戴派陣戦、反王戴派陣戦とでも呼びます)」の「思わせぶりだが全く具体性が無くて無内容な反王戴派陣戦へのネガキャン」がゲスですねえ。

かって運動を指導していた人物の中には、現在、中国大使館が絡んでいる可能性のある、チャイナドレスのイベントなどにも協力しているふしがある。

という王戴の指摘の
1)「かって運動を指導していた人物」とは具体的に誰なのか、なぜ具体的名前が出せないのか
2)「中国大使館が絡んでいる可能性のある、チャイナドレスのイベント」とは具体的にいつどこで開催された何というイベントなのか、なぜ具体的名前が出せないのか
3)「中国大使館が絡んでいる可能性のある」と判断した理由は何なのか
といったことが怪しいのは普通に考えて、こうした王戴の主張が「根拠など全くない反王戴派陣戦への不当なネガキャン」だからでしょう。そうでないならもっと具体的に根拠だして説明してみろって話です。

 これまで日本や欧米の民主主義諸国は、中国に経済支援を行い生活を向上させ、中産階級を作り出せば、市民社会が生まれ、自然と民主化に変わっていくと考えてきたが、結果的にそれは全くの誤りだったと王戴氏は分析

 いやいや日本も欧米もそんなことは考えていませんよ。単に「金儲けがしたいから経済支援を行った」だけでしょう。
 なお、「今の中国が民主主義の観点で問題が無い」といったらもちろん嘘になるでしょう。
 中産階級が生まれれば自然に民主化がどんどん進むわけでもない。
 とはいえ「歴史的には今の中国は、一番民主的」でしょうし、そうなってる理由の一つは「中産階級の存在」でしょう。中産階級がいなければ、つまり貧乏人だらけならば、貧乏人は「その日の生活にいっぱいいっぱい」で政治に興味を持って活動することはなかなか難しいでしょう。また貧乏人だと教育レベルも一般的に言って低いことが多いわけです。教育レベルが低いと政治的意識も持ちにくい。
 そういう意味で話はやや複雑です。
 「中産階級が生まれればどんどん民主化が進むわけではない」が「中産階級が民主主義的影響を与えてること」も一方では事実でしょう。

 中国国民の不満は爆発寸前にまで高まっていることは事実だと王戴氏は分析しました。

 いや、不満はもちろんあるでしょうが「爆発寸前」というほどでもないでしょう。

 ドイツのメルセデス・ベンツが、ダライ・ラマ14世の発言とされる言葉を自社製品とともに映した画像をインスタグラムに投稿した時、中国からの抗議を受けて謝罪するという事件もあった。

 まあ軽い気持ちでダライの言葉を引用したに過ぎないのでこうなるんでしょうね。

 正直トランプ大統領もそうで、昨年北京を訪問した時、中国の人権や民主化運動への弾圧に対し一言も触れようとしなかった。

 トランプのような人間ははっきり言って人権問題に興味は無いでしょう。

 中国共産党内の権力闘争は激化しており、薄熙来*8の例を見てもわかるように、ある種のクーデターの可能性もある。

 いや、クーデターの可能性なんかないでしょう。そもそも薄は別にクーデターなんか目指してないでしょうに。

天安門事件以後、日本も含め、本当に欧米・自由民主主義陣営が団結して中国への経済制裁民主化への要求を続けていたら、少なくとも現在のような覇権主義独裁の中国は生まれなかったかもしれない。

 現実問題そんなこと(欧米と日本が制裁を続ける)は可能性は低かったんだからそんなこと言っても仕方ないでしょうに。なお独裁はともかく「覇権主義」つうのはどうですかね?。中国もそのあたりは落としどころを考えて動いていて、一方的に東南アジアなどに中国の言い分を主張してるわけでもないでしょう。

 王戴氏は、現在の中国には、軍事力も、またお金もあるかもしれないが、国民は全く幸せになっていないと述べ

 少なくとも経済的な意味では昔に比べ幸せになってるでしょう。「経済的に幸せなら民主主義などどうでもいい」とはいいませんがデマはいけません。

 質疑応答の場では、今後、習近平が、ある種の「大統領」を目指す、完全な独裁体制を作るためにあえて偽装の選挙を行う可能性まであることなど、様々な議論がなされました。

 「偽装の選挙」て何でしょうか?。「フィリピン革命」を生み出した「マルコスの不正選挙」みたいなもんですかね。


■アジア自由民主連帯協議会『第31回主催講演会「中国民主化運動の現状と課題(王戴氏)」講演録』
http://freeasia2011.org/japan/archives/5381氏)」の動画を適当に見る
 まあ動画を適当に見てみました。この講演の司会は三浦小太郎です。
 どういう流れなんだかさっぱり解りませんが、「最近の時事問題にコメント」とかぬかして、「平壌五輪もとい平昌五輪」とか抜かして、韓国政府にくだらねえ当てこすりをする腐れウヨの三浦です。マジでこういうバカには殺意を覚えますね。三浦のような腐れカスと付き合えるid:noharraこと八木孝三の気が知れません。
 おまけに「平昌五輪で台湾選手団の表記が中華台北で不快だった。2020年の東京五輪では台湾で出場してほしい」。
 まあ無理でしょうねえ。
 次に「王戴」とか言う野郎の講演ですが、まあ、あまり論理的では無く、かなり漫談調ですね。
 正直、動画を視聴しなくても三浦が要約した文章を読めば十分でしょう。
 王戴の講演が終わったらペマの挨拶です。
 天皇訪中を根拠レスで「天皇が無理矢理やらされた」といってるのには吹き出しました。
 それにしても「海部*9内閣による昭和天皇訪中」と堂々と三浦が間違ったこと言ってるのには失笑しました(本当は宮澤*10内閣です)。
 最後に三浦が「しめの挨拶」をしていましたがそこで、安倍政権が「一帯一路」を基本的に支持していることが残念だ、といってるのには吹き出しました。イヤー、お前ら本当に中国嫌いなのな。
 そして今の総理が安倍でなかったら糞味噌だろうに「残念だ」レベルですか(苦笑)。
 それはともかく三浦らウヨも「事情、理由は何であれ、安倍が一帯一路を支持してること」はさすがに認めざるを得ないようです。


■産経【三井美奈*11の国際情報ファイル】バチカン対中譲歩「隷属」か 司教任命 宗教弾圧緩めぬ習政権と合意へ
http://www.sankei.com/premium/news/180304/prm1803040023-n1.html
 ググったところ、この三井女史、元々は読売所属だったのに産経に移籍したようです。「日本最大の新聞社読売」から「いつ倒産してもおかしくない産経」に移籍とは訳がわかりません。福島香織にいたっては産経を早期退職したわけですが、まあ、三井女史は「極右産経の方が水があう」つうことなんでしょうか?。あまり理解したくない変人ではあります。

 カトリック教会の総本山バチカンと中国が国交樹立に動き出した−こんな観測が世界を駆け巡った。両者が確執の種だった司教任命問題で合意締結に近づいたためだ。
(中略)
 バチカン関係者によると、双方は3月、合意について詰めの協議を行い、早ければ月末にも調印の見込み。中国側が司教候補を提示し、法王が承認する方式で固まったという。法王が特定候補を拒否すれば、中国側は別候補を提示する仕組み。
(中略)
 中国との協議では当初、「ベトナム方式」が浮上していた。バチカンベトナム共産党政権との合意では、バチカンが司教候補を示し、政府が承認する仕組み。これに基づき7年前、バチカンベトナムに司教を派遣した。対中合意では、政府との関係が完全に逆転することになる。中国が押し切った形だ。
 正面から抗議の声を上げたのは、香港カトリック教区名誉司教の陳日君・枢機卿だ。2月9日、記者会見を開き、「中国政府に忠実な者だけが候補になる。こんな仕組みで、法王にどんな拒否権があるのか」「国家に隷属する教会など、もはやカトリック教会ではない」と訴えた。
(中略)
 バチカンと中国は1951年に断交した。司教任命権は法王にあるというバチカンの主張に対し、中国は「内政干渉」と批判して政府公認のカトリック団体を設立。
(中略)
 なのになぜ、バチカンは対中融和を急ぐのか。
 マジステル記者によると、理由は2つある。「まずは『平和の構築者になりたい』という法王フランシスコの強い思い。第2に、このままでは、中国が一方的に大量の司教任命を行いかねないとの懸念があることだ」。
 法王フランシスコは2013年の即位後、米国とキューバの国交樹立で仲介役を務めるなど、積極的な教会外交を展開。中国との関係構築にも熱心だった。14年に中国が法王機の上空通過を認めた際には、習近平国家主席に「神のご加護を」と親善メッセージを発表。中国訪問についても「彼ら(中国)が招待状を出せば、すぐに私の意図は分かる」と述べ、意欲を見せた。
 中国では高齢の「地下教会」司教たちが相次いで死去し、政府「公認」の司教が多数派となってきた。地下教会の信徒は約900万人にのぼるとみられ、バチカンは「状況を放置する危険は、合意締結のダメージを上回る」(同記者)と判断した模様だ。
 合意が調印されても、国交樹立には多くの課題が残る。拘束された「地下教会」司教の扱い、さらにバチカンと国交を結ぶ台湾への対応だ。

 現時点では何がどうなるのか全く解りませんが一応産経記事を紹介しておきます。


■産経『人民日報も「終身制」否定 習近平指導部が沈静化図る』
http://www.sankei.com/world/news/180302/wor1803020007-n1.html
 沈静化も何も終身制なんて明らかなデマですからね。
 しかし独裁色の強い長期政権と言えば他にも「カンボジアのフン・セン*12首相(1985年〜)」、「ロシアのプーチン*13大統領(2000年〜)」などいるのに習氏だけ終身制などとデマを飛ばされるのはやはり「中国の存在感の大きさ」故でしょうか。 


■産経『台湾独立派「住民投票を」 そろって会見、李登輝*14も出席、「台湾」名義での国連加盟も訴える』
http://www.sankei.com/world/news/180228/wor1802280034-n1.html
 まあ率直に言って現実的じゃないですね。
 何でこういう現実無視の行動がとれるのかその気持ちがよくわかりません。

 民主進歩党陳水扁*15元総統もビデオメッセージを寄せた。

 やれやれですね。「病気を理由に仮釈放された犯罪者」が身の程をわきまえろと言いたい。陳は「私のような人間は表舞台に出るべきではない」というべきでしょうに。実際、

 ヒマワリ学生運動から派生した政党「時代力量」の黄国昌主席や、民進党呂秀蓮*16元副総統も出席した。

なんですから今更陳が恥知らずにビデオメッセージする必要も無いでしょう。


櫻井よしこ「弾圧に耐えるチベットの人々 暴虐を隠蔽し続ける中国共産党
https://yoshiko-sakurai.jp/2018/03/03/7324

チベット問題はどの国にとっても遠い問題ではありません。日本の問題とも重なります。チベット問題を放置すれば、日本もやがて同じ運命をたどりかねないでしょう」

 よし子曰くこうしたデマをチベット亡命政権ロブサン・センゲ主席大臣が飛ばしたそうです。事実なら呆れて二の句が継げません。

 センゲ首相の来日も、発言もわが国の地上波テレビや大手新聞はあまり取り上げない。そこで私はネット配信の「言論テレビ」にお招きした。

 まともな人間なら「武士は食わねど高楊枝」「渇しても盗泉の水を飲まず」で、よし子らウヨとのつきあいは避けるでしょうがそういう常識やプライドはセンゲのようなダライラマ一味には存在しません。
 なお、「センゲ首相の来日も、発言もわが国の地上波テレビや大手新聞はあまり取り上げない」とするよし子ですが

https://mainichi.jp/articles/20180221/k00/00m/030/124000c
 チベット亡命政府(インド北部ダラムサラ)トップのロブサン・センゲ首相は20日、東京都内で毎日新聞の取材に応じた。高齢のダライ・ラマ14世(82)の後継者の選出方法について、ダライ・ラマの死後に選ぶ伝統的な「輪廻(りんね)転生制度」の他、14世の存命中に高僧が協議して選出▽14世本人が生前に直接指名−−を加えた三つが選択肢となると明らかにした。

ということで毎日新聞がセンゲへのインタビューをしています。


ダライラマ法王日本代表部事務所『チベット亡命政権主席大臣がダライ・ラマ法王、チベット、中道政策について日本メディアに語る』
http://www.tibethouse.jp/news_release/2018/180226_Japanese_Media_20180221.html

 チベット亡命政権ロブサン・センゲ主席大臣が、言論テレビで国家基本問題研究所櫻井よしこ*17理事長の独占インタビューに応じた。また、同日、センゲ主席大臣は、北海道新聞、Japan Times、Newsweek毎日新聞の取材にも応じた。

 一応まともなメディアとして世間に扱われてる「北海道新聞、Japan Times、Newsweek毎日新聞」はともかく「言論テレビで国家基本問題研究所櫻井よしこ理事長の独占インタビュー」てのは何の冗談でしょうか?


ダライラマ法王日本代表部事務所『日本チベット国会議員連盟のメンバー増、世界最大の議員連盟
http://www.tibethouse.jp/news_release/2018/180226_Japanese_Parliament_House_20180220.html

 日本チベット国会議員連盟に所属する国会議員の政党の内訳は、自由民主党が49人、日本維新の会が7人、希望の党が7人、無所属が1人、立憲民主党が1人、日本のこころが1人となっている。

1)自民から参加があっても公明から参加がないこと
2)立憲民主党が最大野党なのに希望や維新より少ないこと(まあこれは意外ではないかな?。むしろ自民ウヨ議員中心の議連に1名とはいえ、参加した方が逆に意外か?)
3)いずれにせよミニ政党日ころを除くと、どう見ても参加議員数がどの党も「所属議員数に比べかなり少ない」こと
が意外です。
 いや意外でもないのかな。なんだかんだ言ってこんな議連に入りたがるのは日本では中国を異常に敵視する極右議員しかおらず、自民、維新、希望といったウヨ政党や「ウヨ政党・自民に調子を合わせるコバンザメ政党・公明」ですらそんな議員は多くは無いと言うことでしょうか。
 それはともかく自民が最大議員数であること*18、社民、共産、自由から参加が無いこと*19は俺的にはべつに意外ではないですね。メンツが具体的に誰なのか名前を知りたいところですがググっても「会長の下村」など一部を除いてよくわかりません。

 国会に到着したセンゲ主席大臣は、下村博文日本チベット国会議員連盟会長ら執行部から温かい出迎えを受けた。下村会長は自民党議員で、元文部科学大臣である。
(中略)
 開会の辞で、日本チベット国会議員連盟事務局長の長尾たかし氏(自由民主党)は、チベット亡命政権ロブサン・センゲ主席大臣が日本の国会を訪問されることは名誉なことだと述べた。

 「親分・安倍が首相で無ければ閣僚になれなかった非常識極右」とはいえ、文科相経験者の下村の会長就任はまだわかりますが、「陣笠議員でしかない&下村以上の非常識極右」長尾が事務局長ねえ(呆)。

チベットで起きたことが日本で起こらないことを願います。」

とモロバレのデマをはいて恥じないバカが「ダライラマ亡命政府のセンゲ首相」という馬鹿者です。


ダライラマ法王日本代表部事務所『チベットは中国を変える促進剤 ― チベット亡命政権主席大臣訪日』
http://www.tibethouse.jp/news_release/2018/180226_CTA_President_20180220.html

 ロブサン・センゲ主席大臣の歓迎レセプション出席者に対し、宇都隆史氏*20は次のように述べた。
安倍晋三首相率いる日本政府は民主主義、人権、平等を強固に守る新しい国家政策を築きました。」

 おいおいですね。
 チベット支援者は皆、安倍支持者とでも思ってるのか。ダライラマ一味もこういう連中と付き合ってるのだからバカの極みです。
 一応チベット議連には野党議員も参加してるのですがね。


ダライラマ法王日本代表部事務所『「チベットへの国際的支援が広まっていく」訪日中のチベット亡命政権主席大臣』
http://www.tibethouse.jp/news_release/2018/180226_Reitaku_20180219.html

 満席となった麗澤大学の講堂で、センゲ主席大臣はこう語った。麗澤大学は、傑出した学者・教育者である廣池千九郎博士によって、1935年に創立された。

1)麗澤大学の設立母体モラロジー研究所(以下、モラロジー*21日本会議系列の右翼宗教団体であり
2)そのためもちろん「全ての麗澤大学教員がウヨではないものの」、麗澤大の教員(客員含む)に「産経の古森義久」「救う会会長の西岡力」「日本教育再生機構理事長の八木秀次」など極右がゴロゴロいることを知ってれば、「またチベット・ダライ一味がウヨと野合してるのか?。ダライ一味って本当にバカでくずだな」と呆れざるを得ません。
 つうか、「繰り返しますが」別に麗澤がウヨ系じゃ無くても「モラロジーなんて特殊な宗教が母体の大学」に行って「モラロジー創立者廣池千九郎」を褒め称えることが問題じゃ無いと思ってるなら本当にダライ一味はバカですね。つうと、id:Mukke、I濱、阿部治平などはマジギレするのでしょうが。

 国家基本研究所の櫻井よしこ理事長は、日本は中国のチベット弾圧政策に立ち向かう倫理的な力があると語った。

 よりによってウヨのよし子と野合ですか。全くダライラマ一味(チベット亡命政府)というのは常識も倫理観も無いバカですね。


■M谷N子女史のツイッターが「公開されてた」(2018年2/27現在)
 長い間プライベートモードだったのがまた「公開」のようです。心境の変化の理由がよくわかりません。

■M谷N子*22
‏ 金明秀さん*23の書き込み、まさに我が意を得たりである。

■金明秀が二代目うんとこ師匠をリツイートしました
・そうですね…。ぼくのコメントは、「きみのようなネトウヨ在日コリアンへのヘイトスピーチを垂れ流す一方で、あたかも人権問題に関心があるふうを装って隣国の差別を非難することに自己矛盾を感じないのか不思議に思う」です。
・実際問題として、中国のチベットウイグルへの人権弾圧をなんとかしたい(中略)そのための世論喚起に寄与したいということなら、最初にすべきは自分がネトウヨをやめることだよ。
■二代目うんとこ師匠
 突然失礼します。この件についてのお考えをお聞かせくださいませ。
ウイグル「絶望」収容所──中国共産党ウイグル人大量収監が始まった
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180216-00010007-newsweek-int

 まあ特に異論は無い、それどころかむしろ「全く同感」なので紹介だけしておきます(女史を非難してるわけでもないので、紹介してもたたりは無いかと思います)。三浦小太郎、西村幸祐のような「嫌韓国、反中国」ウヨが「チベットガー、ウイグルガー」などと言っても説得力は皆無の訳です。


■産経『中国、国家主席の任期撤廃の改憲案提出 習近平*24の長期政権に現実味』
http://www.sankei.com/world/news/180225/wor1802250025-n1.html
 2期10年を超えて習氏が国家主席につくこともあり得ると言うことなんでしょうか。まあ一概に任期制限廃止を否定はしませんし、「ドイツのコール首相(1982〜1998年)」「カンボジアのフン・セン首相(1985年〜)」「ロシアのプーチン大統領(2000年〜)」「ドイツのメルケル首相(2005年〜)」など「2期10年どころではない長期政権*25もあります」が「2期8年(米国)」「1期5年(5年)」などの任期制限は「政治の腐敗」などを防ぐためにあった方がいいのでは無いかと個人的には思いますね。


■人民日報『日本人女性研究者が人材ビザ取得、「人生の価値実現の舞台をくれた中国」』
http://j.people.com.cn/n3/2018/0224/c94473-9429798.html

 日本人の研究者である中森菜実さんはこのほど微信(WeChat)のモーメンツに「ついにやった!中国に行く!」と英語で書き込みをして、中国政府が発行する外国人材査証(ビザ)を取得した喜びを表し、まもなく始まることになる中国での仕事に大きな期待を抱いている。人民日報が伝えた。
 1月30日、中森さんは日本人で初めてとなる同ビザを取得した。彼女はこれから研究者として中国科学院上海硅酸塩研究所で働くことになる。

 つまりは今や中国の研究所は日本人研究者にとってもそれなりに魅力的なのでしょう。


大紀元『ある才女に起きた命の奇跡
http://www.epochtimes.jp/2018/02/31334.html
 リウマチが病院に通院しても治らなかったが法輪功信心を始めたら治ったという酷い与太話です。


大紀元中国共産党の浸透工作:スポーツ、獅子舞い、オペラコンクール…孔子学院は「地域社会に根を下ろす」』
http://www.epochtimes.jp/2018/02/31406.html

 中国科学院が管理する「中国社会科学ネット」が上海師範大学の国際比較教育の研究員・俞可氏の論文を2月18日に載せている。それによると、孔子学院は海外において「地域社会に急速に根を下ろす」ため、中国茶道、書道、絵画、武術、獅子舞いなど文化面にも力を注いでいる。体育祭やミュージカルの企画も催して、小中高大の学校だけでなく地域社会や企業にも影響を与えるという。
(中略)
 中国官製メディア・人民ネット2017年10月11日付けによると、北陸大学にある孔子学院は4回目となる卓球大会を開催、青少年ら数百人が参加した。
 会場であいさつした元文部科学大臣東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の顧問会議*26・顧問、衆議院議員馳浩*27は「北陸大学孔子学院は(中略)卓球などのスポーツ競技を通し、両国の青少年たちの間の友好交流に積極的に貢献している」と述べたという。

 「法輪功の異常な反中国」と「孔子学院の活躍」は大変よくわかりました。


■日本版ニューズウィーク『「ウイグル絶望収容所*28の起源はチベット」センゲ首相インタビュー』(高口康太*29
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/02/post-9568_1.php
 例の「中央大学講師」M谷N子*30女史も日本版ニューズウイークで『ウイグル絶望収容所』云々つう記事を書いてるようですが、M谷女史は「W大学のI濱Y子*31女史並みに」俺のことを激しく嫌悪してるようなので、「触らぬ神にたたりなし」つうことでリンクは遠慮しておきます。興味のある方は「M谷N子」でググればヒットするでしょう。

 中国政府と対話することはわれわれの政策である。なぜなら、われわれは「中道政策(編集部注:独立でなく高度な自治権を求めるダライ・ラマの政策)」でチベット問題を解決したいからだ。

 というなら日本ウヨと野合するようなまねは辞めた方がいいでしょうにねえ。
 「対話する意思があるとか抜かしながら日本ウヨと野合する野郎なんか信用できるか!」と中国側に反発されても文句言えないでしょう。

 チベットに起きたことは皆さんにも起こり得る問題であると認識してほしい。

 馬鹿馬鹿しい。そういうでまかせを抜かすから「中国が対話を拒否する」「反中国ウヨしかダライ一味を相手にしてくれない」わけです。全く哀れで無様なダライ一味です。しかし高口と日本版ニューズウイークもよくもまあこんな与太を記事にできるもんです(苦笑)。


毎日新聞チベット亡命政府首相、ダライ・ラマ後継、生前選出も 中国の介入懸念』
https://mainichi.jp/articles/20180221/ddm/002/030/119000c
 つまりは転生など嘘八百だと言うことです。まあわかりきったことですが。

 「輪廻転生制度では(対立する)中国政府が、独自に都合の良い後継者を選出する可能性がある」と説明した。

 「それお前らダライ一味だって同じだろ、まさか公平中立に転生霊童を選んできたという気か?(苦笑)」感が。

 一方でセンゲ氏は「生前に後継者を選ぶ方法は市民の支持をまだ得ていない。多くの人は伝統的な輪廻転生制度を支持している」とも語り、政治的な理由*32で選出方法を決定する難しさをにじませた。

 まあ要するに「チベット遅れてる、ヘイ!ヘイ!ヘイ!、科学的に遅れてる、ヘイ!ヘイ!ヘイ!(苦笑)」てことですね。
 まあそういう「科学的に遅れた民族」が「非科学的な観念(ダライラマへの盲従)」から焼身自殺しても俺は呆れるだけですね。あまり同情する気にならない。
 I濱女史とかid:Mukkeとか阿部治平とかダライ一味盲従分子はこう言ったらマジギレしそうですけど(改めて苦笑)。 


大紀元『元「中国歌王」 共産党賛美の歌はもう歌わない』
http://www.epochtimes.jp/2018/02/31331.html

 関貴敏氏がまだ中国にいた頃のことである。83年にB型肝炎を発症、やがて肝硬変へと進んで健康状態は非常に悪化した。医師からは、歌手を辞めて治療に専念するよう勧められたが、歌を諦めることはできなかった。長い間、北京の著名な大学病院を尋ねたり、漢方治療やいろいろな気功治療も試してみたが、病状は一向に改善されなかった。
 96年の旧正月の頃、知人の紹介により法輪功(ファルンゴン)という気功修煉法に出会う。この修煉を通じて、同氏の健康状態は劇的に回復。

 法輪功がインチキ宗教だとよくわかるナイスな文章です。肝硬変が信心で治るわけがない。


■産経『チベット亡命政府首相が中国当局の抑圧を訴え 「具体的な行動を」と支援要請』
http://www.sankei.com/politics/news/180220/plt1802200040-n1.html

 センゲ氏は、超党派の日本チベット国会議員連盟下村博文会長)の会合に招かれた。

 「下村が会長」という時点でどう見ても超党派ではなく「ウヨ党派」ですがそれはさておき。
 第一次安倍内閣官房副長官、第二次安倍内閣文科相を務めた「安倍の子分」下村が会長であっても安倍がこの件でセンゲの希望にそって動くことはないでしょう。そもそも下村が会長なのも「閣僚でないから」であってまあ、文科相ならほぼ確実に会長になってないでしょう。いやそれどころか議連に参加すらしなかったんじゃないか。


■産経『河野太郎外相、独の安保会議で中国に警鐘「操られないよう注意しなければならない」』
http://www.sankei.com/politics/news/180219/plt1802190002-n1.html

 広域経済圏構想「一帯一路」などアジアやアフリカ、中東へのインフラ投資も手段に行われていると指摘した。その上で「操られないよう注意しなければならない」と強調し、国際社会の対中連携も訴えた。

 まあ酷いですね。そうやって中国を敵視することに何かメリットがあるのか。
 大体、大なり小なり経済交流、経済支援ってのはそういうもんでしょう。日本や欧米の経済支援については「日本や欧米をいざとなったら支持してほしいなんてスケベ心は何一つありません。支援相手に対する純粋な支援です。中国とは違うんです」とでも言う気でしょうか。


大紀元『中国元汚職高官ら 投獄後も豪華食事、「ふかひれ」「ナマコ」も』
http://www.epochtimes.jp/2018/02/31325.html
 さすがに「ふかひれ」「なまこ」は大紀元のデマでしょう。


大紀元『日本語ニュースサービスを開始する新華社、報道機関、それとも諜報機関?』
http://www.epochtimes.jp/2018/02/31323.html

 オタワ*33在住のジャーナリストで新華社カナダ支局に勤務していたマーク・ブーリエ氏は2012年、同国訪問中のダライ・ラマ14世の記者会見を報道しない前提で出席し、発言記録や、カナダ首相との私的会談の詳細を調べるよう同支局責任者から命じられたと主張した。さらに、法輪功学習者の集会に取材の名目で参加し、学習者の住所を聞き出すよう求められたと告発した。
 ブーリエ氏は新華社が報道機関ではなく、諜報機関だとして、カナダ政府に対して新華社の追放を求めた。

 もちろんブーリエ氏とやらの「告発」がどこまで信用できるかという問題があります。
 この程度の内容では「彼の告発以外には証拠がない」わけで新華社の追放なんかできるわけがないでしょう。


■リベラル21『中国とどう向きあうか:護憲勢力の落し穴』阿部治平*34  
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4272.html
 落とし穴も何も中国の日本攻撃なんてあり得るわけないでしょう。もちろんそれは「中国は平和主義」というより、そんなことをすることに「日本企業の撤退」「欧米各国政府の経済制裁」などのリスクがあり、何のメリットもないからです(北朝鮮脅威をネタにした改憲論にも同様のことがいえますがそれは今回は論じません)。
 つうかそんなことがやりたいならとっくの昔に日本相手にやってるでしょう。習政権も5年目に突入してるのに何をバカなことを言ってるのか。
 もちろん改憲派にはそういう反中国論を言う輩がいるし、そういう反中国論は日本において「改憲の後押しになるかもしれない*35」。当然、護憲派は反論していく必要がありますが、その反論は「中国の日本攻撃など、本土攻撃があり得ないのはもちろん、無人島・尖閣の攻撃など限定的攻撃でもあり得ない」であって「反中国で頭がわいてる」阿部のような「中国の日本攻撃にどう対応するか」なんてもんではない。
 阿部が「中国の台湾侵攻の可能性」を語るのも噴飯物です。
 確かに「蔡英文政権の対中国外交」に反発する中国は「独立宣言する場合は軍事侵攻する可能性がある」とはいっていますがこれはもちろん牽制に過ぎません。そうした中国の言動の是非はともかく、国際社会の非難(場合によっては経済制裁もあり得る)を考えたら台湾侵攻なんかできるわけがないでしょう。
 だからこそ「独立宣言する場合は」という前提条件がつくわけです。中国の目的は「独立宣言を封じ込めること」であって戦争することではない。こんな産経と同レベルの与太を乗せるサイトが自称「リベラル」だそうです。呆れて二の句が継げません。

 日本はこのままでは改憲に進む。
 世論調査のたび、安倍政権のもとでの改憲に反対というひとは多数を占めるが、護憲世論は決して安定した多数ではない*36。先の総選挙では集団的自衛権に反対する衆議院議員は5分の1になった*37し、名護市長選では負ける*38

 まあ脚注をつけましたが阿部の見方は極めて一面的ですね。現状をいささかも油断してはいけませんが「このままでは改憲に進む」というほど話は単純ではありません。

 中国が軍事的挑発に出る危険性を国民の多くに知らせておく必要がある。

 日中経済関係を考えたら阿部が危惧するような「軍事的挑発」の可能性は極めて低いでしょう。何せ「日本に比べたら小国」のフィリピン相手にすら領土問題でのもめ事について「経済支援で丸め込もうとしてる」のになんで日本相手に軍事対決すると思えるのか。

 護憲・専守防衛をとなえる政党は、習政権がどのような東アジア戦略を持っているかを分析し、これに対応する必要がある。

 「習政権のアジア外交戦略」とは真面目に考えるとなかなか難しい話だと思いますが、とりあえず阿部が危惧するような軍事的対応は中国政府は考えてないでしょうねえ。当然、「中国の脅威を理由にした改憲」など必要ないってことです。つうか自称・護憲派がなんでこうもとんちんかんなのか。
 「オウム麻原から1億円も受領した銭ゲバダライラマを盲従し、「ダライラマ愛」から中国への敵意をこじらせるとここまでバカなことを言うようになるのか。本当に「老醜」「老害」としかいいようがないし、阿部には「死もまた社会奉仕(元老・山県有朋死亡時に山県批判派・石橋湛山(当時、東洋経済新報記者。後に政界入りし吉田内閣蔵相、鳩山内閣通産相などを経て首相)が語ったとされる言葉)」という言葉を贈呈したい。平たく言えば「バカは死ねばいいのに」てことですが。

 以上、どうか反論をしていただきたい。

 以前俺が阿部記事のコメント欄に反論投稿したら掲載拒否した阿部の野郎がよくもふざけたことがいえたもんです。
 で、以上の記事を投稿したら今回はなぜか投稿が可能でした(長い間、投稿不可だったのにねえ)。
 ただし投稿は可能でも掲載される保証はありません。たぶん掲載拒否でしょう。阿部にとっては「中国の軍事的脅威」という大前提は「反中国分子」として不動の前提の訳です。

【追記】
 やはり予想通り掲載拒否です。本当に言ってることでたらめだな、阿部治平。


夕刊フジ『中国の“日本属国化”路線に警鐘 命からがら逃げた…ペマ・ギャルポ*39チベットの二の舞いになってほしくない」』
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180215/soc1802150015-n1.html
 ペマもよくもまあこんなでまかせが放言できるもんです。


大紀元『一帯一路:北海道の開発含む 中国「氷上のシルクロード」東京ですでに説明会』
http://www.epochtimes.jp/2018/02/31258.html

 国際政治学者で福井県立大学教授の島田洋一氏は、「氷上のシルクロード」が日本の安全保障の不安材料になると指摘する。
(中略)
 北海道を中心に外国資本による土地や資源買収を調査する前北海道議会議員・小野寺まさる氏は2月8日、時事評論番組「虎ノ門ニュース」に出演し、氷上のシルクロードにおいて北海道の釧路や苫小牧は中国当局の注目する港になっていると述べた。

 よりによって島田洋一&小野寺まさるですか(苦笑)。


■産経『「中国が土地を収奪している」 モルディブの野党指導者、対中批判強める 中国の手法は「債務のわな」』
http://www.sankei.com/world/news/180222/wor1802220022-n1.html
 中国政府も「あること無いこと抜かして、誹謗しやがって、正式にわびを入れない限り、ナシードの野郎、絶対に許さない」と怒りを深めてることでしょう。つうか「お前仮に政権とれたとしてそれでやってけるのかよ?。何、『モルジブ安倍晋三』として政権とったら、そのあたり安倍みたいに適当にごまかす気?」と聞きたくなります。


日経新聞『中国「モルディブ元大統領の発言は捏造」』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26861110T10C18A2FF2000/

 中国外務省の耿爽副報道局長は13日の記者会見で、政治混乱が深まるインド洋の島国モルディブのモハメド・ナシード元大統領が「中国はモルディブを乗っ取る」などと発言していることについて「まったくの捏造であり、でたらめであり、ばかげている」と厳しく批判した。

 そりゃ中国だって無茶苦茶言われれば反発するでしょう。当たり前の話です。


■読売新聞『モルディブ情勢 中国の「干渉」に警戒が必要だ』
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20180220-OYT1T50205.html
 読売の極右化、産経化(反中国)もついにここまで来ました。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/02/post-9508.php
 ヤミーン大統領はサイード経済開発相を中国に、アーシム外相をパキスタンに、シャイニー漁業・農業相をサウジに派遣したという。

というニュースウィーク日本版の記事で解るように何もヤミーン政権を支えてるのは中国だけではありません。
 「モルジブの政変に中国の影響もある」のでしょうが読売のような反中国メディアが「中国悪玉論一本槍」で話をするほど話は単純ではないでしょう。


日経新聞『「中国への領土譲渡必至」 モルディブ元大統領、現政権批判』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26811870S8A210C1FF8000/

 ナシード氏によると、ヤミーン政権下のモルディブから「中国は既に16以上の島々を買い取った」。債務返済が始まり返済が滞れば、中国は島やインフラ運営会社の「株式を求め、モルディブそのものを乗っ取る」と懸念を示す。
 いったん島々に港湾を整備すれば「軍港化は容易だ」とも強調した。昨年8月に中国が海外初の海軍基地を設けたアフリカ東部のジブチを例に挙げ、モルディブの島々が「中国の戦略インフラに転じるのはあっという間だ」と指摘した。

 モルジブ版「対馬が危ない」ですね。まあどこの世界にも病的なアンチ中国がいると言うことです。
 産経の阿比留あたりと「アンチ中国」で仲良くなれそうな御仁です。

 ヤミーン政権はこれまでも野党政治家らを弾圧してきたが、2月1日に最高裁が反テロ法違反で有罪になっていたナシード氏を無罪とし、議員資格を失った野党議員12人の復職を認めると、政権は非常事態を宣言し、最高裁判事を逮捕した。
(中略)
 ナシード氏は6日、軍を伴う特使の派遣をインドに求め、インドは呼応してモルディブ近海に展開する海軍を増派した。だがモルディブ首都マレから1時間の公海上で停泊するのみ。ナシード氏は「その先の行動はインドの戦略家が決めること」としつつも、「政治混乱を解決するためだとわかればモルディブ人はインド軍がマレに進駐しても支持するはずだ」と話し、インドによるさらなる行動と関与を求めた。

 まあ現大統領ヤミーン氏の野党弾圧も無茶苦茶であるのでしょう。
 とはいえ「インドの軍事介入を求める」とか「野党指導者の一人」「元大統領」ナシード氏は正気ではないですね。そうそうインドも軍事介入なんかできるわけがないでしょう。
 しかしこの発言が「中国の軍事介入希望」とかだったら、「中国の脅威」と叫んでるであろうに、インドだと容認とはまあ日経新聞もでたらめです。


■読売新聞『台湾に思い寄せてくれた国、「日本」75・8%』
http://www.yomiuri.co.jp/world/20180212-OYT1T50081.html
毎日新聞『台湾地震、「最も気遣ってくれた国」日本がトップ』
https://mainichi.jp/articles/20180213/k00/00e/030/239000c

https://mainichi.jp/articles/20180213/k00/00e/030/239000c
 台湾の民間調査研究機関「世代知庫」が12日発表した台湾東部の地震に関する世論調査で、「台湾を最も気遣ってくれた国」との設問に日本を挙げた回答が75.8%と断トツだった。2番目は中国だが、1.8%にとどまった。
 3番目はシンガポールで0.8%。

 これが「日本25%」「中国20%」「シンガポール15%」とかならまだ信頼性もあるんですけどねえ。「日本1位で75%」「2位中国1.8%」「3位シンガポール0.8%」て数値があまりにも異常すぎて「調査方法がおかしいんじゃないか?。信用できるのか?」ですよねえ。
 「1位が75.8%」てあまりにもダントツ過ぎるでしょうよ。そして「75.8+1.8+0.8=78.4%」なんですけどね。4位以下は一体どんな数字なのか。「100−78.4=残り21.6%」はもしかして全て「解らない、無回答」なのか。
 そしてこんな一方的な片思いなんかマジでされてたらむしろどんびきですね。


■産経『菅義偉長官「より広く台湾の皆さんへのメッセージとすることが適当」 台湾地震の見舞い文からの「蔡英文総統閣下」削除を認める』
http://www.sankei.com/politics/news/180213/plt1802130035-n1.html

 中国外務省は9日に「総統」の表記は台湾を国家として認めるものであるとして、日本政府に抗議していた。菅氏は「抗議を受けて修正した事実はない」と強調した。

 まあ、「ウヨ支持層の手前」、抗議に対応したとはいえないのでしょうが、どう見ても抗議への対応でしょう。


テレビ朝日『“日本版海兵隊”が発足へ 中国の海洋進出に備え』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000120713.html
■産経『河野太郎外相、ブルネイ寄港の自衛隊視察 海自「戦略的寄港」強化で中国のインド太平洋港湾施設開発→軍事利用牽制』
http://www.sankei.com/politics/news/180212/plt1802120004-n1.html
 呆れて二の句が継げません。「日本版海兵隊」「海上自衛隊ブルネイ寄港」の是非ももちろん問題ですが、それよりも問題なのは異常な中国敵視です。
 よりによって「中国の海洋進出への備え」と放言し、中国に対し挑発行為ですか。全くどれほど安倍政権と「安倍政権下の防衛官僚」は非常識なんでしょうか。


■産経【聞きたい。】親日だけではない…混然一体、複雑な台湾の高齢者の心情 酒井充子さん 『台湾人生 かつて日本人だった人たちを訪ねて』*40
http://www.sankei.com/life/news/180211/lif1802110029-n1.html
 「だけではない」も何も「台湾が親日だ」つうのは「反日ではない」という意味では嘘ではないでしょうが「大げさな誇大表現(別に他の国と比べて親日の度合いが強いわけでもない)」つう意味では嘘に近いでしょう。
 まあ、単に「自民党台湾ロビー」だの「李登輝だの蔡英文だの」が政治的思惑で宣伝してるだけですから鼻で笑っておく方が無難でしょう。

 東日本大震災で多大な支援が寄せられたことなどから、日本人の台湾に対する意識は変わってきたと感じる。

 既に下にも書きましたがそんなもん全然感じませんね。「ためにする嘘」か「狭い観測範囲に基づく妄想」かどっちかでしょう。


東洋経済オンライン『なぜ「台湾」での東京五輪出場にこだわるのか』
http://toyokeizai.net/articles/-/208137

 台湾は1964年の東京五輪には「台湾 中華民国ROC, Republic of China)」名義で参加した事実がある。

 そりゃ当時は日本や欧米(英国、フランスは除く)は中華民国と国交があったし、中華民国こそが国連加盟国でしたからねえ。今と政治状況が違う。

 1971年の国連総会で「中国の唯一の合法的代表は中華人民共和国」との決議が採択されたことで、中華民国=台湾は国連を脱退。以降、急速に台湾の国際的地位が低下する。さらに米国、日本と中国との国交が樹立されたが、これは中華民国との国交断絶をも意味した。

 まあそういうことです。

 日本は2011年の東日本大震災で台湾から多額の義援金を送られたことを契機に、台湾への関心と親密度が一気に高まった*41

 だからといって中国の反発を無視して「中華台北」ではなく、「台湾」での東京五輪出場にこだわるのなんか極右、反中国、台湾ロビーの日本人だけでしょう。


■リベラル21『「レーニン伝」を読む(阿部治平)
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4263.html

 ヴィクター・セベスチェン*42著(三浦元博*43・横山司訳)『レーニン 権力と愛』(白水社 2017)

 まあレーニンググる

・カレール=ダンコース『レーニンとは何だったか』(2006年、藤原書店
・聴涛弘*44レーニンの再検証』(2010年、大月書店)
白井聡『未完のレーニン』(2007年、講談社選書メチエ)
中沢新一『新版 はじまりのレーニン』(2017年、岩波現代文庫)
不破哲三*45レーニンカール・マルクス」を読む』(1988年、新日本出版社
・ボルコゴノフ*46レーニンの秘密〈上〉(下)』(1995年、NHK出版)
松竹伸幸*47レーニン最後の模索』(2009年、大月書店)
・ロバート・サーヴィス*48レーニン (上)(下)』(2002年、岩波書店
・和田春樹*49レーニン:二十世紀共産主義運動の父』(2017年、山川出版社世界史リブレット人)

などいろいろな本がヒットしますね。

 いま日本にはトウ小平*50の改革開放をNEPとの連想で持上げる人がいるが、これは見当違いだ。

 何が見当違いなんでしょうか?。「持ち上げるかどうか」はともかくトウも改革開放においてはNEPは意識していたんじゃないか。ベトナムドイモイなんかもそうでしょう。

 生産手段の社会化や計画経済は幻想で、共産党官僚の独裁だけが現実だった。

 正確には「レーニン流の生産手段の社会化や計画経済がうまくいくというのは幻想」でしょうね。
 今の経済はどこの国でも「企業が好き勝手できるわけではない」「国の一定の規制がかかってる」という意味では大なり小なり「生産手段の社会化や計画経済」が実施されてるわけです。
 問題は「生産手段の社会化や計画経済」そのものではなく「それをどう実施するか」つう方法論でしょう。


大紀元孔子学院は「反米の外国勢力」閉鎖よびかけ=米上院議員
http://www.epochtimes.jp/2018/02/31158.html
 非常識すぎて吹き出しました。


時事通信『ベンツ、中国で謝罪=インスタにダライ・ラマ語録引用』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018020700884&g=int
 先日のマリオットホテルやデルタ航空の騒動を見てれば「中国政府の反発を買ってもかまわない」という「確信犯」ならともかく普通こう言うことはやらないと思うんですけどね。結局謝罪するとはベンツは一体何考えていたんでしょうか?

参考

http://j.people.com.cn/n3/2018/0207/c94476-9424954.html
■人民日報『中国を挑発か?ダライ・ラマをコピーに引用したベンツのCM』
 北京時間の5日深夜、ドイツ自動車ブランドのメルセデス・ベンツはインスタに「メルセデス・ベンツCクラスクーペ」の宣伝写真を公開した。写真にはダライ(ダライ・ラマ14世)のいわゆる「名言」が記されていただけでなく、「新しい1週間、ダライ・ラマの新しい視点を共有することから始めよう」というコピーまで添えられていた。
(中略)
 この宣伝写真は、中国国民に対する挑戦だ。マリオットホテルグループの問題もまだ片付いていないというのに、海外の企業はなぜまたこんな火遊びのようなことをするのだろうか。
(中略)
 2015年8月には、習近平総書記が中央政府の第6回西蔵チベット自治区業務座談会で、「国際社会にはっきり伝える必要がある。中国の内部問題には干渉してはならない。中華民族の大団結を破壊してはならない。西蔵の主権の帰属先に疑問を抱いてはならない。西蔵の発展・進歩を阻害してはならない」と強調した。ここから伝わるシグナルはこれ以上ないほど明らかだ。いかなる人も企業も国家も、中国の基本線に挑戦を挑むことは許されず、中国を分裂させる行動をしてはならないということだ。
(中略)
 北京メルセデス・ベンツ販売サービス有限公司は6日に公式ブログで謝罪のコメントを発表し、「今回の件を戒めとして、今後は実際の行動を取り、海外にいる社員も含めて、中国の文化や価値観に対する理解を深めていく」とした。


■米ラスベガス大量殺人の容疑者、極左思想か=保守系ニュース
http://www.epochtimes.jp/2017/10/28714.html
 なお、ウィキペ『2017年ラスベガス・ストリップ銃乱射事件』は

・2018年1月、事件の中間発表において保安官は現時点で犯人の動機が一切見つかっていないと発表した。
・警察幹部の話によると、犯人はこの2年間にカジノと不動産投資に失敗しており多額の資産を失っていた。また、同時にうつ病を発症しておりこれらが事件の要因の可能性があると語った

としており極左という話は出てきません。
 犯行動機が不明にかかわらず「極左テロ」というデマを流す「保守系ニュース」FOXニュースと大紀元は被害者と遺族に対して失礼です。


国際政治学者・浜田和幸*51博士、『九評』と中共脱党ブームを語る
http://www.hakudai.jp/3newsDisplay.asp?newsID=22&code=jp

浜田和幸(ウィキペ参照)
新潮45の2005年3月号に「スマトラ沖地震に隠された仰天情報」との論文を寄稿した。この中で浜田はスマトラ島沖地震が「地震兵器」、「津波兵器」により引き起こされた可能性があるとし、アメリカの関与を示唆した。

などというトンデモ人間を国際政治学者と呼ぶとはさすが法輪功です。


朝日新聞全国版トップ面に書籍広告が掲載された!
http://www.hakudai.jp/3newsDisplay.asp?newsID=31&code=jp
 書評掲載ならまだしも広告掲載でこの大宣伝とは吹き出しました。基本的によほど酷い本であることが一見して明白でも無い限り広告掲載はするでしょう。


■I濱ツイートにコメント

■I濱Y子
‏ 今の自分の価値観と会わないことで文化財を破壊するのは人類に対する犯罪。廃仏毀釈文化大革命タリバンも同じ。こういうことする人はだいたい壊したものにかわるものを作れず、責任もとらない。

 ウヨのI濱先生が廃仏毀釈批判とは驚きました。「一時のあだ花に終わったと言っていい」文革*52や「せいぜいアフガンの反体制派に過ぎない」タリバンと違い、未だに日本は「廃仏毀釈的考えの残滓(例:神社本庁靖国神社)」が残ってますがそのあたりI濱先生もどう思ってるんですかねえ。
 「廃仏毀釈神社本庁靖国は別だ」とでも思ってるのか。もちろんイコールではありませんが「つながりがあること」、そして「神社本庁靖国に問題があること」は事実です。
 それと廃仏毀釈タリバンの場合「宗教イデオロギー(ある種の神道原理主義イスラム原理主義)」、文革の場合も毛沢東主義が原因ですから、「自分の価値観と会わないことで文化財を破壊する」つうのはちょっと表現として軽くねえか、つう気はします。行われたことも文化財破壊限定じゃねえし。

*1:重慶市党委員会書記、広東省党委員会書記、副首相などを経て中国人民政治協商会議主席(中国共産党中央政治局常務委員兼務)

*2:グジャラート州首相を経て首相

*3:著書『中国と台湾』(2003年、講談社現代新書)、『尖閣諸島問題』(2012年、蒼蒼社)など

*4:連戦内閣法相、台北市長などを経て総統

*5:チベット自治区の首府

*6:著書『墓標なき草原:内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録(上)(下)』(2009年、岩波書店)、『植民地としてのモンゴル:中国の官制ナショナリズムと革命思想』(2013年、勉誠出版)、『中国とモンゴルのはざまで:ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(2013年、岩波現代全書)、『狂暴国家 中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『ジェノサイドと文化大革命内モンゴルの民族問題』(2014年、勉誠出版)、『日本陸軍とモンゴル』(2015年、中公新書)、『「中国」という神話:習近平「偉大なる中華民族」のウソ』(2018年、文春新書)など

*7:信頼云々つうなら三浦小太郎ら「南京事件否定論のデマ右翼」と野合する王戴の振る舞いの方がよほど信頼を失わせてるでしょう。

*8:副首相を務めた薄一波の息子。大連市長・党委員会書記、遼寧省長、商務大臣、重慶市党委員会書記などを歴任

*9:福田、中曽根内閣文相を経て首相

*10:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*11:著書『安楽死のできる国』(2003年、新潮新書)、『イスラエル』(2011年、新潮新書)、『イスラム化するヨーロッパ』(2015年、新潮新書

*12:副首相・外相などを経て首相

*13:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相などを経て大統領

*14:台北市長、台湾省主席、副総統などを経て総統

*15:台北市長を経て総統

*16:陳水扁政権で副総統

*17:著書『GHQ作成の情報操作書「真相箱」の呪縛を解く:戦後日本人の歴史観はこうして歪められた』(2001年、小学館文庫)、『アジアの試練 チベット解放は成るか』(編著、2008年、文藝春秋)、『異形の大国 中国:彼らに心を許してはならない』(2010年、新潮文庫)、『中国はなぜ「軍拡」「膨張」「恫喝」をやめないのか:その侵略的構造を解明する』(共著、2012年、文春文庫)、『日本とインド いま結ばれる民主主義国家:中国「封じ込め」は可能か』(共著、2014年、文春文庫)、『ニッポンの懸案: 韓・中との衝突にどう対処するか』(2014年、小学館新書)、『地政学で考える日本の未来:中国の覇権戦略に立ち向かう』、『チベット 自由への闘い:ダライ・ラマ14世ロブサン・センゲ首相との対話』(2017年、PHP新書)、『朝日リスク:暴走する報道権力が民主主義を壊す』(共著、2018年、産経新聞出版)など

*18:まあ最大与党ですし安倍は本心はアンチ中国でしょうし

*19:左派の社民、共産はもちろん、自由もこんなウヨ議連には入りたくないのでしょう

*20:第3次安倍内閣外務大臣政務官

*21:モラロジーが経営する中学・高校などでは、「新しい歴史教科書」(扶桑社)や「新しい日本の歴史」(育鵬社)などの歴史・公民教科書を使用してきた。また経営する麗澤大学においても、保守派論客が教鞭をとっているとの指摘を塚田穂高『宗教と政治の転轍点』(2015年、花伝社)がしている(ウィキペ「モラロジー研究所」参照)。

*22:著書『中国を追われたウイグル人:亡命者が語る政治弾圧』(2007年、文春新書)など

*23:著書『在日韓国人青年の生活と意識』(共著、1997年、東京大学出版会)、『関西私鉄文化を考える』(共著、2012年、関西学院大学出版会)

*24:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*25:まあ独裁色の強いプーチンやフン・センはともかくコールやメルケルは選挙で選ばれていますが。

*26:https://tokyo2020.org/jp/organising-committee/structure/advisory-meeting/によれば、2017年6月現在で最高顧問が安倍総理、特別顧問が榊原日本経団連会長、小林経済同友会代表幹事、三村日本商工会議所会頭、顧問が井上民放連会長、小沢自由党代表、神津連合会長、白石日本新聞協会会長、宮本岳志共産党衆院議員、山口公明党代表、山田全国知事会会長などというオールジャパン的組織(個人的には共産党が名を連ねてることが少し意外です)。

*27:小泉内閣文科大臣政務官、文科副大臣、第3次安倍内閣文科相など歴任。現在、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会顧問会議・顧問、2020年東京オリンピックパラリンピック大会推進議員連盟事務局長

*28:元ネタは鎌田慧自動車絶望工場』(講談社文庫)でしょうか。

*29:著書『なぜ、習近平は激怒したのか:人気漫画家が亡命した理由』(2015年、祥伝社新書)、『現代中国経営者列伝』(2017年、星海社新書)

*30:著書『中国を追われたウイグル人:亡命者が語る政治弾圧』(2007年、文春新書)

*31:著書『ダライ・ラマと転生』(2016年、扶桑社新書)など

*32:「中国の政治介入ガー」ではなく「転生などあり得ない、非科学的」といえない点が実に無様で哀れと思います。まあそんなことだから自力で近代化できなかったわけですが。しかし毎日の記者もずいぶんと「遅れたチベットに好意的」ですね(苦笑)。

*33:カナダの首都

*34:著書『もうひとつのチベット現代史:プンツォク=ワンギェルの夢と革命の生涯』(2006年、明石書店)、『チベット高原の片隅で』(2012年、連合出版)など

*35:ただしその場合でも中国相手に本気で軍事行動したい奴はほとんどいないでしょう。日本にとってメリットがないからです。つまり改憲において中国脅威論が利用されるにしても本当のターゲットは中国ではなく、中東など現在米軍が展開してるところだと言うことです。

*36:ただし改憲世論も安定した多数ではない。つまり拮抗してるわけです。

*37:もちろんそうした状況をいささかも油断してはいけませんが安倍のような極右を除けば改憲積極の自民党議員は少数でしょう。もちろん彼らは「河野洋平氏のような護憲派ではない」ですが。

*38:名護市長選挙で負けて問題ないとはもちろん言いませんが「基地問題での政府批判は名護において過半数」「自民候補は基地問題をできるだけ隠し、経済振興をアピールしたこと」を考えれば阿部が言うほど話は単純ではありません。つうかリベラル21は『名護市長選挙:「選挙結果がすべて」ではない』(宮里政充)(http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4276.html)という記事(内容的には俺の指摘とほぼ同じ)を載せながら、その記事に反する阿部のこのアホ記事を掲載するのだから笑います。

*39:著書『日本人が知らなかったチベットの真実』(2008年、海竜社)、『中国が隠し続けるチベットの真実』(2008年、扶桑社新書)、『最終目標は天皇の処刑:中国「日本解放工作」の恐るべき全貌』(2012年、飛鳥新社)、『犠牲者120万人 祖国を中国に奪われたチベット人が語る 侵略に気づいていない日本人』(2018年、ハート出版)など

*40:2018年、光文社知恵の森文庫

*41:少なくとも俺個人とその周囲はそんなこともありませんが。

*42:著書『東欧革命1989:ソ連帝国の崩壊』(2009年、白水社

*43:著書『東欧革命』(共著、1992年、岩波新書

*44:共産党代議士(1949〜1950年)を務めた聴涛克巳の息子。党国際部長、参院議員(1992〜1998年)など歴任。著書『マルクス主義福祉国家』(2012年、大月書店)、『マルクスならいまの世界をどう論じるか』(2016年、かもがわ出版)など

*45:日本共産党書記局長、委員長、議長など歴任。著書『私の戦後六〇年:日本共産党議長の証言』(2005年、新潮社)、『マルクスは生きている』(2009年、平凡社新書)、『不破哲三 時代の証言』(2011年、中央公論新社)など

*46:著書『トロツキー(上)(下)』(1994年、朝日新聞社

*47:著書『マルクスはどんな憲法をめざしたのか』(2010年、大月書店)、『憲法九条の軍事戦略』、『集団的自衛権の深層』(2013年、平凡社新書)、『対米従属の謎』 (2017年、平凡社新書)、『改憲的護憲論』 (2017年、集英社新書)など

*48:著書『情報戦のロシア革命』(2012年、白水社)、『トロツキー(上)(下)』(2013年、白水社

*49:著書『慰安婦問題の解決のために:アジア女性基金の経験から』(2015年、平凡社新書)、『スターリン批判 1953〜56年』(2016年、作品社)など

*50:党副主席、第一副首相、人民解放軍総参謀長などを経て党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*51:菅内閣総務大臣政務官、野田内閣外務大臣政務官を歴任。著書『ヘッジファンド』(1999年、文春新書)、『ネット・ウォーズ:世界情報戦争の読み方』(2000年、PHP新書)、『石油の支配者』(2008年、文春新書)、『食糧争奪戦争』(2009年、学研新書)など

*52:もちろん文革を助長した一党独裁制の問題はありますが。

ペマ・ギャルポのトンデモぶりが笑える・パート20(追記・訂正あり)

 新たにエントリを書くのが厄介なので、ペマ以外のチベットネタ、中国ネタ(主としてI濱Y子*1水谷尚子*2福島香織*3の反中国3バカ批判)及び「リベラル21(主として阿部治平*4や田畑光永*5の批判)&ちきゅう座」ネタなども書いています。
■リベラル21『最近の習近平政権論をよむ』阿部治平
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4252.html
 まあ所詮「中国に悪口するしか能が無い反共&ダライラマ盲従分子」阿部なんでくだらないただの悪口雑言です。
 なお、「習近平」でググるとヒットした本を参考に紹介しておきます。ただし

・石平『習近平にはなぜもう100%未来がないのか』(2015年、徳間書店)、『習近平の終身独裁で始まる中国の大暗黒時代』(2017年、徳間書店
福島香織『「中国の悪夢」を習近平が準備する』(2017年、徳間書店)、『習近平王朝の危険な野望:毛沢東訒小平を凌駕しようとする独裁者』(2018年、さくら舎)
宮崎正弘習近平の独裁強化で世界から徹底的に排除され始めた中国』(2017年、徳間書店
矢板明夫『習近平:共産中国最弱の帝王』(2012年、文藝春秋)、『習近平の悲劇』(2017年、産経新聞出版
山本秀也*6習近平永楽帝*7中華帝国皇帝の野望』(2017年、新潮新書)
・楊海英*8『「中国」という神話:習近平「偉大なる中華民族」のウソ』(2018年、文春新書)
・劉文志 『習近平の絶対化でいま中国で起きている大破局』(2017年、徳間書店

のような題名からして「明らかに怪しげな本」は除外しています。

天児慧*9『日中対立:習近平の中国をよむ』(2013年、ちくま新書)、『「中国共産党」論:習近平の野望と民主化のシナリオ』(2015年、NHK出版新書)
・王義桅『習近平主席が提唱する新しい経済圏構想「一帯一路」詳説』(2017年、日本僑報社
金順姫『ルポ 隠された中国:習近平「一強体制」の足元』(2017年、平凡社新書)
・胡鞍鋼・鄢一龍・唐嘯『習近平政権の新理念』(2017年、日本僑報社
・興梠一郎*10『中国 目覚めた民衆:習近平体制と日中関係のゆくえ』(2013年、NHK出版新書)
佐藤賢習近平時代の中国』(2017年、日本経済新聞出版社
・柴田哲雄*11習近平の政治思想形成』(2016年、彩流社
丹羽宇一郎*12習近平はいったい何を考えているのか』(2016年、PHP新書)
林望習近平の中国:百年の夢と現実』(2017年、岩波新書)
・古畑康雄『習近平時代のネット社会:「壁」と「微」の中国』(2016年、勉誠出版
宮本雄二*13習近平の中国』(2015年、新潮新書)
・毛利和子*14『中国政治:習近平時代を読み解く』(2016年、山川出版社
矢吹晋*15習近平の夢:台頭する中国と米中露三角関係』(2017年、花伝社)

 私は産経の神憑り的な右翼思想*16にうんざりしながらも、同紙の文革以来の中国報道には一定の信頼を置いてきた。

冗談も大概にしてほしいですね。AIIBが失敗するだの、一路一帯が失敗するだの放言する産経のどこに「一定の信頼」がおけるのか。

 矢板*17は、習近平江沢民胡錦濤と異なり、権威者*18による指名*19とか高い行政能力*20とかのゆえでなく、ただただ中共最高層の派閥抗争の結果としてその地位についたといった

 ばかばかしいですね。「高い行政能力」などの才能が無ければ通常、国家元首の地位には就けないでしょう。
 才能が無ければ派閥抗争には勝利できないでしょう。大体、「習氏だけの力ではない」にせよ彼の在任中に話が進んでるAIIBや一帯一路は十分彼の有能性を示すものではないのか。
 無能でも「親の七光り」で要職に就けるのは米国のブッシュと我が国の安倍晋三と韓国の朴クネぐらいのもんでしょう。
 習氏を誹謗するために江氏や胡氏を無理矢理持ち上げる産経・矢板もバカならそんな矢板の寝言をありがたがる阿部もバカだし、阿部なんぞ登用するリベラル21も論外のゴミサイトです。
 習氏を批判するのは産経矢板や阿部、リベラル21の勝手ですが才能のある人物を「才能が無いとくさすこと」は事実に反する愚行でしかありません。

 めずらしいことに日本共産党の機関紙「赤旗」もこれをとりあげて、「『文化大革命』の項削除か」という記事で、歴史教科書から文革の「誤り」という文言が消えそうだと伝えている(2017・01・16)。

 阿部のバカは赤旗中国共産党批判できないと思い込んでるようですがそんなことはないので全く珍しくありません。なお、この件、よくわからないところがあるようですが、いずれにせよ、現中国政権にどんなに否定的に評価するにせよこれはさすがに「文革の美化」ではないでしょう。
 「政府批判につながる恐れのある物はできるだけ排除する」つうことでしょう(もちろん単に事実の指摘であり、中国を擁護してるわけではありません)。

 矢板氏は、安倍政権が中国の圧力に屈しなかったことで、中国は対日外交で使えるカードを使いきってしまったという。私は逆に感じる。

 確かにこれは阿部の言うとおりでしょう。「屈しない」も何も「いろいろと中国との間に問題は抱えながらも」安倍は明らかに「一帯一路への参加」など、中国との友好路線にシフトしています。
 しかし産経矢板には「安倍をたたえ、中国を罵倒する」という前提があるからこういうわけです。「逆に感じる」のに矢板を評価するという阿部は全く言ってることがでたらめです。

 習近平政権の今後5年間を考えたとき、危険は朝鮮半島ではなく、台湾海峡に存在する。

 おいおいですね。中国が「独立宣言しない限り台湾侵攻はしない」といってるのに何の危険が存在するのか。

 習近平は自分に毛沢東訒小平に比肩する歴史評価を切望している。挑戦すべき課題は台湾統一のほか残されていない。

 ばかばかしい。AIIBや一帯一路を発展させることは十分「挑戦すべき課題」ではないのか。

 台湾人の大半は大陸との統一を望まない。いきおい習政権は武力統一に傾斜せざるをえない。

 ばかばかしい。武力統一など考えてるわけがないでしょう。
 経済的な関係を深め、独立宣言を封じ込めさえすれば急いで武力統一する必要などどこにも無いでしょう。
 なお、こうしたコメントは今、阿部記事には書き込めません(書き込み不可の制限がかかってる)。まあ、なんともけつの穴の狭い阿部治平です。こんなバカがよくもまあ「中国批判」なんぞ偉そうにできるもんです。「恥を知れ、ご都合主義の老害」といいたいですね。


ダライラマ法王日本代表部事務所「ロブサン・センゲ主席、高須平和賞を授与される」
http://www.tibethouse.jp/news_release/2018/180117_DrTakasu_20171005.html
 やれやれですね。「南京事件否定論河野談話否定論を放言する」極右・高須なんぞから賞をもらうだけでも痛々しいのに、それを大々的に宣伝してるのだからバカとしか言い様がない。とはいえそういうと怒り出すのがI濱女史や阿部治平、id:Mukkeid:noharraといった連中でしょうが。


日本李登輝友の会李登輝*21総統、陳水扁*22と和解「悟りは人に怒りを忍ばせる、あやまちをゆるすのは人の誉である」』
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20180116/
 李と陳が和解しようとけんかしようとどうでもいいですが正直きれいごとじゃないですよねえ。
 「希望の党」と民進党の野合みたいなもんで「負け犬連合」「落ち目連合」といっていいでしょう。


■産経【正論】アジアに求められる先人の知恵 胡耀邦氏はチベットウイグルなど「連邦制」を模索していた 文化人類学者・静岡大学教授・楊海英
http://www.sankei.com/column/news/180117/clm1801170004-n1.html
 まあ普通に考えて「自治権充実」ならまだしも「連邦制」など展望しないでしょう。そんなもんをトウ小平が認めるとも思えないからです。トウが認めない代物を主張したところで失脚のネタにしかならない。
 実際、こう放言しながら、楊はその根拠を何一つ提出しないから恐れ入ります。楊が提出する胡の言動は全て「自治権充実」でも説明がつく話です。
 楊とて学術論文ではここまで酷い文章は書かないでしょう。
 「産経読者相手のプロパガンダならこれでいい」つうことでしょうがもはや楊はまともな学者とはいえないでしょう。

 2人が日中両国の間に一度しかなかった「蜜月関係」を構築していた

 吹き出しました。楊の言う「蜜月関係」とは何なのか。正直、国交正常化後「安倍のようなウヨ政治家」が宰相でない時代は常に「蜜月」だったと思いますが。むしろ中曽根時代など「靖国参拝」などで微妙な関係だったでしょうに。

 胡氏*23の自由思想と政策、彼と中曽根氏*24との行き過ぎた親交が、最高指導者の訒小平ら「年寄り」の逆鱗に触れてしまった。

 やれやれですね。「いわゆる政治改革問題」ならともかく、中曽根との関係など彼の失脚には全く関係ないでしょう。まあ、産経が舞台なので中曽根を持ち上げるのでしょう。


日本李登輝友の会『問題記述を訂正せず掲載した『広辞苑』第7版』
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20180114/
 まあ、そりゃあ、そうだろうという感想しかないですね。
 前も書きましたが

中華人民共和国政府の立場を十分理解し尊重する(日本政府)

つうのは台湾ロビー(例:岸信介)に気を遣った、「支持します」の婉曲表現でしかないわけです。
 それにしても

 昭和39年(1964年)2月29日の衆議院予算委員会における池田勇人*25首相は、台湾の帰属について答弁しており、明確に台湾の帰属先は中華民国ではなく「帰属は連合国できまるべき問題」、つまり台湾の帰属先は未だに定まっていないと表明している。

てのが興味深いですね。これを理由に「台湾を日本はサンフランシスコ講和条約で放棄したが帰属先は不明」と強弁する李登輝友の会には呆れますが、池田がどういう理由からこう答弁したかが気になるところです。
 周鴻慶事件で発揮された大陸中国への配慮がここでも発揮されたと言うことでしょうか?


■リベラル21『大いなる護憲運動よ、起これ』阿部治平
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4231.html

 共産党のいうように、かりに日米安保条約の廃棄が国家の独立と軍事的中立をもたらすとしても、その場合、東アジアの軍事力バランスは当然中国に傾きます。

 いやいやそんなに簡単に「中国には傾かない」でしょうし、そもそも日米安保は「中国のみ対象」でもない。イラクやアフガンにも出兵してるわけです。
 また共産党は「中国の現在の振る舞いを全て肯定しているわけでもない」。
 つうか、浅井基文氏も嘆いていましたが、阿部のように「自称護憲派に中国脅威論を唱える人がいるのは嘆かわしい」ですね。そんなことで護憲派といえるのか。
 中国脅威論など正直な話「日米安保のメインの話ではない」わけです。
 阿部治平のような自称護憲派ですら「中国は脅威だ」などというから「中国脅威論」が持ち出されてるに過ぎません。

 (ボーガス注:共産党以外の地方での活動家の力が弱いから?)地方での草の根運動の中核になるのは、おそらく共産党です。

と書きながら

 いま立憲民主党の枝野氏は共産党とは距離を置いています。共産党に近づきすぎたら国民の支持を失うという懸念があるからだと思います。共産党の人にはわからないようです*26が、同党に対するアレルギーはかなり根強いものがあります。私が村の「憲法9条を守る会」に入り、護憲のステッカーを家の壁に張ったとき、親戚の若者*27は「共産党に入ったのか、とんでもない」という顔をしたことがあります。(ボーガス注:阿部の住む村の)「9条の会」のおもな活動家*28共産党員だから*29です。
 党の顔が出すぎると、護憲勢力を小さくする危険があります。ここのところは共産党に大人のふるまいを期待するしかありません。

と書く阿部は共産党に何をどうしてほしいんでしょうか。
 「草の根運動の中核になるのは共産党」なのに「党の顔が出すぎると困る」て。言ってることが全く無茶苦茶です。「党の顔が仮に出過ぎるとしたら」それは共産党のせいではなく「単に共産党以外の活動がしょぼいから」でしょう。「俺たちって何で共産党に比べて活動がしょぼいんだろうか」と阿部ら「非共産系の自称護憲派」が反省すべき話です。
 まさかとは思いますが「俺の政治的手柄は俺の物、共産党の手柄も俺の物」にする気なのか。共産を馬鹿にするのもいい加減にしてほしい。まあ、程度問題ですが、共産党だって、自らが関わった政治運動で一定の成果を上げればそれなりの自己宣伝はするでしょう。当たり前の話です。
 つうか「反共を理由に護憲運動に協力しない奴」なんているのか、そんな奴がいたとしてどれほど数がいるのか、そんな奴をそもそも護憲派と評価できるのかて話です。
 むしろ澤藤統一郎氏*30が「最近の共産は妥協しすぎじゃないか」と危惧するように既に共産党は十分「大人の振る舞い」であり、「党支持層のうちの反共派(例えば連合系労組)」の反発を恐れるからか、共産党と距離を置く立憲民主党にこそ「また、前原のように共闘を否定するのかという危惧をもたれないように」、大人の振る舞いを求めるべきではないのか。

 自民党には、現行憲法下でも日米安保を堅持し、海外派兵*31も可能として改憲の必要なしとする改憲慎重派がいます。どうやったらこの人々と共闘できるか。

 いやいや「日米安保自衛隊も認めるけど専守防衛限定でいい(集団的自衛権行使などの海外派兵反対)」つう「改憲慎重派」ならまだしも「現行憲法でも安倍流解釈改憲で海外派兵できるか改憲しなくていい」なんて連中と何を共闘するんでしょうか。
 「改憲しなくても集団的自衛権行使できる」なんて連中と「集団的自衛権行使を阻止するためにも改憲を許さない」という共産党など護憲派とでは共闘のしようが無いでしょう。


日本李登輝友の会『志高き精神 日本人よ、後藤新平の心を取り戻せ』 李登輝(台湾元総統)
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20180108/
 ちなみに後藤新平については後でウィキペディアの記述を紹介しておきます。小生が後藤を知ったのはまず最初が星新一『人民は弱し官吏は強し』(新潮文庫)ですね。
 星新一の父・星一(星製薬社長)の評伝ですが、ここに重要脇役として星製薬の支援者という形で後藤新平が出てきます。
 後藤と対立する立場にあるのが加藤高明*32や「加藤の部下的存在である」伊沢多喜男*33であり、小説においては加藤らの画策により「後藤のスポンサー」と見なされた星製薬は経営不振へと追い込まれます。
 次に後藤について知ったのは鶴見俊輔氏の本を読んだときですね。彼は後藤の孫ですから。

後藤新平安政4年6月4日(1857年7月24日)〜昭和4年(1929年)4月13日))(ウィキペディア参照)
明治25年(1892年)、内務省衛生局長に就任。
明治26年1893年)、相馬事件に連座して5ヶ月間にわたって収監され最終的には無罪となったものの衛生局長を失職。
内務省衛生局員時代に局次長として上司だった陸軍省医務局長の石黒忠悳が、陸軍次官の児玉源太郎*34に後藤を推薦したことによって、明治28年(1895年)4月1日、日清戦争の帰還兵に対する検疫業務を行う臨時陸軍検疫部事務官長として官界に復帰。
明治31年(1898年)3月、その児玉が台湾総督となると後藤を抜擢し、民政局長(1898年6月20日に民政長官)に任命した。
台湾総督府時代:台湾の調査事業
・まず台湾における調査事業として臨時台湾旧慣調査会を発足させ、京都帝国大学教授で民法学者の岡松参太郎*35京都帝国大学教授で行政法学者の織田萬*36中国哲学研究者の狩野直喜(後に京都帝国大学教授)、中国史家の加藤繁(後に東京帝国大学教授)などを加えて、清朝の法制度の研究をさせた。これらの研究の成果が『清国行政法』であり、その網羅的な研究内容は近世・近代中国史研究に欠かせない資料となっている。
台湾総督府時代:人材の招聘
・人材の招聘にも力を注いだ。新渡戸稲造*37を殖産局長心得、臨時台湾糖務局長に任命。新渡戸は台湾でのサトウキビやサツマイモの普及と改良に大きな成果を残している。また、林学者の河合鈰太郎を招聘し、河合は阿里山の森林資源調査、ひいては阿里山森林鉄路の開通に多大な成果をもたらしている。
台湾総督府時代:阿片漸禁策
 当時は、台湾で阿片の吸引が庶民の間で普及しており、これが大きな社会問題となっていた。これに対し後藤は、阿片を性急に禁止する方法をとらなかった。
 まず阿片に高率の税をかけて購入しにくくさせるとともに、吸引を免許制として次第に常習者を減らしていく方法を採用した。この方法は成功し、阿片常習者は徐々に減少した。総督府の統計によると、明治33年(1900年)には16万9千人いた阿片常習者は大正6年(1917年)には6万2千人、昭和3年(1928年)には2万6千人にまで減少している。こののち総督府では昭和20年(1945年)に阿片吸引免許の発行を全面停止、施策の導入から50年近くをかけて台湾では阿片の根絶が達成された。
■その後の後藤
明治39年1906年)、南満洲鉄道初代総裁に就任。
大正8年(1919年)、拓殖大学学長に就任(在職:大正8年(1919年)8月2日〜昭和4年(1929年)4月13日)。
・第2次桂*38内閣逓信大臣・初代内閣鉄道院総裁(在職:明治41年(1908年)7月14日〜明治44年(1911年)8月30日)、寺内*39内閣内務大臣(在職:大正5年(1916年)10月9日〜大正7年(1918年)4月23日)、外務大臣大正7年(1918年)4月23日〜9月28日)、東京市長大正9年1920年)12月17日〜大正12年(1923年)4月20日)、第2次山本 *40内閣内務大臣・帝都復興院総裁(大正12年(1923年)9月2日〜大正13年1924年)1月7日)等を歴任。
関東大震災の直後に組閣された第2次山本内閣では、内務大臣・帝都復興院総裁として震災復興計画を立案した。
大正12年(1923年)、東京市長時代に後藤・ヨッフェ*41会談を伊豆の熱海で行い、ソビエト連邦との国交正常化の契機を作った。一部から後藤は「赤い男爵」といわれたが、あくまで日本とロシアの国民の友好を唱え、日露関係が正常化される事を展望していた。
大正13年1924年)、社団法人東京放送局NHKの前身)が設立されると初代総裁となる。
昭和3年(1928年)、後藤はソ連を訪問しスターリンと会見、国賓待遇を受ける。
・なお、しばしば総理大臣候補として名前が取り沙汰されながら結局就任できなかった原因として、第3次桂内閣逓信大臣当時の第一次憲政擁護運動において政友会総裁の西園寺公望*42前首相の失脚を画策し、最後の元老となった西園寺に嫌われていたことが大きいと徳富蘇峰が語っている。
・日本のボーイスカウト活動に深い関わりを持ち、ボーイスカウト日本連盟の初代総長を務めている。
・甥に政治家の椎名悦三郎*43、娘婿に政治家の鶴見祐輔*44、孫に社会学者の鶴見和子*45鶴見祐輔の娘)、哲学者・市民活動家の鶴見俊輔*46鶴見和子の弟)、鶴見良行*47鶴見和子・俊輔姉弟のいとこ)、演出家の佐野碩*48、ひ孫に民俗学者鶴見太郎*49鶴見俊輔の息子)をもつ。


日本李登輝友の会『2017年の日台交流─昨年の「最良の関係」をさらに深めた1年』
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20171231/

 文部科学省が6月に発表した「高等学校等における国際交流等の状況について」では、海外修学旅行先として台湾へは3万5,775人(232校)と初めて3万人を超え、アメリカへの3万8,453人(281校)に次いで2位に躍り出ています。

 どういう理由なのか、素朴に疑問に思います。まあ、さすがに「李登輝友の会」的な右翼的な理由では無いと思いますが。

 今年の傾向として、日本企業の台湾進出も挙げられるようです。横浜八景島の水族館建設、三井物産とアトレ*50の大規模商業施設出店、台湾でドラッグストア事業を展開するマツモトキヨシホールディングス、台湾向け輸出・卸事業の実施に関する広範な提携を行うBEENOS*51など、多くの企業が台湾に進出し始めました。広告代理店で交通広告大手NKBの台湾進出も今年のことでした。

 まあ、金さえ儲かれば企業は「李登輝友の会」が大嫌いな中国だろうとどこだろうと進出するでしょう。


日本李登輝友の会広辞苑誤記問題】 徹底検証:岩波書店広辞苑』の「台湾記述」どこが問題か(野嶋剛*52
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20171228/
 やれやれですね。
 せめて誤記にカギ括弧つけたらどうなんですかね?。ウヨ連中の言う「誤記」とやらは争いのない話では全くありませんので。さすが李登輝友の会と「そのお仲間らしい野嶋某」、「誤記」といいきって何の問題も無いと思ってるようです。
 まあ台湾と国交がある国の辞書ならともかく、「台湾と国交がない」「一つの中国の立場に立つ」日本の辞書なんですからあれで問題ないんですけどね。
 「日本政府は中国の主張を理解し尊重してるだけで支持してない(産経や李登輝友の会、野嶋某や台湾・蔡英文政権の詭弁)」なんてのは無茶苦茶な屁理屈です。ならなぜ台湾と断交したのか。
 なぜ日本は台湾に大使館を置いてないのか。
 前も書きましたが、日本が中国の主張を支持してないのなら

椎名悦三郎(ウィキペ参照)
 自民党副総裁であった1972年に中国との国交樹立に伴い台湾(中華民国)への釈明と今後の民間交流維持のための特使として派遣されたが、日本の台湾との国交断絶に憤激するデモ隊から車に投石されたという。このことが後年、田中内閣外相として日中国交正常化を推進した大平正芳*53との関係を悪化させたといわれる。

なんてことは起こるわけもない。ここでの産経らの詭弁は
尖閣問題で日中間で棚上げ合意があったなんてことは、国会でも答弁されている
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/b6047b46778fe61bbff2f0fb33c11485
id:Bill_McCrearyさんが批判する産経らの詭弁「棚上げ合意は存在しない」と同じレベルです。
 しかし産経や李登輝友の会、野嶋のような反中国・親台湾の日本ウヨが「日本はいわゆる『一つの中国』を支持してない、理解し尊重しただけだ」などとバカ言うのは解ります(支持はしませんが)。
 蔡英文は一国の指導者ともあろうものがどれほどバカなのか。日本の出版社にふざけた言いがかりをつけて何か意味があるのか。蔡のバカには「ダライ・ラマみたいに日本ウヨにこびれば何かいいことがあると勘違いしてるのか、手前。くたばれ、バカ女」と罵倒したくなります。
 台湾の将来が本当に心配になりますし、俺個人的にはこの一件だけでも「アホの蔡英文と台湾民進党」にはとっとと下野してほしいですね。
 それにしても「お前ら日本ウヨは、日中国交正常化前にどっかの日本の出版社の辞書が『中華民国の支配領域として大陸中国を入れてた』として同じこと言ってるのか?」と聞きたくなります。
 たぶん「日本と国交があるのは、中華民国だから問題ない」と抜かしてるでしょうが。

 岩波書店の声明や広辞苑の記述に欠如しているのは、近年、台湾で起こった民主化への無理解

 やれやれですね。「一つの中国」に対する評価と「台湾の民主化」と関係ないでしょうに。

 (ボーガス注:日米両国政府が「理解と尊重」という言葉遊びをせずに明確に)もし台湾が中華人民共和国の領土であると100パーセント完全に認めてしまえば、万が一、中華人民共和国による台湾への武力行使が起きた*54とき、それは中華人民共和国のなかで起きている「内戦」になってしまい、日米安保条約で介入する正当性を失ってしまう。

 おいおいですね。内戦なら中国が何してもいい、つう話ではないでしょう。
 また「台湾が国である」とすれば当然に中台間の軍事紛争に米軍や自衛隊が軍事介入できるわけでもない。
 「米国や日本」の「『一つの中国』について理解し尊重する」という言明には、実際には「支持はしてない」と言い訳し、「台湾との断交に反発する台湾政府や国内の台湾ロビーをなだめる」という以上の意味はないでしょう。
 そもそも日米両政府とも「中国の台湾侵攻に日米安保を発動する」なんて事態はおそらく想定してないし、そんな物騒なことはやりたくもない。
 中国が「台湾が独立宣言しない限り侵攻しない」と明言してる以上
1)台湾の独立宣言を徹底的に封じ込める
2)「台湾が独立宣言しない限り侵攻しない」という公約は絶対に守れ、と中国に圧力をかける
という形で「武力紛争を封じ込める」つうのが一番現実的なわけです。

 もちろん、1970年代と今日に比べて、台湾海峡の緊張度は大幅に下がっているが、それでも武力統一を中華人民共和国が放棄していない以上、そのリスクは存在しているので、この「曖昧さ」は台湾問題の生命線であるとも言える。

 思い切り詭弁ですね。
 「放棄してない」とはいえそれは「台湾が独立宣言しない限り侵攻しない」という制約のついた武力統一方針です。「今すぐ独立宣言したい」つう人間を除けば、正直それほどのリスクではない。
 正直「曖昧さ」とやらを日米両国政府が放棄したところで状況は変わらないでしょう。
 そして「曖昧さ」とやらを放棄しない理由も「台湾との断交に反発する台湾政府や国内の台湾ロビーをなだめる」という以上の意味はないでしょう。

 ただ、日中交渉のなかで、中国側が簡単には折れてくれないことを承知していた日本側は、「ポツダム宣言」という逃げ道を用意することにした。ポツダム宣言には「カイロ宣言を履行する」としてある。カイロ宣言では、台湾は中華民国に返還される、と書かれている。中華民国の後継政権が中華人民共和国ならば、将来、台湾が中華人民共和国に返還されることになったとしても日本は異を唱えない、という暗黙の意思表示でもあった。

 野嶋の記述ですが、まあ言葉遊びでしかないですね。
 こんなんで

広辞苑が両論併記でもない形で書いてしまうのは、その背後にもしかすると特定の政治的立場があるのではないかといった要らぬ憶測や疑問を招きかねない。

つうのは言いがかりもいいところです。「中国と国交を樹立したんだから日本は台湾の中国帰属(中国の主張)を事実上認めてる」とすることに何の問題があるのか。
 つうか「中華民国の後継政権が中華人民共和国ならば、将来、台湾が中華人民共和国に返還されることになったとしても日本は異を唱えない(野嶋の言う日本政府の立場)」つうのがなんで「台湾は中国に帰属したと日本は認めてない」つう話になるのか。帰属してないなら「返還」なんて話にはならないでしょうに。つうか「中華民国の後継政権が中華人民共和国」と認めることは問題ないのか。
 本当にわけがわかりません。
 なお、この野嶋の「カイロ宣言では、台湾は中華民国に返還される」に反発する李登輝友の会はここだけは野嶋とは別意見です。

 日本は1951年に署名したサンフランシスコ平和条約で台湾を放棄した。もし日本が1945年に台湾を中国に返還していたなら、どうして6年後のサンフランシスコ平和条約で放棄できたのか。

と放言しています。李登輝友の会も詭弁がすさまじいですね。
 「1951年の放棄」は「既に台湾は日本領ではなくなっていたが改めて再確認した」とでも理解すれば十分でしょう。つうか「1951年に放棄するまで日本領だった」とでもいう気なのか。
 「1949〜1951年までの蒋介石の台湾統治は日本の支配権を不当に簒奪したもの」とでも言う気なのか。正気じゃないですね。

 この広辞苑問題を問われた菅義偉官房長官は「政府の立場は日中共同声明の通りだ」としか語ろうとしなかった。言わぬが花、なのである。

 まあ、そりゃ「岩波広辞苑に問題は無い」といえば日本会議など安倍自民の支持層(ウヨ)や「祖父岸信介*55の時代から付き合いのある」台湾ロビー(こちらもウヨ)が「安倍が裏切った、蔡英文政権を見捨てた」と騒ぎ出すし、一方で「蔡英文政権の言うとおりだと思います」なんて言えば、それこそ中国(場合によってはそれプラス中国ビジネスを重視する日本財界)が猛反発します。
 二階*56幹事長訪中などで「一帯一路支持」「早期の習主席訪日要請」に舵を切った安倍にとって、中国を激怒させることなどできるわけもない。結局「歴代政権と同じ立場」と木で鼻をくくった答弁をして逃げるしかないわけです。
 まあ全然「中国に対し毅然とした態度」ではないです。いや無意味に毅然とした態度なんかとられても国益が害されるだけですからこれでいいんですが。

 広辞苑の「台湾」の項目には、台湾の民主化について、一言も触れられていない。

 問題はたとえば「東欧や韓国、あるいは南米など他の国はどうなのか」てことですね。そこでも「南米チリではピノチェト独裁政権が倒され」云々など民主化について記述がないならそれは「是非はともかく」広辞苑がそういう立場だと言うことです。
 広辞苑は国語辞典であって「歴史用語事典」ではないので歴史的な流れには必要以上に踏み込まないつうことでしょう。その点が解らなければ「台湾民主化に触れてない」からといって

 民主や自由を掲げて、自らの「帰属」、つまり未来を求めて苦闘している台湾の人々への「共感ゼロ」にもみえる今回の対応には、伝統あるリベラルの牙城としての岩波書店の名が泣く、というしかない。

なんてことは言えはしません。つうか「単なるダライラマ愛好家」id:Mukkeなんかと同じで「中立公正ぶってる野嶋」も単に「台湾独立派(蔡英文民進党)支持」なだけでしょうが。「ノルウェーに霞を食えとはいえない」などのバカ発言で「単なるダライラマ愛好家」という正体をさらしてトンズラしたid:Mukke同様、そのうち化けの皮が剥がれるんじゃないか。

 台湾の帰属について「中華人民共和国に帰属する」などと断言することは、軽率のそしりを免れない。

 まあ「帰属」云々が「台湾は中国と統一すべきだ」つう話ならそうですが、広辞苑がしてるのはそういう話じゃないですからねえ。言いがかりもいいところです。


■リベラル21『中国は法治社会か』阿部治平
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4227.html
 まあ「何を今更」の話です。
 法治国家つうのが「どんな形であれ法律で統治されてる」つう意味であれば「文革時代中国」「ポルポト時代カンボジア」のようなよほど異常な事態で無い限り、共産党一党独裁だろうと、南米の軍事独裁(例:チリのピノチェト)だろうと江戸時代・徳川幕府だろうと法治国家です。一般に「形式的法治」といわれる話ですが。
 一方「その法が民主主義や自由主義、人権擁護の観点から正当かどうか」という観点(いわゆる「実質的法治(法の支配)」であれば「中国は非の打ち所のない法治国家です」「劉暁波の投獄も何の問題も無いのです」つう人はまずいないでしょう。
 こういう文章を書くなとは言いませんが「何を今更」の話を改めて書いてどれほどの意味があるんですかね?
 

■現代ビジネス『「バノン来日公演」4万8600円払って行ってみたら、ズッコケた』
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53900

 その夜、バノン氏が私たちの前に姿を現したのは、正味10分ほどのわずかな時間のみだった。詳しくは後述するが、筆者はこの日、米トランプ大統領の「最側近」といわれるバノン氏の謦咳に接することを期待して、つごう5万円近い費用を支払っていた。

 後でも触れますが「バノン出席」を売りにしながら「10分で5万円」とはぼったくりにもほどがありますね。

 12月16・17日の2日にわたり、住友不動産渋谷ファーストタワーで行われたイベント「J-CPAC」。” Japanese Conservative Political Action Conference”の略で、日本語に訳せば「日本の保守政治行動会議」となる。
 そもそも「CPAC」とは何かというと、米国で毎年2月〜3月に行われる保守政治系の一大イベントである。1973年の開始から徐々に規模を拡大し、現在では全米から1万人以上の参加者を集めるという。
(中略)
 この「CPAC」を日本でも開催し、保守の立場から国際問題を議論しよう、というのが「J-CPAC」の趣旨であるらしい。
 11月の某日、SNS上でこのイベントの存在を知った筆者は、さっそく公式サイトに飛び、内容を確認して驚いた。
「トランプを勝利させたスティーブ・バノン氏緊急来日」「特別チケット『バノンパッケージ』好評発売中」
との文字が踊っていたからである。少なくともこの時点で、バノン氏の「来日公演」を報じている日本のメディアはなかった(氏は今年11月にも一度来日しているが、一般向けの講演はしていない)。
 それだけではない。個別の説明は省くが、本イベントには百田尚樹氏、ペマ・ギャルポ氏、石平氏小川榮太郎氏、木村太郎氏、金美齢氏、田母神俊雄氏、佐藤正久氏(順不同)と、いわゆる日本の「保守の大物」と目される著名人が一堂に会するというではないか。登壇者には、元幸福実現党党首のあえば直道氏の名前もある(あえば氏がその後語ったところによると、米国の「CPAC」関係者と折衝を行い、「J-CPAC」の開催を主導したのは同氏だという)。

 今やペマも週刊現代から

 百田尚樹氏、ペマ・ギャルポ*57、石平氏*58小川榮太郎*59木村太郎氏、金美齢氏、田母神俊雄*60佐藤正久*61(順不同)と、いわゆる日本の「保守の大物」と目される著名人が一堂に会する

と「百田、小川ら日本ウヨの政治的同志扱いされる」わけです。本当に「チベットが日本でこんな扱いでいいのか!」と阿部治平やid:Mukke、I濱Y子を問い詰めたくなります。
 しかしあれだけの不祥事を起こした田母神が未だに大物右翼扱いとは頭痛がしてきます。
 まあ、「トランプに更迭されたトンデモ右翼バノン」を「あくまでも幸福の科学の宣伝で真偽は不明」とはいえ「幸福の科学のつてで呼んでくる」つうのも頭痛がしますが。

 さらに驚かされたのは参加費用だ。まず「スティーブ・バノン氏との交流レセプションへ参加できます」「全てのセッションでVIPシートへご案内します」とある「バノン・パッケージ」が税込3万2400円也。「日米仮想通貨サミット」のチケットも別売りで同額だ(ビットコイン決済にすると3割引)。
 一方、各日程のメインセッションを聴くためのチケットは別売りになっており、2日間の通しチケットが税込1万6200円、各1日ずつのチケットがそれぞれ同1万800円。
 「バノン・パッケージ」と通しチケットを合わせて購入すると、総額4万8600円と、この手のセミナー参加料としては、決して安くない金額である。2018年4月にさいたまスーパーアリーナで久々の来日公演を行う世界的人気歌手、ブルーノ・マーズのS席チケットでさえ3万5000円だ。
 だが、就任1年足らずで解任されたとはいえ、トランプ大統領の元主席戦略官・上級顧問にして今なお側近といわれるバノン氏と、直接言葉を交わせる可能性のある機会はそうそうあるまい。背に腹はかえられない。
 筆者はこうして「会いに行ける」世界的な右派著名人のバノン氏と、日本のウェブメディア関係者として初めて握手を交わさんと「プラチナチケット」を握りしめ、寒風吹きすさぶ渋谷へ向かったのだった。

 「繰り返しますが」完全なぼったくり価格ですね。

 前述の「日本の保守の大物」たちや、米国からやってきた本家「CPAC」関係者たちが、「日本の核武装議論の是非」や「偏向報道の実態」など、それぞれのテーマに沿って淡々とトークセッションを行い

 どういう内容かおおよそ予想がつきます。全く非常識です。

 このスピーチ、また翌17日の講演・会見でバノン氏が述べた具体的内容については、すでに新聞各紙やテレビ各局が報じている通りだ。
 後日、特に大きく取り上げられたのは、「トランプ大統領に関するフェイクニュースを流した」メディアとして米CNN・英BBCなどとともにNHKを挙げたこと。

 「CNN、BBCNHKフェイクニュースだ」なんて与太をそれこそ「フェイクニュースサイト・ブライトバートのオーナー」バノンから聞かされるのは常人にとっては苦痛でしょうが、まあその場にはバノン礼賛のキチガイ右翼しかいないでしょうからね。

 翌17日の日曜日、バノン氏は木村太郎氏・小川榮太郎氏とのセッションに登壇、夕方にマスコミ向けの会見も実施した。18日夜には、希望の党前代表*62前原誠司*63衆院議員が個人的にバノン氏と夕食をともにしたようだ。

 未だにトランプとつながりがあるという説もありますし、「元トランプ政権幹部」とはいえ、『オルトライトとの関係』『ロシアゲート』などを理由に役職を更迭された「無役のバノン」と夕食とは前原はまともじゃないですね。前から解ってましたが。
 安倍ですら「政権幹部時代ならまだしも」今の「無役のバノン」とは会食などやらないんじゃないか。つうか前原以外に来日したバノンと会食した政治家なんかいるんでしょうか?。
 民進党解党などしなくても、前原は代表になるべきじゃなかった、「民進党代表選挙対立候補」の枝野*64の方がましだったと改めて思います。まあ枝野が立派と言うより前原が酷すぎるのですが。
 前原のひどさについては週刊文春
週刊文春『バノンと一緒に大はしゃぎ 〈前原誠司〉の類稀なる政治センス』
http://ch.nicovideo.jp/shukanbunshun/blomaga/ar1388649
として前原を完全に馬鹿にしています。

参考

http://news.nicovideo.jp/watch/nw3170537
前原誠司「感銘を受けた」と笑顔でツイート 身内は「いくらなんでもバノンはまずい」
 民進党前代表で、現在は希望の党に所属している前原誠司氏がスティーブ・バノン氏の夕食会に出席。笑顔で握手する写真とともに「感銘を受けました」とツイートした。別に今さらコメントもないが、前原氏と同じく民進党から希望の党に合流した長島昭久*65のツイート「いくらなんでもバノンはまずい」がすべて言い表している。

 まあ何度も言いますが今のバノンは無役ですからねえ。「トランプ政権幹部だから会った」という言い訳ができません。

https://news.careerconnection.jp/?p=47708&page=2
■前原氏、バノン氏と笑顔のツーショット写真投稿で炎上
 映画評論家の町山智浩*66が前原氏のツイートに返信する形で「スティーブン・バノンが誰だか本当に知っているんですか?」とコメントしていた。バノン氏の人となりを知っていれば政治家の立場で会わない、もしくは、会ってもこんな形で公にするのは常識的に考えられない、との見方が一般的のようだ。
 嬉しそうに握手する画像を見たネットユーザーからは、前原氏もバノン氏と同じ人種差別的思想の持ち主なのではないかとの憶測(中略)が飛び交っている。

 バノン氏・木村氏・小川氏のセッションで最も会場が沸いた瞬間。それはバノン氏が、「”ブライトバート・ジャパン”を作りたい。その時はぜひ協力してください」と聴衆に呼びかけた時だった。

 ブライトバートジャパン、つまりデマ右翼メディアなら日本には既にフジサンケイグループがあります。フジサンケイはバノンが好きらしいし。


■Japan In-depth『中国、カリブに照準 台湾完全追放へ』 山崎真二(時事通信社元外信部長)
http://japan-indepth.jp/?p=37611

「この国が台湾と断交、中国との国交へとカジを切るのはほぼ確実」−こう語るのはカリブ海の島国ドミニカ共和国で長年、自動車関連ビジネスに携わってきた日本の中堅商社幹部。
 ドミニカ共和国は、台湾とは中華民国時代の1932年から外交関係を維持してきたが、ここ数年、中国が急接近しており、台湾との断交を迫っているとの多数の情報が流れている。
 「今春以降、中国は経済ミッションをたびたび派遣し、ドミニカ共和国のインフラ建設への大型支援を表明、国交樹立を求めている」(前述の日本商社幹部)
 「中国は『1つの中国』の原則を盾にドミニカ共和国側にイェスかノーかを迫っている」(在京ドミニカ共和国大使館関係者)
 「中国はドミニカ共和国との間で貿易、観光、教育、エネルギー、文化など多面的な分野で関係を強化しており、11月末にサントドミンゴ(同共和国首都)で開催された貿易博覧会に中国企業80社が参加した」(在京中国大使館筋)
(中略)
 ニューヨークの国連本部政治局で中南米地域をウォッチしている専門家は「ドミニカ共和国が中米、南米でプレゼンスを増していることを考えれば、中国が目を付けないわけがない」と言う。ドミニカ共和国は主に中米カリブの25カ国*67で構成する「カリブ諸国連合」(ACS)の原加盟国で、中米の経済統合・発展を目指す「中米統合機構*68」(SICA)の一員でもあり、2018年1月からはSICAの議長国を務める。
■中国とカリブの意外な関係
 同専門家によれば、より重要なのは、同共和国が中国との関係が強い「ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体」(CELAC)の議長国を務めるなど、CELACのメンバーとして活発に活動している点だという。
 CELACは日本ではあまりなじみがないが、中南米の統合を将来的目標に掲げ、同地域の33カ国*69すべてが参加して2011年末に発足した比較的新しい国際組織。1990年代に米国の干渉を排除して中南米の諸問題解決を目指し設立され、大きな外交的影響力を発揮した「リオ・グループ」の流れをくむ。
 このCELACを積極的に支援しているのが中国であることは意外に知られていない。習近平・中国国家主席は就任直後の2013年6月、中米各国を訪問して以降、CELACとの関係強化に努め、2015年には「中国・CELACフォーラム」閣僚会議を北京で開催した。その際、習主席は向こう10年間に中南米地域向けの投資・貿易の大幅増を表明している。
 「CELACの議長国も務め、中米カリブで存在感を増している有力新興国ドミニカ共和国を自国に取り込むことで、中国は同地域で“台湾断交ドミノ”現象を起こそうとしている」というのが、前述の国連本部政治局の専門家の見方だ。
 現在、世界で台湾と外交関係を維持している国は20カ国*70。そのうち11カ国*71中南米に属するが、南米はパラグアイだけで、残りはすべて中米カリブ諸国である。従って、「中国が中米カリブの10カ国と国交を樹立することになれば、国際社会からの台湾の完全追放が現実味を帯びてくる」(国連外交筋)というわけだ。
(中略)
 また、メキシコやキューバなど複数の外交官は、先の国連総会でドミニカ共和国が台湾を支持する旨表明しなかった点に注目すべきだ、と指摘する。
 一方、台湾は中国の外交攻勢に対し、懸命に巻き返しを図っている。7月の李大維*72外交部長(外相)のドミニカ共和国訪問に続き、8月と10月に劉徳立・外交部次長を派遣、二国間協力の強化を訴えた。さらに10月末、ドミニカ共和国の国防大臣を台北に招待し、大型の軍用品供与を約束したと伝えられる。
(中略)
 周知のように今年6月、中米のパナマが台湾と断交、中国と国交を結んでおり、台湾は危機感を隠しきれない。国連の中南米外交筋は「対中接近を目指した馬英九*73・前台湾総統の時代には、中国は中米カリブ諸国に台湾断交を迫ることを控えていたが、中国と距離を置く蔡英文総統が昨年就任したのをきっかけに再び、『1つの中国』の原則を盾にした高圧的な外交に転じている」と分析する。

 コメント抜きで紹介だけしておきます。


■産経『【中国・連鎖地獄 大失敗の一帯一路】「親中派の代表」パキスタンで中国人狙うテロ横行 その背景』宮崎正弘
http://www.sankei.com/world/news/171227/wor1712270001-n1.html

・バロチスタンはパキスタンではない。600年間独立国家であり、戦後パキスタンが占領している。
・バロチスタンは中世に「カラート藩国」だった。このカラート藩国は1639年に成立し、1876年から英国の支配を受けた。英国の密約により、パキスタン軍が1948年に侵攻し、併呑した経緯がある。

 つまりは「中国人だから襲われる」のではなく「バロチスタンにいる外国人は襲われる」つう話でしょう。
 いずれにせよ「バロチスタン独立」なんて可能性は低いでしょうね。


■リベラル21『中国に傾斜するネパール』阿部治平
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4217.html

 ネパールの国政選挙は11月26日と12月7日に投票、12月13日現在下院選の結果がほぼ確定しました。統一共産党(UML)と共産党毛沢東主義派*74マオイスト)が主導する共産系諸派同盟は、10月にできたばかりですが、116議席を獲得し、現在の第1党・親インドのネパール会議派(NCP、コングレス)の23議席に大差をつけました。すでに共産系諸派首相候補選出に向け、協議に入ったといいます(時事2017・12・14)。
 13日現在、州議会でもUMLは160、マオイストは69を確保し、コングレスは38議席しかありません。カトマンズ*75盆地の都市では11日早朝からすでにお祝い行事が始りました(中国新聞ネット2017・12・11)。
(中略)
 ネパール国政選挙をめぐる中印のせめぎ合いは、中国に軍配が上がりました。この影響をもろに受けて、境遇が一段と惨めになる民族があります。チベット難民です。
 (ボーガス注:マオイスト党首の)ダハールは首相のとき、「ネパールは中国の国家主権、国民統一と領域統合への努力を強く支持し、いかなる勢力にもネパールの領内を反中国活動や分離運動のために利用させることはない」と、中国が敵視するチベット難民を取締る意志を明瞭にしました。
 ネパールにはカトマンズを中心に、1958〜59年チベット叛乱の際の2万人近い難民と、文化大革命後ネパールに逃れた数千人がいます。文化人類学者別所裕介氏*76によれば、2008年以後マオイスト政権は、中国の意向を受けて複数のチベット人が集まる集会・言論活動の禁止、難民認定証の発給停止、亡命政府首相選挙の妨害、仏教法会の停止という形で亡命チベット人の動きを厳しく管理しました。
 2013年、抑圧に耐えかねたチベット人がボドナート仏塔で「焼身抗議*77」をしました。「焼身抗議」は元来は中国チベット人地域にかぎられていたものです(『体制転換期ネパールにおける包摂の諸相』*78中の別所論文『「包摂」の政治とチベット仏教の資源性:ヒマラヤ仏教徒の文化実践と社会運動をめぐって』)。
 さらにいうと、中国は2010年以来、ネパール内務省宛年間147万ドルの「治安維持」名目の資金を供与し、この3月ダハールが訪中した際にも地方選挙に資金援助を約束しています。文字通りの内政干渉ですね。
 ところで、インドのモディ*79政権は、ネパールで親中国派が台頭するのを黙って見ていたわけではありません。インドはカトマンズニューデリー*80間バス便の開設に加え,国境付近の鉄道網の拡充計画、カトマンズとバナラシ*81ルンビニ*82ブッダガヤ*83,ジャナクプルとアヨダヤなどインド・ネパール間の友好都市関係の緊密化と交通インフラの改善などの計画を提示し、さらにインド人のネパール旅行を勧奨し、政府職員がネパール旅行をするときには休暇とチケット代を支給するということまでいいだしました。
 このたびの総選挙直前の11月中旬, コングレスのデウバ首相は、モディ首相の意を受けたのか、中国国有企業に請負わせる予定だったブディガンダキ水力発電所建設・発電事業をネパール電力公社に担当させると発表しました。この計画はマオイスト主導で進めていたもので、1200メガワットというネパール最大級の発電事業で、すでに中国とは計画の覚書に署名していたものです。
 その一方でデウバ首相はインド企業が中心となっているアルン3・上カルナリ水力発電事業の方は,そのまま予定通り推進すると決めました。もちろん中国は激しく怒りました。
 習近平主席の「一帯一路」構想でも、ネパールを陸のシルクロードの一部と位置付けた「環ヒマラヤ経済経済協力帯」構想を発表しています。
(中略)
 すでに中国人のネパール観光は急増していますが、中国の援助によるルンビニ観光開発は、最終的には、ラサ*84からの鉄道、国際空港、115メートルという巨大な仏像、五つ星ホテル、国際仏教大学の建設をめざしています。
 このたびの選挙で、親インドのコングレスが惨敗したのは、インドのモディ首相のネパールに対する覇権主義的ふるまいによるものが大きいと思います。
 従来ネパールは輸出入の60〜70%をインドに頼ってきました。ところが、15年9月から約半年、インド国境沿いに住む(ネパール人口の半分近い)ヒンズー系マデシ人の一部によってインド・ネパール国境が閉鎖され、消費物資の輸入がとまる騒ぎがありました。(ボーガス注:ネパール)新憲法による新たな州区画がマデシ人にとって不利になると判断したためです。このためカトマンズでも長期間燃料や食材が不足しました。ところがモディ首相はマデシ人の行動を容認したうえ、なおネパールに新憲法の改正を要求したのです。
 これがネパール大衆の反インド感情を燃え上がらせました。
(中略)
 というわけで、このたびはネパール民族主義の矛先はインドに向かいましたが、中国もやり過ぎると、ネパール人の反発を買う時が来るかもしれません。

 コメント抜きで紹介だけしておきます。


■現代ビジネス『中国の「ネパール併合」を阻止しようとするインドの大劣勢』長谷川まり子*85
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53928

 ネパール南部のタライという平原地帯に、「マデシ」という人々が住んでいる。その多くはインド・ビハール州からの帰化民であり、言語や生活文化もインド式だ。
 インドは、この「マデシ」を支援してきた。その一環として、ネパールが新憲法を制定するにあたり、制憲議会における「マデシ」の議席数の確保を求めたのである。
(中略)
 ところがネパール側はこの要望を聞き入れず、新憲法を公布してしまったのである。
 怒ったインドは、国境主要道路の封鎖という策に出た。ネパールへの物資輸送トラックの通行を止めてしまったのだ。ネパールは、石油やガスはじめ、食料や衣類、日用品に至るまで、インドからの輸入に頼っている。国民生活は深刻なダメージを受けることになった。
 5ヵ月後の2016年2月、ネパールのオリ首相訪印をきっかけに、道路封鎖は解除された。辛うじて経済危機を脱したネパールだが、問題は思わぬかたちで尾を引くことになる。
 2016年11月9日、偽札の増加やブラックマネーの一掃を目的に、インド政府が突然、それまで流通していた高額紙幣(1,000ルピー札と500ルピー札)の廃止を宣言した。年内であれば、新たな紙幣に交換できるとのことだったが、新紙幣は不足状態であり、銀行はわれ先にと交換を求める人たちであふれかえった。
 ネパールやブータンも混乱に陥った。両国がインドとの輸出入を行なう場合、インドルピーで決済することが義務付けられているため、大量のインドルピーを保有しているからだ。
 ネパール庶民の動揺も激しかった。インドルピーとネパールルピーの対価は、1対1.6の固定相場制となっており、インドルピーはネパール国内でも使用できる。国境沿いの人のなかには、インドルピーでタンス預金していたりする人も多い。そんな虎の子が、2カ月後には紙くずと化してしまうのである。
 交換期限に間に合わず、旧紙幣を抱えたままの人は少なくなかった。インド政府は、改めて交換の機会を設けると発表したが、未だ実現に至っていない。一方で、ブータン国内の旧紙幣は、すべて新紙幣に交換してもらったという。  
 こうした対応の違いは、インドに対する忠実度によるものというのが大筋の見方だ。
ブータンは、インドのいいなりだから優遇された。ネパールは、新憲法を作るときにインドのいうことを聞かなかったから、ペナルティを課せられた」というのだ。
 ネパール・インド両国はたしかに親密である。しかし、対等な関係にあるわけではない。有り体にいえば、インドはネパールを属国とみなしている。ゆえに、インドに従順であれば目をかけてもらえるが、反抗的な態度を見せれば平手打ちをくらうことになるのである。
 ネパールの人々は、インドに依存しないことには国が成り立たないとわかっている。しかし、ことあるごとに政治・経済両面でネパールへの圧力を強めるインドに対し、不満を抱き続けてきたのも事実だ。そうしたところへ、大盤振る舞いの中国が登場したのだから、乗り換えたくなる気持ちも理解できるのである。
(中略)
 中国とネパールの蜜月関係は加速する一方だ。今年5月、中国主導のアジア・中東・欧州をひとつの経済圏とする「一帯一路」構想に、ネパール政府が参加の意を示し、覚書に署名した。11月には、中国との国境からカトマンズ、ポカラ、ルンビニを結ぶ鉄道計画を推し進めるため、中国の技術者チームが訪ネしている。ネパール政府が承認すれば、5年で計画を完成させると豪語したらしい。
 こうした流れの中で迎えたのが、11月26日と12月7日に実施されたネパール連邦議会選挙である。現在、開票が進められている段階だが、小選挙区165議席のうち、UMLマオイストの左派同盟が過半数議席を獲得。比例代表110議席においても、左派同盟が優勢とのことだ。このままいけば、間もなく親中政権が誕生することになるだろう。

 コメント抜きで紹介だけしておきます。


■産経『自公幹事長が訪中 習近平国家主席との会談も調整 一帯一路「しっかり応援」』
http://www.sankei.com/politics/news/171224/plt1712240014-n1.html

 二階氏は現地メディアのインタビューで、中国が提唱する経済圏構想「一帯一路」について「しっかり応援する。積極的に参加すると心を決め、中国との話し合いを続けていく」と述べた。

 どう応援するかはともかく、応援するわけです。もちろんこうした発言は安倍の了解を得ているでしょう。


■I濱Y子『2017年チベット関係ニュース』

 ダライラマ法王が外遊を二回キャンセル。8月17から20日に予定されていたボツワナ訪問、11月に予定されていた日本訪問も中止。
 このようなキャンセルが起きてしまうのは、一つにはダライラマの側近のスケジューリング能力が極端に低いことがあげられる。
 普通に考えて8月にアフリカ、9月にロンドン、イタリア、北欧と訪問して、一ヶ月間かいてすぐに日本とかあの御年の人にくむ日程ではない。

 いやー、そういう話ではなくダライが「できる限り全部いきたい」つうから仕方なく入れてるだけじゃないですかねえ。もちろん「そんなん体力的に無理だからやめた方がいいです、とダライ氏に諫言できないこと自体が能力が低い。きちんとダメ出ししなさい」つうなら話は別ですけど。

 フリチベ・カレンダーについていた、「中国入国禁止をくらった有名人リスト」その出禁の理由を簡単に解説しましょう。中国当局鎖国っぷりがようくわかります。18世紀にマカートニーが「北京にすんで貿易したいです」って言ったら、
乾隆帝「中国に住んで中国人と同じ格好して、二度とイギリスに戻らず中国の法に従ってイギリスとも交流しないならいいよ」ていってたことを激しく思い出しました。

 吹き出しました。乾隆帝の態度と中国政府の態度と一体何の関係があるんでしょうか。
 中国は乾隆帝と違い「貿易はウエルカム」なんですからねえ。

ハリソン・フォード
 中国における人権侵害を批判。スターウォーズの主役でも関係なし。

 話の本筋じゃないですがハリソンの演じた「ハン・ソロ」は重要な役とはいえ「ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミル」が主役だと思ってましたが、違うんでしょうか?。それともI濱女史の勘違いか?。
 「ハリソンの主役」つうならむしろ「インディ・ジョーンズ」じゃないか?(『レイダース 失われたアーク』(1981年)、『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』(1984年)、『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』(1989年)、『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』(2008年))

シャロン・ストーン
 2007年に四川大地震が起きた際「地震は中国のチベット自治区に対する扱いのカルマ」と発言したから。

 このストーン発言は「東日本大震災津波は日本国民への天罰」「津波で我欲を洗い流せ」という石原慎太郎の暴言と同レベルの暴言だと思います。
 大体「地震は中国人だけでなく、『弾圧されてるチベット人の命』も奪った」わけですし。
 しかし「ハリソンの中国批判」と一緒に紹介し、ストーン批判を何一つしないI濱女史はそうは思わないようです。まあ、まともな人間ならI濱女史に呆れるでしょうね。そしてハリソンなどまともな中国批判派も「ストーンなんかと一緒にするな!」と怒り出すんじゃないか。
 「まさかとは思いますが」、I濱女史も「ストーンだけではなく」石原と同意見なんでしょうか?
 ちなみに

四川大地震(ウィキペ参照)
 この発言により、非難が噴出し、台湾人女優の伊能静は「中国人は彼女に抗議しなければならない」、香港人俳優のサモ・ハン・キンポーは「ストーンにビンタくらわせたい!」と激怒し、チャン・ツィイー張曼玉マギー・チャン)ら中華圏を代表する女優も非難した。

ということでまともな人間はストーンを批判しました。
 また、

http://japanese.joins.com/article/778/100778.html
中央日報シャロン・ストーン「大地震チベットの報い」発言謝罪へ』
 中国四川大地震を「この大地震は中国のチベットに対する報い」だと非難した、米ハリウッドスターのシャロン・ストーン(50)が自らの発言について中国人に謝罪したが、結局、中国の広告からは締め出されることになった。
 フランスファッションブランドのクリスチャン・ディオールが先月29日、中国でシャロン・ストーンが出演した広告の全面中断を決定したとロイター通信をはじめとする外信が伝えた。ストーンはこの日、自分のマネジャーを通じ「私の不適切な発言で中国の人々を傷つけてしまったことに深くお詫びします」と述べた。ストーンは続いて「中国の地震災害に関する支援活動に参加したい」とし「被災した中国の人々を助けるために最善をつくしたい」と付け加えた。
 しかしクリスチャン・ディオールは、ストーンの発言により中国での不買運動が広がることを懸念し、広告の全面中断という緊急対応に乗り出したことが明らかになっている。ストーンを広告モデルに起用し、中国消費者の不買運動に直面したクリスチャン・ディオールは「ストーンの発言には全く同意できない。中国の人々の心を傷つけるあらゆる発言も支持しない」と明らかにした。

ということでさすがにこの暴言についてその後、ストーンは謝罪してます。


■リベラル21『これほどの強制立ち退きとは―北京火災現場のその後』田畑光永
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4214.html
 中国への悪口雑言なら根拠のない憶測でも書き飛ばしていいと勘違いしてるのか、と言いたくなる酷い駄文です。
 たとえば

 こんな強硬手段に出たのには、それなりの理由があるはずだ。思い当たるのは、きっかけになった火事の発生時期だ。習近平*86が総書記に再選されて「習近平新時代」の到来と国中が「喜びに湧いた!」共産党第19回大会が終わってまだ1か月も経たないうちに、首都の北京で、貧しい出稼ぎ労働者、地下の違法住居、焼死者多数・・・というウソ寒い現実を突きつけられて、習近平自身が激怒したのではないか。
 北京のトップ・蔡奇は習近平の学友として知られ、大学人から最近急に抜擢されて政治の世界へ入り、あれよあれよという間に今の地位についた人間だ。習近平も怒りをぶつけやすかったろうし、蔡奇のほうはなんとか汚名を挽回せねばと焦ったであろう。

というのは田畑の憶測でしかないわけです。
 もちろん「立ち退き措置が適切かどうか」は大いに批判してかまいませんが、そうした正論に「根拠レスの憶測」をブレンドするのも大概にしてほしい。

 習近平はことのほか空の色を気にするそうで、しきりと燃料を石炭から天然ガスに切り替えるよう関係部局の尻を叩いているのだそうである。その結果、天然ガスが来ないうちに石炭の使用をやめた学校で子供たちが寒さにふるえて、そこでやむなく外の日向に机を持ち出して授業をしているといった話が伝わっていた。
 これらの話を通じて見えて来ることは、習近平という人は現代風の行政組織を通じて合理的に国を運営するというより、昔の皇帝のように、可能性や合理性を無視して、自分の見たくない現実を目の届かないところに押しのけ、見たい夢を無理にでも実行させる、といったタイプの権力者のようである。

 大気汚染を気にするのも「普通」なら、そのために「石炭から天然ガスへの切り替え」を指示するのも「普通」でしょう。
 もちろんそのために「天然ガスへの切り替えが進まないのに石炭使用だけやめる」つうことになっていいとは言いませんが、「石炭から天然ガスへの切り替え」それ自体が問題という話ではないでしょう。

 毛沢東*87トウ小平*88江沢民*89胡錦涛*90と続いてきた中国共産党治下の中国では、5人目の権力者にいたって清朝以来の皇帝が降臨して来たのであろうか。                 

に至ってはただの悪口でしかありません。文革劉少奇国家主席トウ小平副首相と言った最高幹部すら「鶴の一声」で失脚させ、「周恩来首相」ですらその地位は安泰とはいえなかったという毛沢東ならまだしも、習氏に「皇帝」というほどの絶対的権力は無いでしょう。


■I濱女史ツイート

I濱Y子
‏ 昔西ドイツでサッカーのワールドカップが開催された時も運営サイトがチベットを国と扱ったんだよね。
■「米マリオット、中国で謝罪=チベットを「国」扱い:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018011000781&g=int

 女史のツイート理由が良くわからないですが「ダライが独立主張を取り下げた今」ですら「独立希望」してるんでしょうか?

I濱Y子‏
 通史をかくお仕事がきた。歴史を研究している人なら、それがどれだけプレッシャーかはおわかりかと思う。なまはんかなものを書くと若いもの*91に「お迎えが近い」とか「情報が古い」とか言われるんだよね。

 通史というのは一般には「古代から現代まで、ある国*92(ないしある地域*93)について記述した歴史記述」のことを指します。
 まあI濱女史の場合の通史とは「チベット通史(チベットの古代史から現代史まで)」でしょうがそれはともかく。
 I濱女史なんかもそうですが、大抵の歴史学者は「日本古代史が専門」など特定の時代が専門です。
 「ホニャララ国(あるいはホニャララ地域)の古代、中世、近世、近代、現代全てやってます」つう人はあまり多くない。そうなると自分の専門分野外については
1)専門分野の人と手を組んで、お互いに自分の専門分野のことだけ書く
2)専門分野については、定評のある学者の本を参照して自分で書く
のどちらかしかないわけです。
 I濱女史がぼやいてるつうことは女史に来た仕事ってのは2)のパターンですかね。
 1)だって大変ですがそれでも「専門分野のことならナントカ書ける」んじゃないか。2)だと女史の場合、仮に後で専門分野の人のチェックを受けるとしても「私チベット研究はしてるけどホニャララ時代が主たる専門だからなあ。何チャラ時代についてあまり詳しくないんだよなあ」ということで若干の不安があるわけです。
 もちろん2)の場合「既に存在する通史を参照する」て手もあるでしょうがその場合女史が指摘する「情報が古い」つう批判を浴びる危険性があるわけです。
 それはともかく。小中高校の日本史教科書なんかもある種の「日本史通史」の訳です。したがってそれを書くのにはI濱女史の言うような難しさがある。玄人ですら楽じゃないのに、素人のトンデモウヨが「自虐史観反対」というくだらない考えで作った日本史通史が例の「つくる会歴史教科書(日本史)」です。「つくる会理事を務めた」伊藤隆*94福地惇*95など一部例外を除いてつくる会教科書には日本史研究の専門家はほとんど関わってない。
 西尾幹二藤岡信勝八木秀次なんていう連中は日本史のプロではもちろんない。彼らはただの右翼活動家でしかないわけです。
 そんなんでいい教科書ができるわけもない。だからこそ多くの歴史学者つくる会歴史教科書を批判したし、I濱女史も「このツイートの立場なら」同様に批判してしかるべきです。
 ただ、公民教科書とはいえ、I濱女史は「つくる会がつくった教科書」を「チベットについて触れてる」つうだけでツイートで褒めた前科がありますからねえ。歴史教科書についても、彼女がつくる会をまともに批判するかどうか。 

*1:著書『ダライ・ラマと転生』(2016年、扶桑社新書)など

*2:著書『中国を追われたウイグル人:亡命者が語る政治弾圧』(2007年、文春新書)など

*3:近年は『赤い帝国・中国が滅びる日』(2016年、KKベストセラーズ)、『暴走する中国が世界を終わらせる』(共著、2016年、ビジネス社)、『日本は再びアジアの盟主になる:トランプvs.習近平! 米中激突で漁夫の利を得る日本』(共著、2016年、宝島社)、『アメリカと中国が世界をぶっ壊す』(共著、2017年、徳間書店)、『米中の危険なゲームが始まった』(2017年、ビジネス社)といったバカウヨ著書を執筆。産経退社後、着実に劣化している。

*4:著書『もうひとつのチベット現代史:プンツォク・ワンギェルの夢と革命の生涯』(2006年、明石書店)、『チベット高原の片隅で』(2012年、連合出版)など

*5:著書『中国を知る』(1990年、岩波ジュニア新書)、『トウ小平の遺産』(1995年、岩波新書)など

*6:著書『南シナ海でなにが起きているのか:米中対立とアジア・日本』(2016年、岩波ブックレット)など

*7:明の第3代皇帝。兄である第2代皇帝を打倒して皇帝に就任。『永楽大典』『四書大全』『五経大全』編纂や鄭和の海外遠征などが業績としてあげられる。

*8:著書『狂暴国家中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『日本陸軍とモンゴル:興安軍官学校の知られざる戦い』(2015年、中公新書)など

*9:著書『中華人民共和国史(新版)』(2013年、岩波新書)、『中国政治の社会態制』(2018年、岩波書店)など

*10:著書『中国激流:13億のゆくえ』(2005年、岩波新書)など

*11:著書『協力・抵抗・沈黙:汪精衛南京政府イデオロギーに対する比較史的アプローチ』(2009年、成文堂)など

*12:伊藤忠商事会長、中国大使など歴任

*13:ミャンマー大使、中国大使など歴任。著書『これから、中国とどう付き合うか』(2011年、日本経済新聞出版社)、『激変ミャンマーを読み解く』(2012年、東京書籍)、『強硬外交を反省する中国』(2017年、PHP新書)など

*14:著書『現代中国政治を読む』(1999年、山川出版社世界史リブレット)、『日中関係:戦後から新時代へ』(2006年、岩波新書)、『日中漂流:グローバル・パワーはどこへ向かうか』(2017年、岩波新書)など

*15:著書『中国の権力システム:ポスト江沢民のパワーゲーム』(2000年、平凡社新書)、『朱鎔基:中国市場経済の行方』(2000年、小学館文庫)、『トウ小平』(2003年、講談社学術文庫)、『尖閣問題の核心:日中関係はどうなる』(2013年、花伝社)、『中国の夢:電脳社会主義の可能性(仮)』(2018年刊行予定、花伝社)など

*16:問題は右翼云々ではなくむしろ「南京事件否定論」などのデマ体質なのですが(もちろんデマ体質の背景には「異常な極右性」がありますし、異常な極右性は問題ですが)。

*17:著書『習近平:共産中国最弱の帝王』(2012年、文藝春秋)、『習近平』(2014年、文春文庫)、『習近平の悲劇』(2017年、産経新聞出版)など

*18:トウ小平のことか?

*19:江沢民氏のことか?

*20:胡錦濤氏のことか?

*21:台北市長、台湾省主席、台湾副総統などを経て台湾総統

*22:台北市議、台北市長などを経て台湾総統

*23:党中央組織部長、党中央秘書長(党中央宣伝部長兼務)などを経て党総書記

*24:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*25:吉田、岸内閣蔵相、通産相などを経て首相

*26:「昔に比べればそうしたアレルギーは弱まってるとは思いますが」、十分解ってるでしょう。解ってないと思う理由がさっぱりわかりません。

*27:最近の若者は右傾化してるのか、はたまた「田舎だから」からか。

*28:もちろん「九条の会」の呼びかけ人には「梅原猛」のような保守派もいますし、会としては共産党支持ではありません。

*29:つうかそれ共産党のせいじゃなくて「(阿部が住む村の)九条の会の問題点」でしょうに。党員以外の会員を増やせばいいだけの話です。

*30:彼は広い意味での共産支持層ではあっても狭義の支持層(当院、後援会員)ではないでしょう

*31:この海外派兵とは前後の文脈から見てPKOではなく「集団的自衛権の行使」でしょう。

*32:第4次伊藤、第1次西園寺、第3次桂、第2次大隈内閣外相などを経て首相

*33:警視総監、台湾総督、東京市長など歴任。

*34:台湾総督、第1次桂内閣内務相、陸軍参謀総長など歴任

*35:後藤が満鉄総裁に転じると、明治40年(1907年)、京都帝大教授在任のまま同社理事に就任。明治41年(1908年)から満鉄東亜経済調査局長を兼任、同社の調査部門の基礎を確立した。大正2年(1913年)の京都帝大教授退官と同時に満鉄も辞職。大正10年(1921年)に死去。

*36:1921年(大正10年)、日本人として初めて常設国際司法裁判所判事に就任。1945年(昭和20年)5月26日の東京大空襲により夫人とともに死去。

*37:国際連盟事務次長、東京女子大学初代学長、東京女子経済専門学校(現:新渡戸文化短期大学)初代校長など歴任

*38:第3次伊藤、第1次大隈、第2次山縣、第4次伊藤内閣陸軍大臣、首相、内大臣など歴任

*39:第1次桂、第1次西園寺、第2次桂内閣陸軍大臣朝鮮総督、首相など歴任

*40:第2次山縣、第4次伊藤、第1次桂内閣海軍大臣、首相など歴任

*41:ソ連の外交官。ドイツ大使、中国大使など歴任。後にスターリン粛清の中、自殺。

*42:第2次伊藤、第2次松方内閣外相(文相兼務)、第3次伊藤内閣文相、首相など歴任

*43:戦前、岸信介・東条内閣商工相の下で商工次官。戦後、岸の誘いで政界入り。岸内閣官房長官、池田、佐藤内閣通産相、外相、自民党政調会長(池田総裁時代)、総務会長(佐藤総裁時代)、副総裁(田中総裁時代)など歴任

*44:鳩山一郎内閣で厚生相

*45:著書『南方熊楠:地球志向の比較学』(1981年、講談社学術文庫)、『漂泊と定住と:柳田国男の社会変動論』(1993年、ちくま学芸文庫)など

*46:ベトナムに平和を!市民連合」、「九条の会」などで市民活動家として活躍。著書『戦時期日本の精神史:1931〜1945年』、『戦後日本の大衆文化史:1945〜1980年』(2001年、岩波現代文庫)、『教育再定義への試み』、『竹内好』(2010年、岩波現代文庫)など

*47:著書『バナナと日本人:フィリピン農園と食卓のあいだ』(1982年、岩波新書)、『アジアはなぜ貧しいのか』(1982年、朝日選書)、『ナマコの眼』(1993年、ちくま学芸文庫)、『東南アジアを知る』(1995年、岩波新書)、『アジアの歩きかた』(1998年、ちくま文庫)など

*48:日本では「インターナショナル」の訳詞者として知られる。後半生はメキシコを拠点とした演劇活動に費やし、メキシコでは「メキシコ演劇の父」と称される。戦前の日本共産党幹部で後に極右活動家に転向した佐野学は叔父(ウィキペ「佐野碩」参照)。

*49:著書『民俗学の熱き日々:柳田国男とその後継者たち』(2004年、中公新書)、『柳田国男入門』(2008年、角川選書)など

*50:アトレ恵比寿、アトレ目黒などの駅ビル開発を主要業務とするJR東日本の子会社。なお、アトレ川越(JR川越駅隣接)は丸広百貨店の店舗であり、資本・業務その他一切の関係はない。

*51:インターネット通販会社

*52:著書『ふたつの故宮博物院』(2011年、新潮選書)、『ラスト・バタリオン:蒋介石と日本軍人たち』(2014年、講談社)、『認識・TAIWAN・電影:映画で知る台湾』(2015年、明石書店)、『故宮物語』(2016年、勉誠出版)、『台湾とは何か』(2016年、ちくま新書)など

*53:池田内閣官房長官、外相、自民党政調会長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*54:後述するように台湾が独立宣言しない限りそうした事態は起きないでしょうが。

*55:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相。戦後、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*56:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て幹事長(第二次安倍総裁時代)

*57:著書『中国が隠し続けるチベットの真実』(2008年、扶桑社新書)など

*58:『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(2013年、PHP新書)、『世界征服を夢見る嫌われ者国家 中国の狂気』(2014年、ビジネス社)、『習近平にはなぜもう100%未来がないのか』(2015年、徳間書店)、『冗談か悪夢のような中国という災厄』(2017年、ビジネス社)、『習近平の終身独裁で始まる中国の大暗黒時代』(2017年、徳間書店)などトンデモウヨ著書多数

*59:著書『徹底検証「森友・加計事件」:朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』(2017年、飛鳥新社)など

*60:『日本核武装計画』(2013年、祥伝社)、『なぜ朝日新聞はかくも安倍晋三を憎むのか』(2014年、飛鳥新社)、『大東亜戦争を知らない日本人へ』(2015年、ワニブックス)、『不徳を恥じるも私心なし:冤罪獄中記』(2017年、ワック)などトンデモ著書多数

*61:第二次安倍内閣防衛大臣政務官、第四次安倍内閣外務副大臣を歴任

*62:原文のまま。ただし前原は「民進党代表だったこと」はあっても、「希望の党代表だったこと」はありません。

*63:鳩山内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表などを歴任

*64:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)などを経て立憲民主党代表

*65:鳩山、菅内閣防衛大臣政務官、野田内閣防衛副大臣などを経て希望の党政調会長

*66:著書『底抜け合衆国:アメリカが最もバカだった4年間』(2012年、ちくま文庫)、『アメリカは今日もステロイドを打つ:USAスポーツ狂騒曲』(2012年、集英社文庫)、『トラウマ映画館』(2013年、集英社文庫)、『映画と本の意外な関係!』(2017年、集英社インターナショナル新書)、『〈映画の見方〉がわかる本:ブレードランナーの未来世紀』(2017年、新潮文庫)など

*67:アンティグア・バーブーダバハマ,バルバドス,ベリーズ,コロンビア,コスタリカキューバドミニカ国ドミニカ共和国エルサルバドルグレナダグアテマラガイアナ,ハイチ,ホンジュラス,ジャマイカ,メキシコ,ニカラグアパナマセントクリストファー・ネーヴィスセントルシアセントビンセント及びグレナディーン諸島スリナムトリニダード・トバゴベネズエラ

*68:加盟国はサルバドル,グアテマラコスタリカニカラグアパナマベリーズホンジュラスドミニカ共和国

*69:アルゼンチン、ボリビア、チリ、コロンビア、コスタリカキューバドミニカ共和国エクアドルエルサルバドルグアテマラホンジュラス、メキシコ、ニカラグアパナマパラグアイ、ペルー、ウルグアイベネズエラアンティグア・バーブーダバハマ、バルバドス、ベリーズドミニカ国グレナダガイアナ、ジャマイカセントルシア、セントクリストファー・ネイビス、トリニダード・トバゴセントビンセント・グレナディーン、ブラジル、ハイチ、スリナム

*70:バチカン市国エルサルバドルグアテマラ、セントクリストファー・ネービス、セントビンセントおよびグレナディーン諸島ドミニカ共和国ニカラグア、ハイチ、パラグアイベリーズホンジュラスセントルシアキリバスソロモン諸島、 ツバル、パラオマーシャル諸島ナウルスワジランドブルキナファソ

*71:エルサルバドルグアテマラ、セントクリストファー・ネービス、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、ドミニカ、ニカラグア、ハイチ、パラグアイベリーズホンジュラスセントルシア

*72:EU兼駐ベルギー代表(大使)、駐米代表(大使)、駐カナダ代表(大使)、駐オーストラリア代表(大使)などを経て外交部長(外相)

*73:連戦内閣法相、台北市長を経て台湾総統

*74:マオイストを名乗っていますが中国と親しいわけでもなく、また「本当に毛沢東主義といえるのか」も疑問です。

*75:ネパールの首都

*76:著書『ヒマラヤの越境者たち:南アジアの亡命チベット人社会』(2013年、デザインエッグ社)

*77:焼身自殺と言わない当たりが興味深い

*78:2017年、三元社

*79:グジャラート州首相を経てインド首相

*80:インドの首都

*81:ウッタル・プラデーシュ州バナラシ県の県都

*82:仏教の開祖・釈迦の生まれたとされる地

*83:釈迦が悟りを開いたとされる地

*84:チベット自治区の首府

*85:著書『少女売買:インドに売られたネパールの少女たち』(2014年、光文社知恵の森文庫)など

*86:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*87:党主席

*88:党副主席、第一副首相、人民解放軍総参謀長などを経て党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*89:電子工業大臣、上海市長・党委員会書記などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*90:共青団共産主義青年団)中央書記処第一書記、貴州省党委員会書記、チベット自治区党委員会書記などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*91:もちろん若い研究者のこと

*92:例えば日本

*93:例えば東アジア

*94:著書『大政翼賛会への道:近衛新体制』(2015年、講談社学術文庫)など

*95:著書『明治新政権の権力構造』(1996年、吉川弘文館

ペマ・ギャルポのトンデモぶりが笑える・パート19(追記・訂正あり)

  新たにエントリを書くのが厄介なので、ペマ以外のチベットネタ、中国ネタ(主としてI濱Y子*1水谷尚子*2福島香織*3の反中国3バカ批判)及び「リベラル21(主として阿部治平*4や田畑光永*5の批判)&ちきゅう座」ネタなども書いています。
日本李登輝友の会鈴木馨祐*6議員が台湾のシンポジウムで「日本版・台湾関係法」に言及』
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20171216/

 このシンポジウムにおいて、自民党の青年局長をつとめる鈴木議員は日本版・台湾関係法に言及し「今後2〜3年以内に進展の可能性があると明らかにした」という。
(中略)
 ちなみに、鈴木議員は岸信夫衆院議員(前外務副大臣)が会長をつとめる自民党議員連盟「日台議連」(日本・台湾 経済文化交流を促進する議員の会)の幹事もつとめ、台湾への造詣が深く、日台関係の強化に力をそそぐ親台湾派議員と目されている。
 本年(2017年)3月18日から20日まで自民党青年局で訪台して蔡英文総統に面会しているが、蔡総統は直後の21日、日本語で「鈴木けいすけ衆議員が率いる日本自民党青年局の皆さまと総統府で会合を行いました。彼らがいつも台日交流を積極的に図り、台湾訪問を国際交流の『起点』にすること、大変感銘しています」とツイートして驚かせた。
 また、鈴木議員らが安倍晋三総理に訪台について報告した際には、安倍総理から「台湾は価値と利害を共有している大事なパートナーだ。青年局を中心に関係をしっかりと強化してほしい」と激励されている。

 自民党の一部極右議員が暴走し、それを安倍が大目に見ているだけの話でしょう。
 中国から「ああいうことは控えてほしい」とダメ出しが入れば今の安倍なら簡単に掌返しでしょう。この鈴木某に対しても安倍は「当分台湾がどうこういうのはやめろ。やりたいなら青年局長は首だ」とでも言い出すでしょうね。
 もちろん「日本版・台湾関係法」なんてもんもできるわけもないでしょう。


■リベラル21『人権に国情ありや! 南南人権論壇の茶番』田畑光永
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4207.html

 去る7日、北京で第一回「南南人権論壇」なる国際会議が開かれた。
(中略)
 8日付け『人民日報』によれば、この論壇(フォーラム)は国務院(内閣)の新聞弁公室(報道担当室)と外交部との共催で70を超える国と国際組織の代表、学者ら300人以上が出席したとのことである

 「中国もそんな会議が主催できるような大国になったんだ」と思うと感慨深い物があります。
 この会議で「発展途上国の意見として先進国に要求する」みたいなそれなりの要求や提案が出せるようになればいいとは思います。実際どうなるかわかりませんが、第1回だそうだし、そこは「しばらくは長い目で見守りたい」と俺個人は思うのですが、所詮、田畑は「ただのアンチ中国」なので「劉暁波を不当に投獄し、一党独裁の中国が人権とかふざけてる」云々的な悪口しかしないわけです。本当に建設的じゃないし馬鹿馬鹿しい。むしろ田畑の駄文を掲載するリベラル21の方が茶番じゃないか。

 習近平総書記が祝辞を寄せており、それがこのニュースの目玉である。
 その祝辞の内容―「中国共産党と中国政府は人民を中心とする発展の思想を堅持し、常に人民の利益を最上位に置き、人民のよりよい生活に対する熱望を戦闘目標とし、中国人民の各種の基本的権利のレベルを絶え間なく向上させ、尊重してきた。・・・
現在、世界の人口の80%以上は発展途上国が占めている。地球的な人権事業の発展は途上国の共同努力と切り離せない。人権事業は各国の国情と人民の必要に依拠することによってのみ推進することができる。発展途上国は人権の普遍性と特殊性を結合する原則を堅持して、不断に人権保障のレベルを高めるべきである」

 で「各国の国情」「特殊性」という言葉にかみつく田畑です。確かに田畑がかみつくような要素(国情を理由に人権面の遅れを正当化する)はこの祝辞にはあるでしょう。ただ一方で「現実を考えたらすぐさま人権向上できない」つう現実もあるわけです。
 たとえば「中国や北朝鮮ベトナムキューバはすぐさま複数政党制にすべきだ」といって実現するのか。
 あるいは「サウジなど中東の国はすぐさま女性に参政権を与えろ」と言ったら実現するのか。
 あるいは「そもそも日米安保があるから基地被害が起こる、日米安保をなくそう」といって無くなるのか。俺個人はなくすべきだと思いますが、これも当面は相当困難でしょう。
 あるいは「男女平等の観点から女帝を日本で導入しよう」といって導入できるのか。これも当面は困難でしょう。この女帝の件なんか日本ウヨが公然と「日本の国情に反する」「日本の特殊性を認めろ」と公言してますからね。
 結局「理想も大事だし現実追認ではだめ」だが「現実も無視できない」わけです。そういう意味ではこの祝辞は「習主席の意図に関係なく」一面の真実を指摘しています。習主席にかみつくだけの田畑は実にくだらない。こんなことにかみつくより、むしろ「日本の国情、特殊性」を持ち出して「女性導入や死刑廃止」に反対する日本ウヨでも批判したらどうなんですかねえ。

 「習近平新時代」の中国は何事につけても、他国の批判には耳を貸さず、自国流を押し通す傾向が顕著になってきた。

 「えー、どこが」ですね。例えば「天安門事件に対する批判」には別に習主席以前から中国は耳なんか傾けてないわけです。習主席になってからそうした傾向が顕著になったとは俺は全く思いません。
 例えば南シナ海問題だって、対立それ自体は習主席以前からあったし、フィリピンとの間では「フィリピンに中国が経済支援すること」で丸く収めようとしてるわけです。
 つうか田畑は「リベラル21に巣くう反中国右翼分子一味」は根拠もろくにあげず街宣右翼なみの反中国放言するのも大概にしたらどうなのか。
 という以上のコメントを投稿しようとしたら、まーた阿部治平の時同様「書き込み制限があります」だって。投稿できません。これが「俺狙い撃ちの書き込み制限」なのか、「誰も投稿できない」のか知りませんが、民主主義を論じる文章が「コメント書き込み制限」ですか。悪い冗談です。俺のリベラル21への評価は大幅に落ちています。まあ、前から大して評価もしていませんでしたが。


■海峡両岸論『「一帯一路」を改善の切り札に孤立回避へ安倍政権が転換』岡田充*7
http://chikyuza.net/archives/79143

 安倍政権が対中政策を転換している。中国が進めるシルクロード経済圏構想「一帯一路」への支持と支援を鮮明にし、冷却化している日中関係の改善の「切り札」にする狙いである。
(中略)
 安倍晋三首相は11月11日、ベトナム戦争の激戦地の港湾都市ダナンで習近平中国国家主席に「第三国でも中国と協力してビジネスを展開したい。日中両国だけでなく、現地国にとっても意義がある」と述べた。「一帯一路」を支持し支援する意向を7月のドイツでの首脳会談に続き自ら伝えた。
 続いて12月4日、東京で開かれた日本と中国の主要企業トップが一堂に会した「日中CEOサミット」で安倍は「アジアの旺盛なインフラ需要に日中が協力して応えることは、両国の発展だけでなくアジアの人々の繁栄にも貢献できる」「日中の互恵的な経済関係は2国間にとどまらず大きな可能性がある」と述べ、両国が共同してインフラ開発に関わることは、国際貢献にもつながると強調した。
 「一帯一路」支持への転換は、この春に始まる。5月、北京で開かれた同構想の国際会議に、二階俊博*8自民党幹事長と首相腹心の今井尚哉*9秘書官を派遣、習主席に親書を渡し支持への転換姿勢を伝えた。6月には安倍自身が、講演で「ポテンシャルを持った構想だ」と高く評価した。
(中略)
 中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)は「意思決定過程が不透明」と批判してきただけに、参加ハードルは高いが「一帯一路」なら加盟手続きはなく、民間が進めればそれで済む。
 安倍の「ゴーサイン」を受け、官民ともに流れは変わった。河野太郎外相は神奈川県平塚市の講演(11月18日)で、「一帯一路」が世界の利益になる可能性に言及、中国が国外で整備する港湾施設について「オープンに誰でも使える形でやれば、世界経済に非常にメリットがある」と賛意を示した。
 経団連などの財界訪中団は11月21日、北京で李克強首相と会談。榊原定征会長は「『一帯一路』を含めたグローバルな産業協力は両国だけでなく世界の繁栄につながる」と、日本企業の関与に前向きな姿勢を表明し、日中間の呼吸が合ってきた。
 日本側が思い描くシナリオはこうだ。来年早期に延期されていた日中韓3国首脳会談を東京で開催し、まず李克強*10首相の来日を実現。その答礼で、安倍が全人代終了後の4月ごろに訪中し、平和友好条約締結40周年を迎える18年中の習の初来日につなげる。
(中略)
 河野外相は「BS朝日」番組の収録(11月10日)で、「(インド太平洋戦略に)中国封じ込めの意図はあるか」と聞かれ「大きな誤解だ」と否定した。そして航行の自由と法の支配を守る戦略が実を結べば、世界経済の活性化につながるとした。つまり「一帯一路」と連動させ、中国との「共存共栄」は可能だという趣旨だ。牽強付会と見る向きもあるだろう。だが、関係改善に向けて中国側に配慮し始めたのは間違いない。

 まあそういうことでしょう。
■『これも完全な尖閣諸島棚上げじゃん』
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/376138f120278546150a365871b20c04
id:Bill_McCreary氏が指摘するとおりです。
 しかし

http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/376138f120278546150a365871b20c04
・安倍の発言を支持しているであろう世の中の安倍信者の連中は、今回のこれらの報道をどう考えるんですかね。また例によって「中国が一方的に頭を下げた」「安倍さんは悪くない、側近、官僚ほかが悪い」「マスコミ報道が間違っている」とかデマ飛ばして安倍をかばうんでしょうね(苦笑)。
水谷尚子女史やI濱教授、拙ブログへのコメンテイター、記事には出しませんでしたけど、やたら安倍の無責任発言を絶賛していたネット論客のnoharra氏なんていう人たちに「どうなんだよ」って聞いたらどうお答えいただけるんですかね。過去のこの人たち行状からして、たぶんお答えなしでしょうね。だったら自分の安倍絶賛なんかさっさと撤回すればいいじゃないですか。そうでもなければ「安倍さんおかしいじゃないですか」とでも批判すべきでしょう。まったく自分の発言にろくに責任を持たない人たちです。

なんでしょうね。


ニューズウィーク日本版『中国の「虎の尾」を踏んだ、ムガベ大統領の哀れな末路』(楊海英)
http://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2017/12/post-7.php

 かつて「孔子平和賞」にも選ばれた国家元首が中国の謀略によって失脚に追い込まれた。

 のっけから「根拠あるのか?」ですね。

 今回の辞任劇は軍部のクーデターから始まるが、その軍の高官が直前に中国の首都・北京を訪問し、常万全(チャン・ワンチュアン)国防相と会談していた。折しも、中国がジンバブエで巨額の資金を投じて運営してきたダイヤモンド採掘企業が国有化される危険にさらされたことから、ムガベ排除に動いたのではないか、との報道も欧米から出ている。
(中略)
 中国の利権を損なう行動に出れば、(ボーガス注:新大統領)ムナンガグワ*11も捨てられる運命にあるかもしれない。

 もちろんその程度の報道で

中国の謀略によって失脚に追い込まれた

と断言していい訳もない。楊も着実に劣化してるようです。

 注目に値するのは、アフリカや中東で社会主義運動を率いてきた「中国の老朋友」がいずれも悲惨な最期を遂げている事実だ。イラクフセイン*12大統領が06年末に首都バグダッドで、アメリカの意向に沿って死刑に処せられたのは記憶に新しい。
 エジプトのムバラク*13元大統領もおよそ30年間君臨してきたが11年に失脚し、6年間もの軟禁状態に置かれた。「大リビア・アラブ社会主義民共和国」の「最高指導者兼革命指導者」カダフィ*14大佐も11年に動乱で敵対する武装勢力に殺害された。

 単に付き合いがあっただけで「中国と特に親密な関係」なんて事実はどこにもないでしょう。
 特に反米のカダフィはともかくフセインムバラクは一時は米国の軍事支援を受けていたんですけどね。つうかカダフィはともかくフセインムバラクって社会主義ではない*15でしょうよ。楊の社会主義定義って何なんでしょうか。

 中国は60年代初期からアフリカや中東に積極的に革命思想を「輸出」。

 旧ソ連ならともかく中国にそんな力は無いと思いますが。


■リベラル21『中国こそ世界最大の民主国家である?』阿部治平
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4197.html

 中国共産党の理論誌「求是」の最新号に、「中国こそ世界最大の民主国家である」と題する論文が載りました。著者は北京外国語大学党委書記の韓震。
(中略)
 さて韓氏は次のように厳しく欧米型民主主義を批判します。
①欧米人民は投票のとき動員されるだけで、投票後は忘れ去られる。普通選挙は形式上は有権だが、実際は無権の政治的遊戯である。
②欧米側の判断基準は、選挙の結果が独占資本の覇権体系の利益に符合しているかどうかである。たとえば、欧米はパレスチナの2006年選挙でのハマス組織の勝利や、普通選挙を実施するイランを「民主国家」とは認めない。チリのアジェンデ政権をクーデターで打倒した例を見よ。
米大統領選挙では普通選挙の得票数では勝ったのに、選挙人による選挙では負けた候補者が歴史上3人いる。バーニー・サンダースのような下層人民の支持を受けた候補者の登場は妨害される。アメリカの政治は、ケネディ*16、ブッシュ家*17クリントン*18を見ればわかるように、門閥化、家族化、貴族化している。

 いくつか韓氏の指摘についてコメントしておきましょう。

②欧米側の(ボーガス注:非西欧諸国の民主主義に対する)判断基準は、選挙の結果が独占資本の覇権体系の利益に符合しているかどうかである。

 おっしゃるとおりでいろいろ問題はあるにせよ、選挙で大統領を選ぶイランを敵視する一方でそんなもんがない、王政のサウジやカタールオマーンを敵視しないつうのは民主主義的観点からいえばでたらめです。

チリのアジェンデ政権をクーデターで打倒した例を見よ。

 ピノチェト政権を容認しただけでなく、ピノチェトのクーデター自体をCIAが支援し、クーデター後の政権運営についても米国がエコノミストを送り込むなどし、支援を続けたことは有名な話です。

米大統領選挙では普通選挙の得票数では勝ったのに、選挙人による選挙では負けた候補者が歴史上3人*19いる。

これは民主主義「それ自体」の問題というより
1)得票の差が「59対41」だろうと「90対10」だろうと関係なく「勝利した州の選挙人が総取りできる制度」、あるいは
2)普通選挙の得票数で比較*20せずに選挙人というワンクッションを置く制度
の問題ですけれど「米国民主主義に問題がある」つう指摘自体は正しいでしょう。
 ちなみにこうした事態は何も米国大統領選だけではありません。死票が多い小選挙区制でも起こることで、五十嵐仁先生が指摘していましたが、英国でも「野党が総得票数では勝利したのに議席数では負ける」つうことが確か過去にあります(五十嵐先生の指摘は英国についてですが、米国や日本などでももしかしたらあったかもしれません)。

アメリカの政治は、ケネディ家、ブッシュ家、クリントン家を見ればわかるように、門閥化、家族化、貴族化している。

 これは米国に限った話ではなく「我が国の安倍*21首相(祖父が岸*22元首相、父が安倍*23元外相)」「韓国の朴家(父チョンヒ、娘クネが大統領)」「インドのガンジー家(父ネールと娘インディラ、孫ラジブが首相)」「フィリピンのアキノ家(母と息子が大統領)」「インドネシアスハルト家(父と娘が大統領)」などなど、俺が知ってるだけでもいろいろあります。
 つうか我が国なんか「小泉*24首相(小泉防衛庁長官の息子)」以降は「安倍、福田*25(福田*26元首相の息子)、麻生(吉田元首相の孫)」と自民党総理は見事までに全員世襲です。
 一方で中国は習主席は「習仲勲元副首相の息子」という二世政治家ですが、江沢民*27胡錦濤*28はそうした二世政治家ではありません。
 つうことで「だから中国の政治に問題などない」とはいえませんが「中国批判できるほど欧米とか日本とか立派なのか」つう指摘自体は正論です。
 で、この韓論文を紹介した「アンチ中国」阿部治平が「泥棒にも三分の理というけど、ここでの中国の主張には一理はあるね」というかといったら予想通りいわない。
 「そんなこといったって中国の政治に問題がないことにはならない」というだけです。だーかーら、あんたも含めて、「リベラル21」つうのは米国のトランプだの我が国の安倍だのを批判していたんじゃなかったのか?。民主的に選ばれれば問題ないなら、安倍やトランプに限らずフィリピンのドゥテルテ*29も、トルコのエルドアン*30も、ロシアのプーチン*31も、韓国の朴クネも皆問題じゃなくなる(まあプーチンの場合は少し微妙な気がしますが)。
 もちろん王政であれ共産党一党独裁であれ、軍政であれ、なんであれ、独裁がいい訳ではありませんが「民主主義」は「民がバカなら安倍やトランプのようなろくでもない政治家が選ばれる」つうシステムなので手放しで評価できるもんでもありません。
 そんなに「中国の言い分にも一理あります」つうのがいやか?。けつの穴の狭いことですね(苦笑)。
 つうか今更「中国は民主主義の観点から問題があります」なんて文章書いてもある意味何の意味もないんですけどね。当たり前のことですから。しかもそのネタが「韓論文は間違ってる!」。
 いやあなたがそんなこといわなくても「中国の欧米民主主義批判それ自体は正しいし、そういう批判は当の欧米でもあるけど、でもだからといって中国の一党独裁が正しいことにはならないよ」位皆思いますから、阿部さん。
 という以上のコメントを阿部記事に投稿しようとしました。
 しかし「書き込み制限があります」だって。投稿できません。これが「俺狙い撃ちの書き込み制限」なのか、「誰も投稿できない」のか知りませんが、民主主義を論じる文章が「コメント書き込み制限」ですか。悪い冗談です。


■I濱Y子エントリ『法王のいない秋』
 リンクを張るとストーカーだ何だと言い出すのが女史ですのでリンクは張りません。

 キャンセルされなければ11月15日は法王が熊本で復興祈念の講演をされるはずの日であった。この講演はsamaya projectの企画であり、非常に士気の高い方たちが準備をされていたので、前日にはチベットを知る講演会をやり、翌日、法王の本講演を聞くという段取りになっていた。そしてその前座の講演に呼ばれたのが私である。
 そういうわけで今回法王様の来日がキャンセルされると、実行委員会の方々の落胆は一通りではなく、せめて前座の講演だけでもやろうという流れが生まれた。私はそれを聞いた時、ちいさなホールでひっそりと実行委員会の方たちだけ集めて行うのかと思っていたら、何か熊本県医師会館でやるという。
(中略)
 ちなみに熊本の地方紙はダライラマ法王を右翼か何かと勘違いしていて、アンチの記事はのせてくれたものの、一切協力はしてくれなかったので今回の講演も宣伝なし。

 最後の一文が「トンデモ人間」「奇人変人」の女史らしくて思わず吹き出しました。
(1)「熊本の地方紙」とはどこでしょうか?。熊本日日新聞?。そのくらい書いてもいいでしょうに。
(2)「アンチの記事」とはどんな記事でしょうか?。そのくらい書いても(以下略)。まさか「日中友好的な文化行事の紹介記事だ」なんて言い出さないでしょうね?。いやあの女史だから言い出すのか。
 だって
A)「ダライラマの講演が行われるがくだらない」つう記事(アンチといえば普通こういう記事ですが)もある種の「宣伝」ですが、女史曰く「宣伝はなかった」
B)よほど酷い講演でもない限りダライの講演に限らず「くだらない講演だ」などという批判記事は載らない
ですからねえ。
 どっちにしろこの意味不明な文章では「アンチの記事」とやらが何かさっぱり解りません。
(3)「一切協力はしてくれなかった」て「こういう行事をやるので是非記事で宣伝してください」などという働きかけをしなければ新聞社の主催事業でもなければ「ダライの講演に限らず」普通協力も何もしませんよ。女史らはそういう働きかけをしたんですかねえ。まさかとは思いますが「我々が働きかけなくても宣伝するのが当然だ、ダライ猊下は偉大だから」とか言い出すのか。


■産経上がりの札付きウヨ・福島香織ですらぼやく台湾独立派の愚行

福島香織
 (ボーガス注:台湾の独立派である)公民力量主催の人権問題の勉強会のゲストスピーカーが、(ボーガス注:排外主義者、白人至上主義者、デマ右翼などとして評判の悪い)バノンさんと言うカオス。まあ、独立派グループにとっては中国脅威論者は、仲間なんだけどね

 いやーそういう「敵の敵は仲間」はやめてほしいですね。バノンなんて民主党どころか共和党内からも批判が出て事実上、お払い箱、首になった男ですからね。
 ダライラマラビア・カーディル、楊海英など日本ウヨにこびる連中もとってる路線が「敵の敵は仲間」ですけどね。バノンなんぞとつるむ輩と俺はつきあいたくないですね。


■安倍政権の圧力は中国が原因だった?

I濱Y子‏ @okamesaiko
「スピーチをやめていただけないか」平和大使の演説に圧力かけた国、中国だった 外務省の公電には黒塗り(西日本新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171116-00010013-nishinpc-soci

 「安倍が圧力に応じたんだからその大国(おそらく核保有国)とは英仏や中露じゃなくて当然米国だろう。間違いなく中国はないよ」「だって南京事件資料ユネスコ記憶遺産登録なんて日本に100パー勝ち目のない話ですら中国にけんか売る奴らだぜ」といわれていた話ですが、西日本の報道を信じれば中国だそうです(まあ安倍は核武装論が地金なのでこうした圧力はむしろ『もっけの幸い』『ありがとう、ありがとう、感謝しよう(中国に)』かもしれませんが)。
 さてこの記事を「中国ってひどい、日本外務省ってひどい」という意味でツイートしたらしいI浜ですが、やはり安倍を批判する気はないようです。もちろんこの一件、安倍が了解した話なのですが。

http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/62b7e9774aa7812f21b9a2e9b80d4a7f
 しつこいということは重々承知で書きますと、前に安倍晋三が中国国家主席に対して発した無責任発言を絶賛した人たちがいましたが、こういう連中はこのような安倍の不始末をどう考えるんですかね。たぶんよほどの安倍狂信者以外は「この件には全く問題はない」とは言わないでしょうから、また「側近や官僚が悪い」「安倍さんは知らなかった」とかで逃げるんですかね。それで逃げられなかったら、お答えなしか過去の自分の安倍絶賛を「なかったこと」にするんでしょうね。あまりの無様さと無残さとクズさにこれまた絶句します。救いのない馬鹿でクズとはこういう連中です。もちろん安倍ほからのうそつきぶりと馬鹿さとクズぶりは、なにをいまさらながらこんな連中をはるかに上回るひどさです。どうしようもないとはこういう人間のことです。

の指摘がもろにヒットする話でしょう。

常岡浩介がリツイート
Satoshi Ikeuchi 池内恵
「アベに忖度して言論弾圧」といった風説*32に基づいて騒いだ作家・思想家・記者*33は反省してほしい。
こういった一つ一つの「あれ?」が、言葉を信用しない市民*34を作っていく。
「平和大使演説、圧力は中国 日本の被害強調嫌う? 政府、他国の同調恐れ見送り」
https://www.nishinippon.co.jp/sp/nnp/national/article/373857/

 池内といい、常岡といいどれほど馬鹿でくずなのか。こいつらには安倍をかばわないといけない義理(安倍信者とかアンチ野党とか)でもあるのか。それとも内心では高校生の反核演説を敵視してるのか。あるいは何でもかんでも全て中国が悪いことにしたがる病的な反中国極右か。
 圧力をかけた国(米国であれ中国であれ、どこであれ)があるにせよその圧力に安倍が応じた以上、安倍が批判されるのは当たり前です。「圧力をかけた国だけが悪い」なんてことはない。
 安倍が悪くないと言えるのは
1)この抗議は不当な圧力ではなく正当な抗議であり、安倍首相が従ったのは正当な行為だ(ただしそうなればその国をI浜や池内、常岡のように批判することはできなくなります)
2)この圧力に刃向かった場合、「日本の国益経済的利益?)が深刻に害される」のでたとえ不当でも従うしかないのだ(id:Mukkeの名言風にいえば『反核演説のために霞を食うわけにはいかない場合』)
のどちらかだけでしょう(ただし、2)とはとてもいえないでしょうが)。
 こいつらは全くどういう脳みそをしているのか。
 まあ西日本自体は「単に事実報道しただけ」で、さすがに池内や常岡、I浜のような「中国が悪い、外務省が悪い、安倍さん悪くない」なんて考えでこうした報道をしているわけではないでしょうが。まあ西日本に限らずまともな人間は「中国や日本外務省だけでなく」安倍だって批判するでしょう。当たり前の話です。
 

ニューズウィーク日本版『米中の太平洋東西分割で、日本が「中国ヤマト自治区」になる日』(楊海英)
http://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2017/11/post-6.php
 タイトルだけで読む気をなくすデマ記事です。「ヤマト自治区」なんてあるわけがない。楊もついにここまで落ちぶれたわけです。
 さすがに楊も本文では

 日本は「中華人民共和国ヤマト自治区」になるかもしれない。

とややトーンダウンしていますがどっちにしろ酷いデマ屋ぶりです。


ニューズウィーク日本版『カタルーニャクルドウイグル 独立運動が世界を包囲する』(楊海英*35
http://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2017/11/post-5.php
 吹き出しました。カタルーニャ(スペイン)もクルドイラクやシリアなど)もウイグルチベット内モンゴル*36(中国)もそれぞれ政治状況は違いますので「少数民族運動つながり」で一緒くたにすることなどとても無理でしょう。
 もちろんこの中で一番実現可能性が低いのが現時点では中国少数民族独立運動の訳です。
 まあとはいえ、「中国のウイグルチベット内モンゴル支配」は非難してもほかの国の少数民族問題では外国(カタルーニャ問題のスペインやクルド問題のシリア)を非難しない「ただの反中国」の日本ウヨに比べたら「中央が地方を踏みにじってるのは、中国のウイグルチベット内モンゴル支配だけやない。スペインのカタルーニャ支配やイランやイラク、トルコやシリアのクルド支配かて同じや」という楊の方が「少数民族運動支持という意味」では筋が通っているとは思います。


■リベラル21『習近平思想とは何か』阿部治平
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4160.html
 タイトルからすると産経のように「習氏の独裁がー」と非難一辺倒のようですが実はそうでもありません。いや「それ中国批判としておかしいだろ」つう部分もいくつかありますし、そこは批判しますが。

 党大会報告からすると、習氏の統治は毛沢東の治政*37から農民的平等主義を除き、それに新自由主義を接木した強権政治である。内政がこうだとすれば、国際的には、アジアインフラ投資銀行AIIBを核に「一帯一路」政策を一層拡大し、隣国には高圧的に臨むだろう。東シナ海南シナ海中印国境は荒れる。

 やれやれですね。国内政治と国際政治は別物ですし、「アジアインフラ投資銀行AIIBを核に「一帯一路」政策を一層拡大」するのであればそれこそ「隣国には高圧的に望まない」のではないか。
 つうか、すでに南シナ海紛争にして「フィリピンに多額の経済援助をして抱き込むこと」で片をつけようとしており、阿部氏のいう「高圧的態度」で片付けようとはしていません。

北朝鮮はおれの生きているうちに崩壊するだろうが、中共*38独裁はいつ危なくなるだろうか」と聞いてきた友人がいた。

 いや北朝鮮だってそう簡単に体制崩壊はしないでしょうね。

日本は中国を必要としているが、中国はすでに日本がなくてもやってゆけるレベルにある。

 そんなこともないでしょうが安倍が中国相手に無茶苦茶やることを「黙認しないで批判する程度」には中国も力をつけてるわけです。
 つうか中国とどう付き合うにせよ、「櫻井よしこ(安倍政権で中教審委員)」「百田尚樹(安倍政権でNHK経営委員)」など、南京事件否定論者に好意的態度を示すとか、安倍の言動はあまりにも常識を逸脱していて日本人として恥ずかしい限りです。


■I濱Y子『アジャ・リンポチェの『回想録』を読んで』

 1989年にパンチェンラマ10世が不審死をとげ

 おいおいですね。確かにパンチェン10世は60代で早死にですし、ウィキペ「パンチェンラマ10世」によれば

 1989年、公の場において「チベットは過去30年間、その発展のために記録した進歩よりも大きな代価を支払った。二度と繰り返してはならない一つの過ち」と自説を述べた。これは中国政府の用意した演説原稿を無視した演説であった。その発言のわずか5日後、寝室で「心筋梗塞」で倒れ、約15時間後に死去したとされる(チベット亡命政府は中国政府に暗殺されたと主張している)。

だそうですが、いかにチベット亡命政府支持者とはいえ「客観的立場でものが見れるはず」の日本人・I濱女史が「早死にだし、亡命政府は暗殺説とってるから」レベルで「不審死」と言っちゃうのはまずすぎでしょう。つうかいくら何でもパンチェンほどの大物を中国がそう簡単に暗殺するとも思えませんし、パンチェン側もそう簡単に暗殺を許すとも思えませんが。
 まあ、何もパンチェンに限らず、アウンサンスーチー(現ミャンマー外相)だってマンデラ(後に南ア大統領)だって金大中(後に韓国大統領)だってそうですが、大物であればそう簡単に殺害することなんか、体制の側も「周囲の反発が怖くて」できるもんではありません。

 共産党はそれまで転生僧の認定を行う際には「ダライラマの意見を打診する」というまっとうな政策をとっていたのが、天安門事件で硬化し、ダライラマが指名したパンチェンラマ11世を否定するため、パンチェンラマは籤できめると言い出したのだ。そして、ダライラマの選んだ子供ぬきで候補者をあつめ、共産党員の子供が選ばれるように籤に細工をした。アジャ・リンポチェはこの詐欺っぷりについても回想録の中で具体的に暴露している。

 イヤーそのあたりはダライ一味も「ダライのお気に入りの子ども*39を選出するため」いろいろとインチキを仕組んでるでしょうから「お互い様」でしょう。結局、公正な形でやりたいのなら「転成霊童なんてインチキはやめてローマ法王みたいな形で高僧の中から選出」するつう形をとるしかないでしょう。

 1957年、ダライラマが亡命を迷っていることを察した周恩来は「仏像は仏壇があるから拝まれる。チベットという仏壇からでたらあなたはただの人だ」みたいなことをいって暗に釘を刺した。
(中略)
 こういうことをいっている時点でいかに仏教について無知・無理解かがよくわかる。
(中略)
 ダライラマにせよ、アジャ・リンポチェにせよ彼らがなぜ尊敬されるのかといえば、なぜ尊敬されるのかといえば、彼らがりっぱな僧院の中で多くの信者に囲まれているからではない。彼らの学び身につけている仏教自体が普遍的であり、それを体現しているから尊敬されているのである。

 「いや奴らを尊敬してるとかいってるのはあんたみたいなチベット仏教ファンだけやん。言葉を選ばずにいえば周恩来のいってること100パー正しいヤン。」「ローマ法王なんぞと比べたらダライなんぞろくに知名度も政治力もないし、信者もめちゃ少ないヤン」「I濱ちゃんみたいな無名人(チベット界隈でのみ有名)がダライはすごい、すごい自慢しても社会的影響力まるでないヤン」「ぶっちゃけた話、文革で四人組に打倒されるかもしれないつうストレスを感じながら、しかも晩年は膀胱がんを患いながら、日中国交正常化とか政治的業績成し遂げた周恩来の方がダライよりよほど偉いと思うで」とかいったらまあ女史みたいな人間は怒り出すんでしょうねえ。
 俺は安倍晋三や「オウム麻原」なんぞと面談して恥じない(しかも麻原からは1億円を受領した)ダライなんぞをまるきり尊敬してませんし、奴が身につけてるというチベット仏教とやらが「普遍的」とは少しも思いませんけど。チベット仏教信じてるのに、ダライの馬鹿が安倍や麻原と会うような馬鹿なことしちゃうなら、そんな教えはクソの役にも立たないと思いますね。
 うーん、こんなことを書いちゃう俺はid:Bill_McCrearyさんがhttp://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/76f6e536d28dec93cb916910358dd247で紹介するねずみ男のような存在かもしれません(苦笑)。

 共産党の高級官僚なら金や地位がなくなればそれこそただの人

 イヤーそんなことはないと思いますけど。まあ特殊なケースですけど、毛沢東に憎まれて、文革で役職を解任されて迫害された劉少奇国家主席)や彭徳懐(国防相)、あるいは天安門事件で失脚した趙紫陽(党総書記)が「失脚したらただの人か」といったらそんなこともないでしょう。まあ、劉少奇彭徳懐の場合は後にトウ小平によって名誉回復されてはいますが。


■人民日報『2017中日女性科学者会議が北京で開催』
http://j.people.com.cn/n3/2017/1106/c95952-9289179.html

 中日両国の女性科学者の交流を強化し、両国の科学研究交流と連携を促進しようと、中国科学院(CAS)と日本の科学技術振興機構JST)が共同で開催する2017中日女性科学者会議が3日、北京で開幕した。
(中略)
 日本の自由民主党参議院議員、元科学技術庁長官の山東昭子*40理化学研究所の小谷元子*41理事、JSTの沖村憲樹*42特別顧問などのゲストが開幕式と歓迎パーティーに参加した。
(中略)
 山東氏は、「中国は近年、科学技術革命の分野で大きな事を成し遂げてきた。科学技術革新で最も重要な人材的要素である女性の科学者は大きな貢献をしており、中国の女性科学者の参加度は日本を大きく上回っている。これは本当に羨ましい限り。日中両国は高齢化社会に突入しており、今回の会議のテーマ『生命科学と医学』は、国民の健康に直接影響する。日中両国の女性科学者が積極的に意思疎通を図り、交流することで、同分野の科学研究の現状を一層よく理解し、社会の実際の問題を解決し、社会の発展を促進するために貢献することを願っている」と語った。

 山東ら日本政官界要人の「2017中日女性科学者会議」出席により、「常識人には分かっていること」ですが、産経的な反中国極右路線が非現実的であることがまた改めて明らかになりました。

【参考】
■人民日報『沖村憲樹氏の中国国際科学技術協力賞受賞、日本政府が祝賀会』

http://j.people.com.cn/n3/2016/0309/c94473-9027453.html
 日本政府は一橋如水会館で8日、科学技術振興機構JST)特別顧問の沖村憲樹氏の中国国際科学技術協力賞授賞を祝う盛大な祝賀会を催した。自民党高村正彦*43副総裁、尾身幸次*44財務大臣、科学者の有馬朗人*45ら日本各界から約300人が出席した。環球時報が伝えた。
 今年1月、沖村氏は中国政府が授与する国際科学技術協力賞を受賞、この賞を受賞した外国人7人のうちの1人で、今年の受賞者で唯一の日本人でもあった。自民党高村正彦副総裁は式辞において、「沖村憲樹氏は行動を以って日中両国の科学技術交流に全力を尽くした。中国国際科学技術協力賞の受賞は、沖村氏の貢献に対する中国政府の積極的評価である」と述べた。

■月刊FACTA『「旧科技庁のドン」が血税ばらまく「中国詣で」』
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170803-00000001-facta-soci
 タイトルからして「ああ産経的な反中国ウヨ雑誌なんだろうな(失笑)」つうことがひしひしと感じられます。

 本誌は、今年3月号の「旧科技庁天下りのドン『沖村』」という特集記事で、沖村氏が中央大学法学部時代の後輩の高村正彦自民党副総裁らを後ろ盾に、文部科学省内の旧科学技術庁ルートの天下り人事を差配している実態を暴露した。

 「高村を後ろ盾に云々」が本当かどうか知りませんが
■人民日報『沖村憲樹氏の中国国際科学技術協力賞受賞、日本政府が祝賀会』
http://j.people.com.cn/n3/2016/0309/c94473-9027453.html
でも高村の名前が出てきますし、「中央大学OB」の関係もあって親しい仲であること自体は事実なんでしょう。しかし「本誌は暴露した」と自慢したところで「マイナー雑誌」なので「朝日が追及した」加計森友と違ってまるで騒がれないのが哀れなところです。まあこの種のウヨ雑誌は「騒がれないこと」を「中国タブー」とか「自民党&旧科技庁(それプラス財界?)の利権構造がタブー」とか言い出すんでしょうけど。
 まあ、この記事「天下り云々」が事実なら同じ文科省でも「旧科技庁と旧文部省の天下りルート」は別モンで、前川氏が事務次官引責辞任したのは旧文部省ルート限定なんでしょう。

 沖村氏には「日中戦争で迷惑をかけた」という中国への負い目があるという。中国関係のイベントで沖村氏は「5千年の歴史のある中国には、さんざんお世話になったにもかかわらず、先の戦争で日本は大変なご迷惑をおかけした」と謝罪することが多い。私的な会合では、昭和天皇の戦争責任に言及することもあるようだ。

 天下り云々や「沖村氏の関与した様々な事業に対する評価」はともかく「あの戦争に対する贖罪の念」はあって当然でしょう。そういうのがないらしい安倍だの産経だのの方がおかしい。
 「昭和天皇の戦争責任」だって普通に考えてあるに決まってるでしょう。彼は国家元首、日本軍最高司令官の訳ですから。本島長崎市長(当時)など保守派だってそう主張する人間は何ら珍しくないわけです。

 2014年には、中国総合研究交流センターの中に、中国人を主な対象にした「日本・アジア青少年サイエンス交流事業(「さくらサイエンスプラン」=以下「さくら」)推進室を立ち上げ、自ら室長に就任している。
 「さくら」の目的は、40歳以下のアジアの青少年を1週間程度、日本に招待し、日本の科学技術を体験してもらうこと。一般公募コース、高校生コースなどがあり、昨年度までの3年間で1万2690人を受け入れている。
 この「さくら」が沖村氏の「中国国際科学技術協力賞」受賞の主な理由である。
(中略)
 関係者の話を総合すると、沖村氏は2013年6月、「毎年1万人の中国人を日本に招く」との計画を立て、2014年度の予算獲得を目指した。
(中略)
 最初のターゲットは安倍政権の重鎮の麻生太郎副総理兼財務相だった。沖村氏は、麻生氏と懇意の有馬センター長とともに麻生氏を訪問。「予算が認められず苦労している」と沖村氏が嘆くと、麻生氏は自らが関わった「JETプログラム」(語学指導等を行う外国青年招致事業)を持ち出し「同じように苦労した」と同情し、会合は大いに盛り上がったという。
 沖村氏は大学の後輩の高村副総裁にも「予算化に力を貸してほしい」と助力を要請。高村氏は、沖村氏の勧めで政界入りした経緯*46があり、予算化に尽力した。
(中略)
 その一方、沖村氏は、有馬氏とともに下村博文文科相(当時)を訪問。各省庁の予算に目を光らせる財務省トップの麻生氏のお墨付きを得たためか、安倍首相の側近で、中国への警戒感の強い下村氏も予算化を了承した。
「下村氏としても、高村副総裁らがバックにいるプランをむげに潰すわけにいかなかった」(文科省関係者)
(中略)
 麻生氏らの尽力については自民党機関紙『自由民主』(17年7月4日号)で沖村氏も、こう認めている。
「事業の立ち上げには、当時の下村博文文部科学大臣有馬朗人東京大学総長のご支援を頂き、麻生太郎副総理と高村正彦自由民主党副総裁のご指導を頂きました」

 まあこの記事が事実だとしての話ですが、下村なんざ「安倍のお陰でやっと入閣(第二次安倍内閣文科相が初入閣)できるような奴」でしかないですからねえ。「麻生さんと高村さんの了承は得たので是非賛同して欲しい」と沖村氏、有馬氏に言われて「麻生さんや高村さんに憎まれて大臣を首になっても断る」なんて言える度胸はないでしょう。安倍だってそうなったら下村なんかためらいなく切って捨てるでしょうし。

 だが、立派なお題目と異なり、招聘の実態が単なる物見遊山に過ぎないことが、本誌が入手した今年の中国行政官招聘プログラム案(6月26日時点)で明らかになった。

 とりあえず「ふーん(棒読み)」とだけ書いておきます。まあ「税金使ってる」わけですし、小生も「単なる物見遊山」を支持する気はないですが「事業の是非はともかく」、「今時そんな事が可能なのかよ」「反中国ウヨの与太じゃね?」的な疑問を感じますので鵜呑みにはとてもできません。まあ、「反中国デマ新聞・産経ではなく」朝日や読売、毎日などそれなりに信用できるメディアが後追い報道でもすれば別ですけど。


■人民日報『オーディション「ミスiD」のグランプリに中国とインドネシアのハーフ美少女』
http://j.people.com.cn/n3/2017/1106/c94473-9289193.html

 講談社主催のオーディション「ミスiD」グランプリが11月3日、 明らかになり、圧倒的なかわいさで審査員を魅了した「中国とインドネシアのハーフである兎遊(うゆ)さん」と、ろるらりさんがダブルグランプリに決まった。

 「兎遊(うゆ)さん」が魅力的でないなどと言う気は全くありません*47が、彼女のグランプリ受賞の背景に「中国市場への進出」という講談社の思惑があることもまた事実でしょう。
 「常識人には分かっていること」ですが、産経的な反中国極右路線が非現実的であることがまた改めて明らかになりました。


■リベラル21『日本への恨み考:「満州事変を忘れるな」の補遺』阿部治平
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4146.html

 産経新聞に概略次のような記事があった。
 9月22日、河南省鄭州大学で行われた就職説明会で、通信機器メーカーの小米科技(シャオミ)の幹部社員が、「英語やアラビア語を勉強している学生は歓迎するが、日本語専攻の人はお帰りいただきたい」と発言し、さらには「日本語専攻者はアダルトビデオにでも就職すれば?」ともいったことがわかった。
 侮蔑を感じた日本語専攻の女子学生が、問題発言の詳細をインターネット上で暴露し、小米科技の雷軍・最高経営責任者に謝罪を要求した。結局雷氏は、24日に発言者の譴責処分を発表。発言者も公式に陳謝した。

 つまりは中国においても大多数の人間は常識人の訳です。当たり前ですが。

 ところが新浪など中国の大手ポータルサイトでは、この騒ぎをめぐる書き込みに女子学生への同情があまりみられず、むしろ「日本語学習者なら日本に行け」など、不当な発言を支持する意見が圧倒的に多い展開となった。

 日本にもネトウヨという人種がいてネット上で排外主義や歴史修正主義を放言してます。また、「米国にはオルトライト」「ヨーロッパにはネオナチ」という人種がいて、日本のネトウヨ同様、排外主義や歴史修正主義をネット上で放言してる「らしい」ので何もこうした「ネット上のゴロツキ右翼」は中国限定の話ではありません。「トランプや安倍が最高指導者になった日米」に比べればネット上はともかく「排外主義が政権中枢や国民多数には蔓延してないらしい」と言う意味では、ある意味、中国の方がマシかも知れません。

 中国のテレビでは、旧日本軍の残虐性を強調する抗日ドラマが連日放映されてきた。

 こんなんはあくまでも娯楽ドラマでしょう。実際の日本と同一視してる国民がいるとも思えません。
 例えば、以前、小生は拙エントリ(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20170724/7640158321)で
■人民日報『声優の柿原徹也八代拓、「イケメンボイス」で中国ファンを鷲掴み「MYC2017」』
http://j.people.com.cn/n3/2017/0724/c94473-9245656.html
を紹介しました。
 あるいは別のエントリ(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20171023/5640158721)で
■人民日報『河森正治監督の新アニメ「重神機パンドーラ」は中国がテーマ』
http://j.people.com.cn/n3/2017/1023/c94473-9283689.html
と言う記事を紹介しました。
 また中国においてドラえもんが人気であることは有名な話です。
 そう言った事態(日本アニメが中国でかなり普及している)を考えれば「日中関係」を「反日の中国」と見なすことは不適切でしょう。
 まあ、阿部は

 過去日本の侵略は、現在の中国の人々に悲憤の種を残した。そして中国からご先祖の悪行を指摘されるたび、心からのお詫びをいい続けなければならないのである。

としているからまだいくらかまともですが、正直、安倍晋三のような無反省バカが戦前の中国侵略を正当化するようなことをしなければ中国側も別に反発はしないでしょう。


■AFP『「通い婚」 廃れる中国少数民族の婚姻習俗』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171029-00000008-jij_afp-int
 I濱女史がリツイートしていたので気付きました。女史が何を考えてるのかはよく分かりません。もしかしたら伝統文化愛好家として「通い婚(一夫多妻制)が減少して残念だ」かもしれませんがまあ時代が変われば慣習は変化します。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171029-00000008-jij_afp-int
 ザバ社会では一夫一妻制は浸透していない。ここで一般的にみられるのは「通い婚」だ。男たちが女性の家まで歩き、そして窓から室内へと入り込むことからそのように呼ばれている。
 しかし、ノーブさんや仲間の男性たちは、チベット高原のはずれにあるこの地域の伝統が失われつつあると嘆く。
(中略)
 インターネットやスマートフォンライブストリーミングの普及などに加え、交通網や教育の機会が峡谷の向こう側にまで届くようになったことから、かつては隔絶状態にあった(ボーガス注:中国四川省カンゼ・チベット族自治州)ザバの人々も、最近では外の世界のライフスタイルに触れることができるようになったのだ。韓国のテレビ番組もとりわけ人気があるという。
「今では女性たちが外部の人々と同じものを欲しがるようになった。安定した結婚生活や、家や車といった財産だよ」とノーブさんは語る。
 ある別の男性(30)は、かつて女性の家を訪れるために10キロの道のりを歩いたことがあると話す。日没後に出発し、到着したのは午前0時を回った頃だったという。当時は自動車があまり普及していなかったためだが、今では人々の多くがオートバイで移動するようになったと話す。
 さらに最近では、「デート」の約束がスマホのアプリを使って行われるようになり、伝統的に行われていた相手の意思を確かめるための男女間のゲームもすっかり廃れてしまったという。
 通い婚は1980年代に、中国政府による厳格な家族計画政策の推進とともに減少し始めた。この政策は、法律上の父親がいない状態で子どもが生まれた場合に重い罰金を科すものだったため、ザバの人々も、少なくとも紙の上では一夫一妻制による、政府の結婚証明書が必要になった。
 青海師範大学(Qinghai Normal University)の人類学者、フェン・ミン(Feng Min)氏の論文によると、この変化によってザバ社会に人を所有物とみる考え方が広まり、以前は明白に表現されることがまれだった嫉妬という概念が生じるようになった*48という。フェン氏が2004年に行った調査では、通い婚の伝統を今も実践していると答えたのはザバ社会全体の49%にとどまった。


■リベラル21『チベット族社会、一夫一妻が基本です:チベット高原の一隅にて』阿部治平
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-1183.html
 かなり昔の記事ですが紹介します。
 I濱女史の紹介した
■AFP『「通い婚」 廃れる中国少数民族の婚姻習俗』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171029-00000008-jij_afp-int
などを読むと「そうかー、チベットって一夫多妻(あるいは逆に一妻多夫)が伝統のところもあるんだー(チベット全土がそうでないにせよ)」「そういうのを伝統として好意的に評価してるチベット人もいるんだー(そしてたぶんI濱女史も同意見)」と思いますが、阿部治平氏にとってそう思われることはどうも相当の屈辱のようです。
 「チベット人て性的に乱れてる」「(一夫多妻の場合)チベット人女性差別」とか思われてたまるか、と考えてるんでしょうか?

 日本に帰国してチベット人学生を教えることがあるというと、しばしばチベットの結婚制度に話が及ぶ。聞いてくる方が面白半分のこともあってこの頃は少々うんざりしている。
(中略)
 4月19日「産経新聞」ネットに「『チベット族の秘境を行く』(上)」という記事があった。
(中略)
 同紙矢板記者は中国西南の雲南省最北部の迪慶蔵族(デチェン・チベット族自治州梅里雪山の山麓、標高3300メートルの徳欽県開谷村の一妻多夫家族を訪ねたのである。
 以下引用。

 4月2日、主婦のアパウさん(48)は、3人の夫に朝食を用意するため、午前6時前から厨房に入って忙しく立ち働いていた。7時までにトラクター運転手をしている最年長の夫(51)を村の寄合に、2番目の夫(50)をヤクの放牧に、三番目の夫(43)を工事現場にそれぞれ送り出さなければならなかったからだ。
 嫁いで来て31年この方、アパウさんの毎日は、3人兄弟でもある夫たちの朝食作りから始まっている。
 「3人の夫を同じように愛している」と言うアパウさんは一妻多夫の家族構成について、「先祖代々、同じ暮らし方だから、何の違和感もない」と語り、「夫が3人もいると、毎日、いろんなことが起きて、話題が尽きない。夫婦げんかする暇もない」と笑った。
 2男2女計4人の子供をもうけ、戸籍上は全員、最年長の夫の子にした。「長男は彼の子であるのは間違いないが、下の3人はどの夫の子か分からない」と言って少し顔を赤らめた。

(中略)
 矢板記者の記事で興味深いのは、徳欽県外事招商局の幹部は「一妻多夫婚は古い習慣で、解放(1949年)以前はあったかもしれないが、一夫一妻と定められた法律がある今ではないはずだ」と答え、記者(矢板)がチベット人村に入ることも阻止しようとしたこと*49である。
 役所の人から見れば、一妻多夫だの一夫多妻だのは一夫一妻制以前の旧時代の遺物だ、これは格好悪い、国家社会の恥だということであろう。人に見られていやなことは誰だって隠したい。まして外国紙の記者なんかに見せられない。この気持は私には理解できる。

参考

https://blogs.yahoo.co.jp/socalc21/2303421.html
■【チベット族の秘境を行く】(上)一妻多夫の伝統 当局は否定
 この風習は、チベット族が住む3000メートル超という高山の厳しい自然環境と深い関係があるとされる。耕作、放牧可能地に限りがあり、農耕と牧畜を兼業せざるを得ないから、男性労働力が複数、必要になった。相続による財産分与で土地が細分割されて、兄弟全員が生活を維持できなくなる事態を避けるため、分家せずに一人の妻を持つようになったともいわれている。
(中略)
 チベット族は一妻多夫婚を伝統的風習と当然視しているものの、地元当局はタブー視しているようだ。
 徳欽県外事招商局の幹部は産経新聞に、「一妻多夫婚は古い習慣で、解放(1949年)以前はあったかもしれないが、一夫一妻と定められた法律がある今ではないはずだ」と答え、記者(矢板)がチベット人村に入ることも阻止しようとした。
 中国メディア関係者によると、一妻多夫の話題の報道は国内では厳しく禁じられており、これを取り上げたある北京の雑誌は、編集長が更迭された*50という。
 チベット事情に詳しいある中国人女性ジャーナリストはメディア規制の理由について、「女性の貞操観念が強い漢族のモラルでは、一夫多妻は容認しても、一妻多夫は不道徳だと見る傾向がある。報道でチベット人への差別が増え、民族対立が深まることも当局は警戒している」と説明。「当局は今のところ、一妻多夫婚を実質、黙認しているが、本音ではこの風習を異質なものと思っている。漢化教育などを通じてやめさせようとしているのは事実で、なくなるのは時間の問題だろう」とも話している。


■AFP『終わり迎えるブータンの複婚制度』
http://www.afpbb.com/articles/-/2835402

 ブータンでは男性が数人の姉妹を妻にする一夫多妻や、女性が数人の兄弟を夫にする一妻多夫が続いてきたが、王国が近代化するにつれてこの複婚制はなくなりつつある。
(中略)
 31歳のジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク(Jigme Khesar Namgyel Wangchuck)国王は13日、民間出身の航空機パイロットの娘、ジェツン・ペマ(Jetsun Pema)さん(21)と、古都プナカ(Punakha)で仏教式の華やかな結婚式を挙げた。
ワンチュク国王は5月の結婚発表の際、ペマさんが唯一の妻になると明言した。ワンチュク国王の父が1979年に4人姉妹と同時に結婚式を挙げたのとは大きく異なる発表だった。
(中略)
 テレビとインターネットが普及し、留学が身近になったことから、若者たちは、地元文化の特に奇異な部分に対して背を向け始めている。
シンクタンクブータン研究センター(Centre for Bhutan Studies)」の研究員ダショー・カルマ・ウラ(Dasho Karma Ura)氏は、複婚制がいまだに残っているのは、ヒマラヤ山脈で1年の大半を過ごす遊牧民たちの間くらい、と述べる。

 まあ近代化すればやっぱ「一夫一妻制が一般的」になるんですかね。


台湾独立建国聯盟『台湾行政院長(首相)交代の報に接して(台湾建国は、今が絶好のチャンスだ)』
http://www.wufi-japan.org/archives/502
 もちろん「事実上今独立してる」のでここでの「独立のチャンス」とは「正式に独立宣言しよう」つう話です。
 「独立宣言したら武力行使も選択肢にある」と中国が言ってる事を考えれば危険な挑発でしかかありません。
 まあだからこそ「独立宣言路線」は台湾で支持が低いし、欧米も支持していませんが。

 米国の台湾関係法がある限り、中国が台湾に対して攻撃をしかけてくることはないと確信する。

 もちろん「台湾関係法」、つまり米国の台湾への経済、軍事支援の存在は中国が台湾侵攻をしない理由の一つでしょう。
 ただ極端な話、「台湾関係法」がなくても、米国が中国の台湾侵攻を認める事はないでしょうしEU諸国もそんなことは認めないでしょう。


台湾独立建国聯盟『頼清徳行政院長に期待する』
http://www.wufi-japan.org/archives/500

 9月8日に、(ボーガス注:台南市長の)頼清徳(らい・せいとく)氏が林全(りん・ぜん)氏*51に代わって行政院長(首相に当たる)に就任した。昨年5月に国民の大きな期待の中、発足した蔡英文政権だったが、肝腎の行政院長に国民党系の林全氏を任命したこと、他の重要ポストにも国民党系の議員を付けたことで、国民から不満の声が出ていた。

 まあその辺りは蔡も現実主義の訳です。
 「私に刃向かう恐れがなく有能な人間なら、国民党系でも、国民党の反感を買ってまで無理して更迭する必要もない。後釜を誰にするかも厄介な問題だし」と。ただ林氏は人気が今ひとつだったようでそこで政権のてこ入れとして「民進党での人気がそこそこ高い」頼が登用されたようです。

 一つ疑問に思うのは、今年7月7日に頼氏が述べた「親中愛台(中国大陸と親交を持ちつつ台湾を愛する)」発言である。頼氏は「独立派である自分の立場に変わりはない」と弁明したが、中央政府の重職に就いた以上、今後このような発言は控えてほしい。
 「中国を怒らせる発言より、中国が歓迎する発言をするほうが台湾は安泰だ」という発想は全く間違いであることを、台湾人はしっかり認識してほしい。

 いやいや頼だって一市長ならともかく首相となればその辺り、中国に配慮せざるを得ないでしょう。

それが、中国の侵略を防ぐ一番の防衛手段になるのだ。

 そもそも「独立宣言しない限り軍事行使しない」と中国が主張してるのに「独立宣言しよう」とは正気じゃないですね。それ客観的に見れば危険な挑発でしかないんですが。

 中国政府が「台湾を自国の一部として組み入れる」と公言している限り、決して「親中」などと表明してはならない。

 「組み入れる」たってそれ「平和統一(ただし台湾が独立宣言したときは軍事力行使もあり得る)」ですからねえ。
 「近々、中国政府によって平和統一路線が正式に廃棄される、台湾が独立宣言しなくてもいつでも軍事力行使がありうることになる」とか「独立宣言しない限り軍事力行使しないというのはウソで、近々軍事力が行使される」とかいう見込みでもない限り、こんな反中国態度はバカバカしいだけです。
 大体、中国と完全に敵対したらそれこそ台湾経済が崩壊するでしょう。


台湾独立建国聯盟『日本本部委員長再任の挨拶』王明理
http://www.wufi-japan.org/archives/498

 「台湾は中国の一部」を公言してはばからない中国が大国となってしまった今、国際世論が中国の野望を阻止してくれるであろうという他力本願はアテにならなくなりました。

 おいおいですね。中国の野望とやらが「軍事力による台湾統一」ならそんな野蛮なもんはさすがに欧米も認めないでしょう。中国も「台湾が独立宣言しない限り軍事侵攻なんかしない」と公約してるし。
 いくら中国が大国だからって欧米も阻止するに決まってる*52。まあそれ以前に米国も台湾にそれなりに軍事支援してるのでそうそう侵攻もできませんが。
 一方、中国の野望が「当面絶対に台湾に独立を許さない事(そして長期プランで中台統一を目指すこと)」なら台湾が国連から追放され、欧米など国際社会のほとんどの国が中国と国交樹立し、台湾と断交したことで既に実現しています。まあ、この王の文章は反中国派によるただの煽りですよね。

日本と台湾は運命共同体です。

 台湾がどうなろうと日本には全く関係ない話です。まあ何度も言うように「中国の台湾への軍事侵攻」などまずあり得ない話ですが。


■リベラル21『選挙が終わって日が暮れて』阿部治平
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4145.html
 反共主義者・阿部によるいつもの「共産党への悪口」です。
 何せ都議選で共産が2議席増やしても「たった2議席だけか」と、「たった5人しか帰ってこないのか(小泉訪朝時の家族会)」並みの暴言を吐く男です。今回は不幸にも議席減ですからなおさら悪口が酷い。

 選挙をひかえた村の市民会議では、わが4区では護憲派の候補者がほかにいないのだからと、共産党毛利栄子氏*53を推すことになった。ところが私が友人たちに聞くと、2,3の人が「選挙区は共産党に入れるしかないが、比例区立憲民主党でいく」という。この話を共産党の人にすると、「そういう人が多くて困る」といった。

 逆じゃねえのか、と「比例は共産に入れた」俺なんか思いますけどねえ。

選挙運動中盤になって希望の党の寺島氏*54は、党の路線とはまったく逆の「安保法制反対、憲法9条を守る」といいだした。

 俺の選挙区の希望の野郎もそうだし、他にもそういう希望の野郎はいるので「是非はともかく*55」別に不思議とも思いません。まあ「口先だけでもそう言うなら自民よりマシだろ、共産は小選挙区は厳しいし。でも比例は共産だな」つうのが俺の考えで小選挙区は希望、比例は共産にしました。

 藤野氏は党政策委員長として自衛隊予算を「人殺し」と発言して批判を浴びた人だが、自己批判の弁はなかった。

 阿部は未だにそんな事蒸し返す気かよ、ですね。
 しかも「人殺し」云々はいい発言とは言いませんが前後の文脈を読めば「安保法による自衛隊海外派兵」を意味してるのであって国内の災害救援を意味してないことぐらいは分かる。
 たとえば麻生*56副総理・財務相の弁護しようがない暴言「ナチス発言」などとは意味が違います。
 このように「かなり昔の件」、「一応藤野氏もそれなりにわびた件」でも悪口するくせに、「ダライラマがオウム麻原から多額の金銭をもらったこと(しかもダライはそれについて一度もまともにわびたことがない)」には何もいわないのだからまあ阿部もいつもながらいい加減な野郎です。
 愛着も何もない共産党には悪口できるが、「大好きなダライラマには何一つ批判ができない馬鹿野郎」が阿部です。で俺のこういうコメント投稿も平気で掲載拒否する。

 わが村の農業の担い手は65〜70歳だ。大都市からの移住者の大半がこれまた定年退職の高齢者だ。日本では金融資産の7割は高齢者が保有*57している。マイナス金利の今日、定期預金などの利息はあてにならない。そこで高齢の新来村民はもちろん、原住村民も意外に多くが投資信託株式投資をやる。
かなり古い話だが、専業農家の友人は3000万円だかを投資信託に回した。

 だから「アベノミクスで株価が高ければいいんだ、俺は自民支持だ。加計森友とか憲法問題とか関係ねえ」などとその「3000万円投資信託にぶっ込んだ友人」は阿部にいったそうですが「おいおい」ですね。
 「兼業ならまだしも」何で専業農家でそんなに儲かるのか、よくわかりませんが「数少ない成功者」なんでしょうか。まあほとんどの専業農家はそこまで儲からないでしょう。それとも阿部が勘違いしてるだけで本当は兼業(サラリーマンの傍ら農業)なのか。
 ただ「3000万円投資信託にぶっ込む」なんて人間は当人がどういう価値観だろうが、相当の金持ちですよねえ。当然「3000万以上金を持ってる」からそういうことができるわけですし。ワーキングプアなんかとは全然生活が違う。
 「金持ちは株式投資するから株価が高くて累進課税が弱い方がいい。だから自民党だ」「別に金持ちだから福祉予算がカットされても構わない」ていわれても「はあ?」ですね。
 そりゃそうかもしれない。ただそんなん古今東西そうですし、日本共産党に限らず何処の国の左派政党もその種の金持ちは最初からあまりターゲットにしてないでしょう。その種の金持ちに「安倍政権は金持ちのことしか考えてない」つうてもアピールしませんし。まあその種の金持ちでも「俺もいつ大病を患って貧乏になるか知れない」「自分の事ばかり考えてちゃいかん、ワーキングプアのこととか天下国家のことを考えねばいかん」「カネが全てじゃない、民主主義の観点とか大事なことは他にもある」「カネのことだけ考えても、株価は高いが、賃金が上がらないで景気は悪いとか日中、日韓関係が良くないとか言うのはまずい。株価が景気の全てじゃない」とか言う考えなら野党支持、自民批判もあり得ますけどね。つうかこんな事言ったらその批判*58が該当するのは共産限定じゃないですけど。立憲民主や社民だって同じ話です。
 つうかこの阿部の理屈だと「なんだかんだ言っても習主席は、中国共産党はすごい。経済的には中国は発展してるんだ!。ダライラマの亡命政府なんざそんな経済運営能力は何もねえ(まあ阿部が悪口する志位委員長と比べても何一つないでしょうね)」「ダライがチベットからいなくなってからのチベットも発展してる。チベット鉄道がとおって多くの観光客が来るようになった」「そういう情況でダライが自治権がどうこう言っても意味なんかねえよ。あと一党独裁とか劉暁波の獄死とかも正直どうでもいい。下手に今の情況が崩れて混乱するよりマシだ。今が一番、中国経済がいいんだ」ともいえるわけです。
 まあ、実際そういう中国人は「チベット人」含めて多いでしょう。欧米も日本も企業は「中国の経済発展てすごいわあ、魅力的だわあ」と思うからどんどん中国に進出する。だから欧米や日本の政府も阿部のような反中国分子ほどには中国を糞味噌に非難しない。
 つうか「ここで阿部が共産党に向かって言ってること」を中国にスライドさせれば俺がここに書いたような話になるでしょう。
 ところがそういうと怒り出すのが阿部でしょうねえ。
 たぶん「カネが全てか」「チベット統治には問題がある」「格差問題がある」「ダライラマに失礼だ」「欧米や日本の政府は中国に甘くてチベットに冷たい」とか言い出す。挙げ句の果てには「他の連中が冷たいからダライ猊下チベット亡命政府関係者が安倍晋三のようなウヨとつきあっても仕方がない」とか言い出す。まあid:Mukkeなんかも似たようなこと言ってダライかばってましたけど。
 ただそういうこと言って中国政府批判するなら、安倍政権だって「沖縄基地問題」「格差問題」なんかがあるわけです。阿部の物言いはそれこそ「沖縄県民やワーキングプア」にしたら「阿部は俺達を馬鹿にしてるのか」でしょう。
 日本での共産党の活動には「俺の財テクに3000万突っ込んだ友人は自民党支持だ、加計森友なんかどうでもいいと言ってました。そういう人間にどうアピールするか共産党は考えた方がいい」とか言い出してそれが共産党批判になると思ってるらしい。いやそういう「俺がカネが儲かりさえすればいい、株価が高ければそれでいい」つう人間にはアピールしようがないんじゃないですかね。
 どうせ「貴方のカネが全てなんですか」といったってそういう奴は「そうだ」と言い出すでしょうし、「これこれこういう理由でいずれ株価は落ちると思う」といったところで「株価が本当に落ちない限り」こういう人間は安倍支持でしょう。いや落ちても「今まである程度儲かったからいいや」で安倍支持し続けるかも知れない。
 一方で阿部は中国について経済発展を無視して「民主主義ガー」「格差問題ガー」とか言い出す。
 「そんな事言っても中国は経済発展してるんですよ、そういう理由で中国現体制支持してる人間にはそんな貴方の言葉なんか届きませんよ」と言うと「カネが全てか」とか言って阿部は反発する。
 それ人としてスタンスがデタラメ過ぎないですかね。

 共産党のイメージを好転させるにはどうすればよいか。とりあえずは党名変更を検討してほしい。

 支持者ですが、党員ではないこともあり俺個人は党名変更には抵抗はありません。
 ただ「社民党」「維新」が「議席的な意味で共産以上に苦戦していること」や「社民連新党さきがけが今はないこと*59」などを考えれば「党名変えればそれでいい」つう話でもないでしょう。
 大体、自民支持するような輩は「共産党という党名だから」つう話でもないでしょう。だったらなんで前原が「民進党解党なんて馬鹿な事したのか」てことになる。それは民進党の支持率が今ひとつであることを「前原のバカが小池で何とかしようとした」つうことですがそれ一つとっても「党名で何とかしよう」つうのは考えが安易すぎます。
 むしろ「共産党について我々思い入れがあるからそう簡単には変えられないが、できる限り野党共闘はしていきます」「もちろん既存の共産国家(中国、ベトナム)とか過去の共産国家(旧ソ連)とかを無条件で模範にしてるわけではない」でいいんじゃないか。それでも「党名変えろ」つう人間は少ないんじゃないかと思うし、まあそれでも変えろつう人間の多くは単に因縁つけてるだけじゃないか。
 つうかどんなにくだらないことでも伝統つうのはそうは簡単にはかえられません(俺個人は共産党共産主義つう伝統がくだらないとは思いませんが)。
 たとえばこんな事言ってる阿部も「チベット亡命政府も、転生霊童なんて非科学的なことは辞めればいいのに、アレでチベット支持者が増えないつう面はあると思う」といったら激怒するでしょうにねえ。

 習近平*60は思想弾圧をし、競争相手を蹴落として、強権政治の頂点に登ろうとしている。

 と習氏に対しては悪口しかしない阿部です。AIIBとか一帯一路とか少しは評価したらどうなのか。
 つうか「日本共産党は中国を模範にしてる」とは「ある程度まともな人間」は誰も思ってないでしょうし「中国やベトナムラオスキューバは一応共産主義目指してるby日本共産党」つうのは社交辞令でしょうよ(ただしあまりにも国際的、国内*61的評判が悪いせいか北朝鮮はこの社交辞令の対象外)。一応国会に議席をもつ党として日本が一応国交をもつ「中国やベトナムラオスキューバ」に対して「あんなん共産主義じゃねえ」と悪口もしづらい。

私が「志位和夫氏は辞任するんでしょうね」と聞いたら、驚いたようだった。

 そりゃあ驚くでしょうね。俺も彼が辞任するとは思ってませんし、そもそも「辞任すればどうにかなる」つう話でもない。まあ、「絶対に辞めないで」つうほどの志位氏への思い入れは失礼ながらないですが、「やめて欲しい」とは全く思わない。
 まあ、党支持者も「ああいつもの阿部の悪口か、あいつもためらいなく共産支持者にそう言う事が言えるようになったか。まさかとは思うけどもしかして喧嘩売ってるのかしら?」「志位辞任を主張するにしても、もう少しいい方があるだろうに」としか思わなかったでしょうけど。
 つうかそんなんで志位委員長に辞任求めるのなら「いつまで経ってもチベット問題やウイグル問題に展望が見いだせない無能で無力なダライ一味、ラビア・カーディル一味」なんかどうなるんでしょうか。まあ、その場合は「ダライ氏、ラビア氏は悪くない」「彼らは余人に代えがたい」という都合のいい屁理屈がでるのでしょうけど。

*1:著書『ダライ・ラマと転生』(2016年、扶桑社新書)など

*2:著書『中国を追われたウイグル人:亡命者が語る政治弾圧』(2007年、文春新書)など

*3:近年は『赤い帝国・中国が滅びる日』(2016年、KKベストセラーズ)、『暴走する中国が世界を終わらせる』(共著、2016年、ビジネス社)、『日本は再びアジアの盟主になる:トランプvs.習近平! 米中激突で漁夫の利を得る日本』(共著、2016年、宝島社)、『アメリカと中国が世界をぶっ壊す』(共著、2017年、徳間書店)、『米中の危険なゲームが始まった』(2017年、ビジネス社)といったバカウヨ著書を執筆。産経退社後、着実に劣化している。

*4:著書『もうひとつのチベット現代史:プンツォク・ワンギェルの夢と革命の生涯』(2006年、明石書店)、『チベット高原の片隅で』(2012年、連合出版)など

*5:著書『中国を知る』(1990年、岩波ジュニア新書)、『トウ小平の遺産』(1995年、岩波新書)など

*6:第3次安倍内閣で国交大臣政務官

*7:著書『中国と台湾』(2003年、講談社現代新書)など

*8:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*9:元・資源エネルギー庁次長

*10:共青団中国共産主義青年団)中央書記処第一書記、河南省長・党委員会書記、遼寧省党委員会書記、第一副首相などを経て、首相(党中央政治局常務委員兼務)

*11:ムガベ政権で法相、国防相、副大統領を歴任

*12:副大統領などを経て大統領(首相兼務)

*13:空軍司令官(国防次官兼務)、副大統領などを経て大統領

*14:首相、革命指導評議会議長、全国人民会議書記長など歴任

*15:スエズ運河国有化で英仏と対立し」、また「ソ連の援助でアスワンハイダムを建設した」ナセル大統領時代のエジプトは親社会主義かもしれませんが、ポストナセルのサダト大統領以降のエジプトはとてもそうはいえないでしょう。

*16:兄が大統領、弟がケネディ兄政権の司法長官

*17:父が大統領、息子が大統領とフロリダ州知事

*18:夫が大統領、妻がオバマ政権国務長官

*19:ググったところ、現職クリーブランドに勝利したハリソン(1888年選挙)、ゴア(クリントン政権副大統領)に勝利したブッシュ子(2001年選挙)、ヒラリー(クリントン元大統領の妻、オバマ政権で国務長官)に勝利したトランプ(2017年選挙)。

*20:フランス大統領選など多くの大統領選は今や「選挙人」なんてワンクッションはおきません。

*21:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*22:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相。戦後、自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相

*23:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*24:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*25:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*26:岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣外相、田中内閣蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*27:電子工業大臣、上海市長・党委員会書記などを経て、党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*28:共青団中国共産主義青年団)中央書記処第一書記、貴州省党委員会書記、チベット自治区党委員会書記などを経て、党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*29:ダバオ市長を経て大統領

*30:イスタンブル市長、首相を経て大統領

*31:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相などを経て大統領

*32:風説も何も安倍の指示で外務省は当然こうしたんでしょうし何ら風説ではないでしょう。これでは池内や常岡はそのうち「加計森友疑惑も安倍御用記者・山口敬之のレイプもみ消し疑惑も風説で,安倍氏は少しも悪くない」「NHK国谷キャスターやテレ朝古館キャスターの降板も安倍氏のせいではない」「甘利氏のUR疑惑も風説」などといい出しかねないですね。それとも既にそう言ってるんでしょうか?

*33:具体的に誰のことでしょうか?

*34:やれやれですね。むしろまともな市民はこうした詭弁をはく池内や常岡を「お前らは安倍の飼い犬かよ?」と信用しないでしょう。まあ常岡や池内は安倍にこびること(あるいは中国に悪口することか?)で商売をしていければそれでいいんでしょうけど(つまり最初からまともな市民に評価されようとは思ってない)。全く見下げ果てた連中です。まあ池内はともかく常岡に至っては「俺が安田純平を救えなかったのは西谷文和のせい」とデマ飛ばす馬鹿者ですが。

*35:著書『墓標なき草原(上)(下):内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2009年、岩波書店)、『中国とモンゴルのはざまで:ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(2013年、岩波現代全書)、『狂暴国家中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『日本陸軍とモンゴル:興安軍官学校の知られざる戦い』(2015年、中公新書)など

*36:もちろん楊的に一番関心があるのは内モンゴルでしょう。

*37:いちいち「毛沢東の治世から」つう必要ないでしょうし、是非はともかく「平等主義を犠牲にしてでも高度成長を目指すこと(ただし平等主義を全否定しているわけではもちろんない)」は「トウ小平の改革開放時代」からそうです。習氏が言われるほど「強権的」か小生は知りませんが、民主主義の点で多々問題があることは江沢民胡錦濤時代からそうです。あまり習氏をくそみそに罵倒するのもどうかと思いますね。

*38:今時、「中共」ですか(呆)

*39:産経のようなウヨだと思われたくないので「子ども表記」にしています。これについては■kojitakenの日記『下村博文が「言葉狩り」? 「子ども」はダメ、「子供」と書けって?』(http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130726/1374846825)や■拙記事『「下村の政治介入」という事情も分からない癖に文科省「子供表記」統一を「当然」と放言するMukke(追記あり)』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20141122/5234241756)参照

*40:海部内閣科学技術庁長官、参院副議長など歴任

*41:東北大学大学院理学研究科教授を経て理化学研究所理事。

*42:科学技術庁科学審議官、JST独立行政法人科学技術振興機構)理事長、JST中国総合研究交流センター上席フェローなどを経てJST特別顧問。沖村氏については人民日報『沖村憲樹氏が中国国際科学技術協力賞を受賞』(http://j.people.com.cn/n3/2016/0311/c95952-9028735.html)、『【独占インタビュー】沖村憲樹氏「一帯一路は中国の開放的な姿勢の表れ」』(http://j.people.com.cn/n3/2017/0930/c94473-9275973.html)参照

*43:村山内閣経済企画庁長官、小渕、福田内閣外相、森内閣法相、第一次安倍内閣防衛相、自民党副総裁(第二次安倍総裁時代)など歴任

*44:橋本内閣経済企画庁長官、小泉内閣沖縄・北方等担当相(科学技術担当相兼務)、第一次安倍内閣財務相など歴任

*45:東大理学部長、東大総長、理化学研究所理事長、小渕内閣文相(科学技術庁長官兼務)、財団法人日本科学技術振興財団会長など歴任

*46:高村のオヤジ高村坂彦は代議士だから当然のように二世議員として地盤を引き継いだと思っていましたが「沖村氏の勧めで政界入り」て何のことでしょう?

*47:人民日報掲載の写真を見る限りやはり美人だとは思います。それ以上のことはググってもよく分かりません。

*48:「嫉妬という概念が生じた」のではなく「一夫多妻制が常識化していた」ので「女性が複数の妻をもつ夫に対して嫉妬を表明することがタブーになっていた」が「一夫一妻制が逆に新しい常識となったため」、嫉妬の表明がタブーではなくなっただけ、じゃないですかねえ。

*49:まあでも「悪徳徳僚が暴力で人権侵害」とか言う話とはまた違うので、結局「ま、いいか。別に俺が悪事働いてるつう話とも違うし」「まあ、最近は一夫多妻、一妻多夫は大分減ってるし」「法律文書上は全部一夫一妻制だし」で矢板の取材を一応容認はするんでしょう。

*50:ただし阿部治平氏は「自分の知る限り一妻多夫については情報統制はされてない」として疑義を呈しています。

*51:台北市財政局長、台湾政府財政部長(財務相)などを経て首相

*52:勿論、台湾が独立宣言した場合は話が厄介ですが、だからこそ欧米は台湾に圧力をかけて独立宣言を躊躇させてるわけです。

*53:共産党長野県議

*54:長野県議を経て衆院議員(今回落選)

*55:勿論俺は是としませんが

*56:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相。現在、第二次、第三次安倍内閣副総理・財務相

*57:とは言えほとんど高齢者はそんなに金は持ってないでしょう。「資産の7割は高齢者が保有」といってもそれは「高齢者の7割がそれだけの資産を保有」してることを意味しません。一部の高齢者が「金融資産の7割」を持っているに過ぎない。もし阿部が「高齢者は金持ちだから自民支持」と思ってたら大きな間違いです。そもそも「アンチ自民の俺にとっては残念なこと」ですが、「勿論世代間による増減はありますが」、マスコミの報じてる出口調査のデータを信じればどの世代でも支持1位は自民です。

*58:批判と言えるか疑問ですけど。因縁といった方がいいかもしれない。

*59:まあ民主党内の旧さきがけグループなどとしてはありますが

*60:福州市党員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*61:勿論日本国内

ペマ・ギャルポのトンデモぶりが笑える・パート18(追記・訂正あり)

 新たにエントリを書くのが厄介なので、ペマ以外のチベットネタ、中国ネタ(主としてI濱Y子*1水谷尚子*2福島香織*3の反中国3バカ批判)及び「リベラル21(主として阿部治平*4や田畑光永*5の批判)&ちきゅう座」ネタなども書いています。


夕刊フジ『中国、北問題の陰でパナマとの国交樹立 数年前からうごめいた裏工作』(富坂聡*6
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/171011/soc1710110009-n1.html

 中国とパナマの国交樹立は6月13日。日本を含めた世界中のメディアは、「台湾に対する外交的包囲網がじりじりと狭められている」との文脈でこれを扱っていたのが印象的であった。
(中略)
 国交樹立から3カ月、中国の駐パナマ大使館の除幕式が行われ、同国のバレーラ*7大統領も参加した。
 興味深かったのはCCTV(中国中央テレビ)が行った同大統領のインタビュー。「いつごろから中国との国交樹立を考え始めたのか?」との質問に対し、「まだ副大統領であった2010年に上海万博を訪れたときから」とはっきり答えているのだ。
 背後でどれほどの工作が行われたのか。考えただけでもため息が出てしまうのだ。

 タイトルは「数年前からうごめいた裏工作」と思わせぶりなので「何か水面下工作について情報が出てくるのか」と思いきや、本文は全く無内容で呆れます。まあ、裏工作つうか水面下工作があったかもしれませんが「2010年の上海万博から」発言は別に「その時から水面下工作してたこと」を意味しません。


福島香織『中国が北を攻める可能性』(月刊ボイス)
http://shuchi.php.co.jp/voice/detail/4422
 福島も「悪い意味で」ついに行き着くところまで言ったようです。
 まともな人間なら絶対に言えないトンデモ発言ですね。つうのも普通に考えてあり得ないからです。

 経済失速などで高まる国内の不満の矛先を解消するためには、どうすればいいか。大躍進政策の失敗をうやむやにするために毛沢東中印国境戦争を仕掛けたように、あるいは文革後に復活したトウ小平が軍権掌握するためにベトナムに二度にわたる戦争を仕掛けたように、中国サイドが有利に終わるかたちの手ごろな戦争を求めるのが理に適う。

 俺も中国素人ですので、インドやベトナムとの紛争を福島のように理解することが適切かどうかはひとまずおきます(ちなみにベトナムとの紛争については以前、阿部治平も福島のようなことを言っていました)。
 ただ、

大躍進政策の失敗は毛沢東の権威を傷つけた。1959年4月27日、毛沢東は党主席の地位にはとどまったが、大躍進政策の責任を取って国家主席の地位を劉少奇に譲ることとなった。
・ついに毛は1962年1月に開催された、いわゆる「七千人大会」において大躍進政策に対する自己批判をせざるを得ない状況にまで追い込まれた。この大会を機に政治の実権は劉少奇トウ小平ラインに移ることとなり、毛沢東の権力は大きく低下した。劉少奇トウ小平が経済調整に乗り出し、農業集団化を見直した結果、農村の飢餓状態が改善されると、党・国家機構における毛沢東の威信はますます減退していった。しかし、彭徳懐に代わって国防相となった林彪によって1964年に『毛沢東語録』が出版されるなど、大衆に対する毛沢東への神格化は着実に進められ、毛沢東は密かに奪権の機会をうかがっていた(ウィキペ「毛沢東」参照)。

というウィキペディア毛沢東」の記述を見るだけでも毛についての福島の主張は眉唾だと思いますが。
 それはともかく「経済失速などで高まる国内の不満の矛先を解消するため」に北朝鮮を攻めるとか正気じゃないですね(もちろん福島の言うような理由で中国がインドやベトナムに戦争を仕掛けることもまずないでしょう。尖閣でドンパチなんて可能性もまずない)。
 福島もデマ飛ばすことに少しは気がとがめるのか

こうならない可能性のほうが当然、大きい。

ととってつけたような言い訳を最後にしてるのが実に滑稽です。
 福島は産経を辞めることによってかえって知的、道徳的に腐敗し、劣化したと思います。


ニューズウィーク日本版『習近平*8「治国思想」の元ネタは毛沢東の暴力革命論にあり』楊海英
http://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2017/10/post-3.php
 タイトルだけで苦笑ですね。仮に習主席が何らかの思惑で「建国の父・毛沢東」を政治利用するとしてもそれが「暴力革命論」なんて物騒なもんでないことは確かでしょう。

 毛とその信奉者は北京を世界革命の中心地に、中国の革命思想を世界に輸出しようと、アフリカや南米、東南アジア諸国内政干渉した。

なんてことは事実に反すると思いますけどねえ。正直ソ連などと違い、「国力的な意味で」中国には「人民日報で各地の左翼運動を応援する」程度の事しかできなかったと思いますが。
 まあ「非常に広い意味」ではそれも「内政干渉」かもしれませんが、そのレベルで内政干渉なら世界中内政干渉だらけでしょう。ダライラマと欧米首脳が会うことも中国に対する内政干渉になるでしょうね。

 日本でも進歩的知識人や左派を自任する人たちが毛の思想に心酔。その一部は72年にあさま山荘事件を起こすなど、本気で大都市を包囲する作戦を練っていた。

 日本赤軍などの極左運動を「毛沢東支持」と言えるかは疑問だと思います。ゲバラとかの影響もあるでしょうしね。いずれにせよああした運動は到底、日本の政治運動どころか、左派の主流とも言いがたいでしょう。そして日本赤軍などに毛沢東思想が影響したとしてもそれは所詮、「人民日報が彼らを褒め称えた」程度の話でしかないわけです。

他国との領土問題では砲艦外交で臨む

と言うほど中国も物騒じゃないでしょう。だからこそ領土問題で対立していてもフィリピン、ベトナムはAIIBに参加したわけです。

(ボーガス注:江沢民*9国家主席の)「3つの代表」、(ボーガス注:胡錦濤*10国家主席の)「科学的発展観」といった温和な仮説をくず籠に捨て

 習氏に悪口雑言するため、「江沢民胡錦濤の方がマシだった」と心にもないことを言い出す楊です。


■人民日報『北陸大学孔子学院で「孔子学院杯」卓球大会を開催 日本』
http://j.people.com.cn/n3/2017/1011/c94473-9278687.html

 中日国交正常化45周年と中華人民共和国建国68周年を記念して、北陸大学はこのほど「孔子学院杯」卓球大会を催した。小学生から大学生までの選手と市民数百名が同大会に参加した。人民網が伝えた。
 日本の元文部科学大臣東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会顧問会議・顧問、衆議院議員馳浩氏は会場で、「北陸大学孔子学院は中国語教育を通して、日本と中国の語言文化交流を促進させた。また、卓球などのスポーツ競技を通し、中日両国の青少年たちの間の友好交流に積極的な貢献をしている」とあいさつした。

 ということでI濱女史と違いほとんどの日本人は孔子学院を別に敵視しないわけです。


■リベラル21『地理学者駒井正一先生を記念する』阿部治平
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4127.html
 阿部が駒井氏を追悼するのは彼の勝手です。しかし「日本の護憲・軍縮の為に活動した駒井氏」ならまだしも「中国地理学者として偉大だった駒井氏」なんてことを主張することがリベラル21の表看板である「日本の護憲・軍縮」と何の関係があるのか。阿部が個人ブログに書けばいいことを掲載するリベラル21は気が狂ってると思います。どれほど阿部を特別扱いしたら気が済むのか。


■I濱Y子ブログ『東北大学弾丸ツアー』

 仙台駅に戻り、先輩とIさんと晩ご飯をたべる。半年ぶりにあう先輩が「やせたね」という。
 昔からこの先輩は唯物史観なので、(ボーガス注:死んだ)愛鳥が(ボーガス注:ヒナに?)転生したんだよ、ヒナ可愛いんだよ、とかいう話をする気力がわかず、

 思わず吹き出しました。まあ「唯物史観」云々てのが女史が本気で言ってるのか冗談で言ってるのか*11ともかく、「唯物史観」なんてご大層なもんではなく「転生なんてあるわけねえだろ、I濱。死んだらそこで終わりなんだよ(先輩)」と言うだけの話でしょうね。
 ただ「先輩」とはいえ、どう見ても狭量な性格のI濱にそう言える度胸はなかなかのもんです。

 私も彼の話す組織防衛の話*12とかまったく共感がもてないので、お互い様である。
 先輩と私の関係は先輩いはく「共感なき共生」なのだそうな(爆笑)。

 よくわからないですね。何故それで一緒に飯を食うのか。俺だったら「仕事上つきあわざるを得なくても」I濱と飯なんてノーサンキューだし、飯を一緒に食うのなら「共感なき共生」なんて憎まれ口叩かなくてもいいでしょうに。


■高須院長 チベットで亡命政府大統領に「高須平和賞」を授与
http://blogos.com/article/250840/

インタビュアー:
 高須平和賞の授与式が行われましたね。
高須:
 10月4日に、チベット亡命政府があるダラムサラで行ってきたよ。第一号の受賞者はチベット亡命政府ロブサン・センゲ大統領。
(中略)
 高須平和賞の授与式も、大統領だけでなく全閣僚が出席してくれて、それはそれは嬉しかった。
(中略)
インタビュアー:
 さて、高須平和賞の第二号受賞者ですが…。
高須:
 前から言っているけど、リチャード・ギアに贈りたいんだよね。
インタビュアー:
 中国によるチベット弾圧を批判して、ハリウッドから干されてしまったという。
高須:
 そう、今はハリウッドも中国資本がたくさん入っているから、チベット弾圧はタブーになっちゃっているんだよ。正しいことを言っただけのリチャード・ギアが干されるというのはあまりにもおかしい。だから、平和賞をあげることで、リチャード・ギアが理不尽な扱いを受けているということをもっと世間に広めたい。

 高須の言ってることが事実ならば、チベット亡命政府も少しは常識を持った方がいいとしか言いようがありませんね。高須のくだらない行為につきあうことが本気でチベットのためになると思ってるのか(苦笑)。
 しかしさすがにリチャード・ギアもこんな賞はもらわないんじゃないですかね?


■ニューズウイーク日本版『チベットの僧侶も犬も大処分、中国の文化的ジェノサイド』(楊海英)
http://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2017/09/post-2.php

 チベットが侵略される50年代以前には2500カ所もの仏教寺院があったが、ダライ・ラマがインドに亡命した59年以降、70カ所を残してそのほかは全て破壊された。十数万人いた僧侶と尼僧も97%が還俗を強制され、寺院は減り続けている。
 チベット自治区に隣接する四川省甘孜(カンゼ)チベット族自治州でも、中国政府は最近、世界最大の仏教学府「五明佛学院(ラルンガルゴンパ)」に共産党委員会を進駐させた。公安局と政府幹部を常駐させて、昨年7月には数千人もの尼僧を追放。共産党の直接支配下に置かれている。

 まあこういうのは事実ならば「文化的ジェノサイド」といっていいのでしょう。
 しかし

 現在の文化的ジェノサイドは新たな様相を呈している。例えば、チベット原産の犬チベタン・マスティフの受難だ。
(中略)
 中国経済が発展し富裕層が現れると10年ほど前からペットとしてブームに。希少となったこの犬が漢民族の間で一時は数億円で取引されるなど、成り金の象徴となった。
 しかしそのブームが去った今、身勝手に捨てられた犬は大量に殺処分されている。

つうのは別に文化的ジェノサイドではないでしょう。
 まあ、犬はかわいそうですが、「捨て犬」は殺処分せざるを得ないでしょう。日本だって殺処分してるわけですし。

 内モンゴルの馬も受難に苦しんでいる。駿馬にまたがるのを最高の名誉とする遊牧文化のこの地で中国政府は今、遊牧民に定住を強制し、馬の放牧を禁止。代わりに草原に大規模な養豚場を建設している。草を根こそぎ掘り起こす豚*13は草原の砂漠化をもたらす*14が、中国政府は意に介さない。
 冷涼な気候に適さずに死んだ豚の死体をそのまま草原に放置*15し、伝染病の広がりを防ごうともしない。文化的に豚を忌み嫌うモンゴル人を侮辱するために意図的に進めている政策だ、と人権団体*16は指摘している。

 「文化的に豚を忌み嫌うウイグル人イスラムなので)」ならまだしも「文化的に豚を忌み嫌うモンゴル人」つうのは初耳ですが、事実なんでしょうか。つうか楊曰く「豚がタブーの社会・モンゴル」に養豚場建てて喧嘩売るほど中国政府って無意味にチャレンジャーなんでしょうか?。
 楊は「中国が五島列島狙ってる」とか、平気で嘘つく男なので誰かご教示頂ければ幸いです。
 ちなみに「モンゴル、豚肉」でググったら
■モンゴルGanGanスローライフのススメ『モンゴル産豚肉「モンゴル・ポーク」新登場』
http://mongolwalker.blog.fc2.com/blog-entry-191.html
■株式会社フード・ペプタイド『モンゴルの「赤い食べ物」』
http://topics.foodpeptide.com/?eid=1283403
■中国内モンゴル留学記『モンゴルで豚の生姜焼きウケた。』
https://blogs.yahoo.co.jp/ubrumongol/29296632.html
などの記事が見つかったので俺は楊の主張を疑ってますが。
 ただこれらの記事に寄れば「遊牧で育てやすい羊」が一番メジャーで、「遊牧では育てにくい」メジャーでない豚肉は高いので、モンゴルでは高級品扱いだそうです。

参考

http://mongolwalker.blog.fc2.com/blog-entry-191.html
■モンゴル産豚肉「モンゴル・ポーク」新登場
 モンゴルで五家畜と言えば、牛、馬、羊、やぎ、ラクダの五つ。
(中略)
 それとは対照的に、もっと設備や人の世話が必要な家畜、鶏や豚というのはモンゴルでは食べる人も少なく、値段も上の五家畜に比べて割高でした。つまり、日本では値段で並べると牛>豚>鶏のところが、モンゴルでは豚>鶏>牛という値段設定だったのです。
 私たち日本人って常日ごろ結構、鶏肉や豚肉を食べてるんですよね。その慣れ親しんだお肉が高級品となると、やや辛いものがありました。そんでもって牛肉は(ボーガス注:遊牧で草しか食ってないので)日本のみたいに柔らかくはないですし…。
 ところがここ数年、中国やアメリカからの鶏肉が多く入ってくるようになり、牛肉などの肉の値段が跳ね上がったこともあって、今ではむしろ鶏肉の方が値段が安くなってきました。KFCなどの外食産業の影響もあり、モンゴルの特に若者たちは鶏肉志向が強くなっています。
 そして最近、メルクーリ市場近くにこんなお店が登場しました。
 ななな、なんと!モンゴル・ポーク、モンゴル産豚肉の専門店です。

http://topics.foodpeptide.com/?eid=1283403
■モンゴルの「赤い食べ物」
 モンゴルの伝統的な家畜生産方式(遊牧)に合致しないこともあり、豚肉はモンゴルでは高価な食肉です。
(中略)
 欧米型のハム・ソーセージといった食肉製品は、モンゴルでは最近まであまり普及していませんでした。今では、首都ウランバートルの富裕層を中心に人気があるそうで、食肉加工産業は急成長しているそうです。

https://blogs.yahoo.co.jp/ubrumongol/29296632.html
■中国内モンゴル留学記『モンゴルで豚の生姜焼きウケた。』
 豚の生姜焼きは、みりんは手に入らない事を予想していたので、酒と砂糖と蜂蜜で代用。
(中略)
 皆がはじめて食べた生姜焼き、バイカにもママにもセケにも大好評でした。


■I濱Y子エントリ『ハリポタの町*17で会議参加してきた』

 チャールズ皇太子をはじめとするイギリス皇室はダライラマの行動と思想に共鳴しているものの

 えーと、共鳴してるって根拠は何でしょうか?

 最近イギリスは中国の経済力に屈して、習近平*18国賓待遇で迎えるなど*19し、それとともにダライ・ラマ法王への冷遇が始まるのではないかと懸念されている。本当にそれでいいのかと声を大にして問いたい。

 まあダライ冷遇はともかく習主席「国賓待遇」は中国の国際社会における地位を考えれば当然のことですよねえ。

 ある意味世界をリードしてきたイギリスとアメリカの理想主義は最近brexitやトランプ政権の誕生やらでゆらぎつつある。しかし、本当にそれでいいのか、みなが自己の利益だけを考えて動けばそれは結局全体を破滅にむかわせるのではないかと小一時間人類を問い詰めたい。

 アメリカとイギリスのやったことについて「人類」ではなく、そこの国民だけ問い詰めて欲しいもんです。つうか英米にだってトランプ批判派(例:米国民主党)やEU脱退批判派はいますが。


■リベラル21『「満洲事変」を忘れるな』(阿部治平)
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4107.html

 事件首謀者は関東軍高級参謀の板垣征四郎*20大佐、作戦主任参謀の石原莞爾*21中佐である。

 戦後の東京裁判で石原は別に裁かれませんでしたが、板垣はA級戦犯として死刑判決を受けます。

 のちに張学良はこれを後悔して、「日本には武士道というものがあるのだから、あのように残酷な行為をくりかえすとは思わなかった」と語っている。

 張が後に西安事件に走った理由が伺えます。勿論彼は容共派ではあったのでしょうが、それだけでなくこうした無抵抗方針について周囲から「いつまで日本との戦闘を避け続けるのか」「いつになったら東北三省に戻れるのか」と突き上げをくらい忸怩たるもんがあったのでしょう。

 36年の「二・二六事件」後、軍部は日本の政治決定権をほぼ完全に掌握し、これによって37年からは本格的に農民を大量に満洲へ送り出した。

 まあ細かい話ですが「これによって」て果たして「226事件があったから」移民が本格化したと本当に言えるんですかね?。いや「言えない」という根拠を素人の俺は持ってないのであくまでも疑問表明に過ぎませんが。

 私が1988〜89年に派遣教師として中国で生活していたとき、竹下*22内閣のある閣僚が、「日中戦争侵略戦争ではない」と発言して辞任に追い込まれたことがあった。

 竹下内閣国土庁長官だった奥野誠亮*23のことです。


■I濱Y子エントリ『2017年秋のチベット・イベント』

 アジャ・リンポチェ 自伝出版記念講演会

 何処が出版するのかなとググったら「福岡のローカル極右出版社」集広舎です(苦笑)。
 集広舎と言えば

・『自衛隊OB(民間人)が北朝鮮に突撃して拉致被害者を救出する』という設定の『アキとカズ』(喜多由浩*24)なるトンデモ小説
・「中国国家主席が暗殺され中国政権が崩壊する」という設定の『黄禍』(王力雄)なるトンデモ小説
・極右雑誌『夢・大アジア(季刊)』(http://mag.npodga.asia/参照)

など数々のトンデモ本を出版したところです。まあ、まともな出版社であっても「東京に本社がある出版社」ならともかく「福岡ローカル出版社なんかから出して宣伝効果あるんかい?」ですが、よりによって『アキとカズ』、『黄禍』、『夢・大アジア(季刊)』の版元はないでしょう。
 I濱も『ダライ・ラマの仏教入門:心は死を超えて存続する』(ダライ著、I濱翻訳、2000年、光文社知恵の森文庫)、『清朝チベット仏教:菩薩王となった乾隆帝』(2011年、早稲田大学出版部)、『チベットの歴史と宗教:チベット中学校歴史宗教教科書』(チベット亡命政府著、I濱翻訳、2012年、明石書店)などまともな版元から本を出してる*25んだからそう言うところを紹介すればいいのに。
 もう本当に「ダライ一味もI濱も常識ねえよな(苦笑)」ですね。


ニューズウィーク日本版『日本が急接近するインドが「対中国」で頼りにならない理由』
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/09/post-8480.php

 よほどインド好きなのだろう、安倍は07年の訪印時に首都デリーとムンバイをつなぐ「産業の大動脈の構築」を提案するなど、早くからインドの経済的・軍事的な台頭に期待を寄せてきた。
(中略)
 しかし、今のインドがいくら強気の姿勢を見せても、インドと日本の同盟で中国に対抗できるようになるのは遠い先の話だろう。
(中略)
 保有する戦車の数は、インドが約4400台なのに対し、中国は6500台。戦闘機はインドが約1500機で、中国が2500機だ。
(中略)
 経済面も同じことだ。軍事面以上に経済面では中国が圧倒的に優位だ。経済規模を見ればその差は歴然。中国のGDPは11兆1990億ドルで、インド(2兆2640億ドル)の約5倍。
(中略)
 8万社ほどの日本企業による対中投資額は既に1000億ドルを超えるし、日中貿易額は今や年間3500億ドルを超える。
 他方、00年以降に日本企業がインドに投資した額は250億ドルにすぎず、現在の日印貿易額はわずか160億ドル。一方で中国からインドへの直接投資は急速に伸びており、中印貿易は既に700億ドルを超えている。

 インドが中国にとって代わることはどうひいき目にみても当面はないでしょう。


日経新聞コスタリカ貿易相「中国の中米進出に期待」 』
https://www.nikkei.com/article/DGXLZO20766490V00C17A9EAF000/

 中米コスタリカのアレクサンデル・モラ貿易相は、隣国パナマが6月に中国と国交を樹立したことについて「中国にとって中米の重要度が増した。域内に恩恵がある」と歓迎した。コスタリカは2007年に台湾と断交して中国と国交を締結し既に貿易や投資の拡大に動いてきた。中国の中米への関与増加で「中国の自動車メーカーなどの工場進出を期待したい」と述べた。
 都内で日本経済新聞の取材に応じた。中米7カ国のうち、グアテマラなど他の5カ国*26は依然として台湾と外交関係を結ぶ。ただ域内の国内総生産(GDP)ではパナマコスタリカの2カ国で約半分を占めており、影響力は大きい。
 コスタリカは国交樹立後の11年に中国と自由貿易協定(FTA)を発効し、投資と貿易を拡大している。16年の輸出額は07年比で2割増、輸入額は2.7倍に伸びた。
 中国からはインフラ整備向けの借款も受け入れており、警察官の訓練施設、首都サンホセカリブ海のリモン港を結ぶ高速道路などを建設している。「中国政府や企業は空港や鉄道など他のプロジェクトにも関心を示している」と述べ、両国の関係進展を示唆した。

 ということで産経などの中国非難に関係なく国際的影響力を強めていく中国です。


ニューズウィーク日本版『次期ダライ・ラマに高まる関心 「15世」候補者は世界で探せ』楊海英
http://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2017/09/15.php

 あるアメリカ人政治学者は今春、「トランプ米大統領の御曹司、11歳のバロン君*27が15世に最適*28」と私に語ったことがある。そうなれば、アメリカのチベットへの関心は高まり、中国による不法侵略と占拠の問題も解決できるから、というわけだ。

 さすがに冗談でしょうがこの話ほどいかに転生霊童制度がデタラメであるか示してる話もないでしょう。

 目下、ダラムサラも中国も秘密の選定チームをつくって、賢そうな幼子たちをリストアップして、いつでも15世と宣言できるようにしているようだ。

「え、転生霊童やめて高僧から選出する『ローマ法王選出』のような形式にするのと違うのか?」ですね。


日本李登輝友の会李登輝元総統が取り組む新たな「正名制憲」運動』如月隼人(中国・中華圏ウォッチャー)
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20170914/
 普通に考えて「いわゆる92年コンセンサス」が存在しないなんて事はないでしょう。国民党の馬総統(当時)がないものをあるとするわけがない。
 「明確に文書にして発表すると中国、台湾双方とも色々差し障りがあるから」1992年当時は曖昧になあなあで済ませただけの話です。
 それを後から「92年コンセンサスなんかない」とウソを言い出した李登輝らに対し中国も怒り心頭でしょう。「尖閣棚上げ合意なんかない」という安倍政権と「嘘つき」としてはいい勝負です。


共同通信ロヒンギャ問題平和解決を=スー・チー氏に書簡−ダライ・ラマ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017091100993&g=int
 本当に「櫻井よしこと面会して恥じないダライ」だけのことはあります。
 「スーチーを批判しようかどうしようか」悩んでいたわけですが「ダライの主要スポンサーである欧米諸国」がスーチーに批判的な事を確認したうえで「むしろ批判した方がイメージアップになる」とこういうことをやるわけです。「石平の望月記者批判」じゃないですが、「安全地帯からのスーチー批判」というダライの行為にはむしろ吐き気がしますね。
 何せ「国民ほとんどがロヒンギャに敵対的」なスーチーには「ある程度同情の余地がある」でしょうが「ダライと日本ウヨの野合」なんか何一つ同情の余地はないでしょう。「日本ウヨとつるんでるゴミ野郎のダライが偉そうな事抜かすな、ボケ」ですね。
 つうか、「ノルウェーに霞を食えとは言えない」とか抜かしたid:Mukkeにはこの件をどう思うか聞きたいところです。マスコミ報道「国民ほとんどがロヒンギャに敵対的」が事実ならロヒンギャ問題で下手したらスーチー政権が崩壊しかねないわけでそれこそ「ノルウェーのサーモン輸入中止」レベルの話ではありません。「スーチーに霞を食えとは言えない」と言えてしまう。


■リベラル21「中印国境は緊張している」(阿部治平)
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4087.html
 「反中国分子」阿部の煽りに反し「すぐに領土問題が解決することはない」にせよ中印両国とも「ガチの戦争を長期間続ける」ようなことはしないで緊張緩和の方向に動くでしょう。緊張を激化させてもメリットがないからです。
■産経【中印国境対峙】中国インド国境 両軍部隊が撤退、2カ月超のにらみ合い終息へ 首脳会談控え歩み寄りか
http://www.sankei.com/world/news/170828/wor1708280038-n1.html
■日経『中印国境の軍撤収合意 対峙2カ月 首脳会議控え収束へ 』
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM28H8W_Y7A820C1FF1000/
なんて記事も出てますしね。

 習近平政権にとってインドは、「一帯一路」など習近平政権の国際政策を展開する際の最大の障碍である。

 いや、敢えて言えば最大の障害はインドではなくて「米国トランプ政権」でしょう。

 ドクラム高地をめぐる中国とブータン・インドとの紛争に日本が「介入した」と思われるできごとがあった。秋篠宮家長女眞子内親王が6月1日からブータンを訪れた。これは2011年11月ブータンジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王夫妻が国賓として来日したことの返礼である。だが、今回の中国とインド・ブータンのつばぜり合いがそろそろ本格的になろうとする時期だから、眞子内親王ブータン訪問は、日本のインド支持というメッセージを送ったととられる可能性があった。外務省はこれに留意しなかったのだろうか。

 「時期がまずいのでは?」「無神経では?」つうのはその通りだと思います。

 さらにインドのラジオ放送やTimes of India紙は、ドクラム高地をめぐって日本の平松賢司*29駐インド大使が日本政府の「インド支持の立場」を表明したと報じた。これにあわてた在印日本大使館は、平松大使がインドメディアの取材に対して「力による一方的な現状の変更」を行わないことが重要だと述べただけだと、インド支持の報道内容を否定したという(時事2017・08・18)。

 阿部氏も平松大使を批判してますが、インドメディアは「中国は力に寄る現状変更を企んでる!」と中国非難してるわけでそう言う相手(インドメディア)に対して「力に寄る現状変更は望まない」と「だけ」いえば、つまり「中国、インド双方とも平和的に問題を解決して欲しい」「私はインド、中国どちらかを一方的に批判する気はない」などときちんと「中国非難に悪用されないように注意、警戒しなければ」インドメディアによって「日本もインドを支持しています!」と宣伝されるであろう事はわかりきったことです。宣伝されてから慌て出すとか、日本大使館があほすぎるとしか言えないでしょう。

【追記】
■産経『インドが中国との対峙問題で日本に謝意 「公然と無条件の支持をしてくれた」』
http://www.sankei.com/world/news/170909/wor1709090009-n1.html
 平松大使発言を口実に、インドは日本を無理矢理応援団にでっち上げるなと言いたいですね。


■産経『ダライ・ラマ14世今秋訪日前に静かに進む「中国の対日宣伝工作」チベット交流団が国会議員、メディアと接触』(政治部 原川貴郎)
http://www.sankei.com/premium/news/170908/prm1709080005-n1.html

「2007年に3000元(約4万9000円)に満たなかった遊牧民の年収は、昨年1万元を超えました」
 「チベット自治区のGDP(域内総生産)は11年から15年までの間、平均15%増に達しました」 

 これは事実でしょうね。そして朝日、毎日など、他のメディアならまだしも「戦前日本の統治で当時の韓国は経済的には発展した」と主張し、伊藤博文暗殺、31独立運動など抗日の動きを故意に無視する産経にはこうした中国の主張を批判する資格はありません。
 「経済的に豊かでもチベットで民族の文化は守られてるのか?」といったら「それ、あなたの韓国植民地統治正当化と矛盾しますよ?、産経さん」つうことになる。

 意外にも中国中央電視台(CCTV)記者が疑問を投げかけた。
 「7回チベットに行ったことがあるが、GDPがこれだけ速く伸びることで一つ懸念がある。ラサ*30に旅行しても『まるで四川のようだ』という人がいる。こうした状況を防ぐための具体的な方策は?」

 出来レース質問でない限り、CCTV(中国のNHK?)にはその程度の自由はあるのでしょう。「中国にメディア統制はない」とは勿論言いませんが、産経が言うほどには、「中国の報道環境」は酷くはないようです。

「転生は必ず歴史的なルールにのっとって金瓶掣籤(きんべいせいせん)を通じて政府の許可をもらうという段取りを踏んで15世を決めなければいけない」
 周所長が言及した「金瓶掣籤」は、清の乾隆帝が定めたチベットに関する29条の布告の中に含まれていたダライ・ラマらの転生者を選ぶくじ引きの方法だ。
 ただ、ダライ・ラマ14世の公式サイトによれば、この方法で選ばれたダライ・ラマは実質的には11世の1人に過ぎない。この方法がどこまで伝統的といえるだろうか。

・先ず第一にウィキペディアに寄れば乾隆帝が「金瓶掣籤」を始めたのは1792年ですからそれ以前のダライ(具体的にはダライ1世*31〜ダライ8世)は「金瓶掣籤」の対象ではありません。
 ダライ9世から「金瓶掣籤」の対象になりますがウィキペに寄ればダライ9世には適用されず、ダライ10世から適用になります。10世以降のダライの誰が「金瓶掣籤」で選ばれたかはウィキペを見てもよく分かりません。また「実質的には」というダライ側の言葉が何を意味するかもよく分かりません。
・まあ物はいいようですね。それ言ったら例えば産経がやたらこだわる「靖国神社」なんてのは明治に発明されたモノだから「長い日本の歴史」を考えたらどれほど伝統と呼べるかどうか。

 そこで後継者選びと交流団側の主張について、チベット出身(05年に日本に帰化)で、ダライ・ラマ法王アジア・太平洋地区担当初代代表を務めたペマ・ギャルポ拓殖大教授に意見を求めた。
 「そもそも当時の清朝の皇帝自身がチベット仏教徒だった。歴代のダライ・ラマ法王と清朝の時代はお寺の檀家の関係があった」

 ペマが拓殖大教授になっていたとはびっくりです。てっきり今も桐蔭横浜大教授かと思ってましたがそれはさておき。
 I濱女史も似たような事言ってますが詭弁ですね。清朝チベット統治をスムーズに行うため、そういう形式をとっただけでしょう。本当に「お寺の檀家」に過ぎないのならチベット中華民国中華人民共和国において中国領扱いなんてことにもならない。

 ダライ・ラマ14世はここ数年、秋ごろに来日し、永田町で講演するのが恒例化しつつある。

 でもそんな事をしても日本の反中国ウヨ政治家が適当におつきあいしてくれるだけで実質的意義は皆無と言っていいでしょう。

 交流団の来日に先立つ今年6月には、中国全国人民代表大会全人代)のチベット自治区代表団が来日し、超党派日中友好議員連盟(会長・高村正彦*32自民党副総裁)の事務局長を務める自民党林芳正*33・現文部科学相らと会談した。

 産経は「日中友好議連事務局長として会わないわけに行かないから林氏はあっただけだ」といって林文科相をかばうのでしょう。
 しかし「会わないわけに行かない」ということ自体、チベット問題で産経の期待するような形で安倍政権が動かないことを示しています。
 そして、これが「安倍政権の林文科相」でなければ産経も会談した政治家を糞味噌に罵倒でしょうね。
と思ったんですが

http://japanese.cri.cn/2021/2017/06/10/181s262266.htm
 訪問期間中、ドジ・ツェジン団長は東京で、日本の元参議院議長、日中友好会館の江田五月*34会長と会談しました。

ということで江田五月氏がこの代表団と会ってるようですが産経が江田氏を批判してないのでそうでもないのかな?

このとき代表団はダライ・ラマ14世を「チベットの現実を歪曲している」と批判したという。

 その時林氏がどう応じたか書かない辺りさすが産経です。賛同しないまでも「いやダライラマの方が正しい」とは外交儀礼上林氏も言えなかったでしょうし、であるなら産経にとって下手にとりあげるわけにはいかない。

代表団に続く交流団の来日について、チベットの現状への理解と支援を目的とする「日本チベット国会議員連盟」の中心メンバーは「ダライ・ラマ14世の来日を牽制するための対日世論工作だろう」とみている。

 中心メンバーの名前が出てこないのは恐らくこの人物が自民党議員で「林文科相自民党幹部連の反発」を恐れてるのでしょう。

交流団は今回、国会内で超党派の若手国会議員でつくる日中次世代交流委員会(会長・遠山清彦*35衆院議員=公明党)のメンバーを表敬した。新華社は、参加した公明党議員がこんな感想を語ったと報じていた。
 「チベット文化交流団との交流を通じて、中国のチベットへの“親近感”が増した」
 さすがに「社交辞令」を述べただけで、よもや交流団に感化されたわけではあるまい。

 先ず第一に「新華社のデマ報道」と産経が言わない点が興味深いですね。
 第二に「社交辞令」として公明党をかばってる点が興味深い。これが「政権与党時代の民主党」「今の野党各党」だったら糞味噌に罵倒でしょうが。

ダライ・ラマ14世
(前略)
 59年、チベット暴動をきっかけにインドに亡命した。

 I濱女史やペマなどは暴動ではなく「蜂起」などといいたがるのですが産経にはそう言うこだわりはないようです。


日本李登輝友の会「日本が好きな台湾人:震災で最大支援をしてくれた理由」鎌田實
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20170906/

 台湾は、中国との複雑な関係があり、正式に国としては認められていない。人口的にみると日本の5分の1の小さな国である。なぜ200億円もの支援をしてくれたのか、不思議でならなかった。

 「鎌田實ってバカ?」ですね。台湾の支援に人道精神がない、政治的策略しかないとは言いませんが、「日本と国交がない」からこそそれを補うために多額の支援をしたわけです。
 ちなみに東日本大震災では「日本と国交がない北朝鮮」も「日本赤十字に10万ドル」の支援をしています(ウィキペ『東日本大震災に対するアジア諸国の対応』参照)。
 それも鎌田は「不思議だ」というんでしょうか?(皮肉のつもり)
 マジレスすれば北朝鮮の件も「不思議」でも何でもない。人道精神が全くないとは言いませんがこれまた台湾同様の政治的思惑があるわけです。これでわかるように北朝鮮政府はそれなりの計算をしています。「日本との関係を必要以上に悪くしない」という考えがあるからこそ「日本赤十字に10万ドル」のわけです。当然、北朝鮮との間に充分交渉は成立しうる。
 なお、これは俺の邪推ですが、鎌田のような輩は「台湾に感謝しよう、とおっしゃってますがその理屈だと北朝鮮にもそれなりに感謝すべきと違いますか?」というと多分「額が少ない」だの「拉致がどうの」だの言い出すんでしょうね。結局台湾を持ち上げたい、北朝鮮をけなしたいつう結論ありきの訳です。


NHKパナマの副大統領「台湾断交は中国との経済強化が目的」』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170904/k10011126251000.html

 ことし6月、台湾と長年維持してきた外交関係を断ったパナマのサインマロ副大統領がNHKのインタビューに応じ、中国との経済的な関係の強化が目的だったと強調しました。
(中略)
 台湾と断交した背景には「1つの中国」という考え方を受け入れていない台湾の蔡英文政権に対する中国の外交的な圧力があったと見られていますが、これについてサインマロ副大統領は否定しました。
 そのうえで「中国はパナマ運河の第2の利用国で、重要なパートナーであり、パナマ政府は外交関係の樹立が必要だと考え、何年も試みてきた。貿易や運河、両国の交流などパナマ国益に基づいて決めた」と述べ、あくまでも中国との経済的な関係の強化が目的だったと強調しました。
 そして中国政府との間でビザの発給や貿易協定、それに観光の促進など、具体的な作業を進めていることを明らかにし「外交関係の樹立は中国からの投資の新たな機会となる」と述べ、国内のインフラへの中国からの投資の増加など、一層の関係強化に期待を示しました。

 今さらNHKインタビューに答えなくても「そりゃそうでしょう」つう話です。むしろわざわざこういう事を言う背景が気になります。
 台湾がしつこく「何故断交したんだ」というから「はっきりと縁切りの意志を改めて表明」つうことでしょうか。


■ニューズウイーク日本版『中東をウイグル排除に追い込む、中国マネーとイスラム分断策』(楊海英*36
http://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2017/09/post.php

<エジプトとトルコに宗教や民族の絆を捨てさせた中国の札束外交>
 エジプト政府は7月に入ってから、同国の名門アズハル大学に学ぶウイグル人留学生たちを相次いで拘束。中国へ強制送還を始めており、国際的な人権団体から批判されている。
(中略)
 ユーラシア各国には大なり小なりウイグル人の亡命集団があり、最も安心して暮らせたのはトルコだった。ところが、8月3日に北京を訪問したトルコのチャブシオール外相は中国の王毅*37(ワン・イ―)外相と会談後、記者会見で「今後はトルコ国内の反中国勢力を取り除く」と表明。「トルコ領内で中国に敵対、または抵抗することを目的としたいかなる活動も今後は一切認めない」との態度を鮮明にした。
(中略)
 ソ連スターリン*38政権と中国の毛沢東*39政権によるトルコ系少数民族政策に対しても、近代トルコはしばしば「同胞への抑圧に注視している」と発言して反発してきた。そうした歴史的なつながりを断ち切ると宣言するかのようなエルドアン*40政権の媚中発言は、歴史的大転換といっていい。
 エジプトとトルコをウイグル人排除に突き動かしているのは、癌細胞のように世界に広がるチャイナマネーだ。金に目がくらんだ両政府は簡単に「スンニ派知識人の権威ある学府*41」と「トルコ系諸民族の盟主」の地位を放棄した。

 以前「トルコは中国を批判してる」と叫んでいた楊ですが、その楊もついに「トルコは別に反中国ではないこと」を認めざるを得なくなったわけです。

参考

http://www.afpbb.com/articles/-/3138067
■AFP『トルコ外相、国内の反中国勢力を「取り除く」と表明』
 中国を訪問中のトルコのメブリュト・チャブシオール(Mevlut Cavusoglu)外相は3日、中国の王毅(Wang Yi)外相との会談後に行われた記者会見で、トルコ国内の反中国勢力を「取り除く」と表明した。
(中略)
 中国の王毅外相と北京(Beijing)で共同記者会見に臨んだチャブシオール外相は、「中国の安全はわれわれにとっての安全とみなして扱う」との考えを示し、「トルコ国内もしくは領内で中国に敵対する、または反発することを狙った活動は今後一切認めず、中国に反発するメディア報道を取り除くよう措置を講じていく」と表明した。
 この会見の前に行われた会談において、両外相はテロリズムとの戦いで協力していくことを約束した。


水谷尚子女史のツィート

Mizutani Naoko(水谷尚子‏ @NAOKOMIZUTANI)
 今回音声記録が出て来たのは貴重ですが、それでもハバロフスク裁判記録は活字で、人間関係もすでに知られていた話でした。科学者と軍事研究という現在的な付加価値で注目*42されていましたが、731研究としては大した進展ではありません。

 本当に「お前は何を言ってるんだ!」「お前中国嫌いをこじらせてねえか?」「お前、産経並みのウヨか?」ですね。
 誰も例のNHK番組で「731部隊研究が進展した」なんて最初から言ってないわけです。問題は「731部隊の犯罪がNHK番組のような形で日本人に広く伝えられたことは今まであまりなかった(こういったら失礼だが森村誠一悪魔の飽食』(角川文庫)を除けばマイナー出版社の書籍でしか伝えられないことが多かった)」という点が評価されてる*43んですが、なんで水谷のバカにはそう言う常識がないのか。
 「ハバロフスク裁判記録なら入手しようと思えば入手できる」なんてことはNHK番組の意義を否定しませんす。そんなんだったら水谷が自画自賛してる「水谷執筆のウイグル記事」も新しい物は何もないでしょう。多分ニューズウィークニューヨークタイムズなど、欧米のニュース記事を見ればほとんど同じ事が載ってる。ただ「日本語情報」としては水谷記事に意義はあるわけです(水谷記事のような日本語情報は少ないので)。NHK番組の価値を水谷のように貶めるのなら「水谷が自画自賛する水谷記事」には「価値なんか全く無い」し、一方水谷が自分の記事を自画自賛するならNHK番組に意義を認めるべきです。
 つうか「新情報はない」とか言う前にこの番組を「デマだ、旧日本軍は細菌戦人体実験なんかしてない」とか抜かしてるウヨへの批判でもしたらどうなんだよ、水谷。何なの、お前(呆)。
 正直、I濱女史、水谷女史らのアホ発言を見てると「アンチ中国のバカは黙ってろ」つう気持ちにさせられる。
 俺は水谷やI濱のようなバカがでかい面する限り、ウイグルチベットを支援する気は全くありません(支援しても何のメリットもないしね)。水谷やI濱のようなバカがいなくなったとき始めてウイグルチベットに「明るい未来が来る」と思います。つう事は要するに当面、ウイグルチベットに明るい未来なんか全くない、つうことですが(嘲笑)。

【2017年9月3日追記】
 小生が悪口したからか、今見たら「水谷氏が承認したときだけ見られる」プライベートモード(https://twitter.com/naokomizutani)になってました(苦笑)。プライベートモードにしようと何しようと彼女の自由ですが、水谷氏もいつもながら情けない御仁だと思います。水谷氏、I濱女史といったバカが応援団ではウイグルチベットも前途多難です。俺はチベットウイグルがどうなろうと知ったことではありませんが(毒)。

【2018年1月23日追記】
 久しぶりに見たら水谷ツイートがパブリック状態になっていました。今後気が向いたら突っ込む予定です。
しかし

水谷尚子
いまからでも私もやるかな・・。
■ネットで事実に反する誹謗中傷を受けたらどうしますか? やってみると簡単。池田信夫氏への名誉棄損訴訟(伊藤和子) - Y!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/itokazuko/20170816-00074490/

て一体誰が彼女に対し事実に反する書き込みをしたつうんですかね?(なんか「俺(ボーガス)とか言い出すんか?」的な不安が)。というかそもそも伊藤氏とて、いきなり池田を訴えたわけではなくまずはネット上で反論してるんですけどね。彼女も学者の看板掲げてるのならまずやるべきことはネットでの反論でしょうに。


参考
■リテラ『NHK731部隊の人体実験証言テープを公開し、安倍政権につながる重大な問題を指摘! ネトウヨが錯乱状態に』
http://lite-ra.com/2017/08/post-3392.html
人民日報
NHKがドキュメンタリー「731部隊の真実」を放送 清華大学教授「良心的」
http://j.people.com.cn/n3/2017/0818/c94473-9257141.html
■日本人から見たドキュメンタリー「731部隊の真実」
http://j.people.com.cn/n3/2017/0901/c94473-9263412.html
NHK731部隊のドキュメンタリーを放送 日本人は「見て見ぬふり」複雑な気持ちに
http://j.people.com.cn/n3/2017/0815/c94474-9255527.html
■歴史の真相を暴く日本の識者の勇気を賞賛
http://j.people.com.cn/n3/2017/0816/c94474-9255957.html


■I濱女史のツィート

法王事務所のルントク代表によりますと「ハードスケジュールでお疲れではあるが、ガンうんぬんはまったくの偽情報だ」とのことです。

勿論「ダライ重病説」「ダライ・ガン説」はガセの可能性はありますが、一方で「事実だ」としても「確かに重度のガンです」とは言わないでしょう(苦笑)。


福島香織のツィート

 泥酔して意識不明瞭の相手との一方的な性交は、少なくとも準強姦罪。相手が泥酔して嘔吐するような急性アルコール中毒が疑われる状態のとき連れていくのはホテルではなく医療機関。ホテルに連れていって二人になった時点で、その善意も良識も疑われる。ということを、若い人たちに言い聞かせたい。

 たぶん例の「安倍の御用ライター」「TBS元ワシントン支局長」のレイプ疑惑のことでしょう。
 「被害者」が記者会見を開き、検察審査会にも訴えたのに、「加害者」がまともに反論せず、法的措置(名誉毀損訴訟など)もろくに執らず、逃げ腰というのに

その善意も良識も疑われる

とまるで「善意が疑われただけでレイプなどありません」といいたいらしい福島にはマジで呆れます。
 この女も何処まで劣化すれば気が済むのか。

 組織に気を使わなくていいフリー、楽しいよ!

 福島がカネのために「知の巨人・渡部昇一」とか心にもないことほざいて、ウヨ連中に媚びてるのを見る限りとてもそうは思えません。それともまさかとは思いますが「本心で言ってる」んでしょうか。
 つうかフリーだって放送局でアレ、雑誌社でアレ、「使ってくれるメディア」がなければ干上がるわけで「誰にも気を使わない」なんてことはありえないわけです。

望月*44 記者の目的は記者クラブを破壊することかもしれない

 おいおいです。望月氏のどの辺りが「記者クラブ破壊」なのか。単に菅に厳しい質問をしてるだけでしょうに。
 つうか菅相手に「望月氏のような厳しい質問はせず」なれ合い質問しれ菅に媚びへつらうのが記者クラブの役割ならそんなもんは破壊された方がよろしい。
 つうか菅のような態度を中国政府がとっても同じ事が言えるのか、福島よ、つう話です。なんというか産経を辞めてから、福島の知性や人格がかえって劣化してるのがすごいですね。
 昔の著書名が『潜入ルポ 中国の女』(2013年、文春新書)などとまともだったのに対し最近は『赤い帝国・中国が滅びる日』(2016年、ベストセラーズ)、『アメリカと中国が世界をぶっ壊す』(高山正之*45との共著、2017年、徳間書店)、『日本は再びアジアの盟主になる:トランプvs.習近平! 米中激突で漁夫の利を得る日本』(宮崎正弘*46、石平*47との共著、2017年、宝島社)と著書名からしてトンデモです。共著者も「石平や宮崎正弘」など明らかにトンデモ極右だし出版社(ベストセラーズ徳間書店、宝島社)もウヨ出版社です。
 福島は阿比留や安藤慶太に限りなく近づいてる。

 北朝鮮建国記念日の反応みようとツイッターみてたら、山尾不倫騒動が熱かった。テレビも山尾コーナーが推して北朝鮮が削られてみたい。

 つまり北朝鮮の脅威は存在しないと言う事です。めでたしめでたし(皮肉のつもり)。
 しかし福島は

官邸と関連部署のプロフェッショナルがきちんと対応

と言い出すから呆れます。いやそう言う話じゃねえから。さすが産経上がりはデマ体質半端ねえな。

福島香織がリツィート
・私も理事の末席に。
上念司
・本日より放送法遵守を求める視聴者の会は新体制に移行しました。
http://housouhou.com/

 あの会の理事にご就任だそうです。産経上がりの福島がウヨであることは知っていますがそれにしても「あの会の理事に就任」ですか。そう言う人間が書く中国批判が信用されると思ってるのか?。もう「福島の中国批判」なんか石平や宮崎正弘と同類扱いされても文句は言えないでしょう。
 「あの会がやってるメディアへの因縁てあんたが批判する中国政府のメディア統制と何処が違うんや。中国の統制は汚くて手前らの統制はきれいってただの屁理屈やないか」といわれたら福島はどう言い訳するんですかね?
 さすがに「商売右翼*48」だと思いますが、そこまで福島がまともでないとは思っても見ませんでした。同じ産経記者でも、阿比留とか安藤慶太とかと比べたら一定の常識があると思っていたのですがね。ちょっと福島を過大評価していたようです。

TBSラジオ 荒川強啓 デイ・キャッチ!‏ @daycatch_tbs
■5時5分〜 ニュースクリップは福島香織さん
北朝鮮のミサイル発射、中国の反応は」

 「TBSラジオってバカ?」としか言いようがない。どう見ても例の「セッション22の籠池インタビュー」などでTBSラジオはウヨ連中には反日扱いされてるでしょうに。勿論TBSテレビは「サンデーモーニング」が反日扱いされてるし。
 何で「あの会の理事・福島」を出演させるのか?。まあ福島もあんな会の理事を務めながらメディア出演とはいい度胸ですが。


■リベラル21『民進党代表選挙に望むこと』阿部治平
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4075.html

共産党は都議がたった2人増えたのを「勝利」と喜んだ。

 やれやれです。この人の共産党への反感はもはや病気と言っていいでしょう。
 共産党が何か手柄を上げても「せいぜいホニャララに過ぎない」。一方で例えばダライ一味の日本ウヨとの野合については「世間がダライ一味に冷たいから仕方がない」という甘さ。
 ダライ一味に対する甘さを共産党に適用すれば「都民ファを持ち上げるマスコミ報道の中、良く奮闘した」になるでしょうし、一方、共産党に対する厳しさをダライ一味に適用すれば「厳しい状況だろうとウヨと野合など恥さらしだ。それでも自称宗教家か」になるでしょう。結局、阿部と言う人は身びいきでしか物が言えないのでしょう。阿部がそう言う人間であることはどうでもいいですが、阿部を持ち上げるリベラル21にも全く困ったもんです。

 おもてには出なかったが、都議選の結果は護憲派の大敗を意味している。

 確かに「最大議席都民ファ」の「事実上の党首・小池」は改憲派ウヨですし、その点、警戒は必要ですが、こうした物言いは相当に問題があるでしょう。
なぜなら
1)都議選では改憲は争点になってないし
2)改憲派の自民は大幅に議席を減らし、一方護憲派の共産はささやかながら議席を伸ばしたから
です。

 共闘をするかしないか、どちらが民進党にとって有利かは、だれが考えてもはっきりしている。さきの参院選のとき、長野県では民進党候補の杉尾秀哉氏を野党統一候補としたが、このとき選挙運動の手となり足となったのは共産党だ。
(中略)
 彼らなしに杉尾氏の当選はなかった。

 まあそうでしょう。連合が選挙において大して役にたってないらしいことは「野党共闘前の選挙成績と野党共闘後の選挙成績」であきらかでしょう。
 もちろん、「手足と成って活動してるのが共産党組織」というのもあるでしょうが、それだけではない。「共産党と連携すること」で「民進党というのは党内に自民党出身者もいるが、確かに安倍自民とは違う政治を目指してるらしい」という安心感が出たと言うのもあるでしょう。
 それなのに「国会議員票で前原が有利」というのだから頭痛がしてきます。
 阿部氏が言うように

頭を冷やして考えたらどうか

ですね。

 共産党は、いまでこそ平和憲法の擁護を叫んでいるが、40年だか50年前には日米安保の廃棄と、それに代わる中立武装を称えていた。つまり自民党解釈改憲をあまりに姑息だと批判して、将来憲法を改正し自衛に限定した最小限の軍隊をもつべきだといっていたのだ。これだと前原氏*49の防衛論ともかみ合い*50、話合いによっては選挙の時だけでも手をつなぐ相手になるのじゃないか。
 共産党だって、そういう立場をとっていた時期もあるのだから、(まとまるかどうかは疑問だが)民進党改憲案を出して来たら、頭ごなしに拒否しない*51で、まともに冷静に議論して欲しい*52と思う。民進党共産党も野党指導者は、安倍政権を倒したかったら悪魔とでも手を結ぶ度胸がほしいところだ。

 やれやれです。安倍打倒の為できる限り妥協すべきでしょうが「悪魔と手を結んで」はいけないでしょう。
 そんなことをすれば「野合だ」と批判される。支持者を増やすどころか、従来の支持者さえ離反しかねません。特に共産党は「利権を持ってる自民」と違い支持者の多くは「理念で支持」でしょうからね。
 しかしこの「悪魔とでも手を結ぶ度胸」と言う言葉から阿部が「ダライと日本ウヨとの野合」を容認する理由がよく分かりました。
 ただしダライ一味は「悪魔(日本ウヨ)と手を結んだこと」で欧米はともかく「日本においては」悪魔以外(リベラル保守、左派など)からはドンビキされ、中国相手に立場を良くするどころか、かえって事態を悪くしてるのですが。

 「習近平思想」はいまのところ中身がないから、それを充填するために、南シナ海でも東シナ海でも中印国境でも、やれるところでは小競り合いでも占拠でも何でもやる*53。そしてそれを「習近平思想」による成果というに違いない。

 中国に対する偏見が酷すぎます。習政治には中身がないからこれから何か手柄を上げないといけないというのは「大目に見てもいい」。
 実際にはここからして「AIIBや一帯一路」を考えれば「中身がない」とはいえないでしょうが。
 何で「手柄を上げる」がイコール軍事行動になるのか。手柄なら「汚職撲滅」でも「景気拡大」でも「福祉充実」でも何でもいい訳です。
 阿部の言ってることは訳がわかりません。阿部が「習は軍事力行使以外に出来ることがない」と習氏を見下してるとしか思えません。

 尖閣近海では南シナ海並みの緊張が生まれることを覚悟しなければならない。

 尖閣でそんなことはないでしょう。南シナ海だって「中国と領土問題でもめているフィリピンやベトナムが一方ではAIIBに加入してること」でわかるように「阿部の物言いとは違い」中国と東南アジア諸国は対立一本槍ではないですが。
 なお、以上のコメントは「いつも通り」阿部記事に投稿します。どうせ「いつも通り」掲載拒否でしょうが。


■「高須平和賞」始動
https://www.news-postseven.com/archives/20170826_607584.html
 中国の「孔子平和賞」を批判した男が高須平和賞とは何の冗談でしょうか?。しかも平和賞と格好つけたところでこの男は「世界中で平和のために活動する人間から、厳正な審査を行う」わけではむろんなくダライラマ一味など「高須の類友」に金をばらまくだけですから笑うほかありません。

インタビュアー:
 すでに第1号の受賞者も決定しているんですよね?
高須:
 チベット亡命政府ロブサン・センゲ大統領。ご本人にも連絡済みで、快諾をいただいている。今年10月にダラムサラで授与式典を行う予定で、僕のツイッターで実況中継するよ。

 高須のデマカセor妄想だと思いますが、仮に高須の言うとおりだとしてもおかしくはないでしょう。なにせダライラマ一味は安倍晋三や極右・国家基本問題研究所とあって恥じない連中です。
 そして、高須発言が事実でもそれはそれで面白いと思います。
 南京事件否定論河野談話否定論を公言し、最近ではナチスを評価するとまで放言する極右デマゴーグ高須から賞をチベット亡命政府首相(高須の言葉では大統領)がもらったとき、I濱や阿部治平、id:Mukkeといったダライラマ盲従分子連中がきちんとチベットを批判出来るのかとても楽しみです。批判出来ないでしょうけど。
 もちろん高須のデマだとしても彼らは高須批判しないでしょう。なにせ高須曰く「ダライラマ一味に多額の献金をしてる」そうですから。
 しかし「高須公認の愛人」である例の女性マンガ家もこんなんとつきあってて恥ずかしくないんでしょうか。「高須のカネ>越えられない壁>良識」なのか。


日本李登輝友の会『高校生の海外修学旅行行き先:米国抜き、台湾がトップに』
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20170824/
 もちろん、こうしたことは「戦前日本の台湾植民地統治美化」「中国との国交断絶」等の右翼的思惑がない限り、別に「いいことでもない」が悪い事ではありません。
 問題は結局、「思惑」のわけで右翼的思惑があるのであればその点は批判せざるを得ませんが、この記事だけではその辺りは分かりません。「台湾の方が旅費が安いから」など「別に右翼的思惑がない」のであれば俺個人はどうでもいい話だと思います。
 いずれにせよこの記事から「友の会」は「中国よりも台湾の方が日本人に愛されてる」と強弁したいようですが当然ながらそう言う話ではないわけです。

 静岡県(ボーガス注:で台湾修学旅行が多い理由として)は、(ボーガス注:県教委が)修学旅行を通じた海外体験を重要視していることに加え、 2009年に開港した静岡空港の利用促進の狙いもあるという。

 おいおいです。それ韓国がらみで秋田県も全く同じ事(秋田空港の利用を韓国修学旅行で増やす)を言ってました。各地の都道府県教委にとって「修学旅行で海外に行かせ、自治体空港の利用を増やすこと」はもはや当然の行為と成ってるようです。
 これについては例えばid:Bill_McCrearyさん記事
■「経済のほうが政治よりよっぽど現実(実状)に正直だ」の実例(日本の自治体編)
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/dac834e188396517b2a5114aa83a363e
を紹介しておきます。

*1:著書『ダライ・ラマと転生』(2016年、扶桑社新書)など

*2:著書『中国を追われたウイグル人:亡命者が語る政治弾圧』(2007年、文春新書)など

*3:近年は『赤い帝国・中国が滅びる日』(2016年、KKベストセラーズ)、『暴走する中国が世界を終わらせる』(共著、2016年、ビジネス社)、『日本は再びアジアの盟主になる:トランプvs.習近平! 米中激突で漁夫の利を得る日本』(共著、2016年、宝島社)、『アメリカと中国が世界をぶっ壊す』(共著、2017年、徳間書店)、『米中の危険なゲームが始まった』(2017年、ビジネス社)といったバカウヨ著書を執筆。産経退社後、着実に劣化している。

*4:著書『もうひとつのチベット現代史:プンツォク・ワンギェルの夢と革命の生涯』(2006年、明石書店)、『チベット高原の片隅で』(2012年、連合出版)など

*5:著書『中国を知る』(1990年、岩波ジュニア新書)、『トウ小平の遺産』(1995年、岩波新書)など

*6:著書『中国の地下経済』(2010年、文春新書)、『中国人民解放軍の内幕』(2012年、文春新書)、『習近平の闘い:中国共産党の転換期』(2015年、角川新書)など

*7:副大統領を経て大統領

*8:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*9:電子工業大臣、上海市党委員会書記・市長などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*10:中国共産主義青年団共青団)中央書記処第一書記、貴州省党委員会書記、チベット自治区党委員会書記などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*11:女史だと本気かも知れません。

*12:どんな話かさっぱりわかりませんが、まあ女史もろくに聞いてないのでしょうね。

*13:楊の文章を信じれば養豚場と言っても日本のように「建物の中で飼ってトウモロコシなどのえさをやる」のではなくて「草原に放し飼いで草を食わせる」ようです。

*14:羊の遊牧だと砂漠化しなくて豚の遊牧(つうか放し飼い)だと砂漠化するつうのは本当に根拠あるんでしょうか?

*15:いや、さすがに埋めたりするんじゃないですかね?。つうか「埋めないと問題」なのは羊でも同じでしょうに。

*16:何処の人権団体ですか?

*17:ハリーポッター映画の撮影が行われたというオックスフォードのこと

*18:ダライには「法王」と肩書きをつけながら習氏に「国家主席」「総書記」などの肩書きを付けない点が実にI濱らしい。

*19:「など」つうのはAIIB参加、一帯一路参加といったところでしょうか。

*20:関東軍参謀長、近衛、平沼内閣陸軍大臣朝鮮軍司令官、第7方面軍(シンガポール)司令官など歴任

*21:参謀本部作戦課長、参謀本部戦争指導課長、参謀本部第1部長、関東軍参謀副長、舞鶴要塞司令官など歴任

*22:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*23:昭和18年に鹿児島県警察部特高課長として新興俳句弾圧事件(勿論でっち上げ)の一つであるきりしま事件を担当。戦後、自治事務次官、田中内閣文相、鈴木内閣法相、竹下内閣国土庁長官など歴任

*24:著書『野口健が聞いた英霊の声なき声:戦没者遺骨収集のいま』(2009年、産経新聞出版)、『北朝鮮に消えた歌声:永田絃次郎の生涯』(2011年、新潮社)、『日本から男の子を育てる場所が消えていく:ボーイスカウトの凋落が日本をダメにした!』(2011年、主婦の友新書)、『旧制高校:真のエリートのつくり方』(2013年、産経新聞出版)、『アキとカズ』(2015年、集広舎)、『「イムジン河」物語:〝封印された歌〟の真実』(2016年、アルファベータ)、『満洲化物語』(2017年、集広舎)

*25:まあ、『ダライ・ラマと転生』(2016年、扶桑社新書)のようなまともじゃない版元もありますが。

*26:5カ国はグアテマラベリーズエルサルバドルホンジュラスニカラグア

*27:現在の妻(3番目の妻)である、元モデルのメラニア氏との間の子ども。なお、トランプには他にも「イバンカ(最初の妻との間の娘。大統領補佐官)」、「ドナルド・トランプ・ジュニア」、「エリック」(2人とも最初の妻との間の息子。)、「ティファニー(2番目の妻との間の娘)」という子どもがいます。

*28:「トランプが大統領である限りは」ですね。正直トランプ再選があるとは思えませんし、大統領を辞めたら急速に政治力を失うでしょうし、全然最適じゃないでしょう。つうか「11歳なんてかなりの年齢」でも転生霊童認定できるんですかね?

*29:外務省地球規模課題審議官、総合外交政策局長などを経て駐インド大使

*30:チベット自治区の首都

*31:ただし1世、2世は死後の追贈であり実質的な初代ダライはダライ3世

*32:村山内閣経済企画庁長官、小渕、福田内閣外相、森内閣法相、第一次安倍内閣防衛相などを経て自民党副総裁(第二次安倍総裁時代)。

*33:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相などを経て現在、第三次安倍第三次改造内閣文科相

*34:社民連代表、細川内閣科学技術庁長官、参院議長、菅内閣法相など歴任

*35:小泉内閣外務大臣政務官参議院法務委員長、衆議院総務委員長、公明党国際局長、宣伝局長などを歴任

*36:著書『草原と馬とモンゴル人』(2001年、NHKブックス)、『墓標なき草原(上)(下):内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2009年、岩波書店)、『続 墓標なき草原:内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2011年、岩波書店)、『中国とモンゴルのはざまで:ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(2013年、岩波現代全書)、『植民地としてのモンゴル:中国の官制ナショナリズムと革命思想』(2013年、勉誠出版)、『モンゴルとイスラーム的中国』(2014年、文春学藝ライブラリー)、『ジェノサイドと文化大革命内モンゴルの民族問題』(2014年、勉誠出版)、『狂暴国家中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『日本陸軍とモンゴル』(2015年、中公新書)、『モンゴル人の民族自決と「対日協力」:いまなお続く中国文化大革命』(2016年、集広舎)など

*37:駐日大使、中国共産党中央台湾工作弁公室主任(国務院台湾事務弁公室主任兼務)などを経て外相

*38:ソ連共産党書記長

*39:中国共産党主席

*40:イスタンブル市長、首相を経て大統領

*41:アズハル大学のこと

*42:勿論そう言う要素もありますが「南京事件否定論河野談話否定論が自民党議員から放言される」という別の「現在的な問題」に触れない点が水谷氏の困った点です。

*43:後で触れるリテラ記事や人民日報記事もそういう評価をしてるわけです。

*44:著書『武器輸出と日本企業』(2015年、角川新書)、『新聞記者』(2017年、角川新書)

*45:高山正之が米国・支那・韓国・朝日を斬る』(2013年、テーミス社)、『アジアの解放、本当は日本軍のお陰だった!』(2014年、ワック文庫)、『中国と韓国は息を吐くように嘘をつく』(2017年、徳間書店)などトンデモウヨ著書多数

*46:『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(2008年、ベストセラーズ)、『「アジアインフラ投資銀行」の凄惨な末路』(2015年、PHP研究所)、『「中国の終わり」にいよいよ備え始めた世界』(2015年、徳間書店)、『米国混乱の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(2017年、徳間書店)などトンデモウヨ著書多数

*47:『「日中友好」は日本を滅ぼす!:歴史が教える「脱・中国」の法則』(2005年、講談社プラスアルファ新書)、『中国大虐殺史:なぜ中国人は人殺しが好きなのか』(2007年、ビジネス社)、『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(2013年、PHP新書)、『中国崩壊カウントダウン』(2014年、宝島社)、『習近平にはなぜもう100%未来がないのか』(2015年、徳間書店)、『なぜ中国は覇権の妄想をやめられないのか』(2015年、PHP新書)、『教えて石平さん。日本はもうすでに中国にのっとられているって本当ですか?』(2017年、SB新書)などトンデモウヨ著書多数

*48:つうかこんな商売右翼しないで、普通に中国批判した方がむしろ儲かると思いますが、そうでもないんですかね?

*49:鳩山、菅内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相など歴任

*50:集団的自衛権容認らしい(そして安保条約は維持の)前原と集団的自衛権反対、安保廃棄の共産党と本気で防衛論がかみ合うと思ってるなら阿部氏はバカです。

*51:民進党側に「共産や社民など護憲派が飲める案を出せ」といわない点が阿部氏らしい。

*52:まあまともな改憲案なら反対はしないでしょうね。その程度の度量はあるでしょう。問題は前原のようなウヨ議員がいるあの党から護憲派共産党に限らない)が賛同できるまともな案が出てくるとは到底思えないところです。そもそも改憲の必要性が何処にあるのか。日本でのほとんどの政治課題は改憲しなくてもできるモノです。

*53:そもそも「習近平政治」ならまだしも「思想」というものが「軍事的成果」で充填できるもんなんですかね?(AIIBや一帯一路のような経済的成果で「思想充填」なら未だ分かりますが)。ということでここでの阿部の言葉「習近平思想」は以下、「習近平政治」と読み替えます。